JP3091653B2 - 立体映像表示装置 - Google Patents

立体映像表示装置

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JP3091653B2
JP3091653B2 JP06296899A JP29689994A JP3091653B2 JP 3091653 B2 JP3091653 B2 JP 3091653B2 JP 06296899 A JP06296899 A JP 06296899A JP 29689994 A JP29689994 A JP 29689994A JP 3091653 B2 JP3091653 B2 JP 3091653B2
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  • Testing, Inspecting, Measuring Of Stereoscopic Televisions And Televisions (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は特殊な眼鏡を用いること
なしにカラーの立体映像を観察することが出来る立体映
像表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、眼鏡を使用しないで立体映像を表
示する方法として、図6に示すようなパララックスバリ
ア方式が提案されている。
【0003】図6において、1はカラー映像を表示する
液晶パネル等の表示パネル、2は前記表示パネル1の各
絵素からの光の一部を通過させるバリア基板である。前
記表示パネル1の絵素の配置パターンは、左右方向に沿
って順に、左眼用の赤色絵素R1、右眼用の緑色絵素G
2、左眼用の青色絵素B1、右眼用の赤色絵素R2、左
眼用の緑色絵素G1、右眼用の青色絵素B2の順で繰り
返し配列されている。
【0004】前記バリア基板2は前記表示パネル1の各
絵素からの光を透過する縦長の開口部2aが光を遮光す
るバリア部2bを介して多数形成されているスリット状
の基板である。
【0005】このような構成の立体映像表示装置では、
表示面の前方には、左眼用の絵素R1、G1、B1から
出射された光だけが前記バリア基板2の開口部2aを通
って入光し、右眼用の絵素R2、G2、B2から出射さ
れた光はバリア部2bにより遮光されて入光しない領域
31と、その逆で右眼用の絵素R2、G2、B2から出
射された光だけが前記バリア基板2の開口部2aを通っ
て入光し、左眼用の絵素R1、G1、B1から出射され
た光はバリア部2bにより遮光されて入光しない領域3
2とが形成される。
【0006】そして、前記領域31と前記領域32との
間の距離を人間の眼間距離(例えば65mm)になるよ
うに設定し、観察者の左眼を領域31に位置させ、右眼
を領域32に位置させることにより、観察者は左眼では
左眼用の絵素R1、G1、B1だけを認識し、右眼では
右眼用の絵素R2、G2、B2だけを認識することが出
来、立体映像を観賞することが出来る。
【0007】上述のような立体映像表示装置では、表示
パネルの左眼用の絵素と右眼用の絵素とのピッチをP
(絵素ピッチPに等しい)、人間の眼間距離をE、表示
パネル1の表示面からバリア基板2までの距離をt1、
バリア基板2から前記領域31、32にまでの適視距離
をL1とした場合、P:t1=E:L1となり、下記の数
1の関係が成り立つ。
【0008】
【数1】
【0009】即ち、バリア基板2から領域31、32ま
での適視距離L1は、左眼用の絵素と右眼用の絵素との
ピッチPに反比例する。しかしながら、例えば、絵素ピ
ッチが0.0175mm、ガラス基板の厚みが0.85
mm(この値はガラス基板の屈折率を考慮した空気換算
距離である)の液晶パネルを用い、該液晶パネルのガラ
ス基板にバリア基板を接着して上述のような立体映像表
示装置を構成した場合、P=0.0175mm、t1=
0.85mmとなり、適視距離L1は3m以上と大きく
なる。このため、観察者は表示画面から遠くに離れなけ
れば立体映像を観察することは出来ず、臨場感のある立
体映像を観賞することが出来ないという問題がある。
【0010】図7は表示パネル1の光の入射側にバリア
