JP3076672U

JP3076672U - 小便器用防汚アタッチメント

Info

Publication number: JP3076672U
Application number: JP2000007929U
Authority: JP
Inventors: 英穂村上
Original assignee: 英穂村上
Priority date: 2000-09-28
Filing date: 2000-09-28
Publication date: 2001-04-13
Anticipated expiration: 2006-09-28

Abstract

(57)【要約】【課題】小便器から漏れたり飛散する小水の量を減少さ
せるように工夫された器具が存在せず、従来用いられて
きたトイレマットや使い捨てマットの場合も小水が掛か
って濡れると不潔感は相変わらずであった。【解決手段】耐水性を付与した紙あるいはプラスチック
シートを素材とし、断面形状がＶ型またはＵ型をなす多
数の溝が並列するように成型した略扇型形状である小便
器防汚アタッチメントを小便器下部前方に小便器側に傾
斜させて取り付ける。

Description

【考案の詳細な説明】【産業上の利用分野】

本考案は小便時に小水が便器外に飛散したりこぼれたりしないように男性用小便器に取り付けるアタッチメントに関するものである。

【従来の技術】

従来、小便器から漏れる小水に対する対策としては、便器に取り付けるタイプのアタッチメントは存在せず、便器の周囲に所謂トイレマットを敷くことが一般的行われている。トイレマットは絨毯状の素材が多く、これが濡れると便器使用時や、また洗濯時などに不潔であった。このため、実登３０３２２１０、実登３０４７９２０、実開平０７−０１８７００、特開平０７−２１３４５８のように、紙などを素材とする使い捨てトイレマットが考案されている。また、公衆便所的な性格を持つ便所に於いては、小便器の前に人が立つ位置を残し、その周囲に小便器内に連絡した溝を配設して、小便がこぼれたり飛沫が飛んでも良いようにしている構造のものもある。

【考案が解決しようとする課題】

しかし、前者の考案や発明は小便器から漏れたり飛散する小水の量を減少させるものではなかった。従って、使い捨てマットの場合も小水が掛かって濡れると不潔感は相変わらずであった。また、後者のものは特殊な構造であり、一般家庭や小規模な便所には設備することは一般的ではない。また、足下の周囲は小便器の一部であるような構造であることから、甚だしくは小便器の中に立っているような趣もあり、不潔感を解消することは出来ない。

【課題を解決するための手段】

本考案は小便器の下部前方に取り付ける主に使い捨てを想定したアタッチメントを提供するものであり、小便器外への小便の漏れだしや飛散を出来るだけ減少させようとするものである。本考案のアタッチメントの形状構造は、耐水性を付与した紙あるいはプラスチックシートを素材とし、断面形状がＶ型またはＵ型をなす多数の溝が並列するように成型した略扇型形状である。これを小便器下部前方に小便器側に傾斜させて取り付ける。本考案のアタッチメントは主に使い捨てを想定しているので、耐水性を付与するために表面あるいは裏面をビニール引きするなどの防水加工を施した紙とするか、あるいはプラスチックシートとする。アタッチメントの小便器への固定は、アタッチメント裏面へあらかじめ粘着テープを貼付けておくか、あるいは吸盤を取り付けておく。また、吸盤を取り付けた受け台を小便器に装着しておき、それにアタッチメントを適宜取り付ける方法などによって行っても良い。また、便器使用者側の溝端部は必要に応じて周縁に立設された遮蔽板で逆流を防ぐ。さらに、小便流がアタッチメントに衝突したり落下したりすることによって生じる飛沫をさらに減少させるため、ソフト加工した紙、ガーゼ、布あるいはそれらに吸水ポリマーや綿を内包させてアタッチメント表面に張り付けることも有効である。

【実施例】

図１および図２はそれぞれ本考案の防汚アタッチメントを取り付けた小便器の斜視図および防汚アタッチメントの斜視図である。本考案の防汚アタッチメント１は表面あるいは裏面をビニール引きにした紙やプラスチックシートを素材とし、多数の溝４を形成した略扇形形状とする。防汚アタッチメント１の裏面には小便器前部に取り付けるために予め粘着テープ５を適宜設けておくか、あるいは吸盤６を取り付けておく。図３および図４はそれぞれ、防汚アタッチメント１を粘着テープ５および吸盤６で小便器に取り付けた場合の断面図である。また、図５は防汚アタッチメント１の小便器使用者側の周縁に、遮蔽板７を立設した場合の斜視図であり、小便流の逆流や飛沫を更に効果的にくい止めることが出来る。

【考案の効果】

本考案は以上のような構成であるので、以下に述べるような効果がある。小便器周囲の小便漏れは便器の前部直下が著しい。これは主に小便をきる際の漏れや逸脱が最も著しいことによる。この点に於いて本考案のアタッチメントは小便器から利用者の前方に突き出しているので、小便の切れの悪い老人や、注意散漫気味の少年の小用の際にも、このアタッチメントが存在しない場合に比較すると小便器外への漏れだしや飛散を大幅に減少できる。本考案のアタッチメントは深い溝が並列している形状であるから、アタッチメントに降りそそいだ小便流を整流するとともに、溝の底部で衝突して反撥し飛散する際、その飛散沫は溝両側の壁にぶつかって勢いが抑えられるので便器外に飛散する小便の量を大幅に減少させることが出来る。また、同様に深い溝が並列している形状であることにより横方向に伸縮性を持つので小便器前部の湾曲形状の違いにも容易に適合させることが出来るという大きな特長がある。防汚アタッチメントの小便器使用者側の周縁を立ち上げた場合の斜視図であり、小便流の逆流や飛沫を更に効果的にくい止めることが出来る。また、ソフト加工した紙、ガーゼ、布あるいはそれらに吸水ポリマーや綿を内包させてアタッチメント表面に張り付けた場合は、小便流がアタッチメントに衝突する際の反撥を緩和させることが出来るので飛沫をさらに減少させることが出来る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案のアタッチメントを小便器に取り付けた
場合の斜視図である。

【図２】本考案のアタッチメントの斜視図である。

【図３】本考案のアタッチメントを粘着テープで小便器
に取り付けた場合の断面図である。

【図４】本考案のアタッチメントを吸盤で小便器に取り
付けた場合の断面図である。

【図５】本考案に於いて遮蔽板を設けた場合のアタッチ
メントの斜視図である。

【符号の説明】

１防汚アタッチメント２小便器３小便器下部前壁４溝５粘着テープ６吸盤７遮蔽板

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】耐水性を付与した紙あるいはプラスチック
シートを素材とし、断面形状がＶ型またはＵ型をなす多
数の溝が並列するように成型した略扇型形状である小便
器用防汚アタッチメント。
【請求項２】小便器使用者側の周縁に立設された遮蔽板
を有する請求項１記載の小便器用防汚アタッチメント。
【請求項３】ソフト加工した紙、ガーゼ、布あるいはそ
れらに吸水ポリマーや綿を内包させてアタッチメント表
面に張り付けたことを特徴とする請求項１又は請求項２
記載の小便器用防汚アタッチメント。