JP3079347B2 - 接触型光ファイバセンサおよび流れの測定方法および装置 - Google Patents

接触型光ファイバセンサおよび流れの測定方法および装置

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JP3079347B2
JP3079347B2 JP06163459A JP16345994A JP3079347B2 JP 3079347 B2 JP3079347 B2 JP 3079347B2 JP 06163459 A JP06163459 A JP 06163459A JP 16345994 A JP16345994 A JP 16345994A JP 3079347 B2 JP3079347 B2 JP 3079347B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、接触型光ファイバセ
ンサおよび流れの測定方法および装置に関する。さらに
詳しくは、極めて小型に構成でき且つ高感度の検出器を
必要とせず且つ比感度が大きい接触型光ファイバセンサ
および接触型光ファイバセンサを用いて流速または流量
または流路距離を測定する流れの測定方法および装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】図10は、従来の接触型光ファイバセン
サの一例を示す構成図である。この接触型光ファイバセ
ンサ900は、コア91aおよびクラッド91bからな
る光ファイバ91を折り曲げてステンレス製の保持管9
6に装填したセンサ部90と、前記光ファイバ91を含
む光源側の光ファイバケーブル903に光を入射する光
源901と、前記光ファイバ91を含む検出器側の光フ
ァイバケーブル904から出射する光を検出する光源9
06とを具備して構成されている。前記光ファイバ91
を折り曲げた部分は、被検体液Gに接触する接触部90
aとなっている。
【0003】図11に示すように、接触部90aの先端
はコア91aが露出するまで研磨され、平坦研磨面90
bとなっている。光源901側から伝播してきた光X1
は、前記平坦研磨面90bから漏光する光X2と、検出
器側へ伝播する光X3とに分れる。前記平坦研磨面90
bから漏光する光X2の度合いは、被検体液Gの屈折率
に依存するので、検出器906により光X3の強さを計
測すれば、被検体液Gの屈折率を知ることが出来る。ま
た、接触部90aが空気に接触すると、前記平坦研磨面
90bから光X2がほとんど漏光しなくなるので、検出
器906により光X3の強さを計測すれば、被検体液G
の液面が接触部90aより高いか低いかを知ることが出
来る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の接触型光フ
ァイバセンサ900では、光ファイバ91をU字形に折
り曲げている。しかし、比較的曲げやすいプラスチック
ファイバを用いても曲げ半径は1mm程度が限界であ
り、接触部90aのサイズを2mm程度より小さくでき
ない問題点がある。また、漏光する部分(平坦研磨面9
0b)が大きいため、検出器906に達する光X3が弱
く、高感度の検出器906を必要とする問題点がある。
さらに、検出器906に達する光X3が弱いため、被検
体液Gの屈折率の変化に対する光X3の変化量が少ない
(比感度が小さい)問題点がある。そこで、この発明の
目的は、極めて小型に構成でき且つ高感度の検出器を必
要とせず且つ比感度が大きい接触型光ファイバセンサを
提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】第1の観点では、この発
明は、光ファイバを伝播する光が被検体との接触部から
被検体の屈折率に応じて漏光する度合いを計測する接触
型光ファイバセンサにおいて、光源側から光を前記接触
部に導く光源側光ファイバと、前記接触部から光を検出
器側に導く検出器側光ファイバとを具備し、前記光源側
光ファイバの一端と前記検出器側光ファイバの一端とを
