JP3083360U - 粉末状化粧料入り化粧料容器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【課題】 優れた携帯性及び利便性を有する粉末状化粧
料入り化粧料容器を得る。 【解決手段】 繰り出し機構により上下方向に進退可能
な化粧料塗布用具５を収納する本体部１と、内部に粉末
状化粧料を収容した有底筒状の第１のキャップ部２と、
該第１キャップ部を回動可能に連結し、前記本体部に嵌
合自在に外挿される第２のキャップ部３とを含む粉末状
化粧料６入り化粧料容器であって、前記第１キャップ部
を回動させて、その開口先端部に取り付けられた細孔部
材４の細孔を、第２キャップ部の一端面に設けられた微
細孔と連通させることにより、第１キャップ部内に収容
された粉末状化粧料を第２キャップ部へ所定量分取可能
に構成したことを特徴とする粉末状化粧料入り化粧料容
器。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、粉末状化粧料入り化粧料容器に関し、更に詳述すると、ファンデー ション、アイシャドウ、おしろい等の粉末状化粧料を収容すると共に、該収容さ れた粉末状化粧料に対応した化粧料塗布用具を備え、優れた携帯性及び利便性を 有する粉末状化粧料入り化粧料容器に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、有底筒状の容器に粉末状化粧料を充填し、キャップと一体になるパフに 粉状化粧料を付着して使用する化粧料容器が種々提案されているが、これら化粧 料容器は、使用に伴ってパフが粉末状化粧料にまで届かなくなるため、パフ軸に 伸長機構を設ける等の手段が採られている。

【０００３】 また、実開平３−１２８０１８号公報には、図６に示したような、塗布具収納 体３１と化粧料収納体３２とから構成される化粧料容器３０が提案されている。 この場合、塗布具収納体３１には化粧用ブラシ３３が上下方向に摺動自在に内挿 されていると共に、化粧料収納体３２には粉末状化粧料３４が圧縮充填されてい る。この化粧料容器３０によれば、粉末状化粧料３４に化粧用ブラシ３３が触れ ていないため、ブラシ毛の折れを防ぎ、化粧料収納体３２を抜脱と同時に塗布す ることができるものである。

【０００４】 しかしながら、上記提案に係る化粧料容器においては、粉末状化粧料が化粧料 収納体に単に圧縮充填されているだけなので、携帯中の振動や使用時により粉末 状化粧料が不意に剥離したり、脱落してしまうという問題がある。

【０００５】

【考案が解決しようとする課題】

本考案は、このような状況下、従来における諸問題を解決し、以下の目的を達 成することを課題とする。 即ち、本考案は、ファンデーション、アイシャドウ、おしろい等の粉末状化粧 料を収容すると共に、該収容された粉末状化粧料に対応した化粧料塗布用具を備 え、優れた携帯性及び利便性を有する粉末状化粧料入り化粧料容器を提供するこ とを目的とする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

本考案は、前記課題を解決するため、下記の粉末状化粧料入り化粧料容器を提 供する。

【０００７】 請求項１の考案は、繰り出し機構により上下方向に進退可能な化粧料塗布用具 を収納する本体部と、 内部に粉末状化粧料を収容した有底筒状の第１のキャップ部と、 該第１キャップ部を回動可能に連結し、前記本体部に嵌合自在に外挿される第 ２のキャップ部と を含む粉末状化粧料入り化粧料容器であって、 前記第１キャップ部を回動させて、その開口先端部に取り付けられた細孔部材 の細孔を、第２キャップ部の一端面に設けられた微細孔と連通させることにより 、第１キャップ部内に収容された粉末状化粧料を第２キャップ部へ所定量分注可 能に構成したことを特徴とする粉末状化粧料入り化粧料容器である。

【０００８】 請求項２の考案は、第１キャップ部の開口先端部に細孔部材を一体成形により 形成した請求項１記載の粉末状化粧料入り化粧料容器である。

【０００９】 請求項３の考案は、第１キャップ部の細孔部材の細孔数を第２キャップ部の微 細孔数よりも少なく形成した請求項１又は２記載の粉末状化粧料入り化粧料容器 である。

【００１０】 請求項４の考案は、第１キャップ部及び／又は細孔部材を透明材料で形成した 請求項１乃至３のいずれか１項記載の粉末状化粧料入り化粧料容器である。

【００１１】 請求項５の考案は、前記本体部に収納される化粧料塗布用具が、スライド式化 粧ブラシである請求項１乃至４のいずれか１項記載の粉末状化粧料入り化粧料容 器である。

【００１２】 請求項６の考案は、前記本体部に収納される化粧料塗布用具が、スライド式化 粧スポンジ（チップ）である請求項１乃至４のいずれか１項記載の粉末状化粧料 入り化粧料容器である。

