JP3083115B2 - 静電容量型圧力センサ素子 - Google Patents

静電容量型圧力センサ素子

Info

Publication number
JP3083115B2
JP3083115B2 JP03344834A JP34483491A JP3083115B2 JP 3083115 B2 JP3083115 B2 JP 3083115B2 JP 03344834 A JP03344834 A JP 03344834A JP 34483491 A JP34483491 A JP 34483491A JP 3083115 B2 JP3083115 B2 JP 3083115B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
electrode
pressure
diaphragm
capacitance
pressure sensor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP03344834A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH05172675A (ja
Inventor
登 青木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujikoki Corp
Original Assignee
Fujikoki Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujikoki Corp filed Critical Fujikoki Corp
Priority to JP03344834A priority Critical patent/JP3083115B2/ja
Publication of JPH05172675A publication Critical patent/JPH05172675A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3083115B2 publication Critical patent/JP3083115B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Measuring Fluid Pressure (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】この発明は、油圧、空気圧などの
測定に用いられる静電容量型圧力センサ素子に関する。
【0001】
【従来の技術】従来からダイヤフラムタイプの圧力セン
サが広く用いられているが、これには信頼性、感度、残
留歪み、温度特性、耐圧性、生産性、コストなどきびし
い要求がなされている。その構造は、測定すべき圧力を
ダイヤフラムに与え、この変化を電気的手段で検出する
点で共通するもので、これを図示すれば図9及び図10
の通りである。
【0002】図9で、1は例えばアルミナを主成分とす
る電気絶縁性の円板状ダイヤフラムである。このダイヤ
フラム1は、圧力を受けると変形するように、例えば厚
さを約0.5〜0.9mmと薄膜である。2はアルミナな
どの絶縁性の円板状基板である。3は第1電極でダイヤ
フラム1の内側に設けられ、また4は第2電極で基板2
の内側に取り付けられ、これらの第1電極、第2電極は
いずれも円板状である。5はシ−ル材で、ダイヤフラム
1と基板2が所定の間隔で配置されるようにその外縁に
所定の厚さで介在されてあり、中央部に気密な圧力室6
が形成されている。そして、第1電極3、第2電極4に
は、図10に示すように導電性シ−ル材7でリ−ド部材
1 、82 に接続されている。
【0003】さらに、かかる従来の圧力センサ素子は、
シ−ル材5でシ−ル固定する際に電極間距離がバラツ
キ、静電容量の不均一を生じるという問題が指摘されて
いた。このため、図9に示すように、ダイヤフラム1と
基板2とが常に一定の電極間で組み立てられるように、
予めシ−ル材5の中に、その間隔に相当する大きさを有
しかつシ−ル時に軟化或いは溶融しな粒状の間隔調整部
材9を埋設する方法も知られていた(特開昭55−80
029号)。
【0004】こうした圧力センサで信号を取出す場合、
これにかかる圧力の変化と静電容量の値は比例関係で応
答し、直線的に変化する関係で得られることが望まれて
いた。しかしながら、従来のものでは必ずしもこれが十
分に達成されなかった。例えば、従来の圧力センサにか
かる圧力と静電容量の変化をコンピュ−タ−を用いてシ
ュミレ−ションしてみると図4の如くである。
【0005】即ち、同図に示すように、定格圧力30kg
/cm2 の半分程度しか直線性がなく、それ以上では静電
容量は急激に増加して直線性が失われるという欠点があ
り、そのため従来は、静電容量を電気的に変換する回路
でこれを補正することが必要とされていた。
【0006】
【発明がを解決しようとする課題】この発明は、圧力セ
ンサで信号を取出す場合、これにかかる圧力と静電容量
が直線的に変化する関係で得られるようにするもので、
ダイヤフラムに設ける第1電極にその中心部に空所を設
けた円輪状のものを使用し、前記課題を解決しようとす
るものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明は、電気絶縁性
の固定基板と、これと対向した位置に配設し圧力で変位
する電気絶縁性のダイヤフラムと、電気絶縁性の固定基
板と電気絶縁性のダイヤフラムとの間で周縁にシ−ル材
を介在してシ−ル固定することで前記ダイヤフラムと固
定基板との間で気密に形成された圧力室と、ダイヤフラ
ムに設けられた円輪状の電極で、この電極の中心部に設
けた空所の直径をA、該電極の外径をBとしてA/Bを
0.2〜0.5とした第1電極と、この第1電極と対向
して設けられた第2電極と、上記の第1電極、第2電極
のそれぞれと電気的に接続した各導電性リ−ド部材とか
らなる静電容量型圧力センサ素子である。
【0008】
【作用】この発明の静電容量型圧力センサ素子は、ダイ
ヤフラムに設けられる第1電極を、円輪状でその中心部
に空所を設けたものとし、かつその空所の直径をA、電
極の外径をBとしたときのA/Bの値を0.2〜0.5
とすることによって、圧力センサの圧力の変化が静電容
量の値に直線的に変化して示されるようにし、これによ
って静電容量を電気的に変換する回路でこれを補正する
必要がないようにしたものである。
【0009】
【実施例】図1で、10は例えばアルミナを主成分とす
る電気絶縁性の円板状ダイヤフラムである。このダイヤ
フラム10は、圧力を受けると変形するように、例えば
厚さを約0.5〜0.9mmと薄膜とする。11はアルミ
