JP3074302U - 苗箱用運搬装置 - Google Patents

苗箱用運搬装置

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JP3074302U JP2000004397U JP2000004397U JP3074302U JP 3074302 U JP3074302 U JP 3074302U JP 2000004397 U JP2000004397 U JP 2000004397U JP 2000004397 U JP2000004397 U JP 2000004397U JP 3074302 U JP3074302 U JP 3074302U
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Abstract

(57)【要約】 【課題】苗箱の積み下ろし作業をトラック等の車両後部
側において行うことができ、しかも、苗箱を下ろす場合
には積み込む場合よりも低い位置で行うことができる苗
箱用運搬装置を提供する。 【解決手段】支持機枠1と、この支持機枠1に上下揺動
可能に支持させる箱収納枠体2と、この箱収納枠体2の
支持機枠1に対する支持姿勢を保持する保持機構5とか
ら構成し、前記支持機枠1は、箱収納枠体2を両側から
支持する支持枠部1-2を固定的に立設せしめて枠組み形
成し、前記箱収納枠体2は、複数枚の苗箱Xを多段状で
且つ車両の前後方向数列に隣接載承し得る箱載せ棚枠2-
1と、縦方向に一列に存在する各段の箱載せ棚枠2-1に亘
り各棚枠2-1を平行且つ間隔可変自在にする連結する縦
連結枠2-2とから平面視略矩形状の直方体に枠組み形成
し、各段の箱載せ棚枠2-1を前記支持枠部1-2に軸着せし
めることで該軸着部Pを支点に、支持機枠1に対する箱
収納枠体2の支持姿勢を少なくとも苗箱Xを積み込む際
の水平姿勢と苗箱Xを下ろす際の下向き斜め姿勢とに適
宜変更し得るようにしてなる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、軽トラックやその他の運搬車両等に搭載して苗が田植え可能な大き さまで成長した数十枚の苗箱を、苗が傷つかないように多段状に載承収納せしめ た状態で運搬する苗箱運搬装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の苗箱用運搬装置は知られている(例えば特開平11-2159 23号公報等において提案されている)。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかし乍ら、従来の運搬装置では直方枠体状に枠組み構設される機枠内に適宜 の間隔をおいて多段状で且つ水平に配設されている各段の箱載せ棚枠に、苗箱を 載せる積み込み作業、そして各段の棚枠から苗箱を下ろす作業をトラック荷台の 両側面(両脇)から夫々行わなければならず、その積み下ろし作業が面倒で、非 能率的である。 即ち、苗箱を田んぼまで運搬する積み込み作業の場合には始めにトラック荷台 の一側面で運搬する枚数の半分、例えば60枚の苗箱の積載が可能な運搬装置では 30枚の苗箱を荷台の一側面で各段の箱載せ棚枠に積み込み、その後、荷台の反対 側に廻って残り30枚の苗箱を各段の棚枠に積み込む作業を行わなければならず、 非能率的であった。
【0004】 又、田んぼに沿って整備されている農道等の道幅は狭い。そのために、苗箱を 田んぼまで運搬して下ろす場合等には他の車両の通行を妨げないようにトラック をできる限り田んぼ脇に幅寄せして止めた場合には作業者は田んぼ内に入るか田 んぼ際等の足元が不安定な状態で苗箱の荷下ろし作業を行わなければならない作 業姿勢をとらざる得なかった。
