JP3079847U - 収納数対応型段ボールケース - Google Patents

収納数対応型段ボールケース

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JP3079847U JP2001000947U JP2001000947U JP3079847U JP 3079847 U JP3079847 U JP 3079847U JP 2001000947 U JP2001000947 U JP 2001000947U JP 2001000947 U JP2001000947 U JP 2001000947U JP 3079847 U JP3079847 U JP 3079847U
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 所定の収納数に満たない半端な数の品物を段
ボールケースに入れて収納する場合でも、付属品を用い
ることなく品物の動きを抑制するとともに、底抜けを防
止して品物を安定して収納することができる収納数対応
型の段ボールケースを提供する。 【解決手段】 底面と側面と蓋面を有し、所定の数の品
物を収納することができる段ボールケースであって、前
記側面の上縁から内フラップと前記蓋面を構成する外フ
ラップ2とが延出し、前記内フラップとして、少なくと
もケース内に収納された品物の数が前記所定の数に満た
ないときに折り曲げられて品物を押さえることができる
ように所定の位置に折り目線L1,L2,L3が付与さ
れている緩衝フラップ3,5と、折り目線L4が付与さ
れており、該折り目線に沿って折り曲げられた先の部分
4aがケースの底面上に敷設される中敷フラップ4とを
具備することを特徴とする収納数対応型段ボールケース
1。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、段ボール製のケースに関し、具体的には収納する品物の数や量の相 違に対応することができるとともに、品物を安定して収納することができる段ボ ールケースに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、例えば平坦状の製品を運搬あるいは保管する場合、段ボールケースが使 用されている。段ボールケースにこれらの製品を所定数重ねて入れて収納するこ とで製品を管理し易くなり、大量の製品の運搬なども容易となる。 製品を入れるケースとしては、他にプラスチック製のものや金属製のものもあ るが、段ボールケースは製造コストが安く、軽量であること、また、使用後は焼 却処分したり、再生紙として比較的容易にリサイクルすることができる点でも優 れている。
【0003】 段ボールケースに製品(品物)を収納する場合、ケース内を満たす所定の数の 品物を収納すれば、ケース内での品物の動きは抑制されるため問題無いが、所定 の数に満たない半端な数の品物を収納する必要がある場合には、発泡スチロール や段ボール片などの付属品をケース内に生じた空間に詰めることが必須となる。 こうすることによって、ケース内で製品が動くのを抑制するとともに、外部から の衝撃を和らげる緩衝材としても機能する。
【0004】 例えば、平坦な製品を水平に重ねて5個きっちり収納できる段ボールケースに 3個の製品を入れた場合、ケース内部の3個重なった製品の上に空間ができる。 このまま蓋を閉めて収納してしまうと、運搬時にケース内で製品が動いてしまい 、製品の破損等を招くおそれがある。このような破損等を防ぐため、ケース内の 空間には前記したような緩衝性のある付属品を詰めて収納することで製品の動き を抑制する必要がある。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
前記したように段ボール片や発泡スチロール等の付属品を製品と一緒に詰めて 収納する場合、これらの付属品の製造コストが余分にかかるだけでなく、付属品 自体が嵩張るため、管理が大変であるという問題がある。 また、発泡スチロールを用いた場合には、使用後にリサイクルするのが難しく 、不燃物ゴミとして取扱われるため処分に困るという問題がある。
【0006】 一方、付属品として段ボール片を用いた場合には、使用後に段ボールケースと 一緒に処分することができるが、ケースの収納数に満たない半端の製品をケース に入れて収納するとなると、ケース内にあいた空間を埋めるための多量の段ボー ル片を常時準備しておく必要があり、不経済であるという問題がある。 また、半端な数に対応して、大きさの異なるケースを別途作るとなると、多種 類のケースを作らねばならず、その分コストがかかり管理も大変である。 また、段ボールケースの場合、底面のフラップを組み合わせ、必要に応じて粘 着テープやステープルで固定して底面が構成されるが、収納物が重い場合にケー スの底が抜けてしまうという問題がある。
