JP3093007B2 - 骨片採取装置 - Google Patents

骨片採取装置

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JP3093007B2 JP03305786A JP30578691A JP3093007B2 JP 3093007 B2 JP3093007 B2 JP 3093007B2 JP 03305786 A JP03305786 A JP 03305786A JP 30578691 A JP30578691 A JP 30578691A JP 3093007 B2 JP3093007 B2 JP 3093007B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は歯科インプラント手術
におけるインプラント窩穿設時に生じる骨片を採取する
骨片採取装置に関わる。
【0002】
【従来の技術】従来、インプラント手術においては、イ
ンプラント体を埋植するためのインプラント窩が顎骨内
に穿設される。このとき、タービンから噴出する冷却水
や、唾液、血液及び顎骨の切削によって生ずる骨片等
は、歯科用バキュウム装置の吸引チップを用いて口腔内
により吸引して排出されていた。この骨片の混在した液
状物は、バキュウム装置を経て廃棄されるか、またはバ
キュウム装置の吸引経路に介装されたバキュウム採取瓶
に捕集されて廃棄されていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】一般にインプラント体
を顎骨内に安定して埋植するため、例えば図6に示すよ
うにインプラント体80のボデイ部81上方に骨性癒着
材料82を埋入する方法がとられている。なお、図6に
おいて符号85は顎骨でありインプラント窩86が穿設
されている。
【0004】この骨性癒着材料としては、他家の天然歯
などを用いた生体材料や、非生体材料が用いられてい
る。しかし、生体組織に対する親和性を重視すると、自
家骨を移植するのが最も望ましいものであると考えられ
る。
【0005】この発明は、上記にかんがみてなされたも
のであり、その目的とするところは、インプラント手術
時に口腔内により吸引された骨片の混在する液状物から
選択的に骨片を採取することのできる骨片採取装置およ
び骨片採取システムを提供しようとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明は上記目的を達
成するためになされたものであり、第1の発明の骨片採
取装置は、口腔内から骨片を含む冷却水,唾液,血液等
の液状物を吸引するバキュウム装置の吸引チップとバキ
ュウムホースとの間に設けられる骨片採取装置であっ
て、一端部に前記吸引チップの取付け口を有し他端部に
前記バキュウムホースへの接続口を有する本体と、筒状
に形成されるとともにその内周壁が前記取付け口に連通
し外周壁が前記接続口に連通して前記本体内に着脱可能
に配設されたフィルターと、前記フィルターの内周壁内
に嵌入されその軸線方向に摺動可能に形成されるととも
に常には該フィルターの他端部側開口を閉塞して設けら
れたプランジャーと、からなることを特徴とする骨片採
取装置である。
【0007】
【作用】第1の発明による骨片採取装置は、バキュウム
装置の吸引チップとバキュウムホースとの間に介装され
る。吸引チップから骨片の混在した液状物が吸引される
と、それらは骨片採取装置の取付け口からフィルター内
に導入される。
【0008】そして骨片は、フィルターにより捕集され
てその内周壁に付着し、液体分はフィルターを透過し、
バキュウムホースを経てバキュウム装置内へ吸引され
る。フィルター内周壁に付着して捕集された骨片は、プ
ランジャーを押出してフィルターから掻き取り採取す
る。
【0009】
【実施例】以下、この発明の実施例を図面に基づいて説
明する。
【0010】図1は第1の発明の一実施例の骨片採取装
置の縦断面図である。
【0011】図において1は骨片採取装置であり、筒状
の本体10と、本体10に内装されたフィルター30
と、フィルター30の内周壁に摺動可能なプランジャー
35とから構成されている。
【0012】本体10は、円筒状の筒状部材11と、そ
の他端部(図1の右側)に螺着された袋ナット状のキャ
ップ部材20とを主体にして構成されている。筒状部材
11は一端部に後述するバキュウム装置5の吸引チップ
7を嵌入可能な取付け口12を有し、取付け口12には
Oリング16が嵌装されている。取付け口12の下流側
には、フィルター30一端部を支持する段付孔状のフィ
ルター支持部14が形成されている。また他端部外周に
は、キャップ部材20取付け用のおねじ部13が螺刻さ
れている。
【0013】キャップ部材20は、内側に袋部21が形
成され、袋部21は複数の連通孔26を介して他端部方
向へ開口する排出口24が連通されており、排出口24
にはバキュウムホース9のハンドピース8に嵌合する接
続口29が固着されている。袋部21の中央部には一端
部方向に突出したフィルター押え部23が形成されてお
り、フィルター押え部23の中央にはプランジャー支持
孔27が穿設されている。そして、キャップ部材20は
筒状部材11との間にパッキン18を介装して、おねじ
部13に螺着されている。
【0014】フィルター30は、実施例では濾過紙によ
り筒状に形成されている。このフィルター30は、他に
不織布、多孔質セラミック材、多孔質燒結金属等の多孔
質材料が適用可能であり、目の粗さについては捕集する
骨片の大きさにより適宜設定される。
【0015】プランジャー35は、フィルター30の内
周壁内に篏入され、その軸線方向に摺動可能に形成され
ており、一端面に断面V字状の窪みが形成されて環状エ
ッジ部36が設けられている。また他端面には、プラン
ジャー支持孔27に篏合する突部37が突設されてい
る。このプランジャー35は、フィルター30の他端部
(図1の右側)開口に篏入されその開口を閉塞して配設
されている。
【0016】そして、フィルター30が本体10内に内
装されたとき、その一端部はフィルター支持部14に支
持され、他端部端面はフィルター押え部23により密着
して支持され、かつプランジャー35とプランジャー支
持孔27との嵌合により本体10と同軸的に支持されて
いる。
【0017】これにより、フィルター30外周壁と筒状
部材11内周壁との間に通路15が形成され、取付け口
12からフィルター30を透過して通路15へ通じ、更
に袋部21、連通孔26、排出口24へと到る吸引経路
が形成される。
【0018】このように構成された骨片採取装置1は図
2に示すようにバキュウム装置5に接続される。
【0019】バキュウム装置5は、本体部6に図示しな
いバキュウムポンプを内蔵し、口腔内へ挿入可能な吸引
チップ7よりバキュウムホース9を介して、骨片の混じ
った液状物を本体部6の排出口6aより排出可能な公知
の構成のものである。なお、符号8はバキュウムホース
9の先端部に設けられるとともに、吸引チップ7を着脱
可能に形成されたハンドピースである。
【0020】本発明の骨片採取装置1は、上述のバキュ
ウム装置5の吸引チップ7と、ハンドピース8との間に
介装される。
【0021】即ち、吸引チップ7をハンドピース8から
取外し、その吸引チップ7基端部を骨片採取装置1の取
付け口12へ挿入する。このとき、取付け口12と吸引
チップ7基端部との間はOリング16により気密状態が
保持される。また、骨片採取装置1の接続口29は、ハ
ンドピース8の先端部に気密状態を保って嵌入される。
【0022】これにより、吸引チップ7先端部から骨片
採取装置1の取付け口12,フィルター30,通路1
5,排出口24,接続口29を経由してハンドピース
8,バキュウムホース9に到る吸引経路が完成する。
【0023】本体部6が作動すると、それによる負圧
は、吸引チップ7先端部より口腔内の唾液、血液や冷却
水および切削した骨片を吸引する。骨片の混在した液状
物が骨片採取装置1を通過するとき、骨片はフィルター
30により捕集され、フィルター30内周壁に付着す
る。また、液体分はフィルター30を通過して本体部6
に到達し、排出口6aより排出される。その後、フィル
ター30を本体10より取出し、プランジャー35を押
出し(図3参照)、フィルター30に付着した骨片2を
掻き出して採取する。
【0024】このようにして採取された骨片2は、骨性
癒着材料82として歯科用アプリケータによりインプラ
ント体80埋植の安定のために応用される(図5参
照)。なお、骨片採取装置1は小形に形成できることか
ら、装置全体を滅菌用オートクレーブ等により簡便に滅
菌処理を行うことが可能である。
【0025】図4はこの発明の他の実施例を示し、フィ
ルターをバイパスするバイパス通路を備えた点に特徴を
有する。なお、以下の説明では第1実施例との重複部分
については同一符号を付して説明を省略する。
【0026】この第2実施例の骨片採取装置41は、略
逆L字状に一体的に形成された本体部51及びフィルタ
