JP3073477U - 粘着ゴミ取りロール - Google Patents
粘着ゴミ取りロールInfo
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- JP3073477U JP3073477U JP2000003474U JP2000003474U JP3073477U JP 3073477 U JP3073477 U JP 3073477U JP 2000003474 U JP2000003474 U JP 2000003474U JP 2000003474 U JP2000003474 U JP 2000003474U JP 3073477 U JP3073477 U JP 3073477U
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Abstract
(57)【要約】
【課題】粘着ゴミ取りロールの粘着剤面とポリエチレン
面の剥離性を良くするために、従来行われていたポリエ
チレン面にシリコン樹脂またはシリコンオイルをコーテ
ィングする手間を省いて、より経済性に優れた粘着ゴミ
取りロールの提供。 【解決手段】離型面として滑剤をブレンドしたポリエチ
レンを片面にコートしたバックコート紙を使用し、反対
面に粘着剤層を形成し、この粘着剤層を外側にして芯材
のロールに重ね巻きする。
面の剥離性を良くするために、従来行われていたポリエ
チレン面にシリコン樹脂またはシリコンオイルをコーテ
ィングする手間を省いて、より経済性に優れた粘着ゴミ
取りロールの提供。 【解決手段】離型面として滑剤をブレンドしたポリエチ
レンを片面にコートしたバックコート紙を使用し、反対
面に粘着剤層を形成し、この粘着剤層を外側にして芯材
のロールに重ね巻きする。
Description
【0001】
本考案は例えばカーペットなどの表面上を転がして表面に付いたゴミを捕集し て取り除く粘着ゴミ取りロールに関する。
【0002】
従来の粘着ゴミ取りロールは、例えば図3にその断面図を示したような長尺の ラミネートフィルムを、図2に示した柄つきロールの芯材5に、粘着剤面1が外 側になるようにして巻き付けられたものであった。図3において、2は基材で一 般的には紙が用いられる。その片面にポリエチレンフィルム3をコートもしくは ラミネートしてバックコート紙とし、ポリエチレンの面3にシリコン樹脂または シリコンワックスをコートして離型面4とし、そのバックコート紙の反対側の紙 の面に粘着剤1を塗布したものである。
【0003】 このローラーをコロコロと転がしながらカーペット、床面、畳などのゴミを捕 集して取り除くことができる道具として利用され、捕集したゴミで粘着面が覆わ れるとその部分を剥離させて切断除去すれば続けて使用することができる。この とき剥離する部分は、フィルムの裏面に離型剤層があるので、内側の新しい粘着 剤面から容易に剥離することができるのである。
【0004】
本来、ポリエチレンの表面には粘着剤は付着し難いものであるが、前記のよう に巻物として10メートル巻き乃至20メートル巻きなどのロール状にした場合 は線圧がかかって、ポリエチレンの面に粘着剤が移り、剥離困難となるなどゴミ 取りロールとして適さなくなる。従って従来品は上記のように、ポリエチレンの 面に後加工によりシリコン樹脂またはシリコンオイルをコーティングして、粘着 剤の剥離性をよくする手間を掛けることが必要であった。そこで本考案は、この 手間を省いて、より経済性に優れた粘着ゴミ取りロールを提供することを目的と するものである。
【0005】
すなわち、本考案は、滑剤をブレンドしたポリエチレンを離型面として片面に コートしたバックコート紙の反対の面に粘着剤層を形成した長尺ラミネートフィ ルムを、粘着剤層を外側にして例えば紙管などの芯材に重ね巻きしたことを特徴 とする粘着ゴミ取りロールである。本考案において用いられる滑剤としては、脂 肪酸アミド系のものが好ましい。
【0006】 上記のように本考案に係る粘着ゴミ取りロールは、ポリエチレン樹脂にブレン ドした滑剤とポリエチレン樹脂との相溶性の悪さにより、ポリエチレン樹脂の表 面にブリードする滑剤の物理的な離型効果を利用するもので、粘着剤層、紙、ポ リエチレン樹脂の3層の構成であり、従来品のように、ポリエチレンの面に後加 工によりシリコン樹脂またはシリコンオイルをコーティングして、粘着剤層、紙 、ポリエチレン樹脂、シリコン樹脂またはシリコンオイル層の4層構成にする必 要がない。
【0007】
図1は本考案に係る粘着ゴミ取りロールに用いられる粘着フィルムの構成を示 す断面図である。図1において、2は基材、3は滑剤をブレンドしたポリエチレ ン、1が粘着剤層である。この構成の長尺フィルムを粘着剤面1を外側にして図 2に1例として示した柄付きロールの芯材5に巻き付けたものが、本考案に係る 粘着ゴミ取りロールである。
【0008】 本考案に係る粘着ゴミ取りロールに用いられる粘着フィルムの基材としては、 従来の粘着ロールに使用されている各種の紙を使用することができる。各種の紙 としては、クラフト紙、上質紙、純白紙、中質紙、ロール紙、アート紙、更紙、 ボール紙、ケント紙、パーチメント等が挙げられる。中でもポリエチレン加工紙 としては上質紙および純白紙が一般的である。その紙をバックコートするポリエ チレン樹脂は、高密度ポリエチレンも低密度ポリエチレン(LLDPEなど)も 使用することができるが、どちらかといえば高密度ポリエチレンが好ましい。
【0009】 ポリエチレン樹脂にブレンドする滑剤は、流動パラフィンなどの炭化水素系、 蒸留ステアリン酸などの高級脂肪酸系、ステアリン酸アミド、パルミチン酸アミ ド、エルカ酸アミドなどの脂肪酸アミド系、ステアリン酸ブチル、パルミチン酸 エチルなどのエステル系、その他各種の化合物が用いられるが、本考案において 好ましいのは脂肪酸アミド系である。
【0010】 脂肪酸アミド系滑剤としては例えば市販品の、「アマイド AP−1」(ステ アリン酸アミド70+パルミチン酸アミド30〔日本水素工業〕)、「ダイヤミ ッド L−200」(エルカ酸アミド〔日本水素工業〕)、「アマイド−E」( エルカ酸アミド〔日東化学工業〕)、「アーマイド−O」(オレイン酸アミド9 1+ステアリン酸アミド6+リノレン酸アミド3〔ライオンアーマー〕)、「ア ルファ−P−10」(エルカ酸アミド〔日本油脂工業〕)などが挙げられる。
【0011】 本考案において用いられる滑剤をブレンドしたポリエチレン樹脂のフィルムは 、フィルム用Tダイでポリエチレン樹脂のフィルムを押し出して成形するとき、 滑剤を同時にブレンドしながら成形することができる。滑剤のブレンド割合は、 ポリエチレン樹脂に対して0.5〜5.0%(重量)の範囲である。滑剤の割合 が0.5%より少ないとその滑剤のブリーディングによる離型効果が少なくなり 、また、5.0%を越えるとブリードした滑剤が粘着剤に移行して粘着性を劣化 させるため好ましくない。滑剤としてエルカ酸アミド例えば「ダイヤミッド L −200」〔日本水素工業〕)、「アマイド−E」〔日東化学工業〕、「アルフ ァ−P−10」〔日本油脂工業〕などを使用するときは0.5〜1.5%程度が 好ましい。
【0012】 粘着剤は従来から粘着ゴミ取りロールに使用されているものを使用すればよい 。すなわち一般的に用いられるゴム系の加熱溶融型(ホットメルト型)粘着剤で ある。
【0013】
実施例1. フィルム用Tダイで高密度ポリエチレン樹脂のフィルムを押し出 して成形するとき、滑剤として「ダイヤミッド L−200」=エルカ酸アミド 主成分〔日本水素工業〕を同時にブレンドしながら成形した。このときの滑剤の ブレンド割合は、ポリエチレン樹脂に対して1.0%(重量)を使用した。得ら れた長尺フィルムの反対面に粘着剤層を形成し、このラミネートフィルムを粘着 剤層の面を外側にして紙管に巻き付けて粘着ゴミ取りロールとした。この粘着ゴ ミ取りロールの離型効果はポリエチレン樹脂にブレンドした滑剤のブリーディン グにより、従来のシリコン樹脂またはシリコンワックスを塗布したものと比べて 遜色なかった。
【0014】 実施例2. 滑剤として「アマイド AP−1」=ステアリン酸アミド70+ パルミチン酸アミド30〔日本水素工業〕を、ポリエチレン樹脂に対して1.5 %(重量)用いたほかは実施例1と同様にして粘着ゴミ取りロールを製造した結 果、実施例1の場合と同様な離型効果が得られた。
【0015】
本考案に係る粘着ゴミ取りロールは上記の構成であるから、従来品のようにポ リエチレンのバックコート紙のポリエチレン面に、離型剤としてシリコン樹脂ま たはシリコンオイルを塗布する後加工の手間を省くことができるので、経済的に 優れた粘着ゴミ取りロールを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る粘着フィルムの断面図。
【図2】粘着ゴミ取りロールの斜視図。
【図3】従来の粘着フィルムの断面図。
1 粘着剤層 2 紙 3 ポリエチレン層 4 シリコン樹脂またはシリコンオイル層 5 芯材
Claims (2)
- 【請求項1】 離型面として滑剤をブレンドしたポリエ
チレンを片面にコートしたバックコート紙の反対の面に
粘着剤層を形成した長尺ラミネートフィルムを、粘着剤
層を外側にして芯材のロールに重ね巻きしたことを特徴
とする粘着ゴミ取りロール。 - 【請求項2】 滑剤として脂肪酸アミドを用いる請求項
1記載の粘着ゴミ取りロール。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000003474U JP3073477U (ja) | 2000-05-24 | 2000-05-24 | 粘着ゴミ取りロール |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000003474U JP3073477U (ja) | 2000-05-24 | 2000-05-24 | 粘着ゴミ取りロール |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3073477U true JP3073477U (ja) | 2000-11-30 |
Family
ID=43206697
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000003474U Expired - Lifetime JP3073477U (ja) | 2000-05-24 | 2000-05-24 | 粘着ゴミ取りロール |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3073477U (ja) |
-
2000
- 2000-05-24 JP JP2000003474U patent/JP3073477U/ja not_active Expired - Lifetime
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