JP3090369U - ケース付カードキー - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 キーカード及びそのコード孔を充分に保護
し、全体として丈夫であり、かつ携帯にも便利であり、
しかも紛失を防止したケース付のカードキーを提供す
る。 【解決手段】 コード孔（２）を有するキーカード
（３）とケース（４）を備えており、このケース（４）
にキーカード（３）を枢軸（８）を枢着してキーカード
（３）をケース（４）に設けた開口部（７）より収容部
（６）に出し入れ可能に形成した。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、カード式錠を施錠、解錠する際に用いるカードキーであって、キー カードをケースに出し入れ可能に枢着したケース付カードキーに関する。

【０００２】

【従来の技術】

カード式錠は、例えば特公昭５９−２１４１７号あるいは特開平１１−３１１ ０４７号等に記載されているように、錠装置内に予め装着したコードカードと錠 装置に挿し込まれるキーカードを有し、これらのカードに形成されるコード孔の 整合等によって錠装置を施錠、解錠するようにしたものである。

【０００３】 このカード式錠に用いられるカードキーは、プラスチック材等の薄い板材で形 成されており、しかもこのキーカードをコード孔を剥き出しにした状態で携帯し ているのが実情である。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

このように、カードキーは、薄いプラスチックの板で形成されているので、曲 り易く、ポケット等に入れて持ち歩くと、折れ曲ったりしてカードキーのコード 孔に折れや傷や切れ目を形成することがあり、これによって施錠、解錠の際に支 障を来すことがある。 また、カードキーは、このように薄く形成されているために携帯中に紛失して しまうこともあった。

【０００５】 本考案は、これら従来の問題点を解消し、かつ改良するものであって、キーカ ード及びそのコード孔を充分に保護し、全体として丈夫であり、かつ携帯にも便 利であり、しかも紛失を防止したケース付のカードキーを提供しようとするもの である。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

本考案は、キーカードとケースを備え、このケースにキーカードを枢着してキ ーカードをケースの開口部より収容部に出し入れ可能に形成したものである。 また、ケースの開口部に斜状の切欠部を設け、キーカードの一部をケースより 露出させてキーカードを取り出し易くしたものである。 更に、凹凸部を有する一対の枢軸を設け、その凹凸部を係合することによって キーカードとケースを枢着するようにしたものである。

【０００７】

【考案の実施の形態】

カードキー（１）は、コード孔（２）を有するキーカード（３）と、このキー カードを収容するためのケース（４）を備えている。

【０００８】 この実施例では、キーカード（３）はポリプロピレン材で板状に形成されてい るが、その他ポリエチレン、ポリ塩化ビニルその他のプラスチック材、あるいは ステンレススチール、アルミニウム等の金属板等で形成することができる。

【０００９】 また、キーカード（３）を収容するケース（４）は、プラスチックや合皮、皮 革等のシート、布地（キャンバス等のやゝ腰のある材料が好ましい）等を用いて キーカードの形状に相応して矩形状その他の形状に形成され、その周囲を部分的 に縫着（５）したり、溶着、接着等したりして収容部（６）を形成し、その周囲 の少くとも一側部に開口部（７）が設けられている。

【００１０】 キーカード（３）とケース（４）は、後記のように枢軸（８）を用いて枢着さ れており、キーカード（３）がケース（４）の収容部（６）に出し入れ可能にな っている。 これにより、キーカード（３）を使用しないときは、キーカード（３）をケー スの収容部（６）に収容してキーカード（３）及びキーカードのコード孔（２） を保護し、使用の際は、キーカード（３）をケースより取り出して錠装置を簡便 に施錠、解錠できるようにしている。

【００１１】 なお、キーカード（３）の４隅には、キーカードをケース（４）に出し入れす る際に、キーカードがケース内でスムーズに回動できるように丸味（９）が施さ れている。

