JP3074536B2 - 電子カルテシステムの入出力制御方法 - Google Patents

電子カルテシステムの入出力制御方法

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JP3074536B2
JP3074536B2 JP10457891A JP10457891A JP3074536B2 JP 3074536 B2 JP3074536 B2 JP 3074536B2 JP 10457891 A JP10457891 A JP 10457891A JP 10457891 A JP10457891 A JP 10457891A JP 3074536 B2 JP3074536 B2 JP 3074536B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、医療情報システムにお
いて、医師が取扱う診療情報を電子化した電子カルテ
ステムに係り、特に、医師が入力した診療情報の改ざん
を防止することができる信頼性の高い電子カルテシステ
に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、医療情報の電子化、および、統合
化が唱われだし、従来の医事会計システムの立上りを踏
まえて、伝票処理の電子化が具体化されつつある。この
現れが医師による各種オーダの電子化入力であり、既
に、病院情報ネットワークとして構築され、投薬オー
ダ、検査オーダ等が医師入力により利用されつつある。
このような背景において、年々増加する一方の紙カルテ
を電子化して記憶、保管、運用し、業務の効率化を図る
と共に、計算機による高度診療支援、医療研究の効率化
を目指した電子カルテシステムの研究がされつつある。
しかし、この中で具体的に検討されているものは、医療
診断用エキスパートシステム構築ツールなど、医師によ
る診療情報を、コンピュータで効率良く分類して管理す
ることを目的とした入力手段に関するものである。例え
ば、特開平1−136277号公報に記載の所見入力に
関するものや、また、特開平1−320049号公報に
記載の診断レポートの入力に関するものなど、カルテ情
報の入力手段が主で、カルテ情報の内容の管理、運用に
ついての具体的な技術ではない。また、日経BP社刊の
「日経コンピュータ 1991.3.25(no.24
9)」(1991年)の第46頁に記載の電子カルテシ
ステムは、医師が手書きした紙カルテを、イメージ情報
として光ディスク装置に蓄積して管理するものであり、
医師が、直接、コンピュータを用いて医療情報を入力
し、管理するものではない。
【0003】図7は、従来の紙カルテの記載情報の一実
施例を示した説明図である。紙カルテ55の記入フォー
マットは現在統一されておらず、各病院、診療科、医師
の裁量に任されている部分が多い。例えば、検査主体の
カルテでは、検査結果が記入しやすいように、予め検査
表とか略画が印刷されているものもある。しかし、一般
的なカルテ記入項目としては、図7に示すような内容が
上げられる。患者基本情報49は、診察受付け時に入力
される患者の社会的な基本属性および病院内での管理情
報である。その内容には、患者認識用ID(インデック
ス)、患者氏名、性別、生年月日などがある。尚、カル
テ情報には載らないが、患者の保険の種類、連絡先等の
情報も、患者基本情報として統一的に管理されている。
現病歴・アレルギー50は、患者の今までに受けた診療
内容、体質に関する記述である。主訴51は、問診内
容、患者の病状説明が主な内容である。問診について
は、担当医が直接問うものもあれば、病院によっては、
総合受付けで、予診を行う医師により記入されるものも
ある。所見52は、診療所見を記述するものである。処
方・処置53は、投薬、処置内容に関する記述である。
処方・処置53に関しては、この記入と同時に行われる
伝票による依頼手続きを、電子的にネットワークを介し
てオンラインで行うオーダ入力システムがある。その他
54は、血圧、超音波撮影写真、生化学検査等検査デー
タの転記、貼付等を行い、検査結果に対するコメント等
を記入する部分である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このように、紙カルテ
上に記載される情報には、患者の名前、整理番号、性
別、年齢等の患者基本情報や、検査、処置等のオーダ内
容、そして、結果、現症、所見等の診療内容などがあ
る。これらの記載内容は、電子カルテに置き替わって
も、表現こそ変われど中身は同様である。このカルテ情
報は、紙面上に展開されている時は、その経過が分かる
