JP3078433B2 - 画像処理装置 - Google Patents

画像処理装置

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JP3078433B2
JP3078433B2 JP05252407A JP25240793A JP3078433B2 JP 3078433 B2 JP3078433 B2 JP 3078433B2 JP 05252407 A JP05252407 A JP 05252407A JP 25240793 A JP25240793 A JP 25240793A JP 3078433 B2 JP3078433 B2 JP 3078433B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は,デジタル複写機,ファ
クシミリ装置,スキャナ,画像ファイリング装置等に使
用される画像処理装置に関し,より詳細には,複写禁止
文書の不正複写を防止する機能を有した画像処理装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】近年,画像処理技術・画像形成技術の向
上によって,デジタルカラー複写機で複写したコピー紙
幣と実際の紙幣とが容易に区別できないほど精巧に複写
できるようになっている。このため,紙幣,有価証券等
のように複写が禁止されている特殊原稿を判別し,特殊
原稿の場合に違法複写を禁止するようにしたデジタルカ
ラー複写機が実用化されている。
【0003】このような紙幣,有価証券等の特殊原稿を
判別する方法としては,入力した画像データとあらかじ
め登録してある特定のマーク(パターンデータ)とをパ
ターンマッチング法で比較し,特定のマークが存在する
場合に原稿が特殊原稿であると判別する方法や,また,
特開平4−54681号公報に示されるように,色相分
布によるヒストグラムの形状を比較して判別する方法等
が提案されている。
【0004】一方,企業のオフィス等においては,紙幣
や,有価証券等の特殊原稿以外の一般の文書の場合に
も,文書の内容の重要度や,機密保持の観点から,複写
が禁止されている文書(以下,複写禁止文書と記載す
る)が多数存在する。一般に,このような複写禁止文書
には,マル秘の印鑑や,複写禁止のマーク等が押印され
ており,複写可能な文書と区別するようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら,従来,
複写禁止文書にマル秘の印鑑や,複写禁止のマーク等を
押印し,利用者に複写禁止文書であることを認識させ
て,利用者が禁止を守ることを前提として当該複写禁止
文書の複写を禁止させているため,実質的に複写を禁止
できるものではなく,例えば,利用者が複写機を用いて
複写することが可能であり,ファクシミリ装置を用いて
ファクシミリ送信することが可能であり,さらに,画像
ファイリング装置に入力して保存することも可能である
という問題点があった。
【0006】また,上記従来の特殊原稿を判別する方法
を,複写禁止文書の判別に適用して,複写禁止文書の複
写を禁止する装置を構成することが考えられるが,例え
ば,パターンマッチング法でマル秘の印鑑や,複写禁止
のマークを判別して,複写禁止文書の複写を禁止する場
合には,マル秘の印鑑や,複写禁止のマークの部分を紙
等で覆い隠して複写された場合に判別ができず,複写禁
止文書の複写禁止を行えないという問題点が発生する。
【0007】また,色相分布によるヒストグラムの形状
を比較して判別する場合には,白黒の2値データとして
画像情報を扱う装置に適用することができないという問
題点や,様々な複写禁止文書が存在し,かつ,それらの
色相分布によるヒストグラムの形状に必ずしも共通性が
ないため,複写禁止文書の判別自体が充分に行えなくな
るという問題点が発生する。
【0008】本発明は上記に鑑みてなされたものであっ
て,複写禁止文書の判別を確実に行って,複写禁止文書
の画像情報の複写・転送・保存・入力を確実に禁止する
ことを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は上記の目的を達
成するために,入力した画像情報に対して,フィルタ処
理,変倍処理,γ補正処理,階調処理等の画像処理を施
す画像処理装置において,前記画像情報を構成する個々
の画素データ毎に,注目画素データとそれに隣接する画
素データとから,前記注目画素データが黒ピークである
か否かを検出する黒ピーク検出手段と,前記黒ピーク検
出手段の検出結果を入力して,注目画素データを中心と
する一定面積中の黒ピーク密度があらかじめ決められた
複写禁止パターンの黒ピーク密度と一致するか否かを判
定する黒ピーク密度判定手段と,前記黒ピーク密度判定
手段によって一致すると判定された画素データの数に基
づいて,前記画像情報が複写禁止文書であるか否かを判
定する複写禁止文書判定手段とを備え,前記複写禁止文
書はあらかじめ紙面全体に複写禁止パターンを印刷ある
いは複写した紙を用いて作成されており,前記複写禁止
文書判定手段で複写禁止文書であるか否かを判定する画
像処理装置を提供するものである。
【0010】また,本発明は上記の目的を達成するため
に,入力した画像情報に対して,フィルタ処理,変倍処
理,γ補正処理,階調処理等の画像処理を施す画像処理
装置において,前記画像情報を構成する個々の画素デー
タ毎に,注目画素データとそれに隣接する画素データと
から,前記注目画素データが黒ピークであるか否かを検
出する黒ピーク検出手段と,前記黒ピーク検出手段の検
出結果を入力して,注目画素データを中心とする一定面
積中の黒ピーク密度があらかじめ決められた複写禁止パ
ターンの黒ピーク密度と一致するか否かを判定する黒ピ
ーク密度判定手段と,前記画像情報を入力して白地領域
を検出する白地領域検出手段と,前記黒ピーク検出手段
