JP3072474B2 - パチンコ遊技機の透視窓 - Google Patents

パチンコ遊技機の透視窓

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JP3072474B2
JP3072474B2 JP8262436A JP26243696A JP3072474B2 JP 3072474 B2 JP3072474 B2 JP 3072474B2 JP 8262436 A JP8262436 A JP 8262436A JP 26243696 A JP26243696 A JP 26243696A JP 3072474 B2 JP3072474 B2 JP 3072474B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、パチンコ遊技機
の透視窓に係り、更に詳しくは、機内にセットされてパ
チンコゲームを展開し得る遊技盤を透視可能に保護する
透視窓に関するものである。
【0002】
【従来の技術】パチンコ機に代表されるこの種の遊技機
にあっては、外枠に組付けられる前枠の開口前面側に、
遊技盤に対する透視保護窓としてのガラス窓が設置され
ている。このガラス窓は、最も多く実施されている一般
的な形態のものとして、前枠の窓枠口内周囲に合わせて
ビス止めセットされる金属成形製の窓枠(金枠ともいう)
と、この窓枠の開口内に縦支軸を介して横開き式に組付
けられて施錠可能とされた金属成形製の扉枠と、同扉枠
の開口面内に挿入セットされる前後2枚の方形板状のガ
ラスとから構成されており、扉枠を組付けた窓枠はパチ
ンコ機の製造工程で前枠に設置され、一方ガラスは機械
取扱い中の破損防止を考慮して窓枠側とは分離され、ホ
ール内等でのパチンコ機設置後に開放した扉枠に上方か
ら1枚ずつ挿入セットされる。そしてこのようなガラス
窓において、閉鎖状態により前枠内にセットされた遊技
盤(遊技領域)の透視保護や不正防止を図り、また開放状
態により遊技盤自体の着脱交換や遊技盤面における各種
遊技部品および釘等の点検・調整を行ない得るようにな
っている。
【0003】しかしながら前述した従前のガラス窓で
は、その構成,形態,材質等に伴い、窓枠および扉枠の製
作や組付け、取扱いおよび管理が面倒で、また前枠に設
置された窓枠の扉枠に対するガラスの挿入作業が煩わし
くなり、更には窓枠および扉枠の表面に対して前枠表面
と調和する装飾加工が施し難く、その装飾効果による機
全体のグレードアップが図り得ない等の多くの問題があ
る。このため近年の遊技機では、そのデザイン改良を伴
う斬新性の工夫において、従来のガラス窓とは別異な形
態のものが希求されつつある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】そこで近年の遊技機に
おいては、前枠に設置される透視保護窓の一例として、
実開平2−106291号公報に開示される「合成樹脂
製のパチンコ機用前面ガラス扉」が提案されている。こ
のような「ガラス扉」によれば、前述した従来のガラス窓
における扉枠に相応する合成樹脂製の方形枠体と前後2
枚のガラス板とを組合わせた1つの開閉式2重ガラス扉
として構成し得ると共に、ガラス窓に係る問題を解消し
得る好適な面もある。しかしながらこの「ガラス扉」にあ
っては、前記公開公報にも開示されているように、方形
枠体の構造において、「扉枠,中間枠部材,後部枠部材,吸
湿材」等の多くの構成部材が不可欠とされる形態である
ために、方形枠体の製作・組立てに手間が掛かると共に
高価となり、かなりの重量枠となってしまう。また、枠
体に対するガラスの挿入作業に関しては改善されておら
ず、依然としてその作業は煩わしいものとなっている。
このためこの種の「ガラス扉」を実施する遊技機では、製
造工程の簡素化、生産性の向上、コストの低下等を図る
ことが難しくなる問題があり、更なる改良,工夫が望ま
れている。
【0005】
【発明の目的】本発明は、前述した課題を好適に解決す
るべく提案されたものであって、パチンコ遊技機の前枠
に設置される遊技盤用の透視保護窓として、容易なガラ
ス挿入作業をなし得る開閉着脱形態の2重ガラス扉に構
成して軽量かつ安価で取扱いおよび管理を容易にし、か
つ開閉扉の前面に装飾面や照明部を形成してグレードア
ップを図った透視窓を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】前述した課題を克服し、
所期の目的を達成するため本発明に係るパチンコ遊技機
の透視窓は、外枠に開閉および着脱可能に組付けられた
合成樹脂成形の前枠の開口前面に、同前枠の正面内部に
セットされた遊技盤を透視保護する透視窓が開閉および
着脱可能に組付けられるパチンコ遊技機において、前記
透視窓では、前記前枠の窓枠口の開口前面周囲に広く成
形されたセット面域に整合する方形サイズに合成樹脂成
形されて前面に所要の装飾面を有すると共に、中央部に
開口されたゲーム領域用の窓口の周囲に照明部を設けた
開閉扉と、この開閉扉の窓口より適宜広い外郭枠サイズ
に合成樹脂成形されて開閉支点の反対側の辺に開口した
挿入部から枠内周の挿入溝に方形状の透明板を挿入保持
し得る支持枠とを備え、開閉扉の裏側に対して支持枠を
開閉および着脱を可能にする支持手段と、挿入部から透
明板の挿入に必要な角度の開放規制を許容する傾動規制
手段とを利用して組付けセットして透視板を窓口裏側に
合わせる一方、前枠に対して開閉扉が、セット面域の一
側縁の上下部に位置付けた開閉着脱用の支持手段により
横開きおよび着脱可能に組付け支持すると共に、セット
面域の他側縁に位置付けた施錠手段によりセット面域に
収容状態で閉鎖セット保持し得るようにしたことを特徴
とする。
【0007】
【作用】前枠に組付けられる透視窓は、方形状の透明板
と、中央部にゲーム領域用の窓口を開口した合成樹脂成
形の開閉扉と、前記透明板を保持する支持枠とから構成
される。開閉扉は、前枠に成形したセット面域に整合す
る方形サイズに成形され、セット面域の一側縁の上下部
に位置付けした支持手段により前枠に対し横開きおよび
着脱を可能に組付け支持されると共に、他側縁に配設さ
れた施錠手段によりセット面域に収容した状態で閉鎖セ
ットされる。支持枠は、前記窓口より適宜広い外郭枠サ
イズに合成樹脂成形され、開閉扉の裏側に支持手段によ
り開閉および着脱可能に配設されると共に、傾動規制手
段によりその開放角度が規制される。そして透明板は、
開閉扉から開放した支持枠に挿入部を介して挿入され、
該支持枠を開閉扉に閉鎖した状態で前記窓口の裏側に整
合して、遊技領域の透視および遊技盤の保護に供され
る。
【0008】また透視窓は、支持手段を所定の位置、条
件で連結するだけで組付け得るので、パチンコ機の製造
ライン部以外の別部所においても、特別な道具を必要と
せずに手早く簡単に組付け、組外すことができる。また
パチンコ機の取扱い上で透視窓の破損を防止するため
に、製造段階では前枠に組付けず、最終的にパチンコ機
がゲームホール内に設置された段階で、外枠に組付けら
れた前枠に対して支持手段を連結して組付けることもで
きる。すなわち、透視窓は、組付け前の別扱いとして移
送、保管し、パチンコ機の実施の必要適切な時期に後付
けすることもできる。しかも透視窓は、上積み状態や起
立並列状態の何れでも無理なく保管・収容することがで
き、一度に多数枚を好適に梱包して移送(搬入出)、積み
降しができ、その取扱いが楽になる。
【0009】
【発明の実施の形態】次に、本発明に係るパチンコ遊技
機の透視窓につき、好適な実施例を挙げて、添付図面を
参照しながら以下詳細に説明する。なお本実施例では、
前枠の正面内部にパチンコ球用の遊技盤がセットされた
一般的なパチンコ機の場合を主に示す。
【0010】本実施例のパチンコ機は、その基本的構成
の概要として図1に略示するように、縦長方形の外枠A
の開口前面側に、各種の遊技用構成部材をセットする縦
長方形の前枠Bが連結支持手段および施錠手段を利用し
て開閉および着脱が可能に組付けられている。そしてこ
の前枠Bの前面側に、遊技盤Cの透視保護窓である後述
のガラス窓Dと、上の球受け皿Eとが個々の連結支持手
段等を利用して共に横開き形態で開閉可能に組付け整合
される一方、前枠Bの下部に下の球受け皿Fおよび打球
発射装置G等が装着セットされ、また前枠Bの裏側に各
種の球径路および球処理・払出部等を備えた機構セット
盤H(図12参照)がセットされている。なお外枠Aは、
合成樹脂成形された4本の枠部材の内、上枠杆1aおよ
び左枠杆1bを共通使用し(図10〜図12参照)、サイ
ズの変更された右枠杆1c同志および下枠杆1d同志を
交換使用して枠組み連結することにより、一般に「関東
枠,関西枠」と呼称区分されている2種の規格的サイズの
縦長方形枠に構成変更し得る形態のものを例示する。
【0011】前記前枠Bは、保持枠8を合わせた全体が
合成樹脂成形されたもので、基本的には図2,図10〜
図12に示すように、外枠Aの開口前面域に適合する外
形サイズに成形されて内側に正面縦長方形の窓枠口3を
開口した枠体2と、この枠体2の裏側に一体成形されて
窓枠口3の正面内部に臨むセット口9を開口した遊技盤
用の保持枠8とが前後に連設された内外二重枠形態とさ
れている。そして枠体2においては、窓枠口3の下部に
下の球受け皿Fや打球発射装置Gの打球部G2等を設置
するための設置盤4が成形されて、その中央部に賞球用
の給出口5が開口され、また窓枠口3の上縁部および右
縁部に亘り電光装飾部7を設置するための設置部6が成
形されている(図2参照)。一方保持枠8においては、図
2に示す如く、窓枠口3の下部内側に位置する遊技補助
盤10が一体成形されており、この補助盤10の上端縁
を基準にして遊技盤用のセット口9が開口されている。
そして遊技補助盤10には、アウト路11の他に、賞球
用の給出口12および球回収路13等が成形されると共
に、スピーカ15を内蔵した球受けケース14および発
射レール16がセットされている。
【0012】前述した前枠Bにおいて、窓枠口3は、前
面側から出入れ(着脱)される遊技盤Cのセット面域およ
び出入れ口ともされ、その下部開口面域内で上の球受け
皿Fを組付けセットし得るようになっている。そして図
2に示すように、窓枠口3の開口前面の3周縁(上縁お
よび左右の側縁)を凹設して、後述のガラス窓Dを整合
収容し得るセット面域17が成形されている。一方、前
記保持枠8のセット口9の内周4ヶ所の隅部に成形され
た遊技盤用の係合部18には、図示しないが回動式の施
錠具がセットされている(特願平3−157875号参
照)。なお前枠Bの細部に至るその余の構造は、図示程
度に止めてその説明は省略する。
【0013】前述した外枠Aに対する前枠Bの組付けに
ついては、正面左側縁の上,下部に配設された開閉着脱
用の支持手段J1,J2と右側縁に装着された施錠装置K
を利用して、左右方向の開閉および上下方向の着脱が可
能に組付けられている。すなわち、図1,図9および図
11に略示するように、上の支持手段J1では、外枠A
の左上隅角部(上枠杆1aと左枠杆1bの連結部)に連結
固定された支持具19の支軸20と、前枠Bの枠体2の
左上隅角部の前面に膨出成形された軸受ボス部21の支
孔22が嵌挿連結される。また下の支持手段J2では、
外枠Aの下枠杆1dの左上隅角部の前面に膨出成形され
た支持ボス部23上の支軸24と、枠体2の左下隅角部
の前面に膨出成形された軸受ボス部25内の軸受スリー
ブ26が嵌挿連結される。なお、上下の支持手段J1,J
2の連結支点中心は、パチンコ機の左側縁前面を通る同
一縦中心線上に整合され、前記軸受スリーブ26のフラ
ンジ部分26aが、両枠A,B間のスペーサ用の位置決
め座とされて、下枠杆1d上面の受け座27と枠体2下
面の支持座28の上下重合分に整一されている(図1参
照)。
【0014】また前記施錠装置Kについては、在来のこ
の種遊技機に一般的に使用されている「ダブル錠型式」と
同等のものが例として前枠Bの枠体2の右側縁内側に設
置されており、基本的には図12および図13に略示す
るように、共通の合鍵(図示せず)で解錠操作される錠機
構部29と、外枠Aに対する前枠Bの第1施錠機構部3
0と、前枠Bに対するガラス窓Dの第2施錠機構部33
とを備えて、夫々の機構部30,33には錠機構部29
の時計方向、反時計方向への回動操作により解錠される
昇降施錠杆31,34が組付けられている。そして、外
枠Aに対する前枠Bの閉鎖整合状態において、第1施錠
機構部30の昇降施錠杆31の上下の掛止片32と、外
枠Aの右枠杆1cの上下に配設された受け片35が係合
するようになっている。
【0015】前述した前枠Bに組付けられる前記ガラス
窓Dは、従来の金属製窓枠を省略した合成樹脂製の横開
き形態のものであって、ガラス横入れ形式の第1窓と、
ガラス縦入れ形式の第2窓とが提案されると共に、双方
が必要に応じて交換(選択)使用可能にされる。そして何
れのガラス窓Dについても、その基本的な構成として図
1および図3に示すように、前記セット面域17に整合
する方形状に構成されて中央部に窓口40を有する開閉
扉36と、この開閉扉36の内側(窓口40の裏側)に着
脱および傾動開閉可能に組付けセットされる支持枠59
とが主体とされ、この支持枠59に方形の透明板である
ガラス(2層ガラスを含む)66を挿入して、全体が1つ
のフレームレス透視保護窓に構成されると共に、1つの
窓部材として容易に取扱い、保管、移送ができるように
なっている。そして第1窓および第2窓は、共に同様な
支持施錠技術を利用して、開閉および着脱が可能に組付
けセットされるようになっている。
【0016】そこで第1のガラス窓Dを主にして、その
具体的な構成を図3〜図13を参照して説明する。まず
開閉扉36では、外郭方形箱蓋状に成形された扉枠37
の裏側に裏板38がビス等で結合されて、適正な強度を
有する軽量な2重枠に構成されている。そして扉枠37
の前表面の装飾については、所要の色彩や図柄等を印刷
した樹脂製フィルム状の装飾膜39が、熱転写加工また
はインモールド加工に基いてきれいに貼付されている。
また扉枠37の中央部に開口された窓口40について
は、前記遊技盤Cのゲーム領域に適する広さの略円形状
とされ、その内周囲の奥行方向に斜状(テーパー状)のリ
ブ40aを成形してゲーム領域全体を好適に見通し得る
ようになっている。その余の構成として、窓口40の周
囲に複数個のランプレンズ42が一体に膨出成形され
て、その裏側にランプ(例えばLEDランプや豆球ラン
プ)43を配置接続した基盤44がビス着されて、ゲー
ム用の照明部41が構成されている(図1,図4参照)。
また窓口40の水平部下方の前面に複数個の係止突条4
5が配設されて、ゲームサービス用の案内プレート46
が着脱可能に差込み保持し得るようになっている(図1,
図10参照)。
【0017】前記扉枠37は、透明樹脂材によるものが
好適とされる。このもとで、前述の装飾施工(装飾膜3
9の貼付)について、熱転写加工例では扉枠37の成形
後に、またインモールド加工例では扉枠37の成形時に
夫々行なわれるもので、窓口40のリブ40aの表面お
よび各ランプレンズ42の表面に亘って施してもよい。
なお照明部41のランプレンズ42については、別成形
されて所要形状のランプレンズを嵌着した形態としても
よい。ちなみにランプ43の基盤44に接続される配線
(図示しない)は、図11に略示するように、保持枠8の
所要位置に開口された口48を通して遊技盤C裏側の基
盤(図示しない)に接続し得るようになっている。そして
前記案内プレート46は、透明な薄肉帯状の樹脂板の表
面に、当該パチンコ機のゲーム内容や遊技ホール内での
営業・サービス内容を文字や記号等で表記したものを対
象例として、必要時に各係止突条45を利用して扉枠3
7の下部前面にセットされる。また扉枠37の右側縁の
中央部に摘み47が成形されており、これを利用して解
錠されたガラス窓(開閉扉36)Dを開放し易すくなって
いる。
【0018】そして前枠Bに対する開閉扉36の組付け
については、正面窓枠口3の左側縁外の上下部に配設さ
れた開閉着脱用の支持手段Lと、右側縁に装設された施
錠部が利用される。すなわち上下の支持手段Lでは、図
5,図9および図11に例示するように、前記セット面
域17の左内側縁の上下部前面に夫々固定された受け具
50の軸孔51と、扉枠37の左側上下の隅部に成形さ
れた軸筒部52内の支持軸53の軸部53aとが嵌挿連
結されて、開閉扉36が左右への回動および上下への着
脱が可能に支持されている。なお、上,下の軸筒部52
内に挿通支持された夫々の支持軸53は、図5および図
9に例示するように、摘み54およびばね55を利用し
て昇降変位し得る形態のものや、軸筒部52内のねじ筒
52aに螺合するねじ部56および角軸部57を利用し
て昇降変位し得る形態のものが好適に実施し得る。また
施錠部では、図12および図13に例示するように、前
記施錠装置Kにおける第2施錠機構部33の昇降施錠杆
34に対して、扉枠37の右縁裏側の上下に固定された
掛止片58を係脱可能に係合して、開閉扉がセット面域
17に収容された閉鎖状態で施錠されるようになってい
る。
【0019】前述した開閉扉36の裏側に組付けセット
される前記支持枠59では、図6および図13に例示す
るガラス横入れ形態にあって、前後2列の挿入溝61を
有するレール杆状に成形された上下および左の枠杆6
0,60を直角に枠組み連結すると共に、上下の枠杆6
0の右端部間に補強用の支杆64を着脱可能に連結し
て、2列の挿入溝61の右端を開放して挿入部62を有
する方形枠に構成されており、挿入部62から板ガラス
(2層ガラスを含む)66を挿入セットし得るようになっ
ている。そして各枠杆60および支杆64がなす開口面
(ガラスの透視面)は、前記開閉扉36の窓口40より適
宜広く形成されており、支枠64は上下の枠杆60に成
形された支片部63に対してビスで連結される例を示
し、その両側の所要部分にガラス抜止め用の爪部65が
形成されている(図8参照)。なおこのような支持枠59
では、支杆64を一旦組外したもとで、図13に例示す
るような2層ガラス(外周の封入保持枠67aに2枚の
板ガラス67bを予じめ封入セットしたタイプ)67
を、挿入部62から挿入溝61に横入れし得るようにな
っている。
【0020】そして開閉扉36に対する支持枠59の組
付けについては、左側の上下部に配設された開閉着脱用
の支持手段Mと、右側下部に設置された傾動規制手段N
と、各位置に配置された施錠具76が利用される。すな
わち夫々の支持手段Mでは、図3,図7および図12に
例示するように、扉枠37の左裏側に固定された受け具
68の支軸69と、支持枠59の左端に固定された支持
具70の軸孔71とが嵌挿連結されて、支持枠59が前
後への横開き傾動および上下への着脱が可能に支持され
ている。また傾動規制手段Nでは、支持枠59の傾動案
内および開放規制を許容する形態として、図3,図8お
よび図13に例示するように、扉枠37の右裏側下部に
固定された支持具72の水平片72aに、支持枠59の
右下端(下枠杆60の右端)に固定された掛け具74を載
置すると共に、支持具72の長孔73に掛け具74の係
合子75を嵌挿している。そして施錠具76では、図
3,図7および図10に例示するように、扉枠37の裏
側各部に回動可能に取着されて、その施錠片77を支持
枠59の各杆60に弾性的に係合し得るようになってい
る。
【0021】このような支持枠59の組付け技術におい
て、上,下の支持手段Lは、板ガラス66または2層ガ
ラス67を含む支持枠59全体の重量に充分耐え得る連
結支持構造とされ、一方傾動規制手段Nでは、支持枠5
9全体を安定した姿勢でガラスの横入れに必要な角度を
開放し得るように支持しており、支持具72の長孔73
を支持手段Lの支点からの半径に基いて形成している。
そして各々の施錠具76は、図7に示すような回動レバ
ー形式のものにあって、角軸状の操作具80に対する角
孔78を有するタイプまたは操作用の摘み79を有する
タイプのものが例とされ、係合片77を各杆60,60
に形成した係合口60aに突入係合し得るものであって
もよい。
【0022】前述のように構成された第1のガラス窓D
では、その開閉支点つまり外郭開閉体である開閉扉36
に係る上,下の支持手段Lの支持軸53が、前記セット
面域17の左内側縁に整一されて前枠Bと同様な横開き
可能に組付けられ、セット面域17内に整合収容された
状態で閉鎖施錠保持される一方、前枠Bに対して90度
以上に開放して、窓枠口3を幅方向に全開して正面内部
の保持枠8並びに遊技盤Cを全面的に露呈し得るように
なっている。そしてこのガラス窓Dの着脱については、
開閉扉36の適宜開放位置状態(図11および図13参
照)にあって、上,下の支持軸53を昇降変位するだけの
単純な操作により手早く楽に行ない得る。また板ガラス
66の挿入については、適宜開放された開閉扉36に対
する支持枠59の傾動開放状態(図13参照)にあって、
挿入部62から2列の挿入溝61に手早く楽に横入れし
得る。
【0023】次に、第2のガラス窓Dについて説明す
る。このガラス窓Dでは、ガラスの縦入れ形態であるも
のの、基本的には前述した第1のガラス窓Dの場合と同
様に、前枠Bのセット面域17に合わせて組付けられる
開閉扉36に支持枠59を組付けて構成されている。そ
こで第2のガラス窓Dについては、第1のガラス窓Dの
開閉扉36の基本構成をそのまま共通使用する前提にあ
って開閉扉36の説明を援用し、縦入れ用の支持枠59
および関連部分の具体的な構成を図14〜図16を参照
して説明する。すなわち、開閉扉36の窓口40裏側に
合わせて組付けセットされる支持枠59では、2列の挿
入溝61を有する左右および下の枠杆60,60を直角
に枠組み連結すると共に、左右の枠杆60の上端部間に
支杆64を着脱可能に横連結して、挿入部62を上向き
に開口した方形枠に構成されており、この挿入部62か
ら板ガラス(2層ガラスを含む)66を枠内周の挿入溝6
1に挿入セットし得るようになっている。なお支杆64
は、左右の枠杆60の支片部63にビスで連結される例
を示す。
【0024】そして開閉扉36に対する支持枠59の組
付けについては、両者36,59の左右下端に配設され
た開閉着脱用の支持手段Pと、左右上部に配設された傾
動規制手段Q等が利用される。すなわち夫々の支持手段
Pでは、図14および図16に例示するように、扉枠3
7の裏側下部に固定された受け具81の軸受部82と、
支持枠59の下端(下枠杆60の各端)に突出固定された
支点軸83とを嵌合して、支持枠59が前後への傾動お
よび上下への着脱が可能に支持されている。また夫々の
傾動規制手段Qでは、支持枠59の傾動(開放)規制を図
る形態として、図14および図16に例示するように、
扉枠37の裏側中央部に固定された止め具84の係合ア
ーム85における係合口86と、支持枠59の各側上部
(左右の枠杆60の上部)に突出固定された係合ピン88
とを係脱可能に係合するようになっている。そして扉枠
37の裏側各部に配置した施錠具76の係合片77を、
支持枠59の各杆60,60に弾性的に係合して固定化
保持し得るようになっている(図3,図14参照)。
【0025】このような支持枠59の組付け技術におい
て、左右の支持手段Pは、板ガラス(2層ガラス67)6
6を含む支持枠59全体の重量に充分耐え得る支持構造
とされている。また左右の傾動規制手段Qは、支持枠5
9全体を安定した姿勢でガラスの縦入れに必要な開放角
度に支持し得、係合アーム85を摘み87で回動(傾動)
し得るようになっている。そしてこの規制手段Qについ
ては、別例として図17に示すように、扉枠37の裏側
に固定された止め具84の係合ピン88と、支持枠59
の左右の枠杆60にピンで支持されたL形状の係合アー
ム85の第1,第2係合口86a,86bを夫々係合可能
にして、支持枠59を正姿セット位置と傾動開放位置と
に規制保持し得るようにした形態例でもよい。なお支持
枠59の支杆64は、図17に例示するように、左右の
枠杆60の上端間に合わせてビス連結されるタイプでも
よく、これに対して施錠具76は、前例と同様に係合片
77を支杆64の係合口64aに突入係合するものであ
ってもよい。
【0026】従って前述のように構成された第2のガラ
ス窓Dにおいても、前例の第1のガラス窓Dと同様な開
閉支点で組付けられて、保持枠8並びに遊技盤Dを全面
的に露呈し得、そして開閉扉36の上,下の支持手段L
の各支持軸53を昇降変位するだけで手早く楽に着脱し
得る。またガラスの挿入については、開放された開閉扉
36に対する支持枠59の傾倒開放状態(図14参照)に
あって、2列の挿入溝61の開口上端の挿入部62から
手早く楽に縦入れし得る。なお双方のガラス窓Dにあっ
ては、互いの交換使用可能とすべく開閉扉36同志を共
通の構成・サイズとした前提において、2枚の板ガラス
(2層ガラス67を含む)66を正方形とする場合には、
互いの支持枠59を同一コの字外郭サイズの基本枠に構
成することにより、横入れ用横向きコの字枠と、縦入れ
用縦向きコの字枠とに使用変更可能となり、支持枠59
を含めてガラス窓の構成の共通化を図ることができる。
【0027】一方前記上の球受け皿Eは、図1に示すよ
うに、ガラス窓Dを組付けた前枠Bの窓枠口3の下方面
域に開閉および着脱が可能に組付けられている。この球
受け皿Eは、それ自体が合成樹脂成形された複数の構成
部材を組付けてユニット化されて、その裏側に薄肉金属
製で横長方形のセット板92が取着されており、そして
皿本体91の左側部が横開き用の連結支持手段により回
動および着脱可能に支持され、またセット板92の右側
裏面に取着された掛け具(図示しない)が、窓枠口3の右
下内側に設置された施錠具93に係脱可能に係合できる
ようになっている。なお球受け皿Eは、図示のように正
面が横長矩形を、平面が両端斜状の台形を呈する外郭形
状とされて、前記賞球用の給出口12や球回収路13に
対する連絡部の他に、球受け部、球送り部、球抜き部等
が成形され、またセット板92は、その上端縁がガラス
窓Dの下端縁、つまり開閉扉36の扉枠37の下縁内側
と噛合状態で水平に整合して、外部から内部への異物
(針金等)の侵入を防止し得るようになっている(図10
参照)。また連結支持手段については、図1および図2
に示すように、枠体2の設置盤4の左前面に固定された
支持具94の支軸95と、開閉板である前記セット板9
2の左前面に固定された掛止筒具96とが、嵌挿連結さ
れた形態例を示す。
【0028】これに対して前記下の球受け皿Fは、前枠
Bの枠体2の設置盤4前面に合わせて設置されている。
この球受け皿Fは、前述の上球受け皿Eの載置台を兼用
するタイプとして図1に示すように、上,下面を水平状
にして枠体2と同幅にした平面台形状の外郭体に、複数
の構成部材を組付けてユニット化されており、外郭体9
7の下面を枠体2の下端縁より少し高くし、外郭体97
の上面を窓枠口3の下縁より適宜高くした位置に合わせ
て固定されている。そして、外郭体97の内側に賞球用
の受け皿98および前記機構セット盤Hの賞球排出路側
に連通される給出口99等が成形されている。なお外郭
体97の右側斜部に前記打球発射装置Gの操作ハンドル
部G1がセットされ、また外郭体97の左部上面に前記
上球受け皿Eに係る支持具94の支軸95が垂立に突出
されている。
【0029】
【実施例の作用】前述のように構成された本実施例のパ
チンコ機では、外枠Aに対する前枠Bに、前述したガラ
ス窓D、上下の球受け皿E,F、打球発射装置G、遊技
盤C、機構セット盤Hおよび各種の付属部品等の遊技用
構成部材がセットされて1台単位に構成される。そして
ゲームホール内の設置枠台に所定の傾き起立姿勢で設置
された外枠Aに、前述の前枠B全体が組付けられること
により、在来のパチンコ機と同様な縦型弾球遊技機とし
て遊技に供し得る。このもとで、操作ハンドル部G1
より通常の打球発射操作を行なうことにより、上の球受
け皿E内の遊技球を1球ずつ発射レール16に送込むと
共に打球杆G2で打出して遊技盤C内でパチンコゲーム
を展開することができる。
【0030】このようなパチンコ機にあって、前枠Bに
対するガラス窓D(または開閉扉36)の組付け態様と、
ガラス窓Dの開閉扉36に対する板ガラス66(2層ガ
ラス67)の組付け態様について、以下に説明する。な
おパチンコ機の組立,移送(搬送)および設置に関して
は、メーカの製造ラインにおいて前記支持枠59を組付
けた開閉扉36のみを前枠Bに組付け、破損し易いガラ
ス66(67)は、パチンコ機をゲームホール内に設置す
る段階で組付け(挿入)する「先付け」方法と、メーカにお
いて外枠Aや前枠Bを含む機体と、開閉扉36に該ガラ
ス66(67)を挿入したガラス窓Dとを別々に梱包し、
ゲームホール内に設置する段階でガラス窓Dを前枠Bに
組付ける「後付け」方法とがあるが、ここでは前記「先付
け」方法の手順に沿って説明する。
【0031】(前枠に対する開閉扉の組付け)先ず、前記
支持手段Lにおける上,下の軸筒部52内に挿通支持さ
れた夫々の支持軸53が、図5および図9に例示する如
く摘み54およびばね55を利用して昇降変位し得る形
態である場合は、次のような手順により前枠Bに開閉扉
36を組付ける。すなわち、下の支持手段Lにおける支
持軸53を、摘み54を持って一旦引上げて軸部53a
を開閉扉36の下面より上方へ退避させた後、受け具5
0に対して軸筒部52を上方に載置しながら該軸部53
aと軸孔51とを位置合わせし、この状態で摘み54を
離す。これにより支持軸53がばね55の付勢力により
自動的に下降変位して摘み54を軸筒部52の上面に当
接した位置で固定化保持されると共に、軸部53aが軸
孔51内に嵌挿する。また上の支持手段Lにおける支持
軸53を、摘み54を持って一旦引下げて軸部53aを
開閉扉36の上面より下方へ退避させた後、受け具50
に対して軸筒部52を下方に移動させながら該軸部53
aと軸孔51とを位置合わせし、この状態で摘み54を
離す。これにより支持軸53がばね55の付勢力により
自動的に上昇変位して摘み54を軸筒部52の下面に当
接した位置で固定化保持されると共に、軸部53aが軸
孔51内に嵌挿する。これにより開閉扉36は、前枠B
に対して軸部53aを中心とした回動が可能に枢支され
る。
【0032】一方、前記支持手段Lにおける上,下の軸
筒部52内に挿通支持された夫々の支持軸53が、図5
および図9に例示するように、軸筒部52内のねじ筒5
2aに螺合するねじ部56および角軸部57を利用して
昇降変位し得る形態である場合は、次のような手順によ
り前枠Bに開閉扉36を組付ける。すなわち、下の支持
手段Lにおける支持軸53を、図示しない工具で角軸部
57を利用して適宜回動操作して軸部53aを開閉扉3
6の下面より上方へ退避させる。そして、受け具50に
対して軸筒部52を上方に載置しながら該軸部53aと
軸孔51とを位置合わせし、この状態で支持軸53を前
と逆方向へ回動操作することにより、該支持軸53が下
降変位して軸部53aが軸孔51内に嵌挿する。また上
の支持手段Lにおける支持軸53を、図示しない工具で
角軸部57を利用して適宜回動操作して軸部53aを開
閉扉36の上面より下方へ退避させる。そして、受け具
50に対して軸筒部52を下方に移動させながら該軸部
53aと軸孔51とを位置合わせし、この状態で支持軸
53を前と逆方向へ回動操作することにより、該支持軸
53が上昇変位して軸部53aが軸孔51内に嵌挿す
る。これにより開閉扉36は、前枠Bに対して軸部53
aを中心とした回動が可能に枢支される。
【0033】(開閉扉に対するガラスの組付け)前述のよ
うに、ガラス66(67)を組付けない開閉扉36のみを
前枠Bに組付けたパチンコ機は、その状態でゲームホー
ルの設置枠台に設置される。そして別に梱包して移送し
たガラス66(67)を、前枠Bに組付けた開閉扉36の
支持枠59に挿入する。ここでガラス窓Dは、前述した
ように、ガラス横入れ形式の支持枠59を有する第1窓
と、ガラス縦入れ形式の支持枠59を有する第2窓とが
提案されているので、夫々の形態毎にガラス66(67)
の組付け(挿入)態様につき説明する。
【0034】先ず第1窓の場合では、図13に示すよう
に、開閉扉36を前枠Bから適宜開放した後に、夫々の
施錠具76による係合を解除して、該開閉扉36から支
持枠59を傾動可能な位置まで開放させる。すなわち、
支持枠59に配設した掛け具74の係合子75が、扉枠
37に配設された支持具72の長孔73に沿って移動
し、その端部に当接した位置で開放規制がなされる。そ
して支持枠59の傾動開放状態にあって、2列の挿入溝
61における開口側端の挿入部62から板ガラス66を
スライドさせながら横入れし、支持枠59を閉鎖した後
に前記施錠具76を係合させる。なお、支持枠59の傾
動開放状態では、該支持枠69は板ガラス66の挿入に
必要な傾斜角度でもって傾動規制手段Nで開放規制され
ているから、該ガラス65を安定した状態で挿入するこ
とができる。また2層ガラス67を実施する場合には、
開閉扉36から支持枠59を傾動規制手段Nで開放規制
される位置まで開放してから、挿入部62に配設した支
杆64を一旦取外し、該2層ガラス67を挿入した後に
再び該支杆64を取付ける。各挿入溝61,61に挿入
セットされる板ガラス66は、支杆64に形成された爪
部65により、抜け落ちることなく好適に保持される。
【0035】また前記第2窓では、図14および図15
に示すように、開閉扉36を前枠Bから適宜開放した後
に、夫々の施錠具76による係合を解除して該開閉扉3
6から支持枠59を傾倒させ、傾動規制手段Qにおける
係合アーム85を係合ピン88に係合させる。そして支
持枠59の傾倒開放状態にあって、2列の挿入溝61に
おける開口上端の挿入部62から板ガラス66をスライ
ドさせながら縦入れし、前記係合アーム85と係合ピン
88との係合を解除して支持枠59を閉鎖した後に前記
施錠具76を係合させる。この場合においても、支持枠
59は傾動規制手段Qにより板ガラス66の挿入を許容
する角度だけ開放して保持されるから、該ガラス66の
安定的な挿入を達成し得る。なお、2層ガラス67を実
施する場合には、開閉扉36から支持枠59を傾動規制
手段Qで開放規制される角度まで開放させて、挿入部6
2に配設した支杆64を一旦取外し、該2層ガラス67
を挿入した後に再び該支杆64を取付ける。
【0036】(前枠に対するガラス窓の施錠)前述のよう
に組付けたガラス窓Dの施錠にあたっては、窓D全体を
前枠Bの窓枠口3内に押込んだ状態において、施錠装置
Kに差込んだ図示しない鍵で第2施錠機構部33を所要
方向へ回動させて施錠操作することにより、昇降施錠杆
34が押上げられて扉枠37の右縁裏側の上下に固定さ
れた掛止片58に係合し、開閉扉36がセット面域17
に収容された状態で施錠される。またガラス窓Dの解錠
・開放にあたっては、前記図示しない鍵で第2施錠機構
部33を前とは反対方向へ回動させて解錠操作すること
により、前記昇降施錠杆34が押下げられて上下の掛止
片58との係合が解かれる。これにより解錠されたガラ
ス窓Dは、前方へ引出すようにすることにより前述の支
持手段Lに基いて横開きすることができる。
【0037】そして前述のように前枠Bに組付けられて
実施されるガラス窓Dは、その閉鎖状態において窓枠口
3内に公差的な隙間を置いた整合状態で前枠Bの前面と
同一面内に納め込まれて、保持枠8のセット口9内の遊
技盤Cを透視保護する。この状態にあって、ガラス窓D
の窓口40は、遊技盤Cのゲーム領域に適する広さの略
円形状であると共に、その内周面の奥行方向に斜状のリ
ブ40aを成形してあるので、ガラス66(67)が呈す
る透視面から遊技盤Cのゲーム領域の全面を良好に見通
し得る。しかも、開閉扉36における窓口40の前囲に
は、複数個のランプ43等から構成されるゲーム用の照
明部41が配設されているので、ゲーム内容に対する視
覚的な効果が高められると共にパチンコ機としてのグレ
ードアップが図られる。
【0038】(前枠に対する上の球受け皿の組付け)一方
上の球受け皿Eについては、前述したガラス窓Dの開放
状態または組付け前状態において、皿E全体を前枠Bに
対する全開状態にしたもとで、連結支持手段の支持具9
4の支軸95に、開閉板である前記セット板92の左前
面に固定された掛止筒具96を嵌挿連結する。これによ
り球受け皿Eが前枠Bに対して片持ち連結支持されて、
支軸95を基点にして前後方向へ開閉することができ
る。またこの球受け皿Eは、前枠Bの窓枠口3内に押込
んで掛け具(図示しない)が施錠具93に係合することに
より施錠される。また球受け皿Eおよびガラス窓Dの閉
鎖状態においては、図10に示すように、セット板92
の上端縁がガラス窓Dの下端縁、つまり開閉扉36の扉
枠37の下縁内側に噛合状態で水平に整合するので、異
物(針金等)の侵入による不正行為を好適に防止し得る。
なおこの球受け皿Eは、セット板38とガラス窓Dの扉
枠21との整合条件に伴ない、ガラス窓Dの開放状態の
もとで開閉できるようになっている。
【0039】(開閉扉に対するガラスの組外し)開閉扉3
6に対するガラス66(67)の組外しに関しては、前述
したガラス66(67)の組付けと逆の手順で行なえばよ
い。すなわち前記第1窓の場合では、開閉扉36を前枠
Bから適宜開放した後に、夫々の施錠具76による係合
を解除して該開閉扉36から支持枠59を傾動可能な位
置(傾動規制手段Nで開放規制される位置)まで開放させ
る。そして支持枠59の傾動開放状態にあって、2列の
挿入溝61に挿入された板ガラス66を開口側端の挿入
部62側へスライドさせながら取出す。なお前記2層ガ
ラス67の場合には、挿入部62に配設した支杆64を
一旦取外し、該2層ガラス67を挿入部62側へスライ
ドさせながら取出せばよい。
【0040】また前記第2窓の場合では、開閉扉36を
前枠Bから適宜開放した後に、夫々の施錠具76による
係合を解除して該開閉扉36から支持枠59を傾倒さ
せ、傾動規制手段Qにおける係合アーム85を係合ピン
88に係合させる。そして支持枠59の傾倒開放状態に
あって、2列の挿入溝61に挿入された板ガラス66を
開口上端の挿入部62側へスライドさせながら取出す。
なお、2層ガラス67の場合には、挿入部62に配設し
た支杆64を一旦取外し、該2層ガラス67を挿入部6
2側へスライドさせながら取出せばよい。
【0041】(前枠に対するガラス窓の組外し)前枠Bに
対するガラス窓D(開閉扉36)の組外しに関しては、前
述した開閉扉36の組付けと逆の手順で行なえばよい。
すなわち、前述した支持手段Lの各形態例において、先
ず、上の支持手段Lにおける支持軸53を開閉扉36の
上面より下方へ退避させた後、ガラス窓D(開閉扉36)
の上部を側方へ移動させながら非整合状態にする。次
に、下の支持手段Lにおける支持軸53を開閉扉36の
下面より上方へ退避させた後、ガラス窓D(開閉扉36)
の下部を側方へ移動させることにより、該ガラス窓D
(開閉扉36)を前枠Bから組外すことができる。
【0042】前述したように本実施例のパチンコ機にお
いて、ガラス窓Dについては、支持手段Lを所定の位
置、条件で連結するだけで前枠Bに組付け得るので、パ
チンコ機の製造ライン部以外の別部所においても、特別
な道具を必要とせずに手早く簡単に組付け、組外すこと
ができる。すなわちガラス窓Dについては、パチンコ機
の取扱い上で破損を防止するために、製造段階では前枠
Bに組付けず、最終的にパチンコ機がゲームホール内に
設置された段階で、外枠Aに組付けられた前枠Bに対し
て前述の連結支持手段を連結して組付けることもでき
る。言換えると本実施例のパチンコ機では、前枠Bに搭
載される各種の遊技用構成部材のうち、ガラス窓Dは、
組付け前の別扱いとして移送、保管し、パチンコ機の実
施の必要適切な時期に後付けすることもできる。
【0043】更に、前述したように本実施例のパチンコ
機では、製造段階で前枠Bに開閉扉36のみを組付け、
最終的にパチンコ機がゲームホール内に設置された段階
で、前枠Bに組付けられた開閉扉36の支持枠59に対
してガラス66(67)を挿入セットすることもできる。
言換えると本実施例のパチンコ機では、ガラス窓Dにお
けるガラス66(67)は、組付け前の別扱いとして移
送、保管し、パチンコ機の実施の必要適切な時期に後付
けすることもできる。
【0044】また前述したガラス窓Dは、外郭形状・サ
イズが一定な実体サイズとされて嵩張らないために、上
積み状態や起立並列状態の何れでも無理なく保管・収容
することができると共に、同一向きに揃えたもとで一度
に多数枚を好適に梱包して移送(搬入出)、積み降しがで
き、その取扱いが楽になる。
【0045】
【発明の効果】以上説明した如く、本発明に係るパチン
コ遊技機の透視窓によれば、開閉扉および支持枠を合成
樹脂成形製とし、前枠の窓枠口に直接的に開閉可能に組
付けるよう構成したので、機体構成の簡略化や軽量化、
工程の簡素化や生産性の向上によるコスト低減等を図り
得る。そして、透視窓を前枠のセット面域に整合する方
形状サイズに成形したので、該前枠に閉鎖した状態にお
いては隙間が形成されず、針金等の異物の侵入を防止し
得ると共に、該透視窓を前枠から開放した際には窓枠口
全面を開放できるので、遊技盤の脱着を容易に行ない得
る利点がある。また、透視窓の開閉扉における遊技領域
を透視する窓口の周囲前面に、熱転写加工等による美し
い装飾膜を貼付したり、ゲーム用の照明部を配設するこ
とができ、パチンコゲームにおける視覚的効果の向上や
パチンコ遊技機全体のグレードアップを図ることが可能
である。
【0046】そして透明板を保持する支持枠を、開閉扉
の裏側に対して所要の傾斜角度に開閉し得るように組付
けセットすると共に開閉が許容された辺側に挿入部を設
けた構成としたことにより、透明板は支持枠を開放させ
た状態で挿入部からスライドさせるだけで容易に挿入す
ることができ、透明の挿入作業が極めて簡単かつ容易に
なる有益な効果が得られる。また支持枠は、傾動規制手
段により開放規制されて安定的に保持されるから、透明
板の安定した挿入および取外しを行なうことができる。
【0047】更に透視窓は、連結支持手段を所定の位
置,条件で連結するだけで前枠に簡単に組付け得るの
で、パチンコ機の製造ライン部以外の別部所において
も、特別な道具を必要とせずに手早く簡単に組付け,組
外すことができる。すなわち透視窓は、パチンコ機の取
扱い上で破損を防止するために、製造段階では前枠に組
付けず、最終的にパチンコ機がゲームホール内に設置さ
れた段階で、外枠に組付けられた前枠に対して連結支持
手段を連結して組付けることも可能である。更に透視窓
は、外郭形状・サイズが一定な実体サイズとされて嵩張
らないために、上積み状態や起立並列状態の何れでも無
理なく保管・収容することができると共に、一度に多数
枚を好適に梱包して移送(搬入出)、積み降しができ、そ
の取扱いが楽になる等の利点を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係るパチンコ機を略示する正
面図である。
【図2】前枠および保持枠を略示する正面図である。
【図3】透視窓の概要を略示する背面図である。
【図4】透視窓の照明部を主に示す平断面図である。
【図5】透視窓の支持部分を分解して例示する斜視図で
ある。
【図6】透視窓の支持枠を一部省略して略示する斜視図
である。
【図7】支持枠の支持部分および施錠部分を分解して例
示する斜視図である。
【図8】支持枠におけるガラス挿入部および傾動規制部
分を分解して例示する斜視図である。
【図9】外枠と前枠および透視窓の連結支持部分を一部
破断して示す正面図である。
【図10】図1中のX−X線に基く側断面図である。
【図11】前枠に対する透視窓の開放状態および支持部
分を一部破断して示す側断面図である。
【図12】図1中のXII−XII線に基く平断面図であ
る。
【図13】前枠に対する透視窓の開放状態を主に示す平
断面図である。
【図14】前枠に対する第2透視窓の組付け開放状態を
示す側断面図である。
【図15】前枠に対する第2透視窓の組付け開放状態で
破断した平断面図である。
【図16】第2透視窓の支持枠および関連部分を一部破
断しかつ分解して例示する斜視図である。
【図17】第2透視窓の傾動規制部分および施錠部分の
別例を例示する側面図である。
【符号の説明】
3 窓枠口 17 セット面域 36 開閉扉 39 装飾膜(装飾面) 40 窓口 41 照明部 58 掛止片(施錠手段) 59 支持枠 61 挿入溝 62 挿入部 66 板ガラス(透明板) 67 2層ガラス(透明板) A 外枠 B 前枠 C 遊技盤 D ガラス窓(透視窓) K 施錠装置(施錠手段) L 支持手段 M 支持手段 N 傾動規制手段(規制手段) P 支持手段 Q 傾動規制手段(規制手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A63F 7/02

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外枠(A)に開閉および着脱可能に組付け
    られた合成樹脂成形の前枠(B)の開口前面に、同前枠(B)
    の正面内部にセットされた遊技盤(C)を透視保護する透
    視窓(D)が開閉および着脱可能に組付けられるパチンコ
    遊技機において、 前記透視窓(D)では、前記前枠(B)の窓枠口(3)の開口前
    面周囲に広く成形されたセット面域(17)に整合する方形
    サイズに合成樹脂成形されて前面に所要の装飾面(39)を
    有すると共に、中央部に開口されたゲーム領域用の窓口
    (40)の周囲に照明部(41)を設けた開閉扉(36)と、この開
    閉扉(36)の窓口(40)より適宜広い外郭枠サイズに合成樹
    脂成形されて開閉支点の反対側の辺に開口した挿入部(6
    2)から枠内周の挿入溝(61)に方形状の透明板(66,67)を
    挿入保持し得る支持枠(59)とを備え、開閉扉(36)の裏側
    に対して支持枠(59)を開閉および着脱を可能にする支持
    手段(M,P)と、挿入部(62)から透明板(66,67)の挿入に必
    要な角度の開放規制を許容する傾動規制手段(N,Q)とを
    利用して組付けセットして透視板(66,67)を窓口(40)裏
    側に合わせる一方、前枠(B)に対して開閉扉(36)が、セ
    ット面域(17)の一側縁の上下部に位置付けた開閉着脱用
    の支持手段(L)により横開きおよび着脱可能に組付け支
    持すると共に、セット面域(17)の他側縁に位置付けた施
    錠手段(K,58)によりセット面域(17)に収容状態で閉鎖セ
    ット保持し得るようにしたことを特徴とするパチンコ遊
    技機の透視窓。
  2. 【請求項2】 前記透視窓(D)では、前記開閉扉(36)の
    裏側に組付けセットされる前記支持枠(59)について、前
    後方向への傾動開閉可能に連結支持して、開閉支持側に
    対し必要傾斜角度の開閉が許容された辺側に、前記透明
    板(66,67)用の挿入部(62)を形成し、この挿入部(62)を
    左右一方の側辺に開口した横入れ形態または上側に開口
    した縦入れ形態に構成した請求項1記載のパチンコ遊技
    機の透明窓。
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