JP3093511B2 - 表示装置 - Google Patents

表示装置

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JP3093511B2
JP3093511B2 JP05086834A JP8683493A JP3093511B2 JP 3093511 B2 JP3093511 B2 JP 3093511B2 JP 05086834 A JP05086834 A JP 05086834A JP 8683493 A JP8683493 A JP 8683493A JP 3093511 B2 JP3093511 B2 JP 3093511B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、テレビ受像器、コンピ
ュータの端末器およびビデオカメラのビューファインダ
等の画像情報処理装置に用いられる表示装置に関し、特
に走査線と情報信号線とを有する平面型表示装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】平面型表示装置としては、電子放出素子
を各画素に用いるものや液晶素子を各画素に用いるもの
等がある。とりわけ、液晶を用いた液晶表示装置は、広
く一般に普及するものと注目されている。
【0003】実際の表示装置に用いられる液晶素子は、
例えば、図16に示すような単純マトリックス基板を用
いて構成される。同図(a)は、セルの断面図であり、
図中、21a,21bはガラス基板、22a,22bは
ガラス基板21a,21b上に形成されたITO等から
なるストライプ電極、23a,23bはストライプ電極
22a,22b上に形成された二酸化ケイ素等からなる
絶縁膜、24a,24bは絶縁膜23a,23b上に形
成されたポリイミド等からなる配向膜、25はシーリン
グ部材、26はシーリング部材25によってセル内に封
入された液晶である。
【0004】図16中、(b)はストライプ電極22a
を有する基板21aを示す平面図であり、もう一方の基
板21bも同じ構成となっている。これらの基板21
a,21bが交差するように所定の間隔をおいて重ね合
わせ、液晶26を注入することにより図16(a)のよ
うな構成を得ることができる。液晶26としてはツイス
テッドネマチック液晶等が用いられる。
【0005】図17は、このような表示装置の回路構成
図であり、説明を簡略化するため、6×4マトリックス
としてある。一方のストライプ電極群を走査線選択回
路、例えば垂直シフトレジスタ2に接続し、走査線S1
〜S6 として用い、他方のストライプ電極群を書込回路
1に接続し、情報信号線I1 〜I4 として用いる。
【0006】このような表示装置は、次のように駆動さ
れて画像を表示する。まず、シフトレジスタ2により走
査線S1 が選択されそこに走査パルスが印加される。こ
の走査パルスに同期して情報信号が4つの情報信号線I
1 〜I4 に同時に印加される。こうして走査パルスと情
報信号との合成信号による電界が走査線S1 上の4つの
画素の液晶に印加される。こうして合成信号に応じた透
過率によって1走査線分の画像を表示する。このような
駆動法が次に走査線S2 上の画素について行われる。さ
らに、順次時系列的に走査線S3 からS6 までの走査を
行い1画面の画像を表示する。
【0007】図18は上述した駆動法のタイミングチャ
ートである。ここでは説明簡略化のために各走査パルス
と各情報信号をそれぞれ単純な矩形パルスで示している
が、実際には液晶材料等の特性に応じてさまざまな波形
の信号から適宜選択されて用いられる。
【0008】1画面の画像を表示するために必要な時間
は、液晶材料の特性に応じて適宜選択されるが、この時
間が長いと、すなわちフレーム周波数が低いと、画面全
体がちらついて見えるフリッカ現象を生じてしまう。
【0009】このフリッカという現象は、画像表示素子
において1画面を書き込むスピードが遅い場合に、画面
内の書き込み部分の光量変化を人間の目が認識してしま
うという現象である。一例を挙げるなら、強誘電液晶の
場合にはそのメモリー性を効果的に利用するために、消
去と書き込みという2つのプロセスを経ることが多い。
さらに線順次で走査線を1本づつ書き込んでゆくので、
1書き込み時間内における光量変化が大きい。またこの
ようなフリッカは1画面をシーケンシャルに書き込んで
いくときがもっとも激しく見える。インターレスに例え
ば32本ごとに走査したとしても完全にはなくならな
い。つまりインターレス走査を採用すればフリッカが画
面全体に平均化されるけれども部分的に見ると走査時間
が遅いために若干の画面のちらつきが残るのである。現
在強誘電液晶パネルの1走査線の選択時間は100μs
程度が短くする限界である。これ以上選択時間を短くす
るとパネル内の配線抵抗による遅延などが無視できなく
