JP3079317B2 - 溶融炭酸塩型燃料電池発電装置 - Google Patents

溶融炭酸塩型燃料電池発電装置

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JP3079317B2 JP03208937A JP20893791A JP3079317B2 JP 3079317 B2 JP3079317 B2 JP 3079317B2 JP 03208937 A JP03208937 A JP 03208937A JP 20893791 A JP20893791 A JP 20893791A JP 3079317 B2 JP3079317 B2 JP 3079317B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は燃料の有する化学エネル
ギーを直接電気エネルギーに変換させるエネルギー部門
で用いる燃料電池のうち、特に、溶融炭酸塩型燃料電池
の発電装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】現在までに知られている溶融炭酸塩型燃
料電池の発電装置のうち、一例を示すと、図3に示す如
き系統構成のものがある。
【0003】この図3に示すものは、次のように構成さ
れている。すなわち、溶融炭酸塩を多孔質物質にしみ込
ませてなる電解質板1をカソード2とアノード3の両電
極で両面から挟み、カソード2側に酸化ガスとして空気
Aを、又、アノード3側に燃料ガスFGをそれぞれ供給
するようにしたものを1セルとし、各セルをセパレータ
(図示せず)を介し積層してスタックとした構成の溶融
炭酸塩型燃料電池Iを用い、該燃料電池Iのアノード3
の入口側に改質器4で改質された燃料ガスFGの供給ラ
イン5を接続し、改質原料ガスとしての天然ガスNG
が、天然ガス供給ライン6上の脱硫器7で脱硫された
後、天然ガス予熱器8で予熱されて改質器4の改質室4
aに供給されて改質され、上記燃料ガスFGとしてアノ
ード3に供給されるようにしてある。一方、空気Aは、
フィルタ9を通り、空気供給ライン10上の空気ブロワ
11で昇圧され、空気予熱器12で加熱されて燃料電池
Iのカソード2の入口側へ供給されるようにしてあり、
上記アノード3から排出されたアノード出口ガスはアノ
ード出口ガスライン13により触媒燃焼器14へ導か
れ、ここでアノード出口ガス中の未反応成分を、カソー
ド出口ガスライン15より分岐させて導いたカソード出
口ガスの一部を利用して燃焼させるようにし、この燃焼
熱を改質器4の加熱室4bへ供給して改質反応に利用さ
せるように触媒燃焼器14と加熱室4bとを燃焼排ガス
ライン16にて接続してあり、上記カソード2から排出
されたカソード出口ガスの残りは、カソード出口ガスラ
イン15より上記空気予熱器12を経て大気へ放出させ
るようにし、又、カソード出口ガスの一部はカソードリ
サイクルブロワ18によりリサイクルライン17を通し
てカソード2の入口側へリサイクルするようにしてあ
る。又、上記改質器4の加熱室4bから排出されたガス
は、該ガスの顕熱を水蒸気発生に用いるようにするた
め、排ガスライン19より蒸気過熱器20、蒸気発生器
21、改質用蒸気発生器22、凝縮器23を経て気液分
離器24へ導くようにしてあり、該気液分離器24に
は、上水H2 Oを水処理装置25で処理して供給するよ
うにしてあって、気液分離器24で分離された水は、上
水H2 Oとともに給水ポンプ26で加圧されて上記蒸気
発生器21、改質用蒸気発生器22へ導かれるようにし
てある。更に、上記蒸気発生器21で発生した水蒸気
は、水蒸気回収ライン27より回収されるようにすると
共に、上記改質用蒸気発生器22で発生した水蒸気は、
蒸気過熱器20で過熱されて水蒸気ライン28より天然
ガス供給ライン6に導かれるようにしてあり、又、上記
気液分離器24で分離されたガスは、空気供給ライン1
0の空気ブロワ11の吸入側へ導かれるようにしてあ
る。
【0004】上記のように構成されている溶融炭酸塩型
燃料電池発電装置で発電を行わせるときは、天然ガスN
Gが脱硫器7、天然ガス予熱器8を経て改質器4の改質
室4aに導かれることにより、ここで、 CH4 +H2 O→CO+3H2 の反応が行われて、燃料ガスFGとして燃料電池Iのア
ノード3へ供給される。一方、燃料電池Iのカソード2
には、空気Aが空気予熱器12で予熱されて供給され、
