JP3076766B2 - 観賞魚水槽用濾過装置の筒状パイプジョイント - Google Patents

観賞魚水槽用濾過装置の筒状パイプジョイント

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JP3076766B2
JP3076766B2 JP08326704A JP32670496A JP3076766B2 JP 3076766 B2 JP3076766 B2 JP 3076766B2 JP 08326704 A JP08326704 A JP 08326704A JP 32670496 A JP32670496 A JP 32670496A JP 3076766 B2 JP3076766 B2 JP 3076766B2
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water tank
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、観賞魚水槽用濾
過装置に用いられる筒状のパイプジョイントに関する。
【0002】
【従来の技術及び課題】観賞魚水槽用濾過装置の一つ
に、水槽の上部に設置される上部濾過機構と、水槽の底
部に設置される底部濾過機構とを具備したものがある。
図8はこの種の観賞魚用濾過装置を利用した観賞魚水槽
(T)を示している。同図において、上部濾過機構
(U)は、水槽(T)中の水中浮遊物を化学繊維等の濾
過材(22)により濾過する物理的濾過機構(21)か
らなる。この物理的濾過機構(21)は、水槽(T)の
上部に水槽上面を覆う状態に載置された浄化槽(37)
の底板で支持されてあって、濾過材(22)を収容した
濾過材槽(23)と、濾過材(22)を流過した濾過水
を水槽(T)内に戻す吐出管(24)とを備えている。
一方、底部濾過機構(B)は、観賞魚の糞や残餌等の有
機物を底砂(27)に繁殖する好気性微生物で分解させ
て水を清浄化する生物的濾過機構(26)からなる。こ
の生物的濾過機構(26)の底砂(27)には、上面に
複数のスリット状吸水口(29)…を有する偏平状のケ
ーシング(28)が埋設されている。(P)は揚水ポン
プ機構であって、浄化槽(37)の底板で支持された駆
動モータ(31)と揚水用羽根車(図示せず)を収容し
たポンプ室(32)とから構成されている。(33)は
逆L字状の送水パイプであって、ポンプ室(32)と濾
過材槽(23)とを連結している。そして、ポンプ室
(32)とケーシング(28)とが連結パイプ(34)
で接続されている。
【0003】而して、水槽の水(W0)は、ポンプ室
(32)から発生する揚水力によって、底砂(27)を
流過してスリット状吸水口(29)…からケーシング
(28)内に吸入される。そして、連結パイプ(34)
から送水パイプ(33)を通って物理的濾過機構(2
1)に搬送された後、吐出管(24)から水槽(T)内
に戻される。このように水槽の水(W0)が生物的濾過
機構(26)と物理的濾過機構(21)とを循環するこ
とによって、良好な水質を維持しうるものとなされてい
る。
【0004】このような構成の観賞魚水槽用濾過装置に
おいて、水槽中を浮遊する色々な大きさの水中浮遊物の
うち、底砂(27)を流過することができない大きさの
ものは、ケーシング(28)内に吸入されないので、物
理的濾過機構(21)に搬送することができず、水槽の
水(W0)から除去することができなかった。
【0005】そこで、実開平6−72358号公報で
は、連結パイプ(34)の途中に取り付けるパイプジョ
イントが提案されている。このパイプジョイント(5
1)は、図9に示すように、下端部に連結パイプ(34
b)に嵌め込む接続管部(52a)を有する固定管(5
2)と、該固定管(52)の内周面又は外周面に密着状
態に取り付ける断面C字状の可動筒(54)と、上端部
に連結パイプ(34a)に嵌め込む接続管部(56a)
を有するキャップ(56)とから構成されている。かか
るパイプジョイント(51)は、水槽の水(W0)を吸
入することができるように構成されている点では優れて
いる反面、次のような難点があった。
【0006】すなわち、このパイプジョイント(51)
は、上記三つの部材(52)(54)(56)から構成
されるので製作に要する金型点数が多く、しかも前記固
