JP3081411U - 茶盆構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 茶盆を横たえると、汎用の茶盆の
ように使用でき、縦置きすると茶道具等の収納棚にな
り、茶盆と棚の二重機能を有する茶盆を提供する。 【解決手段】 本考案は上述課題を目的とする茶
盆構造についての改良考案であり、実現方法は、上向け
開け口を有する箱体に、その開け口に取り外せる開閉扉
を設置し、且つその開閉扉の表面に排水口を設し、上述
の構造により、茶盆を横たえると、開閉扉は茶具の置き
台になり、そのケース部は茶水を盛る機能を具し、茶盆
を縦置きにしたときは茶棚になり、その内部に茶道具或
いはその他の物を置くことができ、茶盆と棚の二重機能
を有する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は茶盆を横たえると、汎用の茶盆のように使用でき、縦置きすると茶道 具等の収納棚になり、茶盆と棚の二重機能を有する構造に関する。

【０００２】

【従来の技術】

茶芸は中国古来より伝承されてきた文化活動であり、外国でも中国茶が流行し ている地域も沢山ある。茶芸については熟練さと茶葉の選択により、茶味に大き く影響し、それ以外で最も影響力を持っているのは茶道具である。通常の茶道具 セットでは、小皿、茶瓶、茶碗などだけで十分であるが、現代人では、便利さを 追求するため、更に茶道具の置き台である茶盆を買い入れる。該茶盆は盆体の頂 部に取り外せる網ラックを設け、茶会を催すときは茶道具を該網ラックの上に置 き、茶水は該網ラックにより盆体内部に流れ込み、茶会を終了すると、盆体に盛 られている茶水を捨て、最後に茶道具を茶盆に置く。このような収納方法は空間 の浪費や環境の美観に大きく影響し、また陶磁製の茶道具を無保護の空間に置く ため、不意のぶつかりにより茶道具が破損或いは損傷し易い。

【０００３】 上記汎用茶盆の欠点を下記通りにまとめる。 小空間の場所に色々なものを置くと、空間の浪費だけではなく、環境の雑乱に より心が悶え乱れ、且つ環境の美観性にも影響する。又、汎用茶盆の機能はただ 茶道具の置き場を提供及び茶水を盛るだけであり、その上に置いた茶道具を保護 する機能はなく、従って、茶道具の損傷或いは破損等の状況が発生し易い。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

本考案は茶盆構造であり、茶盆を横たえると、該開閉扉の頂面は茶道具の置き 場として使用でき、茶盆を縦置きにすると、内部が茶道具或いは他の物を収納す る棚になり、茶盆と棚の二重機能を有する設計構造である。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

本考案は上述課題を目的とする茶盆構造についての改良考案であり、実現方法 は、上向け開け口を有する箱体にその開け口に取り外せる開閉扉を設置し、且つ その開閉扉の表面に排水口を設け、上述の構造により、茶盆を横たえると、開閉 扉は茶具の置き台になり、そのケース部は茶水を盛る機能を具する。茶盆を縦置 きにしたときは茶棚になり、その内部に茶道具或いはその他の物を置くことがで き、茶盆と棚の二重機能を有する。

【０００６】 請求項２の考案は、該ケース部には仕切り板で複数空間に仕切ることを特徴と する、請求項１記載の茶盆構造である。

【０００７】 請求項３の考案は、茶盆構造であり、その仕組みは、上向け開け口を有する箱 体の内部にトレイを設置し、その開け口に取り外せる開閉扉を設置し、且つその 開閉扉の表面に排水口を設け、上述の構造により、茶盆を横たえると、開閉扉は 茶具の置き台になり、そのケース部は茶水を盛る機能を具する。茶盆を縦置きに したときは茶棚になり、その内部に茶道具或いはその他の物を置くことができ、 茶盆と棚の二重機能を有する。