の検出結果および白地領域検出手段の検出結果を入力し
て,黒ピークであると検出された注目画素データから一
定距離離れた周囲に所定の大きさの白地領域が存在する
か否かを判定する周辺白地領域判定手段と,前記黒ピー
ク密度判定手段の判定結果および周辺白地領域判定手段
の判定結果に基づいて,注目画素データが複写禁止パタ
ーンの一部であるか否かを判定する注目画素データ判定
手段と,前記注目画素データ判定手段によって複写禁止
パターンの一部であると判定された画素データの数に基
づいて,前記画像情報が複写禁止文書であるか否かを判
定する複写禁止文書判定手段とを備え,前記複写禁止文
書はあらかじめ紙面全体に複写禁止パターンを印刷ある
いは複写した紙を用いて作成されており,前記複写禁止
文書判定手段で複写禁止文書であるか否かを判定する画
像処理装置を提供するものである。
【0011】なお,前記複写禁止文書判定手段は,主走
査方向1ライン中に存在する複写禁止パターンの一部で
あると判定された画素データの数を計数し,計数値があ
らかじめ設定した第1の閾値以上であれば,そのライン
を複写禁止パターンラインと判定するライン判定手段
と,前記ライン判定手段の判定結果を所定ライン分保持
し,所定ライン中の複写禁止パターンラインの数を計数
する複写禁止パターンライン計数手段と,前記複写禁止
パターンライン計数手段の計数値があらかじめ設定した
第2の閾値以上であれば,前記画像情報が複写禁止文書
であると判定する判定手段とを備えたものである。
【0012】また,本発明は上記の目的を達成するため
に,入力した画像情報に対して,フィルタ処理,変倍処
理,γ補正処理,階調処理等の画像処理を施す画像処理
装置において,前記画像情報を構成する個々の画素デー
タ毎に,その画素データがあらかじめ決められた複写禁
止パターンの一部であるか否かを検出し,かつ,検出精
度の変更が可能な複写禁止パターン検出手段と,前記複
写禁止パターン検出手段によって複写禁止パターンの一
部であると検出された画素データの数に基づいて,前記
画像情報が複写禁止文書であるか否かを判定し,かつ,
判定精度の変更が可能な複写禁止文書判定手段と,前記
複写禁止パターン検出手段の検出精度および前記複写禁
止文書判定手段の判定精度を変更する変更手段とを備
え,前記複写禁止文書はあらかじめ紙面全体に複写禁止
パターンを印刷あるいは複写した紙を用いて作成されて
おり,前記複写禁止文書判定手段で複写禁止文書である
か否かを判定する画像処理装置を提供するものである。
【0013】なお,前記変更手段は,操作パネルであ
り,操作パネルを介して前記複写禁止パターン検出手段
の検出精度および前記複写禁止文書判定手段の判定精度
を変更するものである。また,前記変更手段は,タイマ
ー手段であり,あらかじめ設定された時間に従って,前
記複写禁止パターン検出手段の検出精度および前記複写
禁止文書判定手段の判定精度を自動的に変更するもので
ある。
【0014】
【作用】本発明の画像処理装置(請求項1)は,画像情
報を構成する個々の画素データ毎に,注目画素データと
それに隣接する画素データとから,注目画素データが黒
ピークであるか否かを検出し,注目画素データを中心と
する一定面積中の黒ピーク密度があらかじめ決められた
複写禁止パターンの黒ピーク密度と一致するか否かを判
定し,一致すると判定された画素データの数に基づい
て,画像情報が複写禁止文書であるか否かを判定するこ
とにより,あらかじめ紙面全体に複写禁止パターンを印
刷あるいは複写した紙を用いて作成された複写禁止文書
が確実に判別される。
【0015】本発明の画像処理装置(請求項2)は,画
像情報を構成する個々の画素データ毎に,注目画素デー
タとそれに隣接する画素データとから,注目画素データ
が黒ピークであるか否かを検出し,注目画素データを中
心とする一定面積中の黒ピーク密度があらかじめ決めら
れた複写禁止パターンの黒ピーク密度と一致するか否か
を判定する。また,画像情報から白地領域を検出し,黒
ピークであると検出された注目画素データから一定距離
離れた周囲に所定の大きさの白地領域が存在するか否か
を判定する。さらに,複写禁止パターンの黒ピーク密度
と一致するか否か,および一定距離離れた周囲に所定の
大きさの白地領域が存在するか否かに基づいて,注目画
素データが複写禁止パターンの一部であるか否かを判定
し,複写禁止パターンの一部であると判定された画素デ
ータの数に基づいて,画像情報が複写禁止文書であるか
否かを判定することにより,あらかじめ紙面全体に複写
禁止パターンを印刷あるいは複写した紙を用いて作成さ
れた複写禁止文書が確実に判別される。
【0016】なお,前述した複写禁止パターンの一部で
あると判定された画素データの数に基づいて,画像情報
が複写禁止文書であるか否かの判定は(請求項1、請求
項2の複写禁止文書判定手段),主走査方向1ライン中
に存在する複写禁止パターンの一部であると判定された
画素データの数を計数し,計数値があらかじめ設定した
第1の閾値以上であれば,そのラインを複写禁止パター
ンラインと判定し,所定ライン中の複写禁止パターンラ
インの数を計数し,計数値があらかじめ設定した第2の
閾値以上であれば,画像情報が複写禁止文書であると判
定することにより,あらかじめ紙面全体に設けられた複
写禁止パターンを認識して複写禁止文書が確実に判別さ
れる。
【0017】また,本発明の画像処理装置(請求項4,
5,6)は,画像情報を構成する個々の画素データ毎
に,その画素データがあらかじめ決められた複写禁止パ
ターンの一部であるか否かを検出し,複写禁止パターン
の一部であると検出された画素データの数に基づいて,
画像情報が複写禁止文書であるか否かを判定することに
より,あらかじめ紙面全体に複写禁止パターンを印刷あ
るいは複写した紙を用いて作成された複写禁止文書が確
実に判別される。また,複写禁止パターン検出手段の検
出精度および複写禁止文書判定手段の判定精度を変更す
