JP3081659B2 - パンチプレス機 - Google Patents

パンチプレス機

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JP3081659B2
JP3081659B2 JP03085203A JP8520391A JP3081659B2 JP 3081659 B2 JP3081659 B2 JP 3081659B2 JP 03085203 A JP03085203 A JP 03085203A JP 8520391 A JP8520391 A JP 8520391A JP 3081659 B2 JP3081659 B2 JP 3081659B2
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die
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徳嗣 二宮
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えばタレットパンチ
プレス機等のパンチプレス機に関する。
【0002】
【従来の技術】パンチプレス、例えばタレットパンチプ
レスでは、タレット上に多数の金型装着ステーションを
設け、任意のステーションに任意の金型(パンチ及びダ
イ)を装着した上で、タレットを回転させ任意の金型装
着ステーションをラム(ストライカ)直下に割出して、
割出し金型にて所定のパンチ加工を行う。
【0003】この種パンチ加工に用いられる金型は、使
用回数に応じ摩耗する。従って各金型は摩耗の量に応じ
て適時研磨されなければならないところである。研磨の
時期は極厚板で約4百回、薄板で5万回程度が標準であ
る。研磨の量は1回の研磨にて0.2〜0.4mm程度
の量とされる。
【0004】従来、金型が摩耗すると研磨し、研磨の量
に応じて金型ハイトの量を補償するため、ねじ調整する
か、パンチシムまたはダイシムを介させるようにしてい
た。ねじ調整は比較的小径のパンチに対して行われるも
ので、パンチヘッドとパンチボティとの間の距離を両者
の間に介在されたねじを回転させることにより調整する
というものである。また、パンチシムによるハイト調整
は、比較的大径のパンチに対して行われるので、パンチ
ボディを構成するパンチチップとパンチドライバとの間
にパンチシムと呼ばれる0.4〜2.4mmの薄板を介
在させ、パンチハイトを0.4mm単位で調整するとい
うものである。ダイシムは、ダイホルダとダイとの間に
介在される薄板で、一般に0.4〜2.4までの6種が
準備されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
如き金型ハイト調整方式においては、パンチプレス機本
体とは関係なく、研磨によるハイト変化を金型側のみで
調整しようというものであったため、調整処理が大変で
時間がかかり、また、シムによる調整では、0.4mm
単位の調整しかできないという問題点があった。
【0006】因みに、パンチはアッセンブリ(パンチア
ッシィ)としてばねを介して金型のハイト調整が行われ
ると共に組み立てられているため、シム介在のためには
必ずアッシィ分解を必要とし、相当手間のかかる作業と
なる。
【0007】一方、近年のパンチプレスでは、低振動、
低騒音を目的として、従来のクランクプレスからラム駆
動装置を自由に調整可能のシリンダ駆動方式が主流とな
りつつあり、この種シリンダ駆動方式のパンチプレス機
では、NC装置によってラムストローク量を調整可能に
なっている。
【0008】従って、従来のシム等による金型ハイト調
整を適宜の手段を介してシリンダ駆動量の調整に置き換
え可能なら、従来の金型ハイト調整の一部が省略可能と
なるというものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上述のごとき従来の問題
に鑑みて、請求項1に係る発明は、複数のパンチを支持
したパンチホルダを備えると共に上記各パンチと対応し
た複数のダイを支持したダイホルダとを備え、かつ前記
各パンチを打圧自在のラムのストロークを調整自在に構
成してなるパンチプレス機において、前記各パンチの金
型ハイトを記憶した金型ハイト情報記憶部と、パンチホ
ルダにおける各パンチの金型装着ステーション名に金型
識別名を対応させた装着金型リストを記憶した装着金型
リスト記憶部と、この装着金型リスト記憶部に記憶され
た装着金型リストと前記金型ハイト情報記憶部に記憶し
た各パンチの金型ハイトとに基いて使用パンチについて
の金型ハイトを検索する金型ハイト情報検索部と、上記
