JP3084136B2 - 過給機付エンジンの排気制御装置 - Google Patents

過給機付エンジンの排気制御装置

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JP3084136B2 JP04136284A JP13628492A JP3084136B2 JP 3084136 B2 JP3084136 B2 JP 3084136B2 JP 04136284 A JP04136284 A JP 04136284A JP 13628492 A JP13628492 A JP 13628492A JP 3084136 B2 JP3084136 B2 JP 3084136B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両用エンジンとし
て、複数のターボ過給機をシーケンシャルターボ式に作
動する過給機付エンジンの排気制御装置に関し、詳しく
は、セカンダリターボ過給機に付設される排気制御弁の
チャタリング防止対策に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、車両用の過給機付エンジンとし
て、多気筒の排気系にプライマリとセカンダリのターボ
過給機を並列的に装備し、このターボ過給機をシーケン
シャルターボ式に作動するものが提案されている。この
シーケンシャルターボ式では、プライマリターボ過給機
が常に過給することが可能に構成され、セカンダリター
ボ過給機側には排気制御弁、吸気制御弁、過給圧リリー
フ弁等が設けられる。そして例えば低速域のシングルタ
ーボモードでプライマリターボ過給機のみを作動して、
高速域のツインターボモードになると、先ずセカンダリ
ターボ過給機を予備回転し、次いで両ターボ過給機を作
動して走行状態に応じた最適なエンジン出力特性を得る
ことを図っている。ここで、上述の各制御弁のアクチュ
エータは過給機の高熱に対する安全性、耐久性を考慮し
て、吸気系の負圧、正圧及び大気圧を用いて動作するよ
うになっている。
【0003】ところでセカンダリターボ過給機の排気制
御弁は、排気の影響を受けながら全閉または全開に切換
動作されものであり、上流開きと、下流開きの方式があ
る。上流開きの方式では、排気圧が閉じる方向に作用し
ているので、排気制御弁を開いてセカンダリターボ過給
機を作動する際の制御性や応答性が悪く、この点で下流
開きの方式では排気圧が開く方向に作用しているので有
利である。そこで下流開きの方式を採用することが望ま
れるが、この方式では排気圧に抗して全閉に維持する構
成が重要になり、スプリング力を用いた構成では、排気
脈動やターボの振動によりスプリング力も変動してチャ
タリングを生じるおそれがある。そのため排気制御弁や
そのアクチュエータは、閉じる際の動作性を向上し、全
閉時のチャタリングを防止するように構成することが要
求される。
【0004】従来、上記シーケンシャルターボ式の過給
機付エンジンに関しては、例えば特開平2−20102
3号公報の先行技術がある。ここで、セカンダリターボ
過給機の排気カット弁に、スプリングを備えた圧力室を
有するアクチュエータを連結し、圧力室に負圧を導入し
て閉じ、圧力室を大気に開放して開くように構成するこ
とが示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記先行技
術のものにあっては、アクチュエータのスプリング力に
抗した負圧力のみで排気カット弁を全閉状態に維持する
構成であるから、閉じ作動力の不足でチャタリングを生
じる可能性がある。一方、負圧力を増すと、アクチュエ
ータの大型化を招いて、艤装上の制約を受ける等の問題
がある。
【0006】本発明は、この点に鑑みてなされたもの
で、シーケンシャルターボ式の過給機付エンジンで、セ
カンダリターボ過給機の排気制御弁を下流開き方式に構
成する場合に、コンパクトで、チャタリング等を防止し
た確実な開閉動作性を得るように構成することを目的と
する。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、エンジンの吸,排気系にプライマリター
ボ過給機とセカンダリターボ過給機とが並列的に配置さ
れ、プライマリターボ過給機は常時作動するように構成
され、セカンダリターボ過給機は少なくともタービン側
