JP3088245U - 油圧シリンダ - Google Patents

油圧シリンダ

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JP3088245U JP2002000426U JP2002000426U JP3088245U JP 3088245 U JP3088245 U JP 3088245U JP 2002000426 U JP2002000426 U JP 2002000426U JP 2002000426 U JP2002000426 U JP 2002000426U JP 3088245 U JP3088245 U JP 3088245U
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】油圧シリンダに設けられた複数の油出・入口
を、油圧発生源に接続させる為の配管系や、配管系に介
在させる油路の切替機構を簡素化する為に、油圧シリン
ダに油路切替用の電磁弁が一体に組付けられており、例
えば、荷役作業用の掴み装置の把持爪の駆動源等として
用いるに好適した油圧シリンダを提供する。 【解決手段】ピストンを前・後進動させる為にシリンダ
ー11に設けた複数の油出・入口20a,20bへの、
与圧油の供給・遮断を司る電磁弁20が、前記シリンダ
ーに一体に組付けられていることを特徴とする。シリン
ダー内には、複数のピストンを縦列状に組込むとよい。
油圧シリンダには、複数の把持爪が共同して廃材等を掴
んだ時に、一部の把持爪に過大な集中荷重が掛かって、
その回動用の油圧シリンダのピストン13が押し戻され
るのを防ぐ為の、後退動阻止機構が組込まれていること
も特徴とする。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、例えば、「オレンジグラップル」と呼ばれるタイプの、産業廃棄物 等の荷役作業用の掴み装置の、把持爪を上下に回動させる為の駆動源として用い るに好適した油圧シリンダに関する。
【0002】
【従来の技術】
上記の荷役作業用の掴み装置の概略の構成を、本考案の一実施例図としての図 1及び図2を借りて説明すると、掴み装置Aは、図1に示した様に、キャタピラ を備えた自走車両Dに取付けた作業アームEの先端に垂下状に取付けられる。 或いは、天井走行クレーン等に取付けることもある。
【0003】 この掴み装置Aは、図2に示した様に、縦長ブロック状の本体3を備えており 、その上端には、作業アームEに連結させる為の連結部4を設けている。 本体3の下端には、円盤状の電磁石1を取付け、その外周りの等間隔を隔てた 6箇所に、小アーム5を放射状の配置で突設している。 各小アーム5には、把持爪2を、その基端近くの支点箇所に於いてピン連結さ せている。 そして、把持爪2の基端と、本体3の上端部との間に、油圧シリンダ100を 跨設している。 各油圧シリンダ100と、自走車両Dに搭載した油圧発生源とは、油圧配管や 耐圧ホース(図示略)を介して連結されている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
図示は省いたが、従来の上記掴み装置は、各把持爪の回動可能な範囲が、略水 平向きに迄跳ね上げた掴み解除位置(図2参照)と、各把持爪を完全に閉ざした 位置(図7参照)の間に限られていた。 その為、電磁石を使って鉄屑等を吸引する時に、邪魔になる把持爪をほぼ水平 向きに迄跳ね上げると、電磁石の外周りに横向きに突出した各把持爪が邪魔にな って、例えば、廃材のストックヤードの擁壁の近くや、壁面が内向きに直角に曲 がってい箇所の近くに位置する鉄屑は、吸引することが出来なかった。
【0005】 或いは、硬くて不定形の廃材等を、複数の把持爪が共同して掴んだ時に、一部 の把持爪に過大な集中荷重が掛かり過ぎて、その回動用の油圧シリンダのピスト ンが後戻りしてしまい、廃材等を掴み損ねる場合が間々あった。
【0006】 この様な不都合を解消させるには、各把持爪を、水平向きの状態から更に上向 きに、立上状態に迄跳ね上げられる様な構造にする必要がある。 又、掴み作動中にピストンが後退動するのを阻止する為の後退動阻止機構を、 油圧シリンダに組込むことが考えられる。
【0007】 然し、この様な各把持爪の立上機構や、ピストンの後退動阻止機構を創案して も、その為に、各油圧シリンダに設けた複数の油出・入口への油圧の供給・遮断 を司る、油路切換系統の全体構成が複雑になってしまえば、その分、掴み装置の 製作コストや、装置の保守・点検費の大幅上昇を招くことになる。
