JP3072463U - 電磁波シールド素材を用いた輪通し付きチーフ - Google Patents

電磁波シールド素材を用いた輪通し付きチーフ

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 一枚の布状チーフで食器や食品を衛生的にか
つ簡便に包むことができ、また、使用者の身体の任意の
部分、特に心臓ペースメーカー使用者の左半身、頭部、
妊婦の腹部等を簡便に携帯電話機、OA機器、医療機器
などの電磁波から保護し、不使用時には嵩張らず、着脱
が容易でかつ外観の良い、電磁波シールド素材を用いた
チーフを提供する。 【解決手段】 電磁波シールド素材を用いた布状チーフ
の四隅のうち少なくとも一つに、貫通孔を有する輪通し
が形成されている電磁波シールド素材を用いた輪通し付
きチーフであり、さらには該貫通孔の少なくとも一つに
は環状または両端が開放された紐状の固定具が通されて
いる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は電磁波シールド素材を用いたチーフに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、割り箸の過剰使用によるゴミ問題、環境問題が注目されている。そこで 、家庭から弁当を持参する際だけでなく、外食や持ち帰り弁当の場合でも、割り 箸ではなく、自前の箸を使用することが望まれている。また、現在では夏期のみ ならず暖房の利いた室内でも食物が傷む畏れがあり、弁当を持参するのをためら わせる原因となっている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
市販の弁当箱には箸を装着できる弁当箱もあるが、箸のサイズに制限があった り壊れやすかったりして使い勝手の良くないことが多い。また、おにぎりやサン ドイッチなど、弁当箱を使わない包装の場合や、外食時には、箸やフォークを別 に用意する必要があるが、従来の箸箱は、嵩張るのであまり好まれない。 さらに、弁当をつかう際に弁当箱を包んでいる布や袋を拡げてランチョンマッ ト代わりにすることは一般的に行われているが、これも衛生上問題がある。
【0004】 一方、OA機器や携帯電話などの電子機器類の発する電磁波が、母体中の胎児を 含めた人体に与える影響が問題になつている。 レントゲン検査などの電磁波を用いる検査機器が導入されている医療現場では 、検査時の患者用には、例えば首から掛けるような1枚型のシールドが広く用い られているが、これは重量があり、日常的に使用するのは困難である。 そこで、OA機器や医療機器に対する電磁波シールド素材を用いて、かつ着脱が 容易なサロンエプロン型の衣服が提案されているが、これは、着用者の身体前部 以外はあまり被覆できない。 また、通常エプロン型など一定の衣服の形態で作製されるので、応用が利かず 、特にサロンエプロン型は男性の着用者には好まれない。さらに、職場、往来な どで日常的に着用するにはある程度の美観が要求されるだけでなく、持ち運び易 さも必要とされる。
【0005】 本考案は、上記問題点を解決して、不使用時に嵩張らない一枚の布状チーフで 、箸、フォーク、弁当箱などの食器を衛生的にかつ簡便に包むことのできる電磁 波シールド素材を用いた輪通し付きチーフを提供するものである。 さらに、身体の内の必要な部分、特に心臓ペースメーカー使用者の左半身、頭 部、妊婦の腹部等を簡便に被覆し、着脱が容易でかつ外観の良い、電磁波シール ド素材を用いた輪通し付きチーフを提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
すなわち本考案は、電磁波シールド素材を用いた布状チーフの四隅のうち少な くとも一つに、貫通孔を有する輪通しが形成されていることを特徴とする電磁波 シールド素材を用いた輪通し付きチーフである。
【0007】 また、本考案は、電磁波シールド素材を用いた布状チーフの四隅のうち少なく とも一つに、貫通孔を有する輪通しが形成され、該貫通孔の少なくとも一つには 両端が開放された紐状の固定具が通されている電磁波シールド素材を用いた輪通 し付きチーフである。
【0008】 さらに、本考案は、電磁波シールド素材を用いた布状チーフの四隅のうち少な くとも一つに、貫通孔を有する輪通しが形成され、該貫通孔の少なくとも一つに は両端が開放された紐状の固定具が着脱自在に通されている電磁波シールド素材 を用いた輪通し付きチーフである。
【0009】 さらにまた、本考案は、電磁波シールド素材を用いた布状チーフの四隅のうち 少なくとも一つに、貫通孔を有する輪通しが形成され、該貫通孔の少なくとも一 つには、環状の固定具が通されて係合している電磁波シールド素材を用いた輪通 し付きチーフである。
【0010】 また、本考案は、電磁波シールド素材を用いた布状チーフの四隅のうち少なく とも一つに、貫通孔を有する輪通しが形成され、該貫通孔の少なくとも一つには 、着脱自在の環状固定具が通されて係合している電磁波シールド素材を用いた輪 通し付きチーフである。
【0011】 さらに、本考案は、電磁波シールド素材を用いた布状チーフの四隅のうち一つ 乃至三つに、貫通孔を有する輪通しが形成され、残りの隅の一つに、ボタンホー ルが形成されている電磁波シールド素材を用いた輪通し付きチーフである。
【0012】
【考案の実施の形態】
以下、図に基いて本考案の実施の形態を詳細に説明する。 図1は本考案の電磁波シールド素材を用いた輪通し付きチーフの実施形態の第 一の例であり、(a)は平面概略図、(b)、(c)は箸と弁当箱とを包む手順 を示す斜視概略図、(d)は(a)により箸を包む斜視概略図である。
【0013】 本考案におけるチーフ1に用いる電磁波シールド素材は、布状の従来公知の電 磁波シールド素材を使用すれば良く、例えば、旭化成工業株式会社製の布地が挙 げられる。電磁波シールド素材の染色の色彩、布地の厚み、風合い、伸縮性など は、特に限定されない。具体的には、無電解メッキしたポリエステルを83%、 導電性繊維を17%使用したものが挙げられる。チーフの大きさは使用目的によ って適宜選択されるが、例えば紳士用ハンカチ、または大型スカーフのサイズが 扱いやすく好ましい。
【0014】 図1や後述する図2では、輪通し2a、2b、2cは、布状チーフ1の四隅を 折り、この折り目の両端を筒状に開口させて貫通孔2となるように縫製すること により形成されているが、別の布地、薄い皮革などの部材を上述のチーフ1の隅 に縫い付けたり接着したりして貫通孔を有する筒状又は環状になるように形成し てもよい。 ただし後述するように、使用形態として、輪通しのある隅を、別の隅の輪通し の貫通孔に通したり、環状固定具の中に通したりするので、このような使用形態 に適宜合わせた形状として、輪通しの幅が広すぎたり、厚すぎたりしないことが 好ましい。 また、図示しないが、通常の布製品のように、チーフの縁はほつれないよう適 宜縫製される。
【0015】 図1の電磁波シールド素材を用いた輪通し付きチーフは、電磁波シールド素材 を用いた布状のチーフ1の四隅の内三隅に、貫通孔2を有する筒状の輪通し2a 、2b、2cを有する。これを用いて例えば箸と弁当箱とを包むには、まず図1 (b)のように輪通しのないチーフの隅1aと隣り合う隅の輪通し2aの貫通孔 2に箸Aを通して固定し、チーフ中央に弁当箱Bを箸Aと平行に置く。次いで図 1(c)のように箸を通した隅と残りの輪通しのある二隅とを上に寄せて弁当箱 を包み、輪通しのないチーフの隅1aを対角の輪通し2bの貫通孔に通し、引っ 張ると、チーフ同士の摩擦によりチーフは弁当箱を包装したまま固定される。
【0016】 通常の風呂敷状の布で物を包装するには、最低でも二度、端同士を結び合わせ る必要がある。しかし本実施形態の輪通し付きチーフで包装するには、輪通しの ないチーフの隅1aを対角の輪通し2bの貫通孔に通すだけでよいので容易に包 装でき、結び目が嵩張らず、用具も不要である。弁当包みの他にも、食品を覆う と蠅帳代わりになり、活性炭などの保存剤とともに食品を入れると、長期保存用 食品包装材等に活用できる。
【0017】 外食や持ち帰り弁当などで箸やフォーク、スプーン類だけを携帯する場合には 、図1(d)のように箸等を輪通しの貫通孔に通して固定して、適宜チーフを巻 いて包むことができる。
【0018】 上記輪通しの貫通孔には、環状または両端が開放された紐状の固定具が通され ていてもよいし、その固定具が貫通孔から着脱自在であっても良い。 図2は本考案の電磁波シールド素材を用いた輪通し付きチーフの実施形態の第 二の例であり、(a)は平面概略図、(b)は説明のために一部拡大した概略図 である。図2では、電磁波シールド素材を用いた布状のチーフ1の四隅に形成さ れた貫通孔2を有する4つの筒状の輪通し2a、2b、2d、2d、その内の一 つの輪通し2aの貫通孔2に通されて貫通孔と係合している環状固定具3を有す る。
【0019】 図2に示す第二の例において、環状固定具3は図2(b)のように開閉自在な 開口部4を有し、開口した状態で開口部先端から輪通し2aの貫通孔2に通し、 その後開口部4を閉じることによって輪通し2aと繋がれる。輪通しから環状固 定具を外すには逆の手順を行えばよく、環状固定具と輪通しとは着脱可能である 。 環状固定具の開口部4の開口の構成は例えば蝶番が挙げられるが、市販されて いる開閉自在な目的で構成されている工芸用リングを用いれば良く、特に限定さ れない。ただし、開閉時に材質疲労などにより破損しやすいリングは避けるのが 好ましい。
【0020】 環状固定具3は、プラスチック、金属、布、革などが挙げられ、上述のように 開口部を有して貫通孔から着脱自在であってもよいし、使用形態によっては、開 口部を持たず輪通しから抜けないように係合されていても良い。 図2に示すように輪通し2aの貫通孔と係合している1個の環状固定具3を用 いて箸と弁当箱を包む場合は、環状固定具3の通された輪通し2aに隣接する隅 の輪通しに箸を通す。上記固定具のない第1の例と同様に箸と弁当箱を包んだ後 、環状固定具と対角の輪通し2cを有する隅を環状固定具3の中に通し、引っ張 るか又は環状固定具に結びつけて固定する。環状固定具が開口する場合は、チー フの四隅ともを環状固定具に通しても良い。
【0021】 輪通しはチーフ四隅の内少なくとも一つの隅に形成され、本実施形態では四隅 全てに形成されるのが好ましい。 ここで、チーフの染色の色彩をチーフの部分ごとに変えれば、四つの輪通しの 内のいずれに環状固定具3を繋ぐかによって、使用時に別の色彩が表面にでるこ とになる。
【0022】 環状固定具3は1個または2個以上使用される。2個以上の環状固定具を使用 する場合、その内の1個以上が上記開閉自在な環状固定具であるのが好ましい。 環状固定具3は剛性の場合、図2のような真円形の他に、輪通しとの着脱が困 難でなければ、楕円形や四角形など美観良く変形している金属、木製、プラスチ ックなどの環状固定具でも良い。さらにチーフの色を考慮して環状固定具の色を 選択すれば、環状固定具をチーフの装飾の一部分として外観を楽しむことができ る。
【0023】 さらに、ゴムベルトなどの伸縮性のある環状固定具を用いる場合は、上記紐状 の固定具を有する場合と同様に箸や弁当箱を包んだ後、環状固定具を伸ばして弁 当箱ごとチーフに掛けて固定することができる。
【0024】 図示しないが、紐状固定具は、両端が開放されているもので、例えば、工芸用 のコード、リボン、テープ等が挙げられる。紐状固定具は、貫通孔から着脱自在 であっても、チーフに固定されていても良い。紐状固定具の先端は、輪通しに通 しやすいように樹脂などで固化処理されていても良い。 例えば紐状固定具を用いて箸と弁当箱を包む場合、紐状固定具は図1(a)に おいて輪通しのないチーフの隅1aに隣り合う隅の輪通し2aの貫通孔に通され 、箸は輪通しのないチーフの隅1aの対角の輪通し2bの貫通孔に通して固定す る。弁当箱を箸と平行にチーフ中央に置いて、紐の通っていない三隅を2b、1 a、2cの順で上に寄せる。次いで、紐を有する隅の対角の輪通し2cの貫通孔 に紐の先端を貫通させて二隅を合わせて、紐の両端を結んで固定するか、または 紐の両端で弁当箱ごとチーフを包み、結んで固定する。
【0025】 上記のような固定具を有する電磁波シールド素材を用いた輪通し付きチーフは 、食事の際に紐を首の後で結んだり、固定具の環を衣服の前ボタンに掛けたりし て、ナプキンやエプロン代わりに使用することができる。
【0026】 図3に、本考案の電磁波シールド素材を用いた輪通し付きチーフの実施形態の 第三の例により、箸と弁当箱とを包む手順の斜視概略図を示す。 図3では、電磁波シールド素材を用いた布状チーフ1の四隅のうち三つに、貫 通孔を有する輪通し2a、2b、2cが形成され、残りの隅の一つ1aに、ボタ ンホール5が形成されている。 箸と弁当箱を図3(a)のように配置して前記実施形態の第1の例と同様に包 んだ後、図3(b)のようにボタンホール5に対角のチーフの隅1bをくぐらせ て引っ張ると、チーフ同士の摩擦によりチーフは弁当箱を包装したまま固定され る。 図示しないが、弁当箱が大きくて対角のチーフの隅1bが短い場合でも、ボタ ンホール5にくぐらせた後の対角の隅1bの輪通し2bに爪楊枝、マッチ棒等、 ボタンホールに対して係り止め可能なものを通せば、確実にチーフを固定するこ とができる。 一方、包むものが小さくて対角のチーフの隅1bを長くとれる場合は、対角の 隅1bの輪通し2bは特に形成されなくとも良い。すなわち、この例においては 、輪通しはチーフの四隅のうち一つ乃至三つに形成されればよい。
【0027】 このようなボタンホールを形成した電磁波シールド素材を用いた輪通し付きチ ーフは、食事の際にボタンホールを衣服の前ボタンに掛け止めして、ナプキンや エプロン代わりに使用することができる。
【0028】 他に、チーフ四隅を輪通し、環状固定具、両端が開放された紐状固定具、ボタ ンホールにより適宜繋いで四隅を全てまとめれば、中央が袋状となるので、環状 固定具を壁のフックなどに掛けて小物入れとしたり、袋物一般として代用される 。
【0029】 図4に、本考案の電磁波シールド素材を用いた輪通し付きチーフの実施形態の 第四の例により、箸と歯間ブラシケースとを包む手順の平面概略図を示す。本実 施形態の輪通し付きチーフは、前記第三の例の変形であり、電磁波シールド素材 を用いた布状チーフ1の四隅のうち隣接する二つに、貫通孔を有する輪通し2a 、2bが形成され、残りの隅の一つに、ボタンホール5が形成されている。 まず(a)のように箸Aの一端をボタンホール5に差し込み、ボタンホールに 隣りあう輪通し2aに箸Aと平行に歯間ブラシケースCを通して固定する。(b )のようにボタンホールのあるチーフの先端を折り返して箸を包み込み、二つに 畳んで(c)のように余った右端を折り込んで細く巻く。さらに歯間ブラシケー スを確実に固定したい場合は、表にでている歯間ブラシケースCの両端に(d) に示す輪ゴムDを引っ掛ければよい。ボタンホールの向きは、特に限定されない 。
【0030】 以上のような電磁波シールド素材を用いた輪通し付きチーフは、電磁波シール ド素材の制菌作用により、弁当箱だけでなく箸やフォーク、スプーンなど直接口 に触れるものでも包装でき、また、食事中にランチョンマット、ナプキンやエプ ロン代わりに使用しても安全である。
【0031】 次に、図5から図13に沿って、本考案の電磁波シールド素材を用いた輪通し 付きチーフの、主に衣服、装身具としての着用手順を説明する。
【0032】 図5は、ボレロとして着用する例の着用手順である。図5では環状固定具は2 個使用され、着用者は、まず図5(a)、(b)のように2個の環状固定具を開 口してチーフ四隅の隣接する隅同士をそれぞれ繋いでおき、(c)のように後か ら羽織り、(d)のようにボレロとして着用する。これにより両肩から背面まで を保護することができる。
【0033】 ここで、大きめのチーフをもちいてこのボレロを前から着用するようにすると 、ボートネックのカットソーとして着用でき(図示せず)、さらに前身頃下方が 余ってブラウジング状態となる余裕部分に小物を入れることもできる。
【0034】 図6は、ギャザーのあるブラウスとして着用する例の着用手順である。図6で は(a)のようにチーフ四隅の隣接する二つの隅に2個の環状固定具をそれぞれ 繋ぎ、さらにチーフ中央をつまんで結び、ギャザーを作る。(b)のように前記 結んだ面を内前身頃とし、(c)のように各環状固定具を首の後、胴の後で残り 二つのチーフの隅とそれぞれ結び、(d)のようにギャザーのあるブラウスとし て着用する。
【0035】 上記した環状固定具とチーフの四隅のいずれか(以下、チーフ隅という)との 結び方は、例えばチーフ隅の先端を環状固定具に通した後に、前記先端を、まだ 環状固定具を通っていないチーフの周囲を一周させた後、再度同方向から環状固 定具に通せば強固に固定することができる。特に強固に結ばなくても良い場合( スカーフ、タイなど)には、チーフ隅の先端を環状固定具に通した後に、先端を 前記チーフの周囲を半周させてから、前と逆方向から環状固定具に通せば良い。 また、先端を環状固定具に通した後にチーフで作った輪をくぐらせる、一般的 な手法で結びつけても良い。 結んだ後に残るチーフの先端が気になる場合(例えば後述するシニョン)には 、適宜ギャザーやチーフの縁の間に挟み込む。
【0036】 図7は、Vネックのブラウスとして着用する例の手順である。図7では環状固 定具を2個使用し、(a)のようにまず1個めの環状固定具を繋いだチーフ隅と 、(b)に示す環状固定具とは対角のチーフ隅とを、首の後で繋げる(c)。次 いで2個目の環状固定具((c)参照)で残りの二つのチーフ隅を(d)のよう に胴の後で結び、(e)のようにVネックのブラウスとして着用する。
【0037】 図8は、ブラジャーとして着用する例の手順である。図8では(a)、(b) のように1個の環状固定具が端部になるように対角状に畳み、2個目の環状固定 具はチーフには繋がずにチーフ中央までくぐらせる(c)。この2個目の環状固 定具を胸部中央に当て、チーフで胸部を包み込み(d)、さらに背部にまわして 1個目の環状固定具により結び(e)、ブラジャーとする(f)。
【0038】 図9は、ベルトポーチまたはポシェットとして着用する例の手順である。図9 では(a)、(b)のように環状固定具が端部になるように対角状に畳み、(c )、(d)のようにチーフ両端に結び目を作る。この二つの結び目の間は(e) に示すようにポケット状になる。これをベルトのように腰に巻き(f)、環状固 定具で両端を結び固定する(g)。(h)のように上述のポケット状の部分に小 物を入れて、ベルトポーチまたはポシェットとする。
【0039】 図10ではへアアクセサリーとして、シニョン又はターバン、バンダナとする 例の使用手順を説明する。図10では(a)、(b)のように環状固定具が端部 になるように対角状に二つ折りにし、(c)、(d)のように頭部に被る。後頭 部で環状固定具に対角のチーフ隅を通し、後頭部中央にある残りの二つのチーフ 隅で頭髪を包んだ後、先に環状固定具を通してあったチーフ隅で囲んで引き締め 、余ったチーフ隅は環状固定具に結びつけてシニョン又はターバンとする(e) 。 ここで、頭髪を包み込まずにバンダナ風にしても良く、例えば(f)のように 、前記(d)の状態からチーフ隅を再度環状固定具を通して結び、下に垂らせば よい。
【0040】 図11はタイ又はスカーフとして着用する例の手順である。図11では(a) 、(b)のように環状固定具が端部になるように対角状に二度二つ折りにし、首 に巻いて(c)、中央にあるチーフ隅の下で環状固定具に対角のチーフ隅を通し て結び(d)、前記中央にあるチーフ隅を被せてタイ又はスカーフとする(e) 。
【0041】 図12はバンダナとして着用する例の手順である。図12では(a)、(b) のように環状固定具が端部になるように対角状に細く畳み、(c)、(d)のよ うに首の後から頭に巻き、(e)のようにに頭頂部でねじり、さらに首の後にま わして両端を環状固定具で結び、バンダナとして着用する(f)。
【0042】 図13はスカーフとして着用する例の手順である。図13では(a)のように 1個の環状固定具が端部になるように対角状に細く畳んで首に掛ける。(b)、 (c)のように2個目の環状固定具はチーフには繋がずに、環状固定具と対角の チーフ隅からくぐらせて胸の前まで引き下げ、2個目の環状固定具に前記対角の チーフ隅を1個目の環状固定具の繋がっているチーフ隅と同方向にくぐらせて、 (d)のように首の前まで2個目の環状固定具を引き上げる。両方のチーフ隅を 背部にまわし、1個目の環状固定具により結んでスカーフとする(e)。
【0043】 また、本考案の電磁波シールド素材を用いた大判の輪通し付きチーフを用意し 、一つの隅の輪通しから例えば紐状固定具を通して着用者の首にまわして結び、 その隅に隣接する二つの隅を、例えば輪通しに通した環状固定具により着用者の ウエストの後で着用者のサイズに合わせて固定すれば、着用者の心臓を含む胸部 から生殖器官を含む腰にかけての広い範囲を電磁波から保護するエプロンとして 使用できる。
【0044】 さらに、本考案の電磁波シールド素材を用いた大判の輪通し付きチーフを2枚 用意し、両肩の上で環状又は紐状の固定具により2枚を繋げれば、ブラウス又は ベストのように胴体の全周を電磁波シールド素材で被覆することができる。この 上から上着やワイシャツなどを普通に着用すれば外観上目立たない。これによれ ば、電磁波の発生方向が明確な職場などのOA機器に加えて、例えば駅や交差点等 の雑踏の中で、周囲の多数の携帯電話機が発する多方向からの電磁波から着用者 が保護される。
【0045】 以上のように本考案の電磁波シールド素材を用いた輪通し付きチーフは、一枚 布の平坦で嵩張らない形状から容易に着用でき、医療現場で点滴等の長時間に渡 る治療や検査の際に、患者の肩、腕、腰など露出する部分を覆い、保温すると共 に心臓など必要な部分を電磁波から保護することができる。また、電子機器作業 者や医療従事者の作業衣にも活用できる。
【0046】 電磁波シールド素材の厚み、伸縮性、吸湿性などを適宜変えれば、上記着用例 のうちブラウスはミドラー(中着)だけでなくインナー(肌着)としても着用で き、またブラジャーはミドラーとしても着用できる。
【0047】 本考案の電磁波シールド素材を用いた輪通し付きチーフは、上述した包装材、 衣服、装身具としての使用例に限定されず、さらに様々な着用、使用に応用可能 である。例えば図14に示すように三角巾として使用できる。 図14では(a)、(b)のように環状固定具が端部になるように対角状に二 度二つ折りにし、(c)、(d)のようにチーフの中央付近で片腕を支え、環状 固定具と、対角のチーフ隅とを首の後で結んで腕用の三角巾とする(e)。特に 腕用の三角巾の場合、介護者がいなくても片手だけで容易に結ぶことができる。
【0048】 また、人体に着用させて電磁波から保護する従来の手段とは逆に、発生源の側 から電磁波を遮断するために、OA機器など電磁波発生源に本考案の電磁波シー ルド素材を用いた輪通し付きチーフを拡げて被せればカバーとなる。また、チー フの隣接する二隅に、紐状固定具を通したり、環状固定具を繋いで別のロープ類 を通したりして、電磁波発生源の上から垂らせば、カーテンとなる。
【0049】 また、上述したスカーフ、タイの使用例の応用として、口元に当たるようにず らして着用して、好ましくは折り目の中に活性炭などを収納すれば、防煙マスク となる。またターバンの頭部内にクッション材を収納すれば防災頭巾として使用 でき、災害発生時にも臨機応変に対処できる。
【0050】 さらに上述した使用例の内、スカーフ、バンダナ、タイ、三角巾などの折り目 の中に、発熱剤、冷却剤などを収納すれば、発熱時の頭部や後頭部の冷却、外傷 への冷湿布や温湿布、寒冷地での保温にも対応でき、かつ容易に着脱できる。
【0051】
【考案の効果】
本考案の電磁波シールド素材を用いた輪通し付きチーフによれば、不使用時に は小さく折り畳める平坦な一枚布により、食器や食品を衛生的にかつ簡便に包む ことができ、また、使用者の身体の任意の部分を簡便に携帯電話機、OA機器、 医療機器などの電磁波から保護できる。 さらに、固定方法は輪通し、環状固定具、両端が開放された紐状固定具、ボタ ンホールに、チーフの隅や紐状固定具を通したり、固定具にチーフを結んだりす るだけなので容易に使用できる。そしてチーフの隅同士を風呂敷のように結ぶの ではないため、結び目が嵩張って使用者が不快に感じることがない。 さらにまた、使用形態が包装材、衣服、装身具と多様に応用できて、例えばエ プロン型という一つの形態に限定されない。したがって、年齢性別を問わず幅広 い層の使用者が気軽に利用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本考案の電磁波シールド素材を用いた
輪通し付きチーフの実施形態の第一の例の平面概略図で
ある。(b)〜(c)は、(a)により箸と弁当箱を包
む使用手順を示す斜視概略図である。(d)は(a)に
より箸を包む斜視概略図である。
【図2】(a)は本考案の電磁波シールド素材を用いた
輪通し付きチーフの実施形態の第二の例の平面概略図で
ある。(b)は(a)を一部拡大した平面図である。
【図3】(a)、(b)は、本考案の電磁波シールド素
材を用いた輪通し付きチーフの実施形態の第三の例によ
り、箸と弁当箱とを包む手順を示す斜視概略図である。
【図4】(a)、(b)、(c)、(d)は、本考案の
電磁波シールド素材を用いた輪通し付きチーフの実施形
態の第四の例により、箸と歯間ブラシケースとを包む手
順を示す平面概略図である。
【図5】(a)〜(d)は本考案の電磁波シールド素材
を用いた輪通し付きチーフの使用の一例(ボレロ)の着
用手順を示す概略図である。
【図6】(a)〜(d)は本考案の電磁波シールド素材
を用いた輪通し付きチーフの使用の別の例(ギャザー付
きブラウス)の着用手順を示す概略図である。
【図7】(a)〜(d)は本考案の電磁波シールド素材
を用いた輪通し付きチーフの使用の別の例(Vネックブ
ラウス)の着用手順を示す概略図である。
【図8】(a)〜(f)は本考案の電磁波シールド素材
を用いた輪通し付きチーフの使用の別の例(ブラジャ
ー)の着用手順を示す概略図である。
【図9】(a)〜(h)は本考案の電磁波シールド素材
を用いた輪通し付きチーフの使用の別の例(ポシェッ
