JP3091829U - 誤使用防止用注射液容器 - Google Patents

誤使用防止用注射液容器

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JP3091829U
JP3091829U JP2002004807U JP2002004807U JP3091829U JP 3091829 U JP3091829 U JP 3091829U JP 2002004807 U JP2002004807 U JP 2002004807U JP 2002004807 U JP2002004807 U JP 2002004807U JP 3091829 U JP3091829 U JP 3091829U
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container
injection
needle
misuse
mouth
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健司 手塚
実 岡
英克 庄司
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Otsuka Pharmaceutical Co Ltd
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Otsuka Pharmaceutical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】輸液で希釈して点滴静注に使用すべき塩化カリ
ウム液やリン酸二カリウム液のようなカリウム補給液
等、単独投与が禁じられている注射液が、誤って希釈さ
れることなく直接静脈注射用に使用されることを防止し
得る注射液容器を提供する。 【解決手段】 単独投与が禁じられている注射液の充填
用容器本体10にその口部と同心に筒状の保持部18を
配置し、筒状の外殻22内に軸心方向に外向きと内向き
の1対の針状部26,28を備えかつ両針状部は内部に
貫通孔30を有する両頭針部材20を、保持部18に対
しスライド可能に設け、両頭針部材20が口部側にスラ
イドしたとき内向き針状部28が注射液容器10のシー
ル部36に穿刺するように支持し、さらに両頭針部材2
0の他端部には輸液容器の口部が嵌着可能とされると共
にさらに該口部を押込んだとき外向き針状部26が該口
部のシール部に穿刺可能な注射液容器8を構成した。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は注射液の誤使用を防止し得る容器に関するものであり、特に輸液で希 釈して点滴静注に使用すべき、単独投与が禁じられている注射液が、誤って希釈 されることなく直接静脈注射用に使用されることを防止するための誤使用防止用 注射液容器に関するものである。 本考案は、例えば単独投与が禁じられている塩化カリウムやリン酸二カリウム等 のカリウム補給液の投与に、好適に使用できる。
【0002】
【従来の技術】
従来より塩化カリウム液やリン酸二カリウム液の注射液は、ガラスアンプルや プラスチックアンプルに充填され、使用時に注射器の注射針で吸入採取し、輸液 で希釈後点滴静注で投与するのが通例である。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
ところが、このような注射針を取り付けた注射器で注射液を採取するやり方で は、通常の注射のような錯覚を起こし易く、輸液で希釈することなく誤って直接 静脈注射するおそれがある。塩化カリウムやリン酸二カリウムの注射液は、希釈 せずに体内に投与されると心停止を起こし死に至ることになるので、このように 従来のやり方は、医療過誤に結びつくおそれがあるという問題点があった。この ような問題点は単独投与が禁じられている他の注射液についても同様に存在する 。 本考案はこのような事情を背景としてなされたものであり、本考案の目的は 塩化カリウム液やリン酸二カリウム液等のように単独投与が禁じられている注射 液が輸液で希釈されることなく誤って直接静脈注射されることを防止し、医療過 誤を避け得るようにした注射液容器を提供しようとするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】 このような目的を達成するためになされた本考案は、次のように構成される。 