JP3066352B2 - コントロールケーブルの連結装置 - Google Patents

コントロールケーブルの連結装置

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JP3066352B2 JP30558197A JP30558197A JP3066352B2 JP 3066352 B2 JP3066352 B2 JP 3066352B2 JP 30558197 A JP30558197 A JP 30558197A JP 30558197 A JP30558197 A JP 30558197A JP 3066352 B2 JP3066352 B2 JP 3066352B2
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芳郎 山根
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    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C1/00Flexible shafts; Mechanical means for transmitting movement in a flexible sheathing
    • F16C1/10Means for transmitting linear movement in a flexible sheathing, e.g. "Bowden-mechanisms"
    • F16C1/101Intermediate connectors for joining portions of split flexible shafts and/or sheathings

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  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Control Of Throttle Valves Provided In The Intake System Or In The Exhaust System (AREA)
  • Flexible Shafts (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、2本のコントロー
ルケーブルを直列に連結するための装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来の連結装置の一例と2本のコントー
ルケーブル1,2との関係を、図6の分解斜視図に示す
開昭63−28912号参照)。この連結装置は筒
部材33と穴付きキャップ34とからなり、図9に示す
刈払機5のハンドル6に設けられたスロットルレバー7
から延設した第1のコントロールケーブル1と、エンジ
ン8のキャブレタ9から延設した第2のコントロールケ
ーブル2とを連結するものである。なお、図9におい
て、10は、エンジンに連結され、前方に伸びるアウタ
パイプ11に支持した刈刃である。
【0003】まず、第1と第2のコントロールケーブル
1,2は図6に示すようにインナケーブル12,13を
アウタケーシング14,15に嵌挿してなり、インナケ
ーブル12,13の端部には互いの嵌合によって連結さ
れる連結具16,17が設けられている。第1のアウタ
ケーシング14の端部には端末キャップ18が嵌めら
れ、第2のアウタケーシング15の端部には位置決めナ
ット19とロックナット20を螺合した調節ボルト21
が嵌められている。
【0004】連結装置の筒部材33は、樹脂製であっ
て、一対の半筒体22,23を互いの一側で薄肉ヒンジ
24により連結されて構成されており、両半筒体22,
23を合わせると図7に示すように筒体となるものであ
る。
【0005】図6の筒部材33の中央部には、前記イン
ナケーブル12,13の連結具16,17を連結状態で
軸方向に移動可能に収容する連結具収容部25が形成さ
れている。そして、筒部材33の一端には、前記第1の
アウタケーシング14の端末キャップ18を収容する第
1端末収容孔26が開口し、筒部材33の他端には第2
のアウタケーシング15の調節ボルト21を軸方向に移
動調節可能に収容する第2端末収容孔27が開口してい
る。
【0006】前記連結具収容部25と第1端末収容孔2
6との間には第1のアウタケーシング14が連結具収容
部25側へ移動するのを阻止する端末ストッパ28が形
成されている。第2端末収容孔27は、調節ボルト21
