JP3071917B2 - 含窒素脂肪酸エステルの製造方法およびエステル基を含有する第4級アンモニウム塩の製造方法 - Google Patents

含窒素脂肪酸エステルの製造方法およびエステル基を含有する第4級アンモニウム塩の製造方法

Info

Publication number
JP3071917B2
JP3071917B2 JP3342254A JP34225491A JP3071917B2 JP 3071917 B2 JP3071917 B2 JP 3071917B2 JP 3342254 A JP3342254 A JP 3342254A JP 34225491 A JP34225491 A JP 34225491A JP 3071917 B2 JP3071917 B2 JP 3071917B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fatty acid
catalyst
ester
producing
quaternary ammonium
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP3342254A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH05148198A (ja
Inventor
浩 今田
知子 安増
覚 笠井
嘉雄 長岡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Lion Corp
Original Assignee
Lion Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Lion Corp filed Critical Lion Corp
Priority to JP3342254A priority Critical patent/JP3071917B2/ja
Publication of JPH05148198A publication Critical patent/JPH05148198A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3071917B2 publication Critical patent/JP3071917B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P20/00Technologies relating to chemical industry
    • Y02P20/50Improvements relating to the production of bulk chemicals
    • Y02P20/52Improvements relating to the production of bulk chemicals using catalysts, e.g. selective catalysts

Landscapes

  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、含窒素脂肪酸エステル
の製造方法およびエステル基を含有する第4級アンモニ
ウム塩の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術およびその問題点】従来、洗濯後の衣料に
柔軟性および帯電防止性を付与するために各種の柔軟剤
組成物が使用されている。これら柔軟剤組成物は、ジ長
鎖アルキルジ短鎖アルキル第4級アンモニウム塩を主成
分としたものが一般的である。このジ長鎖アルキルジ短
鎖アルキル第4級アンモニウム塩は、生分解性に劣るた
め、河川に排出されると、環境汚染の原因となる。一
方、エステル基を含有する第4級アンモニウム塩は、そ
のエステル基に基づく生分解性を有している。このエス
テル基を有する第4級アンモニウム塩の製造方法として
は、一般的には、牛脂由来の脂肪酸とトリエタノールア
ミンなどのアルカノールアミン類とを反応させた後に、
塩化メチル、ジメチル硫酸などの四級化剤で四級化する
方法が採用されている。例えば、特開昭53−5108
号公報では脂肪酸を触媒を使用しないでアルカノールア
ミンと反応後四級化している。特開昭56−18946
号報では脂肪酸を触媒としてp−トルエンスルホン酸を
使用してアルカノールアミンと反応後四級化している。
さらに、特開昭56−18946号報では脂肪酸を触媒
として錫粉末を使用してアルカノールアミンと反応後四
級化している。しかし、これらの方法では、アルカノー
ルアミンとのエステル化物は高収率で得られるものの、
そのエステル化物は着色が著しく、しかも不快臭を生じ
るという欠点があり、それから誘導される第4級アンモ
ニウム塩も同様にその品質の劣ったものであった。
【0003】脂肪酸低級アルキルエステルは、脂肪酸よ
りも精製が安価でかつ容易に実施できる長所があるの
で、この脂肪酸低級アルキルエステルを使用して反応す
れば、色調にすぐれ、かつ不快臭のない高品質の第4級
アンモニウム塩を工業的に有利に得ることができる。し
かし、脂肪酸低級アルキルエステルとアルカノールアミ
ンとのエステル交換反応は、無触媒系では反応速度が遅
く、また一般的なアルカリ触媒を使用してもエステル化
物の収率が高くならないという欠点がある。さらに、特
開昭55−45898号報では、この反応の触媒とし
て、アルミニウムトリイソプロポキシドを使用している
が、エステル化物の反応率が低く、満足できるものでは
ない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、脂肪酸低級
アルキルエステルとアルカノールアミンとの反応におい
て、色調にすぐれかつ不快臭のない高品質のエステル化
物を高収率で製造する方法を提供するとともに、そのエ
ステル化物を原料として高品質の第4級アンモニウム塩
を製造する方法を提供することをその課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記課題
を解決するために鋭意研究を重ねた結果、特定の固体触
媒を用いて脂肪酸低級アルキルエステルとアルカノール
アミンとを反応させることにより、高収率でかつ高品質
のエステル化物を製造し得ることを見出し、本発明を完
成するに至った。すなわち、本発明によれば、炭素数6
〜22の飽和または不飽和脂肪酸低級アルキルエステル
とアルカノールアミンとを触媒の存在下でエステル交換
反応させるに際し、該触媒として、アルミニウムとマグ
ネシウムを含む固体触媒を用いることを特徴とする含窒
素脂肪酸エステルの製造方法が提供される。また、本発
明によれば、炭素数6〜22の飽和または不飽和脂肪酸
低級アルキルエステルとアルカノールアミンとを触媒の
存在下でエステル交換反応させるに際し、該触媒とし
て、固体亜鉛化合物を用いることを特徴とする含窒素脂
肪酸エステルの製造方法が提供される。さらに、本発明
によれば、前記の方法で得られた含窒素脂肪酸エステル
に四級化剤を反応させて、該窒素原子を四級化すること
を特徴とするエステル基を含む第4級アンモニウム塩の
製造方法が提供される。
【0006】本発明において原料として用いる脂肪酸低
級アルキルエステルは、直鎖または分岐した炭素数6〜
22の飽和または不飽和脂肪酸と低級アルコールとのエ
ステルである。脂肪酸低級アルキルエステルにおける低
級アルキル基(アルコール残基)は、炭素数1〜4のア
ルキル基であることが好ましい。また、脂肪酸は一価又
は多価脂肪酸であることができる。これらの脂肪酸低級
アルキルエステルは、単独あるいは2種以上混合物とし
て使用することができる。本発明で用いられる脂肪酸低
級アルキルエステルの具体的例としては、例えば、カプ
リン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ス
テアリン酸、アラキン酸、ベヘン酸、ジメチルオクタン
酸、ブチルヘプチルノナン酸、メチルヘンエイコサン
酸、ヘキセン酸、オクテン酸、デセン酸、ドデセン酸、
オクタデセン酸(オレイン酸)、エイコセン酸、ドコセ
ン酸(エルカ酸)、アジピン酸、スベリン酸、アゼライ
ン酸、セバシン酸、デカメチレンジカルボン酸、オクタ
デカメチレンジカルボン酸、エイコサメチレンジカルボ
ン酸、牛脂由来の脂肪酸、パーム油由来の脂肪酸などの
メチルエステル、エチルエステル、イソプロピルエステ
ル、n−プロピルエステル、イソブチルエステル、n−
ブチルエステル、t−ブチルエステルなどが挙げられ
る。なお、不飽和脂肪酸としては立体異性構造がシス体
またはトランス体であっても、あるいは両者の混合物で
あっても良いが、特にシス体/トランス体の比率が(2
5〜100)/(0〜75)であることが好ましい。
【0007】本発明で用いるアルカノールアミンとして
は、従来公知のもの、例えば、次の一般式で表わされる
のが好ましく用いられる。
【0008】
【化1】
【0009】
【化2】
【0010】前記式中、R1、R3、R4は低級アルキル
であり、その炭素数は、通常1〜4である。R2は水素
又はメチル基である。mは1〜10、nは1〜3の整数
である。アルカノールアミンの具体例としては、例え
ば、トリエタノールアミン、トリイソプロパノールアミ
ン、メチルジエタノールアミン、メチルジイソプロパノ
ールアミン、エチルジエタノールアミン、エチルジイソ
プロパノールアミン、プロピルジエタノールアミン、ブ
チルジエタノールアミン、ジメチルエタノールアミン、
ジメチルイソプロパノールアミン、ジエチルエタノール
アミン、ジエチルイソプロパノールアミン、ジプロピル
エタノールアミン、ジイソプロピルエタノールアミン、
ジブチルエタノールアミン、ジイソブチルエタノールア
ミン、ジ(sec−ブチル)エタノールアミン、ジ(t
−ブチル)エタノールアミン、3−(ジメチルアミノ)
−1,2−プロパンジオール、3−(ジエチルアミノ)
−1,2−プロパンジオール、3−(メチルエチルアミ
ノ)−1,2−プロパンジオール、3−(ジイソプロピ
ルアミノ)−1,2−プロパンジオール、3−(ジブチ
ルアミノ)−1,2−プロパンジオールなどが挙げられ
る。
【0011】本発明で用いる触媒は、アルミニウムとマ
グネシウムを含む固体触媒または固体亜鉛化合物であ
る。触媒の形状は、粉末状や、ペレット状等の任意の形
状であることができる。アルミニウムとマグネシウムを
含む固体触媒において、アルミニウム成分とマグネシウ
ム成分は、単なる混合物であってもよく、あるいはイオ
ン的に結合していても良い。また、固体触媒中に存在す
るアルミニウム成分およびマグネシウム成分は、水酸化
物、酸化物、脂肪酸塩、アルコキシド、ケイ酸塩、固溶
体等の種々の形態であることができる。固体触媒の具体
例を示すと、例えば、アルミナ・マグネシア、水酸化ア
ルミニウムと水酸化マグネシウムからなる共沈体、水酸
化アルミニウムと水酸化マグネシウムとの混合物、酢酸
アルミニウムと酢酸マグネシウムとの混合物、アルミニ
ウムメトキシドとマグネシウムメトキシドとの混合物、
アルミニウムエトキシドとマグネシウムエトキシドとの
混合物、合成ハイドロタルサイト、アルミナとマグネシ
アとの固溶体、アルミニウムとマグネシウムの複合酸化
物、マグネシウム置換アルミノシリケート、マグネシア
含有アルミノシリケート、アルミニウムマグネシウムシ
リケート等が挙げられる。固体触媒中のアルミニウムと
マグネシウムとの割合は、原子比(Al/Mg)で、1
/9〜8/2の範囲に規定するのがよい。固体亜鉛化合
物触媒としては、従来公知の固体状の亜鉛塩、例えば、
炭酸亜鉛、ほう酸亜鉛の他、酢酸亜鉛、アジピン酸亜鉛
等の脂肪酸亜鉛、さらに、酸化亜鉛、水酸化亜鉛等を例
示することができる。これらのものは単独または混合物
の形で用いることができる。
【0012】本発明の含窒素脂肪酸エステルの製造方法
は、反応容器に脂肪酸低級アルキルエステルとアルカノ
ールアミンを入れて撹拌して、触媒の存在下でエステル
交換反応させることによって実施される。触媒は粉末状
で使用するのが好ましい。反応は、窒素ガスの如き不活
性ガスの雰囲気下(存在下)で行い、かつ副生するアル
コール(低沸点分)を減圧下で留去しながら行う。全触
媒使用量は、通常、脂肪酸低級アルキルエステルとアル
カノールアミンの総量に対して、0.05〜2.0重量
%、好ましくは、0.1〜1.0重量%である。触媒使
用量が0.05重量%未満であると、反応速度が極端に
遅くなり、一方、2.0重量%を越えても、効果は変わ
らないが、反応終了後に沈殿した触媒を濾過して除去す
る際に沈殿物が多すぎるため、生成物の歩留まりが低下
するので好ましくない。反応温度は、原料の種類にもよ
るが、通常、120〜220℃であり、好ましくは15
0〜200℃である。反応温度が120℃未満であると
反応速度が極端に遅くなり、また220℃を越えると副
反応がおこり、得られるエステル化物に不快臭が生じる
ようになるとともに、その色調も悪化する。反応時間
は、通常5〜15時間程度である。反応終了後、エステ
ル化物を濾過して触媒を除去した後、このエステル化物
を常法に従って、有機溶媒に溶解させてから、四級化
剤、例えば塩化メチルやアルキル硫酸により四級化し
て、第4級アンモニウム塩を得ることができる。
【0013】
【発明の効果】本発明によれば、不快臭(異臭)が極度
に少なく、色調も良好な高品質の含窒素脂肪酸エステル
を高収率で製造することができる。従って、本発明で得
られた含窒素脂肪酸エステルを四級化したものは、特別
の精製処理を要することなく、中間原料や、繊維用柔軟
剤、繊維処理剤、頭髪用リンス等の基材として有利に利
用される。
【0014】
【実施例】次に、本発明を実施例および比較例を示して
具体的に説明するが、本発明は以下の実施例に制限され
るものではない。なお、製品の色調および臭気の評価は
下記方法で行った。 (1)色調の評価 ガードナー試験管に試料をとり、ガードナー比色計によ
り標準色と比較して測定した。試料は、原液で40℃で
測定した。 (2)臭気の評価 100mlビーカーに試料10gをとり、80℃の湯浴
上で1時間放置し、室温に30分間放置した後、臭気を
評価した。別に100mlビーカーに0.5gの牛脂脂
肪酸(日本油脂社製、商品名「牛脂脂肪酸0号」)をと
り、比較対照した。 ◎…比較対照品よりも非常に臭気が弱い。 ○…比較対照品よりも臭気が弱い。 △…比較対照品と臭気が同等である。 ×…比較対照品よりも臭気が強い。
【0015】実施例1 撹拌機、温度計、窒素ガス導入管および副生アルコール
留去装置を備えた四つ口フラスコ中に、ステアリン酸メ
チルエステル597.0g、N−メチルジエタノールア
ミン119.2gおよび触媒として水酸化アルミニウム
・水酸化マグネシウム共沈物(2.5MgO・Al23
・XH2O)3.6gを窒素ガス雰囲気下で仕込み、反
応温度を180℃に保ちながら徐々に減圧度を高めるこ
とによって副生メチルアルコールを留去させつつ13時
間反応させてエステル交換反応を行った。次に、この反
応物を濾過して触媒を除去した後、イソプロピルアルコ
ール350mlに溶解して、ステンレス製のオートクレ
ーブに仕込み、窒素ガス雰囲気下で置換した後、塩化メ
チル(CH3Cl)を101g導入して90℃でその系
内の圧力を4.5〜5.0気圧(ゲージ圧)に保ちなが
ら8時間反応させて四級化を行い、黄色で臭気の良好な
第4級アンモニウム塩を得た。反応結果を表1に示す。
【0016】実施例2 脂肪酸低級アルキルエステルとしてオレイン酸メチルエ
ステルとステアリン酸メチルエステルの混合物(重量比
=90/10)を593.4g、触媒として合成ハイド
ロタルサイト(Mg6・Al2(OH)16CO3・4H
2O)を3.6g使用した以外は、実施例1と同様にエ
ステル交換反応を行った。次に、この反応物を濾過して
触媒を除去した後、エチルアルコール350mlに溶解
して、四つ口フラスコに仕込み、ジメチル硫酸123.
6gを50℃で1時間かけて滴下し、さらに3時間熟成
・反応させて四級化を行い、黄色で臭気の良好な第4級
アンモニウム塩を得た。反応結果を表1に示す。
【0017】実施例3 脂肪酸低級アルキルエステルとしてパルミチン酸メチル
エステルを541g、触媒として水酸化アルミニウム・
水酸化マグネシウム共沈物(Al23・MgO固溶体)
3.3gを使用した以外は、実施例1と同様にエステル
交換反応を行った。次に、この反応物を実施例1と同様
にして四級化反応を行い、黄色で臭気の良好な第4級ア
ンモニウム塩を得た。反応結果を表1に示す。
【0018】実施例4 触媒として水酸化アルミニウム1.8gと水酸化マグネ
シウム1.8gの混合物を用いた以外は、実施例1と同
様に反応を行い、黄色で臭気の良好な第4級アンモニウ
ム塩を得た。反応結果を表1に示す。
【0019】実施例5 実施例1において、触媒として炭酸亜鉛3.6gを用い
た以外は同様にして実験を行った。得られた第4級アン
モニウム塩は黄色で臭気の良好なものであった。反応結
果を表1に示す。
【0020】実施例6 実施例2において、触媒としてほう酸亜鉛(2ZnO・
3B23・3.5H2O)3.6gを用いた以外は同様
にして実験を行った。得られた第4級アンモニウム塩は
黄色で臭気の良好なものであった。反応結果を表1に示
す。
【0021】実施例7 実施例3において、触媒として酢酸亜鉛3.3gを用い
た以外は同様にして実験を行った。得られた第4級アン
モニウム塩は、黄色で臭気の良好なものであった。
【0022】比較例1 触媒としてアルミニウムトリイソプロポキサイド3.6
gを使用した以外は、実施例2と同様にエステル交換反
応を行った。この場合の原料脂肪酸エステルの反応率は
79%と低いものであった。
【0023】比較例2 触媒として重炭酸ナトリウム3.6gを使用した以外
は、実施例2と同様にエステル交換反応を行った。この
場合の原料脂肪酸エステルの反応率は83%と低いもの
であった。
【0024】比較例3 触媒として水酸化アルミニウム3.6gを使用した以外
は、実施例2と同様にエステル交換反応を行った。この
場合の原料脂肪酸エステルの反応率は83%と低いもの
であった。
【0025】比較例4 触媒として水酸化マグネシウム3.6gを使用した以外
は、実施例2と同様にエステル交換反応を行った。この
場合の原料脂肪酸エステルの反応率は83%と低いもの
であった。
【0026】比較例5 触媒を使用しないで、牛脂由来の脂肪酸(酸価:20
3.3、沃素化:86.1)552gを使用した以外
は、実施例1と同様にエステル化反応次いで四級化反応
を行った。脂肪酸の反応率は97%と良好であったが、
第4級アンモニウム塩の色調は著しく悪く褐色であり、
かつ臭気も著しく悪かった。
【0027】
【表1】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI C07C 213/06 C07C 213/06 // C07B 61/00 300 C07B 61/00 300 (56)参考文献 特開 昭60−233035(JP,A) 特開 平3−181449(JP,A) 特開 平1−180861(JP,A) 特開 昭48−91008(JP,A) 特開 昭56−18946(JP,A) 特開 昭51−11706(JP,A) 特開 平5−310654(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C07C 219/06 B01J 21/10 B01J 23/06 B01J 27/232 B01J 31/04 C07C 213/06 C07B 61/00 300

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 炭素数6〜22の飽和または不飽和脂肪
    酸低級アルキルエステルとアルカノールアミンとを触媒
    の存在下でエステル交換反応させるに際し、該触媒とし
    て、アルミニウムとマグネシウムを含む固体触媒を用い
    ることを特徴とする含窒素脂肪酸エステルの製造方法。
  2. 【請求項2】 炭素数6〜22の飽和または不飽和脂肪
    酸低級アルキルエステルとアルカノールアミンとを触媒
    の存在下でエステル交換反応させるに際し、該触媒とし
    て、固体亜鉛塩を用いることを特徴とする含窒素脂肪酸
    エステルの製造方法。
  3. 【請求項3】 触媒の使用量が、該脂肪酸低級アルキル
    エステルとアルカノールアミンとの総量に対して、0.
    05〜2.0重量%である請求項1または2の方法。
  4. 【請求項4】 アルカノールアミンが、一般式 【化1】 (式中、R1は低級アルキル基、R2は水素またはメチル
    基を示し、nは1〜3、mは1〜10の整数を示す)又
    は一般式 【化2】 (式中、R3、R4は低級アルキル基を示す)で表わされ
    るものである請求項1〜3のいずれかの方法。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれかの方法で得られ
    た含窒素脂肪酸エステルに四級化剤を反応させて、該窒
    素原子を四級化することを特徴とするエステル基を含有
    する第4級アンモニウム塩の製造方法。
JP3342254A 1991-11-29 1991-11-29 含窒素脂肪酸エステルの製造方法およびエステル基を含有する第4級アンモニウム塩の製造方法 Expired - Lifetime JP3071917B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3342254A JP3071917B2 (ja) 1991-11-29 1991-11-29 含窒素脂肪酸エステルの製造方法およびエステル基を含有する第4級アンモニウム塩の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3342254A JP3071917B2 (ja) 1991-11-29 1991-11-29 含窒素脂肪酸エステルの製造方法およびエステル基を含有する第4級アンモニウム塩の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH05148198A JPH05148198A (ja) 1993-06-15
JP3071917B2 true JP3071917B2 (ja) 2000-07-31

Family

ID=18352301

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3342254A Expired - Lifetime JP3071917B2 (ja) 1991-11-29 1991-11-29 含窒素脂肪酸エステルの製造方法およびエステル基を含有する第4級アンモニウム塩の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3071917B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014201921A (ja) * 2013-04-03 2014-10-27 岡部株式会社 法枠用型枠

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6022844A (en) * 1996-03-05 2000-02-08 The Procter & Gamble Company Cationic detergent compounds
JP2002069047A (ja) * 2000-08-29 2002-03-08 Kao Corp モノアルカノールアミドの製造法
JP2002167366A (ja) * 2000-11-29 2002-06-11 Lion Corp カチオン性界面活性剤及びその製造方法
WO2009047905A1 (ja) * 2007-10-11 2009-04-16 Takasago International Corporation 水酸基のアシル化反応
JP5394215B2 (ja) 2008-12-11 2014-01-22 花王株式会社 柔軟剤組成物
BR112012020383B1 (pt) * 2010-02-15 2020-10-06 Stepan Company Método para reduzir o tempo de reação entre uma alcanolamina e um ácido graxo para produzir esteraminas

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014201921A (ja) * 2013-04-03 2014-10-27 岡部株式会社 法枠用型枠

Also Published As

Publication number Publication date
JPH05148198A (ja) 1993-06-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5869716A (en) Process for the production of esterquats
JPH05505560A (ja) エトキシル化またはプロポキシル化用のハイドロタルサイト触媒
JP3071917B2 (ja) 含窒素脂肪酸エステルの製造方法およびエステル基を含有する第4級アンモニウム塩の製造方法
CN114096513A (zh) 新的季铵化合物
AU2011286605B2 (en) Fabric softener and method for preparing same
CN112334443B (zh) 基于油的酯基季铵盐的制备方法
JP3338874B2 (ja) エステル基を有するアミン類の製造方法
JP4446296B2 (ja) エステル結合を含むカチオン界面活性剤組成物及びその調製方法
JP3502679B2 (ja) 第4級アンモニウム塩の製造方法
JP3465084B2 (ja) アルカノールアミンエステルの第4級アンモニウム塩の製造方法
EP2536814B1 (en) Improved catalyst for esteramine production
JP4686197B2 (ja) カルボン酸アミドの製造方法、並びにカルボン酸アミド誘導体及びその製造方法
JP4357656B2 (ja) 第4級アンモニウム塩
JPH10168043A (ja) アルカノールアミンエステルの製造方法
JP4336919B2 (ja) 脂肪酸モノアルカノールアミドの製造方法
JP2995036B2 (ja) 脂肪酸アミドエーテルの製造法
JP3476555B2 (ja) 第4級アンモニウム塩の製造方法
EP3728181A1 (en) New cationic quaternary ammonium compounds and compositions comprising same and processes for their manufacture
JP2001514160A (ja) 狭い同族体分布を有するアルキレングリコールエステルの製法
JP2000273073A (ja) アミン価の低い脂肪酸アルキロールアミドの製造方法
JPH0881414A (ja) ポリオール脂肪酸エステルの製造方法
JPH09255773A (ja) ポリオキシアルキレン脂肪酸アルカノールアミドの製造方法
JPH06101173A (ja) 皮膚感作性のない柔軟仕上げ剤
JP2001181973A (ja) エステル結合を含むカチオン界面活性剤組成物及びその製造方法
JP3995767B2 (ja) 色相良好な第4級アンモニウム塩の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090526

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090526

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100526

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110526

Year of fee payment: 11

EXPY Cancellation because of completion of term
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120526

Year of fee payment: 12