JP3088471B2 - 篩分装置 - Google Patents

篩分装置

Info

Publication number
JP3088471B2
JP3088471B2 JP02414702A JP41470290A JP3088471B2 JP 3088471 B2 JP3088471 B2 JP 3088471B2 JP 02414702 A JP02414702 A JP 02414702A JP 41470290 A JP41470290 A JP 41470290A JP 3088471 B2 JP3088471 B2 JP 3088471B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sieving
unit
nozzle
pipe
sieve
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP02414702A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH04250870A (ja
Inventor
嘉郎 船越
隆 大岩
Original Assignee
株式会社西村機械製作所
有限会社京都粉体技術研究所
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 株式会社西村機械製作所, 有限会社京都粉体技術研究所 filed Critical 株式会社西村機械製作所
Priority to JP02414702A priority Critical patent/JP3088471B2/ja
Publication of JPH04250870A publication Critical patent/JPH04250870A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3088471B2 publication Critical patent/JP3088471B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Combined Means For Separation Of Solids (AREA)
  • Cyclones (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、篩分効率の優れた微粒
子の篩分装置に関し、詳細には、ほぼ円形の篩網の網面
に向けて空気を吹き付けるノズルを、篩網面の直下に近
接して回転自在に支承してなる篩分装置において、上記
回転ノズル、その駆動部、および駆動部への空気導入管
を、円筒状の枠組内に一体に配設したユニットを複数段
積層し、夫々の篩分ユニットの空気導入管を選択的に大
気に開放して、空気導入管内を流れる空気流によって篩
分作用を生じさせる篩分装置を、また、上記篩分装置に
サイクロンユニット、ならびに、粒子分散ユニットを選
択的に組合せた篩分装置に関するものである。
【0002】本発明は、セラミックス、医薬、色材、食
品、電子材料をはじめとする各種粉体の処理分野におい
て、粗粒子から微粒子に至る広範囲の粒度分布を持つ粉
体の篩分に利用される。
【0003】
【従来の技術】従来、粒度分布のある粉体を篩分して、
粒度の揃った粒を得たり、微粒子や粗大粒子を除去する
のに、金網や有機繊維を材料とした篩網が使用されてい
る。また、篩網の網目より細かい粒子を効率よく網目を
通過させるために、篩網を揺動させたり、篩網に振動を
加えたり、または、ボールやハンマーなどにより篩網に
衝撃を与えたりする方法が採られている。
【0004】ところが、最近、粉体加工分野に於けるニ
ーズの多角化および高度化とともに、微粒子の篩分の必
要性が急速に増大してきた。ところが、例えば、50ミク
ロン以下の微粒子の篩分けにおいては、粒子の表面活性
が大きいために、凝集および目詰まりがおこり易く、篩
分速度が低下し、かつ、篩網目よりも粒径が小さい粒子
が網上に残留するという問題が発生する。
【0005】この対策として従来、篩網の直下に回転ノ
ズルを付設し、圧縮空気により篩網の下方にジェット気
流を吹き付けて目詰まりを除く方法、篩網の上方から下
方へ向かって気流を流し、この気流に粉体を担持させて