基板4を配置した従来の立体映像表示装置である。前記
バリア基板4は平面光源5からの光を透過する縦長の開
口部4aが光を遮光するバリア部4bを介して多数形成
されているスリット状の基板である。
【0011】このような構成の立体映像表示装置では、
平面光源5から出射された光は前記バリア基板4の開口
部4aを通過するスリット状の光となる。これにより、
表示パネル1の前方には、前記スリット状の光のうち左
眼用の絵素R1、G1、B1を通過する光だけが入光
し、右眼用の絵素R2、G2、B2を通過した光は入光
しない領域61と、その逆で右眼用の絵素R2、G2、
B2を通過した光だけが入光し、左眼用の絵素R1、G
1、B1を通過した光は入光しない領域62とが形成さ
れる。
【0012】そして、前記領域61と前記領域62との
間の距離を人間の眼間距離(例えば65mm)になるよ
うに設定し、観察者の左眼を領域61に位置させ、右眼
を領域62に位置させることにより、観察者は左眼では
左眼用の絵素R1、G1、B1だけを認識し、右眼では
右眼用の絵素R2、G2、B2だけを認識することが出
来、立体映像を観賞することが出来る。
【0013】上述のような立体映像表示装置では、左眼
用の絵素と右眼用の絵素とのピッチをP(絵素ピッチP
に等しい)、人間の眼間距離をE、バリア基板4から表
示パネル1までの距離をt2、表示パネル1から前記領
域61、62にまでの適視距離をL2とした場合、P:
t2=E:L2+t2となり、下記の数2の関係が成り立
つ。
【0014】
【数2】
【0015】即ち、表示パネル1から領域61、62ま
での適視距離Lは、左眼用の絵素と右眼用の絵素とのピ
ッチPに反比例する。しかしながら、例えば、上述の図
6の立体映像表示装置と同様に、絵素ピッチが0.01
75mm、ガラス基板の厚みが0.85mm(この値は
ガラス基板の屈折率を考慮した空気換算距離)の液晶パ
ネルを用い、該液晶パネルのガラス基板にバリア基板を
接着して上記図5の立体映像表示装置を構成した場合、
P=0.0175mm、t1=0.85mmとなり、適
視距離L2は3m以上と大きくなる。このため、観察者
は表示画面から遠くに離れなければ立体映像を観察する
ことは出来ず、臨場感のある立体映像を観賞することが
出来ないという問題がある。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記従来例の
欠点に鑑み為されたものであり、立体映像を良好に観察
することが出来る位置を表示画面に近付け、観察者が臨
場感のある立体映像を観賞することが出来る立体映像表
示装置を提供することを目的とするものである。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の立体映像
表示装置は、左眼用の絵素と右眼用の絵素とを有する表
示パネルと、該表示パネルからの映像の光を部分的に遮
光することにより左眼用の絵素からの光と右眼用の絵素
からの光とに分離するバリア基板とからなるものにおい
て、前記表示パネルに左眼用の異なる色の絵素が左右方
向に沿って配列している左眼用の絵素域と、右眼用の異
なる色の絵素が左右方向に沿って配列している右眼用の
絵素域とを左右方向において交互に形成し、前記バリア
基板に前記表示パネルからの映像の光を透過する透光部
と、前記表示パネルからの映像の光を遮光する遮光部と
を左右方向に交互に形成し、前記透光部に前記表示パネ
ルの絵素の色と略同じ色のカラーフィルタを前記絵素の
色と同様に配列するように設け、前記表示パネルの各絵
素からの光を前記バリア基板の前記遮光部及び前記透光
部に設けたカラーフィルタのうち前記絵素とは異なる色
のカラーフィルタにより遮光することにより前記左眼用
の絵素域からの光と前記右眼用の絵素域からの光とに分
離することを特徴とする。
【0018】また、本発明の第2の立体映像表示装置
は、光源からの光の一部を遮光することにより左眼用の
光と右眼用の光とに分離するバリア基板と、該バリア基
板により分離された左眼用の光を左眼用の絵素の光と
し、右眼用の光を右眼用の絵素の光とする表示パネルと
からなるものにおいて、前記表示パネルに左眼用の異な
る色の絵素が左右方向に沿って配列している左眼用の絵
素域と、右眼用の異なる色の絵素が左右方向に沿って配