のねじ部よりも大きな孔径でもって筒部材33の前記他
端から連結具収容部25まで貫いて設けられている。そ
して、この筒部材33の他端面に前記穴付きキャップ3
4が嵌められ、筒部材33の他端面、つまり、穴付きキ
ャップ34の端面が前記位置決めナット19を当接する
ストッパ利用面29(図7)になっている。
【0007】また、一方の半筒体22の側縁の両端部近
傍には、2つの弾性を有するフック30が設けられ、こ
れらフック30が他方の半筒体23の側縁の係止突起3
1に係合できるようになっている。
【0008】第1と第2のコントロールケーブル1,2
の連結にあたっては、まず、キャブレタ9に連結されて
いる第2のコントロールケーブル2(図9)のインナケ
ーブル13に図6の穴付きキャップ34を嵌めてから、
スロットルレバー7(図9)に連結されている第1のコ
ントロールケーブル1のインナケーブル12の連結具1
6と第2のコントロールケーブル2のインナケーブル1
3の連結具17を連結し、この連結具16,17を半割
状にした筒部材33の一方の半筒体23の連結具収容部
25の位置に、また、第1のアウタケーシング14の端
末キャップ18を第1端末収容孔26の部位に、第2の
アウタケーシング15の調節ボルト21を第2端末収容
孔27の部位にそれぞれ収める。
【0009】そうして、前記両半筒体22,23を合わ
せてフック30を係止突起31に係合するとともに、穴
付きキャップ34を筒状になった筒部材33に嵌め、位
置決めナット19を穴付きキャップ34のストッパ利用
面29に当接するまで移動させ、ロックナット20で締
付けて保持する。これで、図7に示す状態となる。穴付
きキャップ34はストッパ利用面29を構成するととも
に、一対の半筒体22,23を筒状に保持する。なお、
長さの調節が必要でない場合は図8に示すように、第2
のコントロールケーブル2のアウタケーシング15に端
末部材としてフランジ32aを有する端末キャップ32
を嵌め、このフランジ32aを連結装置のストッパ利用
面29に当接させることになる。
【0010】このような連結構造において、スロットル
レバー7(図9)を操作すると、連結されているインナ
ケーブル12,13がアウタケーシング14,15をガ
イドとして進退し、キャブレタ9(図9)のスロットル
バルブが開閉する。このとき、連結具16,17は筒部
材33の連結具収容部25を進退する。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】このような連結装置に
おいて、まず、図6の第1と第2のコントロールケーブ
ル1,2の連結にあたって、両インナケーブル12,1
3の連結具16,17を連結して、連結具16,17等
を筒部材33の一方の半筒体23の所定の位置に収める
のであるが、この作業は、筒部材33を水平状態に保持
し、その上からまっすぐに延ばした両コントロールケー
ブル1,2を置くようにしないと行いにくい。
【0012】また、この作業の後、両半筒体22,23
を合わせてフック30を係止突起31に係合し、さらに
穴付きキャップ34を筒状になった筒部材33に嵌め
て、図7または図8の状態になっても、両コントロール
ケーブル1,2が曲げられ、筒部材33に内側から半割
面に垂直な方向に力がかかった場合に、筒部材33も曲
げられ、穴付きキャップ34を嵌めていない側の図6の
フック30が係止突起31から外れて、その側から両半
筒体22,23が開きやすく、さらには、穴付きキャッ
プ34が筒部材33から外れ、他方のフック30も係止
突起31から外れて、両半筒体22,23全体が開くこ
とがある。この場合、筒部材33が両コントロールケー
ブル1,2から脱落することもある。
【0013】本発明は前記従来の課題に鑑みてなされた
もので、コントロールケーブルの連結が容易で確実なコ
ントロールケーブルの連結装置を提供することを目的と
する。
【0014】
【課題を解決するための手段および作用】前記目的を達
成するために、請求項1の第1および第2のコントロー
ルケーブルを直列に連結する装置は、まず、略半筒状の
本体と、その本体と合わせて筒を構成する略半筒状の蓋
体と、両者を互いの一側で連結するヒンジとを備え、本
体および蓋体の中央部に、前記両コントロールケーブル
のインナケーブルの連結具を軸方向に移動可能に収容す
る連結具収容部が形成されている。
【0015】そして、本体の一端に、前記第1のコント
ロールケーブルのアウタケーシングの端末部を収容する
第1端末収容筒が形成され、その第1端末収容筒が、前
記本体側の連結具収容部との間に、本体の他端側への端
末部の移動を阻止する第1端末ストッパを有し、前記第
