JP3071303U - キーボードにおけるカーソル制御装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 カーソルの制御の精密さを向上し、ユーザー
が精確的にカーソルの移動を制御でき、カーソルの操作
を楽で簡素化させることができるカーソル制御装置を提
供する。 【解決手段】 キーボードにおけるカーソル制御装置で
あって、キーボードに指弾き式カーソル制御装置を配置
し、当該指弾き式カーソル制御装置に前後方向に回転可
能、且つ左右方向に摺動可能なスリーブリングを設ける
ことによってスクリーンにおけるカーソルの移動を制御
する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、キーボードにおけるカーソル制御装置に係わるもので、特にカーソ ルの移動を精確的に制御できるキーボードにおけるカーソル制御装置に係わるも のである。

【０００２】

【従来の技術】

情報テクノロジーの日進月歩に従って、情報化設備がどんどんとそれぞれの会 社や家庭に入るようになり、人間のコンピュータ周辺装置に接するチャンスが大 幅に増加される。キーボードはコンピュータの情報の入力のもっとも大切な道具 であり、キーボードの他に、マウスやタッチパネルなどを介して情報を入力する ことができる。マウスはスクリーンにおけるカーソルを移動させることができる が、同時にマウスとキーボードとを使用する場合、キーボードとマウスを同期に 操作できない課題を招くことがあり、両手の動作が調和できないと共に、操作ス ピードも劣る。図１に示すように、従来のキーボード１０ａにタッチパネル１１ ａが配置され、ユーザーが指をタッチパネル１１ａにおいて摺動させることによ って静電気伝導の原理に基づいてスクリーンにおけるカーソルを移動させること ができる。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、使用の際、指をタッチパネルの上面を移動させることによって カーソルの移動を制御する場合、指の摺動が精確的に制御できないため、相対的 にカーソルの移動の精密さが劣り、ユーザーが精確的にカーソルを制御できない ようになる。また、前記タッチパネル１１ａが丈夫ではなく、指のタッチの力が 大きすぎる場合、タッチパネル１１ａの損害やミスコントロールを招くことがあ り、これらのことも改善される必要がある。

【０００４】

【課題を解決するための手段】 前記それぞれの課題に鑑みて、本考案は、キーボードに収納部を形成させ、当 該収納部に指弾き式カーソル制御装置を収納し、指で当該カーソル制御装置をは じくことによってスクリーンにおけるカーソルの移動を制御し、カーソル制御の 精密さを向上し、ユーザーが精確的にカーソルの移動を制御でき、操作には簡単 で楽であり、且つその構成がかなり丈夫なので、指の摺動の力が所定の限度に達 してもカーソル制御装置を損害またはミスコントロールを招くことがないので、 かなり好適である。

【０００５】 以下に添付図面を参照しながら、本考案によるキーボードにおけるカーソル制 御装置の具体的な実施の形態を詳細に説明するが、それらの構成は本考案を実施 する好適な実施例に過ぎなく、本考案の構造をそれらに制限されない。

【０００６】

【考案の実施の形態】

図２と図３はそれぞれ本考案の実施の形態の組み立て斜視図と分解斜視図であ る。図に示すように、本実施の形態によるキーボードにおけるカーソル制御装置 において、キーボード１０が扁平状のケーシング１１を備え、当該ケーシング１ １の上部に複数のボタン１２が形成され、当該ケーシング１１の内部にキーボー ド電気回路（図示しない）が配置され、上記のキーボードの構造が従来の構造と 同様であり、本考案の出願範疇ではないため、くどくどしい説明を省略する。本 実施の形態のキーボード１０に収納部１３が形成され、そこに指弾き式カーソル 制御装置２０が配置される。

【０００７】 前記カーソル制御装置２０は、電気回路ユニット２１と指弾きロッド２２とス リーブリング２３とカバー２４とからなり、前記電気回路ユニット２１に第１受 信手段２５と第２受信手段２６とが設けられ、前記指弾きロッド２２が前記電気 回路ユニット２１に設けられ、前記スリーブリング２３が前記指弾きロッド２２ に装着され、前記指弾きロッド２２が前後方向の回転と左右方向の摺動とが可能 であり、前記スリーブリング２３の右側と下方にそれぞれ第１回折格子２７と第 ２回折格子２８とが配置され、前記第１回折格子２７と第２回折格子２８とがそ れぞれ第１受信手段２５と第２受信手段２６に対応され、当該回折格子２７と２ ８とが回折格子の構造を有し、スリーブリング２３が前後方向に回転される場合 に、前記第１回折格子２７も同期に回転され、また、前記スリーブリング２３が 左右方向に摺動される場合に前記第２回折格子２８も同期に移動される。前記カ バー２４は前記指弾きロッド２２とスリーブリング２３の上方に設けられ、当該 カバー２４は前記電気回路ユニット２１と前記キーボード１０のケーシング１１ の上面部の間に挟持され、指弾きロッド２２とスリーブリング２３を適当に保護 し、外部よりの干渉を避けられる。前記カバー２４には第１開口２９が形成され 、スリーブリング２３を露出させることができ、露出させることによって前記ス リーブリング２３の操作に便する。前記カーソル制御装置２０は複数個のネジ１ ４によって前記キーボード１０の収納部１３の内部に固着され、且つ前記キーボ ード１０のケーシング１１の上部に第２開口１５が形成され、スリーブリング２ ３を露出させることができ、露出させることによって前記スリーブリング２３の 操作に便する。前記の構成によってキーボードにおけるカーソル制御装置を形成 する。

【０００８】 図４と図５は、本実施の形態のスリーブリングの前後方向の回転と左右方向の 摺動の場合を示す図である。図４に示すように、ユーザーが指でスリーブリング ２３を前後方向に回転させることができ、その回転（ローリング作動）によって 第１回折格子２７を同期に回転させることができ、第１回折格子２７が回転する 場合、対応する第１受信手段２５が信号を受信してコンピュータ本体（図示しな い）に送信し、信号を電気回路によって転換してから、スクリーンにおけるカー ソルを上下移動させることができる。図５に示すように、ユーザーが指で前記ス リーブリング２３を左右方向に移動させる場合、第２回折格子２８が同期に移動 され、第２回折格子２８が移動する際、対応する第２受信手段２６が信号を受信 してコンピュータ本体に送信し、信号を電気回路によって転換してから、スクリ ーンにおけるカーソルを左右方向に移動させることができる。

【０００９】 前記のように、本考案は、主にキーボード１０に指弾き式カーソル制御装置２ ０を配置するもので、当該カーソル制御装置２０は前記キーボード１０に整合さ れるため、両者を同期かつ同時に利用でき、両手の動作が不調和で、スピードが 遅くなる現象などを一切有しない。且つキーボード１０はボタン１２を介して情 報を入力すると共に、カーソルの移動を制御できる他に、スリーブリング２３に 対する弾きによってカーソルを移動させることができる。指でスリーブリング２ ３を前後方向に回転且つ左右方向に摺動させることによってカーソルを精密的に 制御できるため、操作には楽で簡単であり、また、スリーブリング２３が前記指 弾きロッド２２に装着されるため、その構成が丈夫で、指ではじく場合に、力が 強すぎて入力手段を損害またはミスコントロールを生じさせることがまったくな い。

【００１０】 また、本考案はコンピュータのキーボードに限ることがなく、例えば、一体化 のコンピュータやワープロやレジスタや自動現金おろし機械や他の電子製品や電 気製品などのボタンやキーボードにも応用できる。図６は本考案をレジスタのキ ーボードに利用する場合を示す図である。図に示すように、レジスタのキーボー ド１０に指弾き式カーソル制御装置２０が配置され、当該スリーブリング２３に 対する弾き動作によってスクリーン３０におけるカーソルの移動を制御できる。

【００１１】

【考案の効果】

本考案は、従来のタッチパネルが設けられるコンピュータ装置の諸課題に鑑み てなされるもので、従来のタッチパネルが操作が精密的ではなく、且つ丈夫では ない課題に対し、本考案によるキーボードにおけるカーソル制御装置が操作が精 密的で、構造も丈夫である。

【図面の簡単な説明】

【図１】従来のタッチパネルが設けられるキーボード装
置の斜視図である。

【図２】本考案の実施の形態の組み立て状態を示す斜視
図である。

【図３】本考案の実施の形態の分解斜視図である。

【図４】本考案の実施の形態のスリーブリングの前後方
向に回転される場合を示す図である。

【図５】本考案の実施の形態のスリーブリングの左右方
向に移動される場合を示す図である。

【図６】本考案をレジスタのキーボードに利用した場合
を示す図である。

【符号の説明】

１０ キーボード １１ ケーシング １２ ボタン １３ 収納部 １４ ネジ １５ 第２開口 ２０ 指弾き式カーソル制御装置 ２１ 電気回路ユニット ２２ 指弾きロッド ２３ スリーブリング ２４ カバー ２５ 第１受信手段 ２６ 第２受信手段 ２７ 第１回折格子 ２８ 第２回折格子 ２９ 第１開口 ３０ スクリーン １０ａ キーボード １１ａ タッチパネル

Claims (5)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 収納部を有するキーボードと、前記収納
   部に装着され、指の弾きによってコンピュータスクリー
   ンにおけるカーソルを制御できる指弾き式カーソル制御
   装置とからなるキーボードにおけるカーソル制御装置。
2. 【請求項２】 前記収納部に前記指弾き式カーソル制御
   装置を露出させることができる開口が形成されることを
   特徴とする請求項１に記載のキーボードにおけるカーソ
   ル制御装置。
3. 【請求項３】 前記指弾き式カーソル制御装置は、前後
   方向にローリング可能で、且つ左右方向に摺動可能なス
   リーブリングであり、指で当該スリーブリングを前後ま
   たは左右にはじくことによってコンピュータスクリーン
   におけるカーソルを制御できることを特徴とする請求項
   １に記載のキーボードにおけるカーソル制御装置。
4. 【請求項４】 前記キーボードは、コンピュータやレジ
   スタや自動現金おろし機械または他の電子部品や電気製
   品などにおけるキーボード装置であることを特徴とする
   請求項１に記載のキーボードにおけるカーソル制御装
   置。
5. 【請求項５】 電気回路ユニットと、指弾きロッドと、
   スリーブリングとからなり、前記電気回路ユニットには
   第１受信手段と第２受信手段とを有し、前記指弾きロッ
   ドが前記電気回路ユニットに設けられると共に、前記ス
   リーブリングが前記指弾きロッドに装着され、前記スリ
   ーブリングを前後方向に回転させることができると共
   に、左右方向に摺動させることもでき、前記スリーブリ
   ングに第１回折格子と第２回折格子とが配置され、それ
   らの回折格子がそれぞれ第１受信手段と第２受信手段と
   に対応され、前記スリーブリングが前後方向に回転する
   場合、前記第１受信手段も同期に回転され、また、前記
   スリーブリングが左右方向に摺動する場合、前記第２受
   信手段も左右方向に同期に摺動されることを特徴とする
   請求項１に記載のキーボードにおけるカーソル制御装
   置。