【0005】 本考案はこの様な従来事情に鑑みてなされたもので、その目的とする処は、従 来装置と変わらない枚数の苗箱の積載が可能でありながら、苗箱の積み下ろし作 業をトラック等の車両後部側において行うことができ、しかも、苗箱を下ろす場 合には積み込む場合よりも低い位置で行うことができる苗箱用運搬装置を提供す ることにある。
【0006】
【課題を達成するための手段】
課題を達成するために本考案は、車両荷台に搭載する支持機枠と、この支持機 枠に上下揺動可能に支持させて複数枚の苗箱を多段状に載承収納する箱収納枠体 と、少なくとも苗箱の積み込み、運搬する際の水平姿勢と苗箱を下ろす際の手前 下向き斜め姿勢との夫々の支持姿勢に前記箱収納枠体を保持する保持機構とから 構成し、前記支持機枠は、少なくとも箱収納枠体を両側から支持する適宜の高さ の支持枠部を固定的に立設せしめて枠組み形成し、前記箱収納枠体は、複数枚の 苗箱を適宜の間隔をおいた多段状で且つ車両の前後方向に向けて数列に隣接載承 し得る長さを有する箱載せ棚枠と、縦方向に一列に存在する各段の箱載せ棚枠に 亘り各棚枠を平行且つ間隔可変自在にする連結する縦連結枠と、苗箱の幅間隔に て相対する各段の箱載せ棚枠を固定的に連結する横連結枠とから車両の前後方向 に向けた平面視略矩形状の直方体に枠組み形成し、各段の箱載せ棚枠を前記両側 の支持枠部に軸着せしめることで該軸着部を支点に上下傾動可能に構成してなる ことである。 又、ここで車両後部の上記箱収納枠体の箱積み下ろし側に、支持機枠に対する 箱収納枠体の支持姿勢を変える操作杆を備えてなることである。 又、箱収納枠体の支持機枠に対する支持姿勢を、前述した水平姿勢と手前下向 き斜め姿勢に加えて、箱収納枠体の箱積み下ろし側を水平姿勢よりも上げた上向 き斜め姿勢(奥下がり姿勢)をも可能にしたことである。 斯かる技術的手段によれば、苗箱を積み込む場合には箱収納枠体の支持機枠に 対する支持姿勢を水平姿勢又は上向き斜め姿勢に保持させ、車両後部の積み下ろ し側から各段の箱載せ棚枠に苗箱を載せる。この時、箱収納枠体を上向き斜め姿 勢状態で支持機枠に保持させておくことで、各段の箱載せ棚枠に載せられた苗箱 は当該棚枠上を滑るように箱収納枠体の奥側(車両の運転席側)に向けて移動し 、箱収納枠体の前後方向に隣接載承せしめた状態で多段状に収納される。 尚、運搬時における箱収納枠体の支持機枠に対する支持姿勢は水平姿勢が好ま しい。 一方、苗箱を下ろす場合には箱収納枠体の支持機枠に対する支持姿勢を、積み 下ろし側を手前に下げた下向き斜め姿勢とし、手前の苗箱から順次下ろす。する と、二番目以降、箱収納枠体の奥側に収納されている苗箱は傾斜する箱載せ棚枠 上を滑るように手間へと移動してくる。これにより、作業者は車両の後部側にお いて箱収納枠体の奥側に積み込まれている苗箱をも下ろすことができる。即ち、 箱収納枠体に対する苗箱の積み下ろし作業を車両の後部側において行うことがで きる。
【0007】 又、本考案では上記保持機構を、支持機枠の支持枠部側の所要位置に配設する 上下数カ所の保持孔と、この保持孔方向に付勢させた状態で箱収納枠体側の所要 位置に配設して各保持孔に同軸対向せしめた状態で該保持孔に抜き差し係脱自在 に嵌挿係止させる保持ピンとから構成し、且つ、該保持ピンを、箱収納枠の箱積 み下ろし側に備えた操作杆の具備されている解除レバーにワイヤー等からなる無 端状の連繋部材を用いて連繋せしめて該解除レバーにより保持孔から引き抜かれ るように形成してなることである。 斯かる技術的手段によれば、前述した積み下ろし作業を行う際の箱収納枠体の 支持機枠に対する支持姿勢を変える際、箱積み下ろし側の操作杆を掴んだ状態で 解除レバーを操作することで、箱収納枠体の支持姿勢を、苗箱を積み込む、運搬 する水平姿勢又は上向き斜め姿勢、そして苗箱を下ろす際の手前下向き斜め姿勢 に簡単に変えることができる。