ナなどの絶縁性の円板状の固定基板である。12は第1
電極でダイヤフラム10の内側に設けられている。この
第1電極12は、円輪状で中央部に空所13が設けてあ
る。この第1電極は、中心部に設けた空所の直径をA、
該電極の外径をBとしたとき、A/Bを0.2〜0.5
%の関係とする。14は第2電極である。15はシ−ル
材で第1電極12と第2電極14を所定の間隔にしてシ
−ル固定し、ここに圧力室16を形成する。17は、シ
−ル材15でシ−ル固定する際に、電極間距離を一定に
するためにこの間に挿入した長柱の間隔調整部材であ
る。
【0010】図2に示す181 ,182 は、第1電極1
2、第2電極14の各導電性リ−ド部である。また19
は、第1電極10と導電性リ−ド部181 を接合するた
めの導電性シ−ル材、20は、第2電極14と導電性リ
−ド部182 を接合するための導電性シ−ル材である。
図3は図1のA−A矢印断面で、この発明の圧力センサ
素子の第1電極のリ−ド部の構造を示したものである。
【0011】静電容量型圧力センサでの静電容量Cは、
固定基板の電極面積をA1 、圧力室内の気体の誘電率を
ε、電極間の距離をδとすると、C=ε・A1 /δで示
される。
【0012】しかしながら、こうしたダイヤフラム型圧
力センサでは、圧力変化に対して2つの電極が常に平行
移動する場合に、圧力変化に対して静電容量の変化が直
線的に対応したものとなる。
【0013】即ち、直径2aのダイヤフラムの変位δ
は、圧力pに対してダイヤフラムの中心からの距離rの
関数として、次の式で与えられる。ただし、Kはダイヤ
フラムの材質、板厚によって決まる定数である。
【0014】δ=p/64K (a2 −r2 2 従って、δの最大値はr=0、即ちダイヤフラムの中心
で、またr=a、即ちダイヤフラムの最外側でダイヤフ
ラムの変位δは0となる。即ち、電気的にはダイヤフラ
ムの中央で静電容量の変化が大きく、外周側で静電容量
の変化が小さくなり、その結果として圧力に対して静電
容量の変化の直線性が失われることになる。
【0015】こうしたものの一例として、30kg/cm2
定格センサで、直径2aを13.2mm、ダイヤフラムの
板厚を0.7mm、電極外径を11.4mmの場合で示す
と、圧力10kgまでは0.4pF/kg/cm 2 であるのに
対し、10kg/cm2 以上では0.46pF/kg/cm 2
なって、圧力1kg/cm2 当たりの静電容量変化が、かな
り大きくなってしまう。
【0016】そこで本発明は、第1電極を円輪状とし、
かつこの電極の中心部に設けた空所の直径をA、該電極
の外径をBとしてA/Bの値を0.2〜0.5の範囲の
ものとしたものである。第1電極をこうした構成とする
ことによって、圧力が0のときの静電容量は減少する
が、図4と同様なシュミレ−ションを行うと、図5に示
すように0〜30kg/cm2 の範囲で、圧力に対する静電
容量の変化の直線性が大幅に改善されるようになる。こ
の点についてさらに説明すると以下の通りである。
【0017】図6は、円輪状で中央に空所を設けた第1
電極を用いた圧力センサにおいて、中心部に設けた空所
の直径をA、該電極の外径をBとしてA/Bの値を変化
させた場合の、圧力変化と静電容量の関係(C−P特
性)を示したものである。これによると、A/B値が大
きくなるほど、即ち電極の中央部の空所が大きくなるほ
ど圧力センサに加えられる圧力変化と静電容量の関係
は、図示したように直線性が得られることがわかる。
【0018】また、図7は横軸にA/Bを示し、縦軸の
1つに静電容量の圧力0kg/cm2 と1つの定格圧力点、
45kg/cm2 のときの静電容量との変化△C(pF)、
いま1つの縦軸に、センサに加えられる圧力(Kg /c
m2 ) を示したものである。図中のpl曲線は、図6で
示した円輪状の電極で、A/Bの値と直線性の得られる
圧力の関係を示したものである。この曲線によれば、A
/Bが大きければ、高い圧力でも直線性の得られること
が示されている。
【0019】また、図7の曲線△cは、A/Bの値と圧
力による静電容量の変化の関係を示したものである。こ
れによれば、圧力による静電容量の変化は、A/Bが大
きくなれば、即ち円輪の中空部が大きくなると小さくな
って、測定装置として使用が出来なくなることがわか
る。
【0020】こうした理由から、本願発明ではA/Bを
0.2〜0.5の範囲として、測定時の圧力と静電容量
との関係の直線性を維持しつつ、しかも所定の測定範囲
を確保しようとしたものである。
【0021】このように直線性と圧力による静電容量の
大きいことが理想であり、この両者を両立させるものと
しては、図8に示されている。即ち、同図で横軸にA/
B、縦軸に前記両者の積Pl・△cをとると、この積が
大きいところは0.2〜0.5で、これがこの発明で特
定したA/Bの範囲である。
【0022】なお、上記実施例ではダイヤフラムの第1
電極を円輪状としたが、固定基板に取り付ける第2電極
の方を円輪状にしても同一の効果が得られるが、電気絶
縁性基板と電極との接着強度の点ではダイヤフラム側の
電極を円輪状とする方が有利である。
【0023】
【発明の効果】以上の本発明によれば、圧力センサの定
格圧力の略全域にわたって、単位圧力変化を一定にで
き、圧力変化に直線性をもたせることができるようにな
り、静電容量より電気的変換する回路において非直線性
を補正する別の回路を設ける必要もなくなった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例になる圧力センサの断面図。
【図2】図1に示す圧力センサの導電性リ−ド部を含む
部分の断面図。
【図3】図1のA−A矢視の断面図。
【図4】従来の静電容量型圧力センサの圧力と静電容量
の関係をシュミレ−トして示した線図。
【図5】この発明の静電容量型圧力センサの圧力と静電
容量の関係をシュミレ−トして示した線図。
【図6】円輪状の第1電極の中心部の空所の直径Aと電
極の外径Bの割合を変化させた場合の、圧力と静電容量
の関係を示す線図。
【図7】A/Bの値と、静電容量△C(pF)、或いは
圧力(KgG/cm2 ) の関係を示した線図。
【図8】A/BとPl・△cの関係を示す線図。
【図9】従来の圧力センサの断面図。
【図10】図9に示す圧力センサの導電性リ−ド部を含
む部分の断面図。
【符号の説明】
10…ダイヤフラム、11…固定基板、12…第1電
極、13…空所、14…第2電極、15…シ−ル材、1
6…圧力室、17…間隔調整部材、181 ,182 …導
電性リ−ド部、19,20…導電性シ−ル材.
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01L 9/12

