JP3090839B2 - 排ガス処理方法 - Google Patents
排ガス処理方法Info
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- JP3090839B2 JP3090839B2 JP06054241A JP5424194A JP3090839B2 JP 3090839 B2 JP3090839 B2 JP 3090839B2 JP 06054241 A JP06054241 A JP 06054241A JP 5424194 A JP5424194 A JP 5424194A JP 3090839 B2 JP3090839 B2 JP 3090839B2
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- Filtering Of Dispersed Particles In Gases (AREA)
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、焼却炉から排出される
排ガスを処理する排ガス処理方法に関する。
排ガスを処理する排ガス処理方法に関する。
【０００２】
【従来の技術】都市ごみ焼却炉などの焼却炉から排出さ
れる排ガスは、たとえば図３に示したような、集じん器
としてのバグフィルター１、誘引送風機２、湿式有害ガ
ス除去装置３、活性コークス塔４を用いる排ガス処理フ
ローにより処理されている。
れる排ガスは、たとえば図３に示したような、集じん器
としてのバグフィルター１、誘引送風機２、湿式有害ガ
ス除去装置３、活性コークス塔４を用いる排ガス処理フ
ローにより処理されている。
【０００３】この排ガス処理フローにおいては、焼却炉
からの排ガスＡを、誘引送風機２を駆動する状態におい
てバグフィルター１に導入し、バグフィルター１によっ
て排ガス中に含まれるばいじん、重金属類、ダイオキシ
ンを除去する。そして、バグフィルター１を透過した排
ガスＢを湿式有害ガス除去装置３に送って、装置３内で
カセイソーダなどのアルカリ水溶液で洗浄することによ
り、排ガス中の塩化水素やイオウ酸化物をアルカリ水溶
液に吸収させて除去する。次いで、装置３からの排ガス
Ｃを活性コークス塔４に通して、排ガス中に残留する有
害物質や臭気物質を塔４内の活性コークスに吸着させ、
有害物質や臭気物質が除去された排ガスＤを煙突から排
出している。活性コークス塔４において有害物質や臭気
物質を吸着した活性コークスＥは適宜取り出して振動選
別機５などで振動選別を行い、非再生性コークスＦとし
て選別された吸着物質で覆われたものは、溶融炉６に送
って助燃材として燃焼させている。
からの排ガスＡを、誘引送風機２を駆動する状態におい
てバグフィルター１に導入し、バグフィルター１によっ
て排ガス中に含まれるばいじん、重金属類、ダイオキシ
ンを除去する。そして、バグフィルター１を透過した排
ガスＢを湿式有害ガス除去装置３に送って、装置３内で
カセイソーダなどのアルカリ水溶液で洗浄することによ
り、排ガス中の塩化水素やイオウ酸化物をアルカリ水溶
液に吸収させて除去する。次いで、装置３からの排ガス
Ｃを活性コークス塔４に通して、排ガス中に残留する有
害物質や臭気物質を塔４内の活性コークスに吸着させ、
有害物質や臭気物質が除去された排ガスＤを煙突から排
出している。活性コークス塔４において有害物質や臭気
物質を吸着した活性コークスＥは適宜取り出して振動選
別機５などで振動選別を行い、非再生性コークスＦとし
て選別された吸着物質で覆われたものは、溶融炉６に送
って助燃材として燃焼させている。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
たようにして振動選別された非再生性コークスは、表面
は吸着物質で覆われているものの内部は活性な状態にあ
り、そのまま溶融炉で燃焼させることは、有害物質や臭
気物質の除去の点においても、コスト面においても効率
的ではないという問題がある。
たようにして振動選別された非再生性コークスは、表面
は吸着物質で覆われているものの内部は活性な状態にあ
り、そのまま溶融炉で燃焼させることは、有害物質や臭
気物質の除去の点においても、コスト面においても効率
的ではないという問題がある。
【０００５】本発明は上記問題を解決するもので、活性
コークスを有効に利用して、排ガスを効果的に処理でき
るようにすることを目的とするものである。
コークスを有効に利用して、排ガスを効果的に処理でき
るようにすることを目的とするものである。
【０００６】
【課題を解決するための手段】上記問題を解決するため
に、本発明の排ガス処理方法は、焼却炉から排出される
排ガスを集じん器および活性コークス塔に順次導入し
て、排ガス中に含まれるばいじんや有害物質や臭気物質
を除去する排ガス処理方法であって、前記活性コークス
塔内において有害物質や臭気物質を吸着した活性コーク
スの表面層を剥離粉砕して活性コークスを再生させると
ともに、剥離粉砕した表面層活性コークスを前記集じん
器の導入口に導き排ガスに向けて噴霧して、噴霧した表
面層活性コークスに排ガス中のダイオキシンなどを吸着
させ、このダイオキシンなどを吸着した表面層活性コー
クスを前記集じん器により捕集することを特徴とする。
に、本発明の排ガス処理方法は、焼却炉から排出される
排ガスを集じん器および活性コークス塔に順次導入し
て、排ガス中に含まれるばいじんや有害物質や臭気物質
を除去する排ガス処理方法であって、前記活性コークス
塔内において有害物質や臭気物質を吸着した活性コーク