形で自由に追記、変更できると云う特徴があり、意図的
に担当医以外の者が改ざんした場合、その筆跡より改ざ
んの有無が判定できる。すなわち、一度記入した内容
は、消せない(カルテ情報は消しては行けない)と同時
に、時間的な経過を明確にできる。もう一つの紙カルテ
の大きな特徴は、カルテ用紙内に記入できる情報量を文
字の大きさを変えたり、略画を用いることにより任意の
量にすることができることである。また、医療の現場で
は、種々な処置、検査等を行った結果は時間的に遅れて
医師の元へ届くため、カルテ情報は一気に完成せず時間
経過を経て完成するものも多い。このような背景におい
て、カルテ情報を電子化して、大半の診療情報がコード
情報となった時、情報の改ざん防止を図ると共に、紙カ
ルテと同様な診療情報の追記、変更ができるようにしな
ければならない。
【0005】解決しようとする問題点は、従来の電子カ
ルテシステムでは、現状の紙カルテに対応した記述操作
および運用を、コンピュータを用いて、効率良く行なう
ことができない点である。本発明の目的は、これら従来
技術の課題を解決し、追記情報など、経時的に行われる
カルテの内容の入力を、紙カルテを扱う場合と同様な手
続きで行なうことを可能とし、かつ、カルテの内容の改
ざんを防止できる信頼性の高い電子カルテシステムを提
供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の電子カルテシステムは、 (1)患者に関する診断情報を入力する入力装置と、前
記診断情報を電子カルテとして登録する記憶装置と、前
記電子カルテを表示する表示装置を具備し、前記患者に
関する電子カルテをコンピュータを用いて作成する電子
カルテシステムにおいて、新たに入力された前記診断情
報の記憶領域を、追加以外の入力を禁止する更新禁止領
域に指定して、前記診断情報を前記記憶装置に登録する
ことを特徴とする。また、 (2)上記(1)に記載の電子カルテシステムにおい
て、前記更新禁止領域に追加入力された診断情報の記憶
領域を、前記更新禁止領域に指定して記憶装置に登録す
ることを特徴とする。 (3)上記(2)に記載の電子カルテシステムにおい
て、前記追加入力された診断情報に、既に入力されてい
た診断情報とは異なる属性を付与して、前記電子カルテ
を表示装置に表示することを特徴とする。また、 (4)上記(3)に記載の電子カルテシステムにおい
て、前記属性を、表示濃度、表示色、表示輝度の何れか
とすることを特徴とする。また、 (5)上記(2)に記載の電子カルテシステムにおい
て、前記追加入力された前記診断情報に、既に入力され
ていた前記診断情報とは異なる属性を付与して、前記電
子カルテを印字出力する印字装置を有することを特徴と
する。また、 (6)上記(1)から(5)の何れかに記載の電子カル
テシステムにおいて、前記診断情報を入出力に用いたデ
ータ処理装置が接続された医療情報システムの他のデー
タ処理装置で前記電子カルテを出力することを特徴とす
る。さらに、 (7)上記(1)から(6)の何れかに記載の電子カル
テシステムにおいて、前記診断情報の入力操作者の識別
子に、前記入力操作を行った日時を付与して前記表示装
置に表示し、前記日時を付与した前記識別子の記憶領域
を、前記禁止領域に指定して前記記憶装置に登録するこ
とを特徴とする。
【0007】
【作用】本発明においては、担当の医師は、表示装置に
表示された電子カルテ画面の所定の欄に、患者の診療情
報を入力する。尚、ここで、入力者が担当であるか否か
は、医師が入力した名前などの識別子と、予め、表示中
の電子カルテに対応して登録してある識別子との照合に
より判断される。診断情報の入力が終わり、記憶装置へ
登録する時に、新たに入力した診療情報の記憶領域を、
挿入による追加以外の入力を禁止する更新禁止領域とし
て登録する。このことにより、一度入力した診療情報は
書き換え不可能なものとなり、電子カルテの改ざんを防
止する。また、担当の医師が、この更新禁止領域の診断
情報に対する変更などを行なう場合には、挿入による追
加入力のみが可能であり、かつ、追加入力した診断情報
は、既に入力していた診療情報とは異なる表示表現、例
えば、異なる輝度により表示する。このことにより、カ
ルテを見易くでき、診療時のカルテ参照を能率的にでき
る。このようにすることにより、従来、紙カルテ上に記
載されていた診断情報を電子化して、医療情報システム
で運用する場合にも、経時的に行われるカルテ内の情報
の入力を、紙カルテを扱う場合と同様な手続きで行うこ
とができる。
【0008】
【実施例】以下、本発明の実施例を、図面により詳細に