A 単独投与が禁じられている注射液の誤使用を防止するための容器であって 、前記注射液が充填された可撓性容器のシールされた口部と同心に筒状の保持部 を配置し、筒状の外殻を有し内部に軸心方向に外向きと内向きの1対の針状部を 備えかつ両針状部は内部に貫通孔を有する両頭針部材を前記保持部に対しスライ ド可能に設け、両頭針部材が口部側にスライドしたとき内向きの針状部が注射液 容器のシール部に穿刺するように支持し、さらに両頭針部材の他端部には輸液容 器の口部が嵌着可能とされると共にさらに該口部を押し込んだとき外向きの針状 部が該口部のシール部に穿刺可能とされた誤使用防止用注射液容器。 B A項記載の誤使用防止用注射液容器において、注射液がカリウム補給液 である誤使用防止用薬液容器。 C A項またはB項記載の誤使用防止用注射液容器において、可撓性容器は ポリエチレン、ポリプロピレン等の熱可塑性樹脂を用いて吹込成形法で成形した 容器あるいは樹脂シートで袋状にした容器である誤使用防止用注射液容器。 D A項〜C項のいずれか1項に記載の誤使用防止用注射液容器において、 両頭針部材の外向きの針状部は少なくとも合成樹脂で構成されるようにした誤使 用防止用注射液容器。 E A項〜D項のいずれか1項に記載の誤使用防止用注射液容器において、 両頭針部材の外向きの針状部は外殻の端部より外方に突出しないかあるいは数m m以上突出しないようにした誤使用防止用注射液容器。 F A項〜E項のいずれか1項に記載の誤使用防止用注射液容器において、 両頭針部材の外向きの針状部は太さ3mm以上とした誤使用防止用注射液容器。
【0005】
【考案の実施の形態】
以下本考案の実施の形態を、本考案の実施例を記載した図面に基づいて詳細に 説明する。 図1において8は誤使用防止用注射液容器であり、容器本体10は単独投与が 禁じられている注射液を収容する部分であり、ポリエチレン、ポリプロピレン等 の熱可塑性樹脂を加熱溶融し、吹込成型法で成形し、適宜押圧変形し得るように なっている。また、容器本体10は自立できる形態をなしている。容器本体10 の口部に形成されたフランジ部12の上面部には合成樹脂製の中栓14が溶着さ れ、さらに中栓14はゴム栓16で覆われている。容器本体はポリエチレン、ポ リプロピレン等の樹脂シートを袋状に成形し、口部を取りつけたものとすること も可能である。単独投与が禁じられている注射液としては、例えば塩化カリウム 液やリン酸二カリウム液のようなカリウム補給液が挙げられる。
【0006】 フランジ部12の外周側端面には筒状の保持部18が取りつけられ、保持部1 8内に両頭針部材20が上下方向にスライド可能に嵌合されている。両頭針部材 20は筒状の外殻22の内部に形成された円板状の連結部24に、外向きの針状 部26と内向きの針状部28とが同軸上に立設され、かつその内部は貫通孔30 で連通されている。なお、両頭針部材20はこれらの各部が合成樹脂で一体に構 成されている。外向きの針状部26は外殻22の端部より突出しないかあるいは 数mm以上突出しないようにされている。また、外向きの針状部26の太さは3 mm程度か、それより若干大きくすることが、通常の注射針との違いをはっきり 認識させ、通常の静脈注射と錯覚させることを防止する上で望ましい。
【0007】 外殻22の下端部には外側段付部32、保持部18の上端部寄りには内側段付 部34がそれぞれ設けられ、外側段付部32が内側段付部34に当接することに よってスライドの上限が規制される。両頭針部材20を押し下げると、内向きの 針状部28はゴム栓16を突き破り、中栓14の薄膜状のシール部36を穿刺し 得るようにされている。
【0008】 両頭針部材20は、外殻22の外向き針状部26側に輸液容器の口部が嵌着で きると共に、さらに押し込むと輸液容器のシール部を穿刺できるようにされてい る。なお、保持部18の上端部には両頭針部材20を覆う保護カバー(図示省略 )が取付けられる。
【0009】 以上のように構成された実施例で塩化カリウムやリン酸二カリウムの注射液を 輸液に混注するには、図2に示すように誤使用防止用注射液容器8を下向きにし 、外殻22内に輸液容器40の口部を嵌着し、一気に押し下げると、内向きの針 状部28が容器本体10のシール部36を穿刺すると共に、外向きの針状部26 が輸液容器40のシール部42を穿刺することになる。そうすると、容器本体1 0内の注射液は各針状部26、28の貫通孔30を通って輸液容器40内に注が れ、輸液に混注される。混注された薬液は点滴静注が可能となる。