【００１３】 本考案によれば、繰り出し機構により上下方向に進退可能な化粧料塗布用具を 収納する本体部と、内部に粉末状化粧料を収容した有底筒状の第１のキャップ部 と、該第１キャップ部を回動可能に連結し、前記本体部に嵌合自在に外挿される 第２のキャップ部とを含み、前記第１キャップ部を回動させて、その開口先端部 に取り付けられた細孔部材の細孔を、第２キャップ部の一端面に設けられた微細 孔と連通させることによって、第１キャップ部内に収容された粉末状化粧料を第 ２キャップ部へ所定量分注可能に構成したことにより、携帯時には粉末状化粧料 の漏出や飛散がなく、使用時には簡単な動作で化粧料塗布用具の長さを長くする ことができる従来の課題を解決し得る、携帯性及び操作性に優れた粉末状化粧料 入り化粧料容器が得られる。

【００１４】 また、本考案の粉末状化粧料入り化粧料容器によれば、必要量だけ粉末状化粧 料を分注することができ、第１，２キャップ部を抜脱すると同時に化粧料を塗布 することができるので、極めて利便性の高いものである。

【００１５】 また、好適には、第１キャップ部及び／又は細孔部材を透明材料にて形成する ことにより、粉末状化粧料の分注量を目で確実に確認することができる。

【００１６】

【考案の実施の形態及び実施例】

以下、本考案の一実施の形態について図面に基づいて詳細に説明する。 図１は、本考案の化粧料塗布用具５がスライド式化粧ブラシである粉末状化粧 料入り化粧料容器２０の概略断面図、図２は、同じく化粧料塗布用具５がスライ ド式化粧スポンジ（チップ）である粉末状化粧料入り化粧料容器２０の概略断面 図をそれぞれ示す。

【００１７】 本考案に係る粉末状化粧料入り化粧料容器２０は、図１，２に示したように、 繰り出し機構により上下方向に進退可能な化粧料塗布用具５を収納するための本 体部１と、内部に粉末状化粧料６を収容した有底筒状の第１キャップ部２と、該 第１キャップ部２を回動可能に連結し、前記本体部１に嵌合自在に外挿される第 ２のキャップ部３とから構成されている。

【００１８】 前記第１キャップ部２は、内部に粉末状化粧料を収容し、図３に示したように 、一端部が開放した有底筒状容器であり、この第１キャップ部２の開放先端部に は細孔部材４が嵌合されている。なお、細孔部材４は、第１キャップ部２と別体 に形成し、その後、第１キャップ部２と接着させることが成形性の観点から好ま しいが、特に制限されず、第１キャップ部２と一体成形することもできる。

【００１９】 前記細孔部材４は、図４に示したように、細孔４ａが周方向に沿って所定間隔 離間させて２〜１０個、好ましくは４〜１０個設けられており、中央部に第２キ ャップの係合突起７と回動可能に係合する係合穴７ａが設けられている。

【００２０】 前記第２キャップ部３は、図５に示したように、一端部が開放した円筒状容器 であり、この第２キャップ部３の一端面には微細孔３ａが周方向に沿って所定間 隔離間させて４〜２０個、好ましくは６〜１６個設けられており、中央部には係 合突起７が設けられている。 この場合、第１キャップ部２の細孔部材４の細孔４ａ数を第２キャップ部３の 微細孔３ａ数よりも少なく形成することが、粉末状化粧料を所定量分注する観点 から好ましい。

【００２１】 本考案の粉末状化粧料入り化粧料容器２０の第１，２キャップ部は、上記の構 成を有し、前記第１キャップ部２を回動させて、その開口先端部に取り付けられ た細孔部材４の細孔４ａを、第２キャップ部３の一端面に設けられた微細孔３ａ と連通させることにより、第１キャップ部２内に収容された粉末状化粧料６を第 ２キャップ部３へ所定量分注可能に構成されている。

【００２２】 この場合、第１キャップ部２及び／又は細孔部材４が透明材料で形成されてい ることが、粉末状化粧料６の第２キャップ部３への移動を確認することができる と共に、粉末状化粧料の残存量を確認できる点から好ましい。

【００２３】 前記本体部１としては、化粧料塗布用具５を上下方向に進退可能な繰り出し機 構を有していれば特に制限されず公知のものを適宜使用することができる。 このような繰り出し機構としては、例えば、実開平３−７３１６号公報、実開 平３−１２８０１８号公報、実開平３−１０３０１８号公報、特開２０００−３ ２５１３８号公報、特開２００１−１６１４４３号公報などに記載のものを好適 に使用することができる。

【００２４】 前記化粧料塗布用具５としては、第１キャップ部２に収容された粉末状化粧料 ６に対応したものを適宜用いることができる。例えば、アイシャドウの場合はシ ャドウブラシ、ほほ紅の場合にはチークブラシ、白粉の場合にはフェイスブラシ などが用いられる。

【００２５】 なお、本体部１、第１キャップ部２、第２キャップ部３、及び細孔部材４の材 質は、特に制限されないが、合成樹脂、アルミニウム等の金属薄板などを用いる ことが好適である。