【0008】 又、本考案では上記箱載せ棚枠に、苗箱との接触摩擦力を低減させて滑りを図 る適宜手段を施すことが好ましい。 ここで、適宜手段としては潤滑シート材を箱載せ棚枠に貼着する。又は、苗箱 を略線接触状態で載承する前後方向(棚方向)に延びる略突条の載承部を箱載せ 棚枠に形成する等の手段を施すことである。 斯かる技術的手段によれば、前述したように箱収納枠体を手前下向き斜め姿勢 にすると、各段の箱載せ棚枠に前後方向数列に隣接載承されている苗箱は棚枠の 途中等で止ることなく、箱収納枠体の箱積み下ろし側に速やかに滑り移動してく る。それにより、苗箱を箱収納枠体から速やかに下ろすことができる。 又、前述したように箱積み下ろし側を水平姿勢よいも上げた上向き斜め姿勢状 態として、苗箱の積み込みを行った場合には箱載せ棚枠上に載せられた苗箱は箱 積み込み側から箱収納枠体の奥側へ滑るように移動することから、積み込み作業 を速やかに行うことができる。
【0009】
【考案の実施の形態】
本考案の実施の具体例を図面に基づいて説明する。 図1は本考案苗箱用運搬装置に実施形態の一例を示した側面図で、1は支持機 枠、2は箱収納枠体であり、この箱収納枠体2を支持機枠1に上下揺動可能に組 み込み支持させることで、箱収納枠体2の各箱載せ棚枠2-1に苗箱Xを前後方向 に隣接させた状態で載せる積み込み作業と、各棚枠2-1から苗箱Xを下ろす作業 とを軽トラック等の車両後部側において可能に構成してなる。 つまり、従来の運搬装置のように車両の両側面において夫々苗箱Xの積み下ろ し作業を行うのではなく、車両の後部側で箱収納枠体2に対する苗箱Xの積み下 ろし作業を行うことができるように構成してなる。
【0010】 支持機枠1は、底枠部1-1と、この底枠部1-1の両側から固定的に立設する支持 枠部1-2とから構成し、この支持枠部1-2に箱収納枠体2を上下傾動可能に支持さ せるようにしてなる。 底枠部1-1は、角パイプやL型及びコ型のアングル材その他の型材を用いて軽 トラック等の車両荷台の大きさと略同じ程度の大きさ有する平面視略矩形状に枠 組み形成する。 支持枠部1-2は、同じく角パイプやアングル材その他の型材を用いて底枠部1-1 の両側から適宜の高さにて立ち上げた前後の垂直杆部1-20,1-21と底枠部1-1の 後側コーナーから該後側の垂直杆部1-21の上端に向けて斜めに立ち上げた傾斜杆 部1-22とから側面略台形形状に枠組み形成してなる(図1参照)。 又、前後、そして左右において対向する前後左右の垂直杆部1-20,1-21の上端 間に亘ってアングル材からなる連結架橋枠1-23,1-24を夫々取付けて支持枠部1- 2に剛性を持たせてなる。つまり、車両荷台の後部側から見て支持枠部1-2を略門 形状に枠組み立ち上げる(図3参照)。 又、左右の垂直杆部1-20,1-21の上端間に亘って取付けた前後の連結架橋枠1-2 4の中央部に向けて底枠部1-1から更に中間垂直杆部1-25を固定的に枠組み立ち上 げる(図3参照)。
【0011】 又、支持枠部1-2の前側垂直杆部1-20と底枠部1-1とのコーナー部位には垂直杆 部1-20に沿って固定的に立ち上げたプレート6を設けて、このプレート6には後 述する保持機構5の固定孔5-1を開設する。 図中7は、両側の垂直杆部1-21に設けたフックであり、車両の荷台に搭載した 時に図示省略のロープを掛けることで、支持機枠1を荷台に固定するものである 。