前記接触部において溶融一体化し、先細り形状にし、前
記光源側光ファイバが、光源側の偏波面保存光ファイバ
と接触部側のシングルモード光ファイバとを融着した構
造であることを特徴とする接触型光ファイバセンサを提
供する。
【0006】第2の観点では、この発明は、光ファイバ
を伝播する光が被検体との接触部から被検体の屈折率に
応じて漏光する度合いを計測する接触型光ファイバセン
サにおいて、光源側から光を前記接触部に導く光源側光
ファイバと、前記接触部から光を検出器側に導く検出器
側光ファイバと、前記光源側光ファイバおよび前記検出
器側光ファイバの間に挟まれた少なくとも1本のダミー
光ファイバとを具備し、前記光源側光ファイバの一端と
前記検出器側光ファイバの一端と前記ダミー光ファイバ
の一端とを前記接触部において溶融一体化し、先細り形
状にし、前記光源側光ファイバが、光源側の偏波面保存
光ファイバと接触部側のシングルモード光ファイバとを
融着した構造であるたことを特徴とする接触型光ファイ
バセンサを提供する。
【0007】
【0008】
【0009】第の観点では、この発明は、上記構成の
接触型光ファイバセンサにおいて、前記各光ファイバを
ガラスキャピラリに挿通し、そのガラスキャピラリをス
テンレス管に挿通し、前記光源側光ファイバおよび前記
検出器側光ファイバの他端にそれぞれ光コネクタを設け
たことを特徴とする接触型光ファイバセンサを提供す
る。
【0010】第の観点では、この発明は、第1の接触
型光ファイバセンサの接触部を液体の流れの上流に接触
し、第2の接触型光ファイバセンサの接触部を液体の
れの下流に接触し、液体の屈折率の変化部分が第1の接
触型光ファイバセンサの接触部から第2の接触型光ファ
イバセンサの接触部に至るときの第1の接触型光ファイ
バセンサでの出力と第2の接触型光ファイバセンサでの
出力の関係を求め、その関係に基づいて流速または流量
または両接触部間の流路距離を測定することを特徴とす
る流れの測定方法を提供する。
【0011】第の観点では、この発明は、液体の流れ
の上流に接触する接触部をもつ第1の接触型光ファイバ
センサと、液体の流れの下流に接触する接触部をもつ第
2の接触型光ファイバセンサと、液体の屈折率の変化部
分が第1の接触型光ファイバセンサの接触部から第2の
接触型光ファイバセンサの接触部に至るときの第1の接
触型光ファイバセンサでの出力と第2の接触型光ファイ
バセンサでの出力の関係に基づいて流速または流量また
は両接触部間の流路距離を測定する演算処理手段とを具
備したことを特徴とする流れの測定装置を提供する。
【0012】
【作用】上記第1の観点による接触型光ファイバセンサ
では、1本の光ファイバを折り曲げるのではなく、光源
側光ファイバおよび検出器側光ファイバの2本の光ファ
イバを並べて互いの一端を溶融一体化し、その先端を先
細り形状に伸延し、この部分を接触部とした。このた
め、接触部のサイズを極めて小型にすることが出来る
(光ファイバの直径の2倍以下にすることが可能とな
る)。また、漏光する部分が小さいため、検出器に達す
る光が強く、高感度の検出器を必要とせず、普及品の検
出器で足りるようになる。さらに、検出器に達する光が
強いため、被検体の屈折率の変化に対する光の変化量が
大きく(比感度が大きく)、わずかな屈折率の変化でも
検出できるようになる。さらに、光源側光ファイバとし
て、光源側の偏波面保存光ファイバと接触部側のシング
ルモード光ファイバとを融着した構造を用いた。偏波面
保存光ファイバでは、コア近傍のクラッド中にボロンが
ドープされているため、加熱するとボロンがコア中に拡
散し、コアの屈折率を下げてしまう。すなわち、接触部
も偏波面保存光ファイバとすると、接触部の溶融一体化
のために加熱したとき、性能が劣化する。しかるに、接
触部にはシングルモード光ファイバを用いたため、この
ような性能の劣化を防止できる。
【0013】上記第2の観点による接触型光ファイバセ
ンサでは、1本の光ファイバを折り曲げるのではなく、
光源側光ファイバおよび検出器側光ファイバおよび少な
くとも1本のダミー光ファイバの3本以上の光ファイバ
を並べて(但し、光源側光ファイバおよび検出器側光フ
ァイバの一端よりもダミー光ファイバの一端を少し引っ
込めた位置関係とするのが好ましい)、互いの一端を溶
融一体化し、その先端を先細り形状に伸延し、この部分
を接触部とした。このため、接触部のサイズを極めて小
型にすることが出来る(光ファイバの直径の数本分以下
にすることが可能となる)。また、漏光する部分が小さ
く且つ光源側光ファイバから検出器側光ファイバへの光
路の曲りが緩やかになるため、検出器に達する光が強
く、高感度の検出器を必要とせず、普及品の検出器で足
りるようになる。さらに、検出器に達する光が強いた
め、被検体の屈折率の変化に対する光の変化量が大きく
(比感度が大きく)、わずかな屈折率の変化でも検出で
きるようになる。さらに、光源側光ファイバとして、光
源側の偏波面保存光ファイバと接触部側のシングルモー
ド光ファイバとを融着した構造を用いた。偏波面保存光
ファイバでは、コア近傍のクラッド中にボロンがドープ
されているため、加熱するとボロンがコア中に拡散し、
コアの屈折率を下げてしまう。すなわち、接触部も偏波
面保存光ファイバとすると、接触部の溶融一体化のため
に加熱したとき、性能が劣化する。しかるに、接触部に
はシングルモード光ファイバを用いたため、このような
性能の劣化を防止できる。
【0014】
【0015】
【0016】上記第の観点による接触型光ファイバセ
ンサでは、光ファイバをガラスキャピラリに挿通し、そ
のガラスキャピラリをステンレス管に挿通し、前記光源
側光ファイバおよび前記検出器側光ファイバの他端にそ
れぞれ光コネクタを設けた構造とした。このため、機械
的強度や化学的安定性が良好となり、生体への挿入も可
能となる。また、取り扱いが容易となる。
【0017】上記の観点による流れの測定方法および
上記第5の観点による流れの測定装置では、第1の接触
型光ファイバセンサの接触部を流れの上流に接触し、第
2の接触型光ファイバセンサの接触部を流れの下流に接
触し、第1の接触型光ファイバセンサでの出力と第2の
接触型光ファイバセンサでの出力の関係を求める。そし
て、その関係に基づいて流速または流量または両接触部
間の流路距離を測定する。すなわち、両出力の関係から
遅れ時間τが判るから、もし、両接触部間の流路距離L
が判っているなら、V=L/τにより、流速Vを測定で
きる。さらに、流路断面Sも判っているなら、Q=S・
L/τにより、流量Qを測定できる。一方、流速Vまた
は流量Qが判っているなら、前記いずれかの式により、
流路距離Lを測定できる。
【0018】
【実施例】以下、図に示す実施例によりこの発明をさら
に詳細に説明する。なお、これによりこの発明が限定さ
れるものではない。 −第1実施例− 図1は、この発明の第1実施例の接触型光ファイバセン
サ100の構成図である。この接触型光ファイバセンサ
100は、半導体レーザや発光ダイオードなどからなる
光源1と、光源側光コネクタ2と、光源側光ファイバ1
2を含む光源側光ファイバケーブル3と、センサ部10
と、検出器側光ファイバ13を含む検出器側光ファイバ
ケーブル4と、検出器側光コネクタ5と、フォトトラン
ジスタやフォトダイオードなどからなる検出器6とを具
備して構成されている。前記センサ部10は、先端に接
触部10aを有すると共に、ガラスキャピラリ15と、
ステンレス管16とを具備している。
【0019】図2に示すように、前記光源側光ファイバ
12の先端には、別の光源側光ファイバ11が融着され
ている。前記光源側光ファイバ12は、石英系の偏波面
保存光ファイバであり、例えばPANDA型(Polariz
ation Maintaining and Reducing Fiber)のものであ
る。そのモードフィールド径は例えば10μmであり、
外径は例えば125μmである。また、12aはコア、
12bはクラッドである。前記光源側光ファイバ11
は、石英系のシングルモード光ファイバである。そのモ
ードフィールド径は例えば10μmであり、外径は例え
ば125μmである。また、11aはコア、11bはク
ラッドである。前記検出器側光ファイバ13は、石英系
のシングルモード光ファイバである。そのモードフィー
ルド径は例えば10μmであり、外径は例えば125μ
mである。また、13aはコア、13bはクラッドであ
る。前記ダミー光ファイバ14は、石英系のシングルモ
ード光ファイバである。その外径は例えば125μmで
ある。
【0020】図2および図3に示すように、前記センサ
部10は、光源側光ファイバ11と検出器側光ファイバ
13とをそれらの一端を揃えて並べ、それらの間にダミ
ー光ファイバ14を挟み、前記光源側光ファイバ11お
よび前記検出器側光ファイバ13のそれぞれの一端より
もダミー光ファイバ14の一端を引き込んだ状態にして
各一端を加熱し、溶融一体化し、先端球状かつ先細り形
状に伸延して接触部10aを形成し、各光ファイバ1
1,12,13をガラスキャピラリ15に挿通し、その
ガラスキャピラリ15をステンレス管16に挿通した構
造である。なお、接触部10aの漏光する部分の直径
は、例えば100μmである。また、図3の(c)に示
すように、各光ファイバ12,13,14とガラスキャ
ピラリ15の間には、接着剤17を充填している。ま
た、ガラスキャピラリ15とステンレス管16も接着に
より一体化している。
【0021】図4に示すように、光源1からの光X1
は、光源側光ファイバ11のコア11aから接触部10
aに出て、接触部10aで反射・屈折され、被検体液G
へ漏光する光X2と、検出器側光ファイバ13のコア1
3aに入る光X3に分れる。漏光する光X2の度合い
は、被検体液Gの屈折率に依存するので、検出器6によ
り光X3の強さを計測すれば、被検体液Gの屈折率を知
ることが出来る。また、接触部10aが空気に接触する
と、光X2がほとんど漏光しなくなるので、検出器6に
より光X3の強さを計測すれば、被検体液Gの液面が接
触部10aより高いか低いかを知ることが出来る。
【0022】以上の接触型光ファイバセンサ100によ
れば、次のような効果を得ることが出来る。 接触部10aのサイズを極めて小型にすることが出来
る。この結果、例えば血管を流れる血液などを測定する
ことも可能となる。 光ファイバ11,12,13を小曲率で屈曲させない
ため、光ファイバを小曲率で屈曲させたときの光損失の
増大を生じない。また、ダミー光ファイバ14を挟んで
いるため、光源側光ファイバ11から検出器側光ファイ
バ13への光路の曲りが緩やかになり、光損失の増大を
生じない。これらにより、光X3が強くなり、普及品の
検出器6でも十分に検出できるようになる。 検出器6に達する光が強いため、被検体液Gの屈折率
の変化に対する光X3の変化量が大きく、わずかな屈折
率の変化でも検出できる。 光源側光ファイバ12を偏波面保存光ファイバで構成
したため、偏光方向が変動せず、接触部10aから漏光
する度合いも安定になり、安定した検出結果が得られ
る。 接触部10aにはシングルモード光ファイバ11を用
いたため、加熱による性能の劣化を防止できる。 光ファイバ11,12,13をガラスキャピラリ15
に挿通し、そのガラスキャピラリ15をステンレス管1
6に挿通し、光源側光ファイバ12および検出器側光フ
ァイバ13の他端にそれぞれ光コネクタ2,3を設けた
構造としたため、機械的強度や化学的安定性が良好とな
り、また、取り扱いが容易となる。
【0023】(実験例1)前記光源1として出力1mW
のレーザ光源を用い、前記被検液体Gとして水,エチル
アルコール,塩化ナトリウム水溶液を用いて、光X3を
測定した。次に、被検液体Gの種類と,屈折率と,出力
(nW)とを示す。 水 1.3330, 5.8 濃度1wt%の食塩水(生体に近い), 1.3348, 5.2 濃度2wt%の食塩水, 1.3366, 4.5 濃度3wt%の食塩水, 1.3383, 4.0 図5に、上記測定結果をカーブフィッティングしたグラ
フを示す。リニアな特性を示し、わずかな屈折率の変化
でも検出できることが判る。
【0024】−第2実施例− 図6は、この発明の第2実施例の流れの測定装置200
の構成図である。光源21と,オプティカルカプラ22
と,光源側光ケーブル23Aと,センサ部10Aと,検
出器側光ケーブル24Aと,検出器26Aとは、第1の
接触型光ファイバセンサを構成しており、被検体液Gの
流れの上流に接触する接触部10Aaを有している。ま
た、光源21と,オプティカルカプラ22と,光源側光
ケーブル23Bと,センサ部10Bと,検出器側光ケー
ブル24Bと,検出器26Bとは、第2の接触型光ファ
イバセンサを構成しており、被検体液Gの流れの下流に
接触する接触部10Baを有している。前記センサ部1
0A,10Bは、第1実施例の接触型光ファイバセンサ
100におけるセンサ部10と同じ構成である。
【0025】演算処理器27は、前記検出器26A,2
6Bの出力を読み込み、それらの出力値と所与の校正曲
線から被検体液Gの屈折率を取得して、その屈折率をプ
リンタ28に打ち出す。また、被検体液Gの屈折率と濃
度の関係が与えられている場合には、被検体液Gの濃度
をプリンタ28に打ち出す。また、演算処理器27は、
前記検出器26A,26Bの出力を読み込み、両出力の
相互相関演算を行ない、遅れ時間τを算出する。そし
て、接触部10Aaと10Baの距離Lおよび流路断面
Sが与えられている場合には、 V=L/τ Q=S・V により、流速Vおよび流量Qを算出し、その流速Vおよ
び流量Qをプリンタ28に打ち出す。一方、流速Vが与
えられている場合には、 L=V・τ により、接触部10Aaと10Baの距離Lを算出し、
その距離Lをプリンタ28に打ち出す。なお、図6にお
いて、被検体液Gは、濃度の異なる溶液S1,S2の混
合液である。タンクWから溶液S1をパイプPに定常的
に流し、一方、シリンジJから溶液S2を非定常的にパ
イプPに注入することで、被検体液Gの屈折率に変化
(立上り/立下り,ピーク波形)が生じ、検出器26
A,26Bの出力の相関が明確になる。被検体液Gの屈
折率の変化(立上り/立下り,ピーク波形)が比較的明
確である場合には、相互相関演算の代りに、両出力の立
上り/立下り時刻の差から遅れ時間τを求めることが出
来る(立上り/立下り法)。また、両出力のピーク時刻
の差から遅れ時間τを求めることが出来る(ピーク
法)。また、両出力のピーク波形の重心時刻の差から遅
れ時間τを求めることが出来る(重心法)。
【0026】以上の流れの測定装置200によれば、接
触型光ファイバセンサを用いて、流れの屈折率と、流速
Vまたは流量Qまたは流路距離Lとを好適に測定するこ
とが出来る。
【0027】(実験例2)シリンジJをパイプPに挿入
しないで、タンクWから水(屈折率1.3330)を一
定流量でパイプPに流し、検出器26A,26Bの出力
Ia,Ibを観測した。また、タンクWから濃度の異な
る食塩水(1wt%/屈折率1.3348〜3wt%/
屈折率1.3383)を一定流量でパイプPに流し、検
出器26A,26Bの出力Ia,Ibを観測した。図7
に、観測結果のグラフを示す。出力Ia,Ib共にリニ
アな特性を示し、わずかな屈折率の変化でも検出できる
ことが判る。
【0028】(実験例3)接触部10Aa,10Baを
間隔L=500mmでパイプPに挿入した。パイプP
は、内径1.5mmのシリコンチューブを用いた。ま
た、タンクWに1wt%の食塩水S1(屈折率1.33
48)を入れ、その食塩水S1を3.3ml/分でパイ
プPに流した。一方、パイプPにシリンジJを挿入し、
接触部10Aaの上流から流量0.1ml/分で2wt
%の食塩水S2を10秒間だけ注入し、検出器26A,
26Bの出力Ia,Ibを観測した。図8に、出力I
a,Ibの波形のグラフを示す。演算処理器27で、立
下り法,ピーク法および重心法により流量と誤差とを求
めた。立下り法による流量Q1=4.8ml/分,誤差
=+45%であった。ピーク法による流量Q2=5.9
ml/分,誤差=+79%であった。重心法による流量
