JP3086383U - 過負荷保護付きコンセント - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【課題】 コンセント中の回路を過負荷から保護するこ
とができ、漏れ検出の感度が高く、二次端部負荷を瞬時
に遮断し、１１０〜２２０／１５Ａの交流二次端部負荷
を自動的に切り替える、過負荷保護付きコンセントを提
供すること。 【解決手段】 少なくとも１対の差込み口スロット１１
を備えている上側カバー１と、差込み口に対応する少な
くとも１つの差込み口スロットを備えている印刷回路板
と、印刷回路板に接続できる交流電源用の電源差込み口
に挿入されるプラグ３１を備えている下側カバーとを含
んでいる過負荷保護付きコンセントであって、それによ
り、印刷回路板が上側カバーと下側カバー３との間に挟
まれて過負荷保護を果たすこと。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、過負荷保護付きコンセント（receptacle）に関し、詳細には、多数 の差込み口（outlet）と過負荷を防止する構成とを備えているコンセントに関す る。

【０００２】

【従来の技術】

技術の進歩により、様々な情報製品、家庭電気器具、および消費電子製品が市 販されている。消費者はいつも、電気または電子製品を買った後で家内の差込み 口が足りないことに気づく。通常、差込み口が足りない問題を解決するために採 られる手段には、コンセント付き延長コードと多数差込み口の２つがある。コン セント付き延長コードは家内の元々ある差込み口の不足を補うことができるが、 乱雑な電気コードは設けられる狭いスペースに適さず、見た目にも不快である。 従来の多数差込み口コンセントに関しては、確かに必要な差込み口の数を増やす ことはできるが、多数差込み口を使用前に家内の元々ある差込み口に差し込まな ければならず、したがって過負荷が生じて電子製品が焼損するか、あるいは偶発 的なスパーキングが生じる可能性が非常に高く、その結果火事になることがある 。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

そこで、本考案の目的は、コンセント中の回路を過負荷から保護することがで き、漏れ検出の感度が高く、二次端部負荷を瞬時に遮断し、１１０〜２２０／１ ５Ａの交流二次端部負荷を自動的に切り替える、過負荷保護付きコンセントを提 供することである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案による過負荷保護付きコンセントは、上側カバーと、印刷回路板と、下 側カバーとを含んでいる。上側カバーは少なくとも１対の差込み口スロットを有 し、印刷回路板は少なくとも差込み口スロットに対応する差込み口を有する。下 側カバーはプラグを備えており、プラグを外来差込み口に差し込むとすぐに交流 源を印刷回路板に接続することができる。

【０００５】 又、上側カバーがさらに、電力表示灯およびリセット表示灯を含んでいること が好適である。 又、印刷回路板がさらに、 プラグに結合して交流電源を入れる電力入力端部と、 電力入力端部に接続され、交流電源が過負荷であるかどうかを検出するための 回路保護装置と、 電力入力端部に接続され、電気漏れが生じているかどうかを検出するための漏 れ検出回路と、 回路保護装置ならびに漏れ検出回路に接続され、過負荷または電気漏れの場合 に遮断するための回路遮断器と、 回路遮断器に接続され、交流電源を出力するための電力出力端部とを含んでい ることが好適である。 又、電力入力端部が、交流電源を１１０Ｖから２２０Ｖに、または２２０Ｖか ら１１０Ｖに自動的に切り替えることができることが好適である。 又、印刷回路板がさらに、 プラグに接続され、交流電源を入れるための電力入力端部と、 電力入力端部に接続され、過負荷または漏れが生じているかどうかを検出する ためのマイクロプロセッサと、 マイクロプロセッサに接続され、マイクロプロセッサの検出された結果を示す ためのＬＣＤディスプレイと、 マイクロプロセッサに接続され、過負荷回路または電気漏れの場合に遮断する ための回路遮断器と、 回路遮断器に接続され、交流電源を出力するための電力出力端部とを含んでお り、 それにより、マイクロプロセッサは、誤動作が取り除かれた後で回路遮断器を リセットすることによって交流の供給を回復することができることが好適である 。 又、電力入力端部が、交流電源を１１０Ｖから２２０Ｖに、または２２０Ｖか ら１１０Ｖに自動的に切り替えることができることが好適である。 又、マイクロプロセッサが８０５１チップであることが好適である。 又、下側カバーが、外来ソケット中の係合穴に係合する２つの対向する係合フッ クを備えることができることが好適である。 又、上側カバーが、表示灯をもつトップパネルを備えていることが好適である 。 さらに、上側カバーが、蛍光材料で製作できることが好適である。