ることにより,複写禁止文書の画像情報が入力される可
能性が高い場合に,特に判別を厳しくできる。例えば,
操作パネルを介して複写禁止パターン検出手段の検出精
度および複写禁止文書判定手段の判定精度を変更するこ
とにより,必要に応じて判別を厳しくしても良く,タイ
マー手段を用いてあらかじめ設定された時間に従って,
判別を厳しくしても良い。
【0018】
【実施例】以下,本発明の画像処理装置をデジタル複写
機に適用した場合を例として,〔実施例1〕,〔実施例
2〕,〔実施例3〕,〔実施例4〕,〔実施例5〕,
〔実施例6〕の順で図面を参照して詳細に説明する。
【0019】〔実施例1〕 実施例1は,画像情報を構成する個々の画素データ毎
に,その画素データがあらかじめ決められた複写禁止パ
ターンの一部であるか否かを検出し,複写禁止パターン
の一部であると検出された画素データの数に基づいて,
画像情報が複写禁止文書であるか否かを判定することに
より,あらかじめ紙面全体に複写禁止パターンを印刷あ
るいは複写した紙を用いて作成された複写禁止文書を確
実に判別するものである。
【0020】以下,実施例1のデジタル複写機につい
て,デジタル複写機の全体構成,複写禁止パター
ン,複写禁止パターン検出部,複写禁止文書判定
部,複写禁止文書の判別処理の動作の順に説明する。
【0021】デジタル複写機の全体構成 図1は,実施例1のデジタル複写機のブロック構成図を
示し,原稿から画像を読み取ってA/D変換(アナログ
/デジタル変換)を施した後の画像情報(デジタル信
号)を出力するスキャナ101と,スキャナ101から
画像情報を入力し,後述する各種画像処理および本発明
の複写禁止文書判定処理を実行する画像処理部102
と,画像処理部102で画像処理を施した後の画像情報
を記録紙に出力するプロッタ103と,各種モードの入
力およびメッセージの表示等を行うための操作表示部1
04と,上記各部を制御するシステムコントローラ10
5とから構成される。
【0022】さらに,画像処理部102は,シェーディ
ング補正フィルタ,平滑化フィルタおよびエッヂ強調フ
ィルタ等を用いて,入力した画像情報に対して各種フィ
ルタ処理を実行するフィルタ処理部106と,画像情報
の変倍を行う変倍処理部107と,γ補正処理を行うγ
補正部108と,画像情報をあらかじめ設定されている
多値データに変換する階調処理部109と,スキャナ1
01から画像情報を入力し,画像情報を構成する個々の
画素データ毎に,その画素データがあらかじめ決められ
た複写禁止パターンの一部であるか否かを検出する複写
禁止パターン検出部110と,複写禁止パターン検出部
110によって複写禁止パターンの一部であると検出さ
れた画素データの数に基づいて,画像情報が複写禁止文
書であるか否かを判定する複写禁止文書判定部111
と,白データから成る画像情報を発生する白データ発生
装置112と,階調処理部109および白データ発生装
置112の両方から画像情報を入力し,複写禁止文書判
定部111の判定結果に応じて,階調処理部109から
入力した画像情報,あるいは白データ発生装置112か
ら入力した画像情報(すなわち,白データ)の何れかを
選択的にプロッタ103へ出力するセレクタ113とを
備えている。
【0023】複写禁止パターン ここで,図2を参照して,複写禁止パターンについて説
明する。複写禁止パターンは,画像情報(すなわち,原
稿である文書)が複写禁止文書であるか否かを判定する
ためのパターンであり,本発明では複写禁止パターンが
形成されている文書を複写禁止文書と判定する。従っ
て,複写禁止文書は,あらかじめ紙面全体に複写禁止パ
ターンが印刷あるいは複写されている紙を用いて作成す
るものとする。例えば,図2(a)に示すように,紙面
全体に複写禁止パターン201が作成されている紙に,
マル秘の文書を記録することにより,複写禁止文書を作
成することができる。
【0024】本実施例では,複写禁止パターン201を
公知の技術であるデジタル複写機のマル秘ナンバリング
機能を用いて作成した例を示すが,特にこれに限定する
ものではない。マル秘ナンバリング機能による複写禁止
パターン201は,図2(b)の拡大図に示すように,
約65線程度の網点で構成された数字(ここでは,1)
である。図2(a)に示したように紙面全体に複写禁止
パターン201が記録されている文書に対しては,詳細
は後述するが本発明の装置によって複写禁止文書である
と判別し,複写を禁止する動作を行う。逆に,それ以外
の文書に対しては,通常の複写動作を行う。
【0025】複写禁止パターン検出部 図3は,複写禁止パターン検出部110のブロック構成
図を示し,画像情報を構成する個々の画素データ毎に,
注目画素データとそれに隣接する画素データとから,注
目画素データが黒ピークであるか否かを検出する黒ピー
ク検出部301と,黒ピーク検出部301の検出結果を
入力して,注目画素データを中心とする一定面積中の黒
ピーク密度があらかじめ決められた複写禁止パターンの
黒ピーク密度と一致するか否かを判定する黒ピーク密度
判定部302と,画像情報を入力して白地領域を検出す
る白地領域検出部303と,黒ピーク検出部301の検
出結果および白地領域検出部303の検出結果を入力し
て,黒ピークであると検出された注目画素データから一
定距離離れた周囲に所定の大きさの白地領域が存在する
か否かを判定する周辺白地領域判定部304と,黒ピー
ク密度判定部303の判定結果および周辺白地領域判定
部304の判定結果に基づいて,注目画素データが複写
禁止パターンの一部であるか否かを判定する注目画素デ
ータ判定部305とから構成される。
【0026】具体的には,上記の黒ピーク検出部301
は,図4に示すように3×3マトリックスにおいて注目
画素データを中心画素Eとし,中心画素Eがそれ以外の
画素に比べて濃度が高く,かつ,中心画素Eの濃度が所
定の閾値(以下,黒ピーク閾値と記載する)より大きい