【0007】 本考案は、上記問題点に鑑み、所定の収納数に満たない半端な数の品物を段ボ ールケースに入れて収納する場合でも、付属品を用いることなく品物の動きを抑 制するとともに、底抜けを防止して品物を安定して収納することができる収納数 対応型の段ボールケースを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本考案によれば、底面と側面と蓋面を有し、所定の 数の品物を収納することができる段ボールケースであって、前記側面の上縁から 内フラップと前記蓋面を構成する外フラップとが延出し、前記内フラップとして 、少なくともケース内に収納された品物の数が前記所定の数に満たないときに折 り曲げられて品物を押さえることができるように所定の位置に折り目線が付与さ れている緩衝フラップと、折り目線が付与されており、該折り目線に沿って折り 曲げられた先の部分がケースの底面上に敷設される中敷フラップとを具備するこ とを特徴とする収納数対応型段ボールケースが提供される。
【0009】 このように所定の位置に折り目線を付与した内フラップは、ケース内に収納さ れた品物の数に応じて折り曲げられることで、品物を押さえるとともに緩衝効果 を発揮する緩衝フラップとして機能する。このような段ボールケースを用いれば 、他の段ボール片や発泡スチロール等の付属品を一緒に詰めることなく品物の数 に対応して収納することが可能となる。 また、本考案に係る段ボールケースは、内フラップとして折られた先の部分が ケースの底面上に敷設される中敷フラップも備えており、他の段ボール片を用い ることなくケースの底面を平坦状とすることができる。この中敷フラップは、緩 衝作用を有するとともに、重い品物を収納した場合でもケースの底が抜けるのを 防止する効果を発揮するので、品物をより安定して収納することができる。
【0010】 上記段ボールケースの緩衝フラップには折り目線が複数本付与されていること が好ましい。 このように複数本の折り目線を付与した緩衝フラップとすれば、種々の収納数 に対応することができる。
【0011】 本考案に係る具体的な段ボールケースとしては、段ボールケースが平坦状の品 物を5個まで重ねて収納することができるものであって、該ケースに前記品物を 1個もしくは3個、または2個もしくは4個重ねて収納したときに、前記緩衝フ ラップの折り目線に沿って直角に折り曲げた緩衝フラップが品物を押さえること ができるように折り目線が付与されているものとすることができる。
【0012】 5個まで収納できるケースである場合に、すべての半端数に対応できるように してもよいが、上記のように2態様の半端数に対応できるように折り目線を付与 しておけば、緩衝フラップの強度が充分保たれて高い緩衝効果を発揮することが できる。
【0013】 また、この場合、前記緩衝フラップの側縁部に、収納数に応じて折るべき折り 目線を区別するための切り込みを設けておくことができる。このように折り目線 を区別する切り込みを設けておけば、緩衝フラップに多数の折り目線を付与した ものであっても、収納数に応じた折り方を容易に判断することができる。
【0014】 前記緩衝フラップ及び/または中敷フラップに付与されている折り目線は、ミ シン線であることが好ましい。 このように緩衝フラップや中敷フラップの折り目線をミシン線とすれば、所望 の位置で折り易く、また、一旦折り曲げた形状を保ち易い。
【0015】 また、前記外フラップとケースの側面部分とに係止手段が設けられていること が好ましい。 品物をケースに収納して緩衝フラップを折り込んだ後、蓋となる外フラップを 閉めるが、上記のような係止手段を設けておけば、運搬中などでも蓋を確実に閉 めておくことができ、製品が飛び出ることを防止できるとともに、緩衝フラップ の折り曲げ形状が保たれて常に品物を押さえておくことができる。
【0016】 ケースの形状等に関しては、前記段ボールケースが直方形状であって、対向す る2片の内フラップが緩衝フラップを構成し、外フラップに対向する内フラップ が中敷フラップを構成することが好ましい。 各フラップが上記のように配置された直方形状の段ボールケースとすることで 、半端数の品物を収納したときでも2つの緩衝フラップと1つの中敷フラップに よって緩衝性をより効果的に発揮することができるし、確実に底抜けを防止する ことができる。また、このような直方形状のケースは製造し易い上、収納する品 物については、四角形状のほか、円盤状のものなど様々な形の品物の収納に対応 することができる。
【0017】 また、前記直方形状の段ボールケースの側面の下縁からそれぞれ延出して該ケ ースの底面を構成する4片の底面フラップが、隣り合う2片ずつで接合されてい ることが好ましい。 このように底面フラップを隣り合う2片ずつで接合した直方形状の段ボールケ ースとすれば、折り畳みや組み立てが非常に容易となる。従って、使用前には重 ねて束ねることで保管スペースを小さくすることができ、持ち運びもし易い。ま た、品物を収納する際にはワンタッチでケースを開くことができ、梱包作業も容 易となる。
【0018】 本考案に係る段ボールケースは、1枚の段ボール原紙を該ケースの展開形状に 打ち抜いたものから組み立てられていることが好ましい。 このように1枚の段ボール原紙を所望の展開形状に打ち抜いてケースを組み立 てることで、ケースを容易に製造することができ、製造コストを低く抑えること ができる。
【0019】 この場合、前記展開形状は、中敷フラップの高さと外フラップの高さが同じで あって、かつ、該各フラップの先端からケースの側面部分を挟んでそれぞれ連な っている各底面フラップの先端までの幅が同じとなるものであることが好ましい 。 このように中敷フラップの高さを外フラップの高さに揃え、それらに対応する 底面フラップの高さも揃えて同一幅の展開形状に打ち抜くことで、打ち抜きから 組み立てまでの機械的な流れ作業が可能となり、ケースを効率良く量産すること ができる。
【0020】
【考案の実施の形態】
以下、本考案の実施の形態について添付した図面を参照して説明するが、本考 案はこれらに限定されるものではない。 図1は、本考案に係る段ボールケースの一例を示したものであり、図2及び図 3は、この段ボールケースの緩衝フラップの折り曲げ方と段ボールケースの展開 形状をそれぞれ示している。
【0021】 本考案に係る段ボールケースは、底面と側面と蓋面を有し、所定の数の品物を 収納することができる段ボールケースであって、前記側面の上縁から内フラップ と前記蓋面を構成する外フラップとが延出し、前記内フラップとして、少なくと もケース内に収納された品物の数が前記所定の数に満たないときに折り曲げられ て品物を押さえることができるように所定の位置に折り目線が付与されている緩 衝フラップと、折り目線が付与されており、該折り目線に沿って折り曲げられた 先の部分がケースの底面上に敷設される中敷フラップとを具備していることを特 徴としている。
【0022】 図1、図3において、直方形状のケース1の側面上縁からは4片のフラップ2 ,3,4,5が延出しており、そのうち1片は外フラップ2として蓋面を構成し ている。また、ケース1の両側の側面上縁からは対向する2片の内フラップ3, 5が延出している。これらの対向する内フラップ3,5は、所定の位置にそれぞ れ折り目線L1,L2,L3が付与された緩衝フラップを構成している。この緩 衝フラップ3,5は、ケース1内に収納した品物の数に応じて折り目線に沿って 折り曲げられることで品物を押さえるとともに、緩衝性を発揮することができる 。
【0023】 さらに、前記外フラップ2及び緩衝フラップ3,5とは別に、外フラップ2に 対向する内フラップ4として、折り目線L4が付与されており、該折り目線L4 に沿って折り曲げられた先の部分4aがケース1の底面上に敷設される中敷フラ ップ4が具備されている。
【0024】 中敷フラップ4の折り目線L4は、該フラップ4の根元からケース1の側面1 4の高さ分だけ離れた位置に付与されており、中敷フラップ4をその根元からケ ース1内に折り曲げるとともに、折り目線L4に沿って略直角に谷折りすること で、中敷フラップ4の折り曲げられた先の部分4aがケース1の底面に敷設され るようになっている。
【0025】 なお、緩衝フラップ3,5や中敷フラップ4の折り目線L1,L2,L3,L 4は、各フラップの根元の折り目や側面部分13,14,15の角の折り目と同 様のものでもよいが、図1の段ボールケースでは、所定の間隔で切れ目を入れた ミシン線により折り目線を形成している。このように折り目線をミシン線とすれ ば、折り曲げ易くなるとともに、一旦折り曲げた形状を保ち易くなるので、緩衝 効果を持続させることができる。
【0026】 図示の段ボールケース1は、具体的には、平坦状の品物を5個まで重ねて収納 することができるものであり、このケース1に品物を1個もしくは3個重ねて収 納したときに、前記緩衝フラップ3,5の折り目線に沿って直角に折り曲げた緩 衝フラップ3,5が、ケース内にあいた空間を部分的に埋めるとともに、品物を 押さえることができるように複数本のミシン線L1,L2,L3が付与されてい る。また、中敷フラップに関しては、その根元で180度近く折り曲げる必要が あるので、側面部分と中敷フラップとの間にもミシン線L6が施されている。
【0027】 図2は、ケース1を正面から見た場合の、緩衝フラップ3,5の折り曲げ方を 説明する図である。 ケース1の最大収納数(所定収納数)である5個の平坦状の品物を重ねて収納 した場合、図2(A)に示されるようにケース1の内部は品物20で満たされる 。従って、緩衝フラップ3,5を折り曲げる必要は無く、緩衝フラップ3,5の 根元だけをそれぞれ折り曲げて品物20上に重ねればよい。
【0028】 一方、3個の品物20を収納して重ねた場合、図2(B)に示されるように各 緩衝フラップ3,5の根元を内側に折り曲げるとともに、緩衝フラップ3,5の 根元に最も近いミシン線L3に沿って直角に山折りし、次のミシン線L2に沿っ て直角に谷折りする。 なお、図1の段ボールケース1では、収納数に応じて折るべきミシン線を区別 できるように、緩衝フラップ3,5の側縁部にそれぞれ三角形及び半円形の切り 込み6,7が設けられている。すなわち、3個収納した場合には一端部に三角形 の切り込み6が付与されたミシン線L2,L3に沿って折り曲げれば良い。 このように折り目線を区別するための切り込みを緩衝フラップに設けておけば 、複数の半端数に対応できるように多数の折り目線が付与されていても、収納数 に応じた折り方を容易に判断することができ、収納作業が非常に容易となるとと もにミスを防止することができる。
【0029】 上記のように折り曲げられた緩衝フラップ5は、ミシン線L2とL3の間の部 分5cの高さが品物2個分の厚さに略等しくなっているため、5cの部分が品物 の上で垂直に立つとともに、ミシン線L2より先の部分5a,5bが品物20の 上に重なる。対向するもう一方の緩衝フラップ3についても同様に折り曲げるこ とで、対向する2片の緩衝フラップ3,5により品物を押さえることができる。 なお、折り曲げる順序に関しては、対向する緩衝フラップ3,5が結果的に図 2(B)のように折れ曲がって品物20を押さえることができれば上記手順に限 定されない。
【0030】 図2(C)はケース1内に品物20を1個収納した場合の緩衝フラップ3,5 の折り曲げ方を示している。ミシン線L2とL1の間の部分5bの幅は品物4個 分の厚さに相当している。従って、各緩衝フラップ3,5の根元を内側に折り曲 げるとともに、半円形の切り込み7が付与されているミシン線L2、L1に沿っ てそれぞれ直角に山折り、谷折りすることで各緩衝フラップ3,5のミシン線L 1より先の部分3a,5aが品物20に重なって押さえることができる。
【0031】 上記のように品物の収納数に応じて緩衝フラップ3,5を折り曲げた後は、外 フラップ(蓋)2を閉める。 図1の段ボールケース1には、外フラップ2の先端部分がケース1の側面部分 14の内側に差し込まれるように、蓋2の先端に折り目を介して差込みフラップ 17が構成されている。さらに、差込みフラップ17の折り目の中央部分には係 止孔18が設けられている。
【0032】 一方、差込みフラップ17が差し込まれる側面部分14の上縁中央部分には、 係止孔18に挿入される係止片19が設けられている。このように外フラップ( 蓋)2とケース1の側面部分とに設けた係止手段18,19により、蓋2を閉め た時に蓋と側面とで係止することで、運搬中などに蓋2が開くのを防ぐとともに 、折り曲げられた緩衝フラップの形状を保って確実に品物を押さえつけることが 出来るようにでき、緩衝効果を発揮することができる。
【0033】 このように半端な数の品物を押さえるように折り曲げられた緩衝フラップ3, 5は、緩衝材として機能し、従来必要であった発泡スチロール等の付属品(緩衝 材)を別途用意することが不要となる。また、半端数用の大きさが異なる段ボー ルケースを別途作る必要も無い。
【0034】 例えば、図1の段ボールケースに、円盤状の巻き取りチップテープ(直径20 cm、高さ1cm程度)を1個収納した場合でも、図2(C)で示したように緩 衝フラップ3,5を折り曲げることでテープが押さえつけられるので、運搬中に テープがケース内で激しく動いて品質低下や破損を生じるようなこともない。 また、ケース全体が段ボールからなり、リサイクルし難い発泡スチロール等が 不要なため、使用後は容易にリサイクルすることもできる。
