JP3077560U - 消毒、殺菌装置を備えた移動箱型車両。 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課 題】介護等に使用された特殊ベット、マツトレ
ス、エアーマット、車椅子等を常時、清潔さを維持する
ために必要な消毒、殺菌を簡便に行うことができしか
も、どこにでも輸送できる移動箱型車両に関してであ
る。 【解決手段】移動箱型車両内を機械庫、消毒、殺菌庫に
二分し、機械庫に設置している液体タンクから、消毒、
殺菌庫に消毒用アルコールを送り込み、消毒用アコール
を拡散、噴霧させ、介護等に使用された特殊ベット、マ
ットレス、エアーマット、車椅子等の内部及び外部に付
着している細菌類を消毒、殺菌する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、介護等に使用された特殊ベッド、エアーマツトレス、マツトレス、車 椅子等に、付着されているウイルス性細菌、伝染性細菌などの消毒、殺菌装置を 備えた移動箱型車両に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

病室内及び家庭内で使用されている特殊ベッド、マツトレス、エアーマツト、車 椅子等の消毒、殺菌については、天日干し、又は消毒用エタノールを手拭いに浸 してふくといった作業しかおこなわれていなかつた、また、消毒、殺菌作業を病 室内等で実施する場合周囲の患者に迷惑をかけることもあって、完全な消毒、殺 菌は不可能であった。

【０００３】

【考案が解決しょうとする課題】

特殊ベット、マットレス、エアーマット、車椅子などの福祉用具を使用する人た ちは、体力のない老人、寝たきりの老人たちが多い。 今回制定された介護保険法によれば、特殊ベッド、マットレス、エアーマツト、 車椅子は常に消毒、清潔にすることが義務付けられいる。

【０００４】 病院患者以外で上記用具を利用する人は、不特定多数の老人、寝たきり老人が主 で、その老人を介護する人はその家族、ヘルパー、看護婦などが多い。 一見、清潔そうに見えているこれら用具で、一番問題になるのは、ウイルス性細 菌、伝染性細菌である。

【０００５】 最近は、デイ・サービスセンターやショートスティーなどの利用が増え、老人同 士の接触する機会が多くなり、そのために従来感染率が低かったウイルス性細菌 や伝染性細菌などの繁殖、感染により一命を落すなどの被害が多くなっている。

【０００６】 本考案は、特殊ベッド、マットレス、エアーマット、車椅子などの用具を福祉用 として使用（レンタルも含む）している人たち及びその家族などが、ウイル性細 菌、伝染性細菌などに感染せず、又予防のために、上記用具を充分に消毒、殺菌 することによつて安心感を与えることを目的とした、消毒、殺菌装置を備えた移 動箱型車両である。

【０００７】

【課題を解決するための手段】

本考案は前記の課題を解決するもので、その要旨を下記に記載する。

【０００８】 福祉用具として使用される特殊ベッド、マツトレス、エアーマット、車椅子など の用具にスプレーガンで４８０／ｍｉｎエアーを吹き付けて、ごみ、ほこりを除 き次に４８０ｍｌ／ｍｉｎ消毒用アルコールを吹き付けシミ、汚れを取り除く。

【０００９】 消毒、殺菌庫内Ｂでは殺菌作用が強い２５３．７ｎｍの紫外線を放射する紫外線 灯７、２０ｗ３灯を、照射線１．０００〜１．５００μｗ・ｎｉｍ／ｃｍで３分 〜５分、照射する。

【００１０】 消毒、殺菌庫内Ｂにおいて、消毒用アルコールを霧状に噴霧することになるが、 紫外線灯７の電極に消毒用アルコールが、付着して庫内の引火点が低くくなって 発火、爆発の可能性が生ずるため、防爆用のゴムパッキンを取り付け、さらに同 庫内に温度計を付けて温度管理をする。

【００１１】 福祉用具として使用される特殊ベット、マットレス、エアーマツトレス、車椅子 などのように、隙間、内側に潜んでいる細菌には消毒、殺菌庫内Ｂで消毒用アル コール（エタノール約７９％）を６０秒〜９０秒間、拡散、噴霧する。 浸漬と同じ状態にすることによって細菌を死滅させることができる。