説明する。図1は、本発明の電子カルテシステムの入出
力制御に係わる処理動作の一実施例を示すフローチャー
トである。後述の図2で示す医療情報システムにおける
医師用ワークステーションでの入出力制御動作を示し、
まず、表示した電子カルテの所定の欄に入力された識別
子、例えば、医師名に、現在の日時を付与して表示する
(ステップ101)。尚、この日時は、医師用ワークス
テーションが有する時計機能に基づき付与する。次に、
この識別子が、この電子カルテの操作を許可した担当医
師か否かを判定する(ステップ102)。識別子が正し
ければ(ステップ103)、医師が、キーボードやマウ
ス、さらに、手書きタブレットなどを介して入力した
(ステップ104)診療情報の入力処理を、以下のよう
にして行なう。入力の対象となる領域が、未だ、診療情
報が入力されていない領域であれば(ステップ10
5)、入力した診療情報を表示し(ステップ106)、
また、入力の対象となる領域が、今回の表示読みだし前
に、既に診療情報が入力されている更新禁止領域であれ
ば、入力した診療情報を追記(追加入力)して、すでに
登録してある診療情報とは異なる表示状態、例えば、異
なる色や、輝度、濃度などで表示する(ステップ10
7)。次に、診療が終了し、診療情報の登録命令が発せ
られると(ステップ108)、入力もしくは追記した診
療情報の記録領域を更新禁止領域に指定して(ステップ
109)、記憶装置に登録する(ステップ110)。ス
テップ103において、不正な識別子(例えば、担当の
医師でない)と判定すれば、識別子入力エラーを表示し
(ステップ111)、ステップ109に進み、この識別
子入力エラーの表示データを、不正な識別子およびステ
ップ101で付与した日時などのデータと共に、更新禁
止領域に指定して、記憶装置に登録する(ステップ11
0)。このようにして、電子カルテに入力した診療情報
の更新を不可能にすることににより、診療情報の改ざん
を防止することができる。また、診療情報の追記は可能
であり、かつ、追記であることを明確に表示することが
でき、医師は、従来の手書きカルテと同様な手続きで、
診療情報の入出力を行なうことができる。尚、ステップ
109における更新禁止領域の指定方法、すなわち、コ
ンピュータのデータの保護方法に関しては、様々な記憶
保護方法が公知の技術としてあり、ここでは、その説明
は省略する。
【0009】次に、このような電子カルテを、実際に運
用する医療情報システムに関して説明する。図2は、図
1における電子カルテの入出力制御を行なう医師用ワー
クステーションを用いた医療情報システムの一実施例を
示すブロック図である。本発明の電子カルテを運用する
医療情報システムの全体構成図であり、以下のような構
成となっている。本実施例の医療情報システムは、現在
広く普及している会計業務などのための医事業務用ネッ
トワーク1と、本発明の電子カルテなど、医師が、患者
と対面しながら入力した診療結果などのファイル登録や
転送を行なうA診療科ネットワーク2およびB診療科ネ
ットワーク3と、診療結果に基づき指定された検査のた
めの検査科ネットワーク4と、X線画像等の高精細画像
を扱う放射線科ネットワーク5と、病棟内の看護業務支
援用ネットワーク6とを、高精細画像等の大容量画像向
けの高速ローカルエリアネットワーク7、および、コー
ド情報向けのローカルエリアネットワーク8で接続した
構成となっている。このように、A診療科ネットワーク
2、もしくは、B診療科ネットワーク3からの医師の指
示(オーダー)を、ローカルエリアネットワーク8を介
して、医事業務用ネットワーク1内の薬剤部や、検査科
ネットワーク4内の検査部などに対して伝達することに
より、いわゆるオーダリングシステムを構築し、かつ、
X線や、CTスキャンなど、放射線科ネットワーク5で
一元管理している医療用画像情報を、高速ローカルエリ
アネットワーク7を介して伝達することにより、いわゆ
る医療画像情報システムを構築している。さらに、病棟
内の看護業務支援用ネットワーク6にも、ローカルエリ
アネットワーク8を介して、電子カルテを伝達すること
により、例えば、ベッドサイド端末で電子カルテを参照
することもでき、効率の良い看護システムを構築してい
る。
【0010】A診療科ネットワーク2は、医師が、高精
細画像の診断を伴わない場合に用いて、本発明の電子カ
ルテの入出力を行なう医師用ワークステーション9(図
中、WSと記載)と、高精細画像用の表示装置を有し
て、同様に、医師が、本発明の電子カルテの入力を行な
う高精細画像医師用ワークステーション10(図中、W
Sと記載)と、これら医師用ワークステーション9や高
