JP3089658U - 本の保存装置 - Google Patents

本の保存装置

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JP3089658U JP2002002482U JP2002002482U JP3089658U JP 3089658 U JP3089658 U JP 3089658U JP 2002002482 U JP2002002482 U JP 2002002482U JP 2002002482 U JP2002002482 U JP 2002002482U JP 3089658 U JP3089658 U JP 3089658U
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▼高▲志 桜井
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株式会社彌生洋紙店
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本を長期に亘り、ほぼ新しい状態に維持しつ
つ保存し、且つその構造も極めて簡単にする保存装置と
すること。 【解決手段】 気密性を有する材質からなり,本10を
収納するための保存袋1と、仕切材2と、吸湿性又はガ
ス吸着性を有する保護シート3とからなること。前記本
10は前記仕切材2を介して前記保存袋1に非接触状態
とし、且つ前記保護シート3とともに密封状態に収納さ
れてなること。或いは前記本10は前記仕切材2を介し
て前記保存袋1に非接触状態とし、且つ本10の両面に
前記保護シート3,3を位置させて密封状態に収納され
てなること。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、本を長期に亘り、ほぼ新しい状態に維持しつつ保存し、且つその構 造も極めて簡単にすることができる本の保存装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
過去から現在にわたり、大量の本が出版され、多くの一般の読者に読まれてい る。その本のほとんどは、個人で保管されるが、多くの場合、本棚に収納され、 特にその保存には気が配られることはない。しかし、出版社,図書館或いは学校 ,博物館,役所等において本を記録として大切に保存しようとする所がある。そ の目的としては、上述したように、過去から現在に亘り、出版された本を記録と して後世に伝えることや、或いは大切な歴史的資料として残したりするものであ る。
【0003】 また、本はどのような分野の本であっても、その時代を反映するものであり、 すべての本は文化の程度を示すものである。このように出版された本が、大切に 保存されることは、単に出版記録として保存されるのみならず、人類の貴重な遺 産として後世に残す意味があり、極めて大切なものである。このようなことは、 我が国のことだけでなく、諸外国でも本の保存に多くの労力が払われている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
ところが、この本の保存は、そのほとんどが紙製であり、10年程度の保存な らば、そのままにしておいても、紙や印刷が変色する程度の劣化で済むが、10 0年単位でみればその劣化は著しい。そして、最終的には、長年を経た本は手に 触れるだけで崩れてしまうほどの状態になってしまうものである。実際に古書の 中には保存状態が劣悪であったために、手で触れることさえ困難なものも有り、 多くの貴重な文化遺産が失われてゆく現状にある。
【0005】 これは、本を構成する紙材の酸化によるもので、現在、酸性紙問題として大き く取り上げられている。本の劣化の要因として、一般に外部的要因と内部的要因 とが存在する。その外部的要因は、光による変色や虫,カビ,ホコリ等の物理的 なものや、温度,湿度急激な変化・大気汚染など環境的なものである。これらの 外部的要因に関しては、現在では科学技術の発展に伴い、良質な保管場所を施工 することができ、ほとんど解決されている。
【0006】 しかし、内部的要因、すなわち紙の酸性化の問題に関しては極めて重大な状況 にある。この酸性紙問題は、紙そのものに内在する酸によって生じるもので、紙 が自己破壊を続け、やがて崩壊に至るものである。この紙の酸化による崩壊は、 極めてゆっくりではあるが確実に進行するもので、貴重な本がやがて存在しなく なり、後世に文化遺産として伝えることができなくなる。
