JP3081640U - ボトルシート - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】確りしたメッシュ刺繍基材の上に、立体性を有
する刺繍絵柄を挿入構成し、裏面全体を透明ビニールフ
イルムと周りを縁取り刺繍にて覆って確りしたボトルシ
ートを提供する。 【解決手段】レース糸を撚り合わせたり、からみ合わせ
たりすることにより作られる透かし模様のメッシュ刺繍
柄４を使用し、メッシュ刺繍柄４の上糸１ａと下糸１ｂ
並びに上糸２ａと下糸２ｂとの間にフエルト等の柔らか
い材料にて模様構成させたアップリケ型図柄５を挟み込
み、メッシュ刺繍柄４と装飾刺繍糸６を組み合わせ、図
柄的に一体に形成し、裏全面に透明ビニールフイルム８
をかぶせ、図柄の周りを縁取り刺繍９にて覆う。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本案は、実願２０００−００９５４３にて出願した刺繍とメッシュ刺繍を使用 し、これに裏面に透明シートを添付し、周りを刺繍糸にて綴じ付けたコーヒー茶 碗、飲料果物、ウイスキーボトル等の下に敷く図柄や文様に満ちたボトルシート の品物に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来から、布の表面に刺繍を施し、これをボトルの下に敷く円形のシールとし て、来客等に使用提供することが一般的である。 しかし、メッシュ刺繍上に立体性を有した刺繍絵柄を作成し、これを網の目的 に構成し、従来に無かった高級感のあるメッシュ刺繍基材の上に立体性を有する 刺繍絵柄を種々な押さえ構造にて表現したボトルシートはあまり無かった。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

本案は、そこで従来より無かった、透明メッシュ刺繍基材の上に、種々の立体 的な特性を有する、売れ行きのよい刺繍絵柄を構成することができる刺繍絵柄用 メッシュシート構造をさらに発展させ、時代に即応する構造のボトルシートの提 供を目的とするものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

そこで本案は、刺繍製品の多様化、高級価値化するために、レース糸を撚り合 わせ構成した上糸１ａと下糸１ｂを絡ませたメッシュ刺繍糸１と、上糸２ａと下 糸２ｂを絡ませたメッシュ刺繍糸２とを互いに絡み合わせることにより、透かし 模様が形成されるメッシュ刺繍４の上に柔らかい型図柄５を乗せ、装飾刺繍糸６ ａ、６ｂを下に挟み込み、メッシュ刺繍糸１ａ、２ａにて型図柄５を固定させ、 底部に透明ビニールフイルム８を張り付け、透かし円形型のボトルシートに形成 し構成せしめる構造や、

【０００５】 また、メッシュ刺繍糸１とメッシュ刺繍糸２とにて形成される網目のメッシュ 刺繍４の上に柔らかい型図柄５を乗せ、更に装飾刺繍糸６ａと６ｂにてメッシュ 刺繍４共に型図柄５を挟み込み、安定した構造に形成させ、網目のメッシュ刺繍 ４の構成方向とは異なる角度にて文字図柄７ａ、７ｂ又は押さえ図柄を重ねて形 成させる網目のメッシュ刺繍を形成し、その底部に透明ビニールフイルム８を張 り付け、円形型のボトムシートの周りを刺繍糸にて縁取り刺繍９を形成させるこ とにより、今までに味わう事の出来ない新しい感覚の、新形態のボトムシートを 得ることができる手段を講じたものである。

【０００６】

【考案の実施の形態】

【０００７】

【作用】

本案は、上記の手段を講じたので、メッシュ刺繍４の間に、また上面に種々の 材料にて構成された布模様を縫い付ける手芸、すなわち、アップリケ手法等を併 用することにより、現代感覚に即応した深味のあるボトムシートを商品として提 供することができる。