ときに注目画素データを黒ピーク画素として検出する。
【0027】また,黒ピーク密度判定部302は,注目
画素データを中心とする一定面積中(例えば,11×1
1マトリックス)の黒ピーク密度を計測し,図2で示し
た複写禁止パターン201に特徴的な約65線程度の網
点のピーク密度であるか否かを判定する。
【0028】また同様に,白地領域検出部303では,
ある一定領域内の白地有無を検出し,白地が存在するか
否かを検出する。このとき,白地有無の検出は,例え
ば,M×Mマトリックス(例えば,11×11マトリッ
クス)の各画素を所定の閾値(以下,白地検出閾値と記
載する)で2値化した後,そのマトリックス内の全ての
画素が白であるときN×Nマトリックス内を白地領域と
して検出する。
【0029】さらに,周辺白地領域判定部304では,
白地領域検出部303の検出結果と黒ピーク検出部30
1の検出結果とに基づき,黒ピーク画素として検出され
た画素からある一定距離離れた領域での白地領域の有無
を判定する。周辺白地の有無判定は,例えば,図5
(a)に示すように,注目画素501から上・下・左・
右に一定距離dだけ離れた領域502,503,50
4,505に白地が存在するときに注目画素501を周
辺白地領域の存在する画素として判定する。ここでは,
白地が存在するか否かの判定を上・下・左・右の4方向
の領域502,503,504,505で判定している
が,図5(b)に示すように,上・下・左・右・斜め左
上・斜め右上・斜め右下・斜め左下の8方向の領域50
2〜509を見ることにより,周辺白地領域の判定精度
を高めるようにしても良い。あるいは,図5(a)にお
いて,上・下の2方向の領域502,503のみで判定
することにより,ハード量を低減して構成を簡略化する
こともできる。
【0030】最後に,注目画素データ判定部305は,
黒ピーク密度判定部302と周辺白地領域判定部304
との結果に基づき,黒ピーク画素(注目画素)が複写禁
止パターンに特徴的な黒ピーク密度で,かつ,一定距離
離れた領域に白地が存在したときに,当該注目画素デー
タを複写禁止パターンの画素であると判定し,複写禁止
パターン判定結果を出力する。
【0031】複写禁止文書判定部 図6は,複写禁止文書判定部111のブロック構成図を
示し,複写禁止文書判定部111は,複写禁止パターン
検出部110の注目画素データ判定部305から各画素
データ毎の複写禁止パターン判定結果を入力し,主走査
方向1ライン中に存在する複写禁止パターンの一部であ
ると判定された画素データの数を計数し,計数値があら
かじめ設定した第1の閾値TH1以上であれば,そのラ
インを複写禁止パターンラインと判定するライン判定部
601と,ライン判定部601の判定結果をNライン分
保持し,Nライン中の複写禁止パターンラインの数(計
数値M)を計数する複写禁止パターンライン計数部60
2と,複写禁止パターンライン計数部602の計数値M
(M≦N)があらかじめ設定した第2の閾値TH2以上
であれば,画像情報が複写禁止文書であると判定し,白
データ選択信号「1」を出力する判定部603とを備え
ている。
【0032】複写禁止文書の判別処理の動作 以上の構成において,複写禁止文書の判別処理の動作に
ついて,図7および図8のフローチャートを参照して詳
細に説明する。
【0033】ユーザーが,コピーしたい文書(原稿)を
スキャナ101の所定位置にセットし,操作表示部10
4のコピースタートキー(図示せず)を押下すると,ス
キャナ101によって文書の画像情報が読み取られ,A
/D変換後,デジタル信号として画像処理部102へ入
力される。
【0034】画像処理部102は,デジタル信号である
画像情報をフィルタ処理部106と複写禁止パターン検
出部110の両方に入力する。フィルタ処理部106に
入力された画像情報は,フィルタ処理部106,変倍処
理部107,γ補正部108および階調処理部109で
それぞれ所定の画像処理を施された後,セレクタ113
に転送される。
【0035】一方,複写禁止パターン検出部110に入
力された画像情報は,先ず,複写禁止パターン検出部1
10において,画像情報を構成する個々の画素データ毎
に,その画素データがあらかじめ決められた複写禁止パ
ターンの一部であるか否かの検出が行われる。
【0036】図7は,複写禁止パターン検出部110の
動作フローチャートを示し,同図(a)が白地領域検出
部303および周辺白地領域判定部304の動作フロー
チャート,同図(b)が黒ピーク検出部301,黒ピー
ク密度判定部302および注目画素データ判定部305
の動作フローチャートであり,この2つの動作フローチ
ャートは並列処理によって同時に実行される。
【0037】同図(a)のフローチャートに示すよう
に,先ず,白地領域検出部303は,一定領域内の白地
有無を検出し,白地が存在するか否かを検出する(S7
01)。次に,周辺白地領域判定部304は黒ピーク検
出部301の検出結果を入力して,黒ピークであるか否
かを判定し(S702),黒ピークであれば,白地領域
検出部303の検出結果と黒ピーク画素として検出され
た画素からある一定距離離れた領域での白地領域の有無
を判定し,判定結果を注目画素データ判定部305へ出
力する(S703)。一方,黒ピークでなければ,当該
注目画素データに対する処理を終了し,S701へ戻
る。
【0038】同図(b)のフローチャートに示すよう
に,先ず,黒ピーク検出部301で注目画素データが黒
ピークであるか否かを検出し(S704,S705),
黒ピークでなければ,注目画素データ判定部305にお
いて注目画素データが複写禁止パターンの一部でないと
判定する(S710)。
【0039】一方,黒ピークであれば,黒ピーク密度判
定部302で黒ピーク密度を求め(706),黒ピーク
密度が複写禁止パターンの黒ピーク密度と一致するか否
かを判定する(S707)。ここで,一致しない場合に
は,注目画素データ判定部305において注目画素デー
