JP3078893B2 - 植物成長促進、鮮度維持剤 - Google Patents
植物成長促進、鮮度維持剤Info
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- JP3078893B2 JP3078893B2 JP03247094A JP24709491A JP3078893B2 JP 3078893 B2 JP3078893 B2 JP 3078893B2 JP 03247094 A JP03247094 A JP 03247094A JP 24709491 A JP24709491 A JP 24709491A JP 3078893 B2 JP3078893 B2 JP 3078893B2
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- Japan
- Prior art keywords
- plant growth
- aqueous solution
- present
- freshness
- growth promotion
- Prior art date
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- Food Preservation Except Freezing, Refrigeration, And Drying (AREA)
- Storage Of Fruits Or Vegetables (AREA)
- Agricultural Chemicals And Associated Chemicals (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は植物成長促進、鮮度維持
剤に関する。
剤に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に植物生育の上では良好な土壌、病
気と害虫や菌の防除、肥料、水等の管理等が重要であ
る。しかし十分に管理していても種々の原因により成長
が十分でなく病気になつたり、或いは果実等収穫物の収
穫量や味が悪かつたりする。
気と害虫や菌の防除、肥料、水等の管理等が重要であ
る。しかし十分に管理していても種々の原因により成長
が十分でなく病気になつたり、或いは果実等収穫物の収
穫量や味が悪かつたりする。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は成長を
促進し、病気、害虫を防除し、収穫物の呈味を良好なも
のとし、又、植物の鮮度を維持することのできる植物成
長促進、鮮度維持剤を提供することにある。
促進し、病気、害虫を防除し、収穫物の呈味を良好なも
のとし、又、植物の鮮度を維持することのできる植物成
長促進、鮮度維持剤を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明はパパイン及び有
機酸を含有することを特徴とする植物成長促進、鮮度維
持剤に係る。
機酸を含有することを特徴とする植物成長促進、鮮度維
持剤に係る。
【0005】本発明で使用されるパパインはパパヤの
種、幹、葉、果実等から採取される酵素で、通常粉末状
または顆粒状のものが有利に使用される。有機酸も通常
市販のものを使用することができ、例えばクエン酸、乳
酸、コハク酸、リンゴ酸、アスパラギン酸、グルタミン
酸、酒石酸、グルコン酸、酢酸、フマル酸等を挙げるこ
とができる。
種、幹、葉、果実等から採取される酵素で、通常粉末状
または顆粒状のものが有利に使用される。有機酸も通常
市販のものを使用することができ、例えばクエン酸、乳
酸、コハク酸、リンゴ酸、アスパラギン酸、グルタミン
酸、酒石酸、グルコン酸、酢酸、フマル酸等を挙げるこ
とができる。
【0006】本発明の組成物はそのまま用いても良い
が、種々の形態で用いることもでき、例えば水溶液、乳
剤、水和剤、粉末、粒剤等の形態として用いることもで
きる。
が、種々の形態で用いることもでき、例えば水溶液、乳
剤、水和剤、粉末、粒剤等の形態として用いることもで
きる。
【0007】本発明の組成物に含有される有効成分化合
物であるパパインと有機酸の割合は広い範囲から選定可
能であるが、特に前者の1重量部に対して後者を0.05〜
20重量部、更には前者の1重量部に対して後者を0.5〜
5重量部使用するのが好ましい。又、必要によりその
他、ビタミンC等を適量添加することもできる。
物であるパパインと有機酸の割合は広い範囲から選定可
能であるが、特に前者の1重量部に対して後者を0.05〜
20重量部、更には前者の1重量部に対して後者を0.5〜
5重量部使用するのが好ましい。又、必要によりその
他、ビタミンC等を適量添加することもできる。
【0008】本発明において組成物中の有効成分の合計
量は特に限定されず広範囲に選定可能であるが、通常は
全組成物中約0.01〜100重量%、好ましくは約2〜100重
量%である。又、施用適量は施用時期、対象植物の種