カソード2側では、 CO2 +1/2 O2 +2e- →CO3 -- の反応が行われ、生成された炭酸イオンCO3 --が電解
質板1を通ってアノード3へ達する。アノード3には、
燃料ガスFGが供給されているので、アノード3側で、 CO3 --+H2 →CO2 +H2 O+2e- CO3 --+CO→2CO2 +2e- の反応が行われ、カソード2側とアノード3側の各端子
板間に負荷を接続することにより電気が流れるようにし
てある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来の
溶融炭酸塩型燃料電池発電装置は、改質器4と燃料電池
Iが各々1段しかない一般的なものであるから、改質器
4では高い改質率を得る必要があるため、必然的に改質
温度を高くとるために加熱室4bの温度を高くしなけれ
ばならないが、改質器4は高温になると強度的に耐えら
れないし、改質室4a内の改質用触媒も寿命が短かくな
る、という問題があり、かかる問題を解消するために改
質器4と改質用触媒の寿命を長くしようとして改質器4
の温度を低くすると、高い改質率が得られず、アノード
3に供給される燃料ガスFGの水素濃度も低くなって電
池の電圧を高くできない、という問題がある。
【0006】そこで、本発明は、従来の溶融炭酸塩型燃
料電池発電装置における改質器に相当する第1の改質器
で改質を行わせるほかに第2の改質器でも原料の改質を
行わせるようにして、第1の改質器及び改質用触媒の寿
命延長を図ると同時に高い改質率が得られるようにした
溶融炭酸塩型燃料電池発電装置を提供しようとするもの
である。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するために、溶融炭酸塩型燃料電池と改質器を設置
し、上記燃料電池のアノード入口側と上記改質器の改質
室とを燃料ガス供給ラインで接続し、一方、空気供給ラ
インをカソード入口側に接続し、カソード出口ガスの一
部とアノード出口ガスを上記改質器の加熱室に供給する
ように接続してある構成において、上記溶融炭酸塩型燃
料電池を複数直列に配置して、上流側の燃料電池のアノ
ード出口側と下流側の燃料電池のアノード入口側との間
にアノード出口ガスの顕熱を熱源とする第2の改質室を
配置し、上流側カソード出口側と下流側カソード入口側
とを接続し、且つ下流側のアノード出口ガスとカソード
出口ガスの一部を燃焼器を通して改質器の加熱室に供給
するよう接続した構成とする。又、上記第2改質室に代
えて、上流側と下流側の燃料電池の間に別の改質器を設
置し、上流側の改質器の改質室、上流側の燃料電池のア
ノード、下流側の改質器の改質室、下流側の燃料電池の
アノードの順にガスが流れるよう直列に接続すると共
に、上流側の燃料電池のカソード、下流側の改質器の加
熱室、下流側の燃料電池のカソードの順にガスが流れる
ように直列に接続した構成としてもよい。
【0008】
【作用】複数個の燃料電池を配置して、上流側の燃料電
池のアノードと下流側の燃料電池のアノードとの間に第
2の改質室を配置し、上流側にある第1の改質器の改質
室で改質された燃料ガスを上流側の燃料電池のアノード
に供給させ、該アノードから排出されたアノード出口ガ
スを第2改質室で改質させるようにすると、上流側にあ
る第1の改質器の改質率を極端に高くする必要がなくて
改質温度を低くでき、改質器自体や改質用触媒の寿命を
延長させることが可能となり、又、下流にある第2の改
質室では、最初の原料に加えられた水蒸気のほかに、上
流側の燃料電池のアノードで発生した水蒸気が改質に利
用できること、及び上流側の燃料電池のアノードで反応
によって水素が消費されること、から高い改質率が得ら
れることになる。更に、第1の改質器では、加熱源を燃
料電池のアノードでの未反応成分の燃焼熱としているの
で、第1の改質器の改質温度を極端に低くすることはな
く、第1の改質器でほとんどの改質を行わせることがで
きて、第2の改質室は少量の原料を改質するのみでよ
く、改質室の寸法を小さくすることができて、燃料電池
の炭酸塩により改質用触媒が被毒されても、該触媒の交
換を容易に行うことが可能となる。又、第2の改質室の
熱源をアノード出口ガスの顕熱とすると、下流側の燃料
電池のアノードの冷却に利用でき、該熱源をカソード出
口ガスの顕熱とすると、下流側の燃料電池のカソードの
冷却ができる。