【００２６】 次に、本考案の粉末状化粧料入り化粧料容器２０の使用方法は、特に制限され ないが、例えば、片方の手（指）で本体部１を摘み、もう片方の手（指）で第１ キャップ部２を摘み、この第１キャップ部２を右又は左に回すと細孔部材４の細 孔４ａと第２キャップ部３の微細孔３ａとが連通し、所定量の粉末状化粧料６が 第２キャップ部内に分注される。次に、片方の手（指）で本体部１を摘み、もう 片方の手（指）で第２キャップ部３を摘み、本体部１を右又は左に回すと化粧料 塗布用具５が繰り出し機構により長く伸び出てくる。この際に化粧料塗布用具５ の先端部に粉末状化粧料が付着されており、第１キャップ部及び第２キャップ部 を抜脱すると、直ぐに塗布することができるものである。

【００２７】 なお、携帯時（常時）には、第１キャップ部の細孔部材４の細孔４ａと第２キ ャップ部３の微細孔３ａとが連通していないので、粉末状化粧料の漏出や飛散が 確実に防止できるものである。

【００２８】 以上、本考案の粉末状化粧料入り化粧料容器の一実施形態について詳細に説明 したが、本考案は、前記実施の形態に限定されず、本考案の要旨を逸脱しない範 囲で種々変更しても差し支えない。

【００２９】

【考案の効果】

本考案によれば、携帯時には粉末状化粧料の漏出や飛散がなく、使用時には簡 単な動作で化粧料塗布用具の長さを長くすることができ、携帯性及び操作性に優 れた粉末状化粧料入り化粧料容器が得られる。

【００３０】 また、本考案の粉末状化粧料入り化粧料容器によれば、必要量だけ粉末状化粧 料を分注することができ、第１，２キャップ部を抜脱すると同時に粉末状化粧料 を塗布することができるので、利便性の高いものである。

【提出日】平成１３年８月８日（２００１．８．８）

【手続補正２】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】００１２

【補正方法】変更

【補正内容】

【００１２】 請求項６の考案は、前記本体部に収納される化粧料塗布用具が、スライド式化 粧スポンジである請求項１乃至４のいずれか１項記載の粉末状化粧料入り化粧料 容器である。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施態様に係る粉末状化粧料入り化
粧料容器示す概略断面図である。

【図２】本考案の別の一実施態様に係る粉末状化粧料入
り化粧料容器示す概略斜視図である。

【図３】第１キャップ部を示す断面図である。

【図４】細孔部材を示す拡大図である。

【図５】第２キャップ部を示す断面図である。

【図６】従来の化粧料容器を示す一部断面概略図であ
る。

【符号の説明】

１ 本体部 ２ 第１キャップ部 ３ 第２キャップ部 ３ａ 微細孔 ４ 細孔部材 ４ａ 細孔 ５ 化粧料塗布用具 ６ 粉末状化粧料 ７ 係合突起

【手続補正書】

【提出日】平成１３年８月８日（２００１．８．８）

【手続補正１】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】請求項６

【補正方法】変更

【補正内容】

Claims (6)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 繰り出し機構により上下方向に進退可能
   な化粧料塗布用具を収納する本体部と、 内部に粉末状化粧料を収容した有底筒状の第１のキャッ
   プ部と、 該第１キャップ部を回動可能に連結し、前記本体部に嵌
   合自在に外挿される第２のキャップ部とを含む粉末状化
   粧料入り化粧料容器であって、 前記第１キャップ部を回動させて、その開口先端部に取
   り付けられた細孔部材の細孔を、第２キャップ部の一端
   面に設けられた微細孔と連通させることにより、第１キ
   ャップ部内に収容された粉末状化粧料を第２キャップ部
   へ所定量分注可能に構成したことを特徴とする粉末状化
   粧料入り化粧料容器。
2. 【請求項２】 第１キャップ部の開口先端部に細孔部材
   を一体成形により形成した請求項１記載の粉末状化粧料
   入り化粧料容器。
3. 【請求項３】 第１キャップ部の細孔部材の細孔数を第
   ２キャップ部の微細孔数よりも少なく形成した請求項１
   又は２記載の粉末状化粧料入り化粧料容器。
4. 【請求項４】 第１キャップ部及び／又は細孔部材を透
   明材料で形成した請求項１乃至３のいずれか１項記載の
   粉末状化粧料入り化粧料容器。
5. 【請求項５】 前記本体部に収納される化粧料塗布用具
   が、スライド式化粧ブラシである請求項１乃至４のいず
   れか１項記載の粉末状化粧料入り化粧料容器。
6. 【請求項６】 前記本体部に収納される化粧料塗布用具
   が、スライド式化粧スポンジ（チップ）である請求項１
   乃至４のいずれか１項記載の粉末状化粧料入り化粧料容
   器。