【0035】 前述したように図1の段ボールケース1は、最大収納数である5個の品物を収 納する場合のほかに、1個あるいは3個の品物を重ねて収納したときにも対応で きるように緩衝フラップに折り目線(ミシン線)が付与されているが、折り目線 の数や位置に関してはこれに限定されない。例えば、5c及び5bの高さがそれ ぞれ品物1個分、3個分となるように折り目線を付与することで、段ボールケー スは品物を2個あるいは4個重ねて収納したときに対応することができるものと なる。このように半端数に応じた折り目線が施されたいくつかのタイプに分けて おくことで、収納作業も非常に容易となる。
【0036】 また、1個から5個まで全てに対応できるように折り目線を付与することもで きる。ただし、折り目線の数があまりに多くなると様々な半端数に対応できる利 点があるものの、緩衝フラップが折れ易くなって緩衝効果が低下してしまうおそ れもあるので、2態様程度の半端数に対応できる程度の数の折り目線を付与して おくことが好ましい。このように緩衝フラップに付与する折り目線の数を適度に 抑えておけば、緩衝フラップとしての強度が充分保たれて、優れた緩衝効果を発 揮することができる。
【0037】 本考案に係る段ボールケースの製造方法に関しては特に限定されないが、1枚 の段ボール原紙を該ケースの展開形状に打ち抜いたものから組み立てることで、 製造が容易である上、ケースの強度も充分高いものとすることができる。 図3は、図1の段ボールケース1の展開形状11を示している。ケースの側面 を構成する高さが均一の側面部分12,13,14,15が折り目21を介して 並んでおり、その上縁からは外フラップ2、緩衝フラップ3、中敷フラップ4、 緩衝フラップ5がそれぞれ延出している。また、下縁からはケースの底面を構成 する4片の底面フラップ22,23,24,25がそれぞれ延出している。
【0038】 この展開形状11は、中敷フラップ4の高さと外フラップ2の高さが同じであ って、かつ、該各フラップ2,4の先端からケースの側面部分12,14を挟ん でそれぞれ連なっている各底面フラップ22,24の先端までの幅が同じとなっ ている。段ボール原紙をこのような展開形状11に打ち抜くことで、その後の組 み立て作業が容易となる。
【0039】 すなわち、機械加工で流れ作業によりケースを製造する場合、所望の展開形状 に打ち抜かれた段ボールは、その後組み立て工程に流されるが、外フラップだけ を高く(長く)、内フラップは低く(短く)打ち抜いたものだと、例えば展開形 状の長手方向にベルトコンベア等の搬送路を流れている間に斜めにずれてしまっ て一連の機械加工が滞ってしまう場合がある。これに対し、図3に示したように 中敷フラップ4の高さを外フラップ2の高さに揃え、それらに対応する底面フラ ップ22,24の高さを揃えて同一幅の展開形状に打ち抜いたものであれば、同 一幅の2箇所で位置決めされるので搬送路等において流れている時に斜め姿勢に なることがなく、打ち抜き工程から組み立て工程までの機械的な流れ作業がスム ーズとなり、生産性を向上させることができる。
【0040】 なお、打ち抜き加工は、従来の通常の方法を適用でき、例えば打ち抜き用の刃 を付けた型を用いてプレス機で段ボール原紙を1回で打ち抜くことができる。ま た、打ち抜きと同時に、所定の位置に折り目線、ミシン線等を入れることができ る。
【0041】 図3の展開形状11に打ち抜かれた段ボールから図1のケース1を組み立てる には、側面部分12,13,14,15を各折り目21に沿って直角に折り曲げ るとともに、4片の底面フラップ22,23,24,25の根元をケースの内側 方向(図3の紙面から各フラップを立ち上げる方向)に折り曲げ、各底面フラッ プ22,23,24,25の先端部が隣の底面フラップの上面に位置するように 組み合わせてケースの底面を構成する。さらに、側面接着部16に接着剤、両面 テープなどを施し、両端の側面部分12,15を接着することで図1のケース1 が組み立てられる。なお、接着手段としてガムテープやステープル等を用いても よい。
【0042】 また、段ボールケースの側面の下縁からそれぞれ延出して該ケースの底面を構 成する4片の底面フラップ22,23,24,25は、隣り合う2片ずつで接合 されていることが好ましい。 図3の展開形状11では、外フラップ2と中敷フラップ4にそれぞれ側面部分 12,14を挟んで延出している2片の底面フラップ22,24にそれぞれ接着 部22a,24aが設けられている。これらの接着部22a,24aに接着剤等 を施してそれぞれ隣の底面フラップ23,25の下面に接合させることができる 。