【0007】 そのために、酸性紙に対して、これを解決するためのさまざまな研究が進めら れている。たとえば、その本の保管室は、紙が酸化しないように環境を維持する ことも考えられる。しかしこのような、環境を維持する保管室を有する施設は、 莫大な資金が必要であり、公共の図書館や、大手の出版社等では可能であっても 、小規模な出版社又は学校等の施設では、到底無理なことである。このように、 本を良質な状態で長期保存することは、多くの困難が存在し、現在も研究が続け られているのが現状である。本考案の目的は、本を扱う種々の場所で、極めて簡 単な構造で良質に長期保存ができ、酸性化等の内部要因だけでなく外部要因にも 対処することができる保存装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
そこで、考案者は、上記課題を解決すべく鋭意、研究を重ねた結果、本考案を 、気密性を有する材質からなり,本を収納するための保存袋と、仕切材と、吸湿 性又はガス吸着性を有する保護シートとからなり、前記本は前記仕切材を介して 前記保存袋に非接触状態とし、且つ前記保護シートとともに密封状態に収納され てなる本の保存装置としたことにより、本を扱う種々の場所で、極めて簡単な構 造で良質に長期保存ができ、酸性化等の内部要因だけでなく外部要因にも対処す ることができ、上記課題を解決したものである。
【0009】
【考案の実施の形態】
以下、本考案の実施の形態を図面に基づいて説明する。本考案には複数の実施 形態が存在し、まず第1実施形態を図1乃至図4に基づいて説明する。本考案の 第1実施形態では、主に4種類の構成部材が存在し、その構成部材は、図1,図 3に示すように、保存袋1,仕切材2,保護シート3及び酸性成分吸収材4とか らなる。まず前記保存袋1は、袋本体1aに入口1bが形成されたものである。 前記袋本体1aを形成する素材は、3個の異なる材質が複数層を構成したフィル ム材である。図3(B)は、袋本体1aを形成する3層構造の材質を拡大した断 面図であり、袋本体1aの外面側から内面側に向かって外層1a1 ,中間層1a 2 ,内層1a3 が示されている。
【0010】 各層の材質を以下に示す。まず、外層1a1 は、他の2層に比較して最も強度 を有する材質からなり、保存袋1の強度を向上させるもので、保存袋1の外部か らの衝撃に耐える役目をなすものである。具体的には、特に強度に優れたものと してナイロン等が使用される。次に、中間層1a2 は、酸素等の外部の気体を通 過させない素材であり、すなわちハイガスバリアー性に優れたものである。この ような性質のものとしては、食品関係類,油類,有機溶剤を含む薬品等の包装に 使用可能なものである。そして、特に密封性をより確実なものにするものである ことが大切である。次に、内層1a3 は、ヒートシールに適合する素材で、相互 に熱融着に好適な素材が好適である。このような性質を有するものとして具体的 には、ポリエチレン等が使用される。
【0011】 上記保存袋1は、図3(A)に示すように、袋本体1aと入口1bとを備え、 本10を収納するのに適した形状で、通常は長方形又は正方形等の方形状に形成 されることが好ましい。また、本10の大きさ及び頁数等により、保存袋1も種 々のサイズが用意されている。ここで、本10とは、一般の本,書籍,図書等で あり、文庫本,新書本及び月刊誌,週刊誌,隔月誌,コミック誌,カタログ誌等 の種々の雑誌等で、広い意味で本の全てを含むものである。該保存袋1には、仕 切材2により包装された本10とともに、保護シート3及び酸性成分吸収材4が 所定の保存状態で収納され、前記入口1bがヒートシールにより熱融着で密封さ れる。
【0012】 次に、仕切材2は、前記保存袋1に収納された状態の本10が、その保存袋1 内で非接触状態となるように、仕切る役目をなすものである。すなわち、本の表 面保護のための間紙として使用される。そして、保存袋1の内面(内層1a3 部 分)と本10との間で生じる摩擦により、その本10が劣化することを防止する 。また、本10への衝撃を緩和する役目もなすものである。この仕切材2は、図 3(D)に示すように、シート状をなしており、本10を包むことができる広さ となっている。すなわち、シート状に形成されることにより、どのようなサイズ の本10であっても、包み易いものとなっている。
【0013】 この仕切材2は、高純度の化学パルプを主材とし、炭酸カルシウムで弱アルカ リ性化(冷水抽出PH7.5)された中性紙であり、紙自身の劣化がなく、防カビ性も 備えたものが好適である。この仕切材2は、本10の全体を包むもので、普通は 、本10に巻き付けるようにして包むものである。さらに前述したシート状とし たものの他に、袋状に形成され、本10を入れて使用するタイプも存在する。