列している右眼用の絵素域とを水平方向に交互に形成
し、前記バリア基板に光源からの光を透過する透光部
と、前記表示パネルからの映像の光を遮光する遮光部と
を左右方向に交互に形成し、前記透光部に前記表示パネ
ルの絵素の色と略同じ色のカラーフィルタを前記絵素の
色と同様の配列になるように設け、前記表示パネルの各
絵素の光を前記バリア基板の前記透光部に設けたカラー
フィルタのうち略同じ色のカラーフィルタを通過した光
だけにより形成することにより前記左眼用の絵素域から
の光と前記右眼用の絵素域からの光とに分離することを
特徴とする。
【0019】更に、本発明の第1、第2の立体映像表示
装置は、前記表示パネルの左眼用及び右眼用の異なる色
の絵素が赤色絵素、緑色絵素及び青色絵素よりなり、前
記バリア基板の透光部に設けたカラーフィルタが赤色フ
ィルタ、緑色フィルタ及び青色フィルタよりなることを
特徴とする。
【0020】
【作用】上述の第1の立体映像表示装置によれば、左眼
用の絵素域と右眼用の絵素域とのピッチは、表示パネル
を構成する絵素のピッチよりも大きくなる。即ち、上述
の数1における分母が大きくなり、適視距離は小さくな
る。
【0021】また、上述の第2の立体映像表示装置によ
れば、左眼用の絵素域と右眼用の絵素域とのピッチは、
表示パネルを構成する絵素のピッチよりも大きくなる。
即ち、上述の数2における分母が大きくなり、適視距離
は小さくなる。
【0022】更に、前記表示パネルの左眼用及び右眼用
の異なる色の絵素が赤色絵素、緑色絵素及び青色絵素よ
りなり、前記バリア基板の透光部に赤色カラーフィル
タ、緑色カラーフィルタ及び青色カラーフィルタの3つ
のカラーフィルタを設けることにより上述の第1、第2
の立体映像表示装置を構成した場合、3原色の用いた良
好なカラー立体映像を表示することが出来る。そして、
例えば、前記表示パネルの絵素配置が同じ色の絵素が上
下方向に並んでいる構造のものである場合、左右の絵素
域のピッチが表示パネルの絵素ピッチの約3倍になり、
適視距離は約1/3になる。
【0023】
【実施例】以下、図面を参照しつつ本発明の実施例につ
いて詳細に説明する。図1は第1実施例の立体映像表示
装置の構成を示す図である。
【0024】図1において、7はカラー映像を表示する
液晶パネル等の表示パネル、8は前記表示パネル7の各
絵素からの光の一部を通過させるバリア基板である。前
記表示パネル7の絵素の配置パターンは、図2に示すよ
うに、同じ色の絵素は上下方向に並んでおり、左右方向
においては観察者から見て右側から左側に向かって順
に、左眼用の赤色絵素R1、左眼用の緑色絵素G1、左
眼用の青色絵素B1、右眼用の赤色絵素R2、右眼用の
緑色絵素G2、右眼用の青色絵素B2の順のパターンが
繰り返し配列されている。即ち、左眼用の各色の絵素R
1、G1、B1よりなる左眼用の絵素域と、右眼用の各
色の絵素R2、G2、B2よりなる右眼用の絵素域とが
交互に形成されている。
【0025】前記表示パネル7の各絵素R1、G1、B
1、R2、G2、B2は、各絵素の色に応じた色のカラ
ーフィルタを備えており、該カラーフィルタにより赤
色、緑色、青色の絵素となる。図3は前記カラーフィル
タの光学特性を示す図であり、図中、Rは赤色絵素R
1、R2に設けられた赤色カラーフィルタの光の波長に
よる透過率分布、Gは緑色絵素G1、G2に設けられた
緑色カラーフィルタの光の波長による透過率分布、Bは
青色絵素B1、B2に設けられた青色カラーフィルタの
光の波長による透過率分布である。
【0026】前記バリア基板8は前記表示パネル7の各
絵素からの光を透過する縦長の透光部8aが光を遮光す
るバリア部8bを介して多数形成されているスリット状
の基板である。前記透光部8aには、観察者から見て右
側から左側に向かって順に、赤色カラーフィルタ8R、
緑色カラーフィルタ8G、青色カラーフィルタ8Bが形
成されている。尚、この3色のカラーフィルタの配列順
は、前記表示パネル7における3色の絵素の配列順と同
じである。
【0027】また、前記赤色、緑色、青色カラーフィル
タ8R、8G、8Bの光学特性は、前記表示パネルの絵
素R1、R2、G1、G2、B1、B2が備えるカラー
フィルタの光学特性と同じで、図3に示す通りである。