【0043】 そして、底面フラップ22,24の接着部22a,24aの境界には、それぞ れ折り目線(ミシン線)L5が付与されているため、組み立ての際に上記のよう に底面フラップを接合すれば、接合後、側面部分を開いてワンタッチで簡単にケ ースを完成させることができる。
【0044】 図4は、上記のように組み立てた図1の段ボールケース1の底面を下方から見 た図であり、底面フラップ22と23とが接着部22aにおいて接合され、底面 フラップ24と25とが接着部24aにおいて接合されている。このように底面 フラップを接合すれば、ケースの底面の強度を高めることができるので、収納す る品物が重くても充分耐え得るものとなる。
【0045】 また、組み立てたケース1は、底面の折り目線L5に沿ってケース1の内側方 向に折り曲げることでワンタッチで簡単に折り畳むことができる。従って、組み 立てた段ボールケース1は、折り畳んで結束すれば、保管スペースを節約するこ とができ、一方、ケース1に品物を収納する際には、底面が水平になるようにケ ース1を簡単に開いて収納作業を行うことができる。
【0046】 尚、本考案は、上記実施形態に限定されるものではない。上記実施形態は、例 示であり、本考案の実用新案登録請求の範囲に記載された技術的思想と実質的に 同一な構成を有し、同様な作用効果を奏するものは、いかなるものであっても本 考案の技術的範囲に包含される。
【0047】 例えば、ケースの形状は直方形状に限らず、長方形状や他の多角形状あるいは 円筒状としてもよく、ケース内への品物の収納数は特に限定されるものではない 。また、緩衝フラップの折り目線の位置や数、またその折り方についても、実施 態様で示したものに限定されず、折り目線に沿って折り曲げる角度は必ずしも直 角でなくてもよい。
【0048】 さらに、緩衝フラップ、外フラップ、中敷フラップの配置等に関しても、実施 態様のものに限定されず、外フラップと側面部分との係止手段を設けずに段ボー ルケースを構成してもよい。 また、本考案に係る段ボールケースは、品物の数だけでなく、品物の収納量の 相違や異なる大きさの品物に対応して収納する場合にも適用することもできる。
【0049】
【考案の効果】
本考案にかかる段ボールケースは、ケース内に収納された品物の数が所定の数 に満たないときに折り曲げられて品物を押さえることができるように所定の位置 に折り目線が付与されている緩衝フラップを具備している。従って、半端数の品 物を収納した場合でも、品物の数に応じて折り目線に沿って折り曲げた緩衝フラ ップによって品物を押さえることができる。さらに蓋を閉めて収納された商品は 、緩衝フラップの緩衝機能により、ケース内での動きが抑制されるとともに、運 搬中に衝撃を受けてもケース内の品物を保護することができる。
【0050】 そして本考案に係る段ボールケースを使用することにより、半端数の品物を収 納する場合に従来必要であった発泡スチロール等の付属品(緩衝材)が不用とな る。従って、コストの削減を達成することができるとともに、段ボールのみでケ ースが構成されているのでリサイクルすることも容易である。 また、本考案に係る段ボールケースは、内フラップとして折られた先の部分が ケースの底面上に敷設される中敷フラップも備えており、他の段ボール片を用い ることなくケースの底面を平坦状とすることができる。この中敷フラップにより 、ケース内に比較的重い品物を収納した場合でも、底が抜けるのを防止すること ができ、品物をより安定して収納することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の段ボールケースの一例を示す斜視図で
ある。
【図2】図1に示す段ボールケースの収納数に応じた緩
衝フラップの折り曲げ方を説明する図であり、(A)5
個の品物を入れた場合、(B)3個の品物を入れた場
合、(C)1個の品物を入れた場合である。
【図3】図1に示す段ボールケースの組み立て前の展開
形状を示す図である。
【図4】図1に示す段ボールケースの底面を下方から見
た図である。
【符号の説明】
1…段ボールケース、 2…外フラップ(蓋)、 3,
3a,3b,3c,3d…緩衝フラップ、 4,4a,
4b…中敷フラップ、 5,5a,5b,5c,5d…
緩衝フラップ、 6…三角形切り込み、 7…半円形切