分散状態にして通過させて篩分けする方法、あるいは、
円筒状の篩網を回転させると共に、この円筒状の篩網に
近接してスリット付きのエアノズルを固設し、このスリ
ットから噴出するエアにより目詰まりを取り除く方法な
どが採用されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来の装置
には何れも、次の二つの問題点があった。第1の問題点
は、スリット付きエアノズルと篩網とを相対運動させる
機構の複雑さから、一台の装置で或る粒度以上の粒子
と、それ以下の粒度の粒子とを分別できても、所定の粒
度範囲の粒度の揃った微粒子を得ることができなかっ
た。従って目的とする粒度範囲をもった粒度の揃った微
粒子を得ようとすれば、メッシュの異なった篩網を具え
た二台以上の篩分装置を直列にして使うか、あるいは、
一台の篩分装置でメッシュを異にする篩網を取り替えて
二度以上篩分けするといった効率の悪い方法を採る必要
があった。
【0007】第2の問題点は、微粒子の篩分効率が充分
でないと云うことである。即ち、一般に微粒子の篩分を
効率よく行うためには、篩網が目詰まりを起こさないよ
うに、粒子を絶えず分散状態に保つこと、および粒子を
分散状態にして気流とともに篩網を通過させることが有
効であると考えられる。
【0008】発明者等は種々検討の結果、微粉篩分のた
めには、篩網単位面積当たり1乃至5リットル/min・cm
2のスリットエアを、2乃至30サイクルの早い周期で篩
網に吹き付けることがきわめて有効であるということを
見いだした。
【0009】ところが、前掲の従来の方法および装置で
は機構上の制約に起因して、何れも篩面とスリットエア
ノズルとの相対速度が小さく、粒子を分散状態に維持す
ること、および気流中に担持させることが難しく、特に
50ミクロン以下の比較的比重の大きな微粒子の篩分効率
が充分でないという欠点があった。
【0010】以下にこれをさらに具体的に説明する。前
記回転ノズルを用いる方法(例えばALPINE社エアジェッ
トシーブ、キッコーマン社ファインシフター、ダルトン
社エアブラシシフター等) では、系外に設けた電気モー
ターにより回転ノズルを駆動しているので、多段に重ね
た篩分装置の二段以上の篩網にジェット気流を吹き付け
ることが困難であり、三つ以上の粒度範囲を持った粒子
に篩分することは不可能である。また実公昭59-39493号
公報に記載する装置では、ジェット気流の回転ノズルへ
の吸気機構と、回転ノズルの駆動機構との協働が制約さ
れている関係上、回転ノズルを60乃至80RPM で回転させ
るためには、2乃至3kg/cm2の圧縮空気が必要である
とされており、発明者等の見いだした篩網面積当たり1
乃至5リットル/min・cm2の空気を、2乃至30サイクル
の早い周期で篩網に吹き付けるという高篩分効率の条件
を実現することは到底難しく、その実現のためには、動
力コストが大幅に増大するという問題点が見受けられ
る。
【0011】また、特開昭57-153775 号公報には、回転
自在な円筒状の分級スクリーンに対向して開口したエア
パージ管を設け、パージエアにより分級スクリーンの目
詰まりを防ぎながら篩分する方法が記載されている。こ
の装置では円筒状分級スクリーンを系外に設けたモータ
ーにより駆動しているが、所定の粒度幅を持った粒度の
揃った微粒子を得ようとすれば、網目の違った分級スク
リーンを持った二台の装置を直列にして操作しなければ
ならないという不便さがあった。
【0012】即ち、従来の装置によって、回転ノズルま
たは回転円筒を駆動する方法では、或る粒度幅に規制さ
れた粒度の揃った微粒子を効率よく採取することは容易
でなかった。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記課題の解決手段とし
て本発明は、(1) ほぼ円形の篩網の網面に向けて空気を
吹き付けるノズルを、上記篩網面の直下に近接して回転
自在に設けた篩分装置において、篩網(3)と、回転ノ
ズル(4)と、回転ノズルを支承・駆動する駆動部
(5)と、駆動部への空気導入管(6)とを円筒状の枠
体(2)内に組込んで篩分ユニット(1)を構成し、上
記篩分ユニット(1)を複数積層し、上記複数の篩分ユ