【００１２】 特に汚のひどいマツトレス、エアーマットなどには細菌が繊維の中に付着してい るので、メチルアルコールを混ぜたホルマリン２００ｍｌを２時間から３時間庫 内で自然気化させて根絶する。

【００１３】 特殊ベット、マツトレス、エアーマツトレス、車椅子などに付着している細菌は 、消毒用アルコールが完全に気化しない間（約１０分）にビニール袋に入れてパ ック包装する。 空気中のウイルス性細菌、伝染性細菌が付着することを防止する。

【００１４】 ウイルス性細菌、伝染性細菌などの消毒殺菌には液体殺菌、紫外線殺菌、ガス殺 菌、煮沸殺菌、焼却などによって死滅、増加抑制することができるのは実証済み である。

【考案の実施の形態】

【００１５】 考案の実施の形態について図面を参照して説明する、図１は移動箱型車両内部を 二分し、前方を機械庫Ａとした残余部分を耐火ボードで仕切って、反射板９を取 り付け消毒、殺菌庫Ｂとする、機械庫Ａには図２のごとく液体タンク１、コンプ レッサー２、発電機３、制御箱４を設置し、それぞれが車両を移動しても動かな いように固定させ、液体タンク１には消毒用アルコール（エタノール約７９％） を入れて、その上部には消毒、殺菌庫Ｂにおいてアルコールを拡散、噴霧するた めのパイプ５を配管し、消毒、殺菌庫Ｂ内の反射板９の上に固着させ、このパイ プ５の両端にノズルを付加して消毒用アルコールノズル６とする。

【００１６】 機械庫Ａにおいて液体タンク１、コンプレッサー２、発電機３を稼動するために 制御箱４を取り付け、併せて消毒、殺菌庫Ｂに送る消毒用アルコールの、流量と 、コンプレッサーの空気圧を管理するため、圧力計と流量計を制御箱の中に取り 付け、消毒、殺菌庫Ｂ内に拡散、噴霧した場合に発火、爆発しないために防爆用 ゴムパッキングを装着させた紫外線灯７の照射時間と、温度を管理するめにタイ マーと温度計を制御箱４に取り付けた。

【００１７】 消毒、殺菌庫Ｂ内にはガス発生装置８を設置し、１回２５０ｍｌのメチルアルコ ール入りのホルマリンを自然気化させる。

【考案の効果】

【００１８】 本考案の消毒、殺菌装置は、特殊ベッド、マットレス、エアーマット、車椅子な どの、福祉用具に付着しているウイルス性細菌、伝染性細菌の９９％を殺菌、増 加抑制する、廃ガス、廃水がでないので環境を汚染する心配がない、製作費が安 く、操作が簡単で女性、知的障害者にも使用できる。 また、この装置を積み込んだ移動箱型車両は、いつでも、どこにでも輸送できる ので非常に喜ばれる。

【図面の簡単な説明】

【図 １】消毒、殺菌装置を備えた移動箱型車両の概略
図である。

【図 ２】機械庫Ａ内部の概略図である。

【図 ３】消毒、殺菌庫Ｂ内部の概略図である。

【符号の説明】

Ａ 機械庫 Ｂ 消毒、殺菌庫 １ 液体タンク ２ コンプレッサー ３ 発電機 ４ 制御箱 ５ パイプ ６ 消毒用アルコールノズル ７ 紫外線灯 ８ ガス発生装置 ９ 反射板

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】箱型移動車両を反射板で二分し、その前方
   部分には液体タンク１、コンプレッサー２、発電機３、
   制御箱４を配置した機械庫Ａと、同車両後方部分には、
   反射板９で全体を被覆した消毒、殺菌庫Ｂの上辺には、
   液体タンクより配管された消毒用アルコールパイプ５に
   接続し、紫外線灯２本を固定させ、消毒用アルコールノ
   ズルと、ガス発生装置を併設されていることを特徴とす
   る消毒、殺菌装置を備えた移動箱型車両。