【0008】 そして、上記の油圧作動式掴み装置に限らず、複数の油圧シリンダを使って、 所要の一連の作動を行える様に作られた各種の油圧作動機械に就いても、各油圧 シリンダと油圧発生源とを結ぶ配管系や、この配管系に介在させる油路切換機構 を極力簡素化にまとめられれば、その効用は極めて大きい。
【0009】 そこで、本考案の目的は、油圧シリンダに設けられた複数の油出・入口を、油 圧発生源に接続させる為の配管系や、配管系に介在させる油路の切替機構を簡素 化する為に、油圧シリンダに油路切替用の電磁弁が一体に組付けられており、例 えば、「オレンジグラップル」と呼ばれるタイプの荷役作業用の掴み装置の、把 持爪の駆動源等として用いるに好適した油圧シリンダを提供するにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成する為の、本考案による油圧シリンダは、 ピストンを前・後進動させる為にシリンダーに設けた複数の油出・入口への、 与圧油の供給・遮断を司る電磁弁が、前記シリンダーに一体に組付けられている ことを特徴とする。 前記シリンダー内には、複数のピストンを縦列状に組込んでもよい。
【0011】 そして、油圧シリンダが、産業廃棄物等を掴む複数の把持爪と、鉄屑等を吸引 する電磁石とを備えた油圧作動式掴み装置の、各把持爪を上下に回動させる為の ものである場合には、 油圧シリンダには、複数の把持爪が共同して廃材等を掴んだ時に、一部の把持 爪に過大な集中荷重が掛かって、その回動用の油圧シリンダのピストンが押し戻 されるのを防ぐ為の、後退動阻止機構が組込まれており、 前記後退動阻止機構は、油圧シリンダのシリンダー内の基端側に納めたフリー ピストンと、先端側に納められて把持爪に連結させるピストンロッドを備えた駆 動ピストンと、フリーピストンをシリンダー内の基端から所定距離だけ前進動さ せる為に、その背面側の油圧ポートへの油圧の供給・遮断を司る常閉型電磁弁及 びその開閉手段とを備えており、 把持爪を使う時には、その操作開始に先立って、常閉型電磁弁を短時間だけ開 弁してフリーピストンを前進動させた後、常閉型電磁弁を閉弁して前進位置にロ ックし、 電磁石を使う為に、邪魔になる把持爪を立上状態に迄回動させる時には、常閉 型電磁弁を開弁維持させる様に構成し、 常閉型電磁弁は、油路切換系統の全体構成を簡素化する為に、シリンダーに一 体に組付けたことを特徴とする。
【0012】
【考案の実施の形態】
以下に、本考案を、産業廃棄物等の荷役作業用の掴み装置に組付ける為の油圧 シリンダに適用した、一実施例に就いて、図面を参照しながら説明する。 図1は、キヤタピラを備えた自走車両把Dに取付けた作業アームEの先端に、 上記の掴み装置Aを連結した状態を示している。尚、掴み装置Aは、天井走行ク レーン等に垂支させる場合もある。
【0013】 掴み装置Aは、図2に示した様に、把持爪2及び電磁石1の取付けベースとな る、縦長ブロック状の本体3を備えている。 本体3の上端には、作業アームEの先端に着脱自在にに連結させる為の連結部 4を設けている。
【0014】 本体3の下端には、円盤状の電磁石1を取付けている。この電磁石1の外周り の等間隔を隔てた6箇所には、小アーム5を放射状の配置で突設している。 各小アーム5の先端には、第1連結ピン6Aを組付けている。 そして、把持爪2は、その基端から所定間隔を隔てた中間箇所に設けたピン孔 を、第1連結ピン6Aを軸嵌させている。
【0015】 又、把持爪2の基端箇所には、第2連結ピン6Bを組付けている。 100は、把持爪2を上下に回動させる為の油圧シリンダで、後述する様に、 シリンダー11と、ピストンロッド14とを備えている。 シリンダー11の基端は、本体3の上部に組付けた第3連結ピン6Cに連結さ せ、ピストンロッド14の先端は、第2連結ピン6Bに連結させている。
【0016】 次に、この実施例の油圧シリンダ100の構造に就いて、図3〜図5を参照し ながら説明する。 油圧シリンダ100のシリンダー11内には、その基端側(図の右端側)に、 ピストンロッドを有しないフリーピストン12を、先端側には、ピストンロッド 14を連結させた駆動ピストン13を、縦列状に納めている。
【0017】 シリンダー11の内径は、基端寄りの所定長さ部分を、先端側部分より拡径さ せてある。 その為、シリンダー11の内壁面には、図3に示した様に、径小部と径大部と の境目に段差箇所11aが形成されている。 そして、フリーピストン12の外周面は、その基端側の径大部分をシリンダー 11の径大部に摺接させ、先端側の径小部分をシリンダー11の径小部に摺接さ せる様にしている。
