JP3067821U

JP3067821U - 横向きフックを用いた着脱自在の二重カ―テン

Info

Publication number: JP3067821U
Application number: JP1999008421U
Authority: JP
Inventors: 憲宏磯田
Original assignee: 株式会社サンテックス
Priority date: 1999-09-29
Filing date: 1999-09-29
Publication date: 2000-04-11
Anticipated expiration: 2005-09-29

Abstract

(57)【要約】【課題】二重カーテンの二枚の上部を縫い合わせる手
段によらないで、きわめて簡便に二重カーテンの機能効
果をもたらすことができるところの、横向きフックと、
それを用いたカーテンによる着脱自在な二重カーテンを
得る。【解決手段】直状部、下部折曲部、第二直状部、上部
折曲部、垂下部の順に一体的に構成され、上部折曲部に
おいて横方向に直角的に曲げたことを特徴とする横向き
フック、およびカーテンの上部にタックが設けられてお
り、それぞれのタックにフックが装着されたそれらフッ
クの底部に、もう一枚のカーテンのタックに取り付けら
れた前記記載の横向きフックを引掛けるように取り付け
ることを特徴とする着脱自在の二重カーテン。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】この考案は、一枚を着脱自在とした二重カーテンに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来、カーテンにおいて機能や種類の異なった二枚の布地の、上部だけを一体的に縫い合わせ、両側および裾部を開放状態としたことにより、一体的に用いるときには、二枚の布地の特質を合わせ持ち、さらに一枚目または二枚目の布地（カーテン）をタッセルなどで絞ったり、寄せたりすることにより、一本のレールに吊したカーテンでありながら、二面性あるいはそれ以上の種々の装飾効果をもたらすようにしたカーテンが用いられている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】この考案は、前記した従来の二重カーテンの二枚の上部を縫い合わせる手段によらないで、きわめて簡便に二重カーテンの機能効果をもたらすことができるところの、横向きフックとそれを用いたカーテンによる着脱自在な二重カーテンを得ることを目的するものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】直状部（ａ_１）、下部折曲部（ａ_２）、第二直状部（ａ_３）、上部折曲部（ａ_４）、垂下部（ａ_５）の順に一体的に構成され、上部折曲部（ａ_３）の個所において横方向に直角的に曲げたことを特徴とする横向きフック、直状部（ａ_１）、下部折曲部（ａ_２）、第二直状部（ａ_３）と、この第二直状部（ａ_３）上を移動するスライダー（Ｇ）と、このスライダー（Ｇ）に取り付けた第三直状部（ａ’_３）と、この第三直状部（ａ’_３）の上部折曲部（ａ_４）、垂下部（ａ_５）で構成され、上部折曲部（ａ_４）において横方向に直角的に曲げたことを特徴とする横向きフック、カーテン（Ｘ）の上部にタック（Ｔ_１），（Ｔ_２），（Ｔ_３），……が設けられており、それぞれのタック（Ｔ_１），（Ｔ_２），（Ｔ_３），……の反対側にフック（Ｆ_１），（Ｆ_２），（Ｆ_３），……が装着されたそれらフックの底部（ｆ_１），（ｆ_２），（ｆ_３），…… に、もう一枚のカーテン（Ｙ）の着地の表側または着地の裏側に設けたタック（ｔ_１），（ｔ_２），……の反対側に取り付けられた前記記載の横向きフックを引掛けるように取り付けることを特徴とする着脱自在の二重カーテン、カーテン（Ｘ）の上部にタック（Ｔ_１），（Ｔ_２），（Ｔ_３），……が設けられており、それぞれのタック（Ｔ_１），（Ｔ_２），（Ｔ_３），……の反対側にフック（Ｆ_１），（Ｆ_２），（Ｆ_３），……が装着されたそれらフックの底部（ｆ_１），（ｆ_２），（ｆ_３），……に、もう一枚のカーテン（Ｙ’）の着地の表側または着地の裏側に設けたタック（ｔ’_１），（ｔ’_２），……側に取り付けられた前記記載の横向きフックを引掛けるように取り付けることを特徴とする着脱自在の二重カーテン、およびカーテン（Ｘ）の上部にタック（Ｔ_１），（Ｔ_２），（Ｔ_３）， ……が設けられており、それぞれのタック（Ｔ_１），（Ｔ_２），（Ｔ_３），…… の反対側にフック（Ｆ_１），（Ｆ_２），（Ｆ_３），……が装着された底部（ｆ_１），（ｆ_２），（ｆ_３），……に、二重織りで差し込み溝のあるテープ（Ｅ）を取り付け、これに前記記載の横向きフックを差し込んで装着したところの、もう一枚のカーテン（Ｙ”）を引掛けるように取り付けることを特徴とする着脱自在の二重カーテンの構成とする。