【０００６】

【考案の実施の形態】

本考案は以下の説明および添付の図面を参照することにより、より完全に理解 することができる。 図１を参照すると、本考案による過負荷保護付きコンセントは、少なくとも１ つの差込み口を備えており、その２つの対向する長い側面がそれぞれ２つの差込 み口を有し、２つの対向する短い側面がそれぞれ差込み口を有することが図にお いて分かる。図に配置されている差込み口は例を挙げるためのものであり、差込 み口の他の配置も使用できることに留意されたい。この実施形態の平面図には電 力表示灯およびリセット表示灯が示されており、コンセントの動作を表示するこ とができる。 図２を参照すると、本考案による過負荷保護付きコンセントは、少なくとも２ 対の差込み口スロット１１をもつ上側カバー１と、印刷回路板２と、下側カバー ３とを含んでいる。識別されるように、上側カバー１はその表面パネルに表示灯 部分１２が配置されており、上側カバー１自体は蛍光材料で製作されることが好 ましい。下側カバー３はプラグ部分３１を備えており、プラグ３１を１１０〜２ ２０Ｖ／１５Ａ／６０Ｈｚ交流（図示せず）の電源導入口（inlet）に差し込む とすぐに交流電源印刷回路板２に接続することができる。したがって、本考案の 過負荷保護付きコンセントは、過負荷がなく、かつ電気漏れを検出することが可 能なように形成することができる。その上、下側カバー３は、ひとたび電源差込 み口の外側カバーを取り外すと電源差込み口の２つの対向する係合穴に係合する ２つの対向する係合フック３２を備えている。

【０００７】 図３を参照すると、本考案の先行する実施形態における印刷回路板２は、電力 入力端部２１と、過負荷保護装置２２と、漏れ検出回路２３と、回路遮断器２４ と、電力出力端部２５とを含んでいる。電力入力端部２１はプラグ３１に結合し て１１０〜２２０Ｖ／１５Ａ／６０Ｈｚ交流を供給する。過負荷保護装置２２は 電力入力端部２１に接続され、印刷回路板２中の回路が過負荷状態にあるかどう かを検出する。さらに、漏れ検出回路２３は同じく電力入力端部に接続され、回 路が電気漏れ状態にあるかどうかを検出する。回路遮断器２４は過負荷保護装置 ２２と漏れ検出回路２３の両方に接続され、過負荷回路または電気漏れが起きた 場合に回路遮断器２４が遮断して交流の電力出力を止めることができ、したがっ て本考案のコンセントを介して電力投入される電子製品は焼損を回避することが できる。電力出力端部２５は回路遮断器２４に接続され、１１０〜２２０Ｖ／１ ５Ａ／６０Ｈｚ交流を出力する。

【０００８】 図４を参照すると、印刷回路板２中の回路に関する別の実施形態は、電力入力 端部４１と、マイクロプロセッサ４２と、ＬＣＤディスプレイ４３と、回路遮断 器４４と、電力出力端部４５とを含んでいる。電力入力端部４１はプラグ３１に 結合して交流を入力する。マイクロプロセッサ４２は電力入力端部４１に接続さ れ、回路が過負荷または漏れの状態にあるかどうかを検出する。ＬＣＤディスプ レイ４３はマイクロプロセッサ４２に接続され、マイクロプロセッサ４２によっ て検出された結果を示す。回路遮断器４４はマイクロプロセッサ４２に接続され 、過負荷回路または電気漏れの場合に回路遮断器４４が遮断することができる。 電力出力端部４５は回路遮断器４４に接続して入力端部４１からきた交流を出力 する。マイクロプロセッサ４２は８０５１チップであり、誤動作が取り除かれた 後で回路遮断器４４がリセットされるとすぐに交流の供給を回復することが可能 である。

【０００９】

【考案の効果】

上記のことから、本考案には、コンセント中の回路の過負荷を防止し、漏れ検 出の感度が高く、二次端部負荷を瞬時に遮断し、１１０〜２２０／１５Ａの交流 を自動的に切り替えるという利点があることが理解できる。したがって、ユーザ は、回路が過負荷であるかどうか、高価な電子製品が焼損するかも知れない、電 気配線のスパーキングに起因する火事の危険が生じるかも知れない、といったこ とを心配する必要なしに、多数の電子製品を安全に使用することができる。した がって、本考案の過負荷保護付きコンセントは従来技術では達成不可能な機能を 果たす。

