JP3066594U - 画像変換装置 - Google Patents

画像変換装置

Info

Publication number
JP3066594U
JP3066594U JP1999006142U JP614299U JP3066594U JP 3066594 U JP3066594 U JP 3066594U JP 1999006142 U JP1999006142 U JP 1999006142U JP 614299 U JP614299 U JP 614299U JP 3066594 U JP3066594 U JP 3066594U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
image
plane
fisheye
unit
fish
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP1999006142U
Other languages
English (en)
Inventor
史典 塩田
Original Assignee
株式会社アドバネット
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 株式会社アドバネット filed Critical 株式会社アドバネット
Priority to JP1999006142U priority Critical patent/JP3066594U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3066594U publication Critical patent/JP3066594U/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Closed-Circuit Television Systems (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 設置される監視カメラの台数を減らし、コス
トダウンに貢献することのできる画像変換装置を提供す
ること。 【解決手段】 魚眼レンズ2を用いて撮像された魚眼画
像を表示用の平面画像に変換する画像変換装置10であ
って、魚眼画像から所定数の画像領域を切り出す切り出
し部10aと、この切り出し部10aにより切り出され
た画像領域における魚眼画像を平面画像に変換する画像
変換部10bと、変換された平面画像をフレームスイッ
チャ装置11に出力する画像出力部10cとを備えた。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
この考案は、魚眼レンズを用いて撮像された魚眼画像を表示用の平面画像に変 換する画像変換装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
店内等に監視カメラを設置して、監視カメラにより撮影された画像を録画した りモニターに表示させて監視を行なっている。この場合、1台の監視カメラによ り撮影される範囲では不充分なため、複数台の監視カメラを設置し、これらをフ レームスイッチャ装置に接続し、モニター画面を複数に分割して各監視カメラか らの画像を同時に映し出すようにしていた。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、監視カメラを複数台設置するのはコスト的に多大なものになる 。また、監視カメラにより撮影される範囲を変更するには、カメラの取り付け位 置を変えたり、カメラを移動させるための機構が必要となり、面倒な作業が生じ たり、更なるコストアップの要因となっていた。
【0004】 本考案は上記実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、設置される監視 カメラの台数を減らし、コストダウンに貢献することのできる画像変換装置を提 供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため本考案に係る画像変換装置は、 魚眼レンズを用いて撮像された魚眼画像を表示用の平面画像に変換する画像変 換装置であって、 前記魚眼画像から所定数の画像領域を切り出す切り出し部と、 この切り出し部により切り出された画像領域における魚眼画像を平面画像に変 換する画像変換部と、 変換された前記平面画像をフレームスイッチャ装置に出力する画像出力部とを 備えたことを特徴とするものである。
