JP3077655U - 殺菌機能を備えた移動式ボックス - Google Patents
殺菌機能を備えた移動式ボックスInfo
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Abstract
(57)【要約】
【解決課題】 生鮮食品等を鮮度のよいまま衛生的かつ
効率的に生産地から消費地まで運搬するための運搬用ボ
ックスを提供すること。 【解決手段】 紫外線発生装置を具備し、該装置から発
生する紫外線を照射することにより殺菌する殺菌機能を
備えた移動式ボックス。
効率的に生産地から消費地まで運搬するための運搬用ボ
ックスを提供すること。 【解決手段】 紫外線発生装置を具備し、該装置から発
生する紫外線を照射することにより殺菌する殺菌機能を
備えた移動式ボックス。
Description
【0001】
本考案は、生鮮食品等の運搬に使用する移動式ボックスに係わり、詳しくはそ れ自体が殺菌機能を備え、環境にも優しい、生鮮食品等の運搬用移動式ボックス に関する。
【0002】
従来、生鮮野菜類、魚介類、食肉類等の生鮮食品の運搬に際しては、コンテナ 車内荷物を低温で運搬すべく、コンテナに保冷機能や冷凍機能を持たせることを 中心に考えられ、倉庫から出された生鮮食品を大型の冷蔵庫で運搬した後、さら に小分け作業により小型の保冷車や倉庫等に移し換えることが行われていた。
【0003】 しかしながら、このような保冷・冷凍手段のみ備えた従来の生鮮食品等の運搬 方法では、運搬、積換え作業中に雑菌等が繁殖したり、ゴキブリ、ハエ等の小動 物の進入による衛生上の問題等が現実に生じていた。
【0004】
本考案は、上述した問題点に鑑みなされたものであり、生鮮食品等を鮮度のよ いまま衛生的かつ効率的に生産地から消費地まで運搬するための運搬用ボックス を提供することを目的とする。
【0005】
本考案者等は、上記課題を解決すべく鋭意検討した結果、生鮮食品等の運搬用 ボックスとしてコンテナ、貨車等に使用され得る移動式ボックスを用い、この移 動式ボックス自体に紫外線照射による浮遊菌の殺菌機能を付与し、さらには悪臭 物質分解機能を付与することにより、冷凍車両や保冷車に移し換えることなく生 鮮食品を衛生的且つ効率的に消費地まで運搬できることを見出した。
【0006】 本考案は、上記知見に基づき完成されたものであり、以下の構成からなること を特徴とする。
【0007】 すなわち本考案は、(1)紫外線を照射することにより殺菌する殺菌機能を備 えた紫外線発生装置を具備した移動式ボックスである。 また本考案は、(2)紫外線を照射することにより悪臭成分を酸化分解する光 触媒機能を有する塗布剤をボックス内壁に塗布してなる光触媒層をさらに具備す る(1)記載の移動式ボックスである。
【0008】 さらに本考案は、(3)移動式ボックスの内壁に、紫外線を乱反射させる凹凸 を設けたことを特徴とする(1)又は(2)に記載の移動式ボックスある。
【0009】 本考案によれば、常温による生鮮食品等の運搬が可能となるため、省エネ効果 も兼ねて資源の節約にもなり、さらには地球温暖化の原因となる炭酸ガスを冷塊 したドライアイスを使用しないか、あるいは保冷又は冷凍手段により運搬する場 合と比較して極端に少ないドライアイスの使用量ですむため、環境にも優しいと いう優れた効果も有する。
【0010】
以下、本考案の実施形態について図面を参照しながら更に詳しく説明する。但 し、本考案はこれに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しな い範囲で種々に変形することが可能である。 図1は本考案の移動式ボックスの外観の一例を示す斜視図である。本考案の移 動式ボックスは、車両運搬が可能なものであるか、あるいはそれ自体が車両とし ての機能を有するものであり、例えばコンテナ、貨車等を挙げることができる。 図2は本考案の実施の一形態に係わる殺菌機能を備えた移動式ボックスの概要 を示す縦断面図である。
【0011】 本考案の移動式ボックス1は扉2を備え、この扉2には扉の開閉を検知する探 知スイッチ(図示せず)が設けられている。また、ボックス1の天井の内壁3に は、紫外線発生装置11が配設されている。この紫外線発生装置11は検知スイ ッチからの扉開閉信号に基づいてON,OFFするものである。さらにボックス 内にはファン12が設けられ、ボックス内の空気を循環するようにしている。さ らに、ボックス内には冷却装置13が配設され、サーモスタット等の温度制御手 段によりボックス内を所定温度に保持するようにしている。また、ボックス内に は蓄電池などの電源14が配置され、これら、紫外線発生装置11、ファン12 、冷却装置13などの電源となっている。
【0012】 紫外線発生装置11としては、例えば発振波長200〜400nmの紫外線ラ ンプ等を用いることができる。この紫外線発生装置11は好ましくはファン等の 空気の循環機能15を有する。生鮮食品等を入れた移動式ボックス1の扉2を閉 めることにより検知スイッチからの信号に基づき自動的に紫外線発生装置11が 稼働し、該装置から発生する紫外線が照射されることにより、ファン12から送 られてきたボックス内の浮遊菌やゴキブリ等の小動物による病原菌が殺菌される 。
【0013】 次に、図3に示した本考案の第2の実施形態について説明する。本考案の移動 式ボックス1Aは、紫外線が照射されることにより悪臭成分を酸化分解する機能 を有する塗布剤をボックス内壁3に塗布してなる光触媒層4を有する。光触媒層 を形成するための基体(基材)となるボックス内壁3の材質としては特に制限は なく、例えば金属、木材、樹脂等を用いることができる。この光触媒層は、内壁 3表面上に光触媒機能を有する公知の塗布剤、例えばシリコン系化合物に二酸化 チタン微粒子を懸濁させた溶液や二酸化チタンとレアメタルを混合したポリマー 材をコーティングすることにより形成される。かかる光触媒層4に紫外線が照射 されると、価電子帯にある電子が紫外線のエネルギーを得て伝導帯に飛び上がり 、電子が飛び出たホールが価電子帯にできる。この励起状態における光触媒の表 面からOHラジカルやO2 −活性酸素が発生する。このOHラジカルやO2 −活 性酸素は非常に酸化力が強く、光触媒表面に吸着した悪臭成分はこの酸化力によ って酸化分解され、汚れの原因となる有機物の分解や雑菌類の殺菌、カビの生殖 (増殖)を防止することが可能となる。従って、ボックス内壁に光触媒層4を有 する本考案の第2実施形態は、紫外線照射により殺菌と同時に消臭、カビの生殖 (増殖)防止が可能となり、より好ましい形態といえる。