【0012】 箱収納枠体2は、数十枚(例えば60枚前後程度)の苗箱Xを、苗を傷めない程 度の上下間隔をおいて多段状に載承収納せしめるもので、車両の前後方向に向け て数枚の苗箱Xを隣接載承する箱載せ棚枠2-1と、縦方向に一列に存在する各段 の箱載せ棚枠2-1に亘り各棚枠2-1を平行且つ間隔可変自在にする連結する縦転結 枠2-2と、苗箱Xの幅間隔にて相対する各段の箱載せ棚枠2-1を固定的に連結する 横連結枠2-3とから車両の前後方向に向けた平面視略矩形状の直方体に枠組み形 成し、各段の箱載せ棚枠2-1を前記支持枠部1-2の垂直杆部1-21に軸着せしめるこ とで該軸着部Pを支点に上下傾動可能に支持機枠1-2に支持させてなる。
【0013】 箱載せ棚枠2-1は、L型アングル材その他の型材を用いて、車両荷台の前後に 亘る程度の長さに形成して、支持機枠1-2の左右後部の垂直杆部1-21と中間垂直 杆部1-25に夫々対向させた状態、つまり左右二列に対向させた状態で尚且つ上下 に適宜の間隔をおいた多段状にピン部材8を用いて垂直杆部1-21と中間垂直杆部 1-25に夫々軸着すると共に、縦方向に一列に存在する各箱載せ棚枠2-1の前後端 部に亘り各棚枠2-1を平行且つ間隔可変自在に縦連結枠2-2を用いて連結せしめる ことで、車両荷台の前後方向に向けた平面視略矩形状の直方体に枠組み形成して なる。 尚、各段の箱載せ棚枠2-1に対する縦連結枠2-2の連結はピン部材9を用いて回 動可能に行い。それにより、支持機枠1に対する支持姿勢を水平姿勢から下向き 斜め姿勢又は上向き斜め姿勢にした場合、各段の箱載せ棚枠2-1の間隔が僅かで はあるが適宜可変し得るようにしてある(図1の状態から図5又は図6の状態) 。
【0014】 尚、各段の箱載せ棚枠2-1は下面に支持機枠1-2に対してピン部材8にて軸着す るL型アングル材その他の型材からなる下部枠2-10を一体又は一体的に設けて、 この下部枠2-10を前述した各垂直杆部1-21,1-25に対して軸着せしめることで、 支持機枠1-2に対して箱収納枠体2を上下傾動可能に支持させる(図3拡大図) 。
【0015】 又、苗箱Xの幅間隔をおいて横に並ぶ各段の箱載せ棚枠2-1の後端間に亘りス トッパーを兼ねた横連結枠2-3を取付けて、横に並ぶ各段の箱載せ棚枠2-1を連結 すると同時に、対向する箱載せ棚枠2-1に載承されて箱収納枠体2の奥側(車両 の前部側)に収納されてきた苗箱Xが箱載せ棚枠2-1から運搬中の振動等により 不用意に落下しないようにする。 又、各段の箱載せ棚枠2-1の前端には該箱載せ棚枠2-1に載承されて箱収納枠体 2内に収納された苗箱Xが同じく不用意に落下しないように受け止めるストッパ ー2-4を夫々取付けてある。
【0016】 尚、このストッパー2-4は図4に例示したように、起伏動可能に各箱載せ棚枠2 -1に取付けるも勿論自由であり、斯様のように形成することで、苗箱Xを箱載せ 棚2-1枠に載せる積み込み作業が幾分やり易くなる。つまり、ストッパー2-4を起 立状態から倒すことで(図4の実線の状態から二点鎖線の状態)、各段の箱載せ 棚枠2-1に対して苗箱Xを載せる際、ストッパー2-4が倒れていることで、各段の 箱載せ棚枠2-1に苗箱Xを載せ易くなる。
【0017】 又、箱収納枠体2の箱積み下ろし側において左右に並ぶ最下段両側の箱載せ棚 枠2-1から腕杆10を延出せしめて当該腕杆10の突端間亘り操作杆3を架橋状に取 付けて、この操作杆3を掴み、そして保持機構による保持解除操作を行うことで 、支持機枠1に対する箱収納枠体2の支持姿勢を水平姿勢、そして下向き斜め姿 勢に夫々変えられるように形成してなる。