タが複写禁止パターンの一部でないと判定する(S71
0)。また,一致する場合には,周辺白地領域判定部3
04の判定結果から周辺白地領域の有無を判定し(S7
08),周辺白地領域が有る場合に,複写禁止パターン
判定結果として注目画素データが複写禁止パターンの一
部である旨を出力し(S709),処理を終了する。逆
に,周辺白地領域がない場合には,注目画素データ判定
部305において注目画素データが複写禁止パターンの
一部でないと判定する(S710)。
【0040】なお,上記のS701〜S710の各ステ
ップは,画像情報の画素データ毎に実行され,最終的に
入力画像情報全体に対して実行される。
【0041】図8は,複写禁止文書判定部111の動作
フローチャートを示す。先ず,ライン判定部601に各
画素データ毎の複写禁止パターン判定結果を入力し,主
走査方向1ライン中に存在する複写禁止パターンの一部
であると判定された画素データの数を計数する(S80
1)。次に,計数値と第1の閾値TH1とを比較し(S
802),計数値≧TH1ならば,そのラインを複写禁
止パターンラインと判定し(S803),計数値<TH
1ならば,そのラインを複写禁止パターンラインでない
一般ラインであると判定する(S804)。
【0042】続いて,複写禁止パターンライン計数部6
02でライン判定部601の判定結果をNライン分保持
し,Nライン中の複写禁止パターンラインの数(計数値
M)を計数する(S805)。その後,計数値Mと第2
の閾値TH2とを比較し(S806),計数値M≧TH
2であれば,画像情報が複写禁止文書であると判定し,
白データ選択信号「1」を出力する(S807)。一
方,計数値M<TH2であれば,白データ選択信号
「0」を出力して(S808),処理を終了する。
【0043】前述したようにセレクタ113には,階調
処理部109および白データ発生装置112の両方から
画像情報が転送されてくる。セレクタ113は,複写禁
止文書判定部111の判定結果(白データ選択信号)に
応じて,白データ選択信号が「1」の場合には,白デー
タ発生装置112から入力した白データを選択的にプロ
ッタ103へ出力する。また,白データ選択信号「0」
の場合には,階調処理部109から入力した画像情報を
選択的にプロッタ103へ出力する。
【0044】従って,上記の処理によって,複写禁止パ
ターンが検出され,複写禁止文書と判別された場合に
は,画像情報が白データに置き換えられることになるの
で,複写禁止文書である画像情報がプロッタ103へ出
力されない,換言すれば,セレクタ113によって複写
禁止文書である画像情報の複写が禁止されることにな
る。
【0045】前述したように実施例1では,黒ピーク画
素(注目画素)が複写禁止パターンに特徴的な黒ピーク
密度で,かつ,一定距離離れた領域に白地が存在したと
きに,当該注目画素データを複写禁止パターンの画素で
あると判定するため,複写禁止パターンの存在を確度よ
く容易に検出することができる。
【0046】また,各ライン毎に複写禁止パターンライ
ンであるか否か判定し,さらにNライン中での複写禁止
パターンライン数Mが所定の値を越えた場合に,複写禁
止文書と判定するため,誤判定なく複写禁止文書の判定
を行うことができる。
【0047】また,各ライン毎に複写禁止パターンライ
ンであるか否か判定し,さらにNライン中での複写禁止
パターンライン数Mが所定の値を越えた場合に,複写禁
止文書と判定すると共に,白データ発生装置112およ
びセレクタ113によってページの途中からでも複写禁
止文書と判定された部分を確実に消去することができ
る。
【0048】なお,実施例1では,本発明の画像処理装
置をデジタル複写機に適用した例を示したが,特にこれ
に限定するものではなく,ファクシミリ装置に適用した
場合には,同様の処理によってファクシミリ送信を禁止
することができる。また,画像ファイリング装置に適用
した場合には,同様の処理によって複写禁止文書のファ
イリングを禁止することができる。さらに,スキャナに
適用した場合には,同様の処理によって複写禁止文書の
読み取りを禁止することができる。
【0049】また,実施例1では,複写禁止文書の画像
情報と白データとを置き換える例を示したが,例えば,
黒データで置き換えても良く,所定のパターンを有した
データで置き換えても良い。
【0050】〔実施例2〕 実施例2は,操作表示部104を介して,複写禁止パタ
ーン検出部110の検出精度および複写禁止文書判定部
111の判定精度を変更することにより,複写禁止文書
の画像情報が入力される可能性が高い場合に,特に判別
を厳しくできるようにしたものである。なお,実施例2
の構成および動作は実施例1と同様であるので,異なる
部分のみを説明する。
【0051】図9は,実施例2のデジタル複写機のブロ
ック構成図を示し,システムコントローラ105内に,
あらかじめ複写禁止パターン検出部110の検出精度を
変更するためのパラメータ,複写禁止文書判定部111
の判定精度を変更するためのパラメータが記憶されてい
るROM901が配置されている。
【0052】例えば,複写禁止パターン検出部110の
検出精度を変更するためのパラメータとしては,黒ピー
ク検出部301の黒ピーク閾値や,白地領域検出部30
3の白地検出閾値や,周辺白地領域判定部304におい
て何方向の白地を見るか(図5で示した判定方向の数)
等が設定可能である。
【0053】また,複写禁止文書判定部111の判定精
度を変更するためのパラメータとしては,ライン判定部
601の第1の閾値TH1や,判定部603の第2の閾
値TH2が設定可能である。
【0054】以上の構成において,操作表示部104か
ら暗証番号を入力することにより,ROM901内の暗
証番号に対応するパラメータが,複写禁止パターン検出
部110および複写禁止文書判定部111に転送され
る。このとき,例えば,各パラメータが検出あるいは判
