JP3066554U - 泡立ち垢スリタオル - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 一枚の浴用タオルにシャリ感のある垢スリ
部織布と、体洗いと拭き取りの出来る綿糸製の泡立ち垢
スリタオルを提供する。 【構成】 綿糸製のパイル部１と地糸部５とでなるタ
オルであって、パイル部１とほぼ同一の耐洗濯性収縮率
の綿糸製でこの綿糸の縒り密度を上げ、パイル部１’の
高さを極めて低くして強靭性を高めて、此のパイル部
１’と無パイル部２ｂとを編組した生地の垢スリ部３を
一本のタオル２に織物するか、或いは前記綿糸製のパイ
ル部１の表面部２ａの一部に垢スリ部３’の生地を小サ
イズにして重ねて糸４で縫合することで一枚のタオル
（２）（２’）に体を拭くパイル部１と垢を取る垢スリ
部３．３’で構成する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は入浴時に使用する浴用タオルに関する。 詳しくは、一枚のタオルに吸水性と摩擦性の両用機能を具備する泡立ち垢スリタ オルに関する。

【０００２】

【従来の技術】

此の種の従来の技術として、一般的に用いられる入浴時に体の垢を擦って汚れ を落とすナイロン・ポリエチレン・ポリウレタン・ボリエステルなどの不織布で 織られた垢スリタオルが多く利用されている。

【０００３】 また、実開公報昭６０−１３８４９２号の開示にハーフ浴用タオルが知られる が、この実施例を図４で示すが通常の浴用ナイロンタオルＡと通常の木綿タオル Ｂの両用のタオルをミシンで縫合Ｃして一本のハーフ浴用タオルにしている。

【０００４】 このように、入浴で体を洗うのに通常の吸水性のあるタオルで石鹸を使って体 を洗うが、特に体の要部に垢となってこびりついた頑固な汚れは、垢スリタオル が使われ両用のタオルを別々に調達されるのが一般的である。

【０００５】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、入浴時にタオルを使って体を洗うのに浴場に２本のタオルを別 々に用意とて、即使えるように管理しなければならないという煩わしさがあった 。

【０００６】 そして、浴用タオルはタオル表面にパイルが多く水分の吸収性が良く体から湯 水を拭き取るのに最適に使われるが、垢スリタオルはナイロンなどの化学繊維の ため無パイルでタワシ感覚が強いので体から湯水を拭き取るのに吸水性が悪く、 体に刺激を与え敏感な皮膚を痛めてしまうなどの欠点がある。

【０００７】 また、浴用タオルは洗濯機で衣類と同じ扱いが出来るが、垢スリタオルのナイ ロンなどの化学繊維は洗濯機では他の衣類に絡み合ったりして別扱いで手洗いが 必要などの課題が残る。

【０００８】 次に、開示される実開公報昭６０−１３８４９２号でのハーフ浴用タオルは、 浴用ナイロンタオルＡと木綿タオルＢを縫合わすことで一本のタオルに両用を提 共しているが、一般の浴用タオルのようにタオル全体に吸水性がなく仮にナイロ ンタオルＡでは吸水性が悪く体から湯水を拭き取るのに不向きであるなどの欠点 が残される。

【０００９】 そして、上記するハーフ浴用タオルは、全く耐洗濯性収縮率の違う不織布と木 綿のためちぐはぐに伸び縮んで使いにくいなどの欠点がある。

【００１０】

【課題を解決するための手段】

上記する欠点を解決する為に本考案での第１実施例では、図１．２で述べるよ うに、一枚のタオル２を二分割式に同一材質の綿糸で別々に機能を持たせて織布 している。

【００１１】 即ち、吸水性を良くして体を洗ったり、拭いたりしたりすることの最適な通常 の浴用タオル式でパイル部１が設けられ、端部に延長して比較的短いパイル部１ ’と無パイル部２ｂとを編組した生地でかために織布している垢スリ部３を具備 している。

【００１２】 また、吸水性の良い通常の浴用タオルの一枚のタオル２’の一部分に垢スリ部 ３’を重ね合わせてミシン縫いで縫合して一枚のタオル２’に垢スリ部３’と泡 立ちの良いパイル部１’との両用を具備している。

【００１３】 次に、第２実施例では、図３で述べるように、一枚式のタオル２”は２種類の パイル形態で同一材質の綿糸で織布するが、パイル長さを長くして吸水性を上げ て体の拭き取りにやさしくした第１パイル部１ａの高さを比較的低くした強縒の 第２パイル部１ｂとで二つの織布を地系部５に編組した両用の織物でなる。

【００１４】 このようにして、異質の系材を使わず、第１・第２の実施例で述べる様に綿糸 製で糸の縒を強く、低いパイルで垢スリタオルに使用し、吸水性の良いパイルの 長い織布を複合することで従来の欠点を改良している。

【００１５】

【考案の実施の形態】

本考案での実施例について更に詳細について具体的に述べる。 図１では一般に用いられる浴用タオル相当で、一枚の此のタオル２は、吸水性の 高い綿糸製のパイル部１とこのパイル１部とほぼ同一の耐洗濯性収縮率の綿糸の 縒りの密度を上げて、シャリ感のある硬さでパイル部１’と無パイル部２ｂとを 編組して垢スリ部３を一本のタオル２に同時に複合に織布しているが、パイル１ ’は吸水性を優先するパイル部１よりパイル長さを短くしてシャリ感即ちタワシ 感覚を高めて垢スリ機態を優先している。