【0018】 4は、作業者が両手で操作杆3を掴むその掴み間隔(肩幅よりやや広めの間隔 )をおいて操作杆3に備えた解除レバーであり、この解除レバー4により保持機 構5の後述する保持ピン5-2の保持孔5-1に対する嵌挿係止状態(箱収納枠体2の 保持状態)を解除したり、保持ピン5-2を保持孔5-1に対して嵌挿係止させるこれ ら一連の操作を行い得るように形成してある。
【0019】 又、各段の箱載せ棚枠2-1には主に樹脂製からなる苗箱Xとの接触摩擦力を低 減させて、棚枠2-1に対する苗箱Xの滑りを図る適宜手段として潤滑性に優れた 合成樹脂材料等からなるテープ状の潤滑シート材11を貼着せしめて、苗箱Xを載 承収納した箱収納枠体2の支持機枠1に対する支持姿勢を下向き斜め姿勢するこ とで、各段の箱載せ棚枠2-1に載承されている各苗箱Xが途中等で止ること無く 箱収納枠体2の積み下ろし側へと滑るように速やかに移動してくるようにしてあ る(図6参照)。
【0020】 尚、潤滑シート材11に変え、潤滑材を箱載せ棚枠2-1に塗布する等の適宜の処 理を施して、当該棚枠2-1に苗箱Xとの接触摩擦力を低減させる滑りを持たせる も勿論自由である。
【0021】 保持機構5は、支持機枠1に対する箱収納枠体2の支持姿勢を前述した各姿勢 に係脱可能に保持する役目を成すものであり、支持機枠1の前側左右に設けたプ レート6に上下適宜の間隔をおいての開設する保持孔5-1と、この保持孔5-1方向 に付勢させた状態で箱収納枠体2側の所要位置に配設して各保持孔5-1に同軸対 向せしめた状態で該保持孔5-1に抜き差し係脱自在に嵌挿係止させる保持ピン5-2 とから構成してなる。
【0022】 保持孔5-1は、支持機枠1に対して箱収納枠体2を水平姿勢に保持する部位と 、この水平姿勢から箱積み下ろし側を下げた下向き斜め姿勢に保持する部位、そ して水平姿勢から上げた上向き斜め姿勢に保持する部位との夫々高さ部位に対応 させて支持機枠1のプレート6に夫々開設し、固定ピン5-2が夫々抜き差し係脱 自在に嵌挿係止されるようにしてある。
【0023】 固定ピン5-2は、箱収納枠体2の最下段における左右の箱載せ棚枠2-1の下部枠 2-10に夫々固定的に配設した両側のブラケット12に側方(プレート6側)に向け て出没動自在でバネ材13により同側方に向けて常時付勢せしめた状態で具備し、 左右両側のプレート6に開設した各固定孔6-1に同軸対向せしめた時に夫々抜き 差し係脱自在に嵌挿するようにしてある(図2及び図3の拡大図参照)。 そして、この左右両側の固定ピン5-2は、操作杆3に備えられている解除レバ ー4にワイヤー等からなる無端状の連結部材14により連繋せしめて、該解除レバ ー4を握る操作により固定ピン5-2が固定孔5-1から引き抜かれるように構成して なる(図2の状態)。 即ち、作業者が操作杆3を掴んだ状態で解除レバー4を握ることで、例えば支 持機枠1に対する箱収納枠体2の水平保持状態(水平姿勢)が解除され、操作杆 3で箱収納枠体2の箱積み下ろし側を下げる又は上げるように動かすことで、箱 収納枠体2を下向き斜め姿勢(図6の状態)又は上向き斜め姿勢(図5の状態) 又はこの上向き姿勢から下向き斜め姿勢へと箱収納枠体2の支持機枠1に対する 支持姿勢を簡単且つ迅速に変えられるように構成してなる。
【0024】 次に、以上の如く構成した本実施例の苗箱用運搬装置の使用例を説明する。 苗箱Xを積み込む場合には箱収納枠体2の支持機枠1に対する支持姿勢を水平 姿勢に保持させ、車両後部の積み下ろし側から各段の箱載せ棚枠2-1に苗箱Xを 載せる(図1の状態)。この時、図5に例示したように箱収納枠体2を上向き斜 め姿勢状態で支持機枠1に保持させておくことで、各段の箱載せ棚枠2-1に載せ られた苗箱Xは途中で止ること無く、該棚枠2-1の潤滑シート材11により当該棚 枠2-1上を滑るように箱収納枠体2の奥側(車両の運転席側)に向けて移動し、 箱収納枠体2の前後方向数列に隣接載承せしめた状態で箱収納枠体2に収納され る。