なり、大画面で高精細な液晶表示素子の実現は難しくな
る。しかるにこのような線順次走査によってもフリッカ
が見えなくなるためにはフレーム周波数が40Hz以上
は必要である。1走査線の選択時間が100μsである
場合には走査線数が1024本のパネルを書き込むフレ
ーム周波数は9.8Hzであるのでフリッカを生じてし
まう。
【0010】つまり、フレーム周波数40Hzを実現す
るためには1走査線の選択時間は24.4μsでなけれ
ばならないが、液晶材料によってはその応答特性に律速
されて1走査線の選択時間を短くすることが困難な場合
がある。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述した技
術的課題に鑑みなされたものであり、フリッカの抑制さ
れた画像を表示できる表示装置を提供することを目的と
する。
【0012】本発明の別の目的は、液晶材料等の画素を
構成する機能材料の電気的応答特性に実質的に影響され
ることなくフリッカの抑制された画像を表示できる表示
装置を提供することにある。
【0013】本発明のさらに別の目的は、駆動法を改良
することにより汎用性の広いフリッカ抑制機能を持つ表
示装置を提供することを目的とする。
【0014】本発明の他の目的は、階調表示を行うに好
適な表示装置を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明の表示装置は、複数の走査線と、該走査線と交
差する複数の信号線と、前記走査線と信号線の交差部に
配置され該走査線と信号線に印加された信号に応じて複
数の表示状態を生じ強誘電性液晶からなるメモリー性画
素とを有する表示素子と、前記走査線に選択信号を印加
し、該選択信号と協働して前記画素に所定の表示状態を
生じさせる情報信号を前記複数の信号線に印加する、書
き込み手段と、非選択状態にある走査線の少なくとも一
つに該走査線に対応した画素の表示状態を一時的に変動
させるダミー信号を印加する信号印加手段とを具備し、
前記選択信号は線順次走査によって前記走査線に印加さ
れ、該選択信号が印加されてからフリッカ抑制ができる
所定の時間経過後に前記ダミー信号が該走査線に線順次
に印加され、前記選択信号が印加された走査線上のメモ
リー性画素を構成する液晶層の透過光量の変動量が前記
ダミー信号が印加された走査線上の画素を構成する液晶
層の透過光量の変動量の2倍以下であることを特徴とす
る。
【0016】また、本発明の表示装置は、複数の走査線
と、該走査線と交差する複数の信号線と、該走査線と該
信号線との交差部に設けられたメモリー性画素とを有す
る表示素子と、前記複数の走査線の隣接する少なくとも
2つに選択信号を印加する選択信号印加回路と、前記複
数の信号線に階調情報を含む情報信号を印加する情報信
号印加回路と、前記選択信号の印加されていない残りの
走査線のうち少なくとも1つにダミー信号を印加するダ
ミー信号印加回路とを有し、前記選択信号は、前記隣接
する少なくとも2つの走査線のうち一方に印加される信
号が他方に印加される信号による表示状態を補償する信
号成分を含み、前記選択信号は線順次走査によって前記
走査線に印加され、該選択信号が印加されてからフリッ
カ抑制ができる所定の時間経過後に前記ダミー信号が該
走査線に線順次に印加され、前記選択信号が印加された
走査線上のメモリー性画素を構成し強誘電性液晶からな
る液晶層の透過光量の変動量が前記ダミー信号が印加さ
れた走査線上の画素を構成する液晶層の透過光量の変動
量の2倍以下であることを特徴とする。
【0017】
【作用】上記の通り、本発明では、複数の走査線を有す
る表示装置において、任意の走査線に、所定の周期で印
加される選択信号の他にフリッカ抑制のためのダミー信
号を印加する。
【0018】すなわち、1つの走査線に選択信号が印加
されてから次の選択信号が印加されるまでの1周期の間
に、該走査線にダミー信号を印加することにより、1つ
の走査線に印加される信号の周期を短く、換言すれば、
印加される信号の周波数を高くし、これによって、フリ
ッカを抑制するものである。
【0019】
【実施例】図1は本発明の一実施態様による表示装置の
回路構成図であり、図17に対応して6×4マトリクス
の画素を有する装置を示している。図2は図1の装置の
駆動タイミングチャートである。
【0020】図1に示すように走査線S1 −S6 には走
査線選択回路2以外にダミー信号を印加するためのダミ
ー信号印加回路3が設けられている。また、情報信号線
1−I4 には書込回路1が設けられている。
【0021】図2のタイミングで示すように走査線S1
においては選択信号SS1 の一周期TSSの間にダミー信
号SD1 が印加されており、印加信号の周期がTSSより
短いTSDとなっていることがわかる。ここで印加信号と
は選択信号とダミー信号との両方を意味する。同様に他
の走査線S2 −S6 にも順次選択信号SS2 〜SS6
ダミー信号SD2 〜SD6 が印加されている。
【0022】このようなダミー信号は、選択信号の一周
期の間に複数回印加されることで、更に印加信号の周波
数をより高くすることもできる。
【0023】図3は別の駆動法であり、図2の例ではT
SSの1/2周期となるようにダミー信号SD1 〜SD6
が印加されていたが、図3の例ではTSSの1/3周期と
なるようにダミー信号SD1 〜SD6 が印加されてい
る。
【0024】図1では選択信号を印加する回路2と、ダ
ミー信号を印加する回路3とを分けて描いているが、こ
れらは1つの回路ブロックとして形成されてもよい。
【0025】また、図2および3では走査線の選択信
号、情報信号およびダミー信号を最も簡単な矩形パルス
を用いて描いているが、これは本発明の基本的技術思想
を理解し易くするためのものであり、表示すべき画像情
報や用いる材料等に応じて適宜好ましい波形の信号が採
用される。
【0026】本発明に用いられる走査線の選択信号と
は、表示画面に画像を表示するにあたり、画像情報を走
査線毎に書き込むための信号であり、情報信号線に印加
される情報信号と協働して、画素の表示状態を変化させ
るものである。より好ましくは、情報信号線が基準電位
となっており情報信号が印加されていない場合に画素の
表示状態を、一旦、全黒や全白のような基準表示状態と
することのできるリセット信号成分を含むものである。
【0027】一方、情報信号は走査線の選択信号のない
場合には画素の表示状態を実質的に変えない信号である
ことが望ましい。
【0028】更に、ダミー信号は、情報信号と協働して
画素の表示状態すなわち画素の光透過率を一時的に若干
変化させるが、ダミー信号がない状態に戻ると画素をダ
ミー信号印加前の表示状態に実質的に復帰させることが
できる信号が好ましく用いられる。
【0029】このようなダミー信号の波高値やパルス巾
は画素の構成や画素の構成材料の特性に応じて適宜選択
されるものである。
【0030】画素の構成としてメモリー性液晶画素を用
いる場合、とりわけ強誘電性液晶を用いて画素を構成す
る場合には、ダミー信号として、液晶分子が一方の安定
状態から他方の安定状態へ転移することはないが、液晶
分子が一時的にその分子の向きを変え、光透過率に若干
の変動を生じさせ得るに充分な波形の信号が用いられ
る。すなわち液晶に加わるダミー信号と情報信号の合成
信号によるエネルギーが液晶の反転閾値となるポテンシ
ャルエネルギーより大きくならないようにダミー信号を
設定する。このようにダミー信号を設定すれば、ダミー
信号の印加時には表示状態が変化するが、ダミー信号の
印加が終了すると元の表示状態に戻る画素を提供するこ
とができる。これと対照的に強誘電性液晶を用いた画素
の走査線に印加される選択信号は情報信号と協働して画
素内の全ての液晶分子または画素内の一部のドメインの
液晶分子を一方の安定状態から他方の安定状態に転移さ
せ得る。
【0031】本発明による作用について具体的に説明す
る。先にも指摘したようにフリッカは書き込みスピード
が遅いときに発生する。書き込みスピードがフレーム周
波数で40Hzを越えるようになるとフリッカは見えな
くなる。これは1秒間に40回同じ画面状態が形成され
ることで目の画像変化に対する追従を排除しているので
ある。したがって書き込みスピードが遅いとき、例えば
フレーム周波数が9.8Hzであるときでも1秒間に4
0回程度同じ画面状態が形成されるようにすればフリッ
カは見えなくなると考えられる。したがって画面内で或
る走査線に注目した場合にその走査線が選択されてから
25ms後にダミー信号が印加されるように駆動回路を
設計し、かつ選択時の光量変化とダミー信号印加時の光
量変化とがそれほど違わなければ、その走査線上の画素
は25msおきに選択されているのと見かけが同じこと
になる。つまり1秒間に40回同じ画面状態が形成され
ることになるのでフリッカは見えなくなる。
【0032】この様子を図4を用いて説明する。図4は
本発明者らの検討結果に基づいて得られたグラフであ
る。図4において縦軸は1画面を走査する選択信号のフ
レーム周波数を示し、横軸はアクティブな走査線数を表
わす。ここでアクティブな走査線とは選択信号もしくは
ダミー信号が入力されている走査線のことである。した
がって1フレームを1本づつ選択して書き込む場合はn
=1であり、2本同時に選択して書き込む場合はn=2
である。2本同時に選択して書き込みかつダミー信号を
1本の走査線に入力するとn=3である。アクティブな
走査線間の間隔は均等になるように構成した。このこと
は或る走査線に注目するとアクティブになってからつぎ
にアクティブになるまでの時間間隔(TSD)は等しいこ
とを示す。図4中に示した丸印(実線で結ばれている)
は各々のnにおけるフリッカを生じない選択信号のフレ
ーム周波数である。n=1のときは40Hzが必要であ
るが、n=2では約30Hz、n=4では約19.2H
