JP3085723U - 表示画面移動装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本考案は、ディスプレイ領域の小さい携帯用
装置において、ディスプレイされる表示画面を多方面に
容易に移動させることができる表示画面移動装置を提供
する。 【構成】 本考案は、小型のディスプレイ領域を持つ情
報通信装置において、前記携帯用情報通信装置の３次元
の動きに対応する位置変化を感知し、これに対応する画
面制御アナログ信号を出力する位置感知手段；前記画面
制御アナログ信号をデジタル画面制御信号に変換するア
ナログ/デジタル変換器；前記情報通信装置の動きの前
に前記ディスプレイ領域にディスプレイされた表示画面
(基準表示画面)に対応する信号を受信し、前記デジタル
画面制御信号によって前記基準表示画面を所定距離だけ
移動させるディスプレイ信号を出力する画面制御部；及
び前記ディスプレイ信号によって移動した表示画面がデ
ィスプレイされるディスプレイパネルを含む。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案が属する技術分野】

本考案は携帯用情報通信ディスプレイ装置の表示画面移動技術に関し、特に、 情報通信ディスプレイ装置の３次元の動きを基にディスプレイ装置のディスプレ イされる画面を移動できる表示画面移動装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】

住所録、日程管理、計算機などの個人情報管理機能と共に、いつでもどこでも インターネットに接続でき、携帯可能であるため、ＰＤＡ(Personal digital As siatant)、ＰＣＳ(Personal Communication System)、ＩＭＴ−２０００、ゲー ム機などの小型情報通信機器が広く使われている。

【０００３】 ところが、こうした小型情報通信機器は、大きさの制約によりイメージまたは 情報がディスプレイされる領域すなわち表示窓が小さく、ラップトップコンピュ ータやデスクトップコンピュータに比べて情報を読んで表示する機能が多少劣る ので、ディスプレイ領域の上下左右で表示画面を移動させてより多くの情報を得 ることも出来る。ここで、表示画面とはディスプレイ領域にディスプレイされる 部分という。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

しかし、表示画面の移動のためには、これに該当するボタンまたはマウスを小 型情報通信機器に設置または装着し、これらを両手で操作しなければならないが 、小型移動情報通信機器は、その大きさの制約により多数のボタンを設けにくく 、ボタンの操作も複雑である。また、日常生活での小型情報通信機器の使用は、 片手では機器を捕らえて他の片手では各種ボタンを操作する場合が多いため、表 示画面の移動検索作業がラップトップコンピュータやデスクトップコンピュータ に比べて相対的に複雑になるという問題点がある。

【０００５】 換言すれば、ディスプレイ領域の小さい携帯用情報通信装置が、段々多くの情 報量を提供してくれるのに比べて、表示画面移動が容易でなくて複雑であるとい う問題点がある。

【０００６】 前記問題点を解決するための本考案の目的は、ディスプレイ領域の小さい携帯 用装置において、ディスプレイされる表示画面を多方面に容易に移動させること ができる表示画面移動装置を提供することにある。

【０００７】

【実施例】

以下、添付図面に基づき、本考案に従う表示画面移動装置の実施例を説明する 。図１は本考案の一例による表示画面移動装置の概略構成図である。本考案に係 る表示画面移動装置は、小型のディスプレイ領域を備える携帯用情報通信装置の ３次元の動き(input)に対応する位置変化を感知し、これに対応する画面制御ア ナログ信号を出力する位置感知部１０；前記画面制御アナログ信号を第１デジタ ル画面制御信号に変換するアナログ/デジタル変換器２０；及び、前記情報通信 装置の動きの前にディスプレイ領域にディスプレイされた表示画面すなわち基準 表示画面に対応する第１ディスプレイ信号を受信し、前記第１デジタル画面制御 信号によって前記基準表示画面を所定距離だけ移動させる第２ディスプレイ信号 を発生させる画面制御部５０を含む。

