JP3087765U

JP3087765U - 飲料容器のキャップカバー

Info

Publication number: JP3087765U
Application number: JP2002000474U
Authority: JP
Inventors: 辻　　信太郎
Original assignee: 株式会社サンリオ
Priority date: 2002-02-05
Filing date: 2002-02-05
Publication date: 2002-08-16
Anticipated expiration: 2008-02-05

Abstract

(57)【要約】【課題】自分の飲料であることの識別が容易であるとと
もにファッション性が高く、かつ携行を容易に行える飲
料容器のキャップカバーを提供する。【解決手段】上部に飾り部３ａを有しその下部に飲料容
器取出し筒部のねじキャップ１ｂに外嵌する筒部３ｂを
形成した柔軟性のあるカバー本体３と、前記筒部３ｂの
下端に設けた周穴３２に挿通され周穴から突出した中間
に移動自在なストッパー５を取付けた締め紐４を備えて
いる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案はいわゆるペットボトルを使用した飲料容器のキャップカバーに関する。

【０００２】

【従来の技術】

茶、清涼飲料、ジュースなどをペットボトルに充填したものが盛んに用いられている。こうした飲料容器は、胴部の肩より上部に細径の取出し筒部を形成し、これにねじキャップを取付けた構造となっておりねじキャップを取り外し、取出し筒部を口に挿入して飲用することが一般的である。この構造はどのような飲料も同じであり、個性が無いため、居合わせた複数人が同じ種類の飲料を引用していた場合、誰のものに属しているのかわからなくなり、取り違えて他人が口にしたものを口にしてしまうことがあり、衛生上問題があった。

【０００３】また、飲料容器を携行する場合に、飲料容器の胴部を把持しなければならないので、手の小さい幼児などにとっては持ち運びが大変であるとともに、冷たさや熱さが伝わるため苦痛を与えるという問題があった。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

本考案は前記のような問題点を解消するためになされたもので、その目的とするところは、自分の飲料であることの識別が容易であるとともにファッション性が高く、かつ携行を容易に行える飲料容器のキャップカバーを提供することにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

上記目的を達成するため本考案は、柔軟性のある素材で構成され、上部に飾り部を有しその下部に飲料容器取出し筒部のねじキャップに外嵌する筒部を形成したカバー本体と、前記筒部の下端に設けた周穴に挿通され周穴から突出した中間に移動自在なストッパーを取付けた締め紐を備えていることを特徴としている。

【０００６】また、本考案は、柔軟性のある素材で構成され、上部に飾り部を有しその下部に飲料容器取出し筒部のねじキャップに外嵌する筒部を形成したカバー本体と、前記筒部の下端に設けた周穴に挿通され周穴から突出した中間に移動自在なストッパーを取付けた締め紐を備え、かつ前記筒部の周穴より上の背面側に前記ねじキャップを突出させるための開口を形成したことを特徴としている。

【０００７】筒部は、ねじキャップにかぶせた時に締め紐がねじキャップのつばよりも下に位置し得る長さを有している。好適な態様としては、前記カバー本体は布で作られ、飾り部はキャラクターなどの顔面を含む頭部の形象を有し、筒部が衣服の形象を有している。また、飾り部が縫ぐるみからなっている。

【０００８】

【考案の実施の形態】

以下本考案の実施例を添付図面を参照して説明する。図１ないし図３は本考案による飲料容器のキャップカバーの第１実施例を示しており、１はペットボトルからなる飲料容器であり、飲料Ｗを収容した有底胴部１ａの上部におねじを有する取出し筒部が固着され、これにねじキャップ１ｂが着脱自在に取付けられている。取出し筒部は下部にリング状のつば１ｃを有し、つば１ｃの下は胴部の首部との間に適度の空隙が形成されている。

【０００９】２は本考案によるキャップカバーであり、カバー本体３と締め紐４とを有している。カバー本体３は、全体が柔軟な素材たとえば布や皮革等で構成され、上部には飾り部３ａを有し、その下部に前記ねじキャップ１ｂにぴったり外嵌可能な径を有する筒部３ｂが一体化されている。

【００１０】飾り部３ａは装飾機能を発揮させるとともに、携行時の摘みとしても機能できるように、所望のキャラクターや漫画・アニメーションの主人公などの顔を含む頭部を立体形状に具象化しており、すなわち表布の内部にクッション性のあるあんこ３０を装てんした縫ぐるみとしている。