ニット(1)の夫々の空気導入管(6)を独立して大気
に開放させるようになしたことを特徴とする篩分装置。
【0014】(2) ほぼ円形の篩網の網面に向けて空気を
吹き付けるノズルを、上記篩網面の直下に近接して回転
自在に設けた篩分装置において、篩網(3)と、回転ノ
ズル(4)と、回転ノズルを支承・駆動する駆動部
(5)と、駆動部への空気導入管(6)とを円筒状の枠
体(2)内に組込んで篩分ユニット(1)を構成し、上
記篩分ユニット(1)を複数積層し、上記複数の篩分ユ
ニット(1)の夫々の空気導入管(6)を独立して大気
に開放させるようになし、上記最下位の篩分ユニット
(1)の下部に、円筒状の枠体(9)と、枠体内で旋回
空気流を発生させるノズル(10)を垂設した隔壁(1
1)と、底部から枠体の中心部に直立させ、かつ、隔壁
(11)の下部近傍に開口させたブロアと連通する排気
管(12)とからなるサイクロンユニット(8)を連設
したことを特徴とする篩分装置。
【0015】(3) ほぼ円形の篩網の網面に向けて空気を
吹き付けるノズルを、上記篩網面の直下に近接して回転
自在に設けた篩分装置において、篩網(3)と、回転ノ
ズル(4)と、回転ノズルを支承・駆動する駆動部
(5)と、駆動部への空気導入管(6)とを円筒状の枠
体(2)内に組込んで篩分ユニット(1)を構成し、上
記篩分ユニット(1)を複数積層し、上記複数の篩分ユ
ニット(1)の夫々の空気導入管(6)を独立して大気
に開放させるようになし、上記最上位の篩分ユニット
(1)の上部に、モータ(16)と、減圧吸引装置(1
7)と、上記減圧吸引装置(17)の吸引部に連なる吸
入管(18)と、吐出部からのびる排出管(19)とか
らなる粒子分散ユニット(15)を設置し、上記吸入管
(18)と排出管(19)とを、最上部の篩分ユニット
(1)の篩網(3)の上部近傍に開口させたことを特徴
とする篩分装置。
【0016】(4) ほぼ円形の篩網の網面に向けて空気を
吹き付けるノズルを、上記篩網面の直下に近接して回転
自在に設けた篩分装置において、篩網(3)と、回転ノ
ズル(4)と、回転ノズルを支承・駆動する駆動部
(5)と、駆動部への空気導入管(6)とを円筒状の枠
体(2)内に組込んで篩分ユニット(1)を構成し、上
記篩分ユニット(1)を複数積層し、上記複数の篩分ユ
ニット(1)の夫々の空気導入管(6)に独立して大気
に開放させるようになし、上記最下位の篩分ユニット
(1)の下部に、円筒状の枠体(9)と、枠体内で旋回
空気流を発生させるノズル(10)を垂設する隔壁(1
1)と、底部から枠体の中心部に直立させ、かつ、隔壁
(11)の下部近傍に開口させたブロアと連通する排気
管(12)とからなるサイクロンユニット(8)を連設
し、上記最上位の篩分ユニット(1)の上部に、減圧吸
引装置(17)と、上記減圧吸引装置(17)の吸引部
に連なる吸入管(18)と、吐出部からのびる排出管
(19)とからなる粒子分散ユニット(15)を設置
し、上記吸入管(18)と排出管(19)とを、最上部
の篩分ユニットの篩網(3)の上部近傍に開口させたこ
とを特徴とする篩分装置。
【0017】(5) ほぼ円形の篩網の網面に向けて空気を
吹き付けるノズルを、上記篩網面の直下に近接して回転
自在に設けた篩分装置において、篩網(3)と、回転ノ
ズル(4)と、回転ノズルを支承・駆動する駆動部
(5)と、駆動部への空気導入管(6)とを円筒状の枠
体(2)内に組込んで篩分ユニット(1)となし、上記
篩分ユニット(1)の下部に、円筒状の枠体(9)と、
枠体内で旋回流を発生させるノズル(10)を垂設した
隔壁(11)と、底部から枠体の中心部に直立させ、か
つ、隔壁の下部近傍に開口させたブロアと連通する排気
管(12)とからなるサイクロンユニット(8)を連設
したことを特徴とする篩分装置。
【0018】(6) ほぼ円形の篩網の網面に向けて空気を
吹き付けるノズルを、上記篩網面の直下に近接して回転
自在に設けた篩分装置において、篩網(3)と、回転ノ
ズル(4)と、回転ノズルを支承・駆動する駆動部
(5)と、駆動部への空気導入管(6)とを円筒状の枠
体(2)内に組込んで篩分ユニット(1)となし、上記
篩分ユニット(1)の上部に、減圧吸引装置(17)
と、上記減圧吸引装置(17)の吸引部に連なる吸入管
(18)と、吐出部からのびる排出管(19)とからな