【0009】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。
【0010】図1は本発明の一実施例を示すもので、図
3に示すものと同様に、電解質板1をカソード2とアノ
ード3の両電極で両面から挟んでカソード2側に酸化ガ
スとして空気Aを、又、アノード3側に燃料ガスFGを
それぞれ供給するようにしてあるセルを図示しないセパ
レータを介し積層してスタックとした構成の溶融炭酸塩
型燃料電池Iと、天然ガスNGの如き改質原料ガスを改
質して燃料電池のアノード3への燃料ガスとする改質器
4とを備え、改質器4の改質室4aと燃料電池Iのアノ
ード入口側とを燃料ガス供給ライン5で接続すると共
に、アノード出口ガス中の未反応成分をカソード出口ガ
スの一部を用いて触媒燃焼器14にて燃焼させた後、燃
焼熱を改質器4の加熱源とするよう改質器4の加熱室4
bと触媒燃焼器14とを燃焼排ガスライン16にて接続
してある構成において、上記燃料電池を上流側と下流側
に配置して、上流側の燃料電池Iのアノード3出口側と
下流側の燃料電池IIのアノード3入口側との間に、上流
側のアノード出口ガスの顕熱を熱源とする第2の改質室
29を配置し、上流側にある第1の改質器4の改質室4
a、上流側の燃料電池Iのアノード3、下流側に位置す
る第2の改質室29、下流側の燃料電池IIのアノード3
の順にガスが流れるよう直列に接続し、且つ上流側の燃
料電池Iのカソード2出口側と下流側の燃料電池IIのカ
ソード2入口側とを直列に接続して、空気Aが空気予熱
器12で予熱されて上流側の燃料電池Iのカソード2入
口に供給されると共に、空気供給ライン10の途中より
予熱してない空気の一部を下流側の燃料電池IIのカソー
ド2入口側へ供給するよう空気分岐ライン30をカソー
ド出口ライン15の途中に接続する。31は温水発生
器、32はカソード出口ガス冷却器であり、その他の構
成は図3に示すものと同じであり、同一のものには同一
の符号が付してある。
【0011】天然ガスNGが第1の改質器4で燃料ガス
FGに改質されると、該燃料ガスFGは燃料ガス供給ラ
イン5により上流側の燃料電池Iのアノード3に供給さ
れ、アノード反応で水素を消費されたガスはアノード出
口ガスとしてアノード出口ガスライン13より第2の改
質室29へ導かれる。改質室29では、上流側の改質器
4で改質されないで燃料電池Iのアノード3に供給され
た一部の改質原料ガスが、アノード出口ガスの顕熱と上
流側の燃料電池のアノード3での反応により発生した水
蒸気により改質され、改質された燃料ガスが下流側の燃
料電池IIのアノード3に供給される。この場合、改質原
料ガスとしての天然ガスNGは、上流側の改質器4と下
流側のアノード出口ガスの顕熱を利用した改質室29の
2段により改質されることになるので、上流側の第1の
改質器4は、従来の改質器が1段のみである方式の場合
に比して改質率を極端に高くする必要はないが、下流側
の第2の改質室29では、上流側の改質器4での改質に
加えられた水蒸気のほかに、上流側の燃料電池Iのアノ
ード3で反応により生成された水蒸気が改質に利用でき
ることと、上流側の燃料電池Iのアノード3において水
素が消費されることから、改質率を非常に高くすること
ができるので、全体として高い改質率が得られ、下流側
の燃料電池IIのアノード3に入る水素濃度が高くなり、
電池電圧を高くすることができる。
【0012】上記において、上流側の改質器4は、上記
したように改質率を極端に高くする必要がないことから
改質温度を高くしなくてすみ、改質室4a内の改質用触
媒や改質器自体の強度上の問題を解消できる。しかし、
改質温度が低くすぎると、改質率を極端に低下すること
になるが、本発明では、上流側の改質器4の加熱源を、
下流側の燃料電池IIのアノード3での未反応成分を触媒
燃焼器14で燃焼した燃焼熱としているため、加熱室4
bでの加熱温度を700℃以上に上げることができる。
これにより本発明では、上流側の改質器4で天然ガスN
Gの改質の大部分を行わせて下流側の改質室29では少
量の天然ガスNGを改質するだけとすることが可能とな
り、下流側の改質室29の寸法を小さくすることができ
て改質用触媒量は少なくでき、万一燃料電池の炭酸塩に
より改質用触媒が被毒されたとしても、該改質用触媒の
交換が容易にできることになる。
【0013】又、下流側の第2の改質室29は、改質の