Q3=3.5ml/分,誤差=+6.1%であった。こ
の結果から、重心法により少ない誤差で流量を求められ
ることが判る。
【0029】(実験例4)接触部10Aa,10Baを
間隔L=500mmでパイプPに挿入した。パイプP
は、内径1.5mmのシリコンチューブを用いた。ま
た、タンクWに1wt%の食塩水S1(屈折率1.33
48)を入れ、その食塩水S1を一定流量でパイプPに
流した。一方、パイプPにシリンジJを挿入し、接触部
10Aaの上流から流量qで2wt%の食塩水S2を時
間Tだけ注入し、検出器26A,26Bの出力Ia,I
bを観測した。また、被検体液Gの流量Qをメスシリン
ダにて実測した。演算処理器27で、立下り法により流
量Q1と誤差とを求めた。また、ピーク法により流量Q
2と誤差とを求めた。また、重心法により流量Q3と誤
差とを求めた。図9に、観測結果の表を示す。この実験
例では、注入量qを少量とし且つ注入時間Tを短時間と
し、重心法を用いた場合が最も良い結果であった。
【0030】(実験例5)接触部10Aa,10Baを
間隔L=500mmでパイプPに挿入した。パイプP
は、内径1.5mmのシリコンチューブを用いた。ま
た、タンクWに1wt%の食塩水S1(屈折率1.33
48)を入れ、その食塩水S1を3.3ml/分でパイ
プPに流した。一方、パイプPにシリンジJを挿入する
位置を、接触部10Aaの上流100mm,500m
m,1000mmの3通りにし、流量0.1ml/分で
2wt%の食塩水S2を5秒間,10秒間の2通りで注
入し、検出器26A,26Bの出力Ia,Ibを観測し
た。この結果、注入時間が5秒間の場合は、注入位置に
特に依存しないことが判った。一方、注入時間が10秒
間の場合は、注入位置が短いほど誤差が大きくなること
が判った。
【0031】
【発明の効果】この発明の接触型光ファイバセンサによ
れば、接触部のサイズを極めて小型にすることが出来
る。この結果、例えば血管を流れる血液などを測定する
ことも可能となる。また、光ファイバを小曲率で屈曲さ
せないため、光損失の増大を生じず、普及品の検出器で
も十分に検出できるようになる。また、検出器に達する
光が強いため、被検体の屈折率の変化に対する検出器の
出力の変化量が大きくなり、わずかな屈折率の変化でも
検出できるようになる。また、この発明の流れ測定方法
および装置によれば、接触型光ファイバセンサを用い
て、流れの屈折率と、流速または流量または流路距離と
を好適に測定することが出来るようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1実施例の接触型光ファイバセン
サの構成図である。
【図2】図1の接触型光ファイバセンサのセンサ部の拡
大断面図である。
【図3】(a)は図2のA−A断面図、(b)は図2の
B−B断面図、(c)は図2のC−C断面図である。
【図4】図1の接触型光ファイバセンサの接触部の説明
図である。
【図5】実験例1の測定結果のグラフである。
【図6】この発明の第2実施例の流れの測定装置の構成
図である。
【図7】実験例2の測定結果のグラフである。
【図8】実験例3の測定結果のグラフである。
【図9】実験例4の測定結果の図表である。
【図10】従来の接触型光ファイバセンサの一例を示す
構成図である。
【図11】図9の接触型光ファイバセンサの接触部の説
明図である。
【符号の説明】
1,21 光源 2 光源側光コネクタ 3,23A,23B 光源側光ケーブル 4,24A,24B 検出器側光ケーブル 5 検出器側光コネクタ 6,26A,26B 検出器 10,10A,10B センサ部 10a,10Aa,10Ba 接触部 11,12 光源側光ファイバ 11a,12a コア 11b,12b クラッド 13 検出器側光ファイバ 13a コア 13b クラッド 14 ダミー光ファイバ 15 ガラスキャピラリ 16 ステンレス管 17 接着剤 22 オプティカルカプラ 27 演算処理器 100 接触型光ファイバセンサ 200 流れの測定装置