ト、ベルトポーチ)の着用手順を示す概略図である。
【図10】(a)〜(f)は本考案の電磁波シールド素
材を用いた輪通し付きチーフの使用の別の例(ターバ
ン)の着用手順を示す概略図である。
【図11】(a)〜(e)は本考案の電磁波シールド素
材を用いた輪通し付きチーフの使用の別の例(タイ)の
着用手順を示す概略図である。
【図12】(a)〜(f)は本考案の電磁波シールド素
材を用いた輪通し付きチーフの使用の別の例(バンダ
ナ)の着用手順を示す概略図である。
【図13】(a)〜(e)は本考案の電磁波シールド素
材を用いた輪通し付きチーフの使用の別の例(スカー
フ)の着用手順を示す概略図である。
【図14】(a)〜(e)は本考案の電磁波シールド素
材を用いた輪通し付きチーフの使用の別の例(三角巾)
の着用手順を示す概略図である。
【符号の説明】
1 チーフ 1a、1b チーフの隅 2 貫通孔 2a、2b、2c、2d 輪通し 3 環状固定具 4 開口部 5 ボタンホール A 箸 B 弁当箱 C 歯間ブラシケース D 輪ゴム

Claims (6)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電磁波シールド素材を用いた布状チーフ
    の四隅のうち少なくとも一つに、貫通孔を有する輪通し
    が形成されていることを特徴とする電磁波シールド素材
    を用いた輪通し付きチーフ。
  2. 【請求項2】 電磁波シールド素材を用いた布状チーフ
    の四隅のうち少なくとも一つに、貫通孔を有する輪通し
    が形成され、該貫通孔の少なくとも一つには両端が開放
    された紐状の固定具が通されていることを特徴とする電
    磁波シールド素材を用いた輪通し付きチーフ。
  3. 【請求項3】 電磁波シールド素材を用いた布状チーフ
    の四隅のうち少なくとも一つに、貫通孔を有する輪通し
    が形成され、該貫通孔の少なくとも一つには両端が開放
    された紐状の固定具が着脱自在に通されていることを特
    徴とする電磁波シールド素材を用いた輪通し付きチー
    フ。
  4. 【請求項4】 電磁波シールド素材を用いた布状チーフ
    の四隅のうち少なくとも一つに、貫通孔を有する輪通し
    が形成され、該貫通孔の少なくとも一つには、環状の固
    定具が通されて係合していることを特徴とする電磁波シ
    ールド素材を用いた輪通し付きチーフ。
  5. 【請求項5】 電磁波シールド素材を用いた布状チーフ
    の四隅のうち少なくとも一つに、貫通孔を有する輪通し
    が形成され、該貫通孔の少なくとも一つには、着脱自在
    の環状固定具が通されて係合していることを特徴とする
    電磁波シールド素材を用いた輪通し付きチーフ。
  6. 【請求項6】 電磁波シールド素材を用いた布状チーフ
    の四隅のうち一つ乃至三つに、貫通孔を有する輪通しが
    形成され、残りの隅の一つに、ボタンホールが形成され
    ていることを特徴とする電磁波シールド素材を用いた輪
    通し付きチーフ。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003286602A (ja) * 2002-03-26 2003-10-10 Atlus Co Ltd 胸部用パッド
JP2011122285A (ja) * 2009-12-13 2011-06-23 Kazuhisa Ichino 便利ハンカチ
JP2022032643A (ja) * 2020-08-13 2022-02-25 株式会社ハナビ 装飾用品

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