【００１６】 このようにシャリ感を高めた比較的短く低いパイル部１’と無パイル部２ｂと で、コンビネーションされるタワシ感覚を高めて織布した垢スリ部３’は一枚の 通常のタオル２’の表面部２ａの一部に適当な形状に裁断して重ねて糸４で縫合 わせる構成である。

【００１７】 次に、第２実施例は図３で述べるが、地系部５を ベースに一枚のタオル２” は２種類の第１パイル部１ａと第２パイル部１ｂとの綿系で織布するが、本実施 例では縦方向に沿って夫々を交互に並列するが、第１パイル部１ａは吸水性を高 めるためのソフトなパイルでやや長い形態で織布し、他の第２パイル部１ｂはシ ャリ感を高め垢スリ機能を高めるために、綿糸の縒密度を上げてこしを硬くしパ イルの短い長さの形態で織り地糸部５に編組にし、タオル２”はパイルの高さに 高．低の二段式の差別化を一枚のタオル２”に複合する。

【００１８】 このように、２段式の強弱のパイルの形態によって利用者が強くタオル２”を 体に押しながら、こすることで比較的短いそして強く硬めの第２パイル部１ｂが 体の要部で頑固な垢をおとし、同一タオル２”を体に弱い押圧で要部を押しなが ら洗うことの機能を具備し、この一本のタオル２”で体を拭く事が出来る。

【００１９】

【考案の効果】

本考案は上述の通り構成作用するので次の優れた効果を奏する。 即ち、従来の垢スリタオルのように浴場に２本のタオルを別々に調達と保管の不 必要な１枚のタオルで体の要部の頑固な垢はタオルに縫合わせたシャリ感の強い 即ちタワシ感覚の出る垢スリ部を使って使用の出来る両用機能の泡立ち垢スリタ オルを提供出来る。

【００２０】 また第２実施例で述べるように、一枚のタオルの表面が同一系の綿糸製で第１ パイル部と第２パイル部が複合して構成されているので、使い方の選択によって 強く押しながら体を洗うことで要部の頑固な垢をこすって洗い落とす出来、弱め にやさしく体にオ押し圧をかけてこすることで敏感な皮膚をいたわりながらこす って汚れを落とす事の出来る両用機能の泡立ち垢スリタオルを提供出来る。

【００２１】 また従来のように垢スリタオルを洗濯機で洗っても他の衣類にからまって支障 をきたしたりすることなく、常時清潔なタオルを調達可能な泡立ち垢スリタオル を提供出来る。

【００２２】 そしてまた、長期間使用しても本考案でのタオルは耐洗濯性収縮率の同一の綿 糸で織布されているので一枚のタオルがよじれたり、しわくちゃになって使いに くいなどのない何回洗濯の繰返しにも絶える事の出来る泡立ち垢スリタオルを提 共出来る。

【００２３】 このように一枚のタオルで浴室で体を洗い、洗い後に体の湯水を一枚のタオル を使ってなんら差別することのなく拭き取る事の出来る吸水性と摩擦性の両用使 いの出来る泡立ち垢スリタオルを提供出来る。

【図面の簡単な説明】

【図１】

【図２】本考案に係わる第１実施例での全体を示す分解
斜視図である。

【図３】（ａ）は、本考案に係わる第２実施例での部分
斜視図で（ｂ）は、（ａ）図中Ｈ−Ｈ矢視での断面拡大
図である。

【図４】従来例でのハーフ浴用タオルの全体らを示す斜
視図である。

【符号の説明】

１．１’． パイル部 ２．２’．２”． タオル ２ａ． 表面部 ２ｂ． 無パイル部 ３．３’． 垢スリ部 ４． 糸 ５． 地糸部

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 綿糸製のパイル部（１）と地糸部
   （５）とでなるタオル（２）においてパイル部（１）と
   ほぼ同一の耐洗濯性収縮率の綿糸製で、この綿糸の縒り
   密度をあげ、パイル部（１’）の高さを極めて低くして
   強靭性を高めて、此のパイル部（１’）と無パイル部
   （２ｂ）とを編組した生地の垢スリ部（３）を一本のタ
   オル（２）に織物するか、或いは、前記綿糸製のパイル
   部（１）の表面部（２ａ）の一部に垢スリ部（３’）の
   生地を小サイズに重ねて糸（４）で縫合することで一枚
   のタオル（２）（２’）に体を拭くパイル部（１）と垢
   を取る垢スリ部（３）（３’）からなることを特徴とす
   る泡立ち垢スリタオル。
2. 【請求項２】 綿糸製のタオル（２”）であって、こ
   のタオル（２”）のパイルは、地糸部（５）に第１パイ
   ル部（１ａ）と第２パイル部（１ｂ）とを二つの編組に
   して織物し、前記第１パイル部（１ａ）と第２パイル部
   （１ｂ）との夫々のパイルの高さに高、低の二段式に差
   別して一枚のタオル（２”）に体を拭く吸水性を良くし
   た第１パイル部（１ａ）と泡立ちよく摩擦性を高めた第
   ２パイル部（１ｂ）からなることを特徴とする泡立ち垢
   スリタオル。