金型ハイト情報検索部によって検索された金型ハイトに
応じてラムのストロークを設定するラム駆動量調整設定
部と、上記ラム駆動量調整設定部によって設定されたス
トロークでもって前記ラムを駆動するラム駆動部とを備
えた構成である。
【0010】請求項2に係る発明は、複数のパンチを支
持したパンチホルダを備えると共に上記各パンチと対応
した複数のダイを支持したダイホルダとを備え、かつ前
記各パンチを打圧自在のラムのストロークを調整自在に
構成してなるパンチプレス機において、前記各パンチの
金型ハイトを記憶した金型ハイト情報記憶部と、パンチ
ホルダにおける各パンチの金型装着ステーション名に金
型識別名を対応させた装着金型リストを記憶した装着金
型リスト記憶部と、前記金型ハイト情報記憶部に記憶さ
れた各パンチに対応したラム駆動量調整量を記憶したラ
ム駆動量調整リスト記憶部と、前記装着金型リスト記憶
部に記憶された装着金型リストと前記ラム駆動量調整リ
スト記憶部に記憶した各パンチのラム駆動量調整量とに
基いて使用パンチについての調整量を検索する調整量検
索部と、この調整量検索部によって検索された調整量に
応じてラムのストロークを設定するラム駆動量調整設定
部と、このラム駆動量調整設定部によって設定されたス
トロークでもって前記ラムを駆動するラム駆動部とを備
えた構成である。
【0011】
【実施例】図1はパンチプレス機の一例として示すタレ
ットパンチプレス機の正面図である。
【0012】図において、タレットパンチプレス機1
は、いわゆるブリッジ形状のフレーム2を有して成り、
このフレーム2の中心部で上方にはシリンダ装置で油圧
昇降駆動されるラム3を備えて成る。ラム3は、その下
端の金型当接部(ストライカ)を図において左右に位置
変更可能な態様とされている。これは、下方に位置する
パンチのトラック位置の変化に対応するためである。ラ
ム3は前記シリンダ装置の作動により、高精度の油圧サ
ーボ弁を介して所望の速度、所望のストロークで昇降動
作され、その下方に位置するパンチ頭部を打圧する。
【0013】前記フレーム2の内側で一側部には、上下
一対で同期回転されるタレット4,5が水平面内で回転
自在に支承されている。一般に、パンチホルダとしての
上タレット4はパンチ装着用のもの、ダイホルダとして
の下タレット5はダイ装着用のものである。両タレット
4,5の平面には、図2に示すように、3トラック、5
サイズ、56ステーションの金型装着ステーションが設
けられている。各金型装着ステーションS(ij)には
5種のサイズのうち一定サイズの複数金型につき、任意
の金型を装着可能となっている。i(1〜3)はトラッ
ク番号、j(1〜56)はステーション番号を示す。
【0014】再度図1において、前記フレーム2の内側
で他側部には、前記タレット4,5と対向してワークク
ランプ装置6が設けられている。このワーククランプ装
置6は図において左右方向(Y方向)に移動するキャレ
ッジベース7に支持されて、該キャレッジベース7に対
して前記Y方向と直交する前後方向(X方向)に移動自
在である。ワーククランプ装置6は前後に一対配置さ
れ、その先端ジョーでワークWの一端を固定して、ワー
クWの他端を両タレット4,5間に挿通し、ワークWの
任意の平面位置を前記ラム3のストライカ直下に位置さ
せることができる。このとき、タレット4,5が回転さ
れ、所定のステーション(金型)がストライカ直下に割
出される。ワークWの移動パターンは、パンチ終了後に
移動開始し、加速、定速、減速させ、停止と共にパンチ
ングさせるというものである。
【0015】以上の構成のタレットパンチプレス機で
は、図2に示す金型装着ステーションS(ij)に任意
の金型が装着され、NCプログラムが実行されると、N
Cプログラム上で指定された金型(実際にはステーショ
ン)で所定のパンチ加工をすべく、タレット4,5が回
転され、ストライカ直下に割出された金型にてワークW
の任意の位置に所定のパンチングが行われる。このと
き、ラム3の降下速度はNC装置によって調整され、低
振動、低騒音の打ち抜き加工ができるものである。
【0016】図3及び図4は、前記タレット4,5に装
着される金型を示す断面図である。図3は比較的小径の
1(1/4)インチサイズの例、図4は比較的大径の4
(1/2)インチサイズの例である。
【0017】図3において、パンチ8はパンチボディ9
をガイド10に収めたパンチアッシィとされてコンパク
トに形成されている。パンチボディ9はその中間部を境
として上部側が細径に下部側が大径に形成され、上部側
の細径部には、内径がこれより大径のリテーナカラー1
1が挿通され、このリテーナカラー11と前記パンチヘ