ー収容部51bと、フィルター収容部51bの端部に螺
着されたキャップ部材67とから本体50が形成されて
いる。
【0027】本体部51aは、一端部に取付け口12が
設けられており、その下流側に切換部60が形成されて
いる。切換部60は、弁座61,62と弁体63とを有
し、弁体63は、軸64を支点としてレバー65の操作
により回動するように形成されている。また、本体部5
1aの他端部には、接続口29を有する排出口58が設
けられており、弁座62と排出口58との間にバイパス
通路56が形成されている。一方、弁体61の下流側に
は通路53が形成されており、通路53はフィルター収
容部51bに内装されたフィルター30の内周側に連通
されている。
【0028】フィルター収容部51bは、フィルター3
0の一端部を支持するフィルター支持部54を有し、フ
ィルター収容部51b内周壁とフィルター30外周壁と
の間に、排出口58に連通した通路55が形成されてい
る。フィルター収容部51bには、その下端部のおねじ
部52にキャップ部材67が螺合されており、キャップ
部材67の内側中央には、プランジャー支持孔68が穿
設されている。そして、フィルター30はフィルター支
持部54とキャップ部材67およびプランジャー35と
により支持され、フィルター収容部51bに同軸的に内
装されている。
【0029】これにより、弁体63が弁座62を閉塞し
たとき、取付け口12から通路53を経てフィルター3
0を透過し、更に通路55から排出口58へと通ずる吸
引経路が形成される。また、弁座61が閉塞されると、
取付け口12からバイパス通路56を経て、排出口58
へ到る吸引経路が形成される。この骨片採取装置41に
よれば、簡便な操作でフィルター30の有無の切換えを
行うことができ、装置着脱の繁雑さを回避できるととも
に、フィルター30の損耗を少なくすることができる。
【0030】
【発明の効果】この発明の骨片採取装置および骨片採取
システムは、以上のような構成なので、インプラント手
術時に吸引された骨片の混在した液状物から、選択的に
骨片を分離して採取することができる。
【0031】また、装置を小形に構成できるため、簡便
に滅菌処理を行って、滅菌下での骨片採取を行うことが
できる効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例の骨片採取装置の縦断面図
【図2】本装置の装着状態を示す説明図
【図3】骨片採取を示す説明図
【図4】骨片採取装置の他の実施例を示す縦断面図
【図5】インプラント体の埋植状態を示す断面図
【符号の説明】
1,41 骨片採取装置 5 バキュウム装置 7 吸引チップ 8 ハンドピース 9 バキュウムホース 10,50 本体 30 フィルター 35 プランジャー

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】口腔内から骨片を含む冷却水,唾液,血液
    等の液状物を吸引するバキュウム装置の吸引チップとバ
    キュウムホースとの間に設けられる骨片採取装置であっ
    て、 一端部に前記吸引チップの取付け口を有し他端部に前記
    バキュウムホースへの接続口を有する本体と、 筒状に形成されるとともにその内周壁が前記取付け口に
    連通し外周壁が前記接続口に連通して前記本体内に着脱
    可能に配設されたフィルターと、 前記フィルターの内周壁内に嵌入されその軸線方向に摺
    動可能に形成されるとともに常には該フィルターの他端
    部側開口を閉塞して設けられたプランジャーと、 からなることを特徴とする骨片採取装置。
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SE511575C2 (sv) 1994-09-20 1999-10-25 Bladhs Medical Ab Sätt och anordning för uppsamling av benvävnadsfragment
EP1378209B1 (en) * 2001-03-06 2010-05-19 Atsushi Takahashi Autogenous bone collecting device
CN101175447B (zh) * 2005-03-15 2010-04-21 高桥淳 提高吸引效率的自体采骨装置

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