【0006】 この構成による作用は次の通りである。 監視カメラに装着されるレンズとして標準レンズや通常の広角レンズを用いる のではなく、魚眼レンズを用いて魚眼画像として撮影する。魚眼画像は広範囲な 空間を撮影することができるが、これをそのままモニターに映し出しても魚眼画 像特有のひずみがあるため人間の目には分かりにくい。そこで、魚眼画像を平面 画像に変換するのであるが、魚眼画像から所定数の画像領域を切り出し、この切 り出された画像領域を平面画像に変換するのである。
【0007】 つまり、1つの魚眼画像から所定数の画像領域を切り出すことにより、所定数 の平面画像を取り出すことができる。従って、1台の監視カメラから視野の異な る所定数の平面画像を取り出すことができるので、実質的に1台の監視カメラが 複数(所定数)の監視カメラと同じ機能をすることになる。視野の異なる所定数 の平面画像をフレームスイッチャ装置に出力することによりモニターに表示させ ることができる。その結果、設置される監視カメラの台数を減らし、コストダウ ンに貢献することのできる画像変換装置を提供することができた。
【0008】 本考案の好適な実施形態として、前記切り出し部により切り出される画像領域 を変更可能に構成したものがあげられる。 この構成によると、切り出す画像領域を変更することで視野を変更することが できる。従来技術における、監視カメラの取り付け位置を変更したり、監視カメ ラを駆動機構により移動したりする構成に比べると、視野を変更するための作業 が簡素化し、かつ、更なるコストダウンに貢献できる。
【0009】 本考案の別の好適な実施形態として、前記切り出し部は、前記所定数の画像領 域を所定のサイクルタイムにて循環して切り出すものがあげられる。これにより 、実質的に複数台の監視カメラからの画像を所定のサイクルタイムにて獲得でき ることになる。
【0010】 本考案の更に別の好適な実施形態として、前記画像変換部は、前記平面画像の 座標を魚眼画像面の仮想物体面へ投影した第1投影座標を求めるための第1座標 演算部と、この第1座標演算部により求めた前記第1投影座標を前記魚眼画像面 へ投影した第2投影座標を求めるための第2座標演算部とを備えたものがあげら れる。
【0011】 この構成によると、まず、第1座標演算部により、平面画像の座標を魚眼撮像 面の仮想物体面へ投影した第1投影座標を求め、次に、第1投影座標を前記魚眼 撮像面へ投影した第2投影座標を求める。 つまり、画像変換する際に一度に数式化するのではなく、座標変換の手順を
追 って段階的に座標演算を行なうのである。これにより、単純な演算回路を組み合 わせて演算部を構成することが可能になり画像変換装置のハードウェア部分を安 価にすることができる
【考案の実施の形態】
<システムの構成例> 本考案にかかる画像変換装置を含めた監視システムの構成を図1に示す。この システムは、魚眼レンズ2が装着された監視カメラ1と、監視カメラ1により撮 影された魚眼レンズから所定数の平面画像を画像変換して求めるフィッシュアイ コンバータ10(画像変換装置に相当する。)と、フレームスイッチャ装置11 と、モニター12と、VTR13と、切り換えスイッチ14とを備えている。
【0012】 監視カメラ1が設置される場所は特に限定されるものではなく、例えば、店内 や駐車場等に設置される。例えば、店内の天井から吊り下げるように設置すれば 、店内の全域を魚眼レンズ2により捉えることが可能である。
【0013】 フィッシュアイコンバータ10は、切り出し部10aと、画像変換部10bと 、画像出力部10cとを備えている。切り出し部10aに関してまず説明する。 図2は、魚眼レンズにより撮影された魚眼画像Iの全体を示し、中央の円形部分 が実質的な画像となる。この魚眼画像Iから、4つの(所定数に相当する。)画 像領域G1,G2,G3,G4を切り出す。どの部分を切り出すかは、設定入力 できるものとする。例えば、店内の北側を画像領域G1、東側を画像領域G2、 南側を画像領域G3、西側を画像領域G4として切り出す。
【0014】 魚眼画像Iは、そのままモニター12に映し出したのでは人間には分かりにく いので、切り出された各領域G1〜G4に関しての平面画像を求める。魚眼画像 を平面画像に変換する方法については後述する。変換された各平面画像はフレー ムスイッチャ装置11に転送される。
【0015】 切り出し部10aにおいては、切り出し領域をG1→G2→G3→G4のよう に循環して切り換える。監視カメラ1がNTSC方式である場合、監視カメラ1 から送られてくる画像データはフレームメモリ内に記憶され(後述の図8参照) 、1/30秒ごとにフレームメモリ内の画像データは更新される。したがって、 切り出し領域を4つに設定した場合、ある1つの画像領域を切り出してから次の 画像領域を切り出すまでの時間は、1/30秒÷4=1/120秒となる。