ッドに螺合されたパンチヘッド12との間に比較的強力
なストリッピングスプリング14が介在されている。ス
トッパ13はパンチヘッド12に対し適宜テーパ面を形
成して密着接合され、パンチヘッド12がパンチボディ
9に対して回転するのを阻止するようになっている。前
記パンチボディ9の下部には前記ガイド10が嵌合され
て上下に摺動可能とされ、ガイド10の上端は、前記リ
テーナカラー11の下端と適宜固定用ねじを用いて固定
されている。ガイド10にはパンチボディ9に設けたパ
ンチキー15とタレット側のガイドキー16を上下に案
内するキー溝17が設けられている。
【0018】一方、前記パンチ8を収納する上タレット
4には、ガイド10を装着可能の孔部を有し、また、ガ
イド10を平面上で所定角度に装着させるために前記ガ
イドキー16が設けられている。さらに、前記リテーナ
カラー11のフランジ部をばね支持するためのリフタ装
置が設けられている。このリフタ装置は、上タレット4
内で垂直支持されたショルダースクリュー18を、リフ
トリング19を介してリフタースプリング20でばね支
持するものであり、リフトリング19の上端で前記リテ
ーナカラー11を支持するようになっている。リフタス
プリング20の強度は、当然に前記ストリッピングスプ
リング14より弱くされる。
【0019】上記のパンチ構造において、上タレット4
にパンチ8が装着され、パンチヘッド12を前記ラム3
で加圧すると、まずラム3の加圧によってリフトリング
19が沈み、ガイド10の下端がワークWに接触する。
そして、さらにパンチヘッド12を加工すると、ストリ
ッピングスプリング14が撓み、パンチボディ9の刃部
がガイド下面より突出し、その下方に位置するダイ21
との間でワークWを切断加工する。
【0020】ダイ21は、下タレット5にダイホルダ2
2を介して装着されるようになっている。ダイスペンサ
ー23は、ダイホルダ22上でダイ21を固定するため
のものである。符号SPHはタレット位置決めのための
ショットピン嵌合孔である。
【0021】この種パンチ8の研磨及び従来のハイト調
整は次のように行われる。まず、リテーナカラー11に
固定されているガイド10をパンチボディ9から外し、
図5に示す状態とし、刃部を0.2mm程度研磨する。
次に、研磨により変化した金型ハイトHP(図5参照)
を補償するために、パンチヘッド12に設けた2本のね
じ穴を介して2本のボルトを立て、その先端でストッパ
13を突き、ストッパ13をパンチヘッド12に対しア
ンロック状態とする。そこで、パンチボディ9に対しパ
ンチヘッド12を回転させ、パンチ刃部と、パンチヘッ
ド12の間の距離で定まるパンチハイトHPを調整す
る。ハイト調整後、パンチヘッド12に立てた2本のボ
ルトを緩めてストッパ13でロックする。一方、ダイ2
1の研磨では、研磨の量に応じてダイとダイホルダ22
との間に0.4mm単位のダイシムを挾み込む。これら
が、小径金型に対する従来例のハイト調整方式である。
【0022】次に、図4において、比較的大径のパンチ
24は、パンチボディがバンチドライバ25とパンチチ
ップ26とに分けられており、ガイド27の下端にスト
リッパプレート28がビス29で固定されている。ボル
ト30はパンチチップ26をパンチドライバ25に固定
するためのものである。符号31はパンチシムを示す。
32は注油孔を示す。
【0023】この種大径のパンチの研磨では、まずビス
29を外してストリッパプレート28を外し、次にボル
ト30を緩めて図6に示すようにパンチチップ26をパ
ンチドライバ25から外し、シャープナで研磨後に研磨
量を補償するためのパンチシム31を介在させて再度組
み立てる。これが比較的大径のパンチに対する従来より
のハイト調整方式である。
【0024】図7及び図8は、研磨後の金型ハイト測定
手段を示す説明図である。
【0025】図7はディジタルノギスに関するもので、
本例では、ノギス本体33に測定値をディジタル出力で
きる電気変換部34を備え、測定情報を記憶させるため
のICカード35を装着可能になっている。本例のディ
ジタルノギス33はICカード35を装着可能となって
いるので、測定値をICカード35に収録し、収録デー
タを収めたICカードを任意の場所、例えばタレットパ
ンチプレス機のNC装置や、これを制御するホストコン
ピュータの所へ持って行き、NC装置やホストコンピュ
ータに設けたICカードユニットに装着することによ
り、測定データを所望のコンピュータ装置へ提供するこ
とができる。
【0026】図8は、通電検出方式による測定方式を示
す説明図である。昇降可能の回転砥石36の下方には、