【０００８】 位置感知部１０は携帯用情報通信装置の位置変化が完了して停止状態にある時 、情報通信装置を基準とする重力加速度方向を感知するもので、停止時、情報通 信装置の傾斜に従う重力偏重を感知して情報通信装置の傾斜または傾斜変化量に 対応する画面制御アナログ信号を出力する。そして、携帯用情報通信装置の傾斜 程度を反映した画面制御アナログ信号はアナログ/デジタル変換器２０によって 第１デジタル画面制御信号に変換される。したがって、画面制御部５０は第１デ ジタル画面制御信号により、携帯用情報通信装置が傾ける方向に沿ってディスプ レイされる内容が流れるようにする第２ディスプレイ信号を発生させる。

【０００９】 一方、本考案に係る表示画面移動装置において、位置感知部１０を加速度セン サで使用すれば、加速度センサは情報通信装置の移動時にその加速度を測定する ことになる。すなわち、位置感知部１０から出力されたアナログ画面制御信号は ３次元加速度成分を含むこともできる。したがって、本考案ではアナログ/デジ タル変換器２０と画面制御部５０との間に、前記位置感知部１０により感知され た３次元加速度成分を積分する第１積分器３０、及び前記第１積分器３０により 積分された値を再積分して第２デジタル制御信号を出力する第２積分器４０をさ らに設け、情報通信装置の動きの量によってディスプレイ領域にディスプレイさ れる表示画面を移動させる変位値を第２制御信号で出力する。そして、画面制御 部５０は受信された第２制御信号により、情報通信装置の動きの前にディスプレ イ領域にディスプレイされた表示画面すなわち基準表示画面を、位置感知部１０ の加速度センサで感知された情報通信装置の移動方向に、第１積分器３０及び第 ２積分器４０により算出された変位だけ移動させ、ディスプレイ領域上に移動し た表示画面を示すようにする第２ディスプレイ信号を発生させる。

【００１０】 要約すれば、本考案の表示画面移動装置により表示画面の移動を制御する方法 として２種類のモードを用いることができる。一番目のモードは携帯用情報通信 装置を基準とした重力方向の変化によってディスプレイされる範囲を制御する方 法として、携帯用情報通信装置を傾けた方向にディスプレイ内容が流れるように する(以下、これを重力モードと称する)。２番目のモードは位置感知部としての 加速度センサ及び２個の積分器を利用して、ディスプレイされた画面を基準とし てその上下左右側の加速度を積分して速度を求め、再積分して変位を求めて変位 と同じ量で基準表示画面を移動させることができる(以下、これを窓移動モード と称する)。

【００１１】 図２は本考案の一例による携帯用情報通信装置の動きの感知によって表示画面 を移動させる表示画面移動装置の具体的な構成図である。図２の構成は前述した 図１の構成において、位置感知部１０として情報通信装置の上/下の動きを感知 するための第１加速度センサ１１、及び情報通信装置の左/右の動きを感知する ための第２加速度センサ１２を備え、これに対応する第１アナログ/デジタル変 換器２１、第２アナログ/デジタル変換器２２、第１及び第３積分器３１、４１ 並びに第２及び第４積分器３２、４２を備えるという特徴がある。

【００１２】 具体的に、第１加速度センサ１１及び第２加速度センサ１２は、小型の表示画 面を備える携帯用情報通信装置の３次元の動き、すなわち、携帯用情報通信装置 の上/下の動きを示す第１入力信号及び携帯用情報通信装置の左/右の動きを示す 第２入力信号を感知することで、入力信号による情報通信装置の位置変化及び動 き速度を感知し、位置変化及び動き速度に対応する信号を出力する。