る粒子分散ユニット(15)を設置し、上記吸入管(1
8)と排出管(19)とを、下位の篩分ユニット(1)
の篩網(3)の上部近傍に開口させたことを特徴とする
篩分装置。
【0019】(7) ほぼ円形の篩網の網面に向けて空気を
吹き付けるノズルを、上記篩網面の直下に近接して回転
自在に設けた篩分装置において、篩網(3)と、回転ノ
ズル(4)と、回転ノズルを支承・駆動する駆動部
(5)と、駆動部への空気導入管(6)とを円筒状の枠
体(2)内に組込んで篩分ユニット(1)となし、上記
篩分ユニットの下部に、円筒状の枠体(9)と、枠体内
で旋回流を発生させるノズル(10)を垂設した隔壁
(11)と、底部から枠体の中心部に直立させ、かつ、
隔壁の下部近傍に開口させたブロアと連通する排気管
(12)とからなるサイクロンユニット(8)を連設
し、上記篩分ユニット(1)の上部に、減圧吸引装置
(17)と、上記減圧吸引装置(17)の吸引部に連な
る吸入管(18)と、吐出部からのびる排出管(19)
とからなる粒子分散ユニット(15)を設置し、上記吸
入管(18)と排出管(19)とを、下位の篩分ユニッ
ト(1)の篩網(3)の上部近傍に開口させたことを特
徴とする篩分装置。
【0020】
【作用】複数の篩分ユニットを積層し、夫々の篩分ユニ
ットの夫々の空気導入管を独立して大気に開放させるよ
うになし、空気導入管を順次大気に開放して1つずつ篩
分ユニットを駆動させる。また、最下部の篩分ユニット
の下部に、サイクロンユニットを組付けて、排気中に混
在する微粒子を分離回収する。また、さらに、最上部の
篩分ユニットの上部に粒子分散ユニットを組付け、駆動
中、供給された凝集性の微粒子を篩分に適するように分
散させる。
【0021】
【実施例】図1は本発明装置の基本構造を説明する縦断
正面図であり、図2は図1A−A線の横断平面図であ
る。(1)は篩分ユニットで、円筒状の枠体(2)と、
円筒状の枠体(2)内に組込まれた篩網(3)と、回転
ノズル(4)と、回転ノズル(4)を支承・駆動する駆
動部(5)と、駆動部(5)への空気導入管(6)とか
らなっている。なお、円筒状の枠体(2)は、下面に篩
網(3)を張設した枠体と、上記枠体の下部に連設す
る、内部に回転ノズル(4)、駆動部(5)、および、
空気導入管(6)を組込んだ枠体とからなっている。第
1図は、上記の篩分ユニット(1)を上下方向に複数
組、図面では2組の篩分ユニット(1)(1)を積層し
たものを示す。そして、上部の篩分ユニット(1)の空
気導入管(6)と、下部の篩分ユニット(1)の空気導
入管(6)の外端部は枠体(2)に固定されており、枠
体(2)の外部に突出する該端部に、大気に開口する導
入口を有しており、この導入口は圧縮空気によって駆動
するエアシリンダ(25)によって開閉される。上記エ
アシリンダ(25)の制御は、圧縮空気供給管(26)
に設けたバルブ(7)で行なわれる。なお、(P)は圧
縮空気源で、複数の篩分ユニット(1)の夫々の空気導
入管(6)を開閉するエアシリンダ(25)が上記の圧
縮空気源(P)に接続され、任意の圧縮空気供給管(2
6)のバルブ(7)を選択的に動作させて、対応する空
気導入管(6)を大気に開放する。
【0022】(8)は最下部の篩分ユニット(1)の下
部に連設したサイクロンユニットであって、円筒状の枠
体(9)と、周縁部に複数の旋回気流を発生させるノズ
ル(10)を垂設した隔壁(11)と、底部から枠体
(9)の中心部に直立させ、かつ、隔壁(11)の下部
近傍に開口させた、ブロア(図示せず)に連通する排気
管(12)とからなっている。なお、枠体(9)は、隔
壁(11)を有する枠体と、サイクロン室(13)を形
成する枠体と、脚体(14)を有する枠体とからなって
いる。
【0023】(15)は最上部の篩分ユニット(1)の
上部に設置する凝集性微粒子を分散させる粒子分散ユニ
ットで、減圧吸引装置(17)と、減圧吸引装置の吸引
部に連なる吸入管(18)と、減圧吸引装置(17)の
吐出部から延びる排出管(19)とからなっており、吸
入管(18)と排出管(19)とを最上部の篩分ユニッ
ト(1)の篩網(3)の上部近傍に開口させる。なお、
減圧吸引装置(17)は、例えばシロッコファンの如き
もので、(16)は駆動用モータである。
【0024】篩分ユニット(1)の駆動部(5)は、第