定管(52)の周面には多数のスリット状吸水口(5
3)…が設けられ、更に前記可動筒(54)の周面にも
前記スリット状吸水口(53)に対応する多数のスリッ
ト状吸水口(55)…が設けられているので、その金型
も複雑形状のものを必要とされ、製作コストが高く付い
ていた。
【0007】また、初期セッティングの際には、予め連
結パイプ(34)の途中をノコ等で切断しておき、生物
的濾過機構(26)側のパイプ(34b)先端部に前記
固定管(52)の接続管部(52a)を内嵌状態に嵌合
接続させると共に、物理的濾過機構(21)側のパイプ
(34a)先端部に前記キャップ(56)の接続管部
(56a)を内嵌状態に嵌合接続させる必要がある。こ
のとき、生物的濾過機構(26)側のパイプ(34b)
先端部と物理的濾過機構(21)側のパイプ(34a)
先端部との距離が少しでも短過ぎてしまうと、上下両接
続管部(56a)(52a)に接続したときに物理的濾
過機構(21)やこれを支持している浄化槽(37)が
持ち上げられてしまい、水槽の蓋(図示せず)を閉じる
ことができなかったり、水槽(T)の美観が損なわれた
りしてしまう。これとは反対に、これら両パイプ(34
a)(34b)先端部間の距離が少しでも長過ぎてしま
うと、これらパイプ(34a)(34b)と接続管部
(56a)(52a)との嵌合部に隙間が生じてしま
い、その隙間から水槽の水(W0)が流入して流量調節
をうまく行うことができなくなってしまう。そのため、
上記従来品では、初期セッティングの際には、必ずパイ
プ(34a)(34b)先端部間の距離を上下両接続管
部(56a)(52a)に不具合なく丁度嵌合しうる長
さに厳密に定めなければならず、初期セッティング作業
が非常に困難なものであった。
【0008】さらに、水の交換や掃除等の水槽(T)の
メンテナンスの際には、作業し易くするために、浄化槽
(37)を持ち上げて両パイプ(34a)(34b)と
接続管部(56a)(52a)との接続を解除する必要
があるが、上記従来品では、嵌合部から水が流入しない
ようにこれらパイプ(34a)(34b)と接続管部
(56a)(52a)とはある程度きつく接続されてい
るため、浄化槽(37)を単に持ち上げただけでは接続
を解除できない場合がある。このようになると固定管
(52)を押さえながら浄化槽(37)を持ち上げなけ
ればならず、一人でパイプ(34a)(34b)と接続
管部(56a)(52a)との接続を解除する場合には
極めて困難な作業を強いられていた。
【0009】この発明は、上記難点に鑑みてなされたも
ので、安価に製作することができ、初期セッティングが
容易であり、且つ水槽のメンテナンスの際にも簡単に取
り外すことができる観賞魚用濾過装置のパイプジョイン
トを提供しようとするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】しかして、この発明の請
求項1に係る観賞魚水槽用濾過装置のパイプジョイント
は、水槽の底部に設置された濾過機構に垂設された排水
パイプと、水槽の上部に設置された濾過機構に垂下され
た吸水パイプとを、その先端部同士を離間状態に連結す
る観賞魚水槽用濾過装置の筒状パイプジョイントであっ
て、両端部の内径が各パイプの外径と略同径に、且つ軸
線方向に沿って各パイプをスライド自在に挿入可能に設
定されると共に、軸線方向中間部の周面に水槽の水を吸
入する吸水口を備えてなることを特徴とするものであ
る。
【0011】この構成によれば、簡単な構造のパイプジ
ョイントとなり得、製作に要する金型点数が少なくてす
み、また比較的単純形状の金型で製作しうるものとな
る。また、初期セッティングの際には、このパイプジョ
イントの一端部を吸水パイプ及び排水パイプのいずれか
一方のパイプに外嵌状態に挿入し、他端部を他方のパイ
プに外嵌状態に挿入することで装着され、従来のように
吸水パイプと排水パイプとの先端部間の距離を厳密に設
定する必要がなくなり、初期セッティング作業が容易に
なる。また、水槽のメンテナンスの際には、予めこのパ
イプジョイントを吸水パイプ及び排水パイプのいずれか
一方のパイプ側にスライドさせてパイプ離間部を露出さ
せておいてから、浄化槽を持ち上げる。
【0012】また、水中浮遊物を含んだ水槽の水は、吸