り込み、 11…展開形状、 12,13,14,15
…側面部分、 16…側面接着部、 17…差込みフラ
ップ 、18…係止孔、 19…係止片、 20…品
物、 21…折り目、 22,23,24,25…底面
フラップ、 22a,24a…底面接着部、 L1,L
2,L3,L4,L5,L6…折り目線(ミシン線)。

Claims (10)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 底面と側面と蓋面を有し、所定の数の品
    物を収納することができる段ボールケースであって、前
    記側面の上縁から内フラップと前記蓋面を構成する外フ
    ラップとが延出し、前記内フラップとして、少なくとも
    ケース内に収納された品物の数が前記所定の数に満たな
    いときに折り曲げられて品物を押さえることができるよ
    うに所定の位置に折り目線が付与されている緩衝フラッ
    プと、折り目線が付与されており、該折り目線に沿って
    折り曲げられた先の部分がケースの底面上に敷設される
    中敷フラップとを具備することを特徴とする収納数対応
    型段ボールケース。
  2. 【請求項2】 前記緩衝フラップには折り目線が複数本
    付与されていることを特徴とする請求項1に記載の段ボ
    ールケース。
  3. 【請求項3】 前記段ボールケースが平坦状の品物を5
    個まで重ねて収納することができるものであって、該ケ
    ースに前記品物を1個もしくは3個、または2個もしく
    は4個重ねて収納したときに、前記緩衝フラップの折り
    目線に沿って直角に折り曲げた緩衝フラップが品物を押
    さえることができるように折り目線が付与されているこ
    とを特徴とする請求項2に記載の段ボールケース。
  4. 【請求項4】 前記緩衝フラップの側縁部に、収納数に
    応じて折るべき折り目線を区別するための切り込みが設
    けられていることを特徴とする請求項1ないし請求項3
    のいずれか1項に記載の段ボールケース。
  5. 【請求項5】 前記緩衝フラップ及び/または中敷フラ
    ップに付与されている折り目線がミシン線であることを
    特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記
    載の段ボールケース。
  6. 【請求項6】 前記外フラップとケースの側面部分とに
    係止手段が設けられていることを特徴とする請求項1な
    いし請求項5のいずれか1項に記載の段ボールケース。
  7. 【請求項7】 前記段ボールケースが直方形状であっ
    て、対向する2片の内フラップが緩衝フラップを構成
    し、外フラップに対向する内フラップが中敷フラップを
    構成することを特徴とする請求項1ないし請求項6のい
    ずれか1項に記載の段ボールケース。
  8. 【請求項8】 前記直方形状の段ボールケースの側面の
    下縁からそれぞれ延出して該ケースの底面を構成する4
    片の底面フラップが、隣り合う2片ずつで接合されてい
    ることを特徴とする請求項7に記載の段ボールケース。
  9. 【請求項9】 前記段ボールケースが、1枚の段ボール
    原紙を該ケースの展開形状に打ち抜いたものから組み立
    てられていることを特徴とする請求項1ないし請求項8
    のいずれか1項に記載の段ボールケース。
  10. 【請求項10】 前記展開形状が、前記中敷フラップの
    高さと外フラップの高さが同じであって、かつ、該各フ
    ラップの先端からケースの側面部分を挟んでそれぞれ連
    なっている各底面フラップの先端までの幅が同じとなる
    ものであることを特徴とする請求項9に記載の段ボール
    ケース。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015036307A (ja) * 2013-08-14 2015-02-23 株式会社東京自働機械製作所 ケーサーと包装箱の組立方法

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JP2015036307A (ja) * 2013-08-14 2015-02-23 株式会社東京自働機械製作所 ケーサーと包装箱の組立方法

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