【０００８】 請求項４の考案は、前項該トレイを仕切り板で複数空間に仕切ることを特徴と する請求項３記載の茶盆構造である。

【０００９】 請求項５の考案は、前項該トレイを取り出すために、該仕切り板に手持ち穴を 設することを特徴とする請求項４記載の茶盆構造である。

【００１０】 請求項６の考案は、上記ケース部の両端頂面にそれぞれ長型貫通管を設け、且 つ開閉扉に設けた前後両端の短型貫通管の間に置き、連結軸の挿し込みにより、 ケース部と開閉扉の間で、蝶番のように連結することを特徴とする請求項１或い は請求項３に記載の茶盆構造である。

【００１１】 請求項７の考案は、上記ケース部の頂面三端に、略コ字形のスライド溝を設置 し、該開閉扉はスムーズに該溝へ滑り込めるプレートであることを特徴とする、 請求項１或いは請求項３に記載の茶盆構造である。

【００１２】

【考案の実施の形態】

以下に図面を用いて本考案をさらに詳細に説明する。 図１は本考案の構造ブロック図であり、該茶盆構造の主要仕組みはケース部１ 、開閉扉２、連結軸３、トレイ４から構成され、該ケース部１は矩形箱体のケー ス部１、その左右両サイドの頂面中間にはそれぞれ長型貫通管１１を設ける。 該開閉扉２は矩形板であり、その長さはケース部１の半径であり、片方に前後 両端それぞれ短型貫通管２１を設け、その平面に複数の排水口２２を設ける。 該連結軸３は円形ポールであり、その長さはケース部１左右両サイドの長さと 同じである。 該トレイ４はケース部１より一回り小さい矩形箱体であり、ケース部１内に置 き入れるとガタツキがなく、且つ四面の外壁はケース部１内部の裏壁とは密着し 、トレイ４内では仕切り板４１を設けそれぞれの空間を仕切り、且つ仕切り板４ １の上端に手持ち穴４２を設置する。 該茶盆は木製であり、該トレイ４はプラスチック材質で作成され、防水機能を 備え、水漏れにより木製茶盆が損害することを防止する。

【００１３】 図２は、本考案の構造組み立て図であり、該茶盆の組み立て方式は、ケース部 １の両サイドに設置された長型貫通管１１を開閉扉２に設けた前後短型貫通管２ １の中間に置き、連結軸３で貫通管１１、２１を挿し通し、ケース部１と開閉扉 ２とは蝶番の方式で連結し、自在に開閉できる扉に形成する。該ケース部１の内 部にトレイ４を設置し、仕切り板４１に設けた手持ち穴４２でトレイを取り出す 或いは取り入れる。該トレイ４に設けた仕切り板４１の頂面は開閉扉２の上に置 いた物からの下へ押し付ける力を支え、その開閉扉２は連結軸３により、ケース 部１から外して簡単に洗浄することができる。

【００１４】 図３は、本考案の棚方式使用参考図であり、該茶盆を縦置きにして、開閉扉を 閉じている状態は収納棚の機能に相当する。まず、両開閉扉２を開き、トレイ４ で設けた仕切り板４１に仕切られた空間にそれぞれ茶道具或いは他の物を置き、 最後に開閉扉２を閉じるだけで完成する。この方法により、整然と茶道具を収納 し、環境の美観や清潔を保持できる。又、茶会を催すときは、まず、内部に収納 した物を取り出し、開閉扉２を上に向けて茶盆を横たえ、茶道具を開閉扉２の上 に置く。茶水は開閉扉２に設けた排水口２２で内部に放置したトレイ４へ流れ込 み、茶会終了後は、トレイ４に設けた手持ち穴４２でトレイ４を取り出し、中に 盛られている茶水を捨て、清潔に洗浄できる。