に下流開き式の排気制御弁を有して、ツインターボモー
ドでのみ作動するように構成される過給機付エンジンに
おいて、排気制御弁がセカンダリターボ過給機のタービ
ンハウジング側に設けられ、アクチュエータがブラケッ
トによりその付近に装着され、そのアクチュエータは一
方の室に大気圧を他方の室に負圧を供給して排気制御弁
を閉じ、一方の室に負圧を他方の室に正圧を供給して開
くように構成されるものである。
【0008】
【作用】上記構成に基づき、エンジン運転時のシングル
ターボモードでは、排気制御弁がアクチュエータの負圧
力等により閉じ、且つチャタリング等を生じないように
強固に閉じた状態に保持される。そしてツインターボモ
ードでは、排気制御弁がアクチュエータの負圧力と正圧
力により下流方向に開き、且つその開状態に確実に保持
されるようになる。
【0009】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図2において、過給機付エンジンとして水平対向
式エンジンにプライマリとセカンダリのターボ過給機を
装着した場合の全体の構成について説明する。符号1は
水平対向式エンジンのエンジン本体であり、クランクケ
ース2の左右のバンク3,4に、燃焼室5、吸気ポート
6、排気ポート7、点火プラグ8、動弁機構9等が設け
られている。また、このエンジン構造により左右バンク
3,4の付近に、プライマリとセカンダリのターボ過給
機40,50がそれぞれ配設されている。排気系とし
て、左右バンク3,4からの共通の排気管10が両ター
ボ過給機40,50のタービン40a,50aに連通さ
れ、タービン40a,50aからの排気管11が1つの
排気管12に合流して触媒コンバータ13、マフラ14
に連通される。
【0010】吸気系として、エアクリーナ15から2つ
に分岐した吸気管16,17はそれぞれ両ターボ過給機
40,50のブロワ40b,50bに連通され、このブ
ロワ40b,50bからの吸気管18,19がインター
クーラ20に連通される。そして、インタークーラ20
からスロットル弁21を介してチャンバ22に連通さ
れ、チャンバ22から吸気マニホールド23を介して左
右バンク3,4の各気筒に連通されている。また、アイ
ドル制御系として、エアクリーナ15の直下流と吸気マ
ニホールド23の間のバイパス通路24に、アイドル制
御弁25、負圧で開く逆止弁26が設けられ、スロット
ル弁全閉のアイドル時と減速時に吸入空気量を制御する
ようになっている。
【0011】燃料系として、吸気マニホールド23のポ
ート近傍にインジェクタ30が配設され、燃料ポンプ3
1を有する燃料タンク32からの燃料通路33が、フィ
ルタ34、燃圧レギュレータ35を備えてインジェクタ
30に連通される。燃圧レギュレータ35は、吸気圧力
に応じて調整作用するものであり、これによりインジェ
クタ30に供給する燃料圧力を、吸気圧力に対して常に
一定の高さに保ち、噴射信号のパルス幅により燃料噴射
制御することが可能になっている。点火系として、点火
プラグ8にイグナイタ36からの点火信号が入力するよ
うに接続されている。
【0012】次に、プライマリターボ過給機40の制御
系について説明すると、タービン40aには常に排気を
導入して作動し、スロットル弁21が開いた負荷運転時
にはブロワ40bから加圧空気を供給するようになって
いる。タービン側にはダイアフラム式アクチュエータ4
2を備えたウエイストゲート弁41が設けられる。ま
た、ブロワ40bの上、下流との間からアクチュエータ
42の圧力室に、デューティソレノイド弁43を有する
制御圧通路44が設けられ、デューティソレノイド弁4
3で過給圧をリークすることで制御圧を生じてアクチュ
エータ42に作用し、ウエイストゲート弁41の開度を
増減して過給圧を制御する。ここで、例えばデューティ
比が大きい場合は、リーク量の増大により制御圧が低下
してウエイストゲート弁41の開度を減じ、過給圧を上
昇する。逆にデューティ比が小さくなると、高い制御圧
で開度を増して過給圧を低下する。
【0013】一方、常に過給可能になっているため、減
速時にスロットル弁21が急激に閉じると、ブロワ40
bの下流側に加圧空気が封じ込められてこの場合の高負
荷がターボ過給機40にかかり、ため息のような異音を
生じる。このため、ブロワ40bの上、下流の間にリリ