3図に示すように、円筒状の空気室(5a)の下面中心
部に、ベアリングを介して回転軸(20)を支承してお
り、この回転軸(20)の上端に回転ノズル(4)を取
付ける。また、空気室(5a)の周辺壁部に対し接続方
向を指向するように空気導入管(6)を接続して回転ノ
ズル(4)の駆動部(5)が形成される。
【0025】回転ノズル(4)のスカート部(21)
は、空気室(5a)の上部と協働してラビリンス機構
(22)を形成し、回転ノズル(4)の回転時の摩擦を
軽減させると共に、該部からの空気流の漏洩を防いでい
る。回転ノズル(4)の内部は回転ノズル(4)の回転
軸(20)と回転ノズル(4)のスカート部(21)と
の間に放射状リブ(23)で仕切られた空気流路(2
4)を形成し、円筒状空気室(5a)と連通している。
空気導入管(6)の外端部は内筒状枠体(2)に固定さ
れており、外端部にエアシリンダ(25)によって開閉
される大気導入口を有している。
【0026】図1の装置において、上部の篩分ユニット
(1)の篩網(3)の上部に被篩分粒子を所定量供給
し、上部の空気導入管(6)のエアシリンダ(25)を
駆動させるためのバルブ(7)を開いて、この上部の空
気導入管(6)を大気中に開放すると共に、ブロアで下
部のサイクロンユニット(8)の排気管(12)に吸気
を作用させ、装置内全体を負圧にし、この負圧にみあっ
た大気を空気導入管(6)の外端部から吸込むる。空気
導入管(6)から導入された空気は空気室(5a)内で
旋回流を形成し、旋回しながら回転ノズル(4)のスカ
ート部(21)内に流入し、回転ノズル(4)に旋回駆
動力を発生させ、これによって回転ノズル(4)を回転
させる。回転ノズル(4)の内部に流入した空気は、回
転ノズル(4)の上面に設けられたスリット(4a)か
ら吸い出される。吸い出された空気は回転ノズル(4)
の真上に設置された篩網(3)の下面に動圧を作用さ
せ、篩網(3)上の粒子を分散浮遊させる。回転ノズル
(4)は空気流路(24)内に旋回流形成下に流入する
空気流によって付勢され、一定速度で回転するので、そ
の回転周期に応じて、篩網(3)上の粒子は浮遊し、か
つ、揺動する。篩網(3)を張設支持する枠体の上部は
密閉されており、装置内部は最下部のサイクロンユニッ
ト(8)内に開口する、ブロアに連結された排気管(1
2)によって負圧が作用しているので、篩網(3)上の
微粒子は、回転ノズル(4)のスリット(4a)上にな
い篩網部分を通って空気と共に下部の篩分ユニット内に
吸引され、篩網(3)の下方に落下する。設定時間、例
えば5秒、上部の篩分ユニットを駆動させると、上部の
篩分ユニットを停止させ、つづいて、下部の篩分ユニッ
トを駆動させ、上記と同様の作用を生じさせ、篩網で微
粒子を篩分けする。上記動作を数回繰返す。なお、下部
の篩分ユニットの篩網を通った微粒子は、サイクロンユ
ニット(8)の隔壁(11)に設けられたノズル(1
0)を通ってサイクロン室(13)に空気と共に旋回流
として送り込まれ、微粒子は周壁に沿って下部に堆積
し、エアのみ排気管(12)から外部に排出される。
【0027】上記要領で、上部の篩分ユニットの篩網上
に、該篩網のメッシュ以上の粒径の粒子が篩分され、下
部の篩網上に中間径の粒子が篩分され、そして、サイク
ロン室内に超微粒子が集められる。
【0028】上記の篩分ユニット(1)上の粒子分散ユ
ニット(15)は、凝集性微粒子を篩分けする場合に装
備するもので、減圧吸引装置(17)によって、常時、
篩網(3)上の凝集性微粒子を空気と共に循環させ、粒
子が凝集するのを防ぐものである。
【0029】回転ノズル(4)の回転速度は、空気室内
に発生する旋回流の強さに比例して増大する。図2、及
び、図3に示す(6a)は回転速度調整用の空気導入管
で、前記空気導入管(6)と逆方向を向いて円筒状の空
気室(5a)に対して接続を形成するように接続されて
いる。回転速度調節用の空気導入管(6a)内を流れる
空気量が多くなると空気導入管から流入する空気流によ
って円筒状空気室内に発生する旋回流が相殺され、結果
的に回転ノズルの回転速度が低下する。第2の空気導入
管内を流れる空気流を操作することによって回転ノズル
の回転速度を粉体物性に応じた最適の篩分条件に調節す
る。
【0030】図4は、1組の篩分ユニット(1)の上下
