JP3091239U - 組立式多機能物品収納キャビネット - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 家庭においてＤＩＹ方式でいろいろと変化
をつけて組み立てることのできる組立式多機能物品収納
キャビネットを提供する。 【解決手段】底面板１１、左，右側板１２，１３、上面
板１４、背面板１５、一対の側面棚板体２０，２０、少
なくとも１枚の中仕切り棚板体３０、仕切板４０から構
成され、２枚の側面棚板体を直接対称に組み立てたり、
あるいはまた、２枚の側面棚板と、該側面棚板体の間に
配置した少なくとも１枚の中仕切り棚板体とを固着接続
し、左、右側板をそれぞれ支持枠の縦長溝へ嵌合固定
し、更に、仕切板を支持枠の縦長溝へ嵌合固定し、その
後連続して、背面板を側面棚板体および中仕切り棚板体
の制限溝へ嵌め入れて、制限プレートで位置付け固定
し、更に、上面板を側面棚板体及び中仕切り棚板体の上
方側の位置決めプレートで固着接続して、少なくとも１
つのキャビネット本体を形成して、支持部として機能す
るＵ字形支持ロッドを棚板体の内側に配置して、その上
に、バスケット、仕切板、あるいは引出しなどを自由に
変化をつけて支持するようにした．

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

この考案は、組立式多機能物品収納キャビネットに関し、家庭でＤＩＹ（DO I T YOURSELF）方式でいろいろと変化をつけて組み立てることのできる物品収納キ ャビネットに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

図１は従来の物品収納キャビネット１０であり、底面板１１、左側板１２、右 側板１３、上面板１４、背面板１５をそれぞれネジＡによって組み付け、さらに キャビネット１０内を仕切る複数の仕切り板１６とから構成されている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

このような従来形の物品収納キャビネットには次に挙げるような欠点がある。 (１) 物品収納キャビネット１０の組み立て状態は、固定のパターンによって 定まっており、各家庭のニーズに合わせてＤＩＹ方式でいろいろと変化をつけて 組み立てるということができない。 (２) 物品収納キャビネット１０自体が変化に乏しい形態であるため、このよ うな物品収納キャビネットの内部収納空間を使用者が自分の好みに変えようとし ても変化には限度がある。 (３) 物品収納キャビネットを解体したり再組立したりする場合、ねじ穴が簡 単にゆがんだり、拡がってしまい、その結果、ネジがネジ穴にしっかりと締めつ けられなくなって、緩んでしまう、ということになり易い。 (４) 物品収納キャビネット１０の板部材がネジＡだけで接続されているので 、ネジＡが緩んだ場合、物品収納キャビネットは静止した状態に留まることがで きず、その結果、物品収納キャビネット１０に収納された物品が落下して周囲に 散らばったり壊れたりたりするなど、危険を引き起こす可能性がある。

【０００４】 従って、本考案の第１の目的は、両側面棚板体に縦長溝及び制限溝が対称に形 成された多機能式物品収納キャビネットを、使用者のいろいろな好みに合わせて 変化をつけて各家庭でＤＩＹ方式で素早く組み立てることのできる物品収納キャ ビネットを提供することにあり、このような構造により、組立て前の物品収納キ ャビネットの占有する空間体積を減らすことができ、物品収納キャビネットが容 易に搬送できると共に、キャビネットの組立て展示がし易い。

【０００５】 本考案の別の目的は、Ｕ字形支持ロッドを選択的に自由に側面棚板体の内側に 対称的に取り付て、該Ｕ字形支持ロッド上に、バスケットや、仕切板、あるいは 引出し等を変化を付けて設置して、異なる種類の物品を収容することのできる種 々の設置空間を創出するようにした、ＤＩＹ方式で組立式多機能物品収納キャビ ネットを提供することである。

【０００６】 本考案の更に別の目的は、係止点を減らしたり隠くすように構成されているの で、物品収納キャビネットの外観の美観を向上することのできる、ＤＩＹ方式で 組立式多機能物品収納キャビネットを提供することである。

【０００７】 本考案の更にまた別の目的は、側面棚板、及び、これら側面棚板体間に少なく とも１枚の仕切り板を設置して組立て、物品収納キャビネットに複数の収納用空 間を形成し、仕切板の位置付けを自由に変化して、異なる種類の物品を収容する ために、収容空間の寸法を種々に変化をつけることができるようにした、ＤＩＹ 方式で組立式多機能物品収納キャビネットを提供することである。

【０００８】

【課題を解決する手段】

本考案の組立式多機能物品収納キャビネットは、ＤＩＹ組立方式により種々の 組立が可能となる多機能物品収納キャビネットであって、前記物品収納キャビネ ットが、底面板、左，右側板、上面板、背面板、一対の側面棚板体、少なくとも 1枚の中仕切り棚板体、および仕切板から構成され、 前記側面棚板体は物品収納キャビネットの左，右側部に対称に配置されており 、前記中仕切り棚板体は、前記側面棚板体の間に配置されており、 前記側面棚板体の内側には、複数個のＵ字形支持ロッドが対称に配設され、複 数個の貫通孔が形成された上方及び下方位置決めプレートが、前記側面棚板体の 上方端部及び下方端部の内側にそれぞれ配置されており、前記側面棚板体の前方 及び後方支持枠の内側隅部には、案内溝としての縦長の弓形溝が対称に形成され ていて、前記後方支持枠の背部には内方へ伸長する制限プレートがあり、該制限 プレート及び上方及び下方位置決めプレートが制限溝を限定しており、前記中仕 切り棚板体の長さ及び幅は、側面棚板体の長さ及び幅に等しく、中仕切り棚板体 の両面には、前記側面棚板体の内側のＵ字形支持ロッドに対称的に複数個のＵ字 形支持ロッドが配置されており、複数個の貫通孔の形成された２セットの上方及 び下方位置決めプレートが中仕切り棚板体の上方及び下方端部の両側に対称に配 置されており、中仕切り棚板体の支持枠の内側隅部には、案内溝としての縦長の 弓形溝が対称に形成されていて、後方支持枠の背面部には、同じ高さに外側へ伸 長する２つの制限プレートがあり、前記制限プレートとが位置決めプレートとが それぞれ２つの制限溝を限定し、２枚の側面棚板体を直接対称に組み立てたり、 あるいはまた、２枚の側面棚板と、該側面棚板体の間に配置した少なくとも１枚 の中仕切り棚板体とを固着接続し、左、右側板をそれぞれ支持枠の縦長溝へ嵌合 固定し、更に、仕切板を支持枠の縦長溝へ嵌合固定し、その後連続して、背面板 を側面棚板体および中仕切り棚板体の制限溝へ嵌め入れて、制限プレートで位置 付け固定し、更に、上面板を側面棚板体及び中仕切り棚板体の上方側の位置決め プレートで固着接続して、少なくとも１つのキャビネット本体を形成して、支持 部として機能するＵ字形支持ロッドを棚板体の内側に配置して、その上に、バス ケット、仕切板、あるいは引出しなどを自由に変化をつけて支持するようにした ことを特徴とする。

【０００９】 請求項２の考案は請求項１記載の組立式多機能物品収納キャビネットにおいて 、下方位置決めプレートの貫通孔によって、４個あるいはそれ以上の数のキャス ターを物品収納キャビネットの底面板の下側に回転可能に設置すると共に、対称 的に配置された側面上方位置決めプレートの貫通孔によって、実質的にＵ字形に なる枠材を上方位置決めプレートの間に係止することにより、ハンガー吊下げ収 納部を形成し、ハンガー吊り下げ用衣装棚にするようにしたことを特徴とする。

【００１０】

【考案の実施の形態】

以下、本考案の組立式多機能物品収納キャビネットの一実施形態について、図 面を参照して説明する。 図２及び図３に示された本考案の物品収納キャビネット１０は、底面板１１、 左，右側板１２，１３、上面板１４、背面板１５、及び側面棚板体２０，２０で 構成されている。

【００１１】 前記棚板体２０，２０は、左右対称に配置されている。棚板体２０の内側には 、所定間隔で複数本のＵ字形支持ロッド２２が配設され、上，下位置決めプレー ト２３，２３が、上下対称に取付けられている。前記上，下の位置決めプレート ２３，２３にはそれぞれ複数個の貫通孔２３１が形成されており、この貫通孔２ ３１用いて上面板１４及び底面板１１とネジ結合する。前方支持枠２１及び後方 支持枠２１’の内側対応面には、案内溝としての縦長の弓形溝２１１，２１１’ が対称的に形成されている。

【００１２】 さらに、図３に拡大して示すように、後方支持枠２１’の後側には、内側に伸 長する制限プレート２１２’が形成されている。前記制限プレート２１２’と位 置決めプレート２３とが、制限溝２１３’を限定する。

【００１３】 図４に示すように、物品収納キャビネットをＤＩＹ方式で組み立てる場合、ま ず第一に、棚板体２０，２０の下方側の位置決めプレート２３を、底面板１１の 左，右側板に順次それぞれ対称的に固定結合してゆく。 そして、左，右側板１２，１３を，それぞれ、前方，後方支持枠２１，２１’ の縦長の弓形溝２１１，２１１’へ下方向に向けて嵌め込んで、そこに位置付け る。それから、背面板１５を、下方向に棚板体２０の制限溝２１３’の中へ嵌め 込み、制限プレート２１２’によって位置付ける。その後、上面板１４を棚板体 ２０の上方側の位置決めプレート２３に固着接続すると、物品収納キャビネット が出来上がる。

【００１４】 その後、使用者の好みやニーズによって、バスケットＢ、仕切板１６、引き出 しＣ等々を、Ｕ字形支持ロッド２２上にいろいろと変化を持たせて設置する。こ うして、ＤＩＹ式で組み立てることにより、物品収納キャビネットは、使用者の 使い勝手よく作り上げることができるようになる。

【００１５】 図５及び図６は、本考案の別の実施態様である。 この実施例の物品収納キャビネットは、底面板１１、左，右側板１２，１３、 上面板１４、背面板１５、側面棚板体２０，２０、中仕切り棚板３０、仕切り板 ４０から構成される。

【００１６】 中仕切り棚板体３０は、側面棚板体２０，２０の長さ及び幅に等しい長さと幅 を有する。中仕切り棚板体３０の両面には、複数本のＵ字形支持ロッド３２が側 面棚板体２０の内側のＵ字形支持ロッドに対称的に配置されている。複数個の貫 通孔３３１が形成された棚板体３３が２セット、中仕切り棚板体３０の上方及び 下方の両側それぞれに対称的に配置される。前方，後方支持枠３１，３１’の内 側角部には、案内溝としての縦長の弓形溝３１１，３１１’が対称的に形成され ている。後方支持枠３１‘の後側には外側に伸長する制限プレート３１２’が形 成されている。制限プレート３１２’と位置決めプレート３３とがそれぞれ、制 限溝３１３’を限定する。

【００１７】 この実施例の物品収納キャビネットをＤＩＹ方式で組み立てる場合には、まず 第一に、側面棚板体２０，２０、中仕切り棚板体３０、底面板１１を位置決めし 、それから、左，右側板１２，１３をそれぞれ、前方，後方支持枠２１，２１’ の縦長の弓形溝２１１，２１１’へ下方向に向けて嵌め込み、位置付けるように すると、左，右側板１２，１３は限定されて、縦長溝２１１，２１１’及び底面 板１１によって形成された案内溝によって位置決めされる。 そして、仕切板４０を、縦長溝３１１，３１１’及び底面板１１によって形成 された案内溝によって制限されて位置付けられる。その後、背面板１５を、棚板 体２０及び中仕切り棚板３０の制限溝２１３’，３１３’の中へ嵌め込み、制限 プレート２１２’ ，３１２’によって位置付ける。

【００１８】 その後、上面板１４を、側面棚板体２０，２０と中仕切り棚板体３０の上方側 の位置付けプレート２３，２３と固着接続されて、収納空間５０を限定する物品 収納キャビネット体を形成する。そして、使用者の好みやニーズによって、バス ケットＢ、仕切板１６、引き出しＣ等々を、Ｕ字形支持ロッド２２にいろいろと 変化を持たせて設置することもできる。中仕切り棚板体３０の位置付けは自由に 変えられるので、収納空間５０の寸法を変更して、いろいろと異なる種類の物品 を収納することができる。従って、物品収納キャビネットは、ＤＩＹ式に組み立 てて、使い勝手よく使用することができるようになる。

【００１９】 図７に、本考案の更に別の実施態様を示す。 この実施例では、下方位置決めプレート２３の貫通孔２３１によって、４個あ るいはそれ以上のキャスターが物品収納キャビネットの底板１１の下に旋回可能 に配置されて、物品収納キャビネットは可動式のキャビネットになる。

【００２０】 また、キャビネット上部側部に左右対称的に配置された位置決めプレート２３ ，２３の貫通孔２３１を介して、実質的にＵ字形になる枠材を左右両側の上方位 置決めプレート２３間に配置してから係止して、ハンガー掛け収納部を形成し、 ハンガー掛けのできる衣裳棚とすることができる。

【００２１】 上記実施例は本願考案を単に例示するのみに用いられるものであり、請求の範 囲を限定的に意図するものではない。本考案の精神から逸脱することなく、上記 実施例から数多くの修正がなされ得るものである。

【００２２】

【考案の効果】

以上のように構成された、本考案の組立式多機能物品収納キャビネットは、両 側面棚板体に縦長溝及び制限溝が対称に形成された構成であり、多機能式物品収 納キャビネットとして、使用者のいろいろな好みに合わせて変化をつけて各家庭 でＤＩＹ方式で素早く組み立てることのできる物品収納キャビネットを提供する ことができる。さらに、このような構造により、組立て前の物品収納キャビネッ トの占有する空間体積を減らすことができ、物品収納キャビネットが容易に搬送 できると共に、キャビネットの組立て展示がし易い。

【００２３】 また、本考案は、Ｕ字形支持ロッドを選択的に自由に側面棚板体の内側に対称 的に取り付けた構成としたので、該Ｕ字形支持ロッド上に、バスケットや、仕切 板、あるいは引出し等を変化を付けて設置して、異なる種類の物品を収容するこ とのできる種々の設置空間を創出するようにした、ＤＩＹ方式で組立式多機能物 品収納キャビネットを提供できる。

【００２４】 さらに、本考案は、連結固定部を減らしたり隠くすように構成されているので 、物品収納キャビネットの外観の美観を向上することができる。

【００２５】 さらにまた、本考案は、側面棚板及びこれら側面棚板体間に少なくとも１枚の 仕切板を設置して組立て、物品収納キャビネットに複数の収納用空間を形成し、 仕切板の位置付けを自由に変化して、異なる種類の物品を収容できるようにし、 且つ収容空間の寸法を種々に変化をつけることができるという作用効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】従来の物品収納キャビネットの斜視図。