【０００８】

【実施例】

以下、図１、図２、図３、図４、図５、図６、図７、図８に基づき、かかる新 しい形態をもった、本案ボトムシートの実施例について、更に詳細に説明する。

【０００９】 図１、図２はこの考案の基本的なシートの刺繍構造を示し、実願２０００−０ ０９５４３のメッシュ刺繍の構造を一部用いる。まず製作台上に、使用後、熱、 薬品または水等にて容易に溶かすことができる薄いビニロンとかナイロンシート 等の材料にて作成した０．００２〜０．０３ミリ厚さの透明シート３を敷く。

【００１０】 次に、透明シート３の上に、レーヨン７５〜１８０デニール、絹２１中、ポリ エステル等の繊維１ａ、１ｂ、２ａ、２ｂを用い、１〜１０ミリの穴空き状の網 メッシュ刺繍４を、上記透明シート３の上に形成させる。

【００１１】 本考案の基台となる網メッシュ刺繍４を構成した上に、フエルト、綿または毛 布、ビロード等にてアップリケ型に形成させた文様または型図柄５を乗せ、メッ シュ刺繍４の下面に透明シート３にて網メッシュ刺繍４のからみ部分を固着させ る。

【００１２】 本考案はすでに開示した実願２０００−００９５４３のメッシュ刺繍の構造に 更に、これを新規性のある種々の形態に組み替えて、現代感覚に即応した深味の あるボトムシートに構成したものである。

【００１３】 図１、図２のボトルシートは本案の基本的な構造を示したもので、カニの型図 柄５はメッシュ刺繍糸１ａ、２ａのマス網目にて表面を、メッシュ刺繍糸１ｂ、 ２ｂのマス網目にて裏面を包み込み、固持され、１ａ、２ａのマス網目と１ｂ、 ２ｂのマス網目の間に挿入された装飾刺繍糸６ａ、６ｂにて形成する装飾図柄６ をカニの型図柄５の裏面に添わせる形態にて構成させる。

【００１４】 更に、上記の形態の裏底面の全面に、０．１５〜０．４ミリの厚さの透明ビニ ールフイルム８をかぶせ、これを円形に切断し、周囲の縁を別の装飾刺繍糸７に て一体に編上げ固定し、円形型のボトルシートに形成させている。 図５にこれらの断面形態図を示す。

【００１５】 図３、図４のボトルシートは本案の発展的な構造を示したもので、１図、２図 にて示した円形型のボトルシートと基本的に異なり、主体となる汽車ポッポの型 図柄５はメッシュ刺繍４の上に乗せられ、装飾刺繍糸６はメッシュ刺繍４とは傾 斜した別形態にて、全体を綴じ込む形にて斜線状に形成させている。 従って、型図柄５上面には装飾刺繍糸の上糸６ａが斜めに現れる。

【００１６】 更に、装飾刺繍糸６をガイドにして文字図柄７ａ、７ｂ又は押さえ図柄を重ね て形成させ、ボトルシートの表面に文字図柄７ａが、裏面に文字図柄７ｂが現れ る形態にて構成される。 従って、型図柄５上面には装飾刺繍糸の上糸６ａと文字図柄７ａとが現れる。

【００１７】 更に、上記の形態の裏底面の全面に、０．１５〜０．４ミリの厚さの透明ビニ ールフイルム８をかぶせ、これを円形に切断し、周囲を縁取り刺繍９にて一体に 編上げ固定し、円形型のボトルシートに形成させている。 図６にこれらの断面形態図を示す。

【００１８】 また、本考案のボトルシートの形態には種々の異なった形態に形成させること もでき、図７、図８にその形態を示す・

【００１９】 図７において、裏面全体を覆っている０．１５〜０．４ミリの厚さの透明ビニ ールフイルム８は表面全体も覆い、上フイルム８ａ、下フイルム８ｂにて覆われ ている。フイルム８の厚さが薄い場合には縁取り刺繍９にて形成させることがで きるが、厚い場合には周囲の溶着縁部１０に熱とか化学接着剤を使用し固着させ るか、部分的に熱にてポイント溶着させて形成させることもできる。

【００２０】 図８において示すように、全体をひし形にして複合型のボトルシートの構造に 形成させることもでき、また、ひし形、楕円型、矩形型、角形、三角型の単数ま たは複数の型式のボトルシートの構造に形成させることもできる。