熱源としてアノード出口ガスの顕熱を利用することか
ら、下流側の燃料電池IIのアノード3に供給されるアノ
ード出口ガスの温度は、上流側の燃料電池Iから排出さ
れたアノード出口ガスの温度よりも低くなるので、下流
側の燃料電池IIの冷却に利用でき、これに伴い燃料電池
IIの冷却のためにカソード2に供給される冷却用のガス
流量をその分だけ減少させることが可能となる。
【0014】次に、図2は本発明の他の実施例を示すも
ので、上流側の燃料電池Iと下流側の燃料電池IIの間に
第2の改質器33を配置して、上流側の燃料電池Iのア
ノード3から排出されたアノード出口ガスが上記改質器
33の改質室33aを通って下流側の燃料電池IIのアノ
ード3に供給されるよう直列に接続すると共に、上流側
の燃料電池Iのカソード2から排出されたカソード出口
ガスが上記改質器33の加熱室33bを通って下流側の
燃料電池IIのカソード2に供給されるよう直列に接続し
たものである。
【0015】この実施例では、下流側となる第2の改質
器33の加熱源に上流側の燃料電池Iのカソード出口ガ
スの顕熱を利用して改質を行わせ、該改質器33の加熱
室33aから排出されたガスを下流側の燃料電池IIのカ
ソード2へ供給できるので、カソード出口ガスが改質器
33で冷却されることから、下流側の燃料電池IIの冷却
に利用できる利点がある。
【0016】なお、本発明は上記実施例のみに限定され
るものではなく、たとえば、複数個の燃料電池として2
個の燃料電池I,IIを示し、改質器4のほかに改質室2
9又は改質器33を設置した場合を示したが、これらを
3個もしくはそれ以上設置して直列に接続するようにし
てもよく、その他本発明の要旨を逸脱しない範囲におい
て種々変更を加え得ることは勿論である。
【0017】
【発明の効果】以上述べた如く、本発明の溶融炭酸塩型
燃料電池発電装置によれば、複数個の燃料電池を設置し
て、上流側の燃料電池と下流側の燃料電池との間に、第
2の改質室又は改質器を配置して、改質原料ガスを改質
する第1の改質器の改質室、上流側の燃料電池のアノー
ド、第2の改質室又は第2の改質器の改質室、下流側の
燃料電池のアノードの順にガスが流れるよう直列に接続
し、下流側の燃料電池のアノードから排出されたアノー
ド出口ガスとカソードから排出されたカソード出口ガス
の一部を燃焼器へ導き、該燃焼器での燃焼熱を第1の改
質器の加熱室に供給するようにしてあるので、(i) 上流
側にある第1の改質器のほかに、下流側でも改質ができ
るようにしてあるため、改質器が1個しかない従来方式
に比して、第1の改質器では改質率を極端に高くする必
要がなく、これにより第1の改質器の改質温度を高くと
らなくてよいので、改質用触媒と改質器自体の寿命を延
長させることができることになり、又、炭素析出が起ら
ない範囲でS/C(水蒸気/炭素)比を絞ることができ
るので、改質に必要な水蒸気が少なくてよく、排熱回収
により得た水蒸気を系外に供給できることになって総合
熱効率を高くすることができると共に、燃料電池のアノ
ードの入口蒸気量が少なくなることから、水素分圧が高
くなり、電池電圧を高くすることができて、発電効率が
高められること、(ii)第2の改質室では、第1の改質器
の改質のために最初に改質原料ガスに加えられた水蒸気
のほかに上流側の燃料電池のアノードで生成された水蒸
気を改質に利用できることと、上流側の燃料電池のアノ
ードで水素が消費されることから、改質器が1段しかな
い従来方式に比して改質率を高くすることができ、下流
側の燃料電池のアノードに入る水素濃度が高くなり、電
池の電圧も高くなること、(iii) 下流側の燃料電池のア
ノード出口ガス中に含まれている未反応成分を燃焼器で
燃焼させ、その燃焼熱を第1の改質器の加熱源とするの
で、改質温度が低くなりすぎることがなく、これにより
第1の改質器で改質原料ガスの改質の大部分を行わせる
ことができて、第2の改質室では少量の原料の改質を行
わせるのみでよくなり、第2の改質室の寸法を小さくで
きて改質用触媒量を少なくでき、改質用触媒が燃料電池
の炭酸塩により被毒されても該触媒の交換が容易にでき
ることになると共に、上流側の燃料電池のアノードに入
る未改質原料の濃度が低くなり、燃料電池内での改質原
料の熱分解を防止できること、(iv)第2の改質室では、
熱源として上流側の燃料電池のアノード出口ガスの顕熱
を利用させるようにしているので、下流側の燃料電池の
アノードに入るアノード出口ガスの温度は上流側の燃料
電池の出口のアノード出口ガスの温度よりも低くなり、
その分、カソードへ供給される冷却用ガスの流量を減少
させることができ、又、下流側の燃料電池のアノード入
口の温度が低いことから炭素析出の懸念があるが、上流
側の燃料電池からのアノード出口ガスは多量の水蒸気を
含んでいるので、その懸念もないこと、等の優れた効果
を奏し得られ、更に、上流側の燃料電池と下流側の燃料
電池の間に配置した第2の改質器の加熱源を、カソード
出口ガスの顕熱とする構成とすることにより、下流側の
燃料電池のカソードへ供給されるカソード出口ガスを冷
却することができる、という優れた効果も奏し得られ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の溶融炭酸塩型燃料電池発電装置の一実
施例の概略を示す系統構成図である。
【図2】本発明の他の実施例の概略を示す系統構成図で
ある。
【図3】従来の溶融炭酸塩型燃料電池発電装置の一例の
概略を示す系統構成図である。
【符号の説明】
I,II 燃料電池 2 カソード 3 アノード 4 改質器(第1の改質器) 4a 改質室 4b 加熱室 5 燃料ガス供給ライン 10 空気供給ライン 13 アノード出口ガスライン 14 触媒燃焼器(燃焼器) 15 カソード出口ガスライン 16 燃焼排ガスライン 19 排ガスライン 20 蒸気過熱器 21 蒸気発生器 22 改質用蒸気発生器 28 水蒸気ライン 29 第2の改質室 33 第2の改質器 33a 改質室 33b 加熱室 NG 天然ガス(改質原料ガス) FG 燃料ガス A 空気(酸化ガス)
フロントページの続き (72)発明者 森本 弘正 東京都江東区豊洲三丁目1番15号 石川 島播磨重工業株式会社 東二テクニカル センター内 (72)発明者 上松 宏吉 東京都江東区豊洲三丁目1番15号 石川 島播磨重工業株式会社 東二テクニカル センター内 (72)発明者 羽鳥 聡 東京都江東区豊洲三丁目1番15号 石川 島播磨重工業株式会社 東二テクニカル センター内 (72)発明者 小林 和典 東京都江東区豊洲三丁目1番15号 石川 島播磨重工業株式会社 東二テクニカル センター内 (72)発明者 疋田 知士 東京都港区芝浦一丁目16番25号 東京瓦 斯株式会社内 (72)発明者 篠崎 憲一 大阪府大阪市中央区平野四丁目1番2号 大阪瓦斯株式会社内 (72)発明者 中川 重人 愛知県東海市新宝町507−2 東邦瓦斯 株式会社内 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01M 8/06 H01M 8/04

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 改質原料ガスを改質器で改質して溶融炭
    酸塩型燃料電池のアノードに供給するようにし、且つ該
    燃料電池のカソードには酸化ガスを供給するようにし、
    上記アノードから排出されたアノード出口ガスとカソー
    ドから排出されたカソード出口ガスの一部とを上記改質
    器の加熱室に導くようにした構成を有する溶融炭酸塩型
    燃料電池発電装置において、上記燃料電池を複数個直列
    に配置し、上流側の燃料電池のアノード出口側と下流側
    の燃料電池のアノード入口側の間に、上流側の燃料電池
    のアノード出口ガスの顕熱を利用する第2の改質室を配
    置し、上流側カソード出口側と下流側カソード入口側と
    を接続し、且つ下流側の燃料電池からのアノード出口ガ
    スとカソード出口ガスの一部を燃焼器を通して第1の改
    質器の加熱室に供給するよう該加熱室と燃焼室を接続し
    た構成を有することを特徴とする溶融炭酸塩型燃料電池
    発電装置。
  2. 【請求項2】 第2の改質室に代えて第2の改質器を配
    置して、上流側の燃料電池のアノード、第2改質器の改
    質室、下流側の燃料電池のアノードの順にガスが流れる
    よう直列に接続すると共に、上流側の燃料電池のカソー
    ド、第2改質器の加熱室、下流側の燃料電池のカソード
    の順にガスが流れるよう直列に接続した請求項1記載の
    溶融炭酸塩型燃料電池発電装置。
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