【図２】本考案の第１実施例の物品収納キャビネットの
破断斜視図。

【図３】図２の物品収納キャビネットの側面棚板体の拡
大平面図。

【図４】図２の物品収納キャビネットの使用状態を示す
斜視図。

【図５】本考案の第２の実施例の物品収納キャビネット
の斜視図。

【図６】本考案の第２実施例の中仕切り棚板体の斜視図

【図７】本考案の第３実施例の物品収納キャビネットの
斜視図。

【符号の説明】

１０ 物品収納キャビネット １１ 底面板 １２ 右側面板 １３ 左側面板 １４ 上面板 １５ 背面板 １６ 仕切板 ２０ 側面棚板体 ２１，２１’ 前方，後方支持枠 ２２ Ｕ字形支持ロッド ２３ 位置決めプレート ２１１，２１１’ 縦長の弓形溝 ２１２’ 制限プレート ２１３’ 制限溝

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 種々の組立が可能となる多機能物品収納
   キャビネットであって、前記物品収納キャビネットが、 底面板、左，右側板、上面板、背面板、一対の側面棚板
   体、少なくとも１枚の中仕切り棚板体、および仕切板か
   ら構成され、 前記側面棚板体は物品収納キャビネットの左，右側部に
   対称に配置されており、前記中仕切り棚板体は、前記側
   面棚板体の間に配置されており、 前記側面棚板体の内側には、複数個のＵ字形支持ロッド
   が対称に配設され、複数個の貫通孔が形成された上方及
   び下方位置決めプレートが、前記側面棚板体の上方端部
   及び下方端部の内側にそれぞれ配置されており、前記側
   面棚板体の前方及び後方支持枠の内側隅部には、案内溝
   としての縦長の弓形溝が対称に形成されていて、前記後
   方支持枠の背部には内方へ伸長する制限プレートがあ
   り、該制限プレート及び上方及び下方位置決めプレート
   が制限溝を限定しており、 前記中仕切り棚板体の長さ及び幅は、側面棚板体の長さ
   及び幅に等しく、中仕切り棚板体の両面には、前記側面
   棚板体の内側のＵ字形支持ロッドに対称的に複数個のＵ
   字形支持ロッドが配置されており、複数個の貫通孔の形
   成された２セットの上方及び下方位置決めプレートが中
   仕切り棚板体の上方及び下方端部の両側に対称に配置さ
   れており、中仕切り棚板体の支持枠の内側隅部には、案
   内溝としての縦長の弓形溝が対称に形成されていて、後
   方支持枠の背面部には、同じ高さに外側へ伸長する２つ
   の制限プレートがあり、前記制限プレートとが位置決め
   プレートとがそれぞれ２つの制限溝を限定し、 ２枚の側面棚板体を直接対称に組み立てたり、あるいは
   また、２枚の側面棚板と、該側面棚板体の間に配置した
   少なくとも１枚の中仕切り棚板体とを固着接続し、左、
   右側板をそれぞれ支持枠の縦長溝へ嵌合固定し、更に、
   仕切板を支持枠の縦長溝へ嵌合固定し、その後連続し
   て、背面板を側面棚板体および中仕切り棚板体の制限溝
   へ嵌め入れて、制限プレートで位置付け固定し、更に、
   上面板を側面棚板体及び中仕切り棚板体の上方側の位置
   決めプレートで固着接続して、少なくとも１つのキャビ
   ネット本体を形成して、支持部として機能するＵ字形支
   持ロッドを棚板体の内側に配置して、その上に、バスケ
   ット、仕切板、あるいは引出しなどを自由に変化をつけ
   て支持するようにしたことを特徴とする組立式多機能物
   品収納キャビネット。
2. 【請求項２】 下方位置決めプレートの貫通孔によっ
   て、４個あるいはそれ以上の数のキャスターを物品収納
   キャビネットの底面板の下側に回転可能に設置すると共
   に、対称的に配置された側面上方位置決めプレートの貫
   通孔によって、実質的にＵ字形になる枠材を上方位置決
   めプレートの間に係止することにより、ハンガー吊下げ
   収納部を形成し、ハンガー吊り下げ用衣装棚にするよう
   にしたことを特徴とする請求項１記載の組立式多機能物
   品収納キャビネット。