【0018】 図3,図4に示した様に、シリンダー11の基端側の端面ブロック11bの内 側面には、円盤状の凹みを設けて、フリーピストン12を前進動させる為の油圧 ポート(油出・入口)aを形成させている。 そして、図9に示した様に、フリーピストン12を後進動させる為の円筒状の 油圧ポート(油出・入口)bが、シリンダー11の段差箇所11aの後側に形成 される様にしている。 更に、図4に示した様に、フリーピストン12には、その軸芯を貫く貫通孔c を設け、この貫通孔cには、端面ブロック11bの中央部に内向きに突設した送 油パイプ15を液密状態で遊嵌させている。
【0019】 一方、ピストンロッド14を連結させた駆動ピストン13は、シリンダー11 内の径小部に遊嵌されている。 そして、図3に示した様に、駆動ピストン13の後端面を円盤状に凹ませて、 フリーピストン12の前端面との間に、駆動ピストン13の前進動用の油圧ポー トdを形成させている。 又、駆動ピストン13の先端側部分を縮径させることによって、図4に示した 様に、駆動ピストン13を後退動させる為の円筒状の油圧ポートeが、この縮径 部分に形成される様にしている。
【0020】 尚、この油圧ポートdの表面積は、フリーピストン12側の油圧ポートaのそ れより狭くしている。 その為、フリーピストン12及び駆動ピストン13を前進動させる時には、先 ず、フリーピストン12が前進した後に、駆動ピストン13が前進する。
【0021】 21及び22は、油圧シリンダ100の作動用の油圧配管(ホース)で、夫々 の上流側(図の右側)は、図示を省いた油路切替用の電磁弁を介して油圧発生源 に連なっている。 油圧配管21の下流端は、図3に示した様に、シリンダー11の端面ブロック 11bに設けた、横向きのT形をした油路fの下端に接続している。 この油路fは、送油パイプ15の基端側に連通している。
【0022】 端面ブロック11bの上部には、常閉型電磁弁20を付設している。その油入 口20aは油路fに連通させ、油出口20bは油圧ポートaに連通させている。 この常閉型電磁弁20、及びフリー駆動ピストン12は、本考案に言う油圧シ リンダの後退動阻止機構を構成している。
【0023】 油圧配管22の下流端は、図3,図4に示した様に、フリーピストン12用の 油圧ポートb、及び駆動ピストン13用の油圧ポートeに夫々連通させている。
【0024】 次に、掴み装置Aの作動に就いて説明する。 先ず、計6個の把持爪2を使って、産業廃棄物等を掴み上げる場合の作動に就 いて、図2及び図6、図7を参照しながら説明する。 図2は、油圧シリンダ100を完全に後退作動させた状態を示している。この 時、把持爪2は、略水平向きになる迄上向きに回動されている。
【0025】 この状態から、ピストンロッド14を次第に前進動させて行くと、図6に示し た様に、把持爪2は下向きに回動し始める。 そして、前進動を終えた時、図7に示した様に、6本の把持爪2の各先端が、 1点に集まって、6本の把持爪2が共同して、廃材等を完全に抱え込んだ状態に なる。
【0026】 この状態から、作業アームEを操作して、掴み装置Aを吊り上げ、所定位置迄 移動させたうえ、各油圧シリンダ100を後退作動させれば、図2に示した様に 、廃材等の把持を解除すべく、各把持爪2は完全に開いた状態に戻る。
【0027】 次いで、電磁石1を使って、鉄屑等を掴み上げる場合の作動に就いて、図6及 び図8〜図10を参照しながら説明する。 この場合には、図6に示した様に、各把持爪2が、電磁石1の磁気吸引面1a の下方に突出した状態では、電磁石1を有効に活用出来ない。 又、磁気吸引すべき鉄屑が、作業場の擁壁や、内向きに直角に曲がっている壁 体の隅角部等に近接して位置している場合には、図2に示した様に、電磁石1を 使う為に横向きに開いた各把持爪2が邪魔になり、電磁石1を鉄屑の直上位置に もたらすことが出来ない。
【0028】 この不具合を解消させるには、図10に示した様に、各把持爪2を、上向きに 立上状態になる迄回動させてやる必要がある。 ところが、図2,図8に示した様に、油圧シリンダ100を後退作動させ終え た状態では、把持爪2の支点となる第1連結ピン6Aは、油圧シリンダ100の 軸芯線Xの上に位置する(図8参照)。 その為、油圧シリンダ100を更に後退作動させる余地が残されていたとして も、把持爪2を、それ以上、上向きに回動させることは出来ない。