スの表面層を剥離粉砕して活性コークスを再生させると
ともに、剥離粉砕した表面層活性コークスを前記集じん
器の導入口に導き排ガスに向けて噴霧して、噴霧した表
面層活性コークスに排ガス中のダイオキシンなどを吸着
させ、このダイオキシンなどを吸着した表面層活性コー
クスを前記集じん器により捕集することを特徴とする。
【０００７】
【作用】上記構成により、有害物質や臭気物質を吸着し
た表面層活性コークスを利用して、排ガス中のダイオキ
シンをより確実に除去できるとともに、表面層が剥離さ
れて再生された活性コークスを活性コークス塔において
有効に利用できる。
た表面層活性コークスを利用して、排ガス中のダイオキ
シンをより確実に除去できるとともに、表面層が剥離さ
れて再生された活性コークスを活性コークス塔において
有効に利用できる。
【０００８】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図１は一実施例の排ガス処理フローを説明するフ
ローチャートであり、先に図３を用いて説明した従来の
排ガス処理フローとほぼ同様なので、同一構成および同
一作用を有するものに同じ符号を付してその説明を省略
する。この実施例の排ガス処理フローが図３に示した排
ガス処理フローと異なるのは、活性コークス塔４におい
て有害物質や臭気物質を吸着した活性コークスの処理ま
たは利用である。
する。図１は一実施例の排ガス処理フローを説明するフ
ローチャートであり、先に図３を用いて説明した従来の
排ガス処理フローとほぼ同様なので、同一構成および同
一作用を有するものに同じ符号を付してその説明を省略
する。この実施例の排ガス処理フローが図３に示した排
ガス処理フローと異なるのは、活性コークス塔４におい
て有害物質や臭気物質を吸着した活性コークスの処理ま
たは利用である。
【０００９】すなわち、活性コークス塔４内の活性コー
クスＥを取り出してミキサーなどの攪拌装置７に入れ、
有害物質や臭気物質を吸着したその表面層を強制的に剥
離粉砕した後、分離器８によって、剥離粉砕された表面
層活性コークスＧと表面層が剥離された中心部の活性コ
ークスＨとに分離する。
クスＥを取り出してミキサーなどの攪拌装置７に入れ、
有害物質や臭気物質を吸着したその表面層を強制的に剥
離粉砕した後、分離器８によって、剥離粉砕された表面
層活性コークスＧと表面層が剥離された中心部の活性コ
ークスＨとに分離する。
【００１０】そして、剥離粉砕された表面層活性コーク
スＧをサイロ９などに貯留しつつ、その適量をバグフィ
ルター１の導入口に導いて、焼却炉から導入される排ガ
スに向けて噴霧し、噴霧した活性コークスＧに排ガス中
の主としてダイオキシンを吸着させる。そして、ダイオ
キシンを吸着した活性コークスＩをばいじんや重金属類
とともにバグフィルター１により捕集し、溶融炉６に送
って燃焼させる。表面層が剥離された活性コークスＨは
再生コークスとして活性コークス塔４に返送し、有害物
質や臭気物質の吸着除去に利用する。
スＧをサイロ９などに貯留しつつ、その適量をバグフィ
ルター１の導入口に導いて、焼却炉から導入される排ガ
スに向けて噴霧し、噴霧した活性コークスＧに排ガス中
の主としてダイオキシンを吸着させる。そして、ダイオ
キシンを吸着した活性コークスＩをばいじんや重金属類
とともにバグフィルター１により捕集し、溶融炉６に送
って燃焼させる。表面層が剥離された活性コークスＨは
再生コークスとして活性コークス塔４に返送し、有害物
質や臭気物質の吸着除去に利用する。
【００１１】上記のようにして排ガス処理を行うことに
より、従来は溶融炉６で燃焼させていた有害物質や臭気
物質を吸着した活性コークスを利用して、排ガス中のダ
イオキシンをより確実に除去できるだけでなく、再生さ
れた活性コークスを活性コークス塔４において再利用で
きる。また、ダイオキシンを吸着した表面層活性コーク
スは従来通り助燃材として利用することで、溶融炉６に
おける燃料コストを低減できる。
より、従来は溶融炉６で燃焼させていた有害物質や臭気
物質を吸着した活性コークスを利用して、排ガス中のダ
イオキシンをより確実に除去できるだけでなく、再生さ
れた活性コークスを活性コークス塔４において再利用で
きる。また、ダイオキシンを吸着した表面層活性コーク
スは従来通り助燃材として利用することで、溶融炉６に
おける燃料コストを低減できる。
【００１２】図１を用いて説明した湿式有害ガス除去装
置を配置した排ガス処理フローに代えて、図２に示した
ような乾式有害ガス除去装置を配置した排ガス処理フロ
ーとしてもよい。このフローにおいては、乾式有害ガス
除去装置１０はバグフィルター１の前段に設けられ、焼
却炉からの排ガスＡは乾式有害ガス除去装置１０に導入
されてここで消石灰粉末の噴霧を受ける。これにより、
排ガス中に含まれる塩化水素などは消石灰と反応して反
応生成物を生成し、この反応生成物を含む排ガスＣ’が
バグフィルター１に送られるので、バグフィルター１に
おいて、ばいじんや重金属類やダイオキシンとともに反
応生成物が捕集される。なお、表面層活性コークスＧ
は、乾式有害ガス除去装置１０の後段であって、バグフ
ィルター１の導入口において排ガスに向けて噴霧され
る。
置を配置した排ガス処理フローに代えて、図２に示した
ような乾式有害ガス除去装置を配置した排ガス処理フロ
ーとしてもよい。このフローにおいては、乾式有害ガス
除去装置１０はバグフィルター１の前段に設けられ、焼
却炉からの排ガスＡは乾式有害ガス除去装置１０に導入
されてここで消石灰粉末の噴霧を受ける。これにより、