【0010】 このように本実施例の誤使用防止用注射液容器では、容器内の注射液を取り出 すために注射針を使用する余地がないので通常の静脈注射のように錯覚すること がなく、従って単独投与が禁じられている塩化カリウム液やリン酸二カリウム液 のような注射液を、誤って直接静脈注射するなどの医療過誤を未然に防止できる 。また、外向きの針状部26先端は外殻22より引っ込んでいるので人体に注射 することは物理的に不可能であるから上記のような医療過誤のおそれがない。さ らに、外向きの針状部26は合成樹脂製であるから、金属製の注射針のように人 体に使用するものでないことが明白であり、上記医療過誤のおそれがない。また 、針状部26は径が3mm程度で通常の注射針より各段に太いので通常の注射と 間違える余地がなく、上記医療過誤のおそれがない。
【0011】 上記実施例では保持部18内に外殻22をスライド可能に嵌合したが、保持部 18の外側に外殻22をスライド可能に嵌合するようにしてもよい。 以上本考案の実施例について説明したが、本考案はこのような実施例に何等限 定されるものではなく、本考案の要旨を逸脱しない範囲において種々なる態様で 実施し得ることはもちろんである。
【0012】
【考案の効果】
本考案は上述のように構成されているので、次に記載する効果を奏する。 容器内の注射液を取り出すために注射針を使用する余地がないので通常の静脈 注射のように錯覚することがなく、従って単独投与が禁じられている注射液(例 えば塩化カリウム液やリン酸二カリウム液等のカリウム補給液など)を、誤って 直接静脈注射するなどの医療過誤を未然に防止できる。また、外向きの針状部先 端を外殻端部より引っ込めるか、あるいは先端部の突出量を数mm以下にすれば 、人体に注射することは物理的に不可能であるから上記のような医療過誤は生じ ない。さらに、外向きの針状部を合成樹脂製とすれば、金属製の注射針のように 人体に使用するものでないことが明白であり、上記医療過誤のおそれがない。ま た、外向きの針状部は径を3mm以上とし、通常の注射針より各段に太くすれば 通常の注射と間違える余地がなく、上記医療過誤のおそれがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を示す断面図である。
【図2】同実施例の使用状態を示す説明図である。
【符号の説明】
8 誤使用防止用注射液容器 10 容器本体 18 保持部 20 両頭針部材 22 外殻 26 外向きの針状部 28 内向きの針状部 30 貫通孔 36 シール部

Claims (6)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 単独投与が禁じられている注射液の誤使
    用を防止するための容器であって、前記注射液が充填さ
    れた可撓性容器のシールされた口部と同心に筒状の保持
    部を配置し、筒状の外殻を有し内部に軸心方向に外向き
    と内向きの1対の針状部を備えかつ両針状部は内部に貫
    通孔を有する両頭針部材を前記保持部に対しスライド可
    能に設け、両頭針部材が口部側にスライドしたとき内向
    きの針状部が注射液容器のシール部に穿刺するように支
    持し、さらに両頭針部材の他端部には輸液容器の口部が
    嵌着可能とされると共にさらに該口部を押し込んだとき
    外向きの針状部が該口部のシール部に穿刺可能とされた
    誤使用防止用注射液容器。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の誤使用防止用注射液容器
    において、注射液がカリウム補給液である誤使用防止用
    薬液容器。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2記載の誤使用防
    止用注射液容器において、可撓性容器はポリエチレン、
    ポリプロピレン等の熱可塑性樹脂を用いて吹込成形法で
    成形した容器あるいは樹脂シートで袋状にした容器であ
    る誤使用防止用注射液容器。
  4. 【請求項4】 請求項1〜請求項3のいずれか1項に記
    載の誤使用防止用注射液容器において、両頭針部材の外
    向きの針状部は少なくとも合成樹脂で構成されるように
    した誤使用防止用注射液容器。
  5. 【請求項5】 請求項1〜請求項4のいずれか1項に記
    載の誤使用防止用注射液容器において、両頭針部材の外
    向きの針状部は外殻の端部より外方に突出しないかある
    いは数mm以上突出しないようにした誤使用防止用注射
    液容器。
  6. 【請求項6】 請求項1〜請求項5のいずれか1項に記
    載の誤使用防止用注射液容器において、両頭針部材の外
    向きの針状部は太さ3mm以上とした誤使用防止用注射
    液容器。
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