1端末収容筒が、前記第1のコントロールケーブルのイ
ンナケーブルを前記軸方向と垂直な方向に通過させる切
り欠き部を有している。
【0016】また、本体の他端に、前記第2のコントロ
ールケーブルのアウタケーシングの端末部を収容する第
2端末収容筒が形成されている。さらに、本体の他端面
において、前記第2のコントロールケーブルのアウタケ
ーシングの端末部に設けられたフランジ部に当接して前
記一端側への第2のコントロールケーブルのアウタケー
シングの端末部の移動を阻止する第2端末ストッパを有
している。
【0017】請求項1の連結装置によれば、本体の他端
に形成された第2端末収容筒に、第2のコントロールケ
ーブルのインナケーブルの連結具を通してから、第1の
コントロールケーブルのインナケーブルの連結具を連結
し、その第1のコントロールケーブルのインナケーブル
を、本体の一端に形成された第1端末収容筒に切り欠き
部から入れて、両コントロールケーブルのアウタケーシ
ングの端末部を、それぞれ第1および第2端末収容筒に
収容するので、収容後に両コントロールケーブルの相対
角度がずれて連結具同士の連結が外れることはないか
ら、連結装置を水平状態に保持しなくても、また両コン
トロールケーブルが曲がっていても、コントロールケー
ブルの連結作業が行いやすい。
【0018】また、両コントロールケーブルのアウタケ
ーシングの端末部が、本体の両端に形成された第1およ
び第2端末収容筒に収容されるので、両コントロールケ
ーブルが曲げられても、少なくとも、連結装置の両端部
においては、蓋体に内側から半割面に垂直な方向に力が
かからない。したがって、その分、蓋体が本体から開き
にくく、万一開いたとしても、両コントロールケーブル
は、本体の第1および第2端末収容筒で保持されている
ので、連結が外れることはない。
【0019】請求項2のコントロールケーブルの連結装
置は、請求項1の連結装置において、前記第2端末収容
筒が、その内面に、前記第2のコントロールケーブルの
インナケーブルの連結具が前記他端側へ抜けるのを防止
する抵抗を付加する凸部を有している。請求項2の連結
装置によれば、本体の第2端末収容筒に通された第2の
コントロールケーブルのインナケーブルの連結具は、強
く引かなければ他端側へは抜けないので、両コントロー
ルケーブルの連結後に万一蓋体が本体から開き、さらに
連結が外れたとしても、連結装置が第2のコントロール
ケーブルから脱落することがない。また、連結作業時に
おいても、第2のコントロールケーブルのインナケーブ
ルの連結具を第2端末収容筒に通せば、その後に連結装
置が手から離れても、第2のコントロールケーブルから
脱落することがないので、両コントロールケーブルの連
結作業がいっそう容易になる。
【0020】請求項3のコントロールケーブルの連結装
置は、請求項2の連結装置において、前記凸部の第2端
末収容筒内側への突出量を、前記連結具収容部側で大き
く、前記他端側で小さくしている。請求項3の連結装置
によれば、凸部の突出量を、第2のコントロールケーブ
ルのインナケーブルの連結具がまず通される他端側で小
さくし、その連結具が収容される連結具収容部側で大き
くしているので、連結具を連結具収容部に挿入するのは
容易で、他端側へは強く引かなければ抜けない構成が容
易に得られる。
【0021】請求項4のコントロールケーブルの連結装
置は、請求項1ないし3のいずれかの連結装置におい
て、前記蓋体側の連結具収容部が、前記第1端末収容筒
と第2端末収容筒との間に嵌合して蓋体が本体から開く
のを防止する厚肉部を有している。請求項4の連結装置
によれば、蓋体側の連結具収容部が有する厚肉部が、蓋
体を閉じたときに、第1端末収容筒と第2端末収容筒と
の間に嵌合するので、連結装置全体の剛性が向上し、両
コントロールケーブルが曲げられて本体および蓋体に内
側から半割面に垂直な方向に力がかかった場合でも、連
結装置は曲げられにくい。したがって、いっそう、蓋体
が本体から開きにくく、ひいては、両コントロールケー
ブルの連結が外れにくくなる。
【0022】請求項5のコントロールケーブルの連結装
置は、請求項1ないし4のいずれかの連結装置におい
て、前記蓋体の中央部に単一のフックが形成され、本体
に形成された係止突起に係合する。請求項5の連結装置
によれば、蓋体を本体に対し開閉するためのフックが単
一であるので、開閉操作が容易である。また、フックが
蓋体の中央部に形成されるので、同じ蓋体の中央部に形
成された連結具収容部が前記厚肉部を有する場合には、
蓋体を閉じたときに、特にフックの剛性が向上し、両コ