zに減少する。フリッカを知覚しなくなる周波数
(fth)とアクティブな走査線の本数(n)との関係は
次式の様になっている。
【0033】
【数1】
【0034】(1)式においてfthが1/n1/2 に比例
しているのはこれまで説明してきた考え方からすると奇
異であり、むしろ1/nに比例しなければならないよう
に見える。このような考え方と図4に示した実測との違
いは次のような原因によって起こると考えられる。図4
中に示した一点鎖線の周波数feye はこの周波数以下で
はアクティブな走査線数(n)が何本あっても眼球の動
きが追従する瞬間が生じる周波数である。したがってこ
の周波数以下ではシーケンシャルな走査をした場合には
フリッカを消すことができないことになる。もっとも図
4に示したfeye は12Hzであるが、人間のなかでの
個人差もあるので製品化する場合においてはその値が若
干前後する可能性がある。またfeye はフレーム周波数
よりもアクティブな走査線の移動速度(移動速度は図4
の場合は、1.8m/sであった)に依存していると考
えられるが、いずれにしてもfthがnの増加に対して線
型な変化をしないのは、feye が存在するため、すなわ
ち人間の目がそのような特性をしているためフリッカを
容認し得る周波数が0に漸近できずにfeye に漸近する
ためであると考えられる。図4中、三角形印(点線で結
ばれている)はフリッカを容認し得る上限の周波数を示
している。このように1走査線の選択時間が遅くて1画
面を40Hz駆動できないとしてもダミー信号の印加に
より1画面上にアクティブな走査線の本数を増やすこと
でフリッカの生じない画面走査を実現できる。
【0035】本発明に用いられる画素の構成は、上下間
に液晶材料を挟持したものが採用される。液晶材料とし
ては強誘電性液晶(FLC)が用いられる。強誘電性液
晶は、応答速度が速く、表示装置を構成した場合に視野
角が広い等の多くの利点を有する。
【0036】強誘電性液晶を用いた表示装置は、クラー
ク(N.A.Clark)とラガバル(S.T.Lag
erwall)に付与された米国特許第4,367,9
24号明細書や神辺らに付与された米国特許第4,65
5,561号明細書、あるいは特開昭61−94023
号広報およびN.A.Clark et al. MC
LC, 1983, Vol.94, pp213−2
34等に詳しく開示されている。
【0037】すなわち、強誘電液晶を用いた表示素子
は、透明電極を形成し配向処理を施した2枚のガラス基
板を1ミクロンから3ミクロン位のセルギャップを保っ
て向かい合わせて構成した液晶セルに強誘電液晶を注入
したものが知られている。強誘電液晶を用いた上記表示
素子の特徴は、強誘電液晶が有する自発分極と外部電界
との結合力をスイッチングに使えること、および、強誘
電液晶分子の長軸方向が自発分極の分極方向と1対1に
対応しているため外部電界の極性によってスイッチング
を行なえることである。強誘電液晶としては一般にカイ
ラル・スメクチック液晶(SmC*,SmH*)を用い
るため、バルク状態では液晶分子長軸がねじれた配向を
示すが、上述の1ミクロンから3ミクロン位のセルギャ
ップのセル内に配置することによって、液晶分子長軸の
ねじれを解消することができる。
【0038】また、本発明の表示装置の表示方法として
は、白黒2値の情報により画像を表示するものであって
も、カラー画像のように多値の情報により階調表示を行
うものであっても良い。中でも、応答性に優れ、視野角
が広い強誘電性液晶を用いた階調表示方法が良好な画像
を表示する上で好ましい。
【0039】ここで、強誘電性液晶を用いた階調表示方
法について説明する。階調表示方法は、岡田らに付与さ
れた米国特許第4,712,877号明細書、高橋らに
付与された米国特許第4,747,671号明細書、お
よび金子らに付与された米国特許第4,763,994
号明細書等に開示されている。
【0040】詳しくは、FLCを用いた階調表示方式を
分類すると、画素を分割して独立に駆動する方法(デ
ィザ方式)、画素内で電位匂配を生じさせて表示領域
を分割させる方法(電位匂配法)、単安定状態の液晶
に一方向の電界を印加し、その電界強度により液晶分子
長軸方向の変位をコントロールしようとする方法、そし
て画素内での液晶層の厚さを変化させることにより液
晶層に印加される電界強度を変化させて階調表示を行う
方法などが代表的なものとして挙げられる。
【0041】しかしながら、FLCを用いた階調表示方
法では、FLCの性質として温度変化による閾値の変動
が大きく、温度変化によって同一の階調レベルを維持す
ることが難しい。この問題点を解決するために本発明者
らは、特願平3−320542号および1993年12
月2日付米国出願986,694号において『画素シフ
ト法(2パルス法)』という駆動方式を提案している。
この駆動方式の概要を説明すると、1本目の走査線か
