JP3071754U - 空き缶分別機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】装置の小型化を図れる。連続的な処理により処
理時間を短縮できる。 【解決手段】容器類コンベヤ２がビン類、スチール缶、
アルミ缶などの空容器類を載せて動力により搬送する。
永久磁石３が容器類コンベヤ２の上方に設けられ、容器
類コンベヤ２の上のスチール缶を吸着する。スチール缶
コンベヤ４が、永久磁石に吸着されたスチール缶を動力
により容器類コンベヤ２の搬送方向と交差する方向に搬
送する。ビン落下口が容器類コンベヤ２の搬送先に設け
られる。エアーブロー機６がエアーを吹き出し、ビン類
落下口からアルミ缶を吹き飛ばす。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、アルミ缶、スチール缶、ビン類などの容器類を分別するための空き 缶分別機に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来の空き缶分別機として、電磁石によりスチール缶を吸引して搬送し、電磁 石の磁力を消してスチール缶をスチール缶収容部に入れ、アルミ缶をエアーブロ ー機で吹き飛ばしてアルミ缶収容部に入れ、残ったビン類をビン類収容部に入れ るものがある。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、従来の空き缶分別機は、電磁石を往復移動させてスチール缶を 搬送するため、装置が大型化するという問題点があった。また、電磁石の往復移 動のため、連続的な分別処理ができず、処理に時間がかかるという問題点があっ た。

【０００４】 本考案は、このような従来の問題点に着目してなされたもので、装置の小型化 を図ることができ、また、連続的な処理により処理時間を短縮することができる 空き缶分別機を提供することを目的としている。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

本考案に係る空き缶分別機は、容器類を載せて動力により搬送する容器類コン ベヤと、前記容器類コンベヤの上のスチール缶を吸着するよう前記容器類コンベ ヤの上方に設けられた永久磁石と、前記永久磁石に吸着されたスチール缶を動力 により前記容器類コンベヤの搬送方向と交差する方向に搬送するスチール缶コン ベヤと、前記容器類コンベヤの搬送先に設けられたビン類落下口と、前記ビン類 落下口からアルミ缶を吹き飛ばすエアーを吹き出すエアーブロー機とを、有する ことを特徴とする。

【０００６】 本考案に係る空き缶分別機を使用する場合、スチール缶コンベヤの搬送先にス チール缶収容器を配置し、ビン類落下口の下方にビン類収容器を配置し、エアー ブロー機により吹き飛ばされたアルミ缶を受ける位置にアルミ缶収容器を配置す る。

【０００７】 空き缶分別機は、容器類コンベヤの上に容器類を載せて搬送しながら、容器類 のうちスチール缶を永久磁石により吸着する。永久磁石に吸着されたスチール缶 は、スチール缶コンベヤにより容器類コンベヤの搬送方向と交差する方向にある スチール缶収容器に搬送され、収容される。容器類のうちビン類は、容器類コン ベヤによりビン類落下口へと搬送され、ビン類落下口からビン類収容器に落下し 、収容される。容器類のうちアルミ缶は、エアーブロー機により吹き飛ばされて ビン類落下口に落下せずに、アルミ缶収容器に収容される。このように、スチー ル缶は永久磁石に吸着され、スチール缶コンベヤにより容器類コンベヤの搬送方 向と交差する方向に搬送されて分別され、また、アルミ缶はビン類落下口から吹 き飛ばされてビン類と分別されるので、装置の小型化を図ることができるととも に、連続的な処理により処理時間を短縮することができる。

【０００８】 請求項２の本考案に係る空き缶分別機は、請求項１の空き缶分別機において、 前記容器類コンベヤは、動力により回転して容器類を載せて搬送する無端ベルト から成り、前記スチール缶コンベヤは、外側にスチール缶を移動させるための突 起を有し、前記永久磁石に接して動力により回転し、前記永久磁石に吸着された スチール缶を搬送する無端ベルトから成ることを、特徴とする。

【０００９】 請求項２の本考案に係る空き缶分別機は、容器類コンベヤおよびスチール缶コ ンベヤが無端ベルトから成り、簡易な構成で実現可能である。

【００１０】

【考案の実施の形態】 以下、図面に基づき本考案の実施の形態を説明する。 図１および図２は、本考案の実施の形態を示している。 図１および図２に示すように、空き缶分別機は、基台１と、容器類コンベヤ２ と、永久磁石３と、スチール缶コンベヤ４と、ビン落下口５と、エアーブロー機 ６とを有している。

【００１１】 基台１は、フレーム状であって、底部に４個のキャスター１１を有している。 各キャスター１１は、ストッパーを備えている。容器類コンベヤ２は、変速モー タープーリー２１と、無端ベルト２２とを有している。無端ベルト２２は、変速 モータープーリー２１により回転する。容器類コンベヤ２は、基台１の上部に水 平方向に延びるよう固定されている。容器類コンベヤ２は、ビン類、スチール缶 、アルミ缶などの空容器類を無端ベルト２２の上に載せて変速モータープーリー ２１により一方向に搬送する。基台１は、無端ベルト２２の搬送方向両側にガイ ドバー７を有している。また、基台１は、容器類コンベヤ２の上流側に可倒式の 補助作業台８を有している。

【００１２】 永久磁石３は、容器類コンベヤ２の上方で基台１に固定されている。永久磁石 ３は、無端ベルト２２の上のスチール缶を吸着するようスチール缶コンベヤ４の 内側に配置されている。スチール缶コンベヤ４は、変速モータープーリー４１と 、無端ベルト４２とを有している。無端ベルト４２は、変速モータープーリー４ １により回転する。スチール缶コンベヤ４は、容器類コンベヤ２の上方で容器類 コンベヤ２の搬送方向と直交する方向に延びるよう基台１に固定されている。無 端ベルト４２は、外側にスチール缶を移動させるための突起４３を所定の間隔ご とに有する。無端ベルト４２は、永久磁石３に接して変速モータープーリー４１ により回転し、永久磁石３に吸着されたスチール缶を突起４３で押しながら容器 類コンベヤ２の搬送方向と交差する方向に搬送する。搬送されて永久磁石３から 外れたスチール缶は、落下する。

【００１３】 ビン類落下口５は、基台１に固定されている。ビン類落下口５は、容器類コン ベヤ２の搬送先に配置されている。エアーブロー機６は、シロッコファン６１を 有し、基台１に固定されている。シロッコファン６１は、吸込口カバー６２を有 している。エアーブロー機６は、シロッコファン６１によりビン類落下口５から アルミ缶を吹き飛ばすエアーを吹き出すようになっている。空き缶分別機は、基 台１に容器類コンベヤ２とスチール缶コンベヤ４とエアーブロー機６とを駆動す るための操作盤９を有している。

【００１４】 次に、作用について説明する。 空き缶分別機を使用する場合、まず、ビン類Ａ、スチール缶Ｂ、アルミ缶Ｃな どの空容器類を分別する場所に移動する。空き缶分別機は、キャスター１１によ り移動が簡単である。図１に示すように、補助作業台８を起こして、容器類コン ベヤ２の無端ベルト２２と水平にする。スチール缶コンベヤ４の搬送先にスチー ル缶収容器を配置し、ビン類落下口５の下方にビン類収容器を配置し、エアーブ ロー機６により吹き飛ばされたアルミ缶Ｃを受ける位置にアルミ缶収容器を配置 する。

【００１５】 空き缶分別機で処理する前に、作業員により、収集したゴミを補助作業台８の 上で可燃物と不燃物とに仕分けする。不燃物の空容器類は、容器類コンベヤ２に 送る。空き缶分別機は、容器類コンベヤ２の上に空容器類を載せて搬送しながら 、空容器類のうちスチール缶Ｂを永久磁石３により吸着する。図２に示すように 、永久磁石３に吸着されたスチール缶Ｂは、スチール缶コンベヤ４により容器類 コンベヤ２の搬送方向と交差する方向にあるスチール缶収容器に搬送され、収容 される。空容器類のうちビン類Ａは、容器類コンベヤ２によりビン類落下口５へ と搬送され、ビン類落下口５からビン類収容器に落下し、収容される。空容器類 のうちアルミ缶Ｃは、エアーブロー機６により風力で吹き飛ばされてビン類落下 口５に落下せずに、アルミ缶収容器に収容される。

【００１６】 このように、スチール缶Ｂは永久磁石３に吸着され、スチール缶コンベヤ４に より容器類コンベヤ２の搬送方向と交差する方向に搬送されて分別され、また、 アルミ缶Ｃはビン類Ａより軽量のため、ビン類落下口５から吹き飛ばされてビン 類Ａと分別される。このため、空き缶分別機は、連続的な処理により処理時間を 短縮することができる。空き缶分別機は、小型、軽量で、作業場所、格納場所を とらない。

【００１７】 空き缶分別機は、電源１００Ｖの家庭用コンセントを使用して駆動することが でき、使用のために特別な電気工事を行わずに使用することができる。空き缶分 別機は、永久磁石３とエアーブロー機６とを用いた単純な仕組みであり、スイッ チ１つで駆動でき、誰でも簡単に取り扱うことができる。空き缶分別機は、主要 部分を防水機構とし、材質をサビに強いアルミニウムやステンレスとすることに より、水洗いが可能である。

【００１８】 空き缶分別機は、容器類コンベヤ２およびスチール缶コンベヤ４が無端ベルト ２２，４２から成り、簡易な構成で実現可能である。空き缶分別機は、ゴミ収集 された空容器類をビン類Ａ、スチール缶Ｂ、アルミ缶Ｃの３種類に迅速に分別し 、廃棄物のリサイクル促進に貢献するものである。

【００１９】

【考案の効果】

本考案にかかる空き缶分別機によれば、装置の小型化を図ることができ、また 、連続的な処理により処理時間を短縮することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の実施の形態の空き缶分別機を示す正面
図である。

【図２】図１の空き缶分別機を示す側面図である。

【符号の説明】

１ 基台 ２ 容器類コンベヤ ３ 永久磁石 ４ スチール缶コンベヤ ５ ビン落下口 ６ エアーブロー機 １１ キャスター ２１ 変速モータープーリー ２２ 無端ベルト ４１ 変速モータープーリー ４２ 無端ベルト

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.⁷ 識別記号 ＦＩ Ｂ０９Ｂ 5/00 Ｂ０９Ｂ 5/00 Ｃ

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】容器類を載せて動力により搬送する容器類
   コンベヤと、 前記容器類コンベヤの上のスチール缶を吸着するよう前
   記容器類コンベヤの上方に設けられた永久磁石と、 前記永久磁石に吸着されたスチール缶を動力により前記
   容器類コンベヤの搬送方向と交差する方向に搬送するス
   チール缶コンベヤと、 前記容器類コンベヤの搬送先に設けられたビン類落下口
   と、 前記ビン類落下口からアルミ缶を吹き飛ばすエアーを吹
   き出すエアーブロー機とを、 有することを特徴とする空き缶分別機。
2. 【請求項２】前記容器類コンベヤは、動力により回転し
   て容器類を載せて搬送する無端ベルトから成り、 前記スチール缶コンベヤは、外側にスチール缶を移動さ
   せるための突起を有し、前記永久磁石に接して動力によ
   り回転し、前記永久磁石に吸着されたスチール缶を搬送
   する無端ベルトから成ることを、 特徴とする請求項１記載の空き缶分別機。