ントロールケーブルが曲げられて本体および蓋体に内側
から半割面に垂直な方向に力がかかった場合でも、フッ
クが変形しにくい。したがって、フックが係止突起から
外れにくく、すなわち、いっそう、蓋体が本体から開き
にくく、ひいては、両コントロールケーブルの連結が外
れにくくなる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態である
コントロールケーブルの連結装置を図面にしたがって説
明する。まず、この連結装置の構成について説明する。
この連結装置3と2本のコントールケーブル1,2との
関係を示した図1(a)の斜視図に見るように、この連
結装置3は、略半筒状の本体35と、その本体35と合
わせて筒を構成する略半筒状の蓋体36と、両者を互い
の一側で連結するヒンジ4とを備え、本体35および蓋
体36の中央部に、前記両コントロールケーブル1,2
のインナケーブル12,13の連結具16,17を軸方
向に移動可能に収容する連結具収容部37a,37bが
形成されている。ここで、軸方向とは、蓋体36を閉じ
た状態で筒状となる連結装置3の中心軸方向であり、収
容されたコントロールケーブル1,2の長手方向でもあ
る。
【0024】そして、図1(a)に示すように、本体3
5の一端(図1(a)では左手前側)に、第1のコント
ロールケーブル1のアウタケーシング14の端末キャッ
プ(端末部)18を収容する略筒状の第1端末収容筒3
8が形成され、図2の別の角度からの斜視図に示すよう
に、その第1端末収容筒38が、前記本体側の連結具収
容部37aとの間に、本体35の他端側(図2では右手
前側)への第1のコントロールケーブル1の端末部18
の移動を阻止する第1端末ストッパ39を有し、また第
1端末収容筒38が、第1のコントロールケーブル1の
インナケーブル12を前記軸方向と垂直な方向(図2で
は上下方向)に通過させる切り欠き部40を有してい
る。
【0025】また、図1(a)に示すように、本体35
の他端(図1(a)では右奥側)に、第2のコントロー
ルケーブル2のアウタケーシング15の調節ボルト(端
末部)21を収容する略筒状の第2端末収容筒41が形
成され、図2に示すように、その第2端末収容筒41
が、本体35の他端面において、調節ボルト21に螺合
した位置決めナット(フランジ部)19に当接して一端
側への調節ボルト21の移動を阻止する第2端末ストッ
パ42を有している。
【0026】さらに、この連結装置3においては、図1
(a)に示すように、第2端末収容筒41が、その内面
に、第2のコントロールケーブルのインナケーブルの連
結具17が前記他端側(図1(a)では右奥側)へ抜け
るのを防止する抵抗を付加する凸部43を有している。
すなわち、第2端末収容筒41の調節ボルト21を収納
する孔48の内面を、第2のコントロールケーブルの連
結具17が第2端末収容筒41の他端側(図1(a)で
は右奥側)からは容易に挿入でき、連結具収容部37a
側からは抜けにくい構成としている。
【0027】具体的には、第2端末収容筒41の孔48
に、連結具収容部37a側において、図1(a)のA矢
視図である図1(b)に示すように、孔48の内周であ
る円の弦となる突起(凸部)43を3箇所に形成してい
る。ここで、3つの突起43における弦の長さは同一
で、3つの突起43は孔の内周方向において均等に配置
されている。そして、図5に示すように、各突起43の
第2端末収容筒41内側への突出量を、他端側(図5で
は右側)にいくにつれ小さくし、連結具17を挿入する
他端側では突起43をなくしている(図2の右手前側参
照)。
【0028】このようにすることにより、突起43は他
端側にいくにつれ、第2端末収容筒41内側への突出量
が減少するとともに、幅方向寸法(孔48の内周である
円の弦としての長さ)も減少し(図2)、連結具17を
他端側から挿入する場合は、抵抗が小さく挿入が容易
で、連結具17を他端側へ抜く場合は、連結具収容部3
7a側端面の抵抗が大きく抜けにくい構成となる。ま
た、製造も容易で寸法的にも安定したものが得られる。
【0029】より具体的には、図1(b)に示す第2端
末収容筒41の内径d1 は連結具17(図1(a))の
外径よりも若干大きくし、3つの突起43に内側から接
する円の直径d2 は、図1(a)の第2コントロールケ
ーブルの調節ボルト21が抵抗なく通せる寸法とすると
ともに、連結具17の外径よりも小さくしている。さら
に、樹脂製である第2端末収容筒41の弾性を考慮し
て、他端側(図1(a)では右奥側)からは容易に挿入
でき、連結具収容部37a側からは抜けいにくい寸法と
している。なお、この実施形態では、突起43の第2端
末収容筒41内面での形状を、孔48の連結具収容部3
7a側における内周である円の弦を底辺とし、他端側に
向けて残りの2辺が延び、他端側にいくにつれ幅が狭く
なって他端に頂点を有する三角形状としたが、突起43
をリブ状の突起とし、第2端末収容筒41の内面におけ
る形状を適宜設定してもよい。また、連結具17が他端
側(図1(a)では右奥側)からは容易に挿入でき、連
結具収容部37a側からは抜けいにくい構造であれば、
前記実施形態には限定されない。
【0030】さらにまた、この実施形態の連結装置3に
おいては、図1(a)に示すように、蓋体側の連結具収
容部37bが、第1端末収容筒38と第2端末収容筒4
1との間に嵌合して蓋体36が本体35から開くのを防
止する厚肉部44を有している。この実施形態では、厚
肉部44は、蓋体側の連結具収容部37b全体におけ
る、わずかな肉厚をもっての内側への突出部である。こ
れによって、図5に示すように、蓋体36を閉じたとき
に、厚肉部44は、第1端末収容筒38と第2端末収容
筒41との間に嵌合する。
【0031】さらにまた、この連結装置3においては、
図1(a)に示すように、蓋体36の中央部に単一のフ
ック45が形成され、蓋体36を閉じたときに、本体3
5に形成された係止突起46に係合する。
【0032】次に、この連結装置3の作用効果、すなわ
ち、この連結装置3を用いての第1および第2のコント
ロールケーブルの直列連結について説明する。図3に示
すように、例えば右手で第2のコントロールケーブルの
端末部のロックナット20近傍を保持し、左手で蓋体3
6の開いた連結装置3を保持して、第2端末収容筒41
に、第2のコントロールケーブルのインナケーブルの連
結具17を押し込んで通す。連結具17が通れば、突起
(凸部)43のために強く引かなければ他端側へは抜け
ないので、その後に調節ボルト21が戻って第2端末収
容筒41から外れてもかまわない。そして、右手で第2
のコントロールケーブル2と連結装置3を同時に保持
し、左手で第1のコントロールケーブルの端末キャップ
18近傍を保持して、第1のコントロールケーブルのイ
ンナケーブルの連結具16を第2のコントロールケーブ
ルのインナケーブルの連結具17に連結し、第1のコン
トロールケーブル1を矢印の方向に移動させて、そのイ
ンナケーブル12を、第1端末収容筒38に切り欠き部
40から入れる。
【0033】このように、本実施形態の連結装置3によ
れば、連結装置3を水平状態に保持しなくても、また両
コントロールケーブル1,2が曲がっていても、コント
ロールケーブル1,2の連結作業が行いやすい。また、
第2のコントロールケーブルのインナケーブルの連結具
17を第2端末収容筒41に通せば、その内面の突起
(凸部)43により、強く引かなければ他端側へは抜け
ない。したがって、その後に連結装置3が手から離れて
も、第2のコントロールケーブル2から脱落することが
ないので、両コントロールケーブル1,2の連結作業が
いっそう容易である。
【0034】次に、図4に示すように、両コントロール
ケーブルのアウタケーシングの端末部、すなわち調節ボ
ルト21と端末キャップ18を、それぞれ第1および第
2端末収容筒38,41に収容する。そして、位置決め
ナット19を本体35の他端面である第2端末ストッパ
42に当接するまで移動させ、ロックナット20で締付
けて保持する。第1のコントロールケーブルの端末キャ
ップ18は、第1端末ストッパ39に当接する。なお、
長さの調節が必要でない場合は、図8に示した従来技術
と同様に、第2のコントロールケーブル2のアウタケー
シング15に端末部としてフランジ(フランジ部)32
aを有する端末キャップ32を嵌め、このフランジ32
aを、図4の第2端末ストッパ42に当接することにな
る。
【0035】そして、蓋体36を本体35と合わせ、フ
ック45を係止突起46に係合して閉じる。この係合
は、前記両コントロールケーブルのアウタケーシングの
端末部21,18の各端末収容筒38,41への収容
や、長さの調節の前に行ってもよい。なお、蓋体36を
開く場合には、係止突起46の両端に設けられた解除突
起47と、フック45に指をかけて、係合を解除する。
【0036】このような連結構造において、スロットル
レバー7(図9)を操作すると、連結されているインナ
ケーブル12,13がアウタケーシング14,15をガ
イドとして進退し、キャブレタ9(図9)のスロットル
バルブが開閉する。このとき、図5の連結具16,17
は、連結装置3の連結具収容部37を進退する。
【0037】本実施形態の連結装置3によれば、両コン