精細画像医師用ワークステーション10で入力した電子
カルテを登録する記憶装置としての科内ファイル装置1
1(図中、Fと記載)と、医師用ワークステーション9
や高精細画像医師用ワークステーション10などによる
科内ファイル装置11の電子カルテの入出力を制御する
ファイルサーバ12(図中、Sと記載)などで構成され
ている。また、図示していないが、B診療科ネットワー
ク3も同様な構成である。このような構成により、本実
施例の医療情報システムでは、医師用ワークステーショ
ン9、もしくは、高精細画像医師用ワークステーション
10において入力されたカルテ内容を中心とした診療情
報は、科内ファイル装置11へ逐次登録保管され、ま
た、検査、処置等のオーダは、所定の部署へ転送され、
それぞれに対応した処理がなされる。そして、科内ファ
イル装置11に登録された電子カルテは、患者の再来
時、もしくは、検査データの発生時に、医師用ワークス
テーション9もしくは高精細画像医師用ワークステーシ
ョン10に表示出力されて参照される。そして、この検
査データの参照時に、この検査結果に対するコメント
が、電子カルテに随時追記されて電子カルテが完成され
る。さらに、このようにして作成した電子カルテを、例
えば、ローカルエリアネットワーク8を介して、看護業
務支援用のネットワーク内のワークステーションなどで
表示出力して、参照することができる。
【0011】以下、本発明に係わる処理動作を行なう医
師用ワークステーション9に関して、さらに、詳しく説
明する。図3は、図1における電子カルテの入出力制御
動作を行なう医師用ワークステーションの構成の一実施
例を示す実体図である。図2における医師用ワークステ
ーション9、および、高精細画像医師用ワークステーシ
ョン10の外観を示し、図2の医師用ワークステーショ
ン9は、本発明に係わる電子カルテの入出力制御を含む
様々なデータ処理を行なうワークステーション本体13
と、その処理結果などを表示する表示装置14、そし
て、座標入力時のカーソル操作用のマウス15と、略図
や手書き文字の入力に用いられる手書タブレット16、
そして、文字コードなどのキー入力に用いられるキーボ
ード17などの入力装置からなり、また、高精細画像医
師用ワークステーション10には、高精細画像参照用表
示装置18が付加される。医師は、これらの装置を机上
に配置し、患者と対面しながら、表示装置14、もしく
は、高精細画像参照用表示装置18に表示された電子カ
ルテに、マウス15や、手書タブレット16、そして、
キーボード17などを用いて、診療情報を直接入力する
ことができる。
【0012】図4は、図3における医師用ワークステー
ションによる電子カルテの作成過程の一実施例を示す説
明図である。図2の医療情報システムでの診療過程にお
ける医師用ワークステーションによる電子カルテ19へ
の記入タイミングを示すものであり、その記入タイミン
グは、月日や、時間的に経時して発生する。まず、診察
20の時点では、問診が行なわれ、例えば、患者氏名
や、アレルギー、病歴、性別、生年月日などの患者基本
情報と、診察の結果などが記入される。そして、処置2
1の時点では、検査オーダや、放射線オーダなどの処置
オーダが記入される。ここで記入された各オーダは、図
2のローカルネットワーク8を介して、検査科ネットワ
ーク4や、放射線科ネットワーク5に伝達され、それぞ
れの検査(1)22〜(n)24が行なわれる。そし
て、検査結果が短時間で得られれば診察25時に、ま
た、検査結果が日時のかかるものであれば、再来診察2
6時に、所見などのコメントが入力される。
【0013】図5は、図3における医師用ワークステー
ションの電子カルテ表示画面の一実施例を示す説明図で
ある。図3のカルテ情報の電子化を行うワークステーシ
ョンの表示装置14上の画面27のそれぞれの記入欄を
示し、記入欄28、29には情報入力を担当した医師名
が記入され、ワークステーションは、この欄を参照する
ことにより、入力の権限を持つ医師か否かを判定し、以
下、該当患者に対して診療許可を持つ医師のみの入力を
許可する。通常は、担当医のみが入力を許されるが、所
定の手続きを経て、同一診療科の医師にも入力を許すよ
うにできる。記入欄30には、入力を許可された医師に
より、問診内容が記入される。記入欄31には患者氏名
が記入され、この電子カルテのファイル名ともなる。記
入欄32には、図7で示した従来の紙カルテの現病歴・
アレルギー50が、そして、記入欄33には、性別や、
生年月日などの患者基本情報の一部が記入されて表示さ
れる。記入欄34は、図7で示した従来の紙カルテの主
訴51、所見52に相当するものであり、主訴や所見が