水口から流入し吸水パイプに吸入される。そして、パイ
プジョイントを軸線方向に沿ってスライドさせることに
より、吸水パイプへの水槽の水の流入量を調節させうる
ものとなる。例えば、吸水口が吸水パイプ若しくは排水
パイプの外周面に塞がれてその開口面積が減少したり、
吸水パイプ若しくは排水パイプの外周面に塞がれていた
吸水口が開いてその開口面積が増加したりして、水槽の
水の流入量が調節される。
【0013】また、請求項2では、前記中間部は、前記
吸水口を備え且つパイプ径よりも内径が大に形成された
吸水部と、該吸水部に連なり吸水部から離れるに従って
内径を漸減あるいは漸増変化させた流量調節部とを有す
る構成を採用した。
【0014】この構成によれば、水中浮遊物を含んだ水
槽の水は、吸水口から流入し、流量調節部の内周面と吸
水パイプ若しくは排水パイプの先端外周縁部との隙間を
通って吸水パイプに吸入される。そして、軸線方向に沿
ってスライドさせることにより、流量調節部の内周面と
吸水パイプ若しくは排水パイプの先端外周縁部との隙間
寸法が増減し、吸水パイプへの水槽の水の流入量が調節
される。
【0015】請求項3では、前記吸水口の近傍におい
て、軸線方向に分割しうるものとなされた構成を採用し
た。
【0016】この構成によれば、最も汚れやすい吸水口
を簡単に掃除しうるものとなる。すなわち、パイプジョ
イントを分割すると、吸水口の近傍が開口するので、こ
の開口部から吸水口を掃除しうるものとなり、吸水口の
掃除が簡単になる。
【0017】請求項4では、前記両端部の内周面に軸線
方向に沿うスライド補助用凸条が設けられた構成を採用
した。
【0018】この構成によれば、両端部の内周面に凸条
が設けられているので両端部内周面と吸水パイプ及び排
水パイプの外周面との接触面積が小さくなり、しかもこ
の凸状が軸線方向に沿って設けられているので軸線方向
のスライドが極めて容易になる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、この発明を図面に基づいて
説明する。
【0020】図1乃至図5は、この発明に係るパイプジ
ョイント(1)の一実施形態を示している。このパイプ
ジョイント(1)は、ポリプロピレン等の合成樹脂から
製作されている。
【0021】まず、このパイプジョイント(1)をその
適用例を示す図5に基づいて説明する。なお、同図は、
前述した図8と同一の構成要素に同一の符号を付してい
る。同図において、(36)は生物的濾過機構(26)
で清浄化された水(W1)を排出する排水パイプであっ
て、ケーシング(28)に垂設されている。また、(3
5)は水を吸入して物理的濾過機構(21)へ搬送する
吸水パイプであって、濾過材槽(23)に送水パイプ
(33)及びポンプ室(32)を介して垂下されてい
る。これら排水パイプ(36)及び吸水パイプ(35)
は、前述した連結パイプ(34)の途中を切断すること
により形成されたものである。そして、排水パイプ(3
6)の先端部と吸水パイプ(35)の先端部とがこの発
明に係るパイプジョイント(1)により離間状態に連結
されている。
【0022】かかるパイプジョイント(1)は、図1乃
至図3に示すように、筒状に形成されあって、上端部
(4)が吸水パイプ(35)に、下端部(5)が排水パ
イプ(36)に装着されるものである。
【0023】以下、このパイプジョイント(1)の構成
を詳述する。
【0024】上端部(4)の内径は、吸水パイプ(3
5)の外径と同径乃至は僅かに大径であって、吸水パイ
プ(35)を略液密状態に挿入しうると共に、軸線
(c)方向に沿って吸水パイプ(35)をスライド自在
に挿入しうるように設定されている。下端部(5)の内
径も同様に、排水パイプ(36)の外径と同径乃至は僅
かに大径であって、排水パイプ(36)を略液密状態に
挿入しうると共に、軸線(c)方向に沿って排水パイプ
(36)をスライド自在に挿入しうるように設定されて
いる。
【0025】そして、図1(b)に示すように、これら
上下両端部(4)(5)の内周面に、軸線(c)方向に
沿う4条のスライド補助用凸条(10)…が等間隔に配
設され、パイプジョイント(1)の軸線(c)方向への
スライドを容易ならしめている。このスライド補助用凸
条(10)…の突出量は0.05乃至0.4mmが好ま
しい。0.05mm未満では所期する効果を奏しえず、