に、凝集性粒子を分散させるための粒子分散ユニット
(15)とサイクロンユニット(8)とを組付けた装置
であり、篩分ユニットは1組なるため空気導入管(6)
に設けたバルブは不要となる。図4の詳細な構造、なら
びに作用は、図1の装置と同一であり、説明は省略す
る。
【0031】
【発明の効果】本発明は、それぞれの篩分ユニットの空
気導入管を独立して、かつ、選択的に大気に開放する方
式なので、篩分ユニット当りの空気量は装置内に作用す
る負圧に比例する。要するに、上部の篩分ユニットのみ
に導気し、次いで下部の篩分ユニットのみに導気する、
それを繰返す、所謂「間欠導気」方式である。従って、
「同時導気」方式に比べ、負圧発生装置の小型化が化可
能となる。さらに、導気時間は、それぞれの粒子の篩い
特性を考慮して最適に設定することができる。さらにま
た、最上位の篩分ユニット上に粒子分散ユニットを設置
したので、微粒子特有の表面活性の強さから、凝集し易
い、一次粒子であっても、良好な篩分効果が得られる。
また、最下位の篩分ユニットの篩網を通過した微粒子
は、従来では、別に設置した減圧吸引装置のバグフィル
タで捕集するか、別に設けたサイクロンで捕集する方法
で採集していたが、本発明では、最下位の篩分ユニット
の下部にサイクロンユニットを直接、かつ、簡単に組込
むようにしたので、排気に混入している微粒子をサイク
ロン室内で確実容易に捕集することができる。また、本
発明のサイクロンユニットは、従来市販されているモー
タ駆動の回転ノズル方式の篩分装置には組込むことがで
きないが、本発明の篩分装置では容易に組込める。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る篩分装置の縦断正面図である。
【図2】第1図A−A線の横断平面図である。
【図3】篩分ユニットの拡大断面図である。
【図4】本発明の改変例を示す図面である。
【符号の説明】
1 篩分ユニット 2 枠体 3 篩網 4 回転ノズル 5 駆動部 6 空気導入管 7 バルブ 8 サイクロンユニット 9 枠体 10 旋回ノズル 11 隔壁 12 排気管 15 粒子分散ユニット 16 モータ 17 シロッコファン 18 吸入管 19 排出管 P 圧縮空気源
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭59−200944(JP,A) 特開 昭57−153775(JP,A) 特開 昭53−40469(JP,A) 実開 平1−132280(JP,U) 実開 昭51−94070(JP,U) 実公 昭59−39493(JP,Y2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B07B 4/08 B07B 9/00

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ほぼ円形の篩網の網面に向けて空気を吹
    き付けるノズルを、上記篩網面の直下に近接して回転自
    在に設けた篩分装置において、篩網と、回転ノズルと、
    回転ノズルを支承・駆動する駆動部と、駆動部への空気
    導入管とを円筒状の枠体内に組込んで篩分ユニットを構
    成し、上記篩分ユニットを複数積層し、上記複数の篩分
    ユニットの夫々の空気導入管を独立して大気に開放させ
    るようになしたことを特徴とする篩分装置。
  2. 【請求項2】 ほぼ円形の篩網の網面に向けて空気を吹
    き付けるノズルを、上記篩網面の直下に近接して回転自
    在に設けた篩分装置において、篩網と、回転ノズルと、
    回転ノズルを支承・駆動する駆動部と、駆動部への空気
    導入管とを円筒状の枠体内に組込んで篩分ユニットを構
    成し、上記篩分ユニットを複数積層し、上記複数の篩分
    ユニットの夫々の空気導入管を独立して大気に開放させ
    るようになし、上記最下位の篩分ユニットの下部に、円
    筒状の枠体と、枠体内で旋回空気流を発生させるノズル
    を垂設した隔壁と、底部から枠体の中心部に直立させ、
    かつ、隔壁の下部近傍に開口させたブロアと連通する排
    気管とからなるサイクロンユニットを連設したことを特
    徴とする篩分装置。