定を厳しくする数値に設定されていれば,複写禁止文書
の判別精度が向上することになる。
【0055】実施例2によれば,操作表示部104より
複写禁止文書の判別精度を変更することができるので,
ユーザーが使用状況,使用環境等に応じて,複写禁止文
書の複写禁止を厳しくすることができる。また,複写禁
止文書の複写が実行されにくい状況においては,複写禁
止文書の判別をあまくして,一般文書が複写禁止文書と
判定される確率を低くし,誤判定を抑える。
【0056】〔実施例3〕 実施例3は,タイマーによって自動的に複写禁止パター
ン検出部110の検出精度および複写禁止文書判定部1
11の判定精度を変更することにより,複写禁止文書の
画像情報が入力される可能性が高い時間帯において,特
に判別を厳しくできるようにしたものである。なお,実
施例3の構成および動作は実施例2と同様であるので,
異なる部分のみを説明する。
【0057】図10は,実施例3のデジタル複写機のブ
ロック構成図を示し,システムコントローラ105内
に,あらかじめ複写禁止パターン検出部110の検出精
度を変更するためのパラメータおよび複写禁止文書判定
部111の判定精度を変更するためのパラメータが記憶
されているROM901が配置されている。また,10
01は,時間管理を行うタイマーを示し,操作表示部1
04から時間を設定することにより,設定された時間に
なるとROM901を制御してパラメータを複写禁止パ
ターン検出部110および複写禁止文書判定部111に
自動的に設定する。
【0058】例えば,タイマー1001による時間の管
理は,1日の夜,あるいは休日というように複写禁止文
書(機密文書)が複写されやすい時間に,複写禁止文書
の判別が厳しくなるように検出および判定のパラメータ
を厳しくし,平日の昼間等のようにオフィスに人が多く
いる時間にはパラメータをあまくして,誤判定を抑え
る。
【0059】実施例3によれば,複写禁止パターン検出
部110および複写禁止文書判定部111のパラメータ
を時間に連動させて設定することができるので,あらか
じめ設定した時間に応じて複写禁止文書の判別の厳しさ
の度合を変えることができる。
【0060】〔実施例4〕 実施例4は,複写禁止文書であると判定された場合に,
操作表示部104を介して,入力された画像情報が複写
禁止文書である旨の警告表示を行うものである。なお,
実施例4の構成および動作は実施例1と同様であるの
で,異なる部分のみを説明する。
【0061】図11は,実施例4のデジタル複写機のブ
ロック構成図を示し,複写禁止文書判定部111から判
定結果(白データ選択信号)がシステムコントローラ1
05へ出力され,システムコントローラ105は,白デ
ータ選択信号が「1」の場合に,複写禁止文書が複写さ
れたと判定し,操作表示部104の表示部(例えば,液
晶表示パネル等)を介して,『複写禁止文書が複写され
ました。』あるいは『当該文書は複写禁止文書です。』
等の警告メッセージを出力表示する。
【0062】前述したように実施例4によれば,実施例
1の効果に加えて,操作表示部104を介して警告メッ
セージを出力表示するので,複写禁止文書を不正に複写
しようとする者に対しての抑制効果を奏することができ
る。
【0063】〔実施例5〕 実施例5は,複写禁止文書であると判定された場合に,
ブサー,スピーカ等の音声出力手段を介して,入力され
た画像情報が複写禁止文書である旨の警告音を出力する
ものである。なお,実施例5の構成および動作は実施例
1と同様であるので,異なる部分のみを説明する。
【0064】図12は,実施例5のデジタル複写機のブ
ロック構成図を示し,複写禁止文書判定部111から判
定結果(白データ選択信号)がシステムコントローラ1
05へ出力され,システムコントローラ105は,白デ
ータ選択信号が「1」の場合に,複写禁止文書が複写さ
れたと判定し,ブザー1201を駆動して警告音を発生
する。なお,ここでブザー1201は,スピーカでも良
く,警告音の代わりにあらかじめ登録された警告メッセ
ージの音声を発生しても良い。
【0065】前述したように実施例5によれば,実施例
1の効果に加えて,ブザー1201を介して警告音を出
力するので,複写禁止文書を不正に複写しようとする者
に対しての抑制効果を奏することができると共に,不正
な複写が行われたときに,周囲の人に知らせることがで
きる。
【0066】〔実施例6〕 実施例6は,操作表示部104を介して,複写禁止文書
の出力禁止を無効にすることにより,必要な場合に複写
禁止文書の画像情報を出力できるようにしたものであ
る。実施例6の構成および動作は実施例1と同様である
ので,異なる部分のみを説明する。
【0067】図11は,実施例6のデジタル複写機のブ
ロック構成図を示す。図において,1301はAND回
路を示し,これによって,操作表示部104から暗証番
号を入力することにより,複写禁止文書判定部111か
らの判定結果を無効として,通常の複写動作モードとす
ることが可能となる。
【0068】具体的には,複写禁止文書判定部111か
ら判定結果に応じて,複写禁止文書の場合には白データ
選択信号「1」がAND回路1301に出力され,複写
禁止文書でない場合には白データ選択信号「0」がAN
D回路1301に出力される。一方,システムコントロ
ーラ105からは,通常,複写禁止を有効するために複
写禁止指定信号『1』が出力されている。
【0069】従って,AND回路1301は,複写禁止
文書判定部111から白データ選択信号「1」を入力し
たときに,AND処理の結果として白データ選択信号
「1」をセレクタ113へ出力する。
【0070】また,操作表示部104から暗証番号を入
力すると,システムコントローラ105は,複写禁止を
解除する(無効にする)するために複写禁止指定信号
「0」を出力する。これによって,AND回路1301
は,一方の入力が「0」となるので,複写禁止文書判定
部111の判定結果にかかわらず常にAND処理の結果