平面移動するテーブルBSが設けられている。このテー
ブルBS上に被研削物として例えばダイ21を固定する
ことによりその上面を研磨することができる。研磨後の
ダイ21は、昇降駆動される上下移動手段37の下方に
設けた導体38と接触され、接触時の上下動作手段37
の位置関係からダイ21のハイトが検出される。このた
め、導体38は、ばねを介して上下移動手段37に支持
されている。また、上下移動手段37の昇降位置はエン
コーダ39と接続される位置検出器40で検出されてい
る。さらに導体39と上下移動手段37との間は導通状
態とされ、上下移動手段37とテーブルBS間の通電状
態を検出する通電検出器41が設けられている。上下移
動手段37を下降させると導体38がダイ21と接触
し、通電検出器41が通電状態を検出するので、このと
きの移動量検出器40の読みと、同様に導体38をテー
ブルBSに接触させたときの読みの差からダイ21のハ
イトが検出される。検出データは図7のものと同様に、
NC装置やホストコンピュータに提供される。
【0027】図9は、タレットパンチプレスに適用され
る金型ハイト情報管理システム42の一例を示すブロッ
ク図である。このシステム42は、前記タレットパンチ
プレス機1を数値制御するNC装置43内に形成されて
いる。NC装置43の主要部であるNC部44と接続さ
れるインテリジェント・データ・ターミナル45は、図
示しないホストコンピュータとデータ通信を行うターミ
ナルである。
【0028】前記NC部44は、前記タレットパンチプ
レス機1の各アクチュエータ類を駆動制御するために、
ステーション割出し部46と、ラム駆動部47と、ワー
ククランプ装置駆動部48と接続されている。ステーシ
ョン割出し部46は、NCプログラムの金型コード(T
コード)に応じ、前記タレット4,5上でのステーショ
ン番号を認識し、所定の金型をラム3直下に位置させる
ようタレット4,5を回転させるものである。
【0029】ワーククランプ装置駆動部48は、ワーク
Wの所定の位置にパンチ加工すべく、ワーククランプ装
置6を移動させるための各軸(XY)をサーボ位置決め
制御するものである。ラム駆動部47は、位置決めされ
たワークの所定位置にパンチ加工するために、ラム3で
パンチ頭部を打圧すべく、ラム3の移動パターンを定
め、定めたパターンのストロークに従ってラム3の下降
及び上昇制御するためのものである。
【0030】ラム3は図示しないシリンダ装置によって
駆動され、このシリンダ装置は図示しない油圧回路によ
って油圧駆動され、この油圧回路にはラム3を高速高精
度に制御するための油圧サーボ弁が備えられている。
【0031】また、本例のNC装置43には、前記ステ
ーション割出し部46に金型ハイト情報検索部49が接
続され、これには金型ハイト情報記憶部50と、装着金
型リスト記憶部51と、前記ラム駆動部47とも接続さ
れるラム駆動量調整設定部52とが接続されている。装
着金型リスト記憶部51には、金型識別情報入力部53
が接続されている。
【0032】前記金型識別情報入力部53は、パンチ8
またはダイ21に付属された金型識別情報、例えばバー
コードから金型識別コードを金型交換時に読み取るもの
である。装着金型リスト記憶部51は、金型交換時の金
型識別情報に合わせて金型装着ステーション名に金型識
別名を対応させた装着金型リストを作成し記憶するもの
である。
【0033】金型ハイト情報記憶部50は、前記ICカ
ード35またはキーボードの手入力等によりパンチ8ま
たはダイ21の金型ハイトHP,HDを記憶するもので
ある。金型ハイト情報記憶部50の記憶内容を図11に
示す。図示のように、この記憶部50には、各パンチ8
及びダイ21に対し、識別名に対応してハイト、研磨
歴、パンチ数が記憶される。パンチ数は研磨毎にクリア
される。ラム駆動量調整設定部52は、現在使用金型に
ついての金型ハイトに応じ、パンチストロークを調整す
るものである。
【0034】上記NC装置43の構成により、金型ハイ
ト情報検索部49は、割出しステーションに装着されて
いる現在使用パンチにつての金型ハイトHPを検索し、
これをラム駆動量調整設定部52に提供することによ
り、金型ハイトHPに応じてラム3をストローク制御す
ることができる。具体的にはパンチハイトHPが基準の
ものより0.5mm短い場合には、ラム3のストローク
を0.5mmだけ長くすることができる。これより、金
型ハイトHPが変化しても金型突き出し位置は絶対座標
で同一となる。しかも、シリンダ装置によるラム3のス
トローク制御では、ラム3はパンチ8に対し、常にパン
チ8から離れた上方からパンチ8に接触し、さらに下方