らn本目の走査線まで線順次走査によって書き込む。
その際連続する2本の走査線(L番目とL+1番目)を
同時に選択して書き込む。ここでLは整数であり、1≦
L≦nである。そしてつぎの選択タイミングにはひとつ
走査線がずれて(L+1番目とL+2番目)の2本の走
査線が同時に選択される。同時に選択される2本の走査
線(L番目とL+1番目)のうちLはL+1の温度補償
用の走査線である。その意味は液晶セルが基準温度にあ
るときは走査線L+1のみに書き込みが行なわれ、温度
が変動したときには走査線Lに書き込まれてゆくように
する。つまり、本来走査線L+1上に表示される階調情
報が温度変動とともに走査線L上に移動していくように
なる。
【0042】すなわち、この2パルス法は、隣接する少
なくとも2つの走査線のうち一方の走査線上の画素の望
ましくない表示状態を、他方の走査線上の画素の表示状
態で補償するものである。つまり、同一信号線上の少な
くとも2つの走査線にある隣接画素の合成された表示状
態を階調表示のための1単位とするものである。このよ
うにすれば、該1単位のうち一方の画素の望ましくない
ずれを、他方の画素の表示状態で補い、全体として正常
な表示を行うことができる。
【0043】このような書き込み動作を実現するため、
具体的には以下に示すような条件を設定する。同時に
選択される2本の走査線に入力される走査信号を各々異
ならしめる。それらは情報信号線と上記2つの走査線と
の交点に存在する2つの画素の閾値が連続になるように
決定される。『閾値が連続になる』ことは線順次走査に
よって順次書き込まれていく2つの走査線間にスムーズ
な情報のシフトが行われるための条件である。そして
画素内には透過率に対する閾値の分布があることが必要
である。
【0044】しかし、このような駆動法においては、温
度変動によって画素の情報がその位置を移動するので1
フレームの画像を完全に表示するのが難しい。つまり、
第1本目の走査線上の画素は移動する走査線がなく、ま
た第n本目の走査線は温度変動によって画素の情報が移
動したあとの処理がなされていないのである。
【0045】さらに、このような2パルス法では、線順
次走査が走査線の1本目からn本目までシーケンシャル
に行われなくてはならず、インターレス走査ができな
い。FLCのフレーム描画スピードは、例えば1024
本の走査線の場合でフレーム周波数が3Hz〜20Hz
と遅いため、インターレス走査ができないと、液晶パネ
ル全体にフリッカを生じさせてしまうことになる。
【0046】要するに、上述した階調駆動を行う場合に
生じ易いフリッカを抑制する場合にも、本発明は好適に
用いられるのである。
【0047】以下、具体的な実施例を挙げて本発明を説
明するが、本発明はこれらの実施例に限定されることは
なく、本発明の目的が達成される範囲においての各構成
要素の均等な代替物への置換や別の要素の付加等がなさ
れたものも含むものである。
【0048】
【実施例1】第1の実施例として図5に示すような断面
形状の液晶セルを作成した。図中、下基板ののこぎり形
状は、金型上に原形を作り、それをアクリル系UV硬化
樹脂でガラス基板21a上へ転写して作った。そののこ
ぎり形状27の上に約1500ÅのITO膜をスパッタ
リング形成し、のこぎり形状の一辺が1画素の幅になる
ように、このITO膜をストライプ状に畝に沿ってパタ
ーニングしストライプ状電極(走査線)22aを形成し
た。さらにその上層に日立化成社製のLQ−1802を
約300Åの膜厚にスピンコートして配向膜24aを形
成した。対向側の電極基板はガラス基板21bの平面的
な表面にストライプ状(ITO)電極(情報信号線)2
2bを形成しその電極22b上に下基板と同様の配向膜
24bを形成したもので凹凸形状は持たせていない。上
下基板のラビング方向は互いに平行な方向に行ない、下
基板のラビング方向を上基板のラビング方向に対して約
6度右ネジ方向にずらすように重ね合わせてセルを構成
した。セル厚(液晶層厚)のコントロールは、薄い部分
が約1.0μm厚い部分が約1.4μmになるようにし
た。また、ストライプ電極22aの幅を300μm、ス
トライプ電極22bの幅を300μmにして画素サイズ
を300μm×200μmの長方形に設定した。パネル
全体構成としては図6に示すように走査側電極をS1
らS1024までの1024本のY方向電極として、情報側
電極をI1 からI1000まで1000本のX方向電極とし
て構成している。そして、液晶材料としては強誘電性を
示す液晶を用いた。使用した液晶材料55の特性を表1
に示す。
【0049】
【表1】
【0050】この液晶材料を用いたセル厚1μmのパネ
ルのパルス幅−電圧曲線(スイッチングパルスの閾値で
のパルス幅−電圧関係)を図7に示す。図5の液晶パネ
ル(液晶素子)の閾値は11.5volt/μm(80
μsのパルス、25℃)であり、各画素の閾値は11.