【0014】 次に、保護シート3は、前記保存袋1を取り巻く環境,具体的には温度の変化 に伴って生ずる袋内の温度変化に対応して、本10よりも早く吸湿又は放湿を繰 り返し、本10の水分含有率を常に一定に保つ。また、有害ガス成分の吸着性に も優れている。また、本10の構成材料から発生する酸性成分や空気中の酸性成 分を吸収後これを中和し、本10の酸性劣化を防止する。このような保護シート 3に好適な材質としては、高純度の化学パルプを主材とした、炭酸カルシウムで 弱アルカリ性化(冷水抽出PH7.5)したものであり、具体的なものとしては無酸ボ ードである。
【0015】 次に、酸性成分吸収材4は、本10の紙材から発生する酸性成分や空気中の酸 性成分を吸着後中和し、本10の酸性劣化を防止する。この酸性成分吸収材4は 高純度の化学パルプを主材とし、炭酸カルシウムで弱アルカリ性化(冷水抽出PH 7.5)した無酸ボード材である。この酸性成分吸収材4の厚さは、およそ1mm程度 とし、硬質とすることで本10を支持するベース板としての役目もなす。
【0016】 次に、本考案において、本10を保存する構造について説明する。まず、本1 0が仕切材2にて包装される。具体的には、仕切材2がシート状をなしており、 本10が巻き付けられるようにして包まれる。その仕切材2にて包まれた状態の 本10が保存袋1に収納される。収納された本10は、仕切材2により保存袋1 内で非接触状態となる。
【0017】 次に、その仕切材2に包まれた本10とともに、保護シート3,酸性成分吸収 材4が同封される。このように仕切材2に包まれた本10,保護シート3及び酸 性成分吸収材4が保存袋1に入れられて、その入口1bが図1(A),(B)に 示すように、ヒートシールにより熱融着され密封状態hにされる。このとき、内 部の空気が抜かれるが、完全に真空状態とするものではない。僅かな程度の空気 量が存在していることが好ましい。この空気抜き状態を脱気と称する。この脱気 は、ヒートシール時に行われる。
【0018】 上記は、保存袋1に1冊の本10を収納するものであるが、複数の本10,1 0,…を収納することもできる。この場合には、複数の本10,10,…は、そ れぞれ仕切材2にて包まれることが好ましい。また、比較的大型の仕切材2によ って、複数の本10,10,…が相互に非接触状態となるように包まれることも ある。この場合には、仕切材2がジグザグ状に折り畳まれ、その各折り返し箇所 に本10が挿入されるようにして、本10が相互に非接触状態となるようにして いる。
【0019】 このようにして、保存袋1に密封状態に収納された本10は、仕切材2にて保 存袋1との密着或いはインキのブロッキングを防ぐことができる。さらに、保存 袋1の内面(内層1a3 部分)とのずれによる摩擦から生じる本10の損傷を防 止し、また衝撃を緩和して本10を保護するものである。
【0020】 本10とともに保存袋1に収納された保護シート3は、密封された保存袋1内 での温度変化により発生した水分を吸収する。そして本10の水分含有量を常時 ほぼ一定に保つものである。また、有害ガスも吸収することができる。また酸性 成分吸収材4は、本10から発生する酸性成分や空気中の酸性成分を吸着後中和 し、本10の酸性劣化を防止する。
【0021】 次に、本考案の第2実施形態を述べる。第2実施形態では、図5(A),(B )に示すように、その構成が保存袋1,仕切材2及び保護シート3から構成され たものである。すなわち、酸性成分吸収材4を保存構成に含まないものとしたの である。前記保護シート3は、仕切材2にて包まれた本10の表紙位置及び裏表 紙位置の両面に配置される。すなわち、本10を挟むような状態で配置されるも のである。その酸性成分吸収材4を除外しているが、仕切材2及び二つの保護シ ート3により、本10の保存状態は、良好に保たれる。そして、本10の保存状 態の重要度に合わせて、この第2実施形態と前述した第1実施形態とを適宜選択 して使用されるものである。
【0022】 次に、本考案の第3実施形態を述べる。第3実施形態では、図6(A),(B )に示すように、その構成を保存袋1,仕切材2及び酸性成分吸収材4とから構 成されたものである。すなわち、前記保護シート3を保存構成に含まないものと したのである。その構成は、前記第2実施形態と同様であり、酸性成分吸収材4 が仕切材2にて包まれた本10の表紙位置及び裏表紙位置の両面に配置される。 すなわち、2枚の酸性成分吸収材4,4により本10を挟むような状態で配置さ れるものである。この実施形態では保護シート3を除外しているが、第2実施形 態と同様に保存の重要度に合わせて、適宜に使用される。
