JP3089496U - オートバイ用盗難防止ロック装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 オートバイ用盗難防止ロック装置の提供。 【解決手段】 係止カバーの外部にロック手段が取り付
けられ、別の一つの係止カバーの外部にロック機構が設
けられ、二つの係止カバーがそれぞれオートバイ両側の
ブレーキレバーとアクセルハンドル外部に套設され、且
つブレーキレバーを下圧して前後車輪の回転を制御する
と、これによりロック手段の一端がロック機構内に挿入
されて相互に係止し、二つの係止カバーが相互に牽制定
位し、跪くことなく便利に迅速に、並びに手部を汚さず
にオートバイをロックする。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は一種の、便利に迅速に、並びに手部を汚さずにロックする方式で、オ ートバイをロックすることができるオートバイ用盗難防止ロック装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】

現在、ほとんどの人はオートバイの盗難を防止するため、盗難防止錠を取り付 けている。その錠の種類は非常に多く、例えばディジタル式暗号ロック及びＵ形 ロックなどがあり、使用上、それぞれがそれぞれの特性を有しているが、現在比 較的広く使用されているＵ形ロックに関しては、図１に示されるようであり、そ れは、Ｕ形ロッド１とロック本体２を具え、使用時には、使用者はオートバイ後 輪３（或いは前輪）の後方に跪かねばならず、それからＵ形ロッド１を後輪３の スポーク外部に通し、並びに二つのロッド端をロック本体２内に嵌め込み係止し 、Ｕ形ロッド１を後輪３にロックし、タイヤの回転を制限し、これによりオート バイにロックする盗難防止目的を達成する。しかし、使用者はＵ形ロックをロッ ク或いはアンロックする時、オートバイのタイヤ後方に跪いて、取り外し、取り 付けを行わねばならず、オートバイの前方、後方にすでにその他の車両が停車し ていたり或いは他の物品が放置されていると、周囲の空間が非常に狭く有限とな り、即ち使用者が跪いてオートバイにロック或いはアンロックする動作を行うの が相当に困難で不便であり、特に、障害者、妊婦或いはミニスカートを履いてい る者は、そのＵ形ロックを着脱する動作にさらに使用上の不便が増加した。また 、オートバイは後輪伝動を採用するため、大多数の人はＵ形ロックを後輪に装着 する。しかしロック時に、後輪のスポークとオートバイのその他の配備が、側方 の空間にあって相互に交錯し、Ｕ形ロッドをスポーク外部に通し難く、このため 使用者が後輪にロックしにくい状況が発生した。また、前輪にロックするように すると、ロック上の不便が形成された。さらに、タイヤにロックされるＵ形ロッ クは、人がオートバイ放置位置を搬送調整する時に、タイヤと一緒に回転し、こ れによりオートバイの内側近い部分或いはタイヤのスポークにひっかかり、使用 者が苦労してＵ形ロックを抜き取らねば取り外せなくなり、使用上の不便を形成 した。また、Ｕ形ロックはオートバイのタイヤにロックされるため、油や泥土が 付着しやすく、使用者が着脱する時に、手が汚れて衛生に影響を与えた。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

本考案の主要な目的は、上述の物品の使用上の欠点を解決する、一種のオート バイ用盗難防止ロック装置を提供することにある。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

請求項１の考案は、二つの係止カバー、ロック手段、ロック機構で組成され、 そのうち、二つの係止カバーがそれぞれ中空カバー体とされ、並びに一方の係止 カバーの外部にロック手段が、もう一方の係止カバーの外部にロック手段の置き 入れに供されるロック機構が取り付けられたことを特徴とする、オートバイ用盗 難防止ロック装置としている。 請求項２の考案は、請求項１に記載のオートバイ用盗難防止ロック装置におい て、一方の係止カバーの外部に支持ブロックが設けられてロック手段が取り付け られたことを特徴とする、オートバイ用盗難防止ロック装置としている。 請求項３の考案は、請求項１に記載のオートバイ用盗難防止ロック装置におい て、ロック手段が二つのロッドを枢接してなり、その一つのロッドの側端にスト ッパ面が設けられ、もう一つのロッドに複数の、凹溝状を呈する係合部が開設さ れたことを特徴とする、オートバイ用盗難防止ロック装置としている。 請求項４の考案は、請求項１に記載のオートバイ用盗難防止ロック装置におい て、ロック手段がチェーンとされたことを特徴とする、オートバイ用盗難防止ロ ック装置としている。 請求項５の考案は、請求項１に記載のオートバイ用盗難防止ロック装置におい て、ロック機構のケースにロック孔が設けられ、並びに内部に、起動制御素子に 連接された基板が設けられ、該基板がさらに一つの電磁素子に連接され、電磁素 子がスプリングと係止ブロックの収容に供され、該係止ブロックの側端に作動片 が套設された凸柱が設けられ、該凸柱がケースのロック孔内に凸伸することを特 徴とする、オートバイ用盗難防止ロック装置としている。