として白データ選択信号「0」をセレクタ113へ出力
する。換言すれば,操作表示部104から暗証番号を入
力することにより,複写禁止文書判定部111からの判
定結果を無効として,通常の複写動作モードとすること
が可能となる。
【0071】前述したように実施例6によれば,操作表
示部104を介して複写禁止文書判定部111の判定結
果を無効とすることができるので,換言すれば,複写禁
止を解除することができるので,複写禁止文書の複写が
とうしても必要な場合にのみ,特定の管理者が複写でき
るようにすることが可能となる。
【0072】なお,前述した実施例1〜実施例6では,
図3に示したように,複写禁止パターン検出部110
を,黒ピーク検出部301,黒ピーク密度判定部30
2,白地領域検出部303,周辺白地領域判定部30
4,および注目画素データ判定部305とから構成した
が,図14に示すように,注目画素データが黒ピークで
あるか否かを検出する黒ピーク検出部301と,黒ピー
ク検出部301の検出結果を入力して,注目画素データ
を中心とする一定面積中の黒ピーク密度があらかじめ決
められた複写禁止パターンの黒ピーク密度と一致するか
否かを判定する黒ピーク密度判定部302と,注目画素
データ判定部305とから構成し,注目画素データ判定
部305において,黒ピーク密度判定部302の判定結
果が複写禁止パターンに特徴的な黒ピーク密度の場合
に,当該注目画素データを複写禁止パターンの画素であ
ると判定し,複写禁止パターン判定結果を出力するよう
にしても良い。この場合にも上記実施例1〜実施例6と
同様の効果を得ることができる。
【0073】
【発明の効果】以上説明したように,本発明の画像処理
装置は,画像情報を構成する個々の画素データ毎に,注
目画素データとそれに隣接する画素データとから,注目
画素データが黒ピークであるか否かを検出し,注目画素
データを中心とする一定面積中の黒ピーク密度があらか
じめ決められた複写禁止パターンの黒ピーク密度と一致
するか否かを判定し,一致すると判定された画素データ
の数に基づいて,画像情報が複写禁止文書であるか否か
を判定するため,あらかじめ紙面全体に複写禁止パター
ンを印刷あるいは複写した紙を用いて作成された複写禁
止文書が確実に判別することができ,複写禁止文書の画
像情報の複写・転送・保存・入力を確実に禁止すること
ができる。
【0074】また,本発明の画像処理装置は,画像情報
を構成する個々の画素データ毎に,注目画素データとそ
れに隣接する画素データとから,注目画素データが黒ピ
ークであるか否かを検出し,注目画素データを中心とす
る一定面積中の黒ピーク密度があらかじめ決められた複
写禁止パターンの黒ピーク密度と一致するか否かを判定
する。また,画像情報から白地領域を検出し,黒ピーク
であると検出された注目画素データから一定距離離れた
周囲に所定の大きさの白地領域が存在するか否かを判定
する。さらに,複写禁止パターンの黒ピーク密度と一致
するか否か,および一定距離離れた周囲に所定の大きさ
の白地領域が存在するか否かに基づいて,注目画素デー
タが複写禁止パターンの一部であるか否かを判定し,複
写禁止パターンの一部であると判定された画素データの
数に基づいて,画像情報が複写禁止文書であるか否かを
判定するため,あらかじめ紙面全体に複写禁止パターン
を印刷あるいは複写した紙を用いて作成された複写禁止
文書が確実に判別することができ,複写禁止文書の画像
情報の複写・転送・保存・入力を確実に禁止することが
できる。
【0075】また,本発明の画像処理装置は,複写禁止
パターン検出手段の検出精度および複写禁止文書判定手
段の判定精度を変更するため,複写禁止文書の画像情報
が入力される可能性が高い場合に,特に判別を厳しくす
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1のデジタル複写機のブロック構成図で
ある。
【図2】複写禁止パターンを示す説明図である。
【図3】実施例1の複写禁止パターン検出部のブロック
構成図である。
【図4】黒ピーク検出部における黒ピーク検出方法の例
を示す説明図である。
【図5】周辺白地領域判定部の白地領域の判定方法を示
す説明図である。
【図6】実施例1の複写禁止文書判定部のブロック構成
図である。
【図7】実施例1の複写禁止パターン検出部の動作フロ
ーチャートである。
【図8】実施例1の複写禁止文書判定部の動作フローチ
ャートである。
【図9】実施例2のデジタル複写機のブロック構成図で
ある。
【図10】実施例3のデジタル複写機のブロック構成図
である。
【図11】実施例4のデジタル複写機のブロック構成図
である。
【図12】実施例5のデジタル複写機のブロック構成図
である。
【図13】実施例6のデジタル複写機のブロック構成図
である。
【図14】複写禁止パターン検出部の他の構成例を示す
説明図である。
【符号の説明】
101 スキャナ 102 画像
処理部 103 プロッタ 104 操作
表示部 105 システムコントローラ 106 フィ
ルタ処理部 107 変倍処理部 108 γ補
正部 109 階調処理部 110 複写
禁止パターン検出部 111 複写禁止文書判定部 112 白デ
ータ発生装置 113 セレクタ 301 黒ピーク検出部 302 黒ピ
ーク密度判定部 303 白地領域検出部 304 周辺
白地領域判定部 305 注目画素データ判定部 601 ライン判定部 602 複写禁止パターンライン計数部 603 判定部 901 ROM 1001 タ
イマー 1201 ブザー 1301 A
ND回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−12422(JP,A) 特開 平2−90188(JP,A) 特開 平2−83571(JP,A) 特開 平5−219353(JP,A) 特開 平6−70134(JP,A) 特開 平6−217122(JP,A) 特開 平7−36317(JP,A) 特開 平7−273984(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04N 1/40 - 1/409 G03G 21/04 G06T 7/00