0、4mmを超えると液密状態を確保しにくくなり、パ
イプ(35)(36)との嵌合部から水槽の水(W0)
が流入する虞があるからである。通常、突出量は0.2
mm程度に設定される。なお、図1乃至図3では、説明
の便宜上、スライド補助用凸条(10)…を誇張して図
示している。
【0026】中間部(6)は、下端部(5)側に位置す
る吸水部(7)と、該吸水部(7)に連なる流量調節部
(8)とを有している。前記吸水部(7)は、図2に示
すように、排水パイプ(36)の外径よりも内径が大に
形成されると共に、その周面に水槽の水(W0)を吸入
する複数の横スリット状の吸水口(9)…が開設され、
水槽の水(W0)がこの吸水口(9)…を通って内部に
流入しうるものとなされている。前記流量調節部(8)
は、その内周面がテーパ状に形成されて、吸水部(7)
から離れるに従って内径が漸減変化するものとなされ、
パイプジョイント(1)を軸線(c)方向に沿ってスラ
イドさせることにより内周面と排水パイプ(36)の先
端外周縁部との隙間(g)寸法が増減変化しうるように
なされている。
【0027】かかる構成のパイプジョイント(1)は、
図3に示すように、前記吸水口(9)…の上方近傍にお
いて、軸線(c)方向に沿って分割しうるものとなされ
ている。すなわち、このパイプジョイント(1)は、パ
イプジョイント下部を構成し且つ周面に前記吸水口
(9)…を備える下部構成部材(3)と、パイプジョイ
ント上部を構成する上部構成部材(2)とからなり、下
部構成部材(3)の上端面に突設された嵌合用筒部(1
1)が上部構成部材(2)の下端部から嵌入されて下端
内周縁部に嵌着自在に且つ液密状態に嵌合することによ
り、これら上下両構成部材(2)(3)が一体化されて
パイプジョイント(1)が形成されるものとなされてい
る。
【0028】上記構成のパイプジョイント(1)を濾過
装置に装着する場合は、予め連結パイプ(34)の途中
をプラスチック用ノコ等で切断して吸水パイプ(35)
と排水パイプ(36)の両先端部間を少し離間させた状
態にしておいて、排水パイプ(36)の先端部にパイプ
ジョイント(1)の下端部(5)を外嵌状態に挿入する
と共に、吸水パイプ(35)の先端部にパイプジョイン
ト(1)の上端部(4)を外嵌状態に挿入する。そし
て、パイプジョイント(1)をスライドさせて流量調節
部(8)をパイプ離間部(h)の位置に配置させる。
【0029】このように装着すると、図4(a)に示す
ように、水中浮遊物を含んだ水槽の水(W0)は、吸水
口(9)…から流入し、流量調節部(8)の内周面と排
水パイプ(36)の先端外周縁部との隙間(g)を通過
して排水パイプ(36)の水(W1)と共に吸水パイプ
(35)に吸入される。この状態から、同図(b)に示
すように、パイプジョイント(1)を下方(矢印イ)へ
スライドさせると、流量調節部(8)の内周面と排水パ
イプ(36)の先端外周縁部との隙間(g)が狭まるた
め、吸水口(9)から流入する水槽の水(W0)の流入
量が減少する。一方、パイプジョイント(1)を上方へ
スライドさせることで、流量調節部(8)の内周面と排
水パイプ(36)の先端外周縁部との隙間(g)が広が
り、水槽の水(W0)の流入量が増加する。このように
パイプジョイント(1)を上下にスライドさせることに
より、流量調節部(8)の内周面と排水パイプ(36)
の先端外周縁部との隙間(g)寸法が変化し、水槽の水
(W0)の流入量と排水パイプ(36)の水(W1)の
流入量との混合比率を変化させうるものとなる。
【0030】一方、水槽(T)のメンテナンスの際に
は、パイプジョイント(1)を吸水パイプ(35)側又
は排水パイプ(36)側へ大きくスライドさせてパイプ
離間部(h)を露出させた後、浄化槽(37)を持ち上
げて水槽(T)上方を開いた状態にする。そして、水槽
(T)の掃除等のメンテナンスを行う。また、パイプジ
ョイント(1)を掃除する際には、上部構成部材(2)
と下部構成部材(3)とに分割することにより、最も汚
れやすい吸水口(9)…を容易に掃除することができ
る。
【0031】なお、流量調節部(8)の内周面のテーパ
の勾配は、水槽(T)の大きさや揚水ポンプ機構(P)
の揚水能力などに合わせて、適宜、設定変更可能であ
る。例えば、テーパの勾配を大きく形成すれば、水槽の