【０００５】

【考案の実施の形態】

本考案のオートバイ用盗難防止ロック装置は、係止カバーの外部に複数の係合 部を具えたロック手段が取り付けられ、別の一つの係止カバーの外部にロック機 構が設けられ、該ロック機構にロック孔が設けられ、ロック孔の内側に伸縮可能 な係止ブロックが設けられている。これにより、二つの係止カバーがそれぞれオ ートバイ両側のブレーキレバーとアクセルハンドル外部に套設され、且つブレー キレバーを下圧して前後車輪の回転を制御することにより、ロック手段の自由端 がロック機構内に挿入されて係合部と係止ブロックが相互に係合し、これにより 二つの係止カバーが相互に牽制定位し、ロック状態を形成し、反対に、アンロッ クしたい時は、制御手段（例えば鍵、センサ）でロック機構を起動し、係止ブロ ックとロック手段の係合部を分離させることにより、二つの係止カバーを取り外 して、ブレーキレバーを回復させ、前輪、後輪に対する制御を解除できる。これ により、本考案は一種の新規なオートバイロック方式を提供し、使用者が場所や 空間の制限を受けずに、また跪くことなくオートバイのヘッド部分でロック或い は解状操作が行えて便利であり、障害者、妊婦或いはミニスカート着用者にとっ ても操作上、さらに便利であり、また、ロックがスポークにひっかかる問題がな く、並びに使用者の手部をきれいに衛生的に保つことができ、大幅にオートバイ 用盗難防止ロックの実用効果を高めている。

【０００６】

【実施例】

図２から図４に示されるように、本考案は二つの係止カバー４、５及びロック 手段６、ロック機構７を具え、該二つの係止カバー４、５は錐状を呈する中空カ バー体とされ、各開口端に案内円弧面が設けられ、並びに係止カバー４の外部に 横向きに支持ブロック４１が凸設され、該ロック手段６は二つのロッドが枢接さ れてなり、その一つのロッドの側端にストッパ面６１が設けられ、もう一つのロ ッドに複数の、凹溝状を呈する係合部６２が設けられている。該係合部６２内の 一側は案内斜面とされ、別側は垂直な当接面とされ、これによりロック手段６の 係合部６２を具えた一端が係止カバー４の支持ブロック４１を貫通し、且つスト ッパ面６１の当接限位により支持ブロック４１上に取り付けられる。該ロック機 構７はもう一つの係止カバー５の外部に取り付けられ、そのケース７１はロック 孔７２を具え、並びに内部の上層に起動制御素子７４に連接された基板７３が設 けられ、該基板７３が下層の電磁素子に連接され、該電磁素子がコイルを具えた コイルシート７５とされ、該コイルシート７５の中心に収容溝７５１が設けられ て、スプリング７６と係止ブロック７７の放置に供される。該係止ブロック７７ の側端に凸柱７７１が設けられ、該凸柱７７１に作動片７８が套設され、並びに ケース７１のロック孔７２内に突出している。

【０００７】 以上の構造により、図４から図６に示されるように、本考案をロックする時は 、二つの係止カバー４、５をそれぞれオートバイのヘッド両側のアクセルハンド ル８とブレーキレバー９外部に套設し、並びにブレーキレバー９を押下げて、前 輪、後輪の回転を制御することにより、ロック手段６の自由端がロック機構７の ロック孔７２内に嵌まり込み、並びに係合部６２の案内斜面がロック機構７の係 止ブロック７７を押して内縮させ、スプリング７６を圧縮し、これにより係止ブ ロック７７の凸柱７７１が退出し、係止ブロック７７の凸柱７７１が次の係合部 ６２内に対応する時、即ち、スプリング７６の伸張弾力により外向きに押され、 並びに係合部６２中に嵌合して相互に係合し位置決めされ、これにより二つの係 止カバー４、５が相互に牽制し且つそれぞれ離脱不能とされ、確実にブレーキレ バー９を利用し前輪、後輪の回転を制御して、オートバイを行進不能とすること ができ、こうしてロック状態を形成する。