ーフ弁45を有するリーク通路46が設けられる。リリ
ーフ弁45はスプリングで閉じ、負圧で開くように構成
され、上述の減速時にはマニホールド負圧により開いて
封じ込められた加圧空気をリークし、上記異音の発生を
防ぐ。
【0014】セカンダリターボ過給機50の制御系につ
いて説明すると、プライマリ側と同様のウエイストゲー
ト弁51が、アクチュエータ52、デューティソレノイ
ド弁53を有する制御圧通路54により、各別に過給圧
制御するように設けられる。タービン50aの上流の排
気管10には、ダイアフラム式アクチュエータ56を備
えた排気制御弁55が設けられ、ブロワ50bの下流に
は同様のアクチュエータ57を備えた吸気制御弁58が
設けられ、ブロワ50bの上、下流の間に過給圧リリー
フ弁60を備えたリリーフ通路59が連通されている。
【0015】これらの各弁の作動制御系について説明す
ると、吸気マニホールド23からの通路61がチェック
弁62を有してサージタンク63に連通されて、スロッ
トル弁全閉時に負圧を貯え且つ脈動圧を緩衝するように
なっている。過給圧リリーフ弁60の一方のスプリング
室には、サージタンク63からの負圧通路64と吸気制
御弁58の下流の過給圧による正圧通路65が、切換用
ソレノイド弁70と通路66を介して連通され、電気信
号により負圧を作用して開き、正圧を作用して閉じる。
【0016】吸気制御弁58のアクチュエータ57は、
一方の室に正圧通路67により常に正圧が作用し、スプ
リング室に上記正圧通路65と負圧通路64が、切換用
ソレノイド弁71と通路68を介して連通される。そし
て電気信号によりスプリング室に負圧を作用して吸気制
御弁58を閉じ、両室を正圧にした際のスプリング力に
より吸気制御弁58を開く。排気制御弁55のアクチュ
エータ56は、一方の室に大気圧と負圧を切換える第2
の切換用ソレノイド弁74が通路69を介して連通さ
れ、他方の室に正圧と負圧を切換える第1の切換用ソレ
ノイド弁73が通路75を介して連通される。そして電
気信号により一方の室に大気圧を、他方の室に負圧を作
用して排気制御弁55を閉じ、一方の室に負圧を、他方
の室に正圧を作用して排気制御弁55を開く。
【0017】各種のセンサについて説明すると、差圧セ
ンサ80が吸気制御弁58の上、下流の差圧を検出する
ように設けられ、絶対圧センサ81が切換用ソレノイド
弁76により吸気管圧力と大気圧を選択して検出するよ
うに設けられる。また、エンジン本体1にクランク角セ
ンサ82、ノックセンサ83、水温センサ84が設けら
れ、動弁機構9のカムシャフトに連設した図示しないカ
ムロータに対向してカム角センサ85が設けられ、排気
管10にO2 センサ86が設けられ、スロットル弁21
にスロットル開度センサ87が設けられ、エアクリーナ
15の直下流に吸入空気量センサ88が設けられてい
る。
【0018】図3において、電子制御系の全体の構成に
ついて説明する。先ず、制御ユニット100は、I/O
101、CPU102、RAM103、バックアップR
AM104、ROM105、定電圧回路106を有し
て、信号を処理する。また、イグニッションスイッチ9
0、リレー91をONしてバッテリ92から定電圧回路
106に電力を供給し、駆動回路107によりリレー9
3をONして燃料ポンプ31を通電により駆動する。I
/O101には各種センサ80〜88の信号が入力し、
駆動回路107から各種切換用ソレノイド弁70,7
1,73,74,76に切換信号を、デューティソレノ
イド弁43,53にデューティ信号を、インジェクタ3
0に噴射信号を、アイドル制御弁25に制御信号を、イ
グナイタ36に点火信号を出力するように構成されてい
る。
【0019】ここでCPU102は、図4(a)に示す
ように高,低負荷時のセカンダリターボ過給機作動開始
設定値Nb,Ncと基本燃料噴射量設定値Tpsの関係
で、低負荷低中速と高負荷低速と条件の場合にシングル
ターボモードを判断する。そして切換用ソレノイド弁7
0に開信号を出力して過給圧リリーフ弁60を開き、セ
カンダリ側のブロワ下流の過給圧をリークする。同時に
第1、第2の切換用ソレノイド弁73,74に閉信号を
出力して排気制御弁55を閉じ、排気がセカンダリター
ボ過給機50に導入することを遮断し、且つ切換用ソレ
ノイド弁71に閉信号を出力して吸気制御弁58を閉
じ、セカンダリターボ過給機50を不作動してプライマ