排ガス中に含まれる塩化水素などは消石灰と反応して反
応生成物を生成し、この反応生成物を含む排ガスＣ’が
バグフィルター１に送られるので、バグフィルター１に
おいて、ばいじんや重金属類やダイオキシンとともに反
応生成物が捕集される。なお、表面層活性コークスＧ
は、乾式有害ガス除去装置１０の後段であって、バグフ
ィルター１の導入口において排ガスに向けて噴霧され
る。
【００１３】上記した実施例においては、バグフィルタ
ー１により捕集された活性コークスＩを溶融炉６におけ
る助燃材として燃焼させることでその有効利用を図った
が、通常のダスト処理方法で処理してもよい。
ー１により捕集された活性コークスＩを溶融炉６におけ
る助燃材として燃焼させることでその有効利用を図った
が、通常のダスト処理方法で処理してもよい。
【００１４】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、活性コー
クス塔内で有害物質や臭気物質を吸着した活性コークス
の表面層を剥離粉砕し、この剥離粉砕された有害物質や
臭気物質を吸着した表面層活性コークスを利用して、排
ガス中のダイオキシンをより確実に除去できる。そし
て、表面層が剥離された活性コークスを活性コークス塔
において再利用できる。さらに、ダイオキシンを吸着し
た表面層活性コークスは、溶融炉における助燃材として
用いるなど、有効利用を図ることができる。
クス塔内で有害物質や臭気物質を吸着した活性コークス
の表面層を剥離粉砕し、この剥離粉砕された有害物質や
臭気物質を吸着した表面層活性コークスを利用して、排
ガス中のダイオキシンをより確実に除去できる。そし
て、表面層が剥離された活性コークスを活性コークス塔
において再利用できる。さらに、ダイオキシンを吸着し
た表面層活性コークスは、溶融炉における助燃材として
用いるなど、有効利用を図ることができる。
【図１】本発明の一実施例の排ガス処理方法を説明する
フローチャートである。
フローチャートである。
【図２】本発明の他の実施例の排ガス処理方法を説明す
るフローチャートである。
るフローチャートである。
【図３】従来の排ガス処理方法を説明するフローチャー
トである。
トである。
１ バグフィルター（集じん器） ４ 活性コークス塔 Ａ 排ガス Ｅ 活性コークス Ｇ 表面層活性コークス Ｈ 表面層剥離活性コークス
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名) B01D 53/70 B01D 53/34 B01D 53/68 B01D 53/81
Claims (1)
- 【請求項１】 焼却炉から排出される排ガスを集じん器
および活性コークス塔に順次導入して、排ガス中に含ま
れるばいじんや有害物質や臭気物質を除去する排ガス処
理方法であって、前記活性コークス塔内において有害物
質や臭気物質を吸着した活性コークスの表面層を剥離粉
砕して活性コークスを再生させるとともに、剥離粉砕し
た表面層活性コークスを前記集じん器の導入口に導き排
ガスに向けて噴霧して、噴霧した表面層活性コークスに
排ガス中のダイオキシンなどを吸着させ、このダイオキ
シンなどを吸着した表面層活性コークスを前記集じん器
により捕集することを特徴とする排ガス処理方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP06054241A JP3090839B2 (ja) | 1994-03-25 | 1994-03-25 | 排ガス処理方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP06054241A JP3090839B2 (ja) | 1994-03-25 | 1994-03-25 | 排ガス処理方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07256057A JPH07256057A (ja) | 1995-10-09 |
| JP3090839B2 true JP3090839B2 (ja) | 2000-09-25 |
Family
ID=12965053
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP06054241A Expired - Fee Related JP3090839B2 (ja) | 1994-03-25 | 1994-03-25 | 排ガス処理方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3090839B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100458133B1 (ko) * | 1999-12-21 | 2004-11-26 | 주식회사 포스코 | 분코크스를 이용한 다이옥신 제거용 흡착제 제조방법 및이로부터 제조된 흡착제 |
| JP5111955B2 (ja) * | 2007-06-25 | 2013-01-09 | 株式会社神鋼環境ソリューション | 廃棄物処理設備の排ガス処理方法及び装置 |
-
1994
- 1994-03-25 JP JP06054241A patent/JP3090839B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH07256057A (ja) | 1995-10-09 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |