JP3085103U - 高通風性防虫防塵遮蔽ネット - Google Patents

高通風性防虫防塵遮蔽ネット

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JP3085103U
JP3085103U JP2000007749U JP2000007749U JP3085103U JP 3085103 U JP3085103 U JP 3085103U JP 2000007749 U JP2000007749 U JP 2000007749U JP 2000007749 U JP2000007749 U JP 2000007749U JP 3085103 U JP3085103 U JP 3085103U
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嘉広 齊藤
隆 桔梗
加藤  正
慎護 三谷
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富士化成株式会社
アイチカトーガラス株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 通気性を損なわないで高密度による防虫、防
塵、ブラインド性高いネットの製造方法を提供する。 【解決手段】 モノフイラメント又はマルチフイラメン
トからなる編織物で、タテ糸、ヨコ糸を太い糸(補強繊
維)と細い糸(高密度化繊維)とを一定の割合で組合
せ、レピ−トしたり、またはこれをチェックに編織する
ことで強度を維持しながら通気性を損なうことなく間隙
を細分化することで通気性の高い防虫防塵ネットとし、
光線の乱反射や反射による遮光性を付加することで更に
通気性の高い遮光ネット、仕切ネット、ブラインド用ネ
ット、ロ−ルカ−テン用ネット、特にサッシの網戸用ネ
ット、ロ−ル網戸ネット、など今までにない高密度のネ
ットを作ることが出来る。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、防虫防塵ネットで害虫や塵が室内への進入を阻止することが出来し かも通風性も良い遮蔽ネット地の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
防虫ネットはサッシなどの窓や開口部の換気口などに取り付け害虫の侵入を防 ぐことにあるが、微少昆虫の侵入を未だ防げてない。それは従来のネットのメッ シュ粗さにあり通気性を維持するためメッシュを細かくすると通気性が殆どなく なるという問題があった。
【0003】 また、通気性のある防虫ネットは外部から室内が見えるという欠点があり、様 々なバリアを付ける為、外気をふんだんに室内に取り入れるネット本来の目的が 損なわれている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
従来の防虫ネットではタテ糸、ヨコ糸が同じ太さの糸を使用しているため、単 に高密度化するだけでは、空隙が極端に減少し、糸の占める面積比率の方が多く なり微少害虫が侵入しなくなっても通気性が殆ど無くなりネットの目的が無くな ってしまう。このような問題点を解決することを目的とする。
【0005】 従来の防虫ネットては、遮光性に欠けしかも従来網戸外部から室内が見えると いう欠点があり、網戸用ネットは外部から室内がみえやすい為ネットの内面と外 面の色を変えたり様々な化合物を塗布するなどの工夫がなされているが、いまだ に解決がされていない。またこのような加工をするため、種々の塩素含有化合物 を使用する場合が多く、ダイオキシンの発生の原因にもなりやすい。このような 問題点を解決したネットを提供する。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本考案は、上記課題を解決するために、タテ糸.ヨコ糸 .組織において、補強 繊維(太い糸)と、高密度化繊維(細い糸)とを数本毎の間隔で組織し編織する 構造を採用している。
【0007】 前記ネットは、補強繊維(太い糸)は50d〜600dとし、更に強度が必要 なときは50T/M〜1500T/M程度の糸に撚を加え必要な強度を付与し、 次に高密度化繊維(細い糸)15d〜100dを数本組織した基布の タテ、ヨ コまたはその一方の間隙を0.1mmから5mmの密度のネットで、外部より微 少昆虫の侵入を防ぎ、通気性を保持しながら効果的に防虫防塵効果を付与されて いる。
【0008】 補強繊維(太い糸)、高密度化繊維(細い糸)は光沢糸、艶消し糸又はウ−リ 加工などや編組織による乱反射により外から室内を見えにくする物理的方法でブ ラインド効果を発現させ、ダイオキシンの発生化合物の含有しない魅力的な防虫 防塵ネットを提供出来るようになる。
【0009】 更に反射、又は乱反射物質を添加した樹脂含芯をすることで、ブラインド効果を 強調し、外から室内を見えにくゝすることが出来、遮蔽性の高いネットを提供で きるようになる。
【0010】
【考案の実施の形態】
以下、本考案における防虫防塵遮蔽ネットの製法についての実施形態を以下に 説明する。
【0011】 本考案者らはポリエステルマルチフイラメントからなる編織物でタテ糸.ヨコ 糸.組織において、太い補強繊維糸と、細い高密度化繊維糸とを数本ごとの間隔 でチェック状に組織し編織されており、その太い糸は50d〜600dとし、密 度2.5cmあたり2〜30本の範囲でこの糸と糸の間に高密度化繊維糸細い糸 15d〜100d を2〜20本単位ので組織し、これをレピ−トまたはチェッ ク組織にして、糸間隙を0.1mmから5mmの密度としてネットを編織し、微 少昆虫の外部よりの侵入を防ぐ、防虫防塵効果を付与することができることをつ きとめた。
【0012】 また太い糸をクサリ編などで組織し、細い糸はウ−リ加工などで編組織による 乱反射効果を付与し、更に屈折率の差による乱反射物質を加えた樹脂を塗布し、 一段とブラインド効果を強調し、外から室内を見えにくゝなることが判明した。
【実施例】
以下に、通気性の高い防虫防塵遮蔽ネットを製造する具体例を説明する。
【0013】 「第1実施例」 ポリエステルマルチフイラメント糸.を、タテ糸は太い補強繊維は75dを3 本引き揃えたものをタテ糸として2.5cmあたり10本とし、その糸−糸間に 細い高密度化繊維として75dを1本ずつ4本を組織し、これを1レピ−トし2 .5cmあたりのタテ密度を50本とした。ヨコ糸は、太い補強繊維は75dを 3本引き揃えて2.5cmあたり10本とし、その糸−糸間に細い高密度化繊維 として75dウ−リ−加工した糸を1本ずつ4本を組織し、これを1レピ−トし 2.5cmあたりのタテ密度を50本とした組織でタテヨコチェック状に編織し た生機をつくった。この生機を精練−高圧染色、高温洗浄することで、十分に収 縮させ、仕上セットマシンで所定巾とし200℃でセットした。熱可塑性繊維の ためタテ、ヨコ糸共屈曲し0.3mmの間隙を保ち、 更に自己架橋型のポリエ ステル樹脂に、反射率の異なるポリエステル樹脂を微量添加することで本ネット を作った。
【0014】 「第2実施例」 ポリエステルマルチフイラメント糸.を、タテ糸 太い補強繊維とし75d鎖編 みで2.5cmあたり18本の密度とする。一方ヨコ糸は太い補強繊維は75d を3本引き揃え2.5cmあたり10本とし糸の間隙は2.2mmとなりこの糸− 糸間に細い高密度化繊維として75dを1本ずつ4本を組織し、これを1レピ− トし2.5cmあたりのヨコ密度合計を50本とすることで、ヨコ糸間隙は0. 35mmとした組織の生機をつくった。この生機を精練−高圧染色−高温洗浄す ることで十分に収縮させる。熱可塑性繊維のためタテ、ヨコ糸共屈曲して0.8 mmと0.3mmの間隙となるが、仕上セットマシンで所定巾とし200℃でセッ トしタテの間隙を1.0mm、ヨコの間隙を0.37mmとした。 更に自己架 橋型のポリエステル樹脂に反射率の異なる樹脂等を微量添加することで通気性を あまり下げずに ブラインド効果を付与した本ネットを作った。
【0015】 図1と図2はそれぞれ上記実施例1と実施例2に基づいて作られたネットを図 示してある。
【表1】
【0016】 表1は本考案により製造されたネットの防虫効果、通気性の効果とブラインド 効果を示し、考案により製造されたネットの防虫効果、通気性の効果とブライン ド効果を示す成績表である。
【0017】 試験方法および効果判定は、以下の通りである。
【0018】 防虫効果は屋外試験の為 事前にツマグロヨコバエ、ウンカ、が多く飛来する 時期と条件を調べ9月初めに周囲が水田に囲まれた丘にボックスを設置し気温3 0℃、湿度45〜60%前後で晴天5日間連続した日の16時〜22時までツマ グロヨコバエ、ウンカ、に対する屋外における網戸からの侵入試験を行った。又 当日の風速を測り通気性も同時に測定した。尚測定は3日即ち3回測定した。ボ ックスの大きさは、タテ、ヨコ、高さが各2mで 8立米とし、壁面を白く塗装 し光線を反射し虫を誘因し易くし、また虫の数を計測し易くした。 そしてボックスの側面2m×2mを試験品ネットで覆い相対する面も同じネット で覆い天井中央に白色蛍光灯40W×2本を点灯し6時間経過後の虫の侵入数を 測定した。尚当日の風向きの方向に風がボックスをまっすぐに通り抜けるように 各水準1台ずつ合計5台設置した。