【0029】 然し、掴み装置Aでは、油圧シリンダ100が後退作動を終えた状態で、図8 に示した様に、把持爪2の先端が、電磁石1の磁気吸引面1aより幾分下方に位 置する様に、それ等の組付位置関係が予め設定されている。 その為、図8に見られる様に、把持爪2の先端を地面等の平坦面Hに接触させ た状態では、磁気吸引面1aと平坦面Hとの間に隙間gが残されている。
【0030】 そこで、この状態から、磁気吸引面1aを、掴み装置A1の重みによって、図 9に示した様に平坦面Hに当接させてやる。 すると、既に平坦面Hに接触している把持爪2の先端が、強制的に上向きに押 しやられることになる。 これによって、油圧シリンダ100の軸芯線Xを、図9に示した様に、第1連 結ピン6Aの内側に移動させることが出来る。
【0031】 この様な状態になれば、図9,図10から理解される様に、後退作動を終えて いた油圧シリンダ100を前進作動させることによって、各把持爪2を立上状態 に迄上向きに回動させることが出来る。
【0032】 ところで、既述の様に、6本の把持爪2によって、硬くて不定形の廃材等を掴 んだ際に、一部の把持爪2に過大な集中荷重が掛かってしまい、その回動用の油 圧シリンダ100のピストンロッド14がこの荷重に抗し切れずに後退動してし まうことが間々ある。 そして、残りの本数の把持爪2だけでは、廃材を掴み切れない場合も生じて来 る。
【0033】 この様な不都合が起こらない様にする為に、掴み装置Aの油圧シリンダ100 には、ピストンロッド14の後退動阻止機構が組込まれている。 そこで、この油圧シリンダ100の作動に就いて、以下に説明する。
【0034】 先ず、掴み装置Aの把持爪2だけを使って作業する時には、作業開始前に、常 閉型電磁弁20に通電して開弁させる。この時、フリーピストン12は、図3に 示した様に、後退位置に移動されている。 通電に伴って、図4に示した様に、油圧配管21と油圧ポートaとは、開かれ た常閉型電磁弁20を介して連通される。
【0035】 その為、フリーピストン12は、シリンダー11に設けた段差箇所11aによ って前進を阻止される位置迄前進動する。 それに伴って、油圧ポートbは、油圧配管22との連通を断たれる。 常閉型電磁弁20への通電後、暫時にしてこの状態になったら、常閉型電磁弁 20への通電を断って閉弁させる。 この状態で、油圧ポートaは、油圧配管21との連通を断たれるので、上記の 開弁に伴って、内容積を拡張された油圧ポートaは、加圧油の出入口を閉ざされ 、フリーピストン12は、後退動を阻止された状態になる。
【0036】 そこで、在来の掴み装置と同じ様にして、把持爪2の使用を始めればよい。 この時、ピストンロッド14を連結した駆動ピストン13の、前進動側の油圧 ポートdは、送油パイプ15及び油路fを介して油圧配管21に連通し、後進動 側の油圧ポートeは油圧配管22に連通している。
【0037】 把持爪2の掴み作動中に、既述の様に、若し、6本の把持爪2の内の一部の把 持爪2に、過大な集中荷重が掛かって、この把持爪2用の油圧シリンダ100の ピストンロッド14が後退動を余儀なくされ様としても、拡張された油圧ポート aに閉じこめられている加圧油が、フリーピストン12及び駆動ピストン13の 後退動を、油圧によるクッション作用が掛かった状態で、確実に阻止してくれる 。 かくして、所期の目的が達成される。
【0038】 次に、電磁石1を使う為に、各把持爪2を上向きに立上状態に迄回動させたい 時には、常閉型電磁弁20に通電して開弁させ、フリーピストン12を後退動さ せた後、通電を断てば、フリーピストン12は、図3に示した後退位置にロック される。
【0039】 尚、本考案の油圧シリンダの作動媒体として、与圧油を利用しているが、圧縮 空気等の、与圧された別種の流体を使用することも可能である。 又、本考案による油圧シリンダ100の使途は、上記に限られず、他の様々な 油圧作動機器類に組付けて、その効用を活用することが出来る。
【0040】