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力した画像情報に対して,フィルタ処
    理,変倍処理,γ補正処理,階調処理等の画像処理を施
    す画像処理装置において,前記画像情報を構成する個々
    の画素データ毎に,注目画素データとそれに隣接する画
    素データとから,前記注目画素データが黒ピークである
    か否かを検出する黒ピーク検出手段と,前記黒ピーク検
    出手段の検出結果を入力して,注目画素データを中心と
    する一定面積中の黒ピーク密度があらかじめ決められた
    複写禁止パターンの黒ピーク密度と一致するか否かを判
    定する黒ピーク密度判定手段と,前記黒ピーク密度判定
    手段によって一致すると判定された画素データの数に基
    づいて,前記画像情報が複写禁止文書であるか否かを判
    定する複写禁止文書判定手段とを備え,前記複写禁止文
    書はあらかじめ紙面全体に複写禁止パターンを印刷ある
    いは複写した紙を用いて作成されており,前記複写禁止
    文書判定手段で複写禁止文書であるか否かを判定するこ
    とを特徴とする画像処理装置。
  2. 【請求項2】 入力した画像情報に対して,フィルタ処
    理,変倍処理,γ補正処理,階調処理等の画像処理を施
    す画像処理装置において,前記画像情報を構成する個々
    の画素データ毎に,注目画素データとそれに隣接する画
    素データとから,前記注目画素データが黒ピークである
    か否かを検出する黒ピーク検出手段と,前記黒ピーク検
    出手段の検出結果を入力して,注目画素データを中心と
    する一定面積中の黒ピーク密度があらかじめ決められた
    複写禁止パターンの黒ピーク密度と一致するか否かを判
    定する黒ピーク密度判定手段と,前記画像情報を入力し
    て白地領域を検出する白地領域検出手段と,前記黒ピー
    ク検出手段の検出結果および白地領域検出手段の検出結
    果を入力して,黒ピークであると検出された注目画素デ
    ータから一定距離離れた周囲に所定の大きさの白地領域
    が存在するか否かを判定する周辺白地領域判定手段と,
    前記黒ピーク密度判定手段の判定結果および周辺白地領
    域判定手段の判定結果に基づいて,注目画素データが複
    写禁止パターンの一部であるか否かを判定する注目画素
    データ判定手段と,前記注目画素データ判定手段によっ
    て複写禁止パターンの一部であると判定された画素デー
    タの数に基づいて,前記画像情報が複写禁止文書である
    か否かを判定する複写禁止文書判定手段とを備え,前記
    複写禁止文書はあらかじめ紙面全体に複写禁止パターン
    を印刷あるいは複写した紙を用いて作成されており,前
    記複写禁止文書判定手段で複写禁止文書であるか否かを
    判定することを特徴とする画像処理装置。
  3. 【請求項3】 前記複写禁止文書判定手段は,主走査方
    向1ライン中に存在する複写禁止パターンの一部である
    と判定された画素データの数を計数し,計数値があらか
    じめ設定した第1の閾値以上であれば,そのラインを複
    写禁止パターンラインと判定するライン判定手段と,前
    記ライン判定手段の判定結果を所定ライン分保持し,所
    定ライン中の複写禁止パターンラインの数を計数する複
    写禁止パターンライン計数手段と,前記複写禁止パター
    ンライン計数手段の計数値があらかじめ設定した第2の
    閾値以上であれば,前記画像情報が複写禁止文書である
    と判定する判定手段とを備えたことを特徴とする請求項
    1または2記載の画像処理装置。
  4. 【請求項4】 入力した画像情報に対して,フィルタ処
    理,変倍処理,γ補正処理,階調処理等の画像処理を施
    す画像処理装置において,前記画像情報を構成する個々
    の画素データ毎に,その画素データがあらかじめ決めら
    れた複写禁止パターンの一部であるか否かを検出し,か
    つ,検出精度の変更が可能な複写禁止パターン検出手段
    と,前記複写禁止パターン検出手段によって複写禁止パ
    ターンの一部であると検出された画素データの数に基づ
    いて,前記画像情報が複写禁止文書であるか否かを判定
    し,かつ,判定精度の変更が可能な複写禁止文書判定手
    段と,前記複写禁止パターン検出手段の検出精度および
    前記複写禁止文書判定手段の判定精度を変更する変更手
    段とを備え,前記複写禁止文書はあらかじめ紙面全体に
    複写禁止パターンを印刷あるいは複写した紙を用いて作
    成されており,前記複写禁止文書判定手段で複写禁止文
    書であるか否かを判定することを特徴とする画像処理装
    置。
  5. 【請求項5】 前記変更手段は,操作パネルであり,操
    作パネルを介して前記複写禁止パターン検出手段の検出
    精度および前記複写禁止文書判定手段の判定精度を変更
    することを特徴とする請求項4記載の画像処理装置。
  6. 【請求項6】 前記変更手段は,タイマー手段であり,
    あらかじめ設定された時間に従って,前記複写禁止パタ
    ーン検出手段の検出精度および前記複写禁止文書判定手
    段の判定精度を自動的に変更することを特徴とする請求
    項4記載の画像処理装置。
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