5〜16.1volt(80μsのパルス、25℃)と
なった。
【0051】図8に駆動波形を示す。図8において、
(a)は走査信号の波形、(b)は情報信号の波形、
(c)は本発明の改善点であるダミー信号の波形を示
す。走査信号の波形(a)は、リセットパルスP1 、当
該走査線書き込み用の選択パルスP2 、そして隣接走査
線の閾値変動(温度変動などにより強誘電液晶の閾値が
変動すること)を補償するための選択パルスP3 と補助
パルスP4 から構成されている。情報信号の波形(b)
は、階調情報をもつ選択パルスQ1 とQ1 の直流成分を
相殺する補助パルスQ2 とQ3 から構成されている。な
お、図8において1HB は当該走査線の情報信号波形を
印加している期間であり、1HA は隣接走査線の情報信
号波形を印加している期間である。また、△Tは各選択
パルスP2 とQ1 ,P3 とQ1'が同期している期間であ
る。ダミー信号波形(c)は直流成分の残らない交流波
形で構成されていて、ダミー信号波形と情報信号波形と
の合成した波形の液晶層への印加によっても画素内の情
報を変化させない電圧が与えられている。これは液晶分
子を反転させるに至らない電圧を液晶層に印加して液晶
分子を揺るがせることで、前述したフリッカを見えなく
するためである。
【0052】次に、図9と10を用いて駆動波形の時系
列的設定とその動作を説明する。図において、S1 〜S
8 とS250 〜S257 は、それぞれS1 〜S1024までの1
024本の走査線のうち16本のみを抜き出したもので
あり、選択信号が印加されている期間とダミー信号が印
加されている期間を抜き出して描いたものである。例え
ば走査線S1 に選択信号が印加されているとき、実際に
は同時にダミー信号が印加されている走査線が本実施例
の場合には、S251 ,S501 ,S751 ,S1001の4本存
在する。それはフリッカをなくすためには見かけ上走査
スピードを40Hz程度にする必要があるためである
(図4参照)。そのために第1走査線(S1 )を選択す
ると同時に第251走査線(S251 )、第501走査線
(S501 )、第751走査線(S751 )、第1001走
査線(S1001)にダミー信号を入力するようにする。そ
して選択信号とダミー信号を各々線順次で駆動していく
ことにより、見かけ上走査スピードを40Hz程度にす
ることができる。つまりパネル内のどの走査線をとって
みても選択信号もしくはダミー信号が印加される時間間
隔は25ms以内に設定されているのである。Iは或る
情報信号線に印加される情報信号の波形例を示す。S1
−Iは1番目の、S2 −Iは2番目の走査線上にあり、
情報信号の印加される画素にかかる電圧波形を示す。同
様にS250 −IとS251 −Iはそれぞれ250番目と2
51番目の走査線上の画素に印加される電圧波形を示し
てある。
【0053】液晶パネルの温度分布を温度センサ、ヒー
タ、ファン等の温度調整手段により25℃〜30℃に抑
え、図8における各パルスのパルス幅および電圧値を次
の様に設定した。
【0054】dt =70μs dt =50μs dt =31μs dt =19μs V =25volt V =18volt V =18volt V =6volt 情報信号電圧Vはx%の階調表示をする際には次式で
決まる電圧を印加する。白選択時には
【0055】
【数2】 黒選択時には
【0056】
【数3】 とした。
【0057】この電圧設定は基準となる画素(25℃)
がパルス幅50μsで電圧が18.4voltのパルス
を加えたときに画素の一部が書き込まれ、電圧を上げ2
5.8voltにしたとき画素内のすべての部分が書き
込まれた結果によっている。
【0058】図9において走査線S2と情報信号線Iと
の間の液晶にに印加される電圧波形S2−Iのうち成分
Cが走査線S2上の全画素の消去(黒または白に一斉に
書き込む)成分を示し、それに続く成分Bが走査線S2
上のIとの交点に位置する画素への書き込み成分を示
す。一方、走査線S1と情報信号線Iとの間の液晶に印
加される電圧波形S1−Iにおいては成分Aが走査線S2
上の画素の温度補償のために走査線S1上の画素に書き
込まれる情報である。図10において、情報信号線Iと
走査線S251上の画素に印加される電圧波形S251−I
と、情報信号線Iと走査線S252上の画素に印加される
電圧波形S252−Iも併せて示した。このようなセル駆
動波形の構成によって階調表示を行なうことで液晶パネ
ルの温度ムラ(パネル内温度分布25℃〜30℃)にも
かかわらず、フリッカの生じない安定な階調表示を達成
することができた。
【0059】図11は本実施例の表示装置の駆動系のブ
ロック図である。表示画面となる液晶パネル41の走査
線は、走査線を選択して選択信号を印加するとともにダ
ミー信号をも印加する手段としてのコモン側駆動IC4
6に接続され、情報信号線は情報信号を印加する手段と
してのセグメント側駆動IC43に接続されている。イ
メージセンサや無線受信器等の画像情報発生器48から
の画像情報は、コントローラ49によりコモン側信号と
セグメント側信号に分けて制御され表示を行う。コモン
側ではシフトレジスタ47および駆動IC46により駆
動用電源42のアナログスイッチにより分配された基準
電圧を基にして走査信号を形成するとともに、ダミー信
号をも形成する。一方、セグメント側では、シフトレジ
スタ45およびラッチ回路44を介して供給されたディ
ジタル階調信号を駆動IC43内のD/Aコンバータに
よりアナログ信号に変換して情報信号線に供給する。例