リターボ過給機40の単独作動状態にする。
【0020】上述の条件以外の場合は、ツインターボモ
ードを判断し、このモードの初期に予備回転モードを判
断する。そして予備回転モードでは、先ず切換用ソレノ
イド弁70に閉信号を出力して過給圧リリーフ弁60を
閉じ、次いで第1、第2の切換用ソレノイド弁73,7
4に開信号を出力して排気制御弁55を開き、更に切換
用ソレノイド弁71に開信号を出力して吸気制御弁58
を開くように、ディレーを有して順次開閉制御する。こ
れにより排気をセカンダリターボ過給機50に導入して
予備回転し、その後に実質的にツインターボモードに移
行する。
【0021】また各モードにおいてエンジン回転数Nと
基本燃料噴射量Tpにより目標過給圧Ptを、例えば同
図(b)のように、シングルターボ領域では適正な高さ
に、ツインターボ領域ではそれより高い適正な高さに定
める。そしてこの目標過給圧Ptと絶対圧センサ81の
実過給圧Pbとの偏差Δpを算出し、この偏差Δpに応
じた補正量を定める。そこでシングルターボモードで
は、この補正量に対応したデューティ信号をプライマリ
側のデューティソレノイド弁43に出力し、ウエイスト
ゲート弁41の開度によりプライマリターボ過給機40
の過給圧を可変する。ツインターボモードでは、両ター
ボ過給機40,50の作動配分に基づいたデューティ信
号をプライマリとセカンダリのデューティソレノイド弁
43,53に出力し、ウエイストゲート弁41,51の
開度により両過給機40,50の過給圧をそれぞれ可変
するのであり、こうして実過給圧Pbが常に目標過給圧
Ptに追従するようにフィードバック制御する。
【0022】図1において、排気制御弁55について詳
細に説明する。先ず、セカンダリターボ過給機50は、
センターハウジング50cの両側にタービンハウジング
50dとブロワハウジング50eを連結して構成され、
エンジン本体1の右側バンク直後でブロワハウジング5
0eを前方に向けた車体前後方向に略水平に搭載され
る。そしてタービンハウジング50dの下部に排気制御
弁55の弁ボデー55aがボルト110により締結さ
れ、このボルト110によりアクチュエータ56を備え
るブラケット111が共締めされる。こうしてアクチュ
エータ56がセカンダリターボ過給機50に近接して沿
った状態で、後方下部の弁ボデー55aから前方のブロ
ワハウジング側に斜めに立設して設置されている。
【0023】排気制御弁55は下流開きに構成されるも
のであり、弁ボデー55aの弁ポート55bの下流に弁
座55cを介して広い弁室55dが形成され、弁室55
dの内部の下部に弁軸55eが水平に設けられ、この弁
軸55eと一体的なアーム55gに弁ポート55bより
大径の弁体55fが、弁座55cに接離して弁ポート5
5bを開閉するように取付けられている。
【0024】アクチュエータ56は、ケース56aの内
部がダイアフラム56bにより2つの室56c,56d
に区画され、ダイアフラム56bがロッド56e、レバ
ー56fを介して弁軸55eに連結され、ダイアフラム
56bの弁閉方向にスプリング56gが付勢されてい
る。そして一方の室56cは通路69を介して第2の切
換用ソレノイド弁74に連通し、他方の室56dは通路
75を介して第1の切換用ソレノイド弁73に連通して
構成される。
【0025】次に、この実施例の作用について説明す
る。先ずエンジン運転時に例えば低負荷低中速のシング
ルターボモードでは、制御ユニット100からの電気信
号により第2の切換用ソレノイド弁74でアクチュエー
タ56の一方の室56cに大気圧Aが、第1の切換用ソ
レノイド弁73で他方の室56dに負圧(−P)がそれ
ぞれ供給される。そこでダイアフラム56bの負圧力と
スプリング力を加算した力でロッド56eが図の上方に
移動して、レバー56fにより排気制御弁55のアーム
55gを図の下方に揺動し、弁体55fが弁座55cに
当接して弁ポート55bを閉じる。そしてこの場合の負
圧力等により弁体55fが弁座55cに強固に当接して
確実に閉じた状態に保持されるのであり、これにより排
気Eのセカンダリターボ過給機50への導入が遮断さ
れ、このとき弁体55fに排気脈動や振動が作用しても
チャタリングを生じることが回避される。
【0026】次いで、高速時にツインターボモードにな
ると、予備回転モードで制御ユニット100からの電気