即ち、図3において、Rは赤色カラーフィルタ8Rの光
の波長による透過率分布、Gは緑色カラーフィルタ8G
の光の波長による透過率分布、Bは青色カラーフィルタ
8Bの光の波長による透過率分布である。
【0028】前記バリア基板8の透光部8aに設けられ
たカラーフィルタ8R、8G、8Bの各々の左右方向に
おける寸法は夫々、A・E/(E+3P)で等しい。ま
た、前記バリア基板8の遮光部8bの左右方向における
寸法は、(4P−A)・E/(E+3P)である。但
し、Aは表示パネル(液晶パネル)7の絵素開口部寸
法、Eは眼間距離、Pは表示パネル(液晶パネル)7の
絵素ピッチである。尚、前記カラーフィルタ8R、8
G、8Bの各々の左右方向における寸法は、従来の図6
のものの透光部2aの左右方向における寸法と略同じで
ある。
【0029】前記表示パネル7の赤色絵素R1、R2か
ら出射された光は、前記バリア基板8の透光部8aに設
けられた赤色カラーフィルタ8Rのみを通過し、緑色カ
ラーフィルタ8G及び青色カラーフィルタ8Bは通過し
ない。即ち、前記緑色カラーフィルタ8G及び青色カラ
ーフィルタ8Bは赤色絵素R1、R2から出射された光
に対してはバリア部8bと同様に遮光部として機能す
る。
【0030】また、前記表示パネル7の緑色絵素G1、
G2から出射された光は、前記バリア基板8の透光部8
aに設けられた緑色カラーフィルタ8Gのみを通過し、
赤色カラーフィルタ8R及び青色カラーフィルタ8Bは
通過しない。即ち、前記赤色カラーフィルタ8R及び青
色カラーフィルタ8Bは緑色絵素G1、G2から出射さ
れた光に対してはバリア部8bと同様に遮光部として機
能する。
【0031】また、前記表示パネル7の青色絵素B1、
B2から出射された光は、前記バリア基板8の透光部8
aに設けられた青色カラーフィルタ8Bのみを通過し、
赤色カラーフィルタ8R及び緑色カラーフィルタ8Gは
通過しない。即ち、前記赤色カラーフィルタ8R及び緑
色カラーフィルタ8Gは青色絵素B1、B2から出射さ
れた光に対してはバリア部8bと同様に遮光部として機
能する。
【0032】このような第1実施例の立体映像表示装置
では、バリア基板8の前方には、左眼用の赤色絵素R1
から出射された光は前記赤色カラーフィルタ8Rを通
り、左眼用の緑色絵素G1から出射された光は前記緑色
カラーフィルタ8Gを通り、左眼用の青色絵素B1から
出射された光は前記青色カラーフィルタ8Bを通り入光
する領域91がある。この領域91では、右眼用の赤色
絵素R2から出射された光は前記緑色カラーフィルタ8
G、青色カラーフィルタ8B及びバリア部8bにより遮
光されて入光せず、右眼用の緑色絵素G2から出射され
た光は前記赤色カラーフィルタ8R、青色カラーフィル
タ8B及びバリア部8bにより遮光されて入光せず、右
眼用の青色絵素B2から出射された光は前記赤色カラー
フィルタ8R、緑色カラーフィルタ8G及びバリア部8
bにより遮光されて入光しない。
【0033】また、バリア基板8の前方には、右眼用赤
色の絵素R2から出射された光は前記赤色カラーフィル
タ8Rを通り、右眼用緑色の絵素G2から出射された光
は前記緑色カラーフィルタ8Gを通り、右眼用青色の絵
素B2から出射された光は前記青色カラーフィルタ8B
を通り入光する領域92がある。この領域92では、左
眼用の赤色絵素R1から出射された光は前記緑色カラー
フィルタ8G、青色カラーフィルタ8B及びバリア部8
bにより遮光されて入光せず、左眼用の緑色絵素G1か
ら出射された光は前記赤色カラーフィルタ8R、青色カ
ラーフィルタ8B及びバリア部8bにより遮光されて入
光せず、左眼用の青色絵素B1から出射された光は前記
赤色カラーフィルタ8R、緑色カラーフィルタ8G及び
バリア部8bにより遮光されて入光しない。
【0034】即ち、観察者は左眼を領域91に位置さ
せ、右眼を領域92に位置させることにより、左眼では
右眼用の絵素R2、G2、B2が見えずに左眼用の絵素
R1、G1、B1だけが見え、右眼では左眼用の絵素R
1、G1、B1が見えずに右眼用の絵素R2、G2、B
2だけが見える。これにより、観察者は左眼では左眼用
の映像を認識し、右眼では右眼用の映像を認識すること
により立体映像を観察することが出来る。
【0035】上述のような第1実施例の立体映像表示装