【0025】 尚、運搬時における箱収納枠体2の支持機枠1に対する支持姿勢は水平姿勢が 好ましい。箱収納枠体2を水平姿勢にするとで、最下段の箱載せ棚枠2-1と荷台 との間に荷台全面に亘って確保される空間Nに、くわやその他の農作道具類を積 み込むことができる。又、田んぼまで運搬した後には農作道具類に加えて空にな った苗箱(空箱)をも積み込むことができる。即ち、本考案の苗箱用運搬装置に よれば、前述の空間Nを有効利用することができる。
【0026】 一方、苗箱Xを田んぼまで運搬した後に下ろす際には箱収納枠体2の支持機枠 1に対する支持姿勢を、箱収納枠体2の箱積み下ろし側を手前に向けて下げた下 向き斜め姿勢とし(図6の状態)、手前の苗箱Xから順次下ろす。すると、二番 目以降、箱収納枠体2の奥側に収納されている苗箱Xは傾斜する箱載せ棚枠2-1 上を滑るように手間へと移動してくる。これにより、作業者は車両の後部側にお いて箱収納枠体2の奥側に積み込まれている苗箱Xをも下ろすことができる。即 ち、箱収納枠体2に対する苗箱Xの積み下ろし作業を車両の後部側において行う ことができる。
【0027】 図7及び図8は他の実施例を示し、斯かる実施例では前述した実施例詳述の箱 載せ棚枠2-1に対する苗箱Xの接触摩擦力を低減する適宜の手段として、箱載せ 棚枠2-1に苗箱Xを略線接触状態で載せる略突条の載承部15,16を形成してなる ものである。 然るに、図7に示す実施例の場合には箱載せ棚枠2-1に山形状に折り曲げ突出 させた略突条の載承部15を形成することで(拡大図参照)、苗箱Xを載承部15の 山頂部にて載承する略線接触状態と成し、例えば箱収納枠体2を水平姿勢から下 向き斜め姿勢にした際に各段の箱載せ棚枠2-1に前後方向数列に隣接載承されて いる苗箱Xが箱収納枠体2の箱積み込み側(車両後部側)へ滑るように速やかに 移動するようにしてある。
【0028】 又、図8に示した実施例の場合では箱載せ棚枠2-1の枠縁に沿って折り曲げ立 ち上げた略突条の載承部16を形成することで(拡大図参照)、苗箱Xを載承部16 の上端にて載承する略線接触状態と成し、前述のように苗箱Xが箱収納枠体2の 箱積み込み側へ滑るように移動するようにしてある。 尚、斯かる実施例では箱載せ棚枠2-1に施す苗箱Xの滑りを図る手段形態を変 更した以外の構成部分においては前述の実施例詳述と基本的に同じことから同じ 構成部分に同じ符号を用いること説明は省略する。
【0029】
【考案の効果】
本考案の苗箱運搬装置は叙上の如く構成してなることから下記の作用効果を奏 する。 .請求項1によれば、箱収納枠体の支持機枠に対する支持姿勢を水平姿勢にす ることで、車両の後部側において箱収納枠体の各段の箱載せ棚枠に苗箱を載せる 積み込み作業が可能である。そして、当該水平姿勢から箱積み下ろし側を手前に 下げた下向き斜め姿勢にして、手前の苗箱から順次に下ろすことで、各段の箱載 せ棚枠に前後方向数列に載せられた2列目以降の苗箱は箱載せ棚枠を滑るように 車両の後部側に移動してくる。それにより、車両の後部側において各段の箱載せ 棚枠から苗箱を下ろす作業が可能になる。 又、苗箱を箱収納枠体から下ろす場合にはその箱積み下ろし側を運搬時の水平 姿勢よりも低くさせた状態で行うことができる。
【0030】 又、請求項2によれば、前述したように支持機枠に対する箱収納枠体の支持姿 勢を変える際には箱収納枠体の箱積み下ろし側の操作杆を掴んだ状態で解除レバ ーを握る操作をして保持機構の保持孔から保持ピンを引き抜くことで、箱収納枠 体を水平姿勢、そして下向き斜め姿勢に簡単且つ容易に変えることができる。
【0031】 従って、本考案によれば、箱収納枠体に苗箱を積み込む、運搬した後に同枠体 から苗箱を下ろすこれらの積み下ろし作業を車両の後部側において行うことがで きる。よって、苗箱の積み下ろし作業を車両の両側面(両側)で行わなければな らない。特に道幅が狭い農道等において苗箱を下ろす際に作業者は田んぼ内に入 るか田んぼ際等の足元が不安定な状態で苗箱を下ろさなければならない等の従来 装置の取り扱い性における不具合を全て解消した苗箱用運搬装置を提供すること ができる。 又、本考案の苗箱用運搬装置によれば、箱収納枠体の支持機枠に対する支持姿 勢を水平姿勢にするとで、最下段の箱載せ棚枠と荷台との間に荷台全面に亘って 確保される空間に、くわやその他の農作道具等、更には空になった苗箱(空箱) を積み込む等の前述空間を有効利用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本考案苗箱用運搬装置の実施形態の一例を示
した側面図で、箱収納枠体を水平姿勢に保持させた状態
で示す
【図2】 同平面図で、一部を切欠して示す
【図3】 図1のIII-III線縦断正面図
【図4】 一部を拡大して示した斜視図
【図5】 箱収納枠体に苗箱を積み込む際の一例を示し
た側面図
【図6】 箱収納枠体から苗場を下ろす際の一例を示し
た同側面図
【図7】 他の実施例を示した部分拡大斜視図
【図8】 他の実施例を示した部分拡大斜視図
【符号の説明】
1…支持機枠 1-1…底枠部 1-2…支持枠部 2…箱収納枠体 2-1…箱載せ棚枠 3…操作杆 4…解除レバー 5…保持機構 5-1…保持孔 5-2…保持ピン 11…潤滑シート材 15,16…載承部

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両に搭載する支持機枠と、この支持機
    枠に上下揺動可能に支持させて複数枚の苗箱を多段状に
    載承収納する箱収納枠体と、この箱収納枠体の支持機枠
    に対する支持姿勢を保持する保持機構とから構成し、 前記支持機枠は、少なくとも箱収納枠を両側から支持す
    る適宜高さの支持枠部を固定的に立設せしめて枠組み形
    成し、 前記箱収納枠体は、複数枚の苗箱を適宜の間隔をおいた
    多段状で且つ前後方向数列に隣接載承する箱載せ棚枠
    を、少なくとも苗箱の幅間隔で前記両側の支持枠部に軸
    着せしめることで該軸着部を支点に上下傾動可能に構成
    してなることを特徴とする苗箱用運搬装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の保持機構を、支持機枠側
    の所要部分に配設する上下数カ所の保持孔と、この保持
    孔方向に付勢させた状態で箱収納枠体側の所要部分に配
    設して各保持孔に同軸対向せしめた状態で該保持孔に抜
    き差し係脱自在に嵌挿させる保持ピンとから構成し、且
    つ、該保持ピンを、箱収納枠体の箱積み下ろし側に備え
    た操作杆の解除レバーにより保持孔から引き抜かれるよ
    うに当該解除レバーに連繋せしめてなることを特徴とす
    る苗箱用運搬装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2010220528A (ja) * 2009-03-23 2010-10-07 Shigenori Saito 苗箱運搬用のコンテナ装置

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