えば、4ビットディジタル信号ならば24 すなわち16
通りのアナログ信号に変換される。
【0060】ここでは、アナログ信号への変換前のディ
ジタル信号をラッチしたが、駆動IC43に並列に容量
を付設して直接にアナログ信号をラッチする方式を採用
することもできる。
【0061】このような駆動系により、図9および10
に示したような信号を液晶パネル41に印加することに
よって、フリッカがないアナログ階調表示を行うことが
できる。
【0062】
【実施例2】2パルス法により階調表示を行なう場合に
は隣接走査線の選択間隔を長く取ることで階調表示の安
定性が広がる。実施例1では100μsおきに選択した
が、200μs以上の間隔をあけるとさらに階調表示が
安定することが確認できた。これは実施例1で採用した
液晶材料では強誘電液晶分子のスイッチングが電圧印加
時間内では完全には終了していないためと思われる。そ
こで駆動方式としてはインターレスを採用して選択間隔
を長く取る方式を検討した。
【0063】本実施例においては、このような長い間隔
をあけて走査線を順次選択していく場合においても良好
な画像表示が行われるよう本発明の駆動方法をインター
レス方式と組み合わせた例を示す。
【0064】すなわち、本実施例では、図6に示したマ
トリックスパネルの走査線を、図12に示すように、2
つのブロックに分割してインターレスを行なう。図12
においてブロックAはS1 〜S512 の走査線で構成され
ていてブロックBはS513 〜S1024までの走査線で構成
されている。走査線の選択順序としてはS1 ,S513
2 ,S514 ,S3 ,S515 ・・・・と各ブロックから
交互に、線順次に選択している。この場合にダミー信号
は、各ブロック毎に走査線150本おきに計4本入力す
ると、見かけのフレーム周波数が40Hzを越えるので
フリッカを生じない良好な階調表示を実現することがで
きた。本実施例は走査方式を除く他の構成は実施例1と
同じである。
【0065】
【実施例3】本実施例3においては選択信号を印加され
た走査線の選択時の透過光量の変動量がダミー信号を印
加された走査線のダミー信号印加時の透過光量の変動量
とほぼ等しくなる様なダミー信号を印加するものであ
る。
【0066】これまで説明してきた方法でフリッカをな
くすには走査線の選択時の透過光量の変動量(I)とダ
ミー信号を印加された走査線のダミー信号印加時の透過
光量の変動量(II)とが(I)/(II)≦2.0であれ
ば、ある程度の効果がある。しかし、もっとも効果を出
すためには(I)と(II)が等しいことが望ましい。ダ
ミー信号による透過光量の変動が余り大きいと1回の印
加では画素情報が壊されることはなくても何フレームも
続いてダミー信号が印加されると画素情報が徐々に壊さ
れる現象が生じる。これを避けるために1走査線の透過
光量の変動はある程度小さく抑えて置くことが望まし
い。そこで本実施例ではダミー信号が印加される走査線
の本数を2本として、ダミー信号の電圧値を下げた。駆
動波形を図13に示し、そのタイミングチャートを図1
4および15に示す。
【0067】図15のS251 〜S258 に示されるとお
り、ダミー信号は2本の走査線に同時に印加されてかつ
線順次走査されている。つまり、S251 とS252 は+V
3 が同時に印加されている。図13に示した駆動波形の
パルス幅および電圧値は次の通りである。
【0068】dt =70μs dt =50μs dt =31μs dt =19μs V =25volt V =18volt V =18volt V =4.5volt 情報信号電圧V はx%の階調表示をする際には次式
で決まる電圧を印加する。白選択時には
【0069】
【数4】 黒選択時には
【0070】
【数5】 とした。
【0071】このようにダミー信号による液晶分子の揺
らぎを1走査線で小さく構成することにより更に安定し
た強誘電表示装置を実現できた。実施例3において使用
した液晶パネルは実施例1と同じものであり、その他の
構成も上述した駆動条件を除いて実施例1と同じであ
る。
【0072】
【発明の効果】以上説明した様に、本発明によればダミ
ー信号を選択信号と同期させて他の走査線に印加するこ
とによって1走査線当りの走査スピードが遅くても、フ
リッカを生じ難い良好な2値表示および階調表示が実現
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明による表示装置の回路構成図である。
【図2】 本発明による表示装置の駆動方法の一例を説
明するためのタイミングチャートである。
【図3】 本発明による表示装置の駆動方法の別の例を
説明するためのタイミングチャートである。
【図4】 選択信号のフレーム周波数とフリッカとの関
係を説明するための模式図である。
【図5】 本発明の実施例1による表示装置の液晶素子
の模式的断面図である。
【図6】 実施例1による表示装置の電極の構成を示す
模式図である。
【図7】 実施例1による表示装置の印加電圧と透光率
の関係を示すグラフである。
【図8】 実施例1による表示装置の走査線選択信号
(a)と情報信号(b)とダミー信号(c)を示す模式
図である。
【図9】 実施例1による表示装置の駆動タイミングチ
ャートである。
【図10】 実施例1による表示装置の駆動タイミング
チャートである。
【図11】 実施例1による表示装置の駆動系ブロック
図である
【図12】 本発明の実施例2による駆動方法を説明す
るための模式図である。