置では、表示パネル7の水平方向における絵素の配列
は、左眼用の絵素R1、G1、B1の3絵素が連続して
なる左眼用の絵素域と右眼用の絵素R2、G2、B2の
3絵素が連続してなる右眼用の絵素域とが交互に配置さ
れている。即ち、左眼用の絵素域と右眼用の絵素域とは
絵素ピッチPの3倍のピッチ3Pで配列されている。
【0036】従って、バリア基板8から前記領域91、
92までの適視距離L3は、下記の数3のようになり、
図6に示した従来の立体映像表示装置に比べて約1/3
になる。
【0037】
【数3】
【0038】例えば、絵素ピッチが0.0175mm、
ガラス基板の厚みが0.85mm(この値はガラス基板
の屈折率を考慮した空気換算距離である)である液晶パ
ネルを表示パネル7として用い、前記液晶パネルのガラ
ス基板に前記バリア基板8を接着して第1実施例の立体
映像表示装置を構成し、領域91と領域92との間の距
離を人間の眼間距離65mmになるように設定した場
合、P=0.0175mm、t3=0.85mmとな
り、数3より適視距離L3は約1mとなり、従来に比べ
て表示画面に近付く。このため、観察者は表示画面の近
くで立体映像を観察することが出来、臨場感のある立体
映像を観賞することが出来る。
【0039】図4は第2実施例の立体映像表示装置の構
成を示す図である。図4において、7はカラー映像を表
示する液晶パネル等の表示パネル、10は平面光源11
の光の一部を通過させるバリア基板である。
【0040】前記表示パネル7の絵素の配置パターン
は、上述の第1実施例の表示パネル7の配置パターンと
同じであり、ここではその説明は省略する。前記バリア
基板10は前記平面光源11からの光を透過する縦長の
透光部10aが光を遮光するバリア部10bを介して多
数形成されているスリット状の基板である。前記透光部
10aには、観察者から見て右側から左側に向かって順
に、赤色カラーフィルタ10R、緑色カラーフィルタ1
0G、青色カラーフィルタ10Bが形成されている。
尚、この3色のカラーフィルタの配列順は、前記表示パ
ネル7における3色の絵素の配列順と同じである。
【0041】前記バリア基板10の透光部10aに設け
られたカラーフィルタ10R、10G、10Bの各々の
左右方向における寸法は夫々、A・E/(E−3P)で
等しい。また、前記バリア基板10の遮光部10bの左
右方向における寸法は、(4P−A)・E/(E−3
P)である。但し、Aは表示パネル(液晶パネル)7の
絵素開口部寸法、Eは眼間距離、Pは表示パネル(液晶
パネル)7の絵素ピッチである。尚、前記カラーフィル
タ10R、10G、10Bの各々の左右方向における寸
法は、従来の図6のものの透光部2aの左右方向におけ
る寸法と略同じである。
【0042】前記平面光源11から出射された光のうち
表示パネル7の赤色絵素R1、R2の光となるものは、
前記バリア基板10の透光部10aに設けられた赤色カ
ラーフィルタ10Rを通過したストライプ状の光だけで
あり、緑色カラーフィルタ10Gあるいは青色カラーフ
ィルタ10Bを通過したストライプ状の光は、赤色絵素
R1、R2の光とはならない。即ち、前記緑色カラーフ
ィルタ10G及び青色カラーフィルタ10Bは、赤色絵
素R1、R2に対してはバリア部10bと同様に遮光部
として機能する。
【0043】また、前記平面光源11から出射された光
のうち表示パネル7の緑色の絵素G1、G2の光となる
ものは、前記バリア基板10の透光部10aに設けられ
た緑色カラーフィルタ10Gを通過したストライプ状の
光だけであり、赤色カラーフィルタ10Rあるいは青色
カラーフィルタ10Bを通過したストライプ状の光は、
緑色絵素G1、G2の光とはならない。即ち、前記赤色
カラーフィルタ10R及び青色カラーフィルタ10B
は、緑色絵素G1、G2に対してはバリア部10bと同
様に遮光部として機能する。
【0044】また、前記平面光源11から出射された光
のうち表示パネル7の青色絵素B1、B2の光となるも
のは、前記バリア基板10の透光部10aに設けられた
青色カラーフィルタ10Bを通過したストライプ状の光
だけであり、赤色カラーフィルタ10Rあるいは緑色カ
ラーフィルタ10Gを通過したストライプ状の光は、青
色絵素B1、B2の光とはならない。即ち、前記赤色カ