類、土壌条件などによつて異なるが、一般的には有効成
分量として約0.001〜10g/m2、好ましくは約0.01〜5g
/m2程度施用するのが良い。施用時期は蒔種の前又は
後、生育中等任意の時期より選ぶことができる。又、収
穫した植物を本発明の組成物の水溶液等に1〜数回くぐ
らすことにより、或いはスプレー塗布することにより、
該植物の鮮度を維持することができ、輸送するのに好適
である。
量は特に限定されず広範囲に選定可能であるが、通常は
全組成物中約0.01〜100重量%、好ましくは約2〜100重
量%である。又、施用適量は施用時期、対象植物の種
類、土壌条件などによつて異なるが、一般的には有効成
分量として約0.001〜10g/m2、好ましくは約0.01〜5g
/m2程度施用するのが良い。施用時期は蒔種の前又は
後、生育中等任意の時期より選ぶことができる。又、収
穫した植物を本発明の組成物の水溶液等に1〜数回くぐ
らすことにより、或いはスプレー塗布することにより、
該植物の鮮度を維持することができ、輸送するのに好適
である。
【0009】本発明の植物成長促進剤は各種の植物に適
用可能で、例えばトマト、キユウリ、大根、ナス、ピー
マン、レタス、コメ、トウモロコシ、豆、ネギ、芝生、
ゴム、カンノンチク、アロエ、ラン、アジサイ等の各種
野菜、カキ、イチジク、ビワ、マツ、スギ、イチヨウ等
の観葉植物、盆栽、街路樹等に適用できる。
用可能で、例えばトマト、キユウリ、大根、ナス、ピー
マン、レタス、コメ、トウモロコシ、豆、ネギ、芝生、
ゴム、カンノンチク、アロエ、ラン、アジサイ等の各種
野菜、カキ、イチジク、ビワ、マツ、スギ、イチヨウ等
の観葉植物、盆栽、街路樹等に適用できる。
【0010】
【実施例】以下に本発明の組成物の製造例及び試験例を
示す。
示す。
【0011】製造例1 パパイン 5g及びクエン酸 15gを水 10リツトルに溶解
して本発明の組成物(水溶液)を得る。
して本発明の組成物(水溶液)を得る。
【0012】製造例2 パパイン 10g及びリンゴ酸 5gを水 10リツトルに溶解
して本発明の組成物(水溶液)を得る。
して本発明の組成物(水溶液)を得る。
【0013】製造例3 パパイン 10g及びグルタミン酸 10gを水 10リツトルに
溶解して本発明の組成物(水溶液)を得る。
溶解して本発明の組成物(水溶液)を得る。
【0014】試験例1 土壌にトマトの種を蒔き、発芽後7日に1回の割合で葉
に製造例1の水溶液を散布した。
に製造例1の水溶液を散布した。
【0015】トマトの成長は上記水溶液を施用しないも
のに比べ早く、葉が良く繁り、実は形が良く、甘くおい
しかつた。
のに比べ早く、葉が良く繁り、実は形が良く、甘くおい
しかつた。
【0016】試験例2 トマトの代りにキユウリについて試験例1と同様に行つ
たところ、発芽が良く、成長も早く、実は形が良く、皮
が柔らかく甘くておいしかつた。
たところ、発芽が良く、成長も早く、実は形が良く、皮
が柔らかく甘くておいしかつた。
【0017】試験例3 トマトの代りにナスについて試験例1と同様に行つたと
ころ、発芽が良好で、虫がつかず、病気にならず、成長
が早く、実はキズがつかずスンナリしてツヤが良く、大
きさが揃つていた。
ころ、発芽が良好で、虫がつかず、病気にならず、成長
が早く、実はキズがつかずスンナリしてツヤが良く、大
きさが揃つていた。
【0018】比較例1 製造例1の水溶液を散布しない以外は試験例3と同様に
してナスを栽培したところ、ナスには虫がつき、病気に
なり、実はキズが多く、立ち枯れが見られた。
してナスを栽培したところ、ナスには虫がつき、病気に
なり、実はキズが多く、立ち枯れが見られた。
【0019】試験例4 製造例2の水溶液を土壌に散布して後、夏大根の種を蒔
いた。その後7日に1回の割合で上記水溶液を散布し
た。
いた。その後7日に1回の割合で上記水溶液を散布し
た。
【0020】夏大根の成長は上記水溶液を施用しないも
のに比べ早く、虫がつかず、味は甘く、からくなかつ
た。
のに比べ早く、虫がつかず、味は甘く、からくなかつ
た。
【0021】試験例5 夏大根の代りにピーマンについて試験例4と同様に行つ
たところ、実をつける頃から急に成長し、幹が太く、実
は鈴成りとなり、皮が柔らかく、ツヤが良く、ツブが揃
つていた。
たところ、実をつける頃から急に成長し、幹が太く、実
は鈴成りとなり、皮が柔らかく、ツヤが良く、ツブが揃
つていた。
【0022】比較例2 製造例2の水溶液を散布しない以外は試験例5と同様に
してピーマンを栽培したところ、背丈が低く、実の数が
少なく、皮が固かつた。
してピーマンを栽培したところ、背丈が低く、実の数が
少なく、皮が固かつた。
【0023】試験例6〜9 夏大根の代りにトウモロコシ、サンド豆、エンドウ豆、
ネギについて試験例4と同様に行つたところ、いずれも
発芽が良く、虫がつかず、成長が早く、ツヤが良好で、
多くの収穫が得られた。
ネギについて試験例4と同様に行つたところ、いずれも
発芽が良く、虫がつかず、成長が早く、ツヤが良好で、