に押し出すのではなく、同一パンチで加工を続ける場合
には、ラム3をパンチ8に接触したままで所定の上下動
作を繰り返すものであるので、ストローク長がハイト変
化量だけ変化するものではなく、加工タクトを長くする
ものでもない。
【0035】図10は、図9に示すシステム42におけ
る金型ハイト管理方式を示すフローチャートである。順
次示すと、ステップ1001でNC装置43へ金型ハイ
ト測定値を入力し、ステップ1002で金型に対してリ
ストアップし、ステップ1003で装着金型リストを生
成し、ステップ1004以下の加工では、ステップ10
05でNC部44の作動に合わせた作動金型についての
金型ハイトを検索し、ステップ1006でラム駆動量を
調整設定し、ステップ1007で加工する。
【0036】上記実施例では、パンチハイトの調整のみ
自動で行い、ダイハイトの調整については従来通りダイ
シムを用いることとしたが、これはシリンダ駆動方式の
タレットパンチプレス機1に本発明を適用することとし
たためであり、タレットパンチプレス機にダイ21の高
さを調整する機能を設ける場合にはダイハイトの調整を
自動的に行うようにしても良い。また、パンチハイトの
調整を行うことができないクランクプレス等にあって
も、パンチハイトHP、ダイハイトHDを金型ハイト情
報記憶部50で管理できるので、この情報を一般的な金
型管理や研磨時期の検出等に利用できる。また、上記実
施例では、金型ハイト情報の検索時期を各パンチ作業毎
としたが、NCプログラムやスケジュールプログラムの
入力毎に行ない、ラム駆動量の調整量をリストアップし
ておき、各パンチ作業に対してこのリストを検索させる
ようにしても良い。
【0037】図12に示す実施例は、図9のものに対
し、IDT45に接続されるホストコンピュータ54に
全金型ハイト情報記憶部50を接続し、ホストコンピュ
ータ54にて各金型に対応してのラム駆動量調整量を算
出し、これをIDT45を介してNC装置55のラム駆
動量調整リスト記憶部56に転送するようにしたもので
ある。そのために、NC装置55には、前記金型ハイト
情報検索部49に代えて調整量検索部57が設けられて
いる。ホストコンピュータ54には、一般的な自動プロ
グラミング装置や、他のタレットパンチプレス機を制御
するNC装置等他機器58が接続される。
【0038】図12に示す構成により、ホストコンピュ
ータ54は自動プログラミング装置で作成されたNCプ
ログラムに合わせて金型ハイトの変化に対する各金型に
ついての調整量を設定でき、各タレットパンチプレス機
を制御するNC装置のラム駆動量調整リスト記憶部56
に転送でき、ライン全体をホストコンピュータにより管
理でき、全金型についての金型ハイトの情報を各NC装
置に持たせなくても良くすることができる。また、図1
1に示すような情報をホストコンピュータ54に利用さ
せることできるので、金型研磨時期を加工の予定に合わ
せて適切に指示できるなど情報を多面的に活用できる。
【0039】図13は図12のシステムにおける金型ハ
イト管理方式を示すフローチャートである。ステップ1
301でホストコンピュータ54に対し金型ハイト測定
値を入力し、ステップ1302で入力されたハイト測定
値を全金型ハイト情報記憶部50に記憶し、ステップ1
303でホストコンピュータ54または他機器等からの
呼出しを判別し、ステップ1304で呼出し機器に対し
所要の金型についての所要の情報を転送することができ
る。
【0040】本発明は上記実施例に限定されるものでは
なく、適宜の設計的変更を行うことにより、適宜態様で
実施し得るものである。
【0041】
【発明の効果】以上のごとき実施例の説明より理解され
るように、本発明においては、パンチホルダに支持され
た各パンチ8の金型ハイトを記憶した金型ハイト情報記
憶部50を備え、この金型ハイト情報記憶部50に記憶
された各パンチの金型ハイトに応じてラム3のストロー
クをラム駆動量調整設定部52に設定され、この設定さ
れたストロークでもってラム3を駆動する構成であるか
ら、各パンチ8を再研摩した後に、各パンチ8毎に個別
にハイト調整を行うことなしに、各パンチ8の金型ハイ
トを測定して金型ハイト情報記憶部50に記憶せしめて
おくことによりラム3のストロークが各パンチ8の金型
ハイトに対応して調整されるものであり、ハイト調整に
対する対応が容易なものである。
【0042】したがって、ねじ調整やシム調整をする必
要がなく、これら手動に要する手間を省略することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施に用いられるタレットパンチプレ
ス機の外形を示す正面図。