【考案の効果】 以上の説明によって明らかな様に、本考案による油圧シリンダを、例えば、複 数の把持爪と電磁石を備えて、産業廃棄物等の荷役作業等に使われる油圧作動式 掴み装置に使用すれば、従来の同種装置に比べて、以下に列挙した如き実用上の 優れた効果が得られる。 (a)従来装置では、複数の把持爪が共同して廃材等を掴んだ際に、一部の把 持爪に集中荷重が掛かって、その回動用の油圧シリンダのピストンロッドが押し 戻されてしまい、うまく掴めなくなる不具合が生じていたが、油圧シリンダに組 込んだ後退動阻止機構の働きによって、この不具合が解消される。 (b)後退動阻止機構は、個々の油圧シリンダ毎に設ける必要があり、油路の 切換系統の全体構成が複雑化する不都合を、各油圧シリンダに油路切換用の電磁 弁を一体に設けることによって、大幅に軽減出来る。 (c)油圧作動式掴み装置に限らず、他の様々な油圧作動装置に就いても、油 圧シリンダに油路切換用の電磁弁を合体させて置けば、油路切換系統の全体構成 を顕著に簡素化出来る。 (d)その分、油路切換系統の保守・点検が容易になると共に、製作コストを 節減出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案による油圧シリンダを、産業廃棄物等の
荷役作業に使われる油圧作動式掴み装置の、把持爪の駆
動源として用いた実施例を示すもので、掴み装置を取付
けた作業車両の見取図である。
【図2】同上、把持爪を略水平向きに開いた状態の掴み
装置を示す正面図である。
【図3】同上、後退作動させた状態での油圧シリンダの
縦断面図である。
【図4】同上、後退動阻止機構を作動させた状態での油
圧シリンダの縦断面図である。
【図5】同上、把持爪が把持作動状態にある油圧シリン
ダの縦断面図である。
【図6】同上、把持爪を閉じつつある状態の掴み装置の
正面図である。
【図7】同上、把持爪を閉ざし終えた状態での正面図で
ある。
【図8】同上、電磁石を使う為に、把持爪の回動用の油
圧シリンダを後退作動させたうえ、把持爪の先端を地面
等の平坦面に接触させた状態の正面図である。
【図9】同上、掴み装置の重みで、電磁石の磁気吸引面
を接地させた状態の正面図である。
【図10】同上、油圧シリンダを前進作動させて把持爪
を上向きに立ち上げた状態の正面図である。
【符号の説明】
A 掴み装置 D 自走車両 E 作業アーム H 平坦面 100 油圧シリンダ X 油圧シリンダの軸芯線 1 電磁石 1a 磁気吸引面 2 把持爪 3 本体(取付ベース) 4 連結部 5 小アーム 6A 第1連結ピン 6B 第2連結ピン 6C 第3連結ピン 11 シリンダー 11a 段差箇所 11b 端面ブロック 12 フリーピストン 13 駆動ピストン 14 ピストンロッド 15 送油パイプ 20 常閉型電磁弁 20a 油入口 20b 油出口 21,22 油圧配管 a,b,d,e 油圧ポート(油出・入口) c 貫通孔 f 油路

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ピストンを前・後進動させる為にシリン
    ダーに設けた複数の油出・入口への、与圧油の供給・遮
    断を司る電磁弁が、前記シリンダーに一体に組付けられ
    ていることを特徴とする油圧シリンダー。
  2. 【請求項2】 シリンダー内には、複数のピストンが縦
    列状に組込まれていることを特徴とする請求項1記載の
    油圧シリンダ。
  3. 【請求項3】 産業廃棄物等を掴む複数の把持爪と、鉄
    屑等を吸引する電磁石とを備えた油圧作動式掴み装置に
    組付けて、各把持爪を上下に回動させる為のものであっ
    て、 油圧シリンダには、複数の把持爪が共同して廃材等を掴
    んだ時に、一部の把持爪に過大な集中荷重が掛かって、
    その回動用の油圧シリンダのピストンが押し戻されるの
    を防ぐ為の、後退動阻止機構が組込まれており、 前記後退動阻止機構は、油圧シリンダのシリンダー内の
    基端側に納めたフリーピストンと、先端側に納められて
    把持爪に連結させるピストンロッドを備えた駆動ピスト
    ンと、フリーピストンをシリンダー内の基端から所定距
    離だけ前進動させる為に、その背面側の油圧ポートへの
    油圧の供給・遮断を司る常閉型電磁弁及びその開閉手段
    とを備えており、 把持爪を使う時には、その操作開始に先立って、常閉型
    電磁弁を短時間だけ開弁してフリーピストンを前進動さ
    せた後、常閉型電磁弁を閉弁して前進位置にロックし、 電磁石を使う為に、邪魔になる把持爪を立上状態に迄回
    動させる時には、常閉型電磁弁を開弁維持させる様に構
    成し、 常閉型電磁弁は、油路切換系統の全体構成を簡素化する
    為に、シリンダーに一体に組付けたことを特徴とする油
    圧シリンダ。
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