【００１１】筒部３ｂは上端部が前記飾り部３ａに一体に連結されて、下方に向かうほど広がったスカート状やドレスの形態をなし、キャラクターなどの胴部を表すように側部には腕を具象化した装飾部３１を備え、これにより飾り部３ａとでキャラクターなどの略全身を表すようにしている。

【００１２】筒部３ｂは下端部に生地を折り返して縁部を縫製することで周穴３２を形成しており、この周穴３２は側部に取り出し用の２つの口を有している。締め紐４は取っ手が構成されるように、周穴３２に挿通された後、外部に所要長さ突出されて端部が結縛されている。周穴３２の取り出し用の口とのあいだの締め紐４には、筒部３ｂの下端部の径をすぼめた状態を維持できるようにするため、移動自在なストッパー５が取付けられている。

【００１３】ストッパー５は、両側に締め紐４の挿通穴を設けたケーシング５ａと、ケーシング５ａ内に要部が挿入され、反対側からばね５ｃで付勢された止め片５ｂを備え、止め片５ｂには締め紐４の挿通穴が設けられ、ケーシング５ａの挿通穴とのエッジで締め紐４を係止させるようにしている。筒部３ｂは、これをねじキャップ１ｂにかぶせた時に締め紐４がねじキャップ１ｂのつば１ｃよりも下に位置できるような長さを有している。

【００１４】図４と図５は本考案の第２実施例を示している。この実施例においては、筒部３ｂの背面側に、ねじキャップ１ｂの直径よりも適度に大きなスリット状の開口３３を形成し、筒部３ｂをねじキャップ１ｂにかぶせた状態で、要時に開口３３からねじキャップ１ｂを突出させることができるようにしている。他の構成は第１実施例と同様であるから、同じ部分に同じ符号を付し、説明は援用する。

【００１５】

【実施例の作用】

第１実施例においては、ストッパー５をずらせておき、この状態で筒部３ｂをねじキャップ１ｂに被せる。筒部３ｂは下部に向かうほど広がっているので被せ操作は容易であり、この状態で締め紐４がねじキャップ１ｂのつば１ｃよりも下に位置するまで筒部３ｂを押し下げる。筒部３ｂは内面がねじキャップ１ｂの外周面とぴったり密着する。そして、この状態で止め片５ｂをプッシュしてストッパー５を移動させながら締め紐４を引張り、筒部３ｂの近傍で止め片５ｂのプッシュを解除する。これにより、図３のように、筒部３ｂの下端部がすぼめられ、締め紐４がつば１ｃの下に食い込む。

【００１６】使用状態においては、図２のように、飲料容器１の頂部に、キャラクターの頭部などを模った飾り部３ａがちょ立する。したがってユニークでかわいらしく、一目で他の飲料容器と識別することができるので、自分の飲み物であることがわかり、誤飲の発生を回避できる。また、ねじキャップ１ｂが被覆されるので、ほこりなどが着かず、衛生的であり、飾り部３ａがあんこを充填されてクッション性を有しているため、上方から硬いものが衝突しても、安全である。

【００１７】そして飲料容器１を携行するときには、図２の仮想線のように締め紐４を持ち上げて手指を挿通すればよく、筒部３ｂの内面がねじキャップ１ｂの外面と密接することによる摩擦保持に加えて、筒部３ｂの下端部がすぼめられていて締め紐４がつば１ｃの下に食い込んでいるので、キャップカバー２は抜けてしまうことなく確実に飲料容器１と一体化し、円滑に持ち運ぶことができる。また、飾り部３ａが適度にボリュームのある縫ぐるみ形態をなしているので、飾り部３ａをつまんで持ち運ぶこともできる。

【００１８】第２実施例によれば、キャップカバー２を取り付けた状態で内溶液を飲用するときに、飾り部３ａを前方に倒せばスリット状の開口３３がねじキャップ１ｂを通過し、図５(ｂ)のようにねじキャップ１ｂが突出される。したがってキャップカバー２を取り付けたまま、ねじキャップ１ｂを緩めて取り出し筒部を開放し、飲用することができ、飲用後は筒部内にねじキャップ１ｂが納まるように開口３３を通して推し込めばよい。なお、筒部３ｂの下端部がすぼめられ、締め紐４がつば１ｃの下に食い込んでいるので、開口３３からねじキャップ１ｂを突出させた状態でも締め紐４をつかんで持ち運びすることができる。