  3. 【請求項3】 ほぼ円形の篩網の網面に向けて空気を吹
    き付けるノズルを、上記篩網面の直下に近接して回転自
    在に設けた篩分装置において、篩網と、回転ノズルと、
    回転ノズルを支承・駆動する駆動部と、駆動部への空気
    導入管とを円筒状の枠体内に組込んで篩分ユニットを構
    成し、上記篩分ユニットを複数積層し、上記複数の篩分
    ユニットの夫々の空気導入管を独立して大気に開放させ
    るようになし、上記最上位の篩分ユニットの上部に、減
    圧吸引装置と、上記減圧吸引装置の吸引部に連なる吸入
    管と、吐出部からのびる排出管とからなる粒子分散ユニ
    ットを設置し、上記吸入管と排出管とを、最上部の篩分
    ユニットの篩網の上部近傍に開口させたことを特徴とす
    る篩分装置。
  4. 【請求項4】 ほぼ円形の篩網の網面に向けて空気を吹
    き付けるノズルを、上記篩網面の直下に近接して回転自
    在に設けた篩分装置において、篩網と、回転ノズルと、
    回転ノズルを支承・駆動する駆動部と、駆動部への空気
    導入管とを円筒状の枠体内に組込んで篩分ユニットを構
    成し、上記篩分ユニットを複数積層し、上記複数の篩分
    ユニットの夫々の空気導入管を独立して大気に開放させ
    るようになし、上記最下位の篩分ユニットの下部に、円
    筒状の枠体と、枠体内で旋回空気流を発生させるノズル
    を垂設した隔壁と、底部から枠体の中心部に直立させ、
    かつ、隔壁の下部近傍に開口させたブロアと連通する排
    気管とからなるサイクロンユニットを連設し、上記最上
    位の篩分ユニットの上部に、減圧吸引装置と、上記減圧
    吸引装置の吸引部に連なる吸入管と、吐出部からのびる
    排出管とからなる粒子分散ユニットを設置し、上記吸入
    管と排出管とを、最上部の篩分ユニットの篩網の上部近
    傍に開口させたことを特徴とする篩分装置。
  5. 【請求項5】 ほぼ円形の篩網の網面に向けて空気を吹
    き付けるノズルを、上記篩網面の直下に近接して回転自
    在に設けた篩分装置において、篩網と、回転ノズルと、
    回転ノズルを支承・駆動する駆動部と、駆動部への空気
    導入管とを円筒状の枠体内に組込んで篩分ユニットとな
    し、上記篩分ユニットの下部に、円筒状の枠体と、枠体
    内で旋回流を発生させるノズルを垂設した隔壁と、底部
    から枠体の中心部に直立させ、かつ、隔壁の下部近傍に
    開口させたブロアと連通する排気管とからなるサイクロ
    ンユニットを連設したことを特徴とする篩分装置。
  6. 【請求項6】 ほぼ円形の篩網の網面に向けて空気を吹
    き付けるノズルを、上記篩網面の直下に近接して回転自
    在に設けた篩分装置において、篩網と、回転ノズルと、
    回転ノズルを支承・駆動する駆動部と、駆動部への空気
    導入管とを円筒状の枠体内に組込んで篩分ユニットとな
    し、上記篩分ユニットの上部に、減圧吸引装置と、上記
    減圧吸引装置の吸引部に連なる吸入管と、吐出部からの
    びる排出管とからなる粒子分散ユニットを設置し、上記
    吸入管と排出管とを、下位の篩分ユニットの篩網の上部
    近傍に開口させたことを特徴とする篩分装置。
  7. 【請求項7】 ほぼ円形の篩網の網面に向けて空気を吹
    き付けるノズルを、上記篩網面の直下に近接して回転自
    在に設けた篩分装置において、篩網と、回転ノズルと、
    回転ノズルを支承・駆動する駆動部と、駆動部への空気
    導入管とを円筒状の枠体内に組込んで篩分ユニットとな
    し、上記篩分ユニットの下部に、円筒状の枠体と、枠体
    内で旋回流を発生させるノズルを垂設した隔壁と、底部
    から枠体の中心部に直立させ、かつ、隔壁の下部近傍に
    開口させたブロアと連通する排気管とからなるサイクロ
    ンユニットを連設し、上記篩分ユニットの上部に、減圧
    吸引装置と、該減圧吸引装置の吸引部に連なる吸入管
    と、吐出部からのびる排出管とからなる粒子分散ユニッ
    トを設置し、上記吸入管と排出管とを、下位の篩分ユニ