記入される。記入欄35は、図7のその他54に相当す
る部分であり、医師が入力した検査データや手書き情報
36や、コメント37などが記入される。自動検査装置
などによる検査結果データは、処置・問題点記入欄38
のそれぞれの記入欄39〜43に表示される。すなわ
ち、記入欄39には検査オーダが、記入欄40には放射
線オーダが、記入欄41には処方オーダが、記入欄42
には処置オーダが、そして、記入欄43には入院オーダ
が記入される。
【0014】尚、記入欄32におけるアレルギー情報は
常時表示され、また、病歴に関しては、一部分が表示さ
れ、さらに、スクロールによって参照するか、クリック
により、新しく病歴表示用のウィンドウを開いて参照す
るようにしても良い。同様に、全体情報の参照、およ
び、各記入欄への実際のデータ入力は、画面27内の各
記入欄(目的項目表示エリア)をクリックすることによ
り、データ入力画面用のウィンドウを開いて行うように
しても良く、また、処置・問題点記入欄38に表示仕切
れないオーダ項目については、処置・問題点記入欄38
の領域をスクロールすることにより実現する方法もとれ
る。このような表示制御は、いわゆるマルチウィンドウ
技術を用いて行なうことができ、ここでは、その説明は
省略する。このようにして表示された電子カルテのそれ
ぞれの記入欄に入力された診療情報は、一旦、図2の科
内ファイル装置11などの記憶装置に登録されると、以
降は、更新禁止領域となり、次回からのこの領域への入
力は、挿入による追記のみが許可される。このことによ
り、診療情報の改ざんを防止することができる。
【0015】図6は、図3における医師用ワークステー
ションによる電子カルテの表示領域の一実施例を示す説
明図である。図3のワークステーションの表示装置14
に、図2の科内ファイル装置11に登録した電子カルテ
ファイルを紙仕様で展開した図であり、ワークステーシ
ョン表示画面44は、例えば、図3のワークステーショ
ンの表示装置14上の画面であり、電子カルテファイル
45は、図2の科内ファイル装置11に登録した電子カ
ルテファイルのテキスト部分を、紙と同じ表示仕様で展
開したときのイメージである。また、入力禁止領域46
は、今回の診察時までに入力された既入力部分の表示画
面部分であり、消したり書き換えたりできない更新禁止
領域として制御される。新規入力領域47は、新たな入
力が許される部分であり、今回の診察による診療記録
を、新たに入力する部分である。電子カルテへの診療記
録の記入は、図4で示したように、診療内容により種々
なタイミングで行われ、その記入位置は新規入力領域4
7だけでなく、既入力領域である入力禁止領域46の中
に記入したい場合も多々ある。このために、本実施例で
は、入力禁止領域46のような既入力部分には、追記だ
けが可能な編集機能を持たせ、かつ、追記48した部分
を、濃度や色、もしくは、輝度を変えるなどして明確に
することにより、確実な改ざん防止だけではなく、紙カ
ルテへの記入と同様なカルテ作成環境を持たせることが
できる。さらに、電子カルテファイル45の他の既入力
部分を、スクロールすることにより、ワークステーショ
ン表示画面44の画面上に移動して表示することがで
き、効率の良いカルテの参照操作環境を提供することが
できる。
【0016】以上、図1から図6を用いて説明したよう
に、本実施例によれば、追記情報など、経時的に行われ
るカルテの内容の入力を、紙カルテを扱う場合と同様な
手続きで行うことができ、かつ、カルテの内容の改ざん
を防止することにより、操作効率の良い、信頼性の高い
電子カルテシステムを構築することができる。そして、
このように、カルテを電子化することにより、カルテの
容量を気にすることなく、診療情報を、順次に入力でる
と共に、カルテを単純なスクロール操作で参照できるの
で、操作性が良くなる。また、1疾患を1ファイルに追
記できるので、カルテ記入の度に新しいファイルを生成
する必要がなく、ファイルディレクトリの膨大化を防ぐ
こともできる。さらに、この電子カルテシステムを、既
存の医療情報システムと接続することにより、医療情報
システムの性能を向上させることができる。
【0017】
【発明の効果】本発明によれば、前回入力した診療情報
への追記のみを許可することにより電子カルテの内容の
改ざんを防止し、かつ、追記部分を明確に表示すること
により電子カルテの参照を容易にし、高信頼で高効率な
電子カルテシステムの構築が可能となる。
【0018】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電子カルテシステムの入出力制御に係