ラーフィルタ10R及び緑色カラーフィルタ10Gは、
青色絵素B1、B2に対してはバリア部10bと同様に
遮光部として機能する。
【0045】このような第2実施例の立体映像表示装置
では、表示パネル7の前方には、前記赤色カラーフィル
タ10Rを通過したストライプ状の光が表示パネル7の
左眼用の赤色絵素R1の光となって入光し、前記緑色カ
ラーフィルタ10Gを通過したストライプ状の光が表示
パネル7の左眼用の緑色絵素G1の光となって入光し、
前記青色カラーフィルタ10Bを通過したストライプ状
の光が表示パネル7の左眼用の青色絵素B1の光となっ
て入光する領域121が形成される。尚、この領域12
1では、右眼用の絵素R2、G2、B2からの光は入光
しない。
【0046】また、前記表示パネル7の前方には、前記
赤色カラーフィルタ10Rを通過したストライプ状の光
が表示パネル7の右眼用の赤色絵素R2の光となって入
光し、前記緑色カラーフィルタ10Gを通過したストラ
イプ状の光が表示パネル7の右眼用の緑色絵素G2の光
となって入光し、前記青色カラーフィルタ10Bを通過
したストライプ状の光が表示パネル7の右眼用の青色絵
素B2の光となって入光する領域122が形成される。
尚、この領域122では、左眼用の絵素R1、G1、B
1からの光は入光しない。
【0047】即ち、観察者は左眼を領域121に位置さ
せ、右眼を領域122に位置させることにより、左眼で
は右眼用の絵素R2、G2、B2が見えずに左眼用の絵
素R1、G1、B1だけが見え、右眼では左眼用の絵素
R1、G1、B1が見えずに右眼用の絵素R2、G2、
B2だけが見える。これにより、観察者は左眼では左眼
用の映像を認識し、右眼では右眼用の映像を認識するこ
とにより立体映像を観察することが出来る。
【0048】上述のような第2実施例の立体映像表示装
置では、表示パネル7の水平方向における絵素の配列
は、左眼用の絵素R1、G1、B1の3絵素が連続して
なる左眼用の絵素域と右眼用の絵素R2、G2、B2の
3絵素が連続してなる右眼用の絵素域とが交互に配置さ
れている。即ち、左眼用の絵素域と右眼用の絵素域とは
絵素ピッチPの3倍のピッチ3Pで配列されている。
【0049】従って、表示パネル7から前記領域12
1、122までの適視距離L4は、下記の数4のように
なり、図7に示した従来の立体映像表示装置に比べて約
1/3になる。
【0050】
【数4】
【0051】例えば、絵素ピッチが0.0175mm、
ガラス基板の厚みが0.85mm(この値はガラス基板
の屈折率を考慮した空気換算距離である)の液晶パネル
を表示パネル7として用い、該前記液晶パネルのガラス
基板にバリア基板10を接着して第2実施例の立体映像
表示装置を構成し、領域121と領域122との間の距
離を人間の眼間距離65mmになるように設定した場
合、P=0.0175mm、t4=0.85mmとな
り、数4より適視距離L4は約1mとなり、従来例に比
べて表示画面に近付く。このため、観察者は表示画面の
近くで立体映像を観察することが出来、臨場感のある立
体映像を観賞することが出来る。
【0052】尚、上述の第1、第2実施例では、表示パ
ネル7として同じ色の絵素が上下方向に並んでいる構造
のものを用いたが、本発明は絵素の配置が上記表示パネ
ル7とは異なる構造のものに対しても適用可能である。
【0053】例えば、図5に示すように、奇数行目の絵
素と偶数行目の絵素とが半絵素分だけ左右方向にずれて
形成されているデルタ配置の絵素構造の表示パネルに対
しても本発明は適用可能である。この場合は、奇数行の
絵素と偶数行の絵素の2行の絵素を1組として注目する
と、左眼用の各色の絵素R1、G1、B1とからなる絵
素域と、右眼用の各色の絵素R2、G2、B2とからな
る絵素域とは水平方向において交互に形成されている。
尚、図5において、各絵素域は破線で区切られている。
【0054】また、本発明は、表示部の前方にレンズを
配置して、観察者に虚像を観察させるものに適用しても
良い。
【0055】
【発明の効果】本発明によれば、観察者が表示画面の近
くで臨場感のある立体映像を観賞することが出来る立体
映像表示装置を提供し得る。
【0056】更に、本発明によれば、良好なカラー表示
