JP3073766U - 背負いバッグを利用した子守帯 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】本考案は、赤ん坊を連れて外出するときに荷物
を手で持たなくてもよい子守帯を提供する。 【解決手段】子守帯１は、両腕を通し両肩に掛ける一対
の肩バンド３を有するとともに、ウエストバンド４を有
する背負いバッグ２と、赤ん坊の胴体と臀部を支持する
ように形成し、その下端を赤ん坊の股に通して前記ウエ
ストバンド４に連結するとともに、赤ん坊の両脇の下に
対応する部分を前記肩バンド３に着脱可能に連結するよ
うに構成した子守帯本体５とからなる。保護者は、荷物
を入れた背負いバッグ２を背負って赤ん坊を抱っこでき
るので、両手が使えて便利である。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、保護者が赤ん坊を抱っこする子守帯で、特に、背負いバッグを利用 したものに関するものである。

【０００２】 なお、本考案でいう背負いバッグとは、荷物を収容するバッグ本体の背当て側 に、両腕を通し両肩に掛ける肩バンドを設けたもので、例えば、いわゆるディパ ックや背嚢、リュックサック、ザックなどが含まれる。

【０００３】

【従来の技術】

従来の抱っこ式の子守帯は、例えば、赤ん坊を支持する子守帯本体に、保護者 の一方の肩あるいは両方の肩にたすき掛けするようになしたバンドを設けたもの がある。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

上記従来の子守帯は、外出時の荷物によって両手が塞がって不便であるという 不都合があった。本考案は、上記不都合を解消することを課題とし、該課題を解 決した背負いバッグを利用した子守帯を提供することを目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

請求項１に記載の本考の案背負いバッグを利用した子守帯は、両腕を通し両肩 に掛ける一対の肩バンドを有するとともに、ウエストバンドを有する背負いバッ グと、赤ん坊を支持するように形成し、前記ウエストバンドと前記各肩バンドと に着脱可能に連結するように構成した子守帯本体とからなることを最も主要な特 徴とする。

【０００６】 請求項２に記載の本考の案背負いバッグを利用した子守帯は、両腕を通し両肩 に掛ける一対の肩バンドを有し、各先端に連結具を設けた一対のウエストバンド を有する背負いバッグと、赤ん坊の胴体と臀部を支持するように形成した子守帯 本体とからなり、背負いバッグは、その各肩バンドに連結具を設ける一方、子守 帯本体は、柔軟性を有するシート材で構成し、その下端を赤ん坊の股に通しうる ように形成し、該下端に、前記各ウエストバンドの連結具に着脱可能な連結具を 設けるとともに、赤ん坊の両脇の下に対応する部分に、前記肩バンドの連結具に 着脱可能な連結具を有する、長さ調節可能な一対の連結バンドを設け、赤ん坊の 胴体に対応する部分に、該胴体を固定するための固定バンドを設けたことを特徴 とするものである。

【０００７】 請求項３に記載の本考案の背負いバッグを利用した子守帯は、背負いバッグの 一対の肩バンドに分離可能に取り付ける連結具と、背負いバッグの背当て両側に 分離可能に取り付けるように構成し、各先端に連結具をそれぞれ有する一対のウ エストバンドと、赤ん坊の胴体と臀部を支持するように形成した子守帯本体とか らなり、前記子守帯本体は、柔軟性を有するシート材で構成し、その下端を赤ん 坊の股を通しうるように形成し、該下端に、前記各ウエストバンドの連結具に着 脱可能な連結具を設けるとともに、赤ん坊の両脇の下に対応する部分に、前記各 肩バンドの連結具に着脱可能な連結具を有する一対の連結バンドを設けたことを 特徴とするものである。

【０００８】

【考案の実施の形態】

以下に、本考案の好適な実施形態を添付図面に基づいて詳細に説明する。ここ において、図１は側面図、図２は使用状態を示す側面図、図３は子守帯本体の内 側を示す裏面図、図４は背負いバッグの背当て側を示す裏面図、図５は一組の連 結具の拡大断面図である。

【０００９】 図１及び図２に示すように、子守帯１は、バッグ本体２ａに、両腕を通し両肩 に掛ける一対の肩バンド３と、長さ調節可能なウエストバンド４とを設けてなる 背負いバッグ２と、赤ん坊などの胴体と臀部を支持するように形成した子守帯本 体５とからなる。

【００１０】 図４に明示したように、背負いバッグ２は、その各肩バンド３に連結具である 雌型バックル６をそれぞれ設けるとともに、各ウエストバンド４の各先端にそれ ぞれ雄型バックル７、雌型バックル８を設ける。前記肩バンド３は、上端をバッ グ本体２ａの背当て側上部に固着し、外側面に前記雌型バックル６を固着した、 肩に当たったときにソフトな感触を受けるように幅広で弾力性を有する素材で構 成した肩当て３ａと、この各肩当て３ａの自由端に、その一端を長さ調節具９を 介して連繋し、他端をバッグ本体２ａの背当て３ａ側下部の両脇にそれぞれ設け た連繋リング１０に連繋した肩当て調節バンド３ｂとから構成する。また、前記 連繋リング１０には、前記各ウエストバンド４の基端もそれぞれ連繋してある。