トロールケーブルのアウタケーシングの端末部、すなわ
ち端末キャップ18および調節ボルト21が、本体35
の両端に形成された第1および第2端末収容筒38,4
1に収容されるので、両コントロールケーブル1,2が
曲げられても、少なくとも、連結装置3の両端部におい
ては、蓋体36に内側から半割面に垂直な方向に力がか
からない。したがって、その分、蓋体36が本体35か
ら開きにくく、万一開いたとしても、両コントロールケ
ーブル1,2は、本体の第1および第2端末収容筒3
8,41で保持されているので、連結が外れることはな
い。
【0038】また、本体35の第2端末収容筒41に通
された第2のコントロールケーブルのインナケーブルの
連結具17は、強く引かなければ他端側(図5では右
側)へは抜けないので、両コントロールケーブル1,2
の連結後に万一蓋体36が本体35から開き、さらに連
結が外れたとしても、連結装置3が第2のコントロール
ケーブル2から脱落することがない。
【0039】さらに、蓋体側の連結具収容部37bが有
する厚肉部44が、蓋体36を閉じたときに、第1端末
収容筒38と第2端末収容筒41との間に嵌合するの
で、連結装置3全体の剛性が向上し、両コントロールケ
ーブル1,2が曲げられて本体35および蓋体36に内
側から半割面に垂直な方向に力がかかった場合でも、連
結装置3は曲げられにくい。したがって、いっそう、蓋
体36が本体35から開きにくく、ひいては、両コント
ロールケーブル1,2の連結が外れにくくなる。
【0040】さらにまた、図4に示すように、この実施
形態では、蓋体36を本体35に対し開閉するためのフ
ック45が単一であるので、開閉がしやすい。しかし、
場合によっては必ずしも単一でなくてもよい。また、フ
ック45が蓋体36の中央部に形成されるので、同じ蓋
体36の中央部に形成された連結具収容部37bが有す
る厚肉部44との関係で、蓋体36を閉じたときに、特
にフック45の剛性が向上し、両コントロールケーブル
1,2が曲げられて本体35および蓋体36に内側から
半割面に垂直な方向に力がかかった場合でも、フック4
5が変形しにくい。したがって、フック45が係止突起
46から外れにくく、すなわち、いっそう、蓋体36が
本体35から開きにくく、ひいては、両コントロールケ
ーブル1,2の連結が外れにくくなる。しかも、従来の
連結装置の穴付きキャップ34(図6)を用いないた
め、連結装置としての部品点数が増えず、組み立て性も
良好である。
【0041】なお、本発明の連結装置は、樹脂製とし、
第1および第2端末収容筒に対応した引き抜き型を用い
て、型成形することにより、困難なく、しかも精度よ
く、一体成形できる。また、前記実施形態においては、
図3等に示すように、連結具収容部37ひいては連結装
置3全体、第2端末収容筒41ならびに第2のコントロ
ールケーブルの連結具17等を略円筒状としたが、本発
明においては、略角筒状、例えば略四角筒状としてもよ
い。この場合には、第2のコントロールケーブルの連結
具が第2端末収容筒を通されて本体側の連結具収容部に
収容されると、連結具が略四角筒状で、本体側の連結具
収容部がその下半分を収容する略四角筒の半割状である
ので、連結具が連結装置に対して軸回り(角筒状となる
連結装置の中心軸回り)に位置決めされて回転せず、第
1のコントロールケーブルの連結具を第2のコントロー
ルケーブルの連結具にいっそう連結しやすくなる。
【0042】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のコントロ
ールケーブルの連結装置によれば、両コントロールケー
ブルのアウタケーシングの端末部が、本体の両端に形成
された第1および第2端末収容筒に収容されて、端末部
同士の相対位置がずれないので、連結具が外れにくくな
るから、コントロールケーブルの連結が容易で確実であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は、本発明の一実施形態の連結装置と第
1および第2のコントールケーブルの関係を示す分解斜
視図であり、(b)はそのA矢視図である。
【図2】同連結装置と両コントールケーブルの関係を別
の角度から示す分解斜視図である。
【図3】同連結装置を用いて、両コントールケーブルの
連結具を連結しつつある状態を示す斜視図である。
【図4】同連結装置の本体に連結された両コントールケ
ーブルを収容して、蓋体を閉じる前の状態を示す斜視図
である。
【図5】同連結装置の調節機能付きの連結構造を示す縦
断面図である。
【図6】従来の連結装置とコントールケーブルの関係を