わる処理動作の一実施例を示すフローチャートである。
【図2】図1における電子カルテの入出力制御を行なう
医師用ワークステーションを用いた医療情報システムの
一実施例を示すブロック図である。
【図3】図1における電子カルテの入出力制御動作を行
なう医師用ワークステーションの構成の一実施例を示す
実体図である。
【図4】図3における医師用ワークステーションによる
電子カルテの作成過程の一実施例を示す説明図である。
【図5】図3における医師用ワークステーションの電子
カルテ表示画面の一実施例を示す説明図である。
【図6】図3における医師用ワークステーションによる
電子カルテ画面の表示領域の一実施例を示す説明図であ
る。
【図7】従来の紙カルテの記載情報の一実施例を示した
説明図である。
【符号の説明】
1 医事業務用ネットワーク 2 A診療科ネットワーク 3 B診療科ネットワーク 4 検査科ネットワーク 5 放射線科ネットワーク 6 看護業務支援用ネットワーク 7 高速ローカルエリアネットワーク 8 ローカルエリアネットワーク 9 医師用ワークステーション 10 高精細画像医師用ワークステーション 11 科内ファイル装置 12 ファイルサーバ 13 ワークステーション本体 14 表示装置 15 マウス 16 手書タブレット 17 キーボード 18 高精細画像参照用表示装置 19 電子カルテ 20 診察 21 処置 22 検査(1) 23 検査(2) 24 検査(n) 25 診察 26 再来診察 27 画面 28〜35 記入欄 36 検査データ・手書き情報 37 コメント 38 処置・問題点記入欄 39〜43 記入欄 44 ワークステーション表示画面 45 電子カルテファイル 46 入力禁止領域 47 新規入力領域 48 追記 49 患者基本情報 50 現病歴・アレルギー 51 主訴 52 所見 53 処方・処置 54 その他 55 紙カルテ
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭58−169627(JP,A) 特開 平1−255954(JP,A) 特開 平1−169567(JP,A) 大橋,管生「『電子カルテ』による外 来診療 運用1年を経過して」医療情報 学,Vol.10,No.8,p.227− 242,1990(平2−12−31) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G06F 19/00 A61B 5/00 G06F 17/60 JICSTファイル(JOIS)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 患者に関する診断情報を入力する入力装
    置と、 前記診断情報を当該患者の電子カルテとして登録する記
    憶装置と、 前記電子カルテを表示する表示装置を具備し、前記患者
    に関する電子カルテをコンピュータを用いて作成する電
    子カルテシステムの入出力制御方法であり前記表示装置に表示した前記電子カルテの前記診断情報
    が未入力の記入欄に前記入力装置から前記診断情報を入
    力して上記記憶装置に登録する際、当該記入欄を、該記
    入欄に 入力された情報に対する書き換えおよび削除を禁
    止する更新禁止領域に設定するステップと、 上記記憶装置から読み出して上記表示装置に表示した前
    記更新禁止領域に設定された記入欄への前記入力装置に
    よる前記診断情報の入力操作に伴い、該診断情報を前記
    更新禁止領域に設定された記入欄に追記のみ行うステッ
    プとを有 することを特徴とする電子カルテシステムの入
    出力制御方法
  2. 【請求項2】 患者に関する診断情報を入力する入力装
    置と、 前記診断情報を当該患者の電子カルテとして登録する記
    憶装置と、 前記電子カルテを表示する表示装置を具備し、前記患者
    に関する電子カルテをコンピュータを用いて作成する
    子カルテシステムの入出力制御方法であり前記入力装置から入力された記入者の識別子が当該電子
    カルテについての入力の権限を持つものの識別子か否か
    を判別するステップと、 前記入力の権限を持つものの識別子と一致した場合に、
    前記電子カルテへの記入入力を許可するステップと、 一致しない場合には、前記入力された記入者の識別子を
    日付と共に前記記憶装置に登録するステップとを有 する
    ことを特徴とする電子カルテシステムの入出力制御方
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