【００１３】 そして、第１加速度センサ１１及び第２加速度センサ１２で感知された位置変 化信号は、第１アナログ/デジタル変換器２１及び第２アナログ/デジタル変換器 ２２を通じてデジタル変換されて各々第１重力モード信号及び第２重力モード信 号で出力される。一方、第１積分器３１及び第２積分器３２は、第１加速度セン サ１１及び第２加速度センサ１２により感知された携帯用情報通信装置の３次元 加速度成分を単位時間当り値で積分して携帯用情報通信装置の速度成分を抽出す る。速度成分はさらに第３積分器４１及び第４積分器４２に入力され、再積分さ れて情報通信装置の表示画面の上/下、左/右の移動距離すなわち変位値を示す第 １窓移動モード信号及び第２窓移動モード信号で出力される。そして、画面制御 部５０は情報通信装置の動きの前のディスプレイ領域にディスプレイされていた 基準表示画面に対応する第１ディスプレイ信号を受信し、前記第１及び第２重力 モード信号または第１及び第２窓移動モード信号によって、基準表示画面を所定 距離だけ移動させる第２ディスプレイ信号を出力する。そして、ディスプレイパ ネル６０には第２ディスプレイ信号によって移動した表示画面が表示される。

【００１４】 一方、本考案に係る表示画面移動装置での動作モードは、使用者がセットアッ プしたりディスプレイされる内容によってコンテンツが自動で設定する。例えば 、表示画面に大きいテキストがディスプレイされる場合は図３の重力モードに自 動転換され、或いは大きい絵や地図がディスプレイされる場合は図４の窓移動モ ードに転換される。このとき、本考案に係る表示画面移動装置を便利に使用する ために、情報通信装置の動きの前の基準表示画面の位置を復元するためのリセッ トスイッチを必要とすることができる。

【００１５】 以下、図５を参照して本考案の一例による表示画面移動装置の動作過程を説明 する。図５は本考案に係る表示画面移動装置の動作過程を示す動作フローチャー トである。まず、携帯用装置に内蔵されたり外蔵型で携帯用装置に結合される表 示画面移動装置をリセット(reset)させ(Ｓ１１)、前記携帯用装置の３次元の動 きを加速度センサで感知する(Ｓ１２)。

【００１６】 以後、使用者の入力またはディスプレイされる内容に従うコンテンツの自動命 令により、表示画面移動装置は表示画面を移動させるモードとして重力モードま たは窓移動モードを選択する。

【００１７】 もし、選択されたモードが重力モードであれば(Ｓ１３)、加速度センサを利用 して情報通信装置の動きの結果による情報通信装置の停止時の重力方向の偏重を 感知する(Ｓ１４)。前記重力方向の偏重を示すアナログ信号を、アナログ/デジ タル変換器を使用して重力モード信号の第１デジタル制御信号に変換する(Ｓ１ ５)。

【００１８】 もし、前記設定モードが窓移動モードであれば(Ｓ１６)、加速度センサを通じ て情報通信装置の移動時の上下左右の方向の加速度成分を感知し(Ｓ１７)、以後 、加速度成分を示すアナログ信号はアナログ/デジタル変換器を経て窓移動モー ド信号の第２デジタル制御信号に変換される(Ｓ１８)。次に、第２デジタル制御 信号の加速度成分を第１積分器で積分して情報通信装置の移動速度成分を算出し (Ｓ１９)、第２積分器で再積分して情報通信装置の移動距離すなわち変位を算出 する(Ｓ２０)。そして、画面制御部５０が情報通信装置の動きの前のディスプレ イ領域にディスプレイされた基準表示画面に対応される第１ディスプレイ信号を 、前記重力モードに従う第１デジタル制御信号または前記窓移動モードに従う第 ２デジタル制御信号の制御下で、表示画面を移動させるための第２ディスプレイ 信号に変換して出力する(Ｓ２１)。以後、前記携帯用装置の他の動きがあるかを 確認後(Ｓ２２)、他の動きがある場合は前述した設定モード判断段階(Ｓ１３)に 戻り、他の動きのない場合は表示画面移動を終了する。

【００１９】 本考案は、ＰＤＡのような携帯用情報通信装置の外部に装着される場合、加速 度センサとマイクロプロセッサーからなる製品を携帯用装置の下段直列ポートス ロットに装着する形態であることもできる。或いは、携帯用装置内部に装着され る場合、携帯用装置のＣＰＵ(中央処理処置)またはマイクロプロセッサーが積分 演算を行う方式として構成して、非常に少ない体積で装着されることができる。