【0014】 次に、図4に示した本考案の第3の実施形態について説明する。前記第1およ び第2の実施形態においてボックスの内壁は平滑となっているのに対し、本実施 形態では紫外線を乱反射させるために移動式ボックス1Bの内壁に凹凸5を形成 している点を特徴とするものであり、本考案において最も好ましい実施形態であ る。すなわち、紫外線発生装置から照射される紫外線を効率よく利用すべく内壁 に凹凸を形成することにより、紫外線を乱反射させ、ボックス内のすみずみまで 均一に紫外線を行き渡らせることが可能となり、殺菌・消臭効果を一層高めるこ とができる。
【0015】 本実施形態において、ボックス内壁に形成される凹凸は紫外線発生装置から照 射される紫外線を乱反射させることが可能なものであれば特に制限はなく、例え ば三角錐又は半球状の凹面および凸面でパネル状にセッティングされた板を使用 することにより形成することができる。
【0016】 このように、本考案は生鮮食品等を運搬する移動式ボックス自体に効率的な紫 外線照射による浮遊菌の殺菌機能を付与し、さらには悪臭物質分解機能をも付与 したものである。本考案は、衛生面における不安が指摘されていた従来の保冷・ 冷凍手段のみ備えた運搬方法に替わり、生鮮食品等を衛生的且つ効率的に消費地 まで運搬し得るものとして極めて有効であり、ハセップ(HACCP)対策とし ても充分期待に答えるものといえる。
【0017】 また、本考案においてボックス内の温度は、好ましくはサーモスタット等の温 度制御手段により所定温度に保たれるが、常温(好ましくは5℃乃至15℃)に よる生鮮食品等の運搬が可能となった。従って、生鮮食品等を保冷又は冷凍する ことにより運搬する手段に替えて本考案の殺菌機能を備えた移動式ボックスを用 いることにより、ドライアイスを使用しないか、あるいは保冷又は冷凍手段によ り運搬する場合と比較して極端に少ないドライアイスの使用量ですむため、CO 2 による地球温暖化の抑制に貢献することも可能となった。
【0018】
上記の通り、本考案により、生鮮食品等を衛生的かつ効率的に運搬することが 可能となった。本考案はハセップ対策としても極めて有効である。また、本考案 により常温での生鮮食品等の運搬が可能となったことにより、資源の節約にもな り、さらにはCO2削減による地球温暖化の抑制にも貢献するものである。
【図1】 本考案構成の外観の一例を示す斜視図。
【図2】 本考案構成の一例を示す断面図。
【図3】 本考案構成の他の例を示す断面図。
【図4】 本考案構成のさらに他の例を示す断面図。
1,1A,1B・・・移動式ボックス、2・・・扉、3・・・内
壁、4・・・光触媒層、5・・・凹凸、11・・・紫外線発生装
置、12,15・・・ファン、13・・・冷却装置、14・・・
電源
壁、4・・・光触媒層、5・・・凹凸、11・・・紫外線発生装
置、12,15・・・ファン、13・・・冷却装置、14・・・
電源
Claims (3)
- 【請求項1】 紫外線を照射することにより殺菌する殺
菌機能を備えた紫外線発生装置を具備した移動式ボック
ス。 - 【請求項2】 紫外線を照射することにより悪臭成分を
酸化分解する光触媒機能を有する塗布剤をボックス内壁
に塗布してなる光触媒層をさらに具備する請求項1に記
載の移動式ボックス。 - 【請求項3】 移動式ボックスの内壁に、紫外線を乱反
射させる凹凸を設けたことを特徴とする請求項1又は2
に記載の移動式ボックス。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000008084U JP3077655U (ja) | 2000-11-13 | 2000-11-13 | 殺菌機能を備えた移動式ボックス |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2000008084U JP3077655U (ja) | 2000-11-13 | 2000-11-13 | 殺菌機能を備えた移動式ボックス |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3077655U true JP3077655U (ja) | 2001-05-29 |
Family
ID=43210653
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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Country | Link |
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JP (1) | JP3077655U (ja) |
Cited By (11)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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2000
- 2000-11-13 JP JP2000008084U patent/JP3077655U/ja not_active Expired - Fee Related
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