【０００５】

【考案の実施の形態】図１（イ）において、カーテン（Ｘ）の上部には、タック（Ｔ_１），（Ｔ_２），（Ｔ_３），……が設けられており、それぞれのタック（Ｔ_１），（Ｔ_２），（Ｔ_３），……の反対側にフック（Ｆ_１），（Ｆ_２），（Ｆ_３），……が装着されており、この部分を図示しないカーテンレールのランナーに吊り下げて用いるものである。ここでカーテン（Ｘ）の上部に装着されたフック（Ｆ_１），（Ｆ_２），（Ｆ_３），……の底部（ｆ_１），（ｆ_２），（ｆ_３），……に、図１（ロ）に示すもう一枚のカーテン（Ｙ）のに取り付けられた横向きフック（Ｋ_１），（Ｋ_２），……が引掛けられた状態で二重カーテンを構成する。

【０００６】すなわちこの図１（ロ）において、前記もう一枚のカーテン（Ｙ）の上部にはタック（ｔ_１），（ｔ_２），……が設けられ、反対側に横向きフック（Ｋ_１），（Ｋ_２），……が装着されている。そして図１（ハ）においては、カーテン（Ｘ）の上部に設けられたタック（Ｔ_１）の裏に装着されたフック（Ｆ_１）の底部（ｆ_１）に、もう一枚のカーテン（Ｙ）の着地の表側［表着地］または着地の裏側［裏着地］の上部に設けられたタック（ｔ_１）の裏側に装着された横向きフック（Ｋ_１）が、引掛けられた状態で吊り下げられて、前述の二重カーテンが形成されている状態を拡大して示している。

【０００７】そしてまた前述したところの他に、図２（イ）において示すように、カーテン（Ｙ’）の着地の表側または着地の裏側の上部に設けたタック（ｔ_１），（ｔ_２），……のところに、直接、横向きフック（Ｋ_１），（Ｋ_２），……を装着することもできる。また図２（ロ）に示すように、カーテン（Ｙ”）の着地の表側または着地の裏側、またはそれらの両側の上部に、イージーテープ［二重織りで差し込み溝のあるテープ］（Ｅ）を縫い付けなどして取り付け、これに横向きフック（Ｋ_１），（Ｋ_２），……を差し込んで装着してもよい。これらを同様にカーテン（Ｘ）に取り付けることにより、いずれもこの考案の横向きフックを用いた二重カーテンの構成となる。

【０００８】このようにしてこの考案は、二枚のカーテンの上部を縫い付けることなく、しかも着脱自在の二重カーテンを得ることができることとなる。ここでさらに説明を加えると、図１（ロ）におけるもう一枚のカーテン（Ｙ）の上部に、従来、使用されているのフック［後述の図３（イ）参照］を、そのまま用いると引掛かる角度に無理があり、カーテン（Ｙ）が部分的に捩じれるという現象が起きる。すなわち図３（イ）において、従来の一個のフック（Ｆ_１）は、図示のように直状部（ａ_１）、下部折曲部（ａ_２）、第二直状部（ａ_３）、上部折曲部（ａ_４）、垂下部（ａ_５）の順に一体的に構成されており、それはＢ_１−Ｂ_２線に沿って平面的に位置している。この考案の横向きフック（Ｋ_１）は、上部折曲部（ａ_４）の個所において図３（イ）において、横方向に直角的に曲げてある。図３（ロ）はそれを正面および背面から見た図である。