【図2】上記タレットパンチプレス機のタレットの金型
装着ステーション配置を示す平面説明図。
【図3】比較的小径のパンチ及びダイのタレットへの取
付構造を示す断面図。
【図4】比較的大径のパンチ構造を示す断面図。
【図5】図3に示すパンチのガイドを外した状態を示す
断面説明図。
【図6】図4に示すパンチチップの取外し状態を示す断
面説明図。
【図7】ICカード付ディジタルノギスの側面図。
【図8】金型ハイト測定方式を示す説明図。
【図9】本発明の一実施例に係るパンチプレス機の金型
ハイト情報管理システムの構成を示すブロック図。
【図10】図9に示すシステムの金型管理方式を示すフ
ローチャート。
【図11】金型ハイト情報記憶部の記憶内容を示す説明
図。
【図12】本発明の他の実施例に係るパンチプレス機の
金型ハイト情報管理システムの構成を示すブロック図。
【図13】図12のシステムの金型ハイト管理方式を示
すフローチャート。
【符号の説明】
44,55 NC装置 44 NC部 45 インテリジェント・データ・ターミナル 46 ステーション割出し部 47 ラム駆動部 49 金型ハイト情報検索部 50 金型ハイト情報記憶部 51 装着金型リスト記憶部 52 ラム駆動量調整設定部 54 ホストコンピュータ 56 ラム駆動量調整リスト記憶部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B21D 28/36 B30B 15/14 B30B 15/16 B30B 15/18 B21D 37/14

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のパンチ(8)を支持したパンチホ
    ルダ(4)を備えると共に上記各パンチ(8)と対応し
    た複数のダイ(21)を支持したダイホルダ(5)とを
    備え、かつ前記各パンチ(8)を打圧自在のラム(3)
    のストロークを調整自在に構成してなるパンチプレス機
    において、前記各パンチ(8)の金型ハイト(HP)を
    記憶した金型ハイト情報記憶部(50)と、パンチホル
    ダ(4)における各パンチ(8)の金型装着ステーショ
    ン名に金型識別名を対応させた装着金型リストを記憶し
    た装着金型リスト記憶部(51)と、この装着金型リス
    ト記憶部(51)に記憶された装着金型リストと前記金
    型ハイト情報記憶部(50)に記憶した各パンチ(8)
    の金型ハイト(HP)とに基いて使用パンチについての
    金型ハイト(HP)を検索する金型ハイト情報検索部
    (49)と、上記金型ハイト情報検索部(49)によっ
    て検索された金型ハイト(HP)に応じてラム(3)の
    ストロークを設定するラム駆動量調整設定部(52)
    と、上記ラム駆動量調整設定部(52)によって設定さ
    れたストロークでもって前記ラム(3)を駆動するラム
    駆動部(47)とを備えたことを特徴とするパンチプレ
    ス機。
  2. 【請求項2】 複数のパンチ(8)を支持したパンチホ
    ルダ(4)を備えると共に上記各パンチ(8)と対応し
    た複数のダイ(21)を支持したダイホルダ(5)とを
    備え、かつ前記各パンチ(8)を打圧自在のラム(3)
    のストロークを調整自在に構成してなるパンチプレス機
    において、前記各パンチ(8)の金型ハイト(HP)を
    記憶した金型ハイト情報記憶部(50)と、パンチホル
    ダ(4)における各パンチ(8)の金型装着ステーショ
    ン名に金型識別名を対応させた装着金型リストを記憶し
    た装着金型リスト記憶部(51)と、前記金型ハイト情
    報記憶部(50)に記憶された各パンチ(8)に対応し
    たラム駆動量調整量を記憶したラム駆動量調整リスト記
    憶部(56)と、前記装着金型リスト記憶部(51)に
    記憶された装着金型リストと前記ラム駆動量調整リスト
    記憶部(56)に記憶した各パンチ(8)のラム駆動量
    調整量とに基いて使用パンチについての調整量を検索す
    る調整量検索部(57)と、この調整量検索部(57)
    によって検索された調整量に応じてラム(3)のストロ
    ークを設定するラム駆動量調整設定部(52)と、この
    ラム駆動量調整設定部(52)によって設定されたスト
    ロークでもって前記ラム(3)を駆動するラム駆動部
    (47)とを備えたことを特徴とするパンチプレス機。
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