水(W0)の流入量を増加させることができる。
【0032】また、流量調節部(8)は内周面をテーパ
状に形成することに限定されない。例えば、図6(a)
に示すように、流量調節部(8' )を円弧状に内側に絞
り込む形態に形成しても良い。これによると精密な流量
調節を行いうるものとなる。また、同図(b)に示すよ
うに、流量調節部(8'')を円弧状に外側に膨出する形
態に形成しても良い。これによると僅かなスライド量で
水槽の水(W0)と排水パイプの水(W1)の混合比率
を大きく変化させうるものとなる。
【0033】以上の構成のパイプジョイント(1)にお
いて、図1乃至図6に示したように、下端部(5)は排
水パイプ(36)に、上端部(4)は吸水パイプ(3
5)に取り付けているが、これを上下逆にして取り付け
ても良い。この場合、水中浮遊物を含んだ水槽の水(W
0)は、吸水口(9)…から流入し、流量調節部(8)
の内周面と吸水パイプの先端外周縁部との隙間を通って
この吸水パイプに吸入される。もっとも、上記実施形態
のように取り付けるのが好ましい。なぜならば、上記実
施形態によると、吸水口(9)…がパイプ離間部(h)
よりも下方に配置していることから、揚水ポンプ機構
(P)が何らかの理由で動作しなくなった場合や、メン
テナンスのためにその動作を止めた場合に、水中浮遊物
が吸水口(9)…を通過して排水パイプ(36)先端部
から掃除が面倒なケーシング(28)内に入り込んでし
まうことを阻止することができるからである。
【0034】また、上記実施形態の流量調節部(8)
は、吸水部(7)から離れるに従って内径を漸減変化さ
せたものであるが、この発明はこれに限定されず、吸水
部(7)から離れるに従って内径を漸増変化させたもの
(図示せず)であっても良い。
【0035】さらに、請求項1に係るパイプジョイント
(1)にあっては、図7に示すように、中間部(6)の
内径が上下両端部(4)(5)の外径と略同径であって
も良い。この場合、パイプジョイント(1)を上下にス
ライドさせることにより、吸水口(9)が吸水パイプ
(35)若しくは排水パイプ(36)の外周面に塞がれ
てその開口面積が減少し(同図(b))、又は吸水パイ
プ(35)若しくは排水パイプ(36)の外周面に塞が
れていた吸水口(9)が開いてその開口面積が増加し
(同図(a))、水槽の水(W0)の流入量が調節され
うるものとなる。
【0036】
【発明の効果】以上の次第で、請求項1の発明では、水
槽の底部に設置された濾過機構に垂設された排水パイプ
と、水槽の上部に設置された濾過機構に垂下された吸水
パイプとを、その先端部同士を離間状態に連結する観賞
魚水槽用濾過装置の筒状パイプジョイントであって、両
端部の内径が各パイプの外径と略同径に、且つ軸線方向
に沿って各パイプをスライド自在に挿入可能に設定され
ると共に、軸線方向中間部の周面に水槽の水を吸入する
吸水口を備えてなるものであるから、簡単な構造のパイ
プジョイントとなり得、製作に要する金型点数が少なく
てすみ、また比較的単純形状の金型で製作しうるので、
安価に製作することができる。また、初期セッティング
の際には、このパイプジョイントの一端部を吸水パイプ
及び排水パイプのいずれか一方のパイプに外嵌状態に挿
入し、他端部を他方のパイプに外嵌状態に挿入すること
で装着されるので、従来のように吸水パイプと排水パイ
プとの先端部間の距離を厳密に設定する必要がなくな
り、装着作業を容易に行うことができる。さらに、水槽
のメンテナンスの際には、このパイプジョイントを吸水
パイプ及び排水パイプのいずれか一方のパイプ側にスラ
イドさせてパイプ離間部を露出させておいてから、浄化
槽を持ち上げることができるので、一人で簡単にメンテ
ナンス作業を行うことができる。
【0037】また、吸水パイプ及び排水パイプを連結さ
せたパイプジョイントは、水中浮遊物を含んだ水槽の水
を吸水口から流入させて吸水パイプに吸入させうるもの
となる。そして、パイプジョイントを軸線方向に沿って
スライドさせることにより、水槽の水の流入量が調節さ
れる。例えば、吸水口を吸水パイプ若しくは排水パイプ
の外周面で塞いでその開口面積を減少させたり、吸水パ
イプ若しくは排水パイプの外周面で塞がれていた吸水口
を開かせてその開口面積を増加させたりするなどして、
水槽の水の流入量を調節することができる。