【００１１】 図３に示すように、子守帯本体５は、赤ん坊の背中、臀部を支持するように柔 軟性を有するシート材で構成し、その下端を赤ん坊の股に通しうるように形成し 、該下端に、前記各ウエストバンド４の雄型バックル７、雌型バックル８にそれ ぞれ着脱可能な雌型バックル１１、雄型バックル１２を設けるとともに、赤ん坊 などの両脇の下に対応する部分に、前記肩バンド３の各雌型バックル６に着脱可 能な雄型バックル１３を有する、長さ調節可能な一対の連結バンド１４をそれぞ れ設ける。また、子守帯本体５には、赤ん坊などの胴体に対応する部分に、該胴 体を固定するための、雌型バックル１５、雄型バックル１６を各先端に取り付け た固定バンド１７をそれぞれ設けるとともに、赤ん坊の胴体を支持する部分のさ らに上部に、赤ん坊の頭部を支持するための頭部支持板１８を設けてある。

【００１２】 各一組の連結具は公知の同一構造を有するものであり、例えば、図５に示すよ うに、一組の連結具３，１３の一方である雄型バックル１３は合成樹脂で一体形 成するもので、中央のガイド爪１９と、このガイド爪１９の両側の係止爪２０と 、連結バンド１４の端部を長さ調節可能に巻き付ける取付部２１と有し、前記係 止爪２０は、合成樹脂の弾力性によって、幅方向内側に向く力を受けると、各先 端が互いに接近するように変位し、前記力を開放すると元の状態に復帰し、各先 端は穂先形状に外側に膨出２２形成されている。また、一組の連結具の他方であ る雌型バックル６は、前記雄型バックル１３と同様に合成樹脂で一体形成するも ので、一端を開口した偏平な筒形状に形成され、前記雄型バックル１３のガイド 爪１９及び両係止爪２０が挿入しうる厚みと幅とを有し、その内側に、前記ガイ ド爪１９が嵌入しうるガイド縁２３を設け、また、幅方向両側の各中間部分に、 前記係止爪２０の穂先状膨出部分２２が外側に突出しうるような係止穴２４をそ れぞれ設け、さらに、肩当て３ａ側の固定バンド１７に取り付けるための取付部 ２５を有する。前記雌型バックル６の開口部の幅方向の長さは、雄型バックル１ ３の各係止爪２０の各穂先状膨出部分２２の各外側面を結ぶ長さより僅かに短く 、かつ各係止爪２０の各先端間を結ぶ長さより長く形成してある。

【００１３】 そして、雌型バックル６と雄型バックル１３を連結するには、雄型バックル１ ３のガイド爪１９及び係止爪２０の各先端を、雌型バックル６の開口部から内側 に押し込むことによって、図５の一点鎖線で示すように、各係止爪２０が窄まっ た後に、雌型バックル６の係止穴２４から合成樹脂の弾力で突出して係止穴２４ の縁に係止してなされるのである。また、この連結状態を解除するには、係止状 態にある両係止穴２４から突出している各係止爪２０の穂先状膨出部分２２を指 で内側に押し込むことによって、両係止爪２０先端を互いが接近するように変位 させ、雄型バックル１３と雌型バックル６を互いが引き離してなされる。なお、 雄型バックル７，１２，１６も、この雄型バックル１３と同様の構造を有すると ともに、雌型バックル８，１１，１５も、この雌型バックル６と同様の構造を有 するものであり、雄型バックル７と雌型バックル１１、雄型バックル１２と雌型 バックル８、雄型バックル１６と雌型バックル１５でそれぞれ一組の連結具を構 成するものである。

【００１４】 次に、上記子守帯１の使用方法について説明する。先ず、赤ん坊の保護者は、 荷物を入れた背負いバッグ２を、その両肩バンド３に順次腕を通して背負う。次 に、子守帯本体５の内側を上にして机やベッドなどの上にひろげ、この上で赤ん 坊の背中と臀部に当てるように仰向けとなし、固定バンド１７で赤ん坊の胴体と 子守帯本体５とを固定し、子守帯本体５の下端を赤ん坊の股に後ろから前に通す 。保護者は赤ん坊に被さる体勢で、子守帯本体５下端に設けた雌型バックル１１ を背負いバッグ２の一方のウエストバンド４先端に設けた雄型バックル７に連結 し、また、子守帯本体５の下端に設けた雄型バックル１２を背負いバッグ２の他 方のウエストバンド４先端に設けた雌型バックル８に連結した後に、子守帯本体 ５の各連結バンド１４先端の雄型バックル１３を、背負いバッグ２の肩バンド３ に設けた各雌型バックル６に順次連結し、各調節バンド３ｂの長さを調節する。 このように、上記子守帯１は、荷物を入れた背負いバッグ２を背負って赤ん坊を 抱っこできるので便利である（図２参照）。

【００１５】 なお、本考案は上記実施形態になんら限定されるものではなく、例えば、赤ん 坊の背中を保護者側に向けて抱っこしうるように、子守帯本体５を、赤ん坊の背 中、臀部を支持するように形成し、赤ん坊の両脇の下を通す各連結バンド１４を 延長して赤ん坊の胸部に回してから各肩バンド３にそれぞれ連結するように構成 し、子守帯本体５の下端を、赤ん坊の股を臀部から前に通した後にウエストバン ド４に連繋するように構成してもよいほか、背負いバッグ２の肩バンド３に設け る雌型バックル６と、ウエストバンド４とを背負いバッグ２とは別体となし、必 要に応じてウエストバンド４に取り付けるように構成し、例えば、既存の背負い バッグを利用してもよい。

【００１６】

【考案の効果】

以上説明したように、請求項１の本考案によれば、保護者は、荷物を入れた背 負いバッグを背負って赤ん坊を抱っこできるので、両手が使えて便利であるとい う効果を奏する。

【００１７】 また、請求項２の本考案によれば、請求項１の考案の効果に加えて、背負いバ ッグへの子守帯本体の着脱を連結具を用いてワンタッチで行えるので、赤ん坊を 抱っこしたり下ろしたりするのが容易であるという効果を奏する。

【００１８】 さらに、請求項３の考案によれば、請求項２の考案の効果に加えて、各肩バン ドに設ける連結具と、各ウエストバンドとをそれぞれ分離可能に取り付けるよう に構成したので、既存の背負いバッグを利用できるという効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

【図１】側面図。

【図２】使用状態を示す側面図。

【図３】子守帯本体の内側を示す裏面図。

【図４】背負いバッグの背当て側を示す裏面図。

【図５】一組の連結具の拡大断面図。

【符号の説明】

１ 子守帯 ２ 背負いバッグ ３ 肩バンド ４ ウエストバンド ５ 子守帯本体 ６，８，１１，１５ 雌型バックル ７，１２，１３，１６ 雄型バックル ９ 長さ調節具 １０ 連繋リング １４ 連結バンド １７ 固定バンド １８ 頭部支持板 １９ ガイド爪 ２０ 係止爪 ２１ 取付部 ２２ 穂先状膨出部分 ２３ ガイド縁 ２４ 係止穴 ２５ 取付部

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 両腕を通し両肩に掛ける一対の肩バンド
   を有するとともに、ウエストバンドを有する背負いバッ
   グと、赤ん坊を支持するように形成し、前記ウエストバ
   ンドと前記各肩バンドとに着脱可能に連結するように構
   成した子守帯本体とからなる背負いバッグを利用した子
   守帯。
2. 【請求項２】 両腕を通し両肩に掛ける一対の肩バンド
   を有し、各先端に連結具を設けた一対のウエストバンド
   を有する背負いバッグと、赤ん坊の胴体と臀部を支持す
   るように形成した子守帯本体とからなる、背負いバッグ
   を用いた子守帯であって、背負いバッグは、その各肩バ
   ンドに連結具を設ける一方、子守帯本体は、柔軟性を有
   するシート材で構成し、その下端を赤ん坊の股に通しう
   るように形成し、該下端に、前記各ウエストバンドの連
   結具に着脱可能な連結具を設けるとともに、赤ん坊の両
   脇の下に対応する部分に、前記肩バンドの連結具に着脱
   可能な連結具を有する、長さ調節可能な一対の連結バン
   ドを設け、赤ん坊の胴体に対応する部分に、該胴体を固
   定するための固定バンドを設けたことを特徴とする背負
   いバッグを利用した子守帯。
3. 【請求項３】 背負いバッグの一対の肩バンドに分離可
   能に取り付ける連結具と、背負いバッグの背当て両側に
   分離可能に取り付けるように構成し、各先端に連結具を
   それぞれ有する一対のウエストバンドと、赤ん坊の胴体
   と臀部を支持するように形成した子守帯本体とからな
   る、背負いバッグを利用した子守帯であって、子守帯本
   体は、柔軟性を有するシート材で構成し、その下端を赤
   ん坊の股を通しうるように形成し、該下端に、前記各ウ
   エストバンドの連結具に着脱可能な連結具を設けるとと
   もに、赤ん坊の両脇の下に対応する部分に、前記各肩バ
   ンドの連結具に着脱可能な連結具を有する一対の連結バ
   ンドを設けたことを特徴とする背負いバッグを利用した
   子守帯。