【０００８】 図３、４、７に示されるように、本考案をアンロックする時は、制御手段（例 えば鍵、センサ）でロック機構７を起動し、コイルシート７５に通電させ並びに 磁力を発生させ、作動片７８を内向きに吸着させ、これにより作動片７８に係止 ブロック７７を押して内に移動させ、並びにスプリング７６を圧縮させ、係止ブ ロック７７の凸柱７７１をロック手段６の係合部６２より離脱させ、これにより ロック手段６の係止を解除する。このとき、二つの係止カバー４、５を外向きに 取り外して、ブレーキレバー９の圧接を解除でき、これにより前輪、後輪が自由 に回転可能となり、こうしてアンロック状態を形成する。さらに、ロック機構７ のコイルシート７５を一定時間内、電力切断するよう設定して、作動片に対する 吸着力を解除して、係止ブロック７７をスプリング７６の回復弾力により外向き に移動させ、凸柱７７１をロック孔７２内に伸出させ、これによりロック手段６ の次の挿入ロックに供する。さらに、ロック手段６は活動式に係止カバー４の支 持ブロック４１に挿入され、使用者がロック手段６を逆向きに下りだして収容し 、並びに二つの係止カバー４、５を相互に重ね、収容空間を節約することができ 、使用者がオートバイ用ロックを収容するのに便利である。

【０００９】 別に図８に示されるように、本考案のロック手段はまた、チェーン１０とされ 得て、並びにチェーン孔１０１が係合部とされ、チェーン１０がロック機構７の ロック孔７２内に挿入される時、そのチェーン孔１０１が係止ブロック７７の凸 柱７７１の嵌め込みに供されて相互に係合し、これにより二つの係止カバー４、 ５が相互に牽制定位し、こうしてロック状態を形成する。

【００１０】

【考案の効果】

総合すると、本考案は新規なオートバイロック方式を提供し、使用者が場所と 空間の制限を受けず、跪くことなく便利にロック或いはアンロックの動作を行え 、また、ロックがスポークにひっかかる問題もなく、並びに手部をきれいに衛生 的に保持でき、大幅にオートバイ用ロックの実用効果を高め、確実に従来の物品 よりも実用性と進歩性を具備し、即ち実用新案登録の要件に符合する。

【図面の簡単な説明】

【図１】周知のオートバイ用Ｕ形ロックの使用表示図で
ある。

【図２】本考案の分解図である。

【図３】本考案の断面図である。

【図４】本考案の局部部品断面図である。

【図５】本考案のロック使用表示図である。

【図６】本考案のロック使用表示図である。

【図７】本考案のアンロック使用表示図である。

【図８】本考案のロック手段のもう一つの構造表示図で
ある。

【符号の説明】

１ Ｕ形ロック ２ ロック本体 ３ 後輪 ４、５ 係止カバー ４１ 支持ブロック ６ ロック手段 ６１ ストッパ面 ６２
係合部 ７ ロック機構 ７１ ケース ７２
ロック孔 ７３ 基板 ７４ 起動制御素子 ７５
コイルシート ７５１ 収容溝 ７６ スプリング ７７
係止ブロック ７７１ 凸柱 ７８ 作動片 ８ アクセルハンドル ９ ブレーキレバー

Claims (5)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 二つの係止カバー、ロック手段、ロック
   機構で組成され、そのうち、二つの係止カバーがそれぞ
   れ中空カバー体とされ、並びに一方の係止カバーの外部
   にロック手段が、もう一方の係止カバーの外部にロック
   手段の置き入れに供されるロック機構が取り付けられた
   ことを特徴とする、オートバイ用盗難防止ロック装置。
2. 【請求項２】 請求項１に記載のオートバイ用盗難防止
   ロック装置において、一方の係止カバーの外部に支持ブ
   ロックが設けられてロック手段が取り付けられたことを
   特徴とする、オートバイ用盗難防止ロック装置。
3. 【請求項３】 請求項１に記載のオートバイ用盗難防止
   ロック装置において、ロック手段が二つのロッドを枢接
   してなり、その一つのロッドの側端にストッパ面が設け
   られ、もう一つのロッドに複数の、凹溝状を呈する係合
   部が開設されたことを特徴とする、オートバイ用盗難防
   止ロック装置。
4. 【請求項４】 請求項１に記載のオートバイ用盗難防止
   ロック装置において、ロック手段がチェーンとされたこ
   とを特徴とする、オートバイ用盗難防止ロック装置。
5. 【請求項５】 請求項１に記載のオートバイ用盗難防止
   ロック装置において、ロック機構のケースにロック孔が
   設けられ、並びに内部に、起動制御素子に連接された基
   板が設けられ、該基板がさらに一つの電磁素子に連接さ
   れ、電磁素子がスプリングと係止ブロックの収容に供さ
   れ、該係止ブロックの側端に作動片が套設された凸柱が
   設けられ、該凸柱がケースのロック孔内に凸伸すること
   を特徴とする、オートバイ用盗難防止ロック装置。