【0016】 画像出力部10cからは、各切り出し領域に対応した出力端子が備えられてお り、NTSC方式による画像信号G1〜G4がフレームスイッチャ装置11へと 出力される。フレームスイッチャ装置11は周知の構造を有しており、例えば、 松下電器製のフレームスイッチャやソニー製のマルチプレクサーを使用すること ができる。図1からも分かるように、フレームスイッチャ装置11には、画像信 号G1〜G4が入力端子から入力され、あたかも4台の監視カメラ1が接続され たのと同じ状態になるが、実際に使用されているのは1台の監視カメラ1に過ぎ ない。
【0017】 ここで、VTR13に録画される画像は画像変換される前の魚眼画像(ライブ 画像)であり、これを図3(a)に示す。図3は概念的に示す図であるが、1/ 60秒ごとに魚眼画像の状態でビデオテープTに録画される。一方、4台の監視 カメラを用いて、フレームスイッチャ装置11により画像をフレーム多重録画す る場合は、図3(b)に示すように、1/60秒ごとに画像G1→G2→G3→ G4の順でサイクリックに録画される。つまり、フレーム多重録画の場合だと、 録画されるフレーム数が図3の例では1/4になってしまう(間引きされる。) が、魚眼画像の状態で録画することにより、同一時間の録画で比較するとフレー ム数を4倍とることができるという利点がある。また、魚眼画像で録画する場合 とフレーム多重録画で録画する場合とで1秒あたりのフレーム数を同じになるよ うに設定した場合には、魚眼画像で録画する方が1/4の録画時間ですむためビ デオテープの本数を1/4にすることができ、コスト的に有利である。
【0018】 図4に示すように、魚眼画像Iから切り出された各画像領域G1〜G4は、平 面画像に画像変換されて、フレームスイッチャ装置11に送られると公知の処理 がなされてモニター12は表示画面を4分割して、各画像領域G1〜G4を平面 画像として表示する。
【0019】 また、VTR13の魚眼画像Iを録画して、切り換えスイッチ14(図1参照 )を再生側に切り換えて再生する場合には、切り出す画像領域G1’,G2’, G3’,G4’を変更してモニター12の画面に表示させることができる。図2 のように、画像領域G1〜G4を切り出した場合、監視カメラ1により監視する ことのできるすべての範囲を平面画像として再生しているのではない。そこで、 違う場所を切り出して平面画像として再生することができるようにすれば、もれ のない監視を行なうことができる。つまり、リアルタイムで画像領域G1〜G4 を表示させ、同一時間帯における別の画像領域G1’〜G4’を後で確認するこ とができる。
【0020】 上記実施形態では切り出される画像領域の数は4つであるが、もちろんこれに 限定されるものではない。
【0021】 <画像変換部の構成例> 次に、魚眼画像を平面画像に変換する方法の1例について説明する。図5は、 座標系の設定を示す図、図6は、補正係数k1 を説明する図、図7はハードウェ アによる座標の変換手順を説明する図、図8はフィッシュアイコンバータに搭載 される回路ブロックを示す図である。
【0022】 <座標系の位置関係> 図5により、まず変換される座標の位置関係を説明する。座標系の設定は次の ように行う。 まず、被写体の位置を示すための空間として、魚眼レンズの位置を原点とし、 光軸の方向をz軸とする、(x、y、z)座標空間を考える。また、上記原点か ら見た被写***置を示すパラメータとして、方位角(ψ)、天頂角(θ)を考え る。
【0023】 魚眼レンズで撮影される被写体は、その魚眼レンズから見た角度で撮像素子( CCDなど)上での位置が決まるので、被写体は半径1の半球面上に位置してい るものと仮定する。なお、この半球面を仮想物体面と呼ぶこととする。 そして、結果として求めたい平面画像については、図5に(u,v)座標系で 示されており、(u,v)座標系の中心(原点)は、(x、y、z)座標系の原 点から距離1の位置にあり、前述の仮想物体面である半球面に接しているものと する。この(u,v)座標系で表わされる平面は、モニターにおける表示画像の 画素と対応づけられるものである。なお、この座標系のu軸が、(x、y)平面 となす角、更に詳しく言うと、(u,v)座標系の原点を通り(x,y)平面と 平行な面と、(u,v)平面との交線とu軸とのなす角を(α)とする。