【0019】 通気性も同時に本試験のボックス内で測定し、夕凪の時間後の19時〜20時 頃とし3分間の平均風速とした。ネットなしのボックスと第1実施例,第2実施 例.従来市販ネット2種類を相対するを各々各ボックスの相対する2面に張り隙 間の無いようテ−プでシ−ルし比較した。尚測定器はシバタ製ISA−15S型 熱線式風速計で測定する。
【0020】 ブラインド性は比較的人間の視感度に近い光源からの平均値を光度測定値によ りネットなしを100として各ネットの比較を行った。又人間による視感度調査 はボックスの外5m離れたところからボックスの中を見て光量測定と人間10人 (男性5人女性5人)による視感度で調査測定を行い最も良いものAとし、ネッ トなしをDとしてAからDまで4段階評価で行った。同表からあきらかなように 第1実施例のネットが最も良く、次に第2実施例のネットであり、従来市中品よ り高い値が得られた。
【0021】 防虫性はツマグロヨコバエ、ウンカなどの虫が、夕暮れより夜間にかけて蛍光 灯の光源に誘引され飛来し、試験ボックスのネットを通過し侵入した数の成績は 表1に示されている。同表からあきらかなように、ネットの繊維の間隙が狭い高 密度のネットの順に効果が認められた。、第1実施例=第2実施例>市販品24メ ッシュ>市販品18メッシュの順で高密度のネット程、虫の侵入率が少なく、第1 実施例.第2実施例は侵入が全くなく、良い結果となっている。
【0022】
【考案の効果】
以上説明したように、本発明によれば、優れた通気性のある防虫、防塵、遮蔽 ネットを製造することが出来、このネットの有用性が高く、魅力的なネット例え ば遮光ネット、仕切ネット、通気性ネット、ブラインド用ネット、ロ−ルカ−テ ンネット、ロ−ルネット、特にサッシの網戸用ネットを製造することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 上記第1実施例に基づいて製造されたネット
構造が図示されている。
【図2】 上記第2実施例に基づいて製造されたネット
構造が図示されている。
【符号の説明】
SF 補強繊維(太い糸) CF 補強繊維鎖編み MF 高密度化繊維(細い糸) WF 高密度化繊維(細い糸、光沢糸、艶消糸、ウ−リ
加工糸)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 三谷 慎護 名古屋市中村区亀島2−2−18

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 合成繊維ネットの編物、織物でモノフイ
    ラメント、またはマルチフイラメントのタテ糸.ヨコ糸.
    組織において、補強繊維、高密度化繊維とを数本ごとの
    レピ−ト間隔で配列編織し、少なくともタテ、ヨコのい
    ずれか一方、又は双方に組織し編織されており、その補
    強繊維の太い糸は50d〜600dとし、更に強度が必
    要なときは数本引揃えたり、合撚を行うか撚を加え必要
    な強度を付与する。補強繊維の密度は2.5cmあたり
    2本〜30本の範囲で補強繊維の糸−糸間に高密度化繊
    維細い糸15d〜100dを2〜25本単位のレピ−ト
    で組織し、糸間隙を0.1mmから5mmの密度とした
    ネットを編織し、微少昆虫の外部よりの侵入を防ぎ、防
    虫防塵効果を付与することを特徴とするネット。
  2. 【請求項2】 補強繊維糸と高密度化繊維糸を、光沢
    糸、艶消糸などを、タテ、ヨコのいずれか一方また双方
    に数本ごとにレピ−ト配列又はチェック配列に組み合わ
    せたり、またはウ−リ−加工を行い、通気性を保持しな
    がら、反射、乱反射による外から室内が見にくい効果を
    発現させることを特徴とする防虫防塵遮蔽ネット。
  3. 【請求項3】 上記の補強繊維糸と高密度繊維を数本ご
    とにレピ−ト配列、又はチェック配列に組み合わせた編
    織物を、更に外部から室内を見えにくゝするため無機、
    有機物質の反射剤、乱反射剤、屈折率の異なる化合物を
    塗布し、ブラインド効果をアップしさらに害虫が光線の
    変化により入りにくゝすることを特徴とする防虫防塵遮
    蔽ネット
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012039916A (ja) * 2010-08-18 2012-03-01 Tanaka Sangyo Kk 畜舎の防暑・防除方法および当該方法に用いるネット
KR200490951Y1 (ko) * 2018-12-12 2020-01-29 곽우근 쾌적성이 향상된 면직물

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