JP3079293U - 天吊り装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【課題】 異なる大きさや形状の電気装置、特にプロジ
ェクタ装置に用いることができ、天吊りする各種装置の
向きや取り付け位置の調整が容易で、かつ構造が簡単で
組み立てが容易な天吊り装置を提供する。 【解決手段】 外周面には位置決め孔を穿設し、下端部
外周縁に鍔部を一体に形成して成る天吊り支柱５０と、
側辺固定部をそれぞれ一体に形成した連結板５５と該連
結板の側辺固定部５６に当接する連結板の側辺固定部に
穿設した２つのネジ孔に対応する軸支孔６６と、該側辺
固定部には連結座６０の下部側辺固定部に穿設した軸支
孔６６と、摺動溝６７に対応するネジ孔を穿設した固定
座７０と、固定ネジで固定座に固定し、かつ複数のブラ
ケット部の一端縁部には、下方に湾曲し、水平面に切欠
溝を設けてフォーク状に形成したフォーク状固定部を一
体に形成する複数のブラケット部８０，８５を組み合わ
せて構成する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術範囲】

この考案は、各種電気装置を天吊りするための天吊り装置であって、特に様々 な異なる機種のプロジェクト装置の天吊りに適した天吊り装置に関わる。

【０００２】

【従来の技術】

液晶プロジェクト等では、機器本体を部屋の天井等に係止して使用する場合が多 い。しかし、周知の天吊り装置は一般に構造が複雑となり、部品点もが多く、組 立に手間が係るばかりでなく、取付時の調整も困難である。さらにプロジェクト 装置の多様化にともない、大きさなどが異なる様々な機種に共通して用いること ができる天吊り装置が求められている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

この考案は、異なる大きさや形状の電気装置、特にプロジェクタ装置に共通し て用いることのできる天吊り装置であって、プロジェクタ装置の向きや位置の調 整が容易で、かつ構造が簡単で組み立ての容易な天吊り装置を提供することを目 的とする。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

天吊り支柱と、連結座と、固定座と、複数のブラケット部とによって天吊り装 置を構成する。該天吊り支柱は下端部外周縁に鍔部を一体に形成してなり、かつ 外周面の適宜な位置には位置決め孔を穿設する。また、連結板を下端部の該鍔部 上に固定し、固定ネジで螺着する。連結板の対向する両側辺には下方に湾曲して 延伸する側辺固定部をそれぞれ一体に形成し、該側辺固定部には２つのネジ孔を 穿設する。該連結座は対向する両側辺に、 上部に湾曲して該連結板の側辺固定 部に当接する上部側辺固定部をそれぞれ一体に形成し、該上部側辺固定部には、 該連結板の側辺固定部に穿設した２つのネジ孔に対応する軸支孔と、摺動溝とを 穿設し、ネジ山を螺刻した支軸ピンで軸支孔を支点として、該摺動溝の範囲内で 摺動可能に連結板と、連結座とを固定する。また、該連結板の対向する他の両辺 には、下方に湾曲した下部側辺固定部をそれぞれ一体に形成し、かつ軸支孔と、 摺動溝とを穿設する。該固定座は底面に前記複数のブラケット部を設けるための 調整溝を平行に形成し、また該固定座の長手方向の両側辺には前記連結座の下部 側辺固定部に対応する側辺固定部を一体に形し、該側辺固定部には前記連結座の 下部側辺固定部に穿設した軸支孔と、摺動溝に対応するネジ孔を穿設し、ネジ山 を螺刻した支軸ピンで軸支孔を支点として、該摺動溝の範囲内で摺動可能に連結 座と、固定座とを固定する。該複数のブラケット部は、該固定座に形成した調整 溝に対応する調整溝を長手方向に形成し、該調整溝を介して固定ネジで固定座に 固定し、かつ該複数のブラケット部の一端縁部には、下方に湾曲し、さらに湾曲 して水平面を形成し、該水平面に切欠溝を設けてフォーク状に形成したフォーク 状固定部を一体に形成する。

【０００５】

【実施例】

この考案の構造、効果、及び特徴を説明するために、具体的な実施例を挙げ、 図示を参考にして以下に詳述する。図１にこの考案による天吊り装置の分解図を 開示する。図示によれば、天吊り支柱（５０）の底部に連結座（６０）を設け、 該連結座（６０）の下端部に固定座（７０）を設ける。また、固定座（７０）に は若干の角度と位置を調整するための長、短のブラケット部（８０）、（８５） を設け、該ブラケット部（８０）、（８５）をプロジェクタ装置９０Ａから９０ Ｄ（図３、４、５、６参照）に螺着する。

【０００６】 図１、図２に開示するように天吊り支柱（５０）の下端部外周縁には外部に向 かって鍔部（５１）が形成され、かつ天吊り支柱（５０）の外周面の適宜な位置 には位置決め孔（５２）を穿設する。また、嵌設孔（５５１）を穿設した連結板 （５５）を天吊り支柱（５０）の上方から嵌設して該鍔部（５１）に当接させる 。さらに天吊り支柱（５０）には制動リング（５８）を嵌設して、固定ネジを天 吊り支柱（５０）の位置決め孔（５２）に螺着して、連結板（５５）を天吊り支 柱（５０）に固定する。また、連結板（５５）の対向する両側辺には下方に湾曲 して延伸する側辺固定部（５６）をそれぞれ一体に形成し、該側辺固定部（５６ ）には２つのネジ孔（５７）を穿設する。

【０００７】 連結座（６０）の対向する側辺で、前記連結板（５５）の側辺固定部（５６） に対応する両方側辺には、 上部に湾曲して該連結板（５５）の側辺固定部（５ ６）に当接する上部側辺固定部（６１）をそれぞれ一体に形成する。該上部側辺 固定部（６１）には、該連結板（５５）の側辺固定部（５６）に穿設した２つの ネジ孔（５７）に対応する軸支孔（６２）と、円弧状の摺動溝（６３）とを穿設 し、ネジ山を螺刻した支軸ピンで軸支孔（６２）を支点として、該円弧状の摺動 溝（６３）の範囲内で摺動可能に連結板（５５）と、連結座（６０）とを固定す る。また、連結板（６０）の対向する他の両辺には、下方に湾曲した下部側辺固 定部（６５）をそれぞれ一体に形成し、かつ軸支孔（６６）と、円弧状の摺動溝 （６７）とを穿設する。

【０００８】 固定座（７０）の底面には前段と後段とに分けてそれぞれ２つの調整溝（７１ ）を平行に形成し、それぞれ長、短のブラケット部（８０）、（８５）を設ける 。また、固定座（７０）の長手方向の両側辺には前記連結座（６０）の下部側辺 固定部（６５）に対応する側辺固定部（７２）を一体に形成し、該側辺固定部（ ７２）には前記連結座（６０）の下部側辺固定部（６５）に穿設した軸支孔（６ ６）と、摺動溝（６７）に対応するネジ孔（７３）を穿設し、ネジ山を螺刻した 支軸ピンで軸支孔（６６）を支点として、該円弧状の摺動溝（６７）の範囲内で 摺動可能に連結座（６０）と、固定座（７０）とを固定する。

【０００９】 長、短のブラケット部（８０）、（８５）は、固定ネジで固定座（７０）に形成 した調整溝（７１）に対応する調整溝（８１）、（８６）を長手方向に形成し、 該調整溝（７１）及び（８１）、（８６）を介して固定ネジで固定座（７０）と ブラケット部（８０）、（８５）とを固定する。また、長、短のブラケット部（ ８０）、（８５）の一端にはフォーク状固定部（８２）、（８７）を一体に形成 する。該フォーク状固定部（８２）、（８７）はブラケット部（８０）、（８５ ）の一端縁部が下方に湾曲し、さらに湾曲して水平面を形成し、該水平面に切欠 溝（８３）、（８８）を設けてフォーク状に形成する。該切欠溝（８３）、（８ ８）を介して固定ネジでプロジェクタ装置９０Ａ、９０Ｂ、９０Ｃ、９０Ｄをブ ラケット部（８０）、（８５）に固定する（図３、４、５、６参照）。

【００１０】 以上の構造によってなる天吊り装置は、組み立てが容易で、例えばプロジェク タ装置を天吊りする場合、該プロジェクタ装置の方向、角度などを必要に応じて 調整することができる。また、図３、４、５、６に開示するように異なる機種の プロジェクタ装置９０Ａ、９０Ｂ、９０Ｃ、９０Ｄにそれぞれ対応させることが できる。この場合には、長、短のブラケット部（８０）、（８５）の固定ネジを 緩め、固定座（７０）と、ブラケット部（８０）、（８５）の該調整溝（７１） 及び（８１）、（８６）を利用して、各機種のプロジェクタ装置９０Ａ、９０Ｂ 、９０Ｃ、９０Ｄの大きさと取り付ける向きに合わせ同一平面上において取り付 け位置と角度を調整し、固定ネジで固定する。また、長、短のブラケット部（８ ０）、（８５）の一端に形成したフォーク状固定部（８２）、（８７）は、端縁 部が下方に湾曲し、さらに湾曲して水平面を形成する構造のため、プロジェクタ 装置９０Ａ、９０Ｂ、９０Ｃ、９０Ｄと天吊り装置との間に隙間が形成され、該 隙間によって放熱効果を得ることができる。

【００１１】 また、図７、８に開示するように、プロジェクタ装置（９０）の角度を調整す る場合には、固定座（７０）の軸支孔（６６）の軸支ピンを緩めて、該軸支ピン を中心とし連結座（６０）の軸支孔（６６）と摺動溝（６７）を利用してプロジ ェクタ装置（９０）の角度を調整する。同時に、連結座（６０）と連結板（５５ ）とを固定する固定ネジを緩めて、連結座（６０）をプロジェクタ装置（９０） とともに９０°回転させることもできる。

【００１２】

【考案の効果】

この考案による天吊り装置は、異なる大きさや形状の電気装置、特にプロジェ クタ装置に共通して用いることのでき、天吊りする各種装置の向きや取り付け位 置の調整が容易である。また、構造が簡単で組み立てが容易である。

【図面の簡単な説明】

【図１】 この考案による天吊り装置の分解図である。

【図２】 この考案による天吊り装置を組み立てた状態
の斜視図である。

【図３】 この考案による天吊り装置の使用態様を表わ
す斜視図である。

【図４】 この考案による天吊り装置の使用態様を表わ
す斜視図である。

【図５】 この考案による天吊り装置の使用態様を表わ
す斜視図である。

【図６】 この考案による天吊り装置の使用態様を表わ
す斜視図である。

【図７】 この考案による天吊り装置の角度を調整する
状態を表わす説明図である。

【図８】 この考案による天吊り装置の角度を調整する
状態を表わす説明図である。

【符号の説明】

５０ 天吊り支柱 ５１ 鍔部 ５２ 位置決め孔 ５５ 連結板 ５５１ 嵌設孔 ５６ 側辺固定部 ５７ ネジ孔 ５８ 制動リング ６０ 連結座 ６１ 上部側辺固定部 ６２ 軸支孔 ６３ 摺動溝 ６５ 下部側辺固定部 ６６ 軸支孔 ６７ 摺動溝 ７０ 固定座 ７１ 調整溝 ７２ 側辺固定部 ７３ ネジ孔 ８０、８５ ブラケット部 ８１、８６ 調整溝 ８２、８７ フォーク状固定部 ８３、８８ 切欠溝 ９０、９０Ａ、９０Ｂ、９０Ｃ、９０Ｄ プロジェクタ
装置

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 天吊り支柱と、連結座と、固定座と、複
   数のブラケット部とによってなる天吊り装置において、
   該天吊り支柱は下端部外周縁に鍔部を一体に形成し、か
   つ外周面の適宜な位置には位置決め孔を穿設し、嵌設孔
   を穿設した連結板を天吊り支柱の上方から嵌設して該鍔
   部に当接させ、制動リングを嵌設して、固定ネジを該位
   置決め孔に螺着して、連結板を天吊り支柱に固定し、該
   連結板の対向する両側辺には下方に湾曲して延伸する側
   辺固定部をそれぞれ一体に形成し、該側辺固定部には２
   つのネジ孔を穿設し、該連結座は対向する両側辺に、上
   部に湾曲して該連結板の側辺固定部に当接する上部側辺
   固定部をそれぞれ一体に形成し、該上部側辺固定部に
   は、該連結板の側辺固定部に穿設した２つのネジ孔に対
   応する軸支孔と、摺動溝とを穿設し、ネジ山を螺刻した
   支軸ピンで軸支孔を支点として、該摺動溝の範囲内で摺
   動可能に連結板と、連結座とを固定し、かつ該連結板の
   対向する他の両辺には、下方に湾曲した下部側辺固定部
   をそれぞれ一体に形成し、かつ軸支孔と、摺動溝とを穿
   設し、 該固定座は底面に前記複数のブラケット部を設けるため
   の調整溝を平行に形成し、また該固定座の長手方向の両
   側辺には前記連結座の下部側辺固定部に対応する側辺固
   定部を一体に形成し、該側辺固定部には前記連結座の下
   部側辺固定部に穿設した軸支孔と、摺動溝に対応するネ
   ジ孔を穿設し、ネジ山を螺刻した支軸ピンで軸支孔を支
   点として、該摺動溝の範囲内で摺動可能に連結座と、固
   定座とを固定し、該複数のブラケット部は、該固定座に
   形成した調整溝に対応する調整溝を長手方向に形成し、
   該調整溝及びを介して固定ネジで固定座に固定し、かつ
   該複数のブラケット部の一端縁部には、下方に湾曲し、
   さらに湾曲して水平面を形成し、該水平面に切欠溝を設
   けてフォーク状に形成したフォーク状固定部を一体に形
   成することを特徴とする天吊り装置。