JP3088229B2 - 毛髪化粧料 - Google Patents

毛髪化粧料

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JP3088229B2
JP3088229B2 JP05347849A JP34784993A JP3088229B2 JP 3088229 B2 JP3088229 B2 JP 3088229B2 JP 05347849 A JP05347849 A JP 05347849A JP 34784993 A JP34784993 A JP 34784993A JP 3088229 B2 JP3088229 B2 JP 3088229B2
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直史 山本
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鐘紡株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は毛髪に対し、べたつか
ず、セット保持力に優れ、毛髪をゴワゴワした違和感の
無い自然なしなやかな髪に仕上げ、艶の良さを与える毛
髪化粧料に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、毛髪化粧料には毛髪にしなやかさ
や艶を与える目的でシリコン油、エステル油、炭化水素
油などの油分を、可溶化、乳化、溶解して用いられてい
る。特にシリコン油は、表面張力が低く毛髪へのなじみ
に優れ、良い艶が得られるため、近年多用されている。
【0003】しかしながら、シリコン油に代表される油
分では、油分のもつ限界があり多量に用いたり、消費者
が長い間使用したりすると、毛髪にきしみ感が増したり
脂ぎるといった欠点があった。
【0004】又、しなやかさを付与する目的でカチオン
界面活性剤も多用されているが、望ましい艶を与えるも
のではなく、多量に配合すると安全性上も好ましくない
という欠点があった。
【0005】毛髪をセットする整髪料には、種々の高分
子化合物があり、中でも高分子化合物として両性高分子
化合物が用いられている。
【0006】両性高分子化合物は良好なセット保持力を
示すが、艶が無く、セット後にゴワつきがある。乾燥の
際及び高湿度下ではべたつくという欠点もある。
【0007】さらに、カチオン化シリコンと両性高分子
を組み合わせた毛髪化粧料(特開平2−111711号
公報),及び水飴とポリオキシプロピレンブチルエーテ
ルを組み合わせた毛髪化粧料(特開平4−283508
号公報)が提案されているが、前者はセット保持力を低
下させるものであり、後者は毛髪へしなやかさを付与す
るものの、べたつきがあり、満足のゆくものではなかっ
た。
【0008】
【発明が解決しようとする課題及び課題を解決するため
の手段】本発明者は、このような状況に鑑み、毛髪に対
し、べたつかず、セット保持力に優れ、毛髪をゴワゴワ
した違和感の無い自然でしなやかな髪に仕上げ、艶の良
さを与える毛髪化粧料を提供することを目的として鋭意
検討の結果、ポリオキシアルキレン変性シリコンと両性
高分子と水飴とを配合することを特徴とする毛髪化粧料
がこれらのすべてを満足することを見出し、本発明を完
成した。すなわち、本発明の請求項1は、ポリオキシア
ルキレン変性シリコンと両性高分子と水飴とを配合する
ことを特徴とする毛髪化粧料である。また、本発明の請
求項2は、請求項1において、ポリオキシアルキレン変
性シリコン(A)+両性高分子(B)と水飴(C)との
重量比〔(A)+(B)〕/(C)〕が0.0075〜
200であることを特徴とする毛髪化粧料である。
【0009】本発明で用いられるポリオキシアルキレン
変性シリコンは、ポリオキシエチレン変性シリコン、ポ
リオキシプロピレン変性シリコン、ポリオキシエチレン
−ポリオキシプロピレン変性シリコンであり、これらの
ポリオキシアルキレン鎖がシリコン鎖にペンダント状に
付いているもの、ジメチルシロキサンとポリオキシアル
キレン鎖が直鎖状に交互に重合しているもの、さらにこ
れらペンダント状と直鎖状の混合系のものが挙げられ
る。ポリオキシアルキレン変性シリコンの中で、ポリオ
キシエチレン−ポリオキシプロピレン変性シリコンの方
が、ポリオキシエチレン変性シリコンだけのものよりも
艶の良さ、セット保持力の低下が少ないという点でやや
優れている。
【0010】本発明で用いられる両性高分子化合物とし
てアクリル系両性樹脂が挙げられ、具体例としてN−メ
タクリロイルエチルN,N−ジメチルアンモニウム・α
−N−メチルカルボキシベタイン・メタクリル酸ブチル
共重合体及びオクチルアクリルアミドブチルアミノエチ
ルメタクリレート(メタ)アクリル酸/メタアクリル酸
エステル共重合体等が挙げられ、前者はユカフォーマー
AM−75W(三菱油化株式会社製)として、後者はA
mphomer(National Starch 社製)として購入
することができる。
【0011】本発明で用いられる水飴は、デンプンを希
酸(鉱酸又はシュウ酸)又は酵素(アミラーゼ)で加水
分解して作られる。
【0012】本発明のポリオキシアルキレン変性シリコ
ンと両性高分子との総配合量(A)+(B)は、毛髪化
粧料全量中、1〜20重量%が好ましく、更に好ましく
は2〜6重量%である。2重量%未満及び6重量%を超
える場合、本発明を満足するものではあるが、セット保
持力及び仕上がりの点で必ずしも十分ではない。
【0013】本発明のポリオキシアルキレン変性シリコ
ン(A)+両性高分子(B)と水飴(C)との重量比
〔(A)+(B)〕/(C)は0.0075〜200の
範囲が好ましく、さらに好ましくは0.02〜50の範