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭57−39317(JP,A) 特開 昭58−215561(JP,A) 特開 平1−248040(JP,A) 特開 昭57−74617(JP,A) 実開 昭61−123936(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01D 21/00 G01F 1/00 G01F 1/708 G01N 21/41 G01P 5/20

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光ファイバを伝播する光が被検体との接
    触部から被検体の屈折率に応じて漏光する度合いを計測
    する接触型光ファイバセンサにおいて、 光源側から光を前記接触部に導く光源側光ファイバと、
    前記接触部から光を検出器側に導く検出器側光ファイバ
    とを具備し、前記光源側光ファイバの一端と前記検出器
    側光ファイバの一端とを前記接触部において溶融一体化
    し、先細り形状にし、前記光源側光ファイバが、光源側
    の偏波面保存光ファイバと接触部側のシングルモード光
    ファイバとを融着した構造であることを特徴とする接触
    型光ファイバセンサ。
  2. 【請求項2】 光ファイバを伝播する光が被検体との接
    触部から被検体の屈折率に応じて漏光する度合いを計測
    する接触型光ファイバセンサにおいて、 光源側から光を前記接触部に導く光源側光ファイバと、
    前記接触部から光を検出器側に導く検出器側光ファイバ
    と、前記光源側光ファイバおよび前記検出器側光ファイ
    バの間に挟まれた少なくとも1本のダミー光ファイバと
    を具備し、前記光源側光ファイバの一端と前記検出器側
    光ファイバの一端と前記ダミー光ファイバの一端とを前
    記接触部において溶融一体化し、先細り形状にし、前記
    光源側光ファイバが、光源側の偏波面保存光ファイバと
    接触部側のシングルモード光ファイバとを融着した構造
    であるたことを特徴とする接触型光ファイバセンサ。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載の接触型
    光ファイバセンサにおいて、前記各光ファイバをガラス
    キャピラリに挿通し、そのガラスキャピラリをステンレ
    ス管に挿通し、前記光源側光ファイバおよび前記検出器
    側光ファイバの他端にそれぞれ光コネクタを設けたこと
    を特徴とする接触型光ファイバセンサ。
  4. 【請求項4】 第1の接触型光ファイバセンサの接触部
    を液体の流れの上流に接触し、第2の接触型光ファイバ
    センサの接触部を液体の流れの下流に接触し、液体の屈
    折率の変化部分が第1の接触型光ファイバセンサの接触
    部から第2の接触型光ファイバセンサの接触部に至ると
    きの第1の接触型光ファイバセンサでの出力と第2の接
    触型光ファイバセンサでの出力の関係を求め、その関係
    に基づいて流速または流量または両接触部間の流路距離
    を測定することを特徴とする流 れの測定方法。
  5. 【請求項5】 液体の流れの上流に接触する接触部をも
    つ第1の接触型光ファイバセンサと、液体の流れの下流
    に接触する接触部をもつ第2の接触型光ファイバセンサ
    と、液体の屈折率の変化部分が第1の接触型光ファイバ
    センサの接触部から第2の接触型光ファイバセンサの接
    触部に至るときの第1の接触型光ファイバセンサでの出
    力と第2の接触型光ファイバセンサでの出力の関係に基
    づいて流速または流量または両接触部間の流路距離を測
    定する演算処理手段とを具備したことを特徴とする流れ
    の測定装置。
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