【0024】 魚眼レンズを通して得られる画像平面(魚眼画像)は、図5のように(p,q )座標系で表わすものとする。(p,q)座標系は、(x,y)平面と平行な位 置関係にあり、その原点はz軸上にあるものとする。撮像面上の位置(例えば、 CCD撮像素子上での画素の位置)では、撮像素子の寸法や、魚眼レンズの焦点 距離によりイメージサークル径が異なってくるため、レンズ正面から90度の位 置(z=0)にある被写体が投影される映像の半径を1とする円に魚眼画像が映 っているものとし、実使用時には倍率調整を行う。
【0025】 画像変換は、平面画像上の点(u,v座標)が、撮像面(p,q座標)のどの 位置に投影されているかを演算により求め、その点の輝度情報を参照することに より、結果として得たい平面画像のデータを生成することができる。視点(ψ、 θ、α)や平面画像のサイズとなる拡大率(ズーム倍率)の情報は、オペレータ がキーボードやポインティングデバイスなどを介して入力される情報であり、こ れらの情報はあらかじめ上位の演算処理装置で演算のためのデータとして求めて 設定しておく。
【0026】 まず、必要なパラメータとしては、図5にも示すように、 平面画像の中心(原点)を示す(x0 ,y0 ,z0 ); (u,v)座標系の上で各方向へ1画素分(モニター画面上での1画素分に相 当する。)移動した場合の、(x,y,z)座標での各軸方向の変化分を、 ∂ux,∂vx,∂uy,∂vy,∂uz,∂vz; が必要である。これらのパラメータは、上記の視点の角度情報(ψ,θ,α) 、画像の拡大率の情報から容易に求めることができる。
【0027】 <画像変換の演算手順> 次に、画像変換のための演算手順を、図7を参照しながら説明する。演算手順 は、大きく分けて、ステップ1とステップ2の2段階に分けて行われる。
【0028】 (ステップ1) まず、平面画像上(u,v座標の上)の点Pが、仮想物体面である半球面上に 投影された点P’(第1投影座標)の座標を求める。 点Pのx,y,z座標を(x1 ,y1 ,z1 )、 u,v座標を(u1 ,v1 )とすると、 x1 =x0 +u1 ・∂ux+v1 ・∂vx y1 =y0 +u1 ・∂uy+v1 ・∂vy z1 =z0 +u1 ・∂uz+v1 ・∂vz である。また、図6にわかりやすく説明しているように、点P’は、OP間を 結ぶ線上にあるため、ある係数をk1 として、 (x2 ,y2 ,z2 )=k1 ・(x1 ,y1 ,z1 ) という関係が成立する(図6を参照)。そして、(x,y,z)座標系の原点 と、(u,v)座標系の原点(x0 ,y0 ,z0 )、及び、座標(x2 ,y2 , z2 )で表わされる点P’の距離は1である。したがって、点Pの(u,v)座 標系の原点からの距離Lは、 L=(u2 +v20.5 となる。k1 については、上記距離Lが決まれば一定となるから、距離Lに対 するk1 の表をルックアップテーブルとして作成しておき、このルックアップテ ーブルより求めたk1 を乗じることにより、上記のごとく(x2 ,y2 ,z2 ) を求めることができる。つまり、図7にも示すように、 x2 =k1 ・x12 =k1 ・y12 =k1 ・z1 である。これにより、半球面上の第1投影座標が求まった。
【0029】 (ステップ2) 次に演算の第2段階として、先ほど求めた第1投影座標(x2 ,y2 ,z2 ) から、魚眼撮像面上への第2投影座標W(p1 ,q1 )を求めるための手順を説 明する。Wについては図5を参照のこと。 既に説明してきたように、点P’が半径1の半球面上にあるということから、 点P’の天頂角(θ1 )は、z2 の値から一意に決まる(θ1 については、図5 を参照)。したがって、 θ1 =cos-1(z2 )・・・(1) となる。また、撮像面上の点Wと、半球面上の点P’の方位角は同じであるか ら、 (p1 ,q1 )=k2 ・(x2 ,y2 )・・・(2) という関係が成立する。ここで、魚眼画像の投影方式から、魚眼撮像面の原点 (p,q座標系の原点)から、点Wまでの高さ(h)は、θ1 の関数として表わ されるため、 h=F(θ1 )・・・(3) と表わすことができる。ここで、投影法式によるF(θ1 )の具体的関数をい くつか例示すると、魚眼レンズの焦点距離をfとして、 等距離射影:h=f・θ 立体射影:h=2f・tan(θ/2) となる。
【0030】 さて、式(3)に式(1)を代入すると、 h=F(cos-1(z2 ))・・・(4) となり、z2 で決まる関数として表わすことができる。また、点P’を(x, y)平面に投影した点Qの(x,y,z)座標系の原点からの距離rは、点P’ が半径1の球面上の点であることから、 r=(1−z2 20.5 ・・・(5) と表わすことができる。したがって、上記式(4)(5)より、 k2 =h/r =F(cos-1(z2 ))/(1−z2 20.5 ・・・(6) つまり、式(2)の係数k2 はz2 の関数として求めることができる。そこで 、係数k2 については、z2 の値から式(3)に従って求めるためのルックアッ プテーブルを作成し、その値を用いて撮像面への第2投影座標(p1 ,q1 )を 求めることができる。すなわち、 p1 =k2 ・x21 =k2 ・y2 となる。
【0031】 以上説明してきたように、画像変換のための第1ステップにおいては、加減算 、乗算、平方根に演算を限定し、それ以外の関数はルックアップテーブルにより 対応している。また、第2ステップにおいては演算は乗算に限定されており、そ れ以外の関数計算などはやはりルックアップテーブルにより対応している。そし て、各演算を段階を追うことにより、単純な演算回路(加算器等の論理回路)を パイプライン化して構成することができる。又、複雑な関数計算を行う部分はル ックアップテーブルに対応することで回路規模を押さえることができる。また、 ステップ2におけるk2 を求めるテーブルを変更することで、異なる投影方式の 魚眼レンズに簡単に、しかも同一の演算回路により対応することができる。
【0032】 <回路構成例> 次に、図8により具体的なフィッシュアイコンバータ10内の回路ブロック構 成を説明する。 CCDカメラ1には魚眼レンズ2が装着されており、CCDカメラのより撮影 された画像情報はフィッシュアイコンバータ10に送られて画像変換のための処 理がなされる。このフィッシュアイコンバータ10には、CCDカメラ1に設け られたCCDからの魚眼画像データを取り込むカメラインターフェース30と、 2フレーム分の魚眼画像データを記憶するフレームメモリ31と、演算部40の 演算結果に基づいて補間演算を行う補間演算部32と、フレームメモリ31への 魚眼画像データの取り込みを制御する取り込み制御部34と、演算部40(破線 で囲まれた部分)と、座標変換後の平面画像データを記憶する表示メモリ20と 、表示メモリ20内のデジタル画像データをアナログ画像データに変換するため のD/A変換器21と、アナログ画像データをNTSC方式の信号に変換するN TSCエンコーダ22とを備えている。表示メモリ20と、D/A変換器21と 、NTSCエンコーダ22は画像出力部を構成するものであり、それぞれ切り出 した画像領域の数に応じて4つずつ備えられている。
【0033】 上述したようにフレームメモリ31は、2フレーム分のメモリを有しており、 一方のメモリにCCDカメラ1からの原画像データを取り込みながら、もう一方 のメモリから座標変換・補間演算すべき画像データを切り出していくようにして いる。 また、フィッシュアイコンバータ10は、インターフェース23(RS232 C)を介して制御用パソコン24と接続されている。切り出し領域の設定は、こ の制御用パソコン24により行なう。
【0034】 さらに、演算部40は、第1座標演算部35と、第2座標演算部36と、第1 座標演算部35と接続された第1ルックアップテーブル37と、第2座標演算部 36と接続された第2ルックアップテーブル38とで構成されている。先ほど説 明した座標変換手順との関係で説明すると、第1座標演算部35は、図7に示さ れている第1ステップの演算を行う部分であり、平面画像における(u,v)座 標から、半球面上への第1投影座標(x2 ,y2 ,z2 )を求めることができる 。第1ルックアップテーブル37は、距離Lから補正係数k1 を求めるためのテ ーブルである。
【0035】 第2座標演算部36は、図7の第2ステップの演算を行う部分であり、第1座 標演算部35により求められた上記第1投影座標(x2 ,y2 ,z2 )から魚眼 撮像面への第2投影座標(p1 ,q1 )を求めることができる。第2ルックアッ プテーブル38は、補正係数k2 を求めるためのテーブルである。
【0036】 <回路の動作説明> 次に、図8に示される回路の動作について説明する。 CCDカメラ1で撮影された魚眼画像データは、カメラインターフェース30 を経由してフレームメモリ31に書き込まれる。CCDカメラ1はNTSC方式 によるものであり、フレームメモリ31内の画像データは1/30秒ごとに更新 される。良く知られているように、NTSC方式では飛び越し走査を行なってお り、奇数フィールド(1/60秒)と偶数フィールド(1/60秒)とを合わせ て1フレームの画像としている。
【0037】 演算部40において、表示画面上の座標(u,v)に対応する撮像面上の座標 (p,q)が求められているから、この演算部40により順次指定される座標( p,q)に対応する画像データがフレームメモリ31から読み出されて、補間演 算部32に送られる。
【0038】 モニターに表示させたい平面画像の各画素に対応する、魚眼画像上での画素の 位置は正確には一致することがない。その場合は、近傍の画素のデータをフレー ムメモリ31から数点読み出し、加重平均して補間を行うことによって、自然な 平面画像を得ることができる。 補間演算された画像データは、切り出される画像領域G1〜G4に対応して4 つある表示メモリ20の#1→#2→#3→#4の順に記憶されていく。フレー ムメモリ31から、必要な画像領域を切り出し、座標変換と補間演算を行なって 表示メモリ20に記憶させるのに要する時間は速ければ速いほど良い。フレーム メモリ31内の画像データが1/30秒ごとに更新されるのであれば、上記時間 は1/30秒÷4=1/120秒以上の速さでできるようにハードウェアが対応 できているのが好ましい。表示メモリ20内のデジタル画像データは、D/A変 換器21によりアナログ画像データに変換されて、NTSCエンコーダ22によ りNTSC方式の信号に変換されて出力端子からフレームスイッチャ装置11へ と出力される。
【0039】 <別実施形態> 本実施形態における監視カメラ1はNTSC方式であるから、図1におけるV TRも汎用性のある安価なVTRを使用することができるが、監視カメラ1とし ては、プログレッシブスキャンカメラと呼ばれる順次走査方式の監視カメラを使 用してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】画像変換装置を含めた監視システムの構成を示
す図
【図2】魚眼画像を示す図
【図3】ビデオテープに録画される状態を示す図
【図4】モニター表示画面等を示す図
【図5】座標系の設定を示す図
【図6】補正係数k1 を説明する図
【図7】ハードウェアによる座標の変換手順を説明する
【図8】フィッシュアイコンバータに搭載される回路ブ
ロックを示す図
【符号の説明】
1 監視カメラ 2 魚眼レンズ 10 フィッシュアイコンバータ(画像変換装置) 10a 切り出し部 10b 画像変換部 10c 画像出力部 11 フレームスイッチャ装置 12 モニター 13 VTR

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 魚眼レンズを用いて撮像された魚眼画像
    を表示用の平面画像に変換する画像変換装置であって、 前記魚眼画像から所定数の画像領域を切り出す切り出し
    部と、 この切り出し部により切り出された画像領域における魚
    眼画像を平面画像に変換する画像変換部と、 変換された前記平面画像をフレームスイッチャ装置に出
    力する画像出力部とを備えたことを特徴とする画像変換
    装置。
  2. 【請求項2】 前記切り出し部により切り出される画像
    領域を変更可能に構成したことを特徴とする請求項1に
    記載の画像変換装置。
  3. 【請求項3】 前記切り出し部は、前記所定数の画像領
    域を所定のサイクルタイムにて循環して切り出すことを
    特徴とする請求項1又は2に記載の画像変換装置。
  4. 【請求項4】 前記画像変換部は、前記平面画像の座標
    を魚眼画像面の仮想物体面へ投影した第1投影座標を求
    めるための第1座標演算部と、この第1座標演算部によ
    り求めた前記第1投影座標を前記魚眼画像面へ投影した
    第2投影座標を求めるための第2座標演算部とを備えた
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の
    画像変換装置。
JP1999006142U 1999-08-13 1999-08-13 画像変換装置 Expired - Lifetime JP3066594U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1999006142U JP3066594U (ja) 1999-08-13 1999-08-13 画像変換装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1999006142U JP3066594U (ja) 1999-08-13 1999-08-13 画像変換装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP3066594U true JP3066594U (ja) 2000-02-25

Family

ID=43200154