信号により第2の切換用ソレノイド弁74でアクチュエ
ータ56の一方の室56cに負圧(−P)が、第1の切
換用ソレノイド弁73で他方の室56dに正圧(+P)
がそれぞれ供給される。そこでダイアフラム56bの負
圧力と正圧力を加算した力でロッド56eが図の下方に
移動して、レバー56fにより排気制御弁55のアーム
55gを逆の図の上方に略90度揺動する。このため弁
体55fが弁座55cから下流方向に離れ、且つ弁室5
5dの内部で排気の流れから後退して位置し、これによ
り弁ポート55bが開くと共にこの開状態に確実に保持
される。このため排気Eが弁ポート55bから弁室55
dを介してセカンダリターボ過給機50のタービンハウ
ジング50dに導入して予備回転し、その後に実質的に
セカンダリターボ過給機50を作動するようになる。
【0027】以上、本発明の実施例について説明した
が、排気制御弁55のリンク機構等に関しては、これの
みに限定されない。
【0028】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
シーケンシャルターボ式過給機付エンジンにおいて、セ
カンダリターボ過給機のタービン側に設けられる下流開
き式の排気制御弁のアクチュエータが、負圧力とスプリ
ング力を加算した力で閉じるように構成されるので、強
固に閉状態に保持されて排気脈動等によるチャタリング
を完全に回避することができる。このため騒音の発生、
排気制御弁の損傷、排気洩れ等を低減することが可能に
なる。また排気制御弁はアクチュエータの負圧力と正圧
力の加算した力で開くように構成されるので、開状態を
確実に保持することもできる。
【0029】排気制御弁はタービンハウジングに固着さ
れ、アクチュエータはその付近に装着されるので、構造
がコンパクトになる。アクチュエータはリンク機構によ
り排気制御弁の弁体に連結して構成されるので、動作性
が良く、アクチュエータもコンパクトになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る過給機付エンジンの排気制御装置
の実施例を、一部断面して示す側面図である。
【図2】過給機付エンジンの全体を示す構成図である。
【図3】制御系の全体の回路図である。
【図4】各ターボモードと、目標過給圧のマップを示す
図である。
【符号の説明】
1 エンジン本体 10,11,12 排気管 16,17,18,19 吸気管 40 プライマリターボ過給機 50 セカンダリターボ過給機 55 排気制御弁 56 アクチュエータ 73,74 切換用ソレノイド弁

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジンの吸,排気系にプライマリター
    ボ過給機とセカンダリターボ過給機とが並列的に配置さ
    れ、プライマリターボ過給機は常時作動するように構成
    され、セカンダリターボ過給機は少なくともタービン側
    に下流開き式の排気制御弁を有して、ツインターボモー
    ドでのみ作動するように構成される過給機付エンジンに
    おいて、排気制御弁がセカンダリターボ過給機のタービ
    ンハウジング側に設けられ、アクチュエータがブラケッ
    トによりその付近に装着され、そのアクチュエータは一
    方の室に大気圧を他方の室に負圧を供給して排気制御弁
    を閉じ、一方の室に負圧を他方の室に正圧を供給して開
    くように構成されることを特徴とする過給機付エンジン
    の排気制御装置。
  2. 【請求項2】 上記排気制御弁のアクチュエータは、一
    方の室が大気圧と負圧を切換える第2の切換用ソレノイ
    ド弁に、他方の室が負圧と正圧を切換える第1の切換用
    ソレノイド弁にそれぞれ連通されることを特徴とする請
    求項1記載の過給機付エンジンの排気制御装置。
  3. 【請求項3】 上記排気制御弁は、弁ポートの下流の弁
    室内部で、弁軸と一体的はアームを揺動することにより
    弁体を弁ポートに接離して開閉するように構成され、こ
    の弁軸にアクチュエータからのロッドがレバーを介して
    連結されることを特徴とする請求項1記載の過給機付エ
    ンジンの排気制御装置。
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