も可能である立体映像表示装置を提供し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の立体映像表示装置の基本
構成を示す図である。
【図2】本発明の第1実施例に用いられる表示パネルの
絵素の配置パターンを示す図である。
【図3】本発明の第1実施例のバリア基板に用いられる
カラーフィルタの光の波長による透過率分布を示す図で
ある。
【図4】本発明の第2実施例の立体映像表示装置の基本
構成を示す図である。
【図5】本発明の他の実施例に用いれれる表示パネルの
絵素の配置パターンを示す図である。
【図6】従来の立体映像表示装置の基本構成を示す図で
ある。
【図7】従来の立体映像表示装置の基本構成を示す図で
ある。
【符合の説明】
7 表示パネル 8 バリア基板 8a 透光部 8b 遮光部 8R 赤色カラーフィルタ 8G 緑色カラーフィルタ 8B 青色カラーフィルタ 10 バリア基板 10a 透光部 10b 遮光部 10R 赤色カラーフィルタ 10G 緑色カラーフィルタ 10B 青色カラーフィルタ R1 左眼用の赤色絵素 G1 左眼用の緑色絵素 B1 左眼用の青色絵素 R2 左眼用の赤色絵素 G2 左眼用の緑色絵素 B2 左眼用の青色絵素

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 左眼用の絵素と右眼用の絵素とを有する
    表示パネルと、該表示パネルからの映像の光を部分的に
    遮光することにより左眼用の絵素からの光と右眼用の絵
    素からの光とに分離するバリア基板とからなる立体映像
    表示装置において、前記表示パネルに左眼用の異なる色
    の絵素が左右方向に沿って配列している左眼用の絵素域
    と、右眼用の異なる色の絵素が左右方向に沿って配列し
    ている右眼用の絵素域とを左右方向において交互に形成
    し、前記バリア基板に前記表示パネルからの映像の光を
    透過する透光部と、前記表示パネルからの映像の光を遮
    光する遮光部とを左右方向に交互に形成し、前記透光部
    に前記表示パネルの絵素の色と略同じ色のカラーフィル
    タを前記絵素の色と同様に配列するように設け、前記表
    示パネルの各絵素からの光を前記バリア基板の前記遮光
    部及び前記透光部に設けたカラーフィルタのうち前記絵
    素とは異なる色のカラーフィルタにより遮光することに
    より前記左眼用の絵素域からの光と前記右眼用の絵素域
    からの光とに分離することを特徴とする立体映像表示装
    置。
  2. 【請求項2】 光源からの光の一部を遮光することによ
    り左眼用の光と右眼用の光とに分離するバリア基板と、
    該バリア基板により分離された左眼用の光を左眼用の絵
    素の光とし、右眼用の光を右眼用の絵素の光とする表示
    パネルとからなる立体映像表示装置において、前記表示
    パネルに左眼用の異なる色の絵素が左右方向に沿って配
    列している左眼用の絵素域と、右眼用の異なる色の絵素
    が左右方向に沿って配列している右眼用の絵素域とを左
    右方向に交互に形成し、前記バリア基板に光源からの光
    を透過する透光部と、前記表示パネルからの映像の光を
    遮光する遮光部とを左右方向に交互に形成し、前記透光
    部に前記表示パネルの絵素の色と略同じ色のカラーフィ
    ルタを前記絵素の色と同様の配列になるように設け、前
    記表示パネルの各絵素の光を前記バリア基板の前記透光
    部に設けたカラーフィルタのうち略同じ色のカラーフィ
    ルタを通過した光だけにより形成することにより前記左
    眼用の絵素域からの光と前記右眼用の絵素域からの光と
    に分離することを特徴とする立体映像表示装置。
  3. 【請求項3】 前記表示パネルの左眼用及び右眼用の異
    なる色の絵素が赤色絵素、緑色絵素及び青色絵素よりな
    り、前記バリア基板の透光部に設けたカラーフィルタが
    赤色フィルタ、緑色フィルタ及び青色フィルタよりなる
    ことを特徴とする請求項1または2記載の立体映像表示
    装置。
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