JP3086852U - トロフィーとメダル - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】１個の本体部に対し、各別の表示を表出したパ
ネルまたはメダルを用意し、その中の任意のパネルまた
はメダルを、上記本体部の最も目立つ部分に嵌着するこ
とができるようにし、表示が異なる毎に本体部を含む全
体を各別に製造制作していた従来の不便、不経済をなく
し、安いコストのトロフィーを提供する。 【解決手段】 本体部２にパネル嵌合凹処６とメダル嵌
合凹処７を重合状態にして形成するとともに、当該イベ
ントを表象するマスコット等をレリーフ等で表した主た
る表示ｃ，ｅを表出したパネルｂまたはメダルｄを各別
に用意し、上記パネル嵌合凹処６またはメダル嵌合凹処
７の任意の一方に、対応する上記パネルｂまたはメダル
ｄを嵌合固定するようにしてなるトロフィー。上記メダ
ルｄは、ダイキャスト製で、レリーフを表出した表面が
外周部分に凸縁を形成することなく平坦をなしている。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、各種競技等のイベントにおいて、記念等として贈りあるいはまた入 賞者を表彰するのに授与するトロフィーとメダルに関する。

【０００２】

【従来の技術】

一般に、トロフィーは飾り棚や机上等に置くタイプをなし、メダルはリボンで 首から吊すことができるタイプをなしている。そしてこれらトロフィーおよびメ ダルは、その本体部の最も目立つ部分に、当該イベントを表象するマスコット等 のレリーフ（浮き彫り）、入賞順位、イベントの名称，主催者，開催年月日等の 主たる表示を表出している。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

上記主たる表示は、異なるイベントではもちろんのこと、同じイベントにおい ても、入賞順位等によりそのレリーフのデザイン等を各別のものにすることがあ るが、そのような場合には、本体部を含む全体を各別に製造制作しなければなら ない不便があり、また、それは当該製品のコストを高くするものであった。

【０００４】 そこで本考案は、１個の本体部に対し、各別の主たる表示を表出した複数のパ ネルまたはメダルを用意しておき、それらの中から適宜選択したパネルまたはメ ダルを、上記本体部の所要部位に嵌着することができるようにして、上記の如き 欠点を解消することを目的にするものであり、かつ、そのためにも好適なメダル を提供しようとするものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

請求項１に記載の本考案トロフィーは、本体部２の所要部位にパネル嵌合凹処 ６とメダル嵌合凹処７を重合状態にして形成するとともに、そのパネル嵌合凹処 ６とメダル嵌合凹処７に対応しかつ当該イベントを表象するマスコット等をレリ ーフ等で表した主たる表示ｃ，ｅを表出したパネルｂまたはメダルｄを各別に用 意し、上記パネル嵌合凹処６またはメダル嵌合凹処７の任意の一方に、対応する 上記パネルｂまたはメダルｄを嵌合固定するようにしてなる。

【０００６】 請求項２に記載の考案は、上記本体部２の少なくとも上端部３が後方に傾いた 形状をなし、該上端部３の前面板４が、周縁枠５の内側にパネル嵌合凹処６を形 成するとともに、そのパネル嵌合凹処６のさらに内側にメダル嵌合凹処７を形成 している請求項１に記載のトロフィーである。

【０００７】 請求項３に記載の考案は、上記本体部２が台部１と一体成型され、かつ、内空 である請求項１または２記載のトロフィーである。

【０００８】 請求項４に記載の考案は、パネルｂが、合成樹脂製で、接着剤を塗布した裏面 に離型紙８を貼着している請求項１，２または３記載のトロフィーである。

【０００９】 請求項５に記載の本考案メダルは、ダイキャスト製で、表面にマスコット等の レリーフ９を表出し、かつ、その表面が外周部分に凸縁を形成することなく平坦 をなしているメダルである。

【００１０】

【考案の実施の形態】

ａは、角形の台部１と同じく角形の本体部２とを一体成型してなる内空塔状の トロフィーである。 上記本体部２の少なくとも上端部３は後方に傾いた形状をなし、該上端部３の 倒立台形状をなす前面板４は、周縁枠５の内側に倒立台形状のパネル嵌合凹処６ を形成するとともに、そのパネル嵌合凹処６のさらに内側に円形のメダル嵌合凹 処７を形成している。すなわち、パネル嵌合凹処６とメダル嵌合凹処７は、本体 部２の上端部３の前面に重合状態に形成されているものである。

【００１１】 ｂは合成樹脂製のパネルで、それは上記パネル嵌合凹処６に一致嵌合する輪郭 形状すなわち倒立台形状をなしている。 パネルｂの表面には、当該イベントを表象するマスコット等のレリーフ，入賞 順位，イベントの名称，主催者および開催年月日等の主たる表示ｃを表出してい る。 また、同パネルｂの裏面には接着剤を塗布し、離型紙８を貼着している。

【００１２】 ｄはダイキャスト製のメダルで、それは上記メダル嵌合凹処７に一致嵌合する 輪郭形状すなわち円盤状をなしている。 メダルｄの表面には、当該イベントを表象するマスコット等のレリーフ９、入 賞順位，イベントの名称，主催者および開催年月日等の主たる表示ｅを表出して いる。 また、同メダルｄの裏面には接着剤を塗布し、離型紙１０を貼着している。

