JP3070774B2 - ワークの表面状態監視方法 - Google Patents

ワークの表面状態監視方法

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JP3070774B2 JP3091493A JP9149391A JP3070774B2 JP 3070774 B2 JP3070774 B2 JP 3070774B2 JP 3091493 A JP3091493 A JP 3091493A JP 9149391 A JP9149391 A JP 9149391A JP 3070774 B2 JP3070774 B2 JP 3070774B2
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    • B05SPRAYING OR ATOMISING IN GENERAL; APPLYING FLUENT MATERIALS TO SURFACES, IN GENERAL
    • B05BSPRAYING APPARATUS; ATOMISING APPARATUS; NOZZLES
    • B05B12/00Arrangements for controlling delivery; Arrangements for controlling the spray area
    • B05B12/08Arrangements for controlling delivery; Arrangements for controlling the spray area responsive to condition of liquid or other fluent material to be discharged, of ambient medium or of target ; responsive to condition of spray devices or of supply means, e.g. pipes, pumps or their drive means
    • B05B12/084Arrangements for controlling delivery; Arrangements for controlling the spray area responsive to condition of liquid or other fluent material to be discharged, of ambient medium or of target ; responsive to condition of spray devices or of supply means, e.g. pipes, pumps or their drive means responsive to condition of liquid or other fluent material already sprayed on the target, e.g. coating thickness, weight or pattern

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ワークの表面状態監視
方法に関し、特に自動車ボディなどのワークを搬送ライ
ン上を搬送し、そのワークの表面状態について検査用ロ
ボットで検査し、その検査結果の情報をその下流側の加
工用ロボットに供給して所定の作業を行わせる際のワー
クの表面状態監視方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、下塗りや中塗りされた自動車ボデ
ィ等の被塗物(ワーク)の塗装面などの被検査面に光を
照射して、その反射光をスクリーン上に投影させ、その
投影像の鮮映度から被検査面の表面欠陥を自動的に検出
する技術が開示されている。本願出願人は、この種検査
技術を一層発展させた技術として、特願平2−1724
57号において、被検査面に対して光度分布に強弱をつ
けた光を照射することにより、検査精度を向上させた表
面欠陥検査装置を提案し、また特願平2−227498
号において、被検査面に対して光の光度又は波長が所定
方向に連続的に変化する光を照射することにより、検査
精度を更に向上させた表面欠陥検査装置を提案した。
【0003】一方、特開昭58−64517号公報に
は、前記自動車ボディ等の被塗物の塗装面に発生した塗
装不良を水研して修正するため、作業者が搬送されてき
たワークを目視検査し、発見した不良部位と不良状態と
を指示装置によって夫々入力することにより、下流側で
ロボット等からなる水研装置で自動的に水研する自動水
研方法及びその装置が提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記公報に記載の自動
水研技術においては、作業者が不良部位を検知する毎に
指示装置に不良部位の位置と不良状態とを夫々入力する
ようになっているので、入力ミスが生じ、入力に多大の
労力を伴う。しかも、塗装不良部位を検知してもそこに
何らマークを印さないので、水研用ロボットの故障時に
は、作業者が再度不良部位の検知と水研の作業を施さな
ければならない。そこで、本願発明者等は、前記自動水
研技術を一層発展させた技術として、搬送ラインの上流
側で作業者によりワークの塗装面の不良部位と不良状態
とを検査して発見した不良部位にグレード別のマークを
印し、その下流側において3台の検査用ロボットにより
前記マーク及びマークの位置を検知し、その下流側に3
台の検査用ロボットに1対1で対応する3台の水研用ロ
ボットを配置し、各検査用ロボットの検査結果の情報を
各対応する水研用ロボットに供給して水研用ロボットに
より塗装不良部位に水研を施すようにした自動水研技術
を着想し、目下開発中である。
【0005】ところで、本願発明者等による自動水研技
術も含めて、これまでの自動水研技術には、指示装置で
入力された欠陥部位に関する検査情報或いは検査用ロボ
ットで検出した欠陥部位に関する検査情報を塗装の品質
管理に適宜活用する技術が全く見受けられない。それ
故、前記検査結果の情報を用いて塗装品質を監視するこ
とが出来ないこと、欠陥部位の数が多すぎる場合には水
研用ロボットがオーバーロードとなって所定時間内に欠
陥部位の補修加工を完了出来なくなること、欠陥部位の
発生数が異常に多いにも拘わらず上流の塗装ステーショ
ンへ直ちにフィードバックされないので適切な対策が講
じられず、欠陥の多い塗装が繰り返されること、などの
問題がある。加えて、検査結果の情報を塗装ステーショ
ンへフィードバックするとしても、何れの塗装ガンが異
常か判別し難いので、正常のガンも含めて塗装装置全体
を調整するなど調整に伴う無駄が多くなるという問題も
ある。
【0006】本発明の目的は、ワークの表面状態に関す
る検査結果の情報をワーク表面品質の監視に有効活用し
得るようなワークの表面状態監視方法、欠陥部位の多量
発生時に直ちに報知し得るようなワークの表面状態監視
方法、欠陥部位の多量発生時に上流の作業ステーション
へフィードバックして直ちに対策を講じ得るようなワー
クの表面状態監視方法を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】 請求項1に係るワーク
の表面状態監視方法は、ワークを、表面処理ステーショ
ンと、その下流側の検査用ロボットを備えた検査ステー
ションと、加工用ロボットを備えた加工ステーションと
を有する搬送ラインで搬送し加工を施す方法において、
前記ワークの表面に発生する複数の表面状態の欠陥にお
ける欠陥度合に対応付けた複数種類の特定のマークを予
め準備しておく第1の工程と、前記検査ステーションに
おいてワークの欠陥部位と欠陥度合を決定する第2の工
程と、前記検査ステーションにおいて、第2の工程で決
定された欠陥度合に対応する前記特定のマークを選択す
ると共にその選択したマークを対応する欠陥部位に付け
る第3の工程と、前記検査ステーションにおいて検査用
ロボットにより前記特定のマークとその位置を検知する
第4の工程と、前記加工ステーションにおいて、検査用
ロボットから供給されるワークの欠陥部位の位置と欠陥
度合の情報を加工用ロボットで受けてこの加工用ロボッ
トにより加工を施す第5の工程と、前記検査用ロボット
により得られたワークの欠陥部位の位置と欠陥度合の情
報を表面処理ステーションに供給することで、前記情報
を加工ステーションと表面処理ステーションの2箇所に
兼用して供給すると共に、表面処理ステーションにおい
て、前記情報を判断結果に基づいて表面処理条件を変更
する第6の工程とを備えたことを特徴とするものであ
る。
【0008】請求項2に係るワークの表面状態監視方法
は、請求項1のワークの表面状態監視方法において、前
記検査用ロボットにより、撮像手段を介してワークの表
面状態の欠陥部位を検出し、その検出した欠陥部位のワ
ーク毎の合計数を求め、その合計数が所定の許容値以上
のときに警告手段を介して警告を発することを特徴とす
るものである。
【0009】請求項3に係るワークの表面状態監視方法
は、請求項1のワークの表面状態監視方法において、前
記検査用ロボットにより、撮像手段を介してワークの表
面状態の欠陥部位を検出し、ワークの表面を区分した複
数の区域毎に、検出された欠陥部位の数をワーク毎に又
は所定数のワーク毎に求め、検査ステーションの上流側
でワークに表面処理を施す表面処理ステーションに対し
て、欠陥部位の数が許容限度以上に多い区域に関する表
面処理条件を変更する為の情報を供給することを特徴と
するものである。
【0010】
【作用】請求項1に係るワークの表面状態監視方法にお
いては、ワークの表面に発生する複数の表面状態の欠陥
における欠陥度合に対応付けた複数種類の特定のマーク
を予め準備しておき、検査ステーションにおいてワーク
の欠陥部位の位置と欠陥度合を決定し、決定された欠陥
度合に対応する特定のマークを選択すると共に、その選
択したマークを対応する欠陥部位に付ける。次に、検査
用ロボットにより前記特定のマークとその位置を検知す
る。次に、加工ステーションにおいて、検査用ロボット
から供給されるワークの欠陥部位の位置と欠陥度合の情
報を加工用ロボットで受けてこの加工用ロボットにより
加工を施す。前記検査用ロボットにより得られたワーク
の欠陥部位の位置と欠陥度合の情報を表面処理ステーシ
ョンに供給することで、前記情報を加工ステーションと
表面処理ステーションの2箇所に兼用して供給すると共
に、表面処理ステーションにおいて、前記情報の判断結
果に基づいて表面処理条件を変更する。このように、検
査結果の情報をワーク毎に出力することで、ワークの表
面状態の品質をワーク毎に監視できるとともに、下流の
加工用ロボットにより加工を施す作業負荷を算定するこ
とも可能となる。更に、検査結果の情報を所定数のワー
ク毎に出力することで、ワークの表面状態の品質を所定
数のワーク毎に監視できるとともに、検査ステーション
の上流側の表面処理ステーションにおいてワークに施す
表面処理の作業が適正になされているか否かのロット毎
の傾向を把握できる。例えば、表面処理ステーションに
おいて表面処理装置に僅かの異常が発生したときなど、
その影響が個々のワークに現れなくとも所定数のワーク
には何らかの傾向が現れるので、直ちに表面処理ステー
ションにおける表面処理条件を変更するという対策を講
ずることが可能になる。前記表面処理装置を新設した場
合や修理した場合など特に有効である。
【0011】請求項2に係るワークの表面状態監視方法
においては、基本的に請求項1と同様の作用が得られ
る。加えて、前記検査用ロボットにより、撮像手段を介
してワークの表面状態の欠陥部位を検出し、その検出し
た欠陥部位のワーク毎の合計数を求め、その合計数が所
定の許容値以上のときに警告手段を介して警告を発する
ので、下流側の加工用ロボットのオーバーロードの対策
を講ずるとか、上流側の表面処理工程において表面処理
作業条件を変更するとかの対策を講ずることが可能にな
り、多数のワークに対して不適切な表面処理作業を施し
てしまうのを防止できる。
【0012】請求項3に係るワークの表面状態監視方法
においては、基本的に請求項1と同様の作用が得られ
る。加えて、前記検査用ロボットにより、撮像手段を介
してワークの表面状態の欠陥部位を検出し、ワークの表
面を区分した複数の区域毎に、検出された欠陥部位の数
をワーク毎に又は所定数のワーク毎に求め、検査ステー
ションの上流側でワークに表面処理を施す表面処理ステ
ーションに対して、欠陥部位の数が許容限度以上に多い
区域に関する表面処理条件を変更する為の情報を供給す
るので、その情報に基づいて表面処理ステーションにお
いては欠陥部位の数が許容限度以上に多い区域に関する
表面処理条件を変更して欠陥部位の発生が減少するよう
に変更できる。しかも、区域毎の情報が提供されるの
で、全ての区域に関する表面処理条件を変更する必要が
なく、欠陥部位の数が多い区域に関してのみ重点的に対
策を講ずることが出来るので、効率的である。
【0013】
【発明の効果】前記作用の項で説明したように、次のよ
うな効果が得られる。請求項1に係るワークの表面状態
監視方法によれば、前記検査用ロボットによりワークの
表面状態を検査して得られた検査結果の情報をワーク毎
に出力することで、ワークの表面状態の品質をワーク毎
に監視できるとともに、下流の加工用ロボットにより加
工を施す作業負荷を算定することも可能となる。更に、
検査結果の情報を所定数のワーク毎に出力することで、
ワークの表面状態の品質を所定数のワーク毎に監視でき
るとともに、検査ステーションの上流側の表面処理ステ
ーションにおいてワークに施す表面処理の作業が適正に
なされているか否かのロット毎の傾向を把握できる。
に、検査用ロボットにより得られたワークの欠陥部位の
位置と欠陥度合の情報を表面処理ステーションに供給す
ることにより、この表面処理ステーションにおける表面
処理条件を変更して欠陥部位の発生が減少するように変
更できる。
【0014】請求項2に係るワークの表面状態監視方法
によれば、基本的に請求項1と同様の効果が得られる。
加えて、前記検査用ロボットにより検出した欠陥部位の
ワーク毎の合計数を求め、その合計数が所定の許容値以
上のときに警告手段を介して警告を発するので、下流側
の加工用ロボットのオーバーロードの対策を講ずると
か、上流側の表面処理工程において表面処理作業条件を
変更するとかの対策を講ずることが可能になり、多数の
ワークに対して不適切な表面処理作業を施してしまうの
を防止できる。
【0015】請求項3に係るワークの表面状態監視方法
によれば、基本的に請求項1と同様の効果が得られる。
加えて、ワークの表面を区分した複数の区域毎に、検査
用ロボットにより検出された欠陥部位の数をワーク毎に
又は所定数のワーク毎に求め、上流側でワークに表面処
理を施す表面処理ステーションに対して、欠陥部位の数
が許容限度以上に多い区域に関する表面処理条件を変更
する為の情報を供給することにより、欠陥部位の数が許
容限度以上に多い区域に関する表面処理条件を変更して
欠陥部位の発生が減少するように変更できる。しかも、
区域毎の情報が提供されるので、全ての区域に関する表
面処理条件を変更する必要がなく、欠陥部位の数が多い
区域に関してのみ重点的に対策を講ずることが出来るの
で、効率的である。
【0016】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面に基いて
説明する。本実施例は、自動車製造工場の水研加工ライ
ンにおける車体の塗装状態監視方法に本発明を適用した
ものである。尚、車体の前後左右を基準に前後左右を定
義して説明する。
【0017】前記水研加工ラインLについて説明する。
図1に示すように、中塗塗装ライン(図示略)の下流側
に設けられた水研加工ラインLには、上流側から検査マ
ーキングステーションL1、マーク検知ステーションL
2、研磨ステーションL3、補修ステーションL4及び
水洗ステーションL5が設けられている。検査マーキン
グステーションL1には検査員M1・M2が配置され、
中塗りされた車体Bは検査マーキングステーションL1
に搬送され、検査員M1・M2により車体Bの塗装面の
目視検査が行われる。検査員M1・M2は塗装面にピン
ホールやタレなどの塗装欠陥を発見すると、塗装欠陥部
位に施すべき研磨の研磨グレードに対応させて設定され
た3つのマークスタンプのうちの対応するものを選択し
て塗装欠陥部位に欠陥マークMをつける。表1に示すよ
うに、欠陥度合が著しく重研磨が必要な部位には丸形の
欠陥マークMが、中研磨が必要な部位には三角形の欠陥
マークMが、軽研磨が必要な部位には四角形の欠陥マー
クMがつけられるようになっており、また、これら欠陥
マークMには、「1」〜「3」の数値が研磨グレードを
示すデータ値として夫々割付けられている。
【表1】
【0018】マーク検知ステーションL2の上流側部分
には、車体Bの車種を検知するための発光部1と受光部
2からなる複数の車種検知センサ3が設けられ、下流側
部分には車体Bにつけられた欠陥マークMを検知するた
めの前後1対の同型の6軸のマーク検知ロボットR1・
R2が設けられ、マーク検知ロボットR1は車体Bの前
半部につけられた欠陥マークMを検知し、マーク検知ロ
ボットR2は車体Bの後半部につけられた欠陥マークM
を検知するようになっている。研磨ステーションL3に
はマーク検知ロボットR1・R2と同型の6軸の研磨ロ
ボットR3が設けられ、研磨ロボットR3は、マーク検
知ステーションL2からの検知データに基いて塗装欠陥
部位を研磨する。マーク検知ステーションL2と研磨ス
テーションL3には、夫々マーク検知ロボットR1・R
2の基準原点O1 と研磨ロボットR3の基準原点O2
予め設定されている。補修工程L4は、塗装欠陥部位の
数が多く所定のラインタクト内で研磨ロボットR3が全
ての塗装欠陥部位の研磨ができない場合に、作業者によ
り残った塗装欠陥部位の研磨を行うために設けられてい
る。水洗ステーションL5には複数の水洗シャワー27
と水洗ブラシ28・29が設けられ、研磨後の車体Bの
水洗いをするようになっている。
【0019】次に、マーク検知ロボットR1・R2及び
研磨ロボットR3の機械的構造について説明する。但
し、各ロボットR1〜R3は基本的に同型のロボットで
あり、それらの機械的構成も同様なので、マーク検知ロ
ボットR1について説明する。尚、ロボットR1〜R3
の同様の部材には同一の符号を付してある。図2に示す
ように、マーク検知ステーションL2の前後左右の4隅
にはコラム10が立設され、左右の各2本のコラム10
の上端には夫々ビーム11が前後方向向きに固着され、
左右の各ビーム11の上端にはガイドレール12が前後
方向向きに設けられ、左右のビーム11に亙って可動フ
レーム13が左右方向向きに架設され、可動フレーム1
3の両端のベアリング付き係合部13aがガイドレール
12に低摩擦で摺動自在に係合しており、可動フレーム
13は係合部13aを介して前後方向に移動自在に構成
されている。右側のビーム11の上端には、サーボモー
タで回転駆動されるボールネジシャフト14が前後方向
向きに設けられ、可動フレーム13の右端部にはボール
ネジシャフト14に螺合するボールネジナットが設けら
れ、サーボモータでシャフト14を回転駆動することに
より可動フレーム13はボールネジナットを介して前後
方向に移動駆動されるようになっている。
【0020】可動フレーム13の後側面にはサーボモー
タ15で回転駆動されるボールネジシャフト16と上下
1対のガイドレール17とが左右方向向きに設けられ、
可動フレーム13の後側面には、ガイドレール17に低
摩擦で摺動自在に係合した係合部(図示略)とボールネ
ジシャフト16に螺合したボールネジナットとを有する
可動台18が左右方向に移動自在に設けられ、サーボモ
ータ15でシャフト16を回転駆動することにより可動
台18はボールネジナットを介して左右方向に移動駆動
されるようになっている。可動台18には、サーボモー
タで回転駆動されるボールネジナット19と1対のロッ
ドガイド18aが立向きに設けられ、ボールネジナット
19に挿通螺合したボールネジシャフト20とロッドガ
イド18aに挿通したガイドロッド21の下端部にはハ
ンド保持部材22が固着され、ボールネジナット19を
回転駆動することによりハンド保持部材22が昇降駆動
される。前記ハンド保持部材22には、サーボモータに
より鉛直軸回りに回転駆動する為の駆動連結部23とサ
ーボモータにより水平軸回りに回転駆動する為の駆動連
結部24とサーボモータによりハンド軸回りに回転駆動
する為の駆動連結部とを介してハンド26が装着されて
いる。前記ハンド26には、支持部材41と、車体Bに
照射光を投光するための投光器42と、照射光で照射さ
れた車体Bの部位を撮像するためのCCDカメラ43と
を有するマーク検知装置40が設けられている。尚、図
3に示すように、研磨ロボットR3のハンド26の先端
には、砥石51と砥石51をそれと平行方向へ振動駆動
するアクチュエータ52とを有する研磨ツール50が装
着されている。このように構成されたマーク検知ロボッ
トR1・R2及び研磨ロボットR3は、X軸(前後方
向)、Y軸(左右方向)、Z軸(上下方向)、鉛直軸、
水平軸及びハンド軸の6軸の自由度を備えている。
【0021】次に、マーク検知ロボットR1・R2と研
磨ロボットR3の制御装置について説明する。図1に示
すように、マーク検知ステーションL2には、マーク検
知ロボットR1・R2の制御装置32・33が夫々設け
られ、研磨ステーションL3には研磨ロボットR3の制
御装置34が設けられ、図4に示すように、制御装置3
2・33は、夫々ロボットR1・R2のハンド26の位
置を制御するロボット制御部32a・33aと、CCD
カメラ43からの画像信号を処理するマーク検知部32
b・33bとで構成され、制御装置34は、研磨ロボッ
トR3のハンド26の位置を制御するロボット制御部3
4aと、研磨ツール50の研磨条件を設定するためのツ
ール制御部34bとで構成されている。
【0022】前記マーク検知ステーションL2には、複
数の車種検知センサ3からの出力を受けて車体Bの車種
を検知するための車種検知装置31が設けられ、補修ス
テーションL4には、塗装欠陥の発生状況を監視する欠
陥監視装置35が設けられ、欠陥監視装置35は、塗装
欠陥情報を表示するためのCRTディスプレイ36と、
塗装欠陥が著しく発生している場合に作業者に警報を発
するための警報ランプ37と警報ブザー38とを駆動制
御するように構成されている。
【0023】車種検知装置31、ロボット制御部32a
・33aとマーク検知部32b・33b、ロボット制御
部34aとツール制御部34b及び欠陥監視装置35
は、夫々CPUとROMとRAMとを含むマイクロコン
ピュータ及び入出力インターフェイスなどを備え、図4
に示すように、これら装置31〜35はバスで相互に接
続されるとともに外部から生産情報を受ける生産情報ネ
ット端末器4に接続され、欠陥監視装置35は自動車の
生産状況を管理する生産管理コンピュータ5に接続され
ている。車種検知装置31のROMには車種検知制御の
制御プログラムが格納され、ロボット制御部32a・3
3aのROMには、マーク検知ロボットR1・R2のテ
ーチングを行うときのテーチング制御と、6軸のサーボ
モータに対するフィードバック制御と、欠陥マークMを
検知するためにロボットR1・R2を制御する後述の車
種毎のマーク検知制御の制御プラグラムが格納され、マ
ーク検知部32b・33bのROMには画像信号に基い
て欠陥マークMとその位置を検知する為の画像処理制御
の制御プログラムが格納され、ロボット制御部34aの
ROMには6軸のサーボモータに対するフィードバック
制御と、後述の車種毎の研磨制御の制御プログラムが格
納され、ツール制御部34bのROMにはツール制御の
制御プログラムが格納され、欠陥監視装置35のROM
には後述の欠陥監視制御の制御プログラムが格納されて
いる。
【0024】次に、マーク検知ロボットR1・R2のマ
ーク検知制御の制御プログラムと研磨ロボットR3の研
磨制御の制御プログラムに共通に設定されているテーブ
ルについて説明する。図5・図6に示すように、車体B
は、マーク検知ロボットR1により欠陥マークMを検知
する、右フロントドア、右フロントフェンダ、ボンネッ
ト、左フロントフェンダ、左フロントドア及びルーフ前
部の6区域からなる前側検知領域と、マーク検知ロボッ
トR2により欠陥マークMを検知する、左リヤフェン
ダ、左リヤドア、ルーフ後部、右リヤドア、右リヤフェ
ンダ及びトランクの6区域からなる後側検知領域とに区
分されている。図7にボンネットを例として示したよう
に、前後の検知領域の各検知区域は20の小区画Sに区
画され、各小区画SはCCDカメラ43で1度に撮像可
能であり、各小区画Sの中心はカメラ43を位置させる
為の検知ポイントに設定されている。
【0025】表2に示すように、前側検知領域と後側検
知領域の12個の検知区域には、マーク検知ロボットR
1のハンド26とマーク検知ロボットR2のハンド26
とを相互に干渉することなく並行して移動させるための
検知順序が設定され、また合計240個の小区画Sの検
知ポイントには、CCDカメラ43で撮像する順序を設
定するとともに各区域を特定する為の検知ポイント番号
が「1」〜「240」の連続番号で割付けられている。
更に、12個の検知区域には、研磨ロボットR3の研磨
ツール50で研磨する研磨順序が設定されている。
【表2】
【0026】更に、前記12個の区域は、検知順序又は
研磨順序に基づいてマーク検知ロボットR1・R2又は
研磨ロボットR3のハンド26を移動させても車体Bと
ハンド26との干渉が生じないような「A」から「E」
の5つの不干渉グループにグループ化されている。即
ち、例えば右フロントドアと右フロントフェンダとは略
同一平面内に配置され、検知順序と検知ポイント番号に
基づいてハンド26をその平面に沿って移動させても車
体Bとハンド26との干渉が生じないので、右フロント
ドアと右フロントフェンダは同じ不干渉グループ「A」
としてグループ化されている。一方、例えば右フロント
フェンダとボンネットとは同一平面内に配置されておら
ず、検知順序と検知ポイント番号に基づいてハンド26
を移動させた場合車体Bとハンド26とが干渉するの
で、ボンネットは、右フロントフェンダの不干渉グルー
プ「A」と異なる不干渉グループ「D」としてグループ
化されている。
【0027】また、検知順序又は研磨順序に基づいてハ
ンド26を異なる不干渉グループ間に亙って移動させる
ときに、車体Bとハンド26との干渉が生じないように
迂回させる為の干渉回避ポイントが区域に対応づけて設
定されている。図8に示すように、車体Bの各検知区域
に対応させて且つ各検知区域の所定距離上方に夫々の干
渉回避ポイントが設定され、表2に示すように、これら
干渉回避ポイントには「244」〜「255」の干渉回
避ポイント番号が夫々割付けされている。このように設
定された検知ポイント番号、検知順序、研磨順序、不干
渉グル−プ及び干渉回避ポイント番号は車種毎のテーブ
ルとして、マーク検知ロボットR1・R2のマーク検知
制御の制御プログラムと研磨ロボットR3の研磨制御の
制御プログラムに夫々共通に格納されている。
【0028】次に、マーク検知ロボットR1・R2のテ
ーチングについて説明する。このテーチングは、水研加
工ラインLに新しい車種の車体Bが投入開始されるとき
にそれに先行して行われる。尚、マーク検知ロボットR
1・R2に対するテーチングは同様におこなわれるの
で、マーク検知ロボットR1のテーチングについて説明
する。テーチングを行うときには、先ず車体Bをマーク
検知ステーションL2の所定位置に位置決めし、ロボッ
トR1の6軸を初期設定し、次に検知順序に基づいて右
フロントドアの検知ポイント番号「1」の検知ポイント
の近傍位置にハンド26を介してカメラ43を移動さ
せ、CCDカメラ43の撮像領域の中心と小区画Sの中
心である検知ポイントとが一致するようにハンド26の
位置を微調整し、調整後ロボットR1の6軸の位置をテ
ーチングする。但し、カメラ43を車体Bから所定距離
離れた位置に設定してテーチングを行なう。以下同様に
して、検知ポイント番号順及び検知順序に従って順々に
テーチングを施す。尚、例えば右フロントフェンダから
ボンネットに移行する場合には、右フロントフェンダと
ボンネットとは不干渉グループが異なるので、先ずハン
ド26を右フロントフェンダの干渉回避ポイント「24
5」に移動させてその位置をテーチングし、次にハンド
26をボンネットの干渉回避ポイント番号「246」に
移動させてその位置をテーチングする。その他の干渉回
避ポイントについても同様である。
【0029】前記マーク検知ロボットR1に施したテー
チングのデータは、ロボット制御部32aのRAMに格
納される。次にマーク検知ロボットR2に対しても前記
同様にテーチングが施され、そのテーチングのデータが
ロボット制御部32aのRAMに格納される。両ロボッ
トR1・R2に対するテーチングの完了後、それらのテ
ーチングデータと同一のデータが研磨ロボットR3のロ
ボット制御部34aのRAMに転送されて格納され、ロ
ボットR3の研磨制御に活用される。前記ロボットR1
〜R3は同型であり、車体Bをマーク検知ステーション
L2に位置決めした状態におけるロボットR1・R2の
座標系に対する車体Bの位置と、車体Bを研磨ステーシ
ョンL3に位置決めした状態におけるロボットR3の座
標系に対する車体Bの位置とが同一に設定されているの
で、ロボットR1・R2のテーチングデータをロボット
R3において使用することが出来るようになっている。
【0030】次に、マーク検知制御及び画像処理制御に
ついて、図9と図10のフロチャートに基いて説明す
る。尚、制御装置32・33における制御は同様なの
で、制御装置32における制御について説明する。ま
た、テーチングデータは車種検知装置31からの車種デ
ータに基いて選択される。図9はマーク検知制御のルー
チンを示し、また図11はその制御と協働している画像
処理制御のルーチンを示し、図中Si(i=1、2、・
・・)は各ステップを示す。車体Bがマーク検知ステー
ションL2の所定位置に搬送されたか判定され(S
1)、車体Bが所定位置に搬送されていないときには
(S1:No)、マーク検知ロボットR1は基準原点O
1 に待機している。車体Bが所定位置に搬送されると
(S1:Yes)、カウンタが「120」にセットされ
(S2)、今回の検知ポイント番号「1」のテーチング
データが読込まれ(S3)、次に今回の検知ポイント番
号「1」の不干渉グループが読込まれる(S4)。次に
今回の検知ポイント番号の不干渉グループが前回の検知
ポイント番号の不干渉グループと同一かが判定される
(S5)。この場合、初回の検知ポイント番号なので不
干渉グループが同一と判定され(S5:Yes)、次に
検知ポイント番号「1」のテーチングデータに基いてハ
ンド26を介してカメラ43は検知ポイント番号「1」
の検知ポイントに移動駆動されるとともにマーク検知装
置40の姿勢がテーチングデータに基いて制御される
(S10)。
【0031】次にCCDカメラ43により検知ポイント
番号「1」に対応する右フロントドアの小区画Sが撮像
され(S11)、その画像信号はマーク検知部32bに
おいてディジタル信号に変換された後所定のデータ処理
が施されて欠陥マークMの有無及び欠陥マークMの種類
と位置が演算により求められる(S12)。次にカウン
タが1つデイクリメントされ(S13)、次に塗装欠陥
を示す欠陥マークMが存在するかが判定され(S1
4)、欠陥マークMが存在するときには(S14:Ye
s)、欠陥マークMの位置と欠陥マークMの種類(研磨
グレード)とが検知データとして記憶される(S1
5)。即ち、図11に示すように、欠陥マークMが検知
された順番を示す配列番号と、マークMが存在する小区
画Sの検知ポイント番号と、図12に示すように、その
小区画Sの画像のセンタOを原点として設定されたx・
y座標系における欠陥マークMのx・y座標値と、欠陥
マークMが示す「1」〜「3」の研磨グレードのうちの
1つの数値とが検知データとして記憶される。尚、車体
Bの車種と車体番号(これは端末器4から供給される)
も検知データとして記憶される。
【0032】S14においてNoのとき、又はS15の
後、カウンタの数値が「0」か否かが判定され(S1
6)、この場合NoなのでS3に戻り、以下、検知ポイ
ント番号と検知順序にしたがって検知ポイント番号
「2」〜「20」に対応する右フロントドアの各小区画
Sと検知ポイント番号「21」〜「40」に対応する右
フロントフェンダの各小区画Sについて、これらの区域
の不干渉グループは同一であるので、前記と同様にS3
〜S16が繰り返えされて欠陥マークMの検知が順次行
われ記憶される。このようにして右フロントフェンダの
欠陥マークMの検知が終了し、ボンネットの最初の小区
画Sに対応する今回の検知ポイント番号「41」のテー
チングデータが読込まれ(S3)、次に今回の検知ポイ
ント番号「41」の不干渉グループが読込まれ(S
4)、次に前回の検知ポイント番号「40」の不干渉グ
ループと今回の検知ポイント番号「41」の不干渉グル
ープが同一か否かが判別されると(S5)、この場合、
検知ポイント番号「40」の不干渉グループは「A」で
あり、検知ポイント番号「41」の不干渉グループは
「D」であって同一でないので(S5:No)、前回の
検知ポイント番号「40」の干渉回避ポイント番号「2
45」のテーチングデータが読込まれ(S6)、次に今
回の検知ポイント番号「41」の干渉回避ポイント番号
「246」のテーチングデータが読込まれ(S7)、次
に検知ポイント番号「40」に対応するように位置して
いたハンド26は、干渉回避ポイント番号「245」の
テーチングデータに基いて干渉回避ポイント番号「24
5」の干渉回避ポイントに移動し(S8)、次に干渉回
避ポイント番号「246」のテーチングデータに基いて
干渉回避ポイント番号「246」の干渉回避ポイントに
移動し(S9)、次に検知ポイント番号「41」の検知
ポイントに対応する位置に移動する(S10)。このよ
うに干渉回避ポイントを経由してハンド26を移動させ
ることによりハンド26と車体Bとの干渉を回避するこ
とができる。
【0033】以下同様に、検知ポイント番号と検知順序
にしたがってボンネットの欠陥マークMの検知を終了し
て左フロントフェンダの欠陥マークMの検知に移行する
とき、及び左フロントドアの欠陥マークMの検知を終了
してルーフ前部の欠陥マークMの検知に移行するときに
は、ハンド26は干渉回避ポイントPbを経由して移動
する。このようにして前側検知領域のすべての検知区域
の検知が終了すると(S16:Yes)、表3に1例と
して示したように、欠陥マークMが検知された順番に配
列された検知データがマーク検知部32bから研磨ロボ
ットR3の制御装置34のロボット制御部34aと欠陥
監視装置35とに転送され(S17)、ロボットR1は
基準原点O1 に戻る。尚、前記車体Bの前側検知領域に
対するマーク検知と並行して後側検知領域に対するマー
ク検知が実行され、表4に1例として示したように、マ
ーク検知ロボットR2のーク検知部33bからも検知デ
ータが研磨ロボットR3のロボット制御部34aと欠陥
監視装置35とに転送される。
【表3】
【表4】
【0034】次に、研磨制御のルーチンについて図13
の概略フローチャトに基いて説明する。尚、図中Si
(i=20、21・・・)は各ステップを示す。この制
御は、制御装置32・33のマーク検知部32b・33
bから検知データが転送されると開始され、先ずマーク
検知部32bから転送された検知データとマーク検知部
33bから転送された検知データとが結合され、この結
合された検知データが研磨順序に合うように再配列され
る(S20)(表5参照)。
【0035】次に、再配列された検知データの配列番号
「1」と配列番号「2」の検知ポイント番号の不干渉グ
ループがテーブルから読込まれ、それらの不干渉グルー
プが同一かが判別される(S21)。即ち、表5に示す
検知データにおいては、配列番号「1」の検知ポイント
番号「30」の不干渉グループは「A」であり、配列番
号「2」の検知ポイント番号「50」の不干渉グループ
は「D」であって不干渉グループが同一でないので(S
21:No)、検知ポイント番号「30」の干渉回避ポ
イント番号「245」が配列番号「2」として検知デー
タに挿入され(S22)、次に検知ポイント番号「5
0」の干渉回避ポイント番号「246」が配列番号
「3」として検知データに挿入される(S23)。S2
1においてYesの場合、又はS23の後、検知データ
の各検地ポイント番号について不干渉グループのチェッ
クが全て終了したかが判定され(S5)、チェックが終
了していない場合には(S24:No)、検知データの
残りの検知ポイント番号について、S21〜S24のス
テップが繰り返され、チェックが終了すると(S24:
Yes)、表5の検知データは表6のように補完される
(表6参照)。
【表6】
【0036】次に、車体Bが研磨ステーションL3の所
定位置に搬送されたかが判定される(S25)、車体B
が所定位置に搬送されると(S25:Yes)、検知デ
ータの配列番号「1」の検知ポイント番号「30」に対
応する検知ポイントに研磨ツール50を位置させるよう
に研磨ロボットR3のハンド26が移動し(S26)。
このとき、ハンド26は検知ポイント番号「30」の検
知ポイントのテーチングデータに基いて制御され且つ研
磨ツール50も所定の研磨姿勢に設定される。次に、検
知データの欠陥マークMのx・y座標値に基いてハンド
26が制御され砥石51が欠陥マークMに接触する位置
に移動し(S27)、次に検知データの研磨グレードデ
ータをツール制御部34bに出力し、研磨グレードに応
じた研磨時間及び研磨圧力などの研磨条件を設定する
(S28)。次にハンド26に設けたアクチュエータ5
2を介して研磨ツール50の砥石51が塗装欠陥が存在
する研磨面に対して平行となるように振動駆動され、砥
石51により塗装欠陥部位が研磨される(S29)。次
に、全ての塗装欠陥部位の研磨が終了したかが判定され
(S30)、この場合終了していないので(S30:N
o)、S26に移行する。このとき、S26において
は、ハンド26は、配列番号「2」に検知ポイント番号
として挿入された干渉回避ポイント番号「245」の干
渉回避ポイントに移動し、次に配列番号「3」に検知ポ
イント番号として挿入された干渉回避ポイント番号「2
46」の干渉回避ポイントに移動し、次に配列番号
「4」の検知ポイント番号「50」の検知ポイントに移
動する。このようにハンド26は2つの干渉回避ポイン
トを経由して移動するので、ハンド26や研磨ツール5
0が車体Bと干渉することはない。以降、前記同様に、
塗装欠陥部位に順次研磨が施され、全ての塗装欠陥部位
の研磨が終了すると(S30:Yes)、ロボットR3
は基準原点02 に戻される。
【0037】次に、欠陥監視制御のルーチンについて図
14のフローチャートに基いて説明する。尚、この制御
は、マーク検知部32b・33bからの検知データが転
送される毎に実行されるものとし、図中Si(i=4
0、41、・・・)は各ステップを示す。マーク検知部
32b・33bから検知データが転送されると、これら
検知データから今回マーク検知ステーションL2におい
て検知された車体Bについて、この車体Bの検知区域毎
の塗装欠陥数が演算されてその結果が記憶され(S4
0)、次にこの検知区域毎の塗装欠陥数と今回以前にマ
ーク検知された種々の車種の過去最新の所定台数(例え
ば50台)の車体Bについての検知区域毎の累積塗装欠
陥数とが検知区域毎に加算されてその結果が記憶される
(S41)。次に、図15に例示したように、今回の車
体Bの検知区域毎の塗装欠陥数が前側検知領域と後側検
知領域毎に或いは同時にCRTディスプレー36に所定
時間表示され(S42)、次に、図16に例示したよう
に、今回の車体Bの塗装欠陥数が加算された累積塗装欠
陥数がCRTディスプレー36に所定時間表示される
(S43)。次に、S40で求めたデータを用いて今回
の車体Bの全検知区域の欠陥発生分布がCRTディスプ
レー36に所定時間表示される(S44)。この場合、
1個の欠陥マークMが例えば1個のドットにて表示され
るが、この表示から各検知区域の欠陥発生状況を即座に
把握できる。次に、S41で求めたデータを用いて過去
最新の所定台数の車体Bの全検知区域の累積欠陥発生分
布がCRTディスプレー36に所定時間表示される(S
45)。この場合も1個の欠陥マークMが例えば1個の
ドットにて表示されるが、この表示から各検知区域の累
積欠陥発生状況を即座に把握できる。
【0038】次に、S40で求めたデータを合計するこ
とにより今回の車体Bの全検知区域の塗装欠陥数の合計
数が演算され(S46)、次にこの塗装欠陥の合計数が
予め設定された塗装欠陥の合計数の所定の許容値以上か
否かが判定される(S47)。この許容値は、所定のタ
クト時間内での研磨ロボットR3の研磨処理能力に基い
て設定されている。塗装欠陥の合計数が許容値以上の場
合には(S47:Yes)、ラインLの作業者を補修ス
テーションL4に待機させるためまた欠陥発生数が多い
ことを警告するために、欠陥監視装置35から駆動信号
が警報ランプ37に出力されて警報ランプ37が点灯さ
れ(S48)、次に駆動信号が警報ランプ38に出力さ
れて警報ブザー38が鳴らされる(S49)。このよう
に車体Bの塗装欠陥が多い場合には、警報ランプ37及
び警報ブザー38により作業者に報知され、研磨ロボッ
トR3で研磨できなかった塗装欠陥部位は、補修ステー
ションL4で確実に作業者により研磨されるので、塗装
欠陥部位が研磨されずに車体Bが下流側に搬送されるこ
とはない。
【0039】S47でNoの場合、又はS49の後、今
回の車体Bの検知区域毎の塗装欠陥についてのデータが
生産管理コンピュータ5に転送され(S50)、そのデ
ータは生産管理コンピュータ5から表面処理ステーショ
ンとしての中塗り塗装ステーションへ供給され、中塗り
塗装の塗装条件(表面処理条件に相当する)をチェック
したり変更したりする為に適宜活用される。次に今回の
車体Bを含めた検知台数が予め設定された設定台数(例
えば50台)以上か否かが判定され(S51)、設定台
数に達していない場合には(S51:No)、今回の欠
陥監視制御が終了し、また設定台数に達した場合には
(S51:Yes)、設定台数分の車体Bの検知区域毎
の累積塗装欠陥についてのデータが生産管理コンピュー
タ5に転送され(S52)、今回の欠陥監視制御が終了
する。S50において転送されたデータも生産管理コン
ピュータ5を介して中塗り塗装ステーションへ供給さ
れ、中塗り塗装の塗装条件をチェックしたり変更したり
する為に適宜活用される。
【0040】以上説明したように、各車体Bの欠陥マー
クMの検出の都度、そのデータを表示するので、各車体
Bの検知区域毎の欠陥発生状況を即座に把握できるし、
また所定台数毎の累積欠陥数を求め、そのデータを表示
するので、検知区域毎の累積欠陥発生状況を即座に把握
できる。今回の車体Bの欠陥合計数が許容値以上のとき
に警報ランプ37と警報ブザー38で報知するので、研
磨ロボットR3のオーバーロードに対する対策を講ずる
ことが出来るうえ、塗装ステーションへ伝達して塗装装
置に対する点検や塗装条件の調整などを促すことも出来
る。特に、車体B毎の検査データ及び累積検査データを
生産管理コンピュータ5へ転送するので、塗装品質の統
計的データを蓄積できるうえ、塗装ステーションへそれ
らのデータをフィードバックして各塗装装置の点検や調
整などに活用することが出来る。尚、S41、S43、
S45は種々の車種の車体Bの所定台数を対象とするよ
うにしたが、同一車種の車体Bの所定台数を対象とする
ようにしてもよい。尚、欠陥マークMを研磨グレードに
対応させて色別することも可能であるし、研磨グレード
は3段階に限らず2段階以上の種々の段階に設定するこ
とも有り得る。更に、各検知区域を20以上の小区画に
区画することも有り得る。また、マーク検知ステーショ
ンL2に4台のロボットR1・R2を配置し、研磨ステ
ーションL3に2台のロボットR3を配置して、各2台
のロボットR1・R2を各1台のロボットR3に対応さ
せてもよい。また、検査マーキング工程L1を省略して
マーク検知ロボットR1・R2でマーク検知装置40を
介して塗装欠陥を検知するとともに塗装欠陥部位に必要
に応じて欠陥マークMを印すようにすることも可能であ
る。更に、CRTディスプレー36における塗装欠陥に
関する表示も、グラフ、図形、表など種々の形式で表示
することも可能である。前記実施例は、中塗り後の車体
Bに対して検査する例を示したが、下塗り後の車体B或
いは上塗り後の車体Bに対しても略同様に適用すること
が出来る。また、前記欠陥監視方法は車体Bの塗装欠陥
の監視に限らず、種々の生産ラインにおけるワークの表
面処理状態の監視に適用出来ることは勿論である。
【図面の簡単な説明】
【図1】水研加工ラインの平面図である。
【図2】図1の2−2線断面図である。
【図3】研磨ツールの斜視図である。
【図4】マーク検知ロボットと研磨ロボットの制御装置
の構成図である。
【図5】車体の部分平面図である。
【図6】車体の側面図である。
【図7】ボンネットの平面図である。
【図8】干渉回避ポイントの説明図である。
【図9】マーク検知制御のルーチンのフローチャートで
ある。
【図10】画像処理制御のルーチンのフローチャートで
ある。
【図11】検知データの説明図である。
【図12】小区画の画像の説明図である。
【図13】研磨制御のルーチンのフローチャートであ
る。
【図14】欠陥監視制御のルーチンのフローチャートで
ある。
【図15】検知区域毎の塗装欠陥数の表示の説明図であ
る。
【図16】検知区域毎の累積塗装欠陥数の表示の説明図
である。
【符号の説明】
B 車体 L 水研加工ライン L2 マーク検知ステーション L3 研磨ステーション R1・R2 マーク検知ロボット R3 研磨ロボット S 小区画 35 欠陥監視装置 36 CRTディスプレー 37 警報ランプ 38 警報ブザー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI B62D 65/00 B62D 65/00 Z G01N 21/84 G01N 21/84 Z (56)参考文献 特開 平2−163641(JP,A) 特開 昭62−110138(JP,A) 実開 昭63−67854(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01B 11/00 - 11/30 G01N 21/88

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ワークを、表面処理ステーションと、そ
    の下流側の検査用ロボットを備えた検査ステーション
    と、加工用ロボットを備えた加工ステーションとを有す
    る搬送ラインで搬送し加工を施す方法において、 前記ワークの表面に発生する複数の表面状態の欠陥にお
    ける欠陥度合に対応付けた複数種類の特定のマークを予
    め準備しておく第1の工程と、 前記検査ステーションにおいてワークの欠陥部位と欠陥
    度合を決定する第2の工程と、 前記検査ステーションにおいて、第2の工程で決定され
    た欠陥度合に対応する前記特定のマークを選択すると共
    にその選択したマークを対応する欠陥部位に付ける第3
    の工程と、 前記検査ステーションにおいて検査用ロボットにより前
    記特定のマークとその位置を検知する第4の工程と、 前記加工ステーションにおいて、検査用ロボットから供
    給されるワークの欠陥部位の位置と欠陥度合の情報を加
    工用ロボットで受けてこの加工用ロボットにより加工を
    施す第5の工程と、 前記検査用ロボットにより得られたワークの欠陥部位の
    位置と欠陥度合の情報を表面処理ステーションに供給す
    ることで、前記情報を加工ステーションと表面処理ステ
    ーションの2箇所に兼用して供給すると共に、表面処理
    ステーションにおいて、前記情報の判断結果に基づいて
    表面処理条件を変更する第6の工程と、 を備えたことを
    特徴とするワークの表面状態監視方法。
  2. 【請求項2】 前記検査用ロボットにより、撮像手段を
    介してワークの表面状態の欠陥部位を検出し、その検出
    した欠陥部位のワーク毎の合計数を求め、その合計数が
    所定の許容値以上のときに警告手段を介して警告を発す
    ることを特徴とする請求項1に記載のワークの表面状態
    監視方法。
  3. 【請求項3】 前記検査用ロボットにより、撮像手段を
    介してワークの表面状態の欠陥部位を検出し、ワークの
    表面を区分した複数の区域毎に、検出された欠陥部位の
    数をワーク毎に又は所定数のワーク毎に求め、検査ステ
    ーションの上流側でワークに表面処理を施す表面処理
    テーションに対して、欠陥部位の数が許容限度以上に多
    い区域に関する表面処理条件を変更する為の情報を供給
    することを特徴とする請求項1に記載のワークの表面状
    態監視方法。
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