JP3091419B2 - 防護材付き石詰篭 - Google Patents

防護材付き石詰篭

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JP3091419B2
JP3091419B2 JP08262574A JP26257496A JP3091419B2 JP 3091419 B2 JP3091419 B2 JP 3091419B2 JP 08262574 A JP08262574 A JP 08262574A JP 26257496 A JP26257496 A JP 26257496A JP 3091419 B2 JP3091419 B2 JP 3091419B2
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井 諄 一 白
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瀬戸内金網商工株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、防護材付き石詰篭
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、河川工事の主眼は、降雨によ
る増水や洪水等による被害を最小限に抑えるため、水流
を如何に円滑且つ迅速に海まで導いて排水させるかとい
うことに置かれており、このため河川の両岸は、コンク
リートやブロック等で築堤することにより、水流の障害
となる湾曲部分や凹凸部分が少ない滑らかな護岸とする
よう努力が続けられてきた。ところが最近では、人間生
活と調和する豊かな自然の保全と創造という考え方が発
達し、これに基づく多自然型河川工法が導入されるよう
になり、河川工事の主眼は、河川が本来有している生物
の良好な成育環境に配慮し、あわせて美しい自然景観を
保全あるいは創出することに置かれるようになった。具
体的には、河川の曲線部分を過度に短絡化することを避
けるとか、川幅については、標準断面を設定したうえ
で、一律な川幅にするのを避けるとか、護岸工事では、
水理特性や背後地の状況等を十分踏まえたうえで、生物
の良好な成育環境と自然景観の保全及び創出に配慮した
工法を選択するというような方向付けがされた。
【0003】そして、最近では、このような多自然型河
川工法に適するものとして、じゃかご等の石詰篭が見直
されつつあり、この石詰篭を用いて護岸壁を構築する機
会が増大している。ところで、上記石詰篭は、一般に、
菱形金網や熔接金網等の網状素材によって形成され、永
久工法用として用いられる。このため、このような石詰
篭で護岸壁を構築する場合、数十年以上の耐用期間を保
持し得ることが重要である。ところが、上述したような
多自然型の河川工法においては、河川の湾曲している部
分が比較的多いため、洪水時に土砂や流石、流木等が護
岸壁に衝突することが多く、石詰篭がそれらの直撃を受
けた場合、その部分が変形したり破損するなどの問題が
ある。このような現象は、高さが数十mといった大形の
護岸壁を持つ流域面積の大きい河川に特に多く発生し易
い。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、石詰
篭の強度を高めることにより、耐久性のある河川用護岸
壁を構築できるようにすることにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明によれば、網状素材からなる石詰篭の少なく
とも1面に、該石詰篭を異物との接触から保護するため
格子状又は網目状をした防護材を被設してなることを
特徴とする防護材付き石詰篭が提供される。また、本発
明によれば、上記防護材付き石詰篭を用いて構築された
河川用護岸壁が提供される。上記防護材付き石詰篭は、
少なくとも1面が格子状又は網目状の防護材で保護され
ているため、異物がその面に直接接触することがなく、
変形や破損等を生じにくい。また、従って、この石詰篭
で構築した護岸壁は耐久性が大きく、耐用期間が非常に
長い。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好ましい実施の形
態を図面に基づいて詳細に説明するに、図1及び図2は
石詰篭で構築した河川用護岸壁の第1実施例を示すもの
で、この第1実施例の護岸壁1Aは、角形の石詰篭2に
より壁面が後方に傾斜する形に構成されている。
【0007】上記石詰篭2は、菱形金網や熔接金網、強
化プラスチックなどの網状素材により直方体状に形成し
て、その内部に自然石等の石を充填したもので、この石
詰篭2を、その軸線を水流4とほぼ直角に向けた状態で
河川3に沿って左右に複数列並設すると共に、上下に複
数段重積している。上記護岸壁1Aを構成する石詰篭2
のうち、水流と接触する位置にある一部又は全部の石詰
篭2の前面には、図3から分かるように、河川3を流れ
て来る流石や流木等の異物との接触による変形を防止す
るため、その外側を覆うように防護材5Aが被設されて
いる。
【0008】上記防護材5Aは、針金や異形鉄筋のよう
な比較的剛性の大きい線材で格子状に形成されたもの
で、この防護材5Aが、針金やその他の適宜結合手段に
より、上記石詰篭2の前面2aにその全体を覆うように
固定されている。この場合、上記防護材5Aを石詰篭2
の前面2aに密着して取り付けても、若干の間隔を保っ