    ットの篩網の上部近傍に開口させたことを特徴とする篩
    分装置。
JP02414702A 1990-12-26 1990-12-26 篩分装置 Expired - Fee Related JP3088471B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP02414702A JP3088471B2 (ja) 1990-12-26 1990-12-26 篩分装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP02414702A JP3088471B2 (ja) 1990-12-26 1990-12-26 篩分装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH04250870A JPH04250870A (ja) 1992-09-07
JP3088471B2 true JP3088471B2 (ja) 2000-09-18

Family

ID=18523152

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP02414702A Expired - Fee Related JP3088471B2 (ja) 1990-12-26 1990-12-26 篩分装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3088471B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4767770B2 (ja) * 2006-06-27 2011-09-07 池上通信機株式会社 錠剤付着粉除去装置
JP6510563B2 (ja) * 2014-02-20 2019-05-08 グレインフラック インコーポレイテッド 穀粒を分別するためのシステムおよび方法
CN113713919B (zh) * 2021-08-17 2023-05-23 承德华净活性炭有限公司 一种环保生物质颗粒粉碎筛选装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPH04250870A (ja) 1992-09-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2930625B2 (ja) 石炭鉱山の空気清浄装置
CN110756106B (zh) 一种大袋拆包上料混合机
CN208894592U (zh) 一种大米输送除糠装置
JP2021171764A (ja) 粉末をスクリーニングするための装置及び方法
CN108554109A (zh) 一种袋式除尘器
JP3088471B2 (ja) 篩分装置
JPH0810655A (ja) サイクロン式集塵装置
JPS63501347A (ja) 回転分離器
CN208526160U (zh) 一种高效除尘装置
CN108554108A (zh) 一种多级过滤除尘器
JPH05168980A (ja) ゴミ分離機
CN110882885A (zh) 一种涂料粉末防堵筛选机
CN107214089B (zh) 枸杞多级分离***
CN215611442U (zh) 一种气溶胶发生器
CN108786303A (zh) 一种动能清灰除尘器
JPH11244785A (ja) 粉状原料の分級方法および円筒スクリーン分級機
CN211726561U (zh) 一种山蜡梅叶颗粒快速筛分装置
JP2003038948A (ja) 粒子加工装置
US4948397A (en) Method, means and device for separation of particulate matter from a carrier medium
CN2497889Y (zh) 离心式气流筛粉机
JP3492621B2 (ja) 砕砂微粉分級機
JPH03101876A (ja) 篩分装置
CN214347928U (zh) 闭环式微细粉末分离***
JP2624102B2 (ja) サイクロンコレクタ
CN217222365U (zh) 一种振动筛选装置

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees