JP3071653U - 冷媒設備用の複合バルブ - Google Patents

冷媒設備用の複合バルブ

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JP3071653U
JP3071653U JP2000001400U JP2000001400U JP3071653U JP 3071653 U JP3071653 U JP 3071653U JP 2000001400 U JP2000001400 U JP 2000001400U JP 2000001400 U JP2000001400 U JP 2000001400U JP 3071653 U JP3071653 U JP 3071653U
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refrigerant
flow path
valve
opening
piping
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浩幸 森
信夫 平家
和勇 阪本
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Matsui Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】配管工事に際し、異物が配管中に入り込み難
く、配管に目詰まりを起こすおそれを少なくできるもの
であって、設置面積を少なくでき、しかも、部品点数が
少なく低コストで製作できる冷媒設備用の複合バルブを
提供する。 【解決手段】バルブ本体2と、開閉用弁3と、冷媒注入
口5と、水分検知器6と、流体指示器7と、溶栓8とを
備えている。又、バルブ本体2は、管体20によって内
部に断面円形状に形成された流路21と、弁収納部4
と、検知器収納部9とを備えている。そして、冷媒設備
への取付けに際し、流路21の両側を冷媒設備の配管に
接続するだけで、冷媒設備の配管に開閉用弁3、冷媒注
入口5、流体指示器7、水分検知器6各々を配設でき
る。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本願考案は、空調機や冷凍機等の冷媒設備に使用される冷媒設備用のバルブの 改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
例えば空調機における製品据え付け工事においては、室外機と室内機とを配管 によって接続した後、真空ポンプによって配管中の空気を除去する、いわゆる真 空引きを行い、その後、室外機中に封入したフロンガス等の冷媒を配管中に流し て室外機から室内機へと循環させるが、この真空引きの際、冷媒が配管中に流れ ないようにするため、バルブを設けており、このバルブを閉めた状態で真空引き を行い、その後、バルブを開放して冷媒を配管中に流すようにしている。又、室 外機と室内機とを接続した配管中には、冷媒を注入する冷媒注入口、流路の冷媒 の流れを確認する流体指示器、流路内の水分量を確認する水分検知器等の配管パ ーツ部品が設けられているが、従来、このような配管パーツ部品各々を、空調機 における製品据え付け工事に際して配管にネジ接合やロー付け等で繋ぎ合わせる ようにして行っている。 しかしながら、これらを配管にネジ接合やロー付け等で繋ぎ合わせているため 、ネジ加工により発生する加工粉やロー付け加工により発生する酸化スケール等 の異物が配管中に入り込み、その結果、配管に目詰まりを起こす場合がある。又 、配管パーツ部品を多数、繋ぎ合わせているため、設置スペースも多く取る必要 があり、しかも、配管工事に時間がかかっている。更には、各配管パーツ部品を 配管に繋ぎ合わせる際に接合部品も必要となり、部品点数も多くなって製作コス トが高くついている。また、各配管パーツ部品を別々に発注管理しなけらばなら ず、各配管パーツ部品に発送コスト等が付加され、コスト高になっている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
本願考案は、以上の実情に鑑み提案されたもので、配管工事に際し、異物が配 管中に入り込み難く、配管に目詰まりを起こすおそれを少なくできるものであっ て、設置面積を少なくでき、しかも、部品点数が少なく低コストで製作できる冷 媒設備用の複合バルブの提供を目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本願考案は、以下の特徴を有する冷媒設備用の複合バルブを提供することによ り上記課題を解決する。 本願第1の考案は、流体を流す流路21を備え、この流路21に、流路21を 開閉する開閉用弁3が備えられるとともに、流路21に冷媒を注入する冷媒注入 口5と、流路21内の水分量を確認する水分検知器6と、流路21の冷媒の流れ を確認する流体指示器7とが備えられる。 そして、冷媒設備への取付けに際し、流路21の両端側が、冷媒設備に設けら れた配管に接続されるものである。
【0005】 本願第2の考案は、本願第1の考案に係る流路21の一端側が、流体を受容す る受容口22aをなし、流路21の他端側が、流体を送り出す送出口22bをな するものである。 又、開閉用弁3は、流路21における受容口22aと送出口22bとの間に設 けられ、受容口22aと開閉用弁3との間に、冷媒注入口5と水分検知器6と流 体指示器7とが設けられたものである。
【0006】 本願第3の考案は、本願第1又は第2の考案に係る流路21における送出口2 2bと開閉用弁3との間に、冷媒の温度上昇に伴って冷媒を流路21の外に吐出 させる溶栓8が設けられたものである。
【0007】 以上のように構成された本願考案においては、冷媒設備への取付けに際しては 、流路21の両側を冷媒設備の配管に接続すれば良く、これにより、冷媒設備の 配管に開閉用弁3を配設できるとともに、冷媒注入口5と流体指示器7と水分検 知器6とを配設でき、従来のように冷媒注入口5、流体指示器7、水分検知器6 等を別個に接続す場合に比し、短時間で、しかも、狭い場所での取付け作業を行 うことができる。又、配管に際し、従来のようにそれらをネジ接合やロー付け等 で繋ぎ合わせることが不要となり、ネジ加工により発生する加工粉やロー付け加 工により発生する酸化スケール等の異物の発生を防止し、配管に目詰まりを起こ すようなとを防止できる。また、開閉用弁3と共に、冷媒注入口5と流体指示器 7と水分検知器6とを備えているため、従来のようにこれらを冷媒設備の配管に 繋ぎ合わせるための接合部品も不要にでき、部品点数を少なくできるとともに、 コンパクトなものにできる。従って、狭い場所にでも設置できるとともに、低コ ストで製作できる。
【0008】
【考案の実施の形態】
以下、図を基に本願考案の一実施形態の冷媒設備用のバルブを具体的に説明す る。 図1は、本願考案の一実施形態の冷媒設備用のバルブの正面図、図2は、その 右側面図、図3は、図1のIII −III 線断面図、図4は、図1のIV−IV線断面図 である。
【0009】 本願考案の冷媒設備用の複合バルブ1は、バルブ本体2と、開閉用弁3と、冷 媒注入口5と、水分検知器6と、流体指示器7と、溶栓8とを備えている。
【0010】 バルブ本体2は、管体20によって内部に断面円形状に形成された流路21と 、弁収納部4と、検知器収納部9とを備えている。
【0011】 流路21は、流体を流すためのもので、図3の上下中央部に開閉用弁3によっ て流路21を開閉する開閉用口24が備えられており、又、この開閉用口24に よって流路21が、開閉用口24より前方側(図示下部側)の第1流路22と、 第1流路22から後方側(図示上方側)に直線状に続く第2流路23とに区画さ れている。又、この実施形態では、第1流路22から第2流路23に向かって流 体を流すように設定されている。従って、本実施形態におけるこのバルブ1は、 流路21における流体の流れ方向が第1流路22から第2流路23側(図示のX 方向)に形成され、第1流路22における前端側が流体を受容する受容口22a をなし、第2流路23における後端側が流体を送り出す送出口23aをなすよう にして冷媒設備の配管に接続される。
【0012】 弁収納部4は、後述の開閉用弁3のスピンドル31を収納するためのもので、 管状をなし、内部に収納孔41を備え、この収納孔41にスピンドル31を収納 し得るようになされている。この収納孔41の下端は、流路21における開閉用 口24に連通するように開口されており、収納したスピンドル31の先端部を流 路21における開閉用口24に出し入れするための出入口42をなしている。収 納孔41の上部側は、軸方向が流路21の軸方向と略45°の角度Aをなして後 上方側に所定長さで伸ばされている。又、その上端は開口されており、収納した スピンドル31を操作するための操作用口43をなしている。この操作用口43 は、収納孔41にスピンドル31を収納後、収納孔41より径小に形成されるこ とにより、収納したスピンドル31が操作用口43から抜けないようになされて いる。一方、収納孔41の下部側における内周壁には、内ネジ部44が設けられ 、スピンドル31を螺合し得るようになされている。
【0013】 検知器収納部9は、水分検知器6を収納するためのもので、上記の第1流路2 2に形成されている。本実施形態における検知器収納部9は、バルブ本体2の管 体とは別体の円筒状のものから構成され、軸方向が前後方向を向くように配位さ れ、後部側の周壁と前部側の周壁との両側各々に、バルブ本体2の管体20がロ ー付けによって連結されることにより、検知器収納部9の内部がバルブ本体2の 管体内に連通して第1流路22の一部を構成するようになされている。
【0014】 又、この検知器収納部9の下端側には、本体取付け部91が備えられている。 この本体取付け部91は、このバルブ本体2を他部材に固定するためのもので、 本実施形態では、図1及び図4に示すように左右両側方に所定長さ及び厚さで突 設され、その突設された部分にボルト取付け用ネジ92、92が設けられており 、このボルト取付け用ネジ92、92を介してバルブ本体2が他部材に固定され るようになされている。
【0015】 開閉用弁3は、図3に示すようにバルブ本体2の弁収納部4に収納されたスピ ンドル31と、バルブ本体2に形成された弁座36とから構成されている。スピ ンドル31は、弁体をなすもので、弁収納部4に収納し得る大きさの円柱状をな し、外周における下部側には、本体螺合用ネジ部32が設けられ、本体螺合用ネ ジ部32の上部側には、リング嵌挿用溝33が設けられ、このリング嵌挿用溝3 3にOリング33aが嵌挿されるようになされている。又、このスピンドル31 の下端部には、バルブ本体2における第1流路22の開閉用口24を閉塞するた めのスピンドル31の軸方向に直角面を有する閉塞部34が設けられており、ス ピンドル31の上端部には、この工具を係合するための工具係合孔35が設けら れている。
【0016】 そして、このように構成されたスピンドル31は、リング嵌挿用溝33にOリ ング33aが嵌挿された後、弁収納部4の収納孔41内に、収納孔41の内ネジ 部44に本体螺合用ネジ部32が螺合されるようにして収納され、収納孔41の 内ネジ部44に案内されて収納孔41の軸方向に沿って移動する。そして、この 移動によって、図5に示すようにスピンドル31の閉塞部34が収納孔41から 流路21における開閉用口24に突出し、又、開閉用口24から収納孔41内に 移動する。又、この移動に際し、リング嵌挿用溝33に嵌挿されたOリング33 aが収納孔41の内壁面を摺動しつつ移動することにより、収納孔41の出入口 42と操作用口43とを遮断した状態を維持する。また、スピンドル31が収納 孔41に収納された後は、弁収納部4に袋状の保護用キャップ45が螺合される ことにより、スピンドル31が保護されるようになされている。
【0017】 弁座36は、スピンドル31の閉塞部34を当接させるためのもので、この弁 座36にスピンドル31の閉塞部34を当接させることによってスピンドル31 の閉塞部34がバルブ本体2における流路21の開閉用口24を閉塞できるよう になされたものである。この弁座36は、バルブ本体2の収納孔41の下端側か ら流路21の開閉用口24を形成したバルブ本体2の内壁面にかけて、収納孔4 1の軸方向と略直角をなす段部が円形状に形成され、収納孔41に収納されたス ピンドル31の閉塞部34が全周に渡って当接し得るようになされている。本実 施形態では、弁座36の収納孔41側の部分(図3の左下方部)は、収納孔41 と流路21との境界部に形成され、一方、流路21側の部分(図3の右上方部) は、バルブ本体2の内壁面から径内側に突設された突起部71に設けられている 。この突起部71は、バルブ本体2の内壁面に略周方向に沿って所定長さで形成 されており、第1流路22と面した図示下方側の第1側面71aと、第2流路2 3と面した図示上方側の第2側面71bとで略断面直角三角形状をなしている。 又、第1側面71aは、バルブ本体2の内壁面側の基端部71cから先端部71 dにかけて漸次図示上方側に傾斜し、流路22の流体流れ方向(図示のX方向) に対して第2流路23側に略45°傾斜した傾斜面をなしている。そして、この ように形成された突起部71に、収納孔41側からドリル加工を施すことにより 、弁座36における流路21側の部分を形成している。尚、突起部71の形状は 、断面三角形状のものに限らず、適宜変更できる。但し、突起部71の第1側面 71aを第2流路23側に傾斜した傾斜面に形成しておくのが流体の流れ抵抗を 少なくできる点で好ましい。又、その突起部71の第1側面71aの傾斜量につ いても、上記のように45°傾斜したものに限らず、第2流路23側に傾斜して いれば良く、特に限定されない。
【0018】 尚、このような突起部71を設けてその突起部71に弁座36を形成している のは、スピンドル31の径を小さくしてバルブ1全体をコンパクト化にするため である。詳しくは、本実施形態のようにスピンドル31が、略45°をなした方 向から流路21を塞ぐため、スピンドル31の径が流路21の径と同じか又は小 さい場合には、流路21を塞ぐことができない。従って、スピンドル31の径を 流路21の径より径大にしておく必要があるが、流路21の径より径大にすると 、弁収納部4及びスピンドル31が大きくなってバルブ1全体をコンパクトにす ることができなくなってしまう。そこで、この突起部71を設けることにより、 流路21の開閉用口24を小さくし、流路21の径と同じか又は径小なスピンド ル31で開閉用口24を塞げるようにし、バルブ1全体をコンパクトにしたもの である。従って、本実施形態で使用している上記スピンドル31は、第1流路2 2の径と同じか又は径小のものが使用される。但し、第1流路22の径と同じか 又は径小のスピンドル31の使用に限定されるものではなく、第1流路22の径 より径大のスピンドル31を使用することもでき、その場合は、突起部71を設 けなくても、流路21を形成したバルブ本体2の内壁面をカットすることにより 、内壁面から略断面三角形状に窪んだ凹部を形成するようにしてその凹部の側面 を弁座36として機能させれば良く、適宜変更し得る。
【0019】 水分検知器6は、インジケーター6から構成されている。このインジケーター 6は、先端に、水分量により色の変わる検知部61を備え、この検知部61の色 が変わると水分量が増えたことを検知し得るようになされている。そして、この インジケーター6は、バルブ本体2の検知器収納部9の下面に設けられた取付け 用孔93に、先端側から検知器収納部9内に入れられるようにして取り付けられ ることにより、検知部61が検知器収納部9内に配位されている。
【0020】 流体指示器7は、流路21の冷媒の流れを確認するもので、本実施形態では、 バルブ本体2の検知器収納部の前面を被覆した透明体7から構成されており、こ の透明体7を透してバルブ本体2の外部から検知器収納部9内を流れる冷媒を見 ることにより、流路21の冷媒の流れを確認するようになされている。又、この 透明体7は、検知器収納部9内の水分検知器6の検知部61を見る覗き窓として の役目をもなす。
【0021】 冷媒注入口5は、このバルブ1を冷媒設備の配管に接続後、配管中に冷媒を注 入して補充する他、配管中の空気を除去する真空引きや、配管中の冷媒圧力測定 等する役目をもなす。この冷媒注入口5は、本実施形態では、図2及び図4に示 すようにバルブ本体2における検知器収納部9に取り付けられた接続管51と、 接続管51の内部に設けられた環状のコアー52とを備えている。接続管51の 下端側は、検知器収納部の右部側の周壁にロー付け等の固定手段によって取り付 けられることにより、接続管51の内部と検知器収納部9の内部とが連通されて いる。接続管51の上端側は、斜め上方側に伸ばされている。又、接続管51の 上端外周には、真空ポンプ接続用ネジ部51aが設けられており、この真空ポン プ接続用ネジ部51aに真空ポンプのホース端部を接続し得るようになされてい る。
【0022】 コアー52は、接続管51の内部を密閉状態に維持しておくためのもので、こ のコアー52が検知器収納部9側に押圧操作されることにより、第1流路22の 一部をなす検知器収納部9の内部と接続管51の上端開口とが連通し、これによ り、冷媒設備の配管に接続後、接続管51から真空引きや、冷媒を補充等できる ようになされている。又、この接続管51の真空ポンプ接続用ネジ部51aには 、袋ナット54が螺合されている。この袋ナット53は、使用していない間、コ アー52を保護しておくためのもので、冷媒注入口5の使用に際して取り外され るものである。
【0023】 溶栓8は、冷媒が配管内で温度上昇した場合に冷媒を自動的に外部に吐出させ て配管内での冷媒の温度上昇による爆発を防止するためのもので、図1、図2に 示すように先端に小孔からなる冷媒吐出用孔82を有する筒状体81を備えたも のから構成されている。そして、この筒状体81の基端側が、バルブ本体2の弁 収納部4の後方側における右側の周壁に取り付けられることにより、冷媒吐出用 孔82とバルブ本体2の第2流路23とが連通されるようになされている。この 冷媒吐出用孔82は、通常状態では塞がれており、温度上昇に伴って筒状体81 内に設けたヒューズメタル(図示せず)を介して開口されるようになされている 。本実施形態では、冷媒の温度が75°C程度になるとヒューズメタルによって 冷媒吐出用孔82が開口して第2流路23内の冷媒が自動的に吐出するようにな されている。
【0024】 次に、以上のように形成された本願考案の冷媒設備用の複合バルブ1の使用方 法について、空調機に使用される場合を例にして説明する。 例えば空調機としてセパレート方式(室外機1台に対して室内機1台)の冷房 装置に本願考案のバルブ1を使用する場合、バルブ1は、室外機の低圧ガス側に 取付けられて使用される。詳しくは、この冷房装置100は、図6に示すように 室外機101と、室内機102とを備えており、これらは、ガス側接続管103 と、液側接続管104とによって接続されることにより、冷房サイクルを構成す るようになされている。
【0025】 そして、室外機101や室内機102の据え付け工事に際し、本願考案の複合 バルブ1を、図5に示すように弁収納部4の保護キャップ45(図3に図示)を 外し、スピンドル31の工具係合孔35にレンチLを係合させ、レンチLを回動 操作することにより、スピンドル31と弁座36とを当接させて流路21を遮断 した状態にしておき、その状態で、ガス側接続管103に、複合バルブ1の第1 流路22の受容口22aを室内機102側に、第2流路23の送出口23aが室 外機101側に各々接続するとともに、室外機101等にボルトを介して本体取 付け部91を固定する。
【0026】 配管の接続終了後、複合バルブ1の冷媒注入口5の接続管51に、真空ポンプ のホース端部を接続して配管内の真空引きを行った後、図5に示す状態からスピ ンドル31に係合させたレンチLを上記と反対方向に回動操作することによりス ピンドル31を引き上げる。これにより、複合バルブ本体1の第1流路22と第 2流路23とが連通する(図3の状態)。又、スピンドル31による開閉用口2 4の開放に併せて液側バルブ105も開放する。これにより、室外機101に封 入していた冷媒ガスがバルブ1の第1流路22から第2流路23に沿って流れ、 配管内の全体に行き渡り、冷房サイクルとしての運転が可能な状態となる。また 、冷媒ガスがバルブ1の第1流路22から第2流路23に沿って流れる際、第1 流路22から第2流路23にかけて直線状をなしているため、冷媒ガスが直線状 に流れることができ、流れ抵抗を小さくでき、圧力損失を起こすようなことを防 止できる。
【0027】 その後、バルブ本体2の検知器収納部9内を透明体7から、検知部61の色が 変わっていないことを点検する。これにより、配管内における水分量が多くなっ ていないことを検知できる。又、同時に、透明体7から検知器収納部9内を流れ る冷媒を見て、冷媒から泡が出ていないことを点検する。これにより、配管内の 冷媒の量を確認できる。冷媒から泡が出ている場合は、配管内の冷媒の量が少な いので、冷媒注入口5から冷媒を補充する。一方、冷媒設備の使用によって配管 内の冷媒の温度が上昇(本実施形態では、75°C)した場合は、溶栓8から冷 媒が自動的に吐出させることができ、冷媒の温度上昇による配管内での爆発を防 止できる。
【0028】 尚、本実施形態では、流路21における第1流路22の軸方向と、第2流路2 3の軸方向とを直線状に形成することにより、流体の流れ方向を直線状にして流 体の圧力損失のないものにしているが、この形態のものに限らず、第1流路22 の軸方向と、第2流路23の軸方向とに角度を持たせるようにしても良く、適宜 変更し得る。
【0029】 又、本実施形態では、スピンドル31の軸方向を、直線状をなす流路21の軸 方向に対して略45°の角度Aをなした方向に配位させ、その方向にスピンドル 31を移動させるようにしているが、この形態のものに限らず、スピンドル31 の軸方向を、第1流路22又は第2流路23の軸方向に対して鈍角又は鋭角をな した方向に配位させておけば良く、適宜変更し得る。
【0030】 また、本実施形態では、本願考案のバルブ1をセパレート方式の冷房装置に使 用しているが、マルチタイプの冷房装置等の空調機、或いは冷凍機等の冷媒設備 に広く使用し得るものであり、適宜変更使用し得る。
【0031】
【考案の効果】
以上、本願考案は、冷媒設備への取付けに際しては、流路21の両側を冷媒設 備の配管に接続すれば良く、短時間で、しかも、狭い場所での取付け作業を行う ことができる。又、配管に際し、従来のようにそれらをネジ接合やロー付け等で 繋ぎ合わせることが不要となり、ネジ加工により発生する加工粉やロー付け加工 により発生する酸化スケール等の異物の発生を防止し、配管に目詰まりを起こす ようなとを防止できる。また、開閉用弁3と共に、冷媒注入口5と流体指示器7 と水分検知器6と溶栓8とを備えているため、従来のようにこれらを冷媒設備の 配管に繋ぎ合わせるための接合部品も不要にでき、部品点数を少なくできるとと もに、コンパクトなものにできる。従って、狭い場所にでも設置できるとともに 、低コストで製作できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願考案の一実施形態の冷媒設備用の複合バル
ブの正面図である。
【図2】本願考案の一実施形態の冷媒設備用の複合バル
ブの側面図である。
【図3】図1のIII −III 線断面図である。
【図4】図1のIV−IV線断面図である。
【図5】開閉用弁によって流路を遮断した状態の要部断
面図である。
【図6】本願考案の冷媒設備用のバルブを使用した一実
施形態の冷房装置の系統図である。
【符号の説明】
1 複合バルブ 2 バルブ本体 3 開閉用弁 4 弁収納部 5 冷媒注入口 6 水分検知器 7 流体指示器 8 溶栓 21 流路 22 第1流路 23 第2流路 31 スピンドル 103 ガス側接続管 104 液側接続管

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】流体を流す流路(21)を備え、この流路(21)
    に、流路(21)を開閉する開閉用弁(3) が備えられるとと
    もに、流路(21)に冷媒を注入する冷媒注入口(5) と、流
    路(21)内の水分量を確認する水分検知器(6) と、流路(2
    1)の冷媒の流れを確認する流体指示器(7) とが備えら
    れ、 冷媒設備への取付けに際し、流路(21)の両端側が、冷媒
    設備に設けられた配管に接続されるものであることを特
    徴とする冷媒設備用の複合バルブ。
  2. 【請求項2】流路(21)の一端側が、流体を受容する受容
    口(22a) をなし、流路(21)の他端側が、流体を送り出す
    送出口(22b) をなするものであり、 開閉用弁(3) が、流路(21)における受容口(22a) と送出
    口(22b) との間に設けられ、受容口(22a) と開閉用弁
    (3) との間に、冷媒注入口(5) と水分検知器(6)と流体
    指示器(7) とが設けられたものであることを特徴とする
    請求項1に記載の冷媒設備用の複合バルブ。
  3. 【請求項3】流路(21)における送出口(22b) と開閉用弁
    (3) との間に、冷媒の温度上昇に伴って冷媒を流路(21)
    の外に吐出させる溶栓(8) が設けられたものであること
    を特徴とする請求項1又は2に記載の冷媒設備用の複合
    バルブ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2011043249A (ja) * 2009-08-19 2011-03-03 Fuji Koki Corp サイトグラス
JP2015010562A (ja) * 2013-06-28 2015-01-19 株式会社エッチ・ケー・エス エンジンの吸気系洗浄装置
CN105465386B (zh) * 2014-09-05 2018-11-09 浙江三花智能控制股份有限公司 阀装置

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