囲である。0.0075未満及び200を超えるときは
本発明を満足するものではあるが、セット保持力及び仕
上がりの点で必ずしも十分ではない。
【0014】本発明の毛髪化粧料には上記の必須構成成
分に加えて、目的に応じて本発明の効果を損わない範囲
で、アルコール類、油剤、界面活性剤、着色剤、増粘
剤、金属封鎖剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、防腐剤、
清涼剤、香料、pH調整剤、植物抽出エキス、損傷毛修
復剤、生薬、その他の添加剤などを適宜配合しても良
い。
【0015】
【実施例】以下に実施例、比較例を挙げて本発明を説明
する。本発明は、これらにより限定されるものではな
い。
【0016】実施例1〜8、比較例1〜4においてセッ
トローションを調製し、毛髪化粧料のセット保持力及び
実用テストの評価を以下の通り実施した。なお、以下の
表に示す組成物の配合量は、それぞれ重量%で示す。
【0017】(1)セット保持力 長さ15cm、重さ1.0gの毛束に毛髪化粧料の試料
0.5gを均等に塗布し、直径2cmのロッドに巻き、
45℃の高温室内に6時間放置して完全に乾燥させた。
乾燥後、ロッドをはずして、毛束のみかけの長さ(L)
を測定し、次いで温度25℃、湿度90%の恒温恒湿室
に毛束を吊し、30分後に取り出し、再び毛束のみかけ
の長さ(L0 )を測定した。
【0018】セット保持力を次式にて求めた。 セット保持力(%)=〔(15−L0 )÷(15−
L)〕×100 したがって、この値が100に近いほどセット保持力が
強いことを示す。
【0019】評価基準は、以下の通りである。 ◎:非常に良好 セット保持力80%以上 ○:良好 セット保持力50%以上、80%未満 △:やや悪い セット保持力30%以上、50%未満 ×:悪い セット保持力30%未満
【0020】(2)実用テスト 20名の被験者によって、毛髪化粧料の試料を使用し、
整髪を実施した。その後、被験者本人が、べたつきの無
さ、しなやかさ、艶について官能評価した。
【0021】評価基準は、以下の通りである。 ◎:非常に良好 ○:良好 △:やや悪い ×:悪い
【0022】実施例、比較例で使用したポリオキシアル
キレン変性シリコンは、SILWET L−7002、
SILWET L−7604(日本ユニカ−株式会社)
を使用した。
【0023】又、使用した両性高分子化合物は、ユカフ
ォーマーAM−75W(三菱油化株式会社)を使用し
た。評価結果を表1に示す。
【0024】
【表1】
【0025】表1より明らかなように、本発明の成分を
用いた実施例1〜8の毛髪化粧料はいずれも優れた性能
を示していた。
【0026】一方、必須成分のいずれかを欠いた比較例
1〜4では、セット力あるいは艶、しなやかさ、べとつ
きの無さの面で劣っており、本発明の目的を達成できな
かった。
【0027】実施例9 泡沫状化粧料 下記組成を調製して得た原液90%に対してLPG10
%を加え、泡沫状化粧料を調製した。
【0028】 (原液組成) (1)ポリオキシアルキレン変性シリコン(20E.O./15P.O.) 0.3(%) (SILWETL−7002 日本ユニカー株式会社) (2)両性高分子 2.0 (ユカフォーマーAM−75W 三菱油化株式会社) (3)水飴 1.0 (4)ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(60E.O.) 1.0 (5)ジプロピレングリコール 2.0 (6)エタノール 20.0 (7)防腐剤 適量 (8)精製水 残部 この泡沫状化粧料を使用すると、毛髪に対し、べたつか
ず、セット保持力に優れ、毛髪をゴワゴワした違和感の
無い自然なしなやかな髪に仕上げ、艶の良さが得られ
た。
【0029】実施例10 ヘアースプレー 下記組成を調製して得た原液60%に対してジメチルエ
ーテル40%を加え、ヘアースプレーを調製した。
【0030】 (原液組成) (1)ポリオキシアルキレン変性シリコン(20E.O./15P.O.) 1.0(%) (SILWETL−7002 日本ユニカー株式会社) (2)両性高分子 5.0 (ユカフォーマーAM−75W 三菱油化株式会社) (3)水飴 0.3 (4)グリセリン 1.0 (5)エタノール 40.0 (6)紫外線吸収剤 適量 (7)精製水 残部
【0031】このヘアースプレーを使用すると、毛髪に
対し、べたつかず、セット保持力に優れ、毛髪をゴワゴ
ワした違和感の無い自然でしなやかな髪に仕上げ、艶の
良さが得られた。
【0032】
【発明の効果】以上記載のごとく、本発明は、毛髪に対
し、べたつかず、セット保持力に優れ、毛髪をゴワゴワ
した違和感の無い自然でしなやかな髪に仕上げ、艶の良
さを与える毛髪化粧料を提供することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61K 7/00 - 7/50

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリオキシアルキレン変性シリコンと両
    性高分子と水飴とを配合することを特徴とする毛髪化粧
    料。
  2. 【請求項2】 ポリオキシアルキレン変性シリコン
    (A)+両性高分子(B)と、水飴(C)との重量比
    〔(A)+(B)〕/(C)が、0.0075〜200
    であることを特徴とする請求項1記載の毛髪化粧料。
JP05347849A 1993-12-24 1993-12-24 毛髪化粧料 Expired - Lifetime JP3088229B2 (ja)

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