【００１９】

【考案の効果】

以上説明した本考案の請求項１によるときには、柔軟性のある素材で構成され、上部に飾り部３ａを有しその下部に飲料容器取出し筒部のねじキャップ１ｂに外嵌する筒部３ｂを形成したカバー本体３と、前記筒部３ｂの下端に設けた周穴３２に挿通され周穴から突出した中間に移動自在なストッパー５を取付けた締め紐４を備えているので、ねじキャップ１ｂに部分が特異な形象を帯び、識別性が高くなるので、他者の飲料容器との区別を明確に行うことができるとともに、飲み口部分へのほこりなどの付着を防止することができる。また、筒部３ｂの下端を引き締めてねじキャップ１ｂとの分離しないようにできるので、内容物が熱くても冷たくても、直接手を触れずに容易に携行できるなどのすぐれた効果が得られる。

【００２０】請求項２によれば、さらに前記筒部３ｂの周穴より上の背面側に前記ねじキャップ１ｂを突出させるための開口３３を形成したので、ねじキャップ１ｂを覆つて分離しないように取付けたまま、簡単にねじキャップ１ｂを緩めて飲み口を露出し、飲用することができ、また飲み口を露出させたまま、携行することもできるというすぐれた効果が得られる。

【００２１】請求項３によれば、筒部３ｂは、ねじキャップ１ｂにかぶせた時に締め紐４がねじキャップ１ｂのつば１ｃよりも下に位置し得る長さを有しているので、キャップ１ｂのつば１ｃと協働して確実に飲料容器に取り付けることができるというすぐれた効果が得られる。請求項４によれば、カバー本体３は布で作られ、飾り部３ａはキャラクターなどの顔面を含む頭部の形象を有し、筒部３ｂが被服の形象を有しているので、全体がユニークで人目を引き商品価値が高くなるというすぐれた効果が得られる。請求項５によれば、飾り部３ａが縫ぐるみからなっているので、装飾効果だけでなく、他物との衝突時の衝撃緩和、および摘みとして飲料容器の携行を楽に行えるというすぐれた効果が得られる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案による飲料容器のキャップカバーの実施
例を示す斜視図である。

【図２】第１実施例を使用状態で示す部分切欠正面図で
ある。

【図３】第１実施例を使用状態で示す部分切欠側面図で
ある。

【図４】第２実施例の部分切欠背面図である。

【図５】(ａ)は第２実施例の使用状態を示す背面図、
（ｂ）はねじキャップを露出させた状態を示す斜視図で
ある。

【符号の説明】

１飲料容器１ｂねじキャップ１ｃつば２キャップカバー３カバー本体３ａ飾り部３ｂ筒部４締め紐５ストッパー３２周穴３３開口

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】柔軟性のある素材で構成され、上部に飾り
部３ａを有しその下部に飲料容器取出し筒部のねじキャ
ップ１ｂに外嵌する筒部３ｂを形成したカバー本体３
と、前記筒部３ｂの下端に設けた周穴３２に挿通され周
穴から突出した中間に移動自在なストッパー５を取付け
た締め紐４を備えていることを特徴とする飲料容器のキ
ャップカバー。
【請求項２】柔軟性のある素材で構成され、上部に飾り
部３ａを有しその下部に飲料容器取出し筒部のねじキャ
ップ１ｂに外嵌する筒部３ｂを形成したカバー本体３
と、前記筒部３ｂの下端に設けた周穴３２に挿通され周
穴から突出した中間に移動自在なストッパー５を取付け
た締め紐４を備え、かつ前記筒部３ｂの周穴より上の背
面側に前記ねじキャップ１ｃを突出させるための開口３
３を形成したことを特徴とする飲料容器のキャップカバ
ー。
【請求項３】筒部３ｂは、ねじキャップ１ｂにかぶせた
時に締め紐４がねじキャップ１ｂのつば１ｃよりも下に
位置し得る長さを有している請求項１又は２に記載の飲
料容器のキャップカバー
【請求項４】前記カバー本体３は布で作られ、飾り部３
ａはキャラクターなどの顔面を含む頭部の形象を有し、
筒部３ｂが衣服の形象を有している請求項１ないし３に
記載の飲料容器のキャップカバー。
【請求項５】飾り部３ａが縫ぐるみからなっている請求
項４に記載の飲料容器のキャップカバー。