【０００９】さらに図３（ハ）は図示のように直状部（ａ_１）、下部折曲部（ａ_２）、第二直状部（ａ_３）と、第二直状部（ａ_３）を移動するスライダー（Ｇ）と、このスライダー（Ｇ）に取り付けた第三直状部（ａ’_３）、その上部折曲部（ａ_４）、垂下部（ａ_５）によって構成され、Ｂ_１−Ｂ_２線に沿って平面的に配置されたものを、図（ニ）に示すように前記同様に上部折曲部（ａ_４）において直角的に曲げて構成した横向きフック（Ｋ’_１）である［図３（ニ）はそれらの背面および正面から見た図］。なおこの図３（ハ）において示す第二直状部（ａ_３）の波形部分（ｇ）は、スライダー（Ｇ）の爪（ｓ）の引っ掛かり部分である。これによって全体の長さを調節する。なお前記した各従来のカーテンフック以外の類似のフックにおいても、それらの上部折曲部に相当する部分を同様に直角的に曲げることにより、この考案の横向きフックと同様の効果を得ることができる。

【００１０】さらに図１（ロ）、図２（イ）、（ロ）に示すもう一枚のカーテン（Ｙ），（Ｙ’），（Ｙ”）の用い方において、一枚目のカーテンにもう一枚のカーテンを取り付けたときに、カーテンの着地の裏地相互が合うようにすると、一枚目のカーテンは室内側が着地の表側であり、もう一枚のカーテンも窓側に着地の表側が出るという両面が着地の表側となる用い方が可能であり、これは従来の二重カーテンの上部を縫い合わせた際の、室内側にいずれも着地の表側が表れるのに比較して、それには無かった形態の、着脱自在な二重カーテンを得ることができる。

【００１１】

【考案の効果】この考案は、従来の二重カーテンの各枚の上部を縫い合わせる手段によらないで、一枚が着脱自在となり、使用中の通常のカーテンも利用することができ、一枚加えることで、きわめて簡便に二重カーテンの機能効果をもたらすことができるところの、横向きフックと、それを用いた着脱自在な二重カーテンであり、これによって取り付けたカーテンが捩じれることなく、外見的に体裁の良好な二重カーテンを得ることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】この考案の二重カーテンの使用状態を説明する
図。

【図２】この考案の二重カーテンにおける他の例を示す
図。

【図３】従来のフックと対比したこの考案に用いる横向
きフックの各構成図。

【符号の説明】

（Ｘ）カーテン（Ｙ），（Ｙ’），（Ｙ”）もう一枚のカーテン（Ｔ_１），（Ｔ_２），（Ｔ_３）タック（ｔ_１），（ｔ_２），（ｔ_３）タック（Ｆ_１），（Ｆ_２），（Ｆ_３）フック（ｆ_１），（ｆ_２），（ｆ_３）フックの底部（Ｋ_１），（Ｋ’_１），（Ｋ_２）横向きフック（ａ_１）直状部（ａ_２）下部折曲部（ａ_３）第二直状部（ａ’_３）第三直状部（Ｇ）スライダー（ａ_４）上部折曲部（ａ_５）垂下部

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】直状部、下部折曲部、第二直状部、上部折
曲部、垂下部の順に一体的に構成され、上部折曲部にお
いて横方向に直角的に曲げたことを特徴とする横向きフ
ック。
【請求項２】直状部、下部折曲部、第二直状部と、この
第二直状部上を移動するスライダーと、このスライダー
に取り付けた第三直状部と、この第三直状部の上部折曲
部、垂下部で構成され、上部折曲部において横方向に直
角的に曲げたことを特徴とする横向きフック。
【請求項３】カーテンの上部にタックが設けられてお
り、それぞれのタックの反対側にフックが装着されたそ
れらフックの底部に、もう一枚のカーテンのタックの反
対側に取り付けられた請求項１、請求項２いずれかに記
載の横向きフックを引掛けるように取り付けることを特
徴とする着脱自在の二重カーテン。
【請求項４】カーテンの上部にタックが設けられてお
り、それぞれのタックの反対側にフックが装着されたそ
れらフックの底部に、もう一枚のカーテンのタック側に
取り付けられた請求項１、請求項２いずれかに記載の横
向きフックを引掛けるように取り付けることを特徴とす
る着脱自在の二重カーテン。
【請求項５】カーテンの上部にタックが設けられてお
り、それぞれのタックの反対側にフックが装着された底
部に、二重織りで差し込み溝のあるテープを取り付け、
これに請求項１、請求項２いずれかに記載の横向きフッ
クを差し込んで装着したところの、もう一枚のカーテン
を引掛けるように取り付けることを特徴とする着脱自在
の二重カーテン。