【００２１】 本考案に用いられる糸の色彩はそれぞれ異なった色彩にて構成され、例えば、 上糸と下糸が同色にて構成される場合とか、異なった色合いにて構成される場合 とか、ボトルシートの全体の高級品感覚にて選定されるのが一般である。 しかし、一般にはメッシュ刺繍４の構成色は薄い金色にて着色させるのが一般 的で、一例として図１の場合には、カニ５にはかなり薄い空色にて、図形６、縁 取り刺繍９には明るい緑色にて構成され、全体的に高級感を漂わせることができ る。

【００２２】 本考案のボトルシートを作製するに際し、作製方法により、透明シート３を使 用せずにメッシュ刺繍４を作製することもできることは言うまでもないが、メッ シュ刺繍糸１、２が偏り、図柄が崩れる危険が十分あることは否定できない。

【００２３】

【考案の効果】

本案は、メッシュ刺繍の透過性効果により高級感を発揮した感じのよいワイン ボットルシートが得られ、また、立体性を持った刺繍柄を構成したことにより、 従来にない感じを人々に与えた。 また、ワインクラスシートだけでなく、コーヒカップシートにも、花瓶シート にも幅広く効果的に使用でき、立体性をもった刺繍柄を同じ透過性の刺繍生地の 上に構成したことにより、現代感覚をもった、販売効果の高い、従来には得られ なかった効果を得ることができた。

【図面の簡単な説明】

【図１】本案の実施例を示す平面説明図である。

【図２】本案の実施例を示す底面説明図である。

【図３】本案の他の実施例を示す平面説明図である。

【図４】本案の他の実施例を示す底面説明図である。

【図５】本案の実施例を示す説明断面図である。

【図６】本案の他の実施例を示す説明断面図である。

【図７】本案の両面にシートにて覆った実施例を示す説
明断面図である。

【図８】本案の他の型形式にて実施する例を示す平面説
明図である。

【符号の説明】

１・・・・・・・・・・メッシュ刺繍糸 １ａ、１ｂ・・・・・・上糸、下糸 ２・・・・・・・・・・メッシュ刺繍糸 ２ａ、２ｂ・・・・・・上糸、下糸 ３・・・・・・・・・・透明シート ４・・・・・・・・・・メッシュ刺繍 ５・・・・・・・・・・型図柄 ６・・・・・・・・・・装飾刺繍糸 ６ａ、６ｂ・・・・・・上糸、下糸 ７・・・・・・・・・・別の装飾刺繍糸 ７ａ、７ｂ・・・・・・上糸、下糸 ８・・・・・・・・・・透明ビニールフイルム ８ａ、８ｂ・・・・・・上フイルム、下フイルム ９・・・・・・・・・・縁取り刺繍 １０・・・・・・・・・溶着縁部