【００２０】 以上で本考案の表示画面移動装置を好適実施例によって説明したが、本考案は 前述した実施例及び添付図面に限定されず、本考案が属する技術分野で通常の知 識を有した者において、本考案の技術的思想から逸脱しない範囲内で多様に変形 及び変更でき、そのような変形及び変更も本考案の範囲に含まれることは自明で ある。

【００２１】

【考案の効果】

本考案によれば、表示画面移動装置を握った片手の簡単な動きを感知して表示 画面の移動を制御することで、地下鉄等において片手でE-ブック(E-Book)を読む ことができ、E-メール(E-Mail)で受けた広い地図を全体的に容易に見ることがで きるので、モバイル製品の活用が大幅大きくなることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施例に係る情報通信ディスプレイ
装置の動きによる情報通信装置のディスプレイ領域にデ
ィスプレイされる表示画面を移動させる装置の概略構成
図である。

【図２】本考案の一実施例に係る携帯用情報通信装置の
動きによる情報通信装置のディスプレイ領域にディスプ
レイされる表示画面を移動させる装置の詳細構成図であ
る。

【図３】本考案に係る表示画面移動装置の重力モードを
説明するための図である。

【図４】本考案に係る表示画面移動装置の窓移動モード
を説明するための図である。

【図５】本考案に係る表示画面移動装置の動作過程を示
す動作フローチャートである。

【符号の説明】

１０ 位置感知部 １１ 第１加速度センサ １２ 第２加速度センサ ２１ 第１アナログ/デジタル変換器 ２２ 第２アナログ/デジタル変換器 ３０、３１ 第１積分器 ３２、４０ 第２積分器 ４１ 第３積分器 ４２ 第４積分器 ５０ 画面制御部 ６０ ディスプレイパネル

Claims (7)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 小型のディスプレイ領域を持つ情報通信
   装置において、 ａ)前記携帯用情報通信装置の３次元の動きに対応する
   位置変化を感知し、これに対応する画面制御アナログ信
   号を出力する位置感知手段； ｂ)前記画面制御アナログ信号をデジタル画面制御信号
   に変換するアナログ/デジタル変換器；及び、 ｃ)前記情報通信装置の動きの前に前記ディスプレイ領
   域にディスプレイされた表示画面(基準表示画面)に対応
   する信号を受信し、前記デジタル画面制御信号によって
   前記基準表示画面を所定距離だけ移動させるディスプレ
   イ信号を出力する画面制御部を含むことを特徴とする表
   示画面移動装置。
2. 【請求項２】 前記デジタルまたはアナログ画面制御信
   号は前記情報通信装置の位置変化による重力偏重を示す
   もので、前記ディスプレイ信号は前記携帯用装置を傾け
   た方向に表示画面が移動されるようにすることを特徴と
   する請求項１に記載の表示画面移動装置。
3. 【請求項３】 前記位置感知手段は加速度センサからな
   ることを特徴とする請求項１に記載の表示画面移動装
   置。
4. 【請求項４】 前記アナログ/デジタル変換器と前記画
   面制御部との間に、前記加速度センサにより感知された
   ３次元加速度成分を積分する第１積分器；及び、 前記第１積分器によって積分された値を再積分する第２
   積分器をさらに含み、 前記第１及び第２積分器を通じて、前記情報通信装置の
   上下左右の動きに対応して前記基準表示画面を移動させ
   る距離に該当する値を算出することを特徴とする請求項
   ３に記載の表示画面移動装置。
5. 【請求項５】 前記位置感知手段、アナログ/デジタル
   変換器及び画面制御部は前記情報通信装置に内蔵される
   ことを特徴とする請求項１に記載の表示画面移動装置。
6. 【請求項６】 前記第１及び第２積分器を通した情報通
   信装置の動きに従う加速度の積分が、前記情報通信装置
   に内蔵されたマイクロプロセッサーにより行われること
   を特徴とする請求項４に記載の表示画面移動装置。
7. 【請求項７】 前記位置感知手段、アナログ/デジタル
   変換器及び画面制御部は前記情報通信装置に備えられた
   スロットに挿入される外蔵型であることを特徴とする請
   求項１に記載の表示画面移動装置。