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電気絶縁性の固定基板と、これと対向し
    た位置に配設し圧力で変位する電気絶縁性のダイヤフラ
    ムと、電気絶縁性の固定基板と電気絶縁性のダイヤフラ
    ムとの間で周縁にシ−ル材を介在してシ−ル固定するこ
    とで前記ダイヤフラムと固定基板との間で気密に形成さ
    れた圧力室と、ダイヤフラムに設けられた円輪状の電極
    で、この電極の中心部に設けた空所の直径をA、該電極
    の外径をBとしてA/Bを0.2〜0.5とした第1電
    極と、この第1電極と対向して設けられた第2電極と、
    上記の第1電極、第2電極のそれぞれと電気的に接続し
    た各導電性リ−ド部材とからなる静電容量型圧力センサ
    素子。
JP03344834A 1991-12-26 1991-12-26 静電容量型圧力センサ素子 Expired - Fee Related JP3083115B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP03344834A JP3083115B2 (ja) 1991-12-26 1991-12-26 静電容量型圧力センサ素子

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP03344834A JP3083115B2 (ja) 1991-12-26 1991-12-26 静電容量型圧力センサ素子

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH05172675A JPH05172675A (ja) 1993-07-09
JP3083115B2 true JP3083115B2 (ja) 2000-09-04

Family

ID=18372338

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP03344834A Expired - Fee Related JP3083115B2 (ja) 1991-12-26 1991-12-26 静電容量型圧力センサ素子

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3083115B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5965821A (en) * 1997-07-03 1999-10-12 Mks Instruments, Inc. Pressure sensor

Also Published As

Publication number Publication date
JPH05172675A (ja) 1993-07-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4388668A (en) Capacitive pressure transducer
US4207604A (en) Capacitive pressure transducer with cut out conductive plate
US4426673A (en) Capacitive pressure transducer and method of making same
EP0041886B1 (en) Capacitive pressure transducer
US4227419A (en) Capacitive pressure transducer
US4951174A (en) Capacitive pressure sensor with third encircling plate
US4358814A (en) Capacitive pressure sensor
US4168518A (en) Capacitor transducer
US5150275A (en) Capacitive pressure sensor
US4168517A (en) Capacitive pressure transducer
US4879627A (en) Differential capacitive pressure sensor with over-pressure protection
US4998179A (en) Capacitive semiconductive sensor with hinged diaphragm for planar movement
US5020377A (en) Low pressure transducer using metal foil diaphragm
JPH04290936A (ja) 容量式マノメータのためのセンサ
WO1987003088A1 (en) Dual diaphragm differential pressure transducer
JP2000000011U (ja) 容量型センサ
WO1986002447A1 (en) Capacitive sensing cell made of brittle material
JP3399688B2 (ja) 圧力センサ
JP3083115B2 (ja) 静電容量型圧力センサ素子
US4475402A (en) Pressure sensing apparatus
JP3144647B2 (ja) 静電容量型圧力センサ素子
JPS5845533A (ja) 圧力検出器
JP3106939B2 (ja) 静電容量式圧力検出装置
JPS5844324A (ja) 静電容量形圧力トランスジユ−サ
JPH0727645A (ja) 静電容量式圧力センサ

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees