JP3068837B2 - 静電写真用液体現像剤 - Google Patents

静電写真用液体現像剤

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JP3068837B2
JP3068837B2 JP2049469A JP4946990A JP3068837B2 JP 3068837 B2 JP3068837 B2 JP 3068837B2 JP 2049469 A JP2049469 A JP 2049469A JP 4946990 A JP4946990 A JP 4946990A JP 3068837 B2 JP3068837 B2 JP 3068837B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、電子写真、静電記録、静電印刷等に用いら
れる熱ロール定着用の液体現像剤に関する。
[従来の技術] 従来、熱ロール定着ロール用の液体現像剤として、特
開昭63−301966、301967、301978、301969、特開平64−
50062、50063、50064、50065、50066、50067、52167、1
42560、142561などがある。これらは脂肪族炭化水素が
主成分の担体液のため、その脂肪族炭化水素のガスが複
写機外へ排出される結果、狭い室内での作業時あるいは
連続複写時に不快臭を発生する等環境への悪影響があっ
た。
他方、画像品質、省エネルギーの面から湿式トナーの
定着には熱圧ロールの使用が有効であるが、従来の湿式
トナーは、低粘度、低弾性率の材料を使用してきたた
め、凝集力が弱く、熱ロール上にいわゆるオフセット現
象を生じやすく、実際の複写機のロール温度が不安定で
あるため、画像品質も不安定なものであった。
又、トナー層と定着ロールとの離型性を上げるためシ
リコンオイルの塗布が必要であったが、そのために複写
機本体が複雑な構成になったり、消耗品点数が増すなど
といった問題があった。
[発明が解決しようとする課題] 本発明は、こうした実情に鑑み、連続複写を行っても
不快臭あるいはオフセット現象の発生がなく、又、定着
ロールへのオイル塗布を省略することができる液体現像
剤を提供することを目的とするものである。
[課題を解決するための手段] 本発明者らは前記した課題を解決すべく鋭意検討した
結果、フッ素系溶剤を含む液体現像剤中のトナーの特定
の物性値を制御することが有効であることを知見し、本
発明に至った。
すなわち、本発明は、少なくともフッ素系溶剤を含
み、脂肪族炭化水素溶剤及び/又はシリコーン系溶剤を
含む高抵抗誘電体の担体液中にトナー粒子を分散してな
る静電写真用液体現象剤において、(1)固形分濃度が
10.0wt%のときに、100℃における粘度が1〜50cpであ
ること、(2)担体液をすべて蒸発させた後の乾燥固形
物の弾性率が120℃において104〜107dyne/cm2を示すこ
と、(3)前記乾燥固形物の臨界表面張力が18〜36dyne
/cmであることを特徴とする静電写真用液体現像剤であ
る。
本発明の液体現像剤は、担体液として少なくともフッ
素系溶剤を含み、脂肪族炭化水素溶剤及び/又はシリコ
ーン系溶剤を含むものである。
本発明に使用される前記フッ素系の溶剤としては、フ
ロリナートFC−77、FC−40、FC−43、FC−70(住友3
M)、アフルードE−8、E−10、E−16、E−18(旭
硝子)等が挙げられる。又、同時に使用されるシリコー
ン系の溶剤としては、KF96(信越シリコン)、SH 200、
SH 344(東レシリコン)、TSF451(東芝シリコン)など
が挙げられ、その他デカメチルテトラシロキサン、オク
タメチルトリシロキサン等を使用してもよい。又、脂肪
族炭化水素溶剤としてシクロヘキサン、n−ヘキサン、
n−ヘプタン、n−オクタン、n−ノナン、イソオクタ
ン、イソドデカン、リグロイン及びそれらの混合物など
の石油系炭化水素(市販品としてエクソンケミカル社製
アイソパーE、G、H、L、K、Vやシェル石油社製シ
ェルゾール71、ソルベッソ150等がある)が挙げられ、
これらを適宜混合して使用する。転写溶剤を低減するた
めに、担体液は10cst以下、好ましくは3cst以下がよ
い。
上記担体液中に分散されて本発明の液体現像剤に使用
されるトナーは、その熱ローラによる定着時間の凝集力
を確保するため、特定の物性値がある範囲内に保持され
ていなければならない。
すなわち、(1)トナー濃度10wt%のときに100℃に
おける粘度が1〜50cp、好ましくは5〜25cpであること
が必要である。粘度が1cp未満であると画像が破壊され
やすく、又、粘度が50cpを越えると、熱ローラにオフセ
ットを発生しやすくなる。(2)非水溶媒を除去した後
の乾燥固体の弾性率が120℃において、104〜107dyne/cm
2、好ましくは105〜106dyne/cm2であることが必要であ
る。前記弾性率が104dyne/cm2未満、又前記弾性率が107