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1999006142U Expired - Lifetime JP3066594U (ja) 1999-08-13 1999-08-13 画像変換装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3066594U (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018150086A (ja) * 2017-03-09 2018-09-27 フジテック株式会社 画像処理装置
US10440307B2 (en) 2015-12-22 2019-10-08 Casio Computer Co., Ltd. Image processing device, image processing method and medium
CN113496458A (zh) * 2020-03-18 2021-10-12 杭州海康威视数字技术股份有限公司 图像的处理方法、装置、设备以及存储介质

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10440307B2 (en) 2015-12-22 2019-10-08 Casio Computer Co., Ltd. Image processing device, image processing method and medium
JP2018150086A (ja) * 2017-03-09 2018-09-27 フジテック株式会社 画像処理装置
CN113496458A (zh) * 2020-03-18 2021-10-12 杭州海康威视数字技术股份有限公司 图像的处理方法、装置、设备以及存储介质

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6587113B2 (ja) 画像処理装置及び画像処理方法
JP4153146B2 (ja) カメラアレイの画像制御方法、及びカメラアレイ
US7450165B2 (en) Multiple-view processing in wide-angle video camera
JP4048511B2 (ja) 魚眼レンズカメラ装置及びその画像歪み補正方法
US8681228B2 (en) System and method for displaying an image indicating a positional relation between partially overlapping images
KR101201107B1 (ko) 파노라마식 이미지에서의 데드 존의 최소화
JP4243767B2 (ja) 魚眼レンズカメラ装置及びその画像抽出方法
JP4268206B2 (ja) 魚眼レンズカメラ装置及びその画像歪み補正方法
KR20010072917A (ko) 전방위 영상출력방법과 장치
KR20090093817A (ko) 패닝화상을 촬상하기 위한 패닝모드를 구비한 촬상장치
US20020191866A1 (en) Image signal processing system
JP2009059107A (ja) 画像処理方法と該画像処理方法を用いた撮像装置
JP2008028606A (ja) パノラマ展開画像撮像装置およびパノラマ展開画像撮像システム
US20100020202A1 (en) Camera apparatus, and image processing apparatus and image processing method
JPH10145667A (ja) 撮像装置
US6876387B1 (en) Digital zoom-out processing apparatus
JP3066594U (ja) 画像変換装置
JP2000341574A (ja) カメラ装置及びカメラ制御システム
JP2008227562A (ja) 画像処理装置、カメラ装置、およびカメラシステム
JP2000244797A (ja) 画像信号処理装置および方法
JPH10290387A (ja) 撮像、表示、記録、再生、伝送装置及び記録媒体
KR20170055455A (ko) 초광각 카메라를 이용한 렌즈 왜곡 영상 보정 카메라 시스템 및 그가 적용된 tvi 장치
JPH10304227A (ja) 電子スチルカメラ
JP4123623B2 (ja) 画像信号処理装置および方法
JP2000209569A (ja) 遠隔監視装置および遠隔監視方法ならびに遠隔監視システム

Legal Events

Date Code Title Description
EXPY Cancellation because of completion of term