示す分解斜視図である。
【図7】同連結装置の調節機能付きの連結構造を示す縦
断面図である。
【図8】同連結装置の調節機能無しの連結構造を示す縦
断面図である。
【図9】刈払機の概略斜視図である。
【符号の説明】
1…第1のコントロールケーブル、2…第2のコントロ
ールケーブル、3…連結装置、4…ヒンジ、12…第1
のコントロールケーブルのインナーケーブル、13…第
2のコントロールケーブルのインナーケーブル、14…
第1のコントロールケーブルのアウタケーシング、15
…第2のコントロールケーブルのアウタケーシング、1
6…第1のコントロールケーブルのインナーケーブルの
連結具、17…第2のコントロールケーブルのインナー
ケーブルの連結具、18…第1のコントロールケーブル
のアウタケーシングの端末部(端末キャップ)、19…
第2のコントロールケーブルのアウタケーシングの端末
部のフランジ部(位置決めナット)、21…第2のコン
トロールケーブルのアウタケーシングの端末部(調節ボ
ルト)、35…本体、36…蓋体、37a…本体側の連
結具収容部、37b…蓋体側の連結具収容部、38…第
1端末収容筒、39…第1端末ストッパ、40…切り欠
き部、41…第2端末収容筒、42…第2端末ストッ
パ、43…凸部(突起)、44…厚肉部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山根 芳郎 兵庫県明石市川崎町1番1号 川崎重工 業株式会社 明石工場内 (56)参考文献 実開 昭48−19863(JP,U) 実公 平2−1530(JP,Y2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16C 1/00 - 1/28

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1および第2のコントロールケーブル
    を直列に連結する装置であって、 略半筒状の本体と、 その本体と合わせて筒を構成する略半筒状の蓋体と、 本体と蓋体とを互いの一側で連結するヒンジとを備え、 本体および蓋体の中央部に、前記第1および第2のコン
    トロールケーブルのインナケーブルの連結具を軸方向に
    移動可能に収容する連結具収容部が形成され、 本体の一端に、前記第1のコントロールケーブルのアウ
    タケーシングの端末部を収容する第1端末収容筒が形成
    され、 その第1端末収容筒が、前記本体側の連結具収容部との
    間に、本体の他端側への端末部の移動を阻止する第1端
    末ストッパを有し、 前記第1端末収容筒が、前記第1のコントロールケーブ
    ルのインナケーブルを前記軸方向と垂直な方向に通過さ
    せる切り欠き部を有し、 本体の他端に、前記第2のコントロールケーブルのアウ
    タケーシングの端末部を収容する第2端末収容筒が形成
    され、 本体の他端面において、前記第2のコントロールケーブ
    ルのアウタケーシングの端末部に設けられたフランジ部
    に当接して前記一端側への第2のコントロールケーブル
    のアウタケーシングの端末部の移動を阻止する第2端末
    ストッパを有しているコントロールケーブルの連結装
    置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 前記第2端末収容筒が、その内面に、前記第2のコント
    ロールケーブルのインナケーブルの連結具が前記他端側
    へ抜けるのを防止する抵抗を付加する凸部を有している
    コントロールケーブルの連結装置。
  3. 【請求項3】 請求項2において、 前記凸部の第2端末収容筒内側への突出量を、前記連結
    具収容部側で大きく、前記他端側で小さくしたコントロ
    ールケーブルの連結装置。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし3のいずれかにおいて、 前記蓋体側の連結具収容部が、前記第1端末収容筒と第
    2端末収容筒との間に嵌合して蓋体が本体から開くのを
    防止する厚肉部を有しているコントロールケーブルの連
    結装置。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし4のいずれかにおいて、 前記蓋体の中央部に単一のフックが形成され、本体に形
    成された係止突起に係合するコントロールケーブルの連
    結装置。
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