【0023】 次に、本考案により保存された本10の保存程度の評価試験について説明する 。これは、第1実施形態によって行われたものである。この試験において、保存 期間は、強制劣化試験により、短い期間で50年相当及び250年相当における 保存の状態を現してゆく。まず、50年相当の保存試験は、80℃,80%RH の条件下で11日間で行われる。250年相当の保存試験は、80℃,80%R Hの条件下で56日間行われる。
【0024】 その評価結果は、外観評価,インキの変色,紙の変色の3個の項目により行わ れる。上記条件での試験結果の概略を以下に示す。まず、50年相当の試験では 、外観評価では、頁間における紙同士の密着はほとんど存在しない。僅かに紙同 士の密着が認められる程度である。インキの変色は、ほとんどない。250年相 当の試験では、外観評価では、頁間における紙同士の軽い密着が認められるが、 読書にほとんど支障はない。インキの変色は、50年相当の試験に比較して大き い。
【0025】 この強制劣化試験により、本考案による本10の保存状態について以下の結論 が出される。単行本は、無包装で帯の密着が有り、紙の変色に関しては、包装す ることにより、やや大きくなっているが、紙質の劣化は、無包装の方が激しく、 見開きの折れ部の破れ及び補充注文カードの変色,転写,破れが激しく、包装品 の効果が充分に認められる。また、月刊誌では、密着はしていないが放置状況に より、密着の程度が異なる。すなわち、紙質,インキ,印刷方法の違いにより、 密着の程度に差が大きく現れている。
【0026】 インキの変色においては、包装品で保管することで変色の程度を軽減すること が可能である。また、色の種類により変色の程度は大きく異なる。また、ヒート シールした保存袋1内の軽い脱気の程度の差は表れない。このように、現状の結 果では、本考案の装置を用いることで、紙の変質,インキの変色を抑制すること が充分に可能である。なお、本考案における本の保存装置は、本のみならず、絵 画,写真,イラスト,印刷物,彫刻画或いはカタログ等の1枚から複数枚に亘る ものの保存にも適用することができる。
【0027】
【考案の効果】
請求項1の考案は、気密性を有する材質からなり,本10を収納するための保 存袋1と、仕切材2と、吸湿性又はガス吸着性を有する保護シート3とからなり 、前記本10は前記仕切材2を介して前記保存袋1に非接触状態とし、且つ前記 保護シート3とともに密封状態に収納されてなる本の保存装置としたことにより 、本10の長期に亘る保存ができるし、保存中における本10へのブロッキング 等の損傷も防止することができる。
【0028】 上記効果を詳述すると、保存袋1内に密封状態で収納された本10は、その保 存袋1内で仕切材2を介して非接触状態に保存されるので、本10が密封収納さ れた状態で保存袋1を移動する等したときに、たとえ本10が保存袋1内で位置 が変化しても、そのときに生じる摩擦は仕切材2と保存袋1内によるものであり 、本10が摩擦により損傷を受けることを防止できる。また、本10の表紙カバ ー等にフィルム被覆されているようなものでは、他の同一材質のものと密着しや すく、ブロッキングによるインキの剥離等の不都合も生じやすいものであるが、 仕切材2によりこれらの不都合も防止することができる。
【0029】 なお、保存袋1の密封は、熱融着にてなる本の保存装置としたことにより、本 10の密封収納が簡単にできるものである。すなわち、保存袋1には、たとえば ヒートシール装置にて熱融着を行えば、本10を収納する入口1bを容易に塞ぐ ことができ、保存作業を簡単にすることができるものであり、特に大量の本10 を保存する場合に好適である。
【0030】 さらに、保存袋1内をほぼ真空に近い状態とすれば、密封状態に収納された本 10が保存袋1内を移動しにくいものにすることができ、極めて安定した収納状 態にできる。また、多少の空気が存在する真空近似状態としたことで、本10と の完全な密着を避けることができ、本10の表紙部分におけるブロッキングの防 止が可能となる。このように、本考案によれば、長期の保存におけるあらゆる種 類のブロッキングに対して十分にこれらを防止することができるものである。
【0031】 請求項2の考案は、気密性を有する材質からなり,本10を収納するための保 存袋1と、仕切材2と、吸湿性又はガス吸着性を有する保護シート3とからなり 、前記本10は前記仕切材2を介して前記保存袋1に非接触状態とし、且つ本1 0の両面に前記保護シート3,3を位置させて密封状態に収納されてなる本の保 存装置としたことにより、本10を密封状態に収納した保存袋1内での環境の変 化に対応することができ、本10の保存状態を一定に維持することができる。