て取り付けても良いが、ある程度の間隔を保って取り付
けた場合には、その隙間の部分では流速が小さくなるた
め、水草や魚などの生存域又は避難域となるなど、生物
の良好な成育環境が確保されることになる。
【0009】上記構成を有する護岸壁1Aにおいて、河
川3を水流に乗って流れ下る流石や流木等の異物が該護
岸壁1Aに接触しても、石詰篭2の前面2aは防護材5
Aによって保護されているため、上記異物が該前面2a
に直接接触することはなく、また、仮に防護材5Aが異
物との接触によって若干変形したとしても、石詰篭2そ
のものが変形したり破損することはなく、該石詰篭2延
いては護岸壁1Aの耐久性は高まる。
【0010】また、石詰篭2の前面2aと防護材5Aと
の間に隙間が形成されて、その部分では流速が小さくな
るため、魚などの生物の良好な生存域又は避難域が確保
されるなど、勝れた自然保護効果が得られる。更に、上
記防護材5Aで流速が緩和されるなどして勝れた水制効
果が得られると共に、水流4が防護材5Aに衝突するこ
とによって乱流化し、空気を取り込んで撹拌されること
により、勝れた浄化作用も得られる。
【0011】上記第1実施例の護岸壁1Aにおいては、
防護材5Aを石詰篭2の前面2aとほぼ平行に取り付け
ているが、図4に示す護岸壁1Bのように、防護材5B
を石詰篭2の前面2aに傾斜させて取り付けても良い。
この場合、防護材5Bの立ち上がった側を河川3の下流
側に位置させることにより、接触した異物を該河川の中
央方向に確実に誘導することができて、該異物がそれよ
り下流側の石詰篭2に接触するのを確実に防止すること
ができる。また、上記各実施例においては、防護材5
A,5Bが横格子状をしているが、該防護材の構成はこ
のようなものに限定されず、縦格子状であっても、縦横
の格子状であっても、網目状であっても良い。
【0012】更に、上記各実施例では防護材5A,5B
が平坦なプレート状をしているが、その形状は任意であ
って、曲面に形成することもできる。図5〜7は曲面形
状をした防護材の幾つかを例示している。図5に示すも
のは、全体が1つの円弧状をした防護材5Cを石詰篭2
の前面2aに取り付けたものであり、図6に示すもの
は、複数の半円柱状部分5dが連なった形の防護材5D
を石詰篭2の前面2aに取り付けたものであり、図7に
示すものは、複数の山形部分5eが連なった形の防護材
5Eを石詰篭2の前面2aに取り付けたものである。な
お、上記図5〜7に示す防護材は何れも横格子状をして
いるが、それは縦格子状であっても、縦横の格子状であ
っても、網目状であっても良いことは前述の通りであ
る。
【0013】また、上記各実施例では、直方体状をした
石詰篭2の長手方向の面2aに防護材を取り付けている
が、石詰篭2の向きやその他の使用態様によっては、短
手方向の面に取り付けることも、いずれか複数の面に取
り付けることもあり得る。更に、上記石詰篭2は、角形
のものに限定されず、円筒形やその他の形をした石詰篭
2であっても良いことは当然である。更にまた、上記実
施例の防護材は、針金等の剛性線材で形成されている
が、ゴムや合成樹脂、自然木等の、弾性又は緩衝性のあ
る素材で形成した防護材を用いることもできる。
【0014】
【発明の効果】このように本発明によれば、石詰篭に防
護材を取り付けたことにより、該石詰篭の強度を高める
ことができると共に、該石詰篭で構築した河川用護岸壁
の耐久性を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る河川用護岸壁の第1実施例を示す
側断面図である。
【図2】図1の要部拡大平面図である。
【図3】石詰篭の要部斜視図である。
【図4】本発明に係る河川用護岸壁の第2実施例を示す
要部平面図である。
【図5】石詰篭の異なる実施例を示す要部斜視図であ
る。
【図6】石詰篭の更に異なる実施例を示す要部斜視図で
ある。
【図7】石詰篭の更に異なる実施例を示す要部斜視図で
ある。
【符号の説明】
1A,1B 護岸壁 2 石詰篭 3 河川 5A,5B,5C,5D,5E 防護材

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】網状素材からなる石詰篭の少なくとも1面
    に、該石詰篭を異物との接触から保護するための格子状
    又は網目状をした防護材を被設してなることを特徴とす
    る防護材付き石詰篭。
  2. 【請求項2】内部に詰め石をした複数の石詰篭からなる
    河川用護岸壁において、少なくとも一部の石詰篭が、少
    なくとも前面に異物との接触から保護するための格子状
    又は網目状の防護材を備えた防護材付き石詰篭であるこ
    とを特徴とする、防護材付き石詰篭からなる護岸壁。
JP08262574A 1996-09-11 1996-09-11 防護材付き石詰篭 Expired - Fee Related JP3091419B2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH03205220A (ja) * 1989-12-30 1991-09-06 Dainippon Printing Co Ltd 刷本集積装置及びそれを使用する刷本集積方法

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