【００１０】 以上、本考案についてその好ましい実施形態に関して説明したが、首記の請求 の範囲において記載されている、本考案の精神から逸脱することなく変更または 変更を容易に行うことができることが理解できよう。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案によるその一実施形態における過負荷保
護付きコンセントの正面図、平面図および側面図であ
る。

【図２】図１に示される実施形態の分解平面図である。

【図３】その実施形態における印刷回路板を示すブロッ
ク図である。

【図４】別の実施形態における印刷回路板を示すブロッ
ク図である。

【符号の説明】

１ 上側カバー ２ 印刷回路板 ３ 下側カバー １１ 差込み口スロット １２ 表示灯部分 ３１ プラグ部分 ３２ 係合フック

Claims (10)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 少なくとも１対の差込み口スロットを備
   えている上側カバーと、 差込み口に対応する少なくとも１つの差込み口スロット
   を備えている印刷回路板と、 印刷回路板に接続できる交流電源用の電源差込み口に挿
   入されるプラグを備えている下側カバーとを含んでいる
   過負荷保護付きコンセントであって、 それにより、印刷回路板が上側カバーと下側カバーとの
   間に挟まれて過負荷保護を果たすことを特徴とする過負
   荷保護付きコンセント。
2. 【請求項２】 上側カバーがさらに、電力表示灯および
   リセット表示灯を含んでいることを特徴とする請求項１
   に記載の過負荷保護付きコンセント。
3. 【請求項３】 印刷回路板がさらに、プラグに結合して
   交流電源を入れる電力入力端部と、 電力入力端部に接続され、交流電源が過負荷であるかど
   うかを検出するための回路保護装置と、 電力入力端部に接続され、電気漏れが生じているかどう
   かを検出するための漏れ検出回路と、 回路保護装置ならびに漏れ検出回路に接続され、過負荷
   または電気漏れの場合に遮断するための回路遮断器と、 回路遮断器に接続され、交流電源を出力するための電力
   出力端部とを含んでいることを特徴とする請求項１に記
   載の過負荷保護付きコンセント。
4. 【請求項４】 電力入力端部が、交流電源を１１０Ｖか
   ら２２０Ｖに、または２２０Ｖから１１０Ｖに自動的に
   切り替えることができることを特徴とする請求項３に記
   載の過負荷保護付きコンセント。
5. 【請求項５】 印刷回路板がさらに、 プラグに接続され、交流電源を入れるための電力入力端
   部と、 電力入力端部に接続され、過負荷または漏れが生じてい
   るかどうかを検出するためのマイクロプロセッサと、 マイクロプロセッサに接続され、マイクロプロセッサの
   検出された結果を示すためのＬＣＤディスプレイと、 マイクロプロセッサに接続され、過負荷回路または電気
   漏れの場合に遮断するための回路遮断器と、 回路遮断器に接続され、交流電源を出力するための電力
   出力端部とを含んでおり、 それにより、マイクロプロセッサは、誤動作が取り除か
   れた後で回路遮断器をリセットすることによって交流の
   供給を回復することができることを特徴とする請求項１
   に記載の過負荷保護付きコンセント。
6. 【請求項６】 電力入力端部が、交流電源を１１０Ｖか
   ら２２０Ｖに、または２２０Ｖから１１０Ｖに自動的に
   切り替えることができることを特徴とする請求項５に記
   載の過負荷保護付きコンセント。
7. 【請求項７】 マイクロプロセッサが８０５１チップで
   あることを特徴とする請求項５に記載の過負荷保護付き
   コンセント。
8. 【請求項８】 下側カバーが、外来ソケット中の係合穴
   に係合する２つの対向する係合フックを備えることがで
   きることを特徴とする請求項１に記載の過負荷保護付き
   コンセント。
9. 【請求項９】 上側カバーが、表示灯をもつトップパネ
   ルを備えていることを特徴とする請求項１に記載の過負
   荷保護付きコンセント。
10. 【請求項１０】 上側カバーが、蛍光材料で製作できる
    ことを特徴とする請求項１に記載の過負荷保護付きコン
    セント。