【0032】 請求項3の考案は、気密性を有する材質からなり,本10を収納するための保 存袋1と、仕切材2と、酸性成分吸収材4とからなり、前記本10は前記仕切材 2を介して前記保存袋1に非接触状態とし、且つ本10の両面に前記酸性成分吸 収材4,4を位置させて密封状態に収納されてなる本の保存装置としたことによ り、酸性成分吸収材4が本10の紙から発生する酸素を吸収し、本10の酸化状 態の進展を遅らせることができる。特に何らかの原因で、保存袋1密封が不完全 で空気の流通が生じてしまったときなど、保存袋1に外部から酸素が入ってきて も、酸性成分吸収材4が酸素を吸収中和することにより保存袋1内の本10を保 護することができる。
【0033】 請求項4の考案は、気密性を有する材質からなり,本10を収納するための保 存袋1と、仕切材2と、吸湿性又はガス吸着性を有する保護シート3、酸性成分 吸収材4とからなり、前記本10は前記仕切材2を介して前記保存袋1に非接触 状態とし、且つ前記本10の一方側面側に保護シート3を配置し、他方面側に酸 性成分吸収材4を位置させて密封状態に収納されてなる本の保存装置としたこと により、保護シート3にて本10を密封状態に収納した保存袋1内での環境の変 化に対応することができ、さらに酸性成分吸収材4により、本10から生じる酸 性成分を吸収し、さらに一層良好なる保存状態を維持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)は本考案の第1実施形態の斜視図 (B)は(A)の一部切除した斜視図
【図2】(A)は本考案の第1実施形態の縦断側面図 (B)は仕切材にて本を包む状態の側面図 (C)は仕切材にて包まれた本,保護シート及び酸性成
分吸収材の側面図
【図3】(A)は入口が開いた状態の保存袋の斜視図 (B)は保存袋の素材の3層状態の構造を示す拡大断面
図 (C)は本を包む仕切材の斜視図 (D)は保護シートの斜視図 (E)は酸性成分吸収材の斜視図
【図4】(A)は複数の本が保存袋に収納された状態の
縦断側面図 (B)は複数の本が仕切材にて包まれた状態の一部切除
した斜視図
【図5】(A)は本考案の第2実施形態の縦断側面図 (B)は本の保存構成を示す側面図
【図6】(A)は本考案の第3実施形態の縦断側面図 (B)は本の保存構成を示す側面図
【符号の説明】
1…保存袋 2…仕切材 3…保護シート 4…酸性成分吸収材 10…本

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 気密性を有する材質からなり,本を収納
    するための保存袋と、仕切材と、吸湿性又はガス吸着性
    を有する保護シートとからなり、前記本は前記仕切材を
    介して前記保存袋に非接触状態とし、且つ前記保護シー
    トとともに密封状態に収納されてなることを特徴とする
    本の保存装置。
  2. 【請求項2】 気密性を有する材質からなり,本を収納
    するための保存袋と、仕切材と、吸湿性又はガス吸着性
    を有する保護シートとからなり、前記本は前記仕切材を
    介して前記保存袋に非接触状態とし、且つ本の両面に前
    記保護シートを位置させて密封状態に収納されてなるこ
    とを特徴とする本の保存装置。
  3. 【請求項3】 気密性を有する材質からなり,本を収納
    するための保存袋と、仕切材と、酸性成分吸収材とから
    なり、前記本は前記仕切材を介して前記保存袋に非接触
    状態とし、且つ本の両面に前記酸性成分吸収材を位置さ
    せて密封状態に収納されてなることを特徴とする本の保
    存装置。
  4. 【請求項4】 気密性を有する材質からなり,本を収納
    するための保存袋と、仕切材と、吸湿性又はガス吸着性
    を有する保護シート、酸性成分吸収材とからなり、前記
    本は前記仕切材を介して前記保存袋に非接触状態とし、
    且つ前記本の一方側面側に保護シートを配置し、他方面
    側に酸性成分吸収材を位置させて密封状態に収納されて
    なることを特徴とする本の保存装置。
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JP2019529263A (ja) * 2016-09-15 2019-10-17 エシコン・インコーポレイテッドEthicon, Inc. 医療装置のための滅菌包装システム

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