【００１５】

【実施例】

図４及び図５は、それぞれは本考案の好ましい実施例図であり、茶盆がプラス チック製の場合は、該仕切り板４１は直接ケース部１内に設置し、トレイ４の設 置は省略でき、ケース部１の両サイド頂部に設置された長型貫通管１１を開閉扉 ２に設けた前後短型貫通管２１の中間に置き、連結軸３で貫通管１１、２１に挿 し通し、ケース部１と開閉扉２とを蝶番の方式で連結し、自在に開閉できる扉に 形成する。 又、開閉扉２とケース部１の連結方式を変化し、開閉扉２の上に置いた物から の下へ押しつける力をより受け支えるため、該ケース部１の三面壁頂面に略コ字 形のスライド溝１２を設け、該開閉扉２は、該スライド溝１２にスムーズに滑り 込めるプレートに設け、開閉扉２の前後スライド移動により、ケース部１の開閉 を行えるようにする。

【００１６】

【考案の効果】

本考案を採用したメリットは、茶道具を収納することにより、環境美観や環境 清潔を保持でき、又、茶道具を棚に収納するため、開閉扉の保護により、茶道具 のぶつかりを防止し、損害と破損を避けることができる。この茶盆の構造は新し い創作であり、発想は実質の進歩性と新規性を有するものである。なお、上述の 実施例は本考案の制限範囲を限定するものではなく、本考案に基づいてなされる 細部の改修或いは変更であって、本考案と同じ効果を有するものは、いずれも本 考案の請求範囲に属するものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の構造ブロック図である。

【図２】本考案の構造組み立て図である。

【図３】本考案の棚方式使用参考図である。

【図４】本考案を採用した好ましい実施例図である。

【図５】本考案を採用した好ましい実施例図である。

【符号の説明】

１ ケース部 ２ 開閉扉 １１ 長型貫通管 １２ スライド溝 ２１ 短型貫通管 ２２ 排水口 ３ 連結軸 ４ トレイ ４１ 仕切り板 ４２ 手持ち穴

Claims (7)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 茶盆構造であって、その仕組みは上向け
   開け口を有する箱体にその開け口に取り外せる開閉扉を
   設置し、且つその開閉扉の表面に排水口を設け、上述の
   構造により、茶盆を横たえると、開閉扉は茶具の置き台
   になり、そのケース部は茶水を盛る機能を具し、茶盆を
   縦置きにしたときは棚になり、その内部に茶道具或いは
   その他の物を収納することができ、茶盆と棚の二重機能
   を有することを特徴とする茶盆構造。
2. 【請求項２】 該ケース部には仕切り板で複数空間に仕
   切ることを特徴とする請求項１記載の茶盆構造。
3. 【請求項３】 茶盆構造であって、その仕組みは上向け
   開け口を有する箱体の内部にトレイを設置し、その開け
   口に取り外せる開閉扉を設置し、且つその開閉扉の表面
   に排水口を設け、上述の構造により、茶盆を横たえる
   と、開閉扉は茶具の置き台になり、そのケース部は茶水
   を盛る機能を具し、茶盆を縦置きにしたときは棚にな
   り、その内部に茶道具或いはその他の物を収納すること
   ができ、茶盆と棚の二重機能を有することを特徴とする
   茶盆構造。
4. 【請求項４】 前項該トレイには仕切り板で複数空間に
   仕切ることを特徴とする請求項３記載の茶盆構造。
5. 【請求項５】 前項該トレイを取り出すために、該仕切
   り板に手持ち穴を設することを特徴とする請求項４記載
   の茶盆構造。
6. 【請求項６】 上記ケース部の両端頂面にそれぞれ長型
   貫通管を設け、且つ開閉扉に設けた前後両端の短型貫通
   管の間に置き、連結軸の挿し込みにより、ケース部と開
   閉扉の間で蝶番方式で連結することを特徴とする請求項
   １或いは請求項３に記載の茶盆構造改良。
7. 【請求項７】 上記ケース部の頂面三端に、略コ字形の
   スライド溝を設置し、該開閉扉はスムーズに該溝へ滑り
   込めるプレートであることを特徴とする、請求項１或い
   は請求項３に記載の茶盆構造。