【００１３】 このメダルｄは、上記のようにダイキャスト製で、その表面に当該イベントを 表象するマスコット等任意のレリーフ９等を表しているが、その表面はもちろん 裏面においても、外周部分に凸縁を形成することなく平坦なままにしている。 したがって、メダルｄの表面の大きさ（面積）が、外周部分に凸縁を形成して いる場合に比べて広いので、見栄えがよいとともに、上記レリーフ９等の表示、 その大きさや量が、該凸縁で制約されるとか損なわれるとかいうことがない。

【００１４】 １１は本体部２の前面であって上端部３の下方に浮き彫り状態にして一体に形 成した装飾体、１２は台部１の前面に貼着固定した銘板、１３は台部１の下面開 口を閉鎖している底板である。

【００１５】 本トロフィーａは、上記構成をなすので、パネル嵌合凹処６にパネルｂを嵌合 固定するか、メダル嵌合凹処７にメダルｄを嵌合固定するかを、顧客の要望等に 応じ選択決定することにより適宜使い分けることができる。 しかも、上記パネルｂおよびメダルｄのパネル嵌合凹処６およびメダル嵌合凹 処７の固定は、その裏面に塗布してある接着剤により簡単かつ確実にできる。

【００１６】 なお、上記においては、パネル嵌合凹処６を倒立台形状、メダル嵌合凹処７を 円形とし、これらに適合するようにパネルｂおよびメダルｄを倒立台形状および 円形としたが、各々は、互いに適合する形状であれば足り、上記形状に限定され るものではない。 また、上記においては、パネル嵌合凹処６の内側にメダル嵌合凹処７を形成し たが、反対に、メダル嵌合凹処の内側にパネル嵌合凹処を形成するようにしても よい。

【００１７】

【考案の効果】

以上述べたところから明らかなように、本考案トロフィーは、台部と一体成型 してなる本体部の所要部位にパネル嵌合凹処とメダル嵌合凹処を重合状態にして 形成し、かつ、それらに対応しかつ当該イベントを表象するマスコット等をレリ ーフ等で表した主たる表示を表出したパネルまたはメダルを各別に用意するもの であるから、上記パネル嵌合凹処またはメダル嵌合凹処の任意の一方に、対応す る上記パネルまたはメダルを嵌合固定することにより、少なくとも二通りに使い 分けることができる。 したがって、従来のように、本体部を含む全体を上記表示毎に各別に製造制作 しなければならない場合に比べとコストを著しく安くできる。

【００１８】 また、本考案メダルは、ダイキャスト製で、表面にマスコット等のレリーフを 表出し、かつ、その表面が外周部分に凸縁を形成することなく平坦をなしている ので、メダルの表面の大きさが、外周部分に凸縁を形成している場合に比べて広 いので、見栄えがよいとともに、上記レリーフ等の表示、その大きさや量が、上 記凸縁で制約されるとか損なわれることがない。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の１実施形態に係るトロフィーの本体部
の斜視図である。

【図２】同上の中央縦断面図である。

【図３】パネルの斜視図である。

【図４】メダルの斜視図である。

【図５】上記メダルの中央断面図である。

【図６】上記本体部の所定部分に上記パネルを嵌合固定
した本考案トロフィーの斜視図である。

【図７】上記本体部の所定部分に上記メダルを嵌合固定
した本考案トロフィーの斜視図である。

【符号の説明】

ａ トロフィー ｂ パネル ｃ 表示 ｄ メダル ｅ 表示 １ 台部 ２ 本体部 ３ 上端部 ４ 前面板 ５ 周縁枠 ６ パネル嵌合凹処 ７ メダル嵌合凹処 ８ 離型紙 ９ レリーフ １０ 離型紙 １１ 装飾体 １２ 銘板 １３ 底板

Claims (5)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】本体部の所要部位にパネル嵌合凹処とメダ
   ル嵌合凹処を重合状態にして形成するとともに、そのパ
   ネル嵌合凹処とメダル嵌合凹処に対応しかつ当該イベン
   トを表象するマスコット等をレリーフ等で表した主たる
   表示を表出したパネルまたはメダルを各別に用意し、上
   記パネル嵌合凹処またはメダル嵌合凹処の任意の一方
   に、対応する上記パネルまたはメダルを嵌合固定するよ
   うにしてなることを特徴とするトロフィー。
2. 【請求項２】上記本体部の少なくとも上端部は後方に傾
   いた形状をなし、該上端部の前面板が、周縁枠の内側に
   パネル嵌合凹処を形成するとともに、そのパネル嵌合凹
   処のさらに内側にメダル嵌合凹処を形成していることを
   特徴とする請求項１記載のトロフィー。
3. 【請求項３】上記本体部が台部と一体成型され、かつ、
   内空であることを特徴とする請求項１または２記載のト
   ロフィー。
4. 【請求項４】パネルが、合成樹脂製で、接着剤を塗布し
   た裏面に離型紙を貼着していることを特徴とする請求項
   １，２または３記載のトロフィー。
5. 【請求項５】ダイキャスト製で、表面にマスコット等の
   レリーフを表出し、かつ、その表面が外周部分に凸縁を
   形成することなく平坦をなしていることを特徴とするメ
   ダル。