【００１２】 また、図示の例では、キーカード（３）の１方の角に弯曲部（10）が形成され ており、この弯曲部の位置（左右何れかの位置）によってキーカード（３）のカ ード式錠への差し込み方向が確認できるようになっている。

【００１３】 枢軸（８）は、実施例では、係合可能な凸部(11)と凹部(12)を有する一対の枢 軸体(13)を有し、その枢軸体の凸部(11)及び凹部(12)をケース（４）に設けた枢 軸用の孔(14)と、キーカード（３）に形成した枢着用の孔(15)に挿入し、これら の凸部(11)と凹部(12)を係合してケース（４）とキーカード（３）を枢着してい る。

【００１４】 なお、ケース（４）の表面に現れる枢軸体(13)の頭部(16)をリベットの頭のよ うに丸くしておくと、本品をポケットやハンドバッグ、カバン、財布、定期入れ 等に挿入する際にその内容物に傷をつけたり、あるいは女性の靴下やその他の物 に触れた際に傷をつけたりすることがない。

【００１５】 上記枢軸（８）は、プラスチックや金属等で形成することができ、また上記実 施例以外の構造のものとしてリベット状や鳩目状等に形成することができる。

【００１６】 ケース（４）には、これにキーカード（３）を挿入した際に、キーカードの一 部が露出するようにケースの開口部（６）に斜状の切欠部(17)が設けられており 、これによってキーカード（３）をケース（４）から取り出し易くしている。 なお、この切欠部(17)は、上記の形状の他に弯曲状、半円状、Ｖ形溝状等の形 状に形成することができる。

【００１７】 ケース（４）に取付用の鳩目(18)を設けておくと、この孔にキーホルダー、紐 等を付けておくことができ便利である。

【００１８】 上記ケース（４）及びキーカード（３）には、レッド、ブラック、オレンジ、 グレー、ダークブラウン、キャメルその他の色を施してカラフルにすることがで きる。

【００１９】 また、ケース（４）やキーカード（３）には、適宜、商品名、商標、使い方を 示す記号・文字その他の表示をすることができる。

【００２０】

【考案の効果】

本考案は、上記のように構成されているので、不使用時にはキーカードをケー ス内に収容してキーカード及びキーカードに形成したコード孔を保護することが でき、キーカード及びコード孔に折り目や屈曲部を形成したり、これによって傷 をつけたり破損したりすることがなく安全である。しかもキーカードはケースに よって保護され丈夫であると共に、携帯もし易く、かつ紛失しにくい。 また、ケースの開口部に斜状の切欠部が設けられているので、キーカードが取 り出し易く、しかもケースとキーカードが枢軸によって枢着されているので、キ ーカードの出し入れがし易く、かつ使い易い。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の実施例を示す平面図である。

【図２】ケースよりキーカードを取り出した状態を示す
一部切欠いた平面図である。

【図３】キーカードの平面図である。

【図４】ケースとキーカードを枢着している部分を示す
拡大断面図である。

【符号の説明】

１ カードキー ２ コード孔 ３ キーカード ４ ケース ８ 枢軸 11 凸部 12 凹部 13 枢軸体 17 切欠部

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 コード孔を有するキーカードを収容する
   収容部を有しこの収容部に開口部を設けたケースを備
   え、このケースに、キーカードを開口部より収容部に出
   し入れ可能に枢着したことを特徴とするケース付カード
   キー。
2. 【請求項２】 上記ケースをほぼ矩形状にし、このケー
   スにキーカードを収容した際に、キーカードの一部がケ
   ースより露出するようケースの開口部に斜状の切欠部を
   設けた請求項１に記載のケース付カードキー。
3. 【請求項３】 係合可能な凸部と凹部を有する一対の枢
   軸体で形成した枢軸を有し、この凸部と凹部を係合する
   ことによってキーカードをケースに枢着するようにした
   ことを特徴とする請求項１または２に記載のケース付カ
   ードキー。