多くの収穫が得られた。
【0024】試験例10〜14 トマトの代りに芝生、ゴムの木、アロエ、ラン、アジサ
イについて試験例1と同様に行つたところ、いずれも良
好な成長性が見られた。
イについて試験例1と同様に行つたところ、いずれも良
好な成長性が見られた。
【0025】試験例15 収穫したネギの根部分を製造例1の水溶液に数秒間浸漬
させたところ、しなびたりする劣化が遅くなり、鮮度の
維持効果が認められた。
させたところ、しなびたりする劣化が遅くなり、鮮度の
維持効果が認められた。
【0026】試験例16〜17 ネギの代りにレタス、ピーマンを用いて試験例15と同
様に行つたところ、いずれも鮮度の維持が見られ、未処
理品に比べしなびるのが遅くなつた。
様に行つたところ、いずれも鮮度の維持が見られ、未処
理品に比べしなびるのが遅くなつた。
【0027】
【発明の効果】本発明の植物成長促進、鮮度維持剤を用
いることにより植物の成長を促進し、病気、害虫を防除
し、収穫物の呈味を良好なものとすることができ、又、
植物の鮮度を維持することができる。
いることにより植物の成長を促進し、病気、害虫を防除
し、収穫物の呈味を良好なものとすることができ、又、
植物の鮮度を維持することができる。
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI A23L 3/3508 A23L 3/3508 3/3571 3/3571 A23B 7/10 Z (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A01N 63/00 A01N 3/02 A01N 37/04 A01N 37/44 A23B 7/10 A23L 3/3508 A23L 3/3571
Claims (1)
- 【請求項1】 パパイン及び有機酸を含有することを特
徴とする植物成長促進、鮮度維持剤。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP03247094A JP3078893B2 (ja) | 1991-08-30 | 1991-08-30 | 植物成長促進、鮮度維持剤 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP03247094A JP3078893B2 (ja) | 1991-08-30 | 1991-08-30 | 植物成長促進、鮮度維持剤 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0558831A JPH0558831A (ja) | 1993-03-09 |
JP3078893B2 true JP3078893B2 (ja) | 2000-08-21 |
Family
ID=17158345
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP03247094A Expired - Lifetime JP3078893B2 (ja) | 1991-08-30 | 1991-08-30 | 植物成長促進、鮮度維持剤 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3078893B2 (ja) |
Families Citing this family (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3805599B2 (ja) * | 2000-04-10 | 2006-08-02 | 花王株式会社 | 植物活力剤 |
JP2001316204A (ja) * | 2000-04-28 | 2001-11-13 | Kao Corp | 植物活力剤 |
JP2006076868A (ja) * | 2004-09-09 | 2006-03-23 | Tadaaki Ono | 防虫、除虫性肥料の製法およびその製品 |
WO2011087002A1 (ja) * | 2010-01-13 | 2011-07-21 | 味の素株式会社 | ウリ科植物病害抵抗性増強剤およびそれを用いた植物病害防除法 |
JP2014001143A (ja) * | 2010-10-07 | 2014-01-09 | Ajinomoto Co Inc | イネ病害抵抗性増強剤およびそれを用いたイネ病害防除法 |
-
1991
- 1991-08-30 JP JP03247094A patent/JP3078893B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0558831A (ja) | 1993-03-09 |
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Legal Events
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