Claims (7)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】ボトルの下に敷くメッシュ刺繍を組み合わ
   せたボトルシートにおいて、 （１）上糸（１ａ）と下糸（１ｂ）を絡ませたメッシュ
   刺繍糸（１）と上糸（２ａ）と下糸（２ｂ）を絡ませた
   メッシュ刺繍糸（２）とを網の目刺繍に絡ませたメッシ
   ュ刺繍（４）の上糸（１）と下糸（２）との間にフエル
   ト又はビロードの柔らかい材料にて切ったアップリケ型
   図柄（５）を挿入し、図柄的に配分し、配置構成した構
   造。 （２）上糸（６ａ）と下糸（６ｂ）を絡ませた装飾刺繍
   糸（６）をアップリケ型図柄（５）の裏面に添わせ挿入
   し、メッシュ刺繍（４）の上糸（１）と、メッシュ刺繍
   （４）の下糸（２）との間に共に挟みこみ挿入し、アッ
   プリケ型図柄（５）と共に配分し、図柄的に配置構成し
   た構造。 （３）メッシュ刺繍糸（１）とメッシュ刺繍糸（２）を
   絡ませ構成したメッシュ刺繍（４）の裏面全面に、透明
   シート（３）を添わせ、熱、または、薬品にて溶かして
   メッシュ刺繍糸（１）及び（２）との結接部分を固着さ
   せ、マス目部分を穴空き状に形成させた構造。 （４）メッシュ刺繍（４）、装飾刺繍糸（６）、アップ
   リケ型図柄（５）にて構成されたシートの裏面底部分に
   透明シート（８）を添付し周りを縁取り刺繍（９）にて
   綴じ付けした構造。 以上とからなるボトルシート。
2. 【請求項２】ボトルの下に敷くメッシュ刺繍を組み合わ
   せたボトルシートにおいて、 （１）上糸（１ａ）と下糸（１ｂ）を絡ませたメッシュ
   刺繍糸（１）と上糸（２ａ）と下糸（２ｂ）を絡ませた
   メッシュ刺繍糸（２）とを網の目刺繍に絡ませたメッシ
   ュ刺繍（４）の上に、フエルト又はビロードの柔らかい
   材料にて切ったアップリケ型図柄（５）を乗せ。図柄的
   に配分し、配置構成した構造。 （２）メッシュ刺繍（４）の刺繍方向とは異なった角度
   にて、上糸（６ａ）と下糸（６ｂ）を絡ませた装飾刺繍
   糸（６）をアップリケ型図柄（５）の表面に上糸（６
   ａ）を、裏面に下糸（６ｂ）を絡ませアップリケ型図柄
   （５）の裏面にメッシュ刺繍（４）を添わせ、装飾刺繍
   糸（６）にて全体を図柄的に配置構成した構造。 （３）メッシュ刺繍糸（１）とメッシュ刺繍糸（２）を
   絡ませ構成したメッシュ刺繍（４）の裏面全面に、透明
   シート（３）を添わせ、装飾刺繍糸（６）にて全体を図
   柄的に配置構成したのち、熱、または薬品にて溶かして
   メッシュ刺繍糸（１）及び（２）との結接部分を固着さ
   せ、マス目部分を穴空き状に形成させた構造。 （４）メッシュ刺繍（４）、装飾刺繍糸（６）、アップ
   リケ型図柄（５）にて構成されたシートの裏面底部分に
   透明シート（８）を添付し周りを縁取り刺繍（９）にて
   綴じ付けした構造。 以上とからなるボトルシート。
3. 【請求項３】装飾刺繍糸（６）を綴じ糸として使用し、
   同じ角度にて文字図柄（７ａ）、（７ｂ）又は押さえ図
   柄を重ねて部分的に、また、全体的に形成させて、更に
   網目のメッシュ刺繍を豪華に表示した構造の請求項１、
   又は、請求項２記載のボトルシート。
4. 【請求項４】メッシュ刺繍（４）、装飾刺繍糸（６）、
   文字図柄（７）、アップリケ型図柄（５）を組み合わせ
   構成されたシートの表裏の全面部に透明シート（８
   ａ）、（８ｂ）を装着し、縁部分を縁取り刺繍（９）に
   て、また、縁取り刺繍（９）の代わりに、熱、接着剤に
   て周りを固く綴じ付けした構造の請求項１、請求項２、
   請求項３記載のボトルシート。
5. 【請求項５】シート形態が菱形、楕円型、矩形型、正方
   型、三角型にて作製した構造の請求項１、請求項２、請
   求項３、請求項４記載のボトルシート
6. 【請求項６】１つのシートに円型のボトル置き場所を更
   に２〜４ケ所設けた構造の請求項４、請求項５記載のボ
   トルシート。
7. 【請求項７】メッシュ刺繍（４）、柄図柄（５）、装飾
   刺繍糸（６）、別の装飾刺繍糸（７）が、それぞれ異な
   った色彩にて選択され、組合わされ、また、上糸、下糸
   が異なった色彩にて選択された構造の請求項１、請求項
   ２、請求項３、請求項４、請求項５、請求項６記載のボ
   トルシート