【図13】 本発明の実施例3による表示装置の走査線
選択信号(a)と情報信号(b)とダミー信号(c)を
示す模式図である。
【図14】 実施例3による表示装置の駆動タイミング
チャートである。
【図15】 実施例3による表示装置の駆動タイミング
チャートである。
【図16】 表示装置の一例を示す模式図であり、
(a)は装置の断面構成を、(b)はその基板の平面構
成を示す。
【図17】 従来の表示装置の回路構成図である。
【図18】 従来の表示装置の駆動方法を説明するため
のタイミングチャートである。
【符号の説明】
21a:下基板、21b:上基板、22a:走査線、2
2b:情報信号線、26:強誘電液晶(FLC)、S1
〜S1024,SS1 〜SS6 :走査信号、I1 〜I1000
情報信号、SD1 〜SD6 :ダミー信号。
フロントページの続き (72)発明者 稲葉 豊 東京都大田区下丸子3丁目30番2号キヤ ノン株式会社内 (56)参考文献 特開 昭63−271432(JP,A) 特開 昭63−309927(JP,A) 特開 昭64−88523(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G02F 1/133 G09G 3/36

Claims (11)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の走査線と、該走査線と交差する複
    数の信号線と、前記走査線と信号線の交差部に配置され
    該走査線と信号線に印加された信号に応じて複数の表示
    状態を生じ強誘電性液晶からなるメモリー性画素とを有
    する表示素子と、 前記走査線に選択信号を印加し、該選択信号と協働して
    前記画素に所定の表示状態を生じさせる情報信号を前記
    複数の信号線に印加する、書き込み手段と、 非選択状態にある走査線の少なくとも一つに該走査線に
    対応した画素の表示状態を一時的に変動させるダミー信
    号を印加する信号印加手段とを具備し、 前記選択信号は線順次走査によって前記走査線に印加さ
    れ、該選択信号が印加されてからフリッカ抑制ができる
    所定の時間経過後に前記ダミー信号が該走査線に線順次
    に印加され、 前記選択信号が印加された走査線上のメモリー性画素を
    構成する液晶層の透過光量の変動量が前記ダミー信号が
    印加された走査線上の画素を構成する液晶層の透過光量
    の変動量の2倍以下であることを特徴とする表示装置。
  2. 【請求項2】 前記所定の時間が33ms以下であるこ
    とを特徴とする請求項1記載の表示装置。
  3. 【請求項3】 前記ダミー信号を印加される走査線が複
    数の走査線によって構成されていることを特徴とする請
    求項1または2に記載の表示装置。
  4. 【請求項4】 前記ダミー信号は、前記強誘電性液晶が
    一方の安定状態から他方の安定状態へ転移することなく
    光透過率を変動させることのできる信号であることを特
    徴とする請求項記載の表示装置。
  5. 【請求項5】 前記情報信号は、階調情報を含むことを
    特徴とする請求項1記載の表示装置。
  6. 【請求項6】 前記表示状態は、前記メモリー性画素の
    光透過率の異なる3つの状態を含むことを特徴とする請
    求項1記載の表示装置。
  7. 【請求項7】 前記選択信号は、隣接する少なくとも2
    つの走査線に印加されることを特徴とする請求項1記載
    の表示装置。
  8. 【請求項8】 複数の走査線と、該走査線と交差する複
    数の信号線と、該走査線と該信号線との交差部に設けら
    れたメモリー性画素とを有する表示素子と、 前記複数の走査線の隣接する少なくとも2つに選択信号
    を印加する選択信号印加回路と、 前記複数の信号線に階調情報を含む情報信号を印加する
    情報信号印加回路と、 前記選択信号の印加されていない残りの走査線のうち少
    なくとも1つにダミー信号を印加するダミー信号印加回
    路とを有し、 前記選択信号は、前記隣接する少なくとも2つの走査線
    のうち一方に印加される信号が他方に印加される信号に
    よる表示状態を補償する信号成分を含み、 前記選択信号は線順次走査によって前記走査線に印加さ
    れ、該選択信号が印加されてからフリッカ抑制ができる
    所定の時間経過後に前記ダミー信号が該走査線に線順次
    に印加され、 前記選択信号が印加された走査線上のメモリー性画素を
    構成し強誘電性液晶からなる液晶層の透過光量の変動量
    が前記ダミー信号が印加された走査線上の画素を構成す
    る液晶層の透過光量の変動量の2倍以下であることを特
    徴とする表示装置。
  9. 【請求項9】 前記メモリー性画素は、液晶層を含むこ
    とを特徴とする請求項記載の表示装置。
  10. 【請求項10】 前記メモリー性画素は、前記階調情報
    に応じて該メモリー性画素内の複数のドメインが反転
    し、所定の階調状態を表示することを特徴とする請求項
    記載の表示装置。
  11. 【請求項11】 前記ダミー信号印加回路は、走査線に
    選択信号を印加する走査線駆動回路及び信号線に情報信
    号を印加する情報駆動回路とは別に設けることを特徴と
    する請求項8〜10のいずれか1つに記載の表示装置。
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