【0038】請求項2の発明では、前記中間部は、前記
吸水口を備え且つパイプ径よりも内径が大に形成された
吸水部と、該吸水部に連なり吸水部から離れるに従って
内径を漸減あるいは漸増変化させた流量調節部とを有し
ているので、水中浮遊物を含んだ水槽の水を吸水口から
流入させ、流量調節部の内周面と吸水パイプ若しくは排
水パイプの先端外周縁部との隙間を通過させて吸水パイ
プに吸入させることができる。そして、軸線方向に沿っ
てスライドさせることで、流量調節部の内周面と吸水パ
イプ若しくは排水パイプの先端外周縁部との隙間寸法が
増減するものとなり、水槽の水の流入量を調節すること
ができる。
【0039】請求項3の発明では、前記吸水口の近傍に
おいて、軸線方向に分割しうるものとなされているの
で、このパイプジョイントを分割すると吸水口の近傍が
開口するものとなり、吸水口を掃除しやすい。
【0040】請求項4の発明では、前記両端部の内周面
に軸線方向に沿うスライド補助用凸条が設けられている
ので、このパイプジョイントを軸線方向に沿ってスライ
ドさせるときには、両端部の内周面と吸水パイプ及び排
水パイプの外周面との接触面積が小さくなり、軸線方向
へのスライド操作を容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係るパイプジョイントの一実施形態
を示す図であって、(a)は正面図、(b)はA−A線
断面図及びその部分拡大図を示す。
【図2】同パイプジョイントの縦断面図である。
【図3】同パイプジョイントを分割した状態を示す斜視
図である。
【図4】同パイプジョイントをスライドさせる前後の状
態(a)(b)を示す縦断面図である。
【図5】同パイプジョイントを装着した観賞魚水槽を示
す説明図である。
【図6】同パイプジョイントの二つ変形例(a)(b)
を示す縦断面図である。
【図7】この発明に係るパイプジョイントのもう一つの
実施形態を示す正面図である。
【図8】この発明に係るパイプジョイントを装着する観
賞魚水槽の一例を示した説明図である。
【図9】従来のパイプジョイントを示す正面図である。
【符号の説明】
1…パイプジョイント 2…上部構成部材 3…下部構成部材 4…上端部 5…下端部 6…中間部 7…吸水部 8…流量調節部 9…吸水口 10…スライド補助用凸条 11…嵌合用筒部 g…隙間 h…パイプ離間部 c…パイプ軸線 T…水槽 W0…水槽の水 W1…排水パイプの水 U…上部濾過機構 B…底部濾過機構 35…吸水パイプ 36…排水パイプ

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水槽の底部に設置された濾過機構(B)
    に垂設された排水パイプ(36)と、水槽の上部に設置さ
    れた濾過機構(U)に垂下された吸水パイプ(35)と
    を、その先端部同士を離間状態に連結する観賞魚水槽用
    濾過装置の筒状パイプジョイント(1)であって、 両端部(4)(5)の内径が各パイプ(35)(36)の外
    径と略同径に、且つ軸線方向に沿って各パイプ(35)
    (36)をスライド自在に挿入可能に設定されると共に、
    軸線方向中間部(6)の周面に水槽の水を吸入する吸水
    口(9)を備えてなることを特徴とする観賞魚水槽用濾
    過装置の筒状パイプジョイント。
  2. 【請求項2】 前記中間部(6)は、前記吸水口(9)
    を備え且つパイプ径よりも内径が大に形成された吸水部
    (7)と、該吸水部(7)に連なり吸水部(7)から離
    れるに従って内径を漸減あるいは漸増変化させた流量調
    節部(8)とを有してなる請求項1記載の観賞魚水槽用
    濾過装置の筒状パイプジョイント。
  3. 【請求項3】 前記吸水口(9)の近傍において、軸線
    方向に分割しうるものとなされてなる請求項1又は2記
    載の観賞魚水槽用濾過装置の筒状パイプジョイント。
  4. 【請求項4】 前記両端部(4)(5)の内周面に軸線
    方向に沿うスライド補助用凸条(10)が設けられてなる
    請求項1乃至3のいずれか1項記載の観賞魚水槽用濾過
    装置の筒状パイプジョイント。
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