dyne/cm2を越えると、トナー粒子の弾性変形が不足し定
着不良となる。及び(3)前記乾燥固形物が臨界表面張
力が18〜36dyne/cm、好ましくは25〜33dyne/cmであるこ
とが必要である。臨界表面張力が18dyne/cm未満、又臨
界張力が36dyne/cmを越えると、紙との接着性が不足
し、オフセット現象を生じやすい。
本発明において、上記の各物性値は以下のようにして
測定したものである。
粘度は、Reometric社製のReomat30によって測定され
た塑性粘度の値を示す。
弾性率の測定は、Reometric社製DRS−1000型を用いて
行った。又、臨界表面張力は、協和科学(株)製の接触
角計CA−D型を用い、表面張力−接触角の回帰直線を外
そうとして得られた値を用いた。測定は20℃前後で行わ
れた。
本発明に使用されるるトナー粒子組成用樹脂としては
次のようなものが挙げられる。
カルボキシル基又は酸無水基と反応しうるグリシジル
基、水酸基、アミン基の如き官能基を有する化合物であ
り、例えばビスフェノール型エポキシ樹脂、グリセリン
ジグリシジルエーテル、パラオキシ安息香酸ジグリシジ
ルエステルエーテル等のような多価エポキシ化合物;エ
チレングリコール、プロピレングリコール、ブチレング
リコール、ヘキサングリコール、グリセリン、ペンタエ
リスリトール、トリメチロールエタン、トリメチロール
プロパン等のような多価アルコール;ジアミノジフェニ
ルメタン等の多価アミン類、或いは1分子中に平均して
2個以上の水酸基、エポキシ基、アミノ基を1個以上含
有するポリエポキシ樹脂、ポリエステル、ポリアミド、
ポリウレタン、ビニル系重合体等が使用できる。これら
の化合物の使用量は変性されたポリオレフィン樹脂のカ
ルボキシル基、酸無水基に対して0.05〜10当量、好まし
くは0.1〜2.0当量が適当である。
本発明に使用できる着色材としては、プリンテックス
V、プリンテックスU、プリンテックスG、スペシャル
ブラック15、スペシャルブラック4、スペシャルブラッ
ク4−B(以上デグサ社製)、三菱#44、#30、MR−1
1、MA−100(以上三菱化成社製)、ラーベン1035、ラー
ベン1252、ニュースペクトラII(以上コロンビアカーボ
ン社製)、リーガル400,660、ブラックパール900,1100,
1300、モガールL(以上キャボット社製)などの無機顔
料及びフタロシアニンブルー、フタロシアニングリー
ン、スカイブルー、ローダミンレーキ、マラカイトグリ
ーンレーキ、メチルバイオレットレーキ、ピーコックブ
ルーレーキ、ナフトールグリーンB、ナフトールグリー
ンY、ナフトールイエローS、パーマネントレッド4R、
ブリリンアントファストスカーレント、ハンザイエロ
ー、ベンジジンイエロー、リソールレッド、レーキレッ
ドC、レーキレッドD、ブリリアントカーミン6B、パー
マネントレッドF5R、ピグメントスカーレット3Bインジ
ゴ、チオインジゴオイルピンク及びボルドー10Bなどの
有機顔料があげられる。
以上の顔料を前記樹脂と、二本ロール、ニーダフラッ
シャーなどで混練、粉砕し、顔料を処理することができ
る。又、前記樹脂とともに下記の樹脂を使用しても良
い。
イーストマンケミカル(Eastman Chemical)社 N−10,N−11,N−12,N−14,N−34,N−45,C−10,C−1
3,C−15,C−16,E−10,E−11,E−12,E−14,E−15 三井石油化学社 110P,220P,220MP,820MP,410MP,210MP,310MP,405MP,20
0P,4202E,4053E 三洋化成社 131P,151P,161P,171P,E300,E250P サゾール社 H1,H2,A1,A2,A3,A4 バスフ(BASF)社 OA WAX,A WAX ペトロライト(Petrolite)社 バレコ(BARECO)500、バレコ(BARECO)2000,E−73
0,E−2018,E−2020,E−1040、ペトロナバ(Petronaba)
C、ペトロナバ(Petronaba)C−36、ペトロナバ(Pet
ronaba)C−400,ペトロナバ(Petronaba)C−7500 ヘキスト(Hoechst)社 PE580,PE130,PED121,PED136,PED153 PED521,PED522,PED534 ユニオンカーバイド社 DYNI,DYNF,DYNH,DYNJ,DYNK モンサント社 オルゾン(ORUZON)805,705,50 デュポン社 アラトン(ALATHON)3,10,12,13,16,20,22,23 アライドケミカル社 ACポリエチレン6,6A,615 三井ポリケミカル社 エバフレクッス150,210,220,250,260,310,360,410,42
0,450,460,550,560 などの合成ポリエチレン、ポリプロピレン及びその変成
したもの、カルナバワックス、モンタンワックス、キャ
ンデリラワックス、シュガーケーンワックス、オーリキ
ュリーワックス、密蝋、木蝋、ヌカ蝋などの天然ワック
ス、エステルガム、硬化ロジンなどの天然樹脂、天然樹
脂変成マレイン酸樹脂、天然樹脂変成フェノール樹脂、
天然樹脂変成ポリエステル樹脂、天然樹脂変成ペンタエ
リスリトール樹脂、エポキシ樹脂などの天然樹脂変成硬
化樹脂。
本発明に使用するトナーのため分散用樹脂としては、 (R4=−H,−CH3 R2=COOCnH2n+1 n=6〜20) であらわされるビニルモノマーAと で表わされるビニルモノマー及びビニルピリジン、ビニ
ルピロリドン、エチレングリコールジメタクリレート、
スチレン、ジビニルベンゼン、ビニルトルエンより選ば
れるモノマーBの各一種づつもしくは、数種の共重合
体、グラフト共重合体が挙げられる。
又、シリコン溶剤への分散性を上げるためにアクロイ
ル基を有するシリコン材料、信越シリコンのLS4080など
を共重合させても良いし、同様に東亜合成化学のAK−
5、チッソのTM0701,FM0711,FM0721,FM0725を使用して
も良い。
これらの着色材、樹脂、担体液をボールミル、キティ
ーミル、ディスクミル、ピンミルなどの分散機に投入、
分散、混練を行う。
[実施例] 以下に実施例を挙げて本発明をさらに詳細に説明す
る。
実施例1 ポリウレタン樹脂 50重量部 ラウリルメタクリレート/メチルメタアクリレート/
メタクリル酸/グリシジルメタアクリレート(80/10/5/
5)共重合体アイソパーH20%溶液 100重量部 アイソパーH(EXXSON社) 200重量部 をボールミルに入れ24時間分散後、更にアイソパーHを
300重量部加え、1時間分散し、これを濃縮トナーとし
た。これを200gとりフロリナートFC−7(住友3M製)50
%、96(信越シリコン製,粘度3cst)50%の混合液100g
に稀釈し、現像剤とした。
実施例2 酢酸ビニル/塩化ビニル(2/1)共重合体 57重量部 250p(三洋化成ポリエチレン) 8重量部 MA60(三菱化成カーボンブラック) 35重量部 をフラッシャーで混練後粉砕した。
前記粉砕物 60重量部 ステアリルメタクリレート/メチルメタクリレート/
メタクリル酸/ヒドロキシメチルメタクリレート(85/7
/4/4)共重合体アイソパーH10%溶液 200重量部 アイソパーH 100重量部 以下実施例1と同様に実施して現像剤とした。
実施例3 ポリスチレン 10重量部 ポリエステル樹脂 60重量部 AC 400A(アライドケミカル社) 10重量部 リーガル400(キャボット社) 30重量部 をフラッシャーで混練後粉砕した。
以下実施例1と同様に実施して、現像剤とした。
以下に各実施例で得られたトナーの物性値を示す。
比較例 実施例1〜3においてトナー粒子の樹脂の組成比を変
えることにより下表の特性を得た。
リコー製CT5085の定着部を熱ロール定着に改良した試
験機でオイルレスで釘着試験を行った結果を以下に示
す。
以上の結果より、本発明によりオフセット現象を示さ
ない熱ローラ定着可能な広範囲の温度幅が得られ、熱ロ
ーラ定着が可能であることがわかる。
又、試験機を用い密閉された室内で連続コピーを行い
溶剤ガス濃度を測定したところ、比較例では、300〜600
ppmに対し実施例で80〜150ppmと半減し、不快臭もなか
った。
[発明の効果] 以上説明したように、本発明の液体現像剤を使用する
ときは、熱ロールへのオイルの塗布,供給を要せず、そ
のための装置を省略することができるので複写機をそれ
だけ簡略化することができる。
又、ホットオフセットを防止すると共に不快臭を発す
る溶剤の排出量も低減することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 植松 ひでみ 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株 式会社リコー内 (56)参考文献 特開 平2−196248(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03G 9/12

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくともフッ素系溶剤を含み、脂肪族炭
    化水素溶剤及び/又はシリコーン系溶剤を含む高抵抗誘
    電体の担体液中にトナー粒子を分散してなる静電写真用
    液体現像剤において、 (1)固形分濃度が10.0wt%のときに100℃における粘
    度が1〜50cpであること、 (2)担体液を蒸発させた後の乾燥固形物の弾性率が12
    0℃において104〜107dyne/cm2を示すこと、 (3)前記乾燥固形物の臨界表面張